JP5109430B2 - 飲料容器 - Google Patents

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Description

本願発明は、回転部材の回転により蓋を解放する飲料容器の蓋構造に関するものである。
近時、蓋体をワンタッチで開くことのできるマグカップ、携帯用魔法瓶、水筒、スポーツドリンク用容器等の携帯用飲料容器が広く出回っている。図18にその一例を示す。
図18に示すものは、飲み口に直接口を付けて内容液を飲むタイプのもので、飲料容器1は、容器本体2とこの容器本体2の上端開口部を開閉自在にする中蓋部材3及びこの中蓋部材3を更に開閉自在にする外蓋部材4とからなる。前記容器本体2は、ステンレスからなる内外2重の真空断熱二重壁構造体からなり、その上端外周面には、係合部としての螺子5を有する。
前記中蓋部材3は、樹脂製の下方が開口した円筒部材であり、その下方内周面に形成される螺子を容器本体2の上端外周面に形成される螺子5に螺合することにより容器本体2に取り付けられる。また、中蓋部材3の上面には、口に入る大きさの飲み口6が一体に形成され、更に、中蓋部材3の側部には、ヒンジ7が形成され、該ヒンジ7の反対側側面には、シーソ式のロックボタン8とストッパ片9とを有する。
前記外蓋部材4は、中蓋部材3と同様な樹脂製で下方が開口した略半円弧状の蓋で、その一側端部は、中蓋部材3の側部に形成されるヒンジ7に回転自在に軸支され、その反対側側部には係止溝10が形成される。また、外蓋部材4の内底面には、キノコ状のパッキン11が設けられ、該パッキン11は、外蓋部材4の閉蓋時、中蓋部材3の上面に形成される飲み口6の先端に係合し、該飲み口6を閉鎖する。
また、外蓋部材4の内底面には、バネ機能を有する弾性部材12が取り付けられる。この弾性部材12は、一端が開口した円筒状のシリコン製の部材であり、その開口端は外蓋部材4の内底面に嵌合され、外蓋部材4の閉蓋時には、その閉鎖した先端は、中蓋部材3の上面に強く当接され、その全体は軸方向に押し付けられ縮んだ状態になる。
その開放は次のように行われる。ストッパ片9を下方にスライドさせると、ストッパ片9とロックボタン8との係合が外れ、ロックボタン8は、バネ14の作用により支点13を中心に反時計回りに回転し、ロックボタン8の先端の係止片と外蓋部材4の係止溝10との係合が外れる。すると、外蓋部材4の内底面に嵌合されその全体が軸方向に押し付けられ縮んだ状態になっている前記弾性部材12は、元の形状に戻ろうと伸張し、外蓋部材4をヒンジ7方向の斜め上方向に押し上げる。その結果、外蓋部材4はヒンジ7を支点にして略180度開放される。このように従来の飲料容器は、バネ機能を有する弾性部材12を用いることにより、ワンタッチでの外蓋部材4の開放を容易にしている(例えば、特許文献1参照)。
このように従来の飲料容器、特に携帯用飲料容器は蓋を有し内容物が溢れないようになっており、さらに保温効果を有するものもあり、例えば自動車等で旅行をする場合等広く利用されている。
ところで、従来のものは、ワンタッチ式ではあるが、一方の手で容器本体2を持ち、ロックボタン8の位置を目で確認し、他方の手の指でロックボタン8を押して外蓋部材4を解放するものであり、例えば、自動車を運転しながら片手で容器本体2を持ち、ロックボタン8の位置を目で確認することなく、同じ手の指、例えば親指でロックボタン8を押して外蓋部材4を解放することは容易ではなく、無理に行おうとするロックボタン8の位置を目で確かめる必要がある等の欠点を有している。
また、飲料容器を横倒しの状態でおいた場合に、ロックボタン8が固いものに当たると外蓋部材4が解放し、内容物が溢れでる弊害を有していた。
特開2005−193944
本願発明は、蓋の開放を回転部材の回転で行うようにすることにより、片手で飲料容器を持ち同じ手の指の操作で蓋の開放を可能にしてなる飲料容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、容器本体と、前記容器本体に取り付けられる中蓋部材と、前記中蓋部材に取り付けられ係合が解除されるとバネ力により自動的に解放する外蓋部材と、注ぎ口と、取手を有し、前記取手を持って前記注ぎ口から内容物を飲むことができる飲料容器において、前記外蓋部材との係合及び解除を行う回転部材を設け、前記回転部材の外周であって前記取手の上方位置に前記回転部材を回転するための指係止部を設け、前記取手の斜め上方位置に前記注ぎ口を設け、片手で前記取手を持ち、持った手の指で前記回転部材を回転し前記外蓋部材の係合を解除する構成。そしてこのような構成により、片手で飲料容器を持ち同じ手の指の操作で蓋の開放が可能になる。また、飲料容器の転倒時、外蓋部材の係合が外れ外蓋部材が意志に反して開放することはなくなる。
請求項2に係る発明では、請求項1の構成に加え、前記外蓋部材にロック部材を設け、該ロック部材のロック時には前記回転部材は回転しない構成。そしてこのような構成により、請求項1に係る発明の作用に加え、子供の悪戯等、意志に反した開放がなくなる。
また、力の作用方向が異なる弾性部材のいずれかを選定することにより回転部材の左右回転のいずれの使用も可能になる。
請求項1に係る発明では、外蓋部材との係合及び解除を行う回転部材を設け、片手で容器本体の取手を持ち、持った手の指で回転部材を回転し、外蓋部材の係合を解除することにより、自動車の運転中においても、片手の操作で蓋の開放を容易に行うことができる。そのため、飲料容器の信頼性を向上することができる。また、飲料容器が転倒したとしても外蓋部材の係合が外れ内容物が流出する恐れをなくすことができる。また、回転部材の外周であって取手の上方位置に回転部材を回転するための指係止部を設けることにより、片手での回転部材の回転をより容易に行うことができる。
請求項2に係る発明では、外蓋部材にロック部材を設け、該ロック部材のロック時に回転部材を回転しないようにすることにより、請求項1又は2の効果に加え、子供の悪戯等、意志に反した外蓋部材の開放をなくすことができ、安全性を高めることができる。
また、回転部材に回転方向とは逆方向に作用するバネ等の弾性部材を設けることにより、力の作用方向が異なるいずれかの弾性部材を選定することにより、必要に応じて左右回転いずれの回転部材を用いることができ、それだけ利便性を高めることができる。
図1に断熱機能を有するワンタッチ開放式飲料容器の全体断面図を示し、図2に外蓋部材閉蓋時の拡大断面図を示し、図3に外蓋部材開蓋時の拡大断面図を示し、図4に中蓋部材とリング部材の拡大断面図を示し、図5〜9に回転部材の断面図、平面図、左側面図、背面図及び底面図を示し、図10に弾性部材の平面図(図A)及び側面図(図B)を示し、図11にリング部材の平面図を示し、図12、13に回転部材非回転時、10度回転時の断面図を示し、図14〜16にロック部材と回転部材との係合及び解除等の断面図を示し、図17に全体の斜視図を示す。なお、以下においては飲料容器の一例であるマグカップを用いて説明をする。また、マグカップの取手側を後方或いは後方側とし、取手と反対側を前方或いは前方側とし、前後方向に直交する側を左右方向とする。注ぎ口は左側方向の取手と90度ずれた位置になる。
マグカップAは、容器本体20、肩部材30及び栓本体Wからなる。容器本体20は、上方に開口部25を有する中空円筒状の部材であり、ステンレス製の金属板よりなる内側筒状体21、外側筒状体22からなり、それら両部材21、22の上端部を溶着することにより図示のような内部空間23を形成し、該内部空間23を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空二重壁断熱構造体を形成している。真空二重壁断熱構造体は、従来のガラス繊維や発泡スチロール等の断熱材に比べて遥かに断熱作用が高く、従来のものに比べて断熱性能が大きく向上する。また、外側筒状体22の外周部は直接マグカップAの外周面を形成することになるので、その面をステンレス製の地肌そのままの状態として使用することも、その外周面に人気キャラクターのデザインを付けることもできる。
また、外側筒状体22の上方外周部には、後記する肩部材30の係止片33が係合するリング溝24が設けられ、肩部材30が取り付けられる。なお、容器本体20は、一重壁であってもよいし、樹脂製であってもよい。
肩部材30は、容器本体20の開口部25に取り付けられる筒状の樹脂製部材であり、その上端部は内方に折り曲げられ下方開口溝31を有し、その略中間の外周部には外方に突き出た段部32を有し、該段部32の上方の小径の外周部には、後記するリング部材40の雌ネジ44と螺合する雄ネジ35が形成される。さらにその下端部には内方に突き出た係止片33を有する。そして、下方開口溝31を容器本体20の開口部25を形成する上端部に上方から嵌合し、係止片33を容器本体20のリング溝24に無理ばめ係合し、容器本体20の開口部25に肩部材30を強固に取り付ける。その際、容器本体20の上端部にパッキンを設けてもよい。なお、容器本体20のリング溝24を雄ネジとし、肩部材30に雌ネジを設け、螺合により取り付けるようにしてもよい。
また、肩部材30の後方側になる外周側面には、図1に示すように取手34が一体に形成される。取手34は、肩部材30の外周側面から後方に張り出す短辺の水平部34aと、水平部34a外端から下方に伸びる長辺の垂直部34bを有しており、マグカップAの使用時には、図17に示すように垂直部34bを片手で持ち同じ手の親指で後記する回転部材70を操作することになる。
栓本体Wは、リング部材40、環状スプリング55、中蓋部材60、回転部材70及び外蓋部材80からなる。リング部材40は、肩部材30の上方に位置する部材であり、下部筒状壁41、段部42及び上部水平壁43を有する樹脂製の筒状部材である。下部筒状壁41は下方に垂下するスカート状の大径部分であり、その内周面には雌ネジ44を有する。段部42は、下部筒状壁41の上部に形成され、リング部材40の上方に後記する回転部材70が組み付けられた際には該回転部材70の下端部が位置し、リング部材40と回転部材70との外周を略同一面にする。
前記上部水平壁43は、段部42の上方に形成される傾斜面45の上端に形成される部分であり、傾斜面45とで後記する回転部材70の係止片72が嵌合する係合溝46を有する。そして上部水平壁43上には、その内側に環状の垂直壁47が立設し、その外側には、垂直壁47と同じ高さの複数の垂直リブ48が立設し、垂直壁47の外方と垂直リブ48内方との間に水平な環状空間であるスプリング収納空間49を形成し、該スプリング収納空間49には後記する環状スプリング55が載置される。
また、上部水平壁43上には、図11に示すようにスプリング係合突起50が形成される。このスプリング係合突起50は、平面視略皿状でその先端部はスプリング収納空間49に若干突き出ており、その高さは上部垂直壁47及び垂直リブ48よりは低い。そして、スプリング収納空間49に若干突き出ている両端部はそれぞれスプリング端部受けとされる。即ち、図11に示すようにスプリング端部受け50aは、容器本体20を右手で持ち後記する回転部材70を反時計方向に回転させる図17に示すものに利用され、そのスプリング端部受け50aに図10に示す環状スプリング55の端部55aが当接される。そして、容器本体20を左手で持ち回転部材70を時計方向に回転させるものではスプリング端部受け50bが利用され、該スプリング端部受け50bにスプリング55の端部が当接される。
符号55は弾性部材でもある環状スプリングである。図10に示すようにこの環状スプリング55はリング状に形成されており、その長さは円周より長くされ、その両端部55a及び55bは上方へ折り曲げられている。図に示す環状スプリング55は、容器本体20を右手で持ち後記する回転部材70を反時計方向に回転させるものに利用されるもので、図10Aで示す下側から上方に立設する端部55aを前記リング部材40のスプリング端部受け50aに係合し、上側から上方に立設する端部55bを後記する回転部材70に係合する。この環状スプリング55は、回転部材の回転方向とは逆方向に作用するバネであり、回転部材を回転すると縮み、回転部材から手を離すと元の状態に戻る。
中蓋部材60は、略中間部に仕切り壁61を有する断面略H字状の樹脂部材であり、該仕切り壁61の左方側(図2の左側)には上下に貫通した開口部62を有し、この開口部62より内容物が流出する。開口部62左方の仕切り壁61は、上方に立設し注ぎ口63を形成しており、この注ぎ口63と反対の右方側(図2の右側)に向かいその上端は傾斜面64とされ、さらにその右方側にはヒンジ65が立設される。また中蓋部材60の外周には、フランジ66が外方に突き出る形態で環状に設けられており、その上面には、リング部材40の上部水平壁43が載せられ超音波溶着により固着される。また、フランジ66下方の外周には環状凹部67が形成され、この環状凹部67内には図2等に示すように環状のシールパッキン68が嵌合される。栓本体Wが肩部材30に螺合されると、このシールパッキン68は、肩部材30の上端部に当接し、容器本体20を密閉する。
回転部材70はリング部材40に無理ばめされる略筒状の樹脂部材であり、その中央には、中蓋部材60の注ぎ口63及びヒンジ65が上方に突き出ることになる開口部71を有し、その下端部には、リング部材40の係合溝46に係合される内方に突出する4個の円弧状の係止片72が設けられる。また、回転部材70の前後方向の外周面には、図5、図8に示すように矩形状の指係止部73が対向して垂下されており、図17に示すように該指係止部73に親指を当てて回転部材70を回転することになる。
また、回転部材70の底面には、図9に示すように3個のスプリング抑えリブ74と1個のスプリング端受け75とが略等間隔に設けられており、回転部材70が組み付けられるとスプリング抑えリブ74は環状スプリング55が浮き上がらないように上から抑える役目をし、スプリング端受け75は、図12、13に示すように環状スプリング55の端部55bを支持する。
回転部材70の左側の上面には、図7等に示すように円弧状部材76が設けられる。円弧状部材76は、その両側から外方に突き出た平行な2個の側壁77、77と、両側壁77、77のほぼ中間に外方に突き出た1個の突起体78を有しており、図6に示すように平面視略山字状で、両側壁77、77と突起体78との間に2つの凹部77a、77aを有している。図7に示すように2個の側壁77、77は、円弧状部材76と同じ高さを有するが、突起体78は上方部で且つ両側壁77、77の中間よりは若干後方側にずれた位置に設けられ、その断面は略1/4円形状でその下方は水平下面78aとされている。そして、前記2つの凹部77a、77aには後記するロック部材90の2個の第2脚部95、95が上下方向に嵌入並びに離脱し、前記水平下面78aの下方には外蓋部材80に設けられる棒状突起88が水平方向に嵌入並びに離脱する。
外蓋部材80は、中蓋部材60の上方に設けられる樹脂製の蓋部材である。外蓋部材80の後方側には、平面視コ字状に切り抜かれ、その左右方向に直線状の軸孔を有するヒンジ取付部81が形成され、、平面視コ字状の切り抜き部分には中蓋部材60のヒンジ65が挿入され両部材の軸孔に軸82を取り付けることにより外蓋部材80を中蓋部材60に対し回転自在に取り付ける。なお、軸82にはバネ83が取り付けられ、外蓋部材80を図17に示すように注ぎ口63とは反対方向の右側方向に常時付勢する。
また、外蓋部材80の底面略中央にはパッキン取付用リブ84が垂下され、パッキン取付用リブ84の先端には略キノコ状のパッキン85が取り付けられる。そして、外蓋部材80の閉蓋時、このパッキン85の先端は、中蓋部材60の開口部62に当接し、容器本体20を密閉する。
さらに外蓋部材80の左方側である先端部には、上下方向に開口した細長い略矩形状の貫通孔87をその底部に有する窪み86が形成される。この窪み86は、正面視矩形状で図14〜16に示すようにその両側には対向する側壁部86a,86aを有し、後記するロック部材90が嵌合される。また、貫通孔87の下方には、同じく図14〜16、17に示すように窪み86の対向する両側壁部86a,86aから直線状に垂下する形態で2つの側壁部89、89が対向して設けられる。この2つの側壁部89、89には、対向する形態で上部に第1溝89aが下部に第2溝89bが設けられる。
そして、第1溝89aは、その上面が水平とされ、後記するロック部材90の係止片96との係合が外れにくくされており、また、第2溝89bは、上方に向かって高くなる傾斜面とされ、後記するロック部材90の係止片96との係合が外れ易い形状とされている。
窪み86の下方の外蓋部材80の内側外周面には、棒状突起88が内方に突出する形態で取り付けられる。該棒状突起88は、図14〜16に示すようにその断面は略1/4円形状でその上方は水平上面88aとされ前記2つの側壁部89、89の下端部で且つ両側壁部89、89間の略中間位置に設けられており、外蓋部材80の閉蓋時には棒状突起88は、回転部材70の突起体78の下方に位置し、その水平上面88aは突起体78の水平下面78aに当接し、上下方向の移動は規制されるが前後方向への移動は自由にされている。
ロック部材90は、略平板状の樹脂部材であり、その上部には、ロック部材90を上下動する際、指で押し下げたり或いは持ち上げたりすることを容易にするための外方に突き出た正面視略コ字状の突出部91を有する。ロック部材90下方には、前後側に2個の同形の側部切欠92、92が、中央に1個の中央切欠93が設けられる。そして側部切欠92、92は中央切欠93より上下方向に長くされている。
それぞれの側部切欠92、92の外方には、それぞれ第1脚部94、94が設けられ、それぞれの側部切欠92、92と中央切欠93との間には第2脚部95、95が設けられる。第1脚部94は、第2脚部95よりも長く、それぞれの下端外周には係止片96が設けられる。この係止片96は、その上方が水平の略鉤形状をしており、側壁部89、89の第1溝89a或いは第2溝89bに係合する。また、2個の第2脚部95、95は、回転部材70の円弧状部材76の2つの凹部77a、77aにそれぞれ上下方向に嵌入並びに離脱可能とされ、さらに中央切欠93は、回転部材70の突起体78に上下方向に嵌入並びに離脱可能とされる。
ロック部材90の取り付けは次のように行われる。外蓋部材80の窪み86の上方にロック部材90を立てて置き、突出部91を下方に押しロック部材90を貫通孔87内に押し込む。すると、第1脚部94に設けられる係止片96が側壁部89、89に当接するが構わず押し込むと係止片96は、図15に示すように第1溝89aに嵌入する。嵌入後にロック部材90を引き抜こうとしても係止片96上部の水平面が、第1溝89a上部の水平面と係合し引き抜きが困難となる。即ち、ロック部材90は無理ばめにより係合される。係合後、ロック部材90をさらに押し込むと係止片96は、第2溝89bに嵌入し図14に示す状態になる。第2溝89bは傾斜面とされているため図15で矢印で示すようにロック部材90を引き上げ図14から図15の状態にすることは容易である。
次に、栓本体Wの取り付けについて述べる。まず、中蓋部材60にリング部材40を被せ、中蓋部材60のフランジ66上にリング部材40の上部水平壁43を載せ、フランジ66と上部水平壁43とを超音波溶着により固着し両部材を図4で示すように一体化する。
次いで、リング部材40のスプリング収納空間49に回転部材70を反時計方向に回転させることができる環状スプリング55を収納し、環状スプリング55の端部55aをスプリング係合突起50のスプリング端部受け50aに係止する。その後、リング部材40に回転部材70を被せ、回転部材70のスプリング端受け75に環状スプリング55の他の端部55bを係止し、回転部材70に力を加え回転部材70の開口部71内にリング部材40を押し込み、回転部材70の係止片72をリング部材40の係合溝46内に嵌合する。このような無理ばめにより両部材を一体化する。環状スプリング55を組み付けた状態を図12に示す。さらに回転部材70を約10度回転させた状態を図13に示す。このように回転部材70を回転させると環状スプリング55の両端部55a、55bは離れる方向に移動する。
回転部材70を取り付けると、回転部材70の対向する2個の指係止部73、73は、図1に示すように前後方向に位置し、その一方の指係止部73は、取手34の上方になる。その結果、円弧状部材76は図1で示す方向、即ちマグカップAの左側に位置し、取手34とは90度ずれた位置になる。なお、注ぎ口63も円弧状部材76と同様に取手34とは90度ずれた位置になる。そのため、右手で取手34を持ってマグカップAを持ち上げた場合、口の位置に注ぎ口63がくるため内容物が飲みやすくなる。
次いで、ロック部材90を上述したような方法で組み付けた外蓋部材80を取り付ける。その取り付けは、中蓋部材60のヒンジ65に外蓋部材80のヒンジ取付部81を挿入し両者を軸82で軸支することにより行われる。そのばあい、軸82にバネ83が取り付けられるとともに、バネ83の一端は外蓋部材80に取り付けられ他端は中蓋部材60に取り付けられる。その結果、図3に示すように外蓋部材80は常時開放状態になる。
その状態から外蓋部材80を閉蓋すると、閉蓋直前の状態は、外蓋部材80の棒状突起88の下方の円弧面が回転部材70の突起体78の上方の円弧面に当接する。構わず外蓋部材80を閉蓋すると、外蓋部材80の棒状突起88の下方の円弧面が回転部材70の突起体78の上方の円弧面を押す。すると、突起体78は回転部材70とともに図16で矢印で示す方向、即ち反時計方向に回転し、外蓋部材80の棒状突起88は図16で示すように下方にくる。すると、回転部材70は環状スプリング55の戻り力により元の位置に戻り外蓋部材80の棒状突起88は回転部材70の突起体78の直下である図14の状態の位置になり、外蓋部材80の上動が規制され閉蓋する。
その後、ロック部材90を押し下げると、ロック部材90の第1脚部94、94に設けられる係止片96は第2溝89bに嵌入するとともに、第2脚部95、95は円弧状部材76の凹部77aに嵌入する。そのため回転部材70の回転が規制される。
回転部材70を回転するためには、図14のロック状態にあるロック部材90を図15で矢印で示すように上動させ、次いで図16に示すように回転部材70を矢印方向に回転することにより行われる。その場合の指の動作は、図17に示すように右手で取手34を持ち、右手の親指で回転部材70を矢印の方向である反時計方向に約10度回転することにより行われる。
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
本願発明の飲料容器の左側面からみた全体図 図1のA−A線の蓋部材の拡大断面図 本願発明の飲料容器の外蓋部材開蓋時の拡大断面図 本願発明の飲料容器の中蓋部材とリング部材の拡大断面図 本願発明の飲料容器の回転部材の断面図 本願発明の飲料容器の回転部材の平面図 本願発明の飲料容器の回転部材を左側面からみた図 本願発明の飲料容器の回転部材を後方側からみた図 本願発明の飲料容器の回転部材の底面図 本願発明の飲料容器の弾性部材の平面図(図A)、及び側面図(図B) 本願発明の飲料容器のリング部材の平面図 図3のC−C線の回転部材非回転時の断面図 図3のC−C線の回転部材10度回転時の断面図 図2のB−B線のロック時で閉蓋時の断面図 図2のB−B線のロック解除時で閉蓋時の断面図 図2のB−B線のロック解除時で開蓋直前時の断面図 本願発明の飲料容器を片手でもって同じ手の親指で外蓋部材を開放した斜視図 従来の飲料容器の外蓋部材閉蓋時の拡大断面図
符号の説明
20…容器本体 21…内側筒状体
22…外側筒状体 23…内部空間
24…リング溝 25…開口部
30…肩部材 31…下方開口溝
32…段部 33…係止片
34…取手 34a…水平部
34b…垂直部 35…雄ネジ
40…リング部材 41…下部筒状壁
42…段部 43…上部水平壁
44…雌ネジ 45…傾斜面
46…係合溝 47…垂直壁
47…上部垂直壁 48…垂直リブ
49…スプリング収納空間 50…スプリング係合突起
50a…スプリング端部受け 50b…スプリング端部受け
55…環状スプリング 55a,55b…端部
60…中蓋部材 61…仕切り壁
62…開口部 63…注ぎ口
64…傾斜面 65…ヒンジ
66…フランジ 67…環状凹部
68…シールパッキン 70…回転部材
71…開口部 72…係止片
73…指係止部 74…スプリング抑えリブ
75…スプリング端受け 76…円弧状部材
77…側壁 77a…凹部
78…突起体 78a…水平下面
80…外蓋部材 81…ヒンジ取付部
82…軸 83…バネ
84…パッキン取付用リブ 85…パッキン
86…窪み 86a…側壁部
87…貫通孔 88…棒状突起
88a…水平上面 89…側壁部
89a…第1溝 89b…第2溝
90…ロック部材 91…突出部
92…側部切欠 93…中央切欠
94…第1脚部 95…第2脚部
96…係止片

Claims (2)

  1. 容器本体と、前記容器本体に取り付けられる中蓋部材と、前記中蓋部材に取り付けられ係合が解除されるとバネ力により自動的に解放する外蓋部材と、注ぎ口と、取手を有し、前記取手を持って前記注ぎ口から内容物を飲むことができる飲料容器において、
    前記外蓋部材との係合及び解除を行う回転部材を設け、
    前記回転部材の外周であって前記取手の上方位置に前記回転部材を回転するための指係止部を設け、
    前記取手の斜め上方位置に前記注ぎ口を設け、
    片手で前記取手を持ち、持った手の指で前記回転部材を回転し前記外蓋部材の係合を解除することを特徴とする飲料容器。
  2. 前記外蓋部材にロック部材を設け、該ロック部材のロック時には前記回転部材は回転しないことを特徴とする請求項1記載の飲料容器。
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