JP3130875U - 飲料容器用蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 飲料を飲むときに飲み口を塞ぐパッキンが上向きにならず、蓋閉鎖時に飲料が漏れることがなく、飲料を飲むときには飲みやすい飲料容器用蓋の提供。
【解決手段】 蓋本体1と、スライド蓋2と、ロック部材3とを備え、蓋本体1は、容器本体4の上部開口に着脱自在に取付けるものであり、上面に筒状の飲み口5が突出して設けてあり、飲み口5は上端面5aが前側から後側に向かって下り勾配で傾斜しており、スライド蓋2は、前後方向にスライド自在に蓋本体1に取付けてあり、飲み口5を塞ぐパッキン6を有し、前側にスライドしたときにパッキン6で飲み口5を塞ぎ、後側にスライドしたときに飲み口5が開放するようにしてあり、ロック部材3は、飲み口5より後側でスライド蓋2に水平軸7で回動自在に取付けてあり、先端部に蓋本体1への係止部8を有しており、前側に回動して係止部8を蓋本体1に設けた被係止部9に係止すると、パッキン6で飲み口5を塞いだ状態でスライド蓋2を動かないようにロックする。
【選択図】 図1
【解決手段】 蓋本体1と、スライド蓋2と、ロック部材3とを備え、蓋本体1は、容器本体4の上部開口に着脱自在に取付けるものであり、上面に筒状の飲み口5が突出して設けてあり、飲み口5は上端面5aが前側から後側に向かって下り勾配で傾斜しており、スライド蓋2は、前後方向にスライド自在に蓋本体1に取付けてあり、飲み口5を塞ぐパッキン6を有し、前側にスライドしたときにパッキン6で飲み口5を塞ぎ、後側にスライドしたときに飲み口5が開放するようにしてあり、ロック部材3は、飲み口5より後側でスライド蓋2に水平軸7で回動自在に取付けてあり、先端部に蓋本体1への係止部8を有しており、前側に回動して係止部8を蓋本体1に設けた被係止部9に係止すると、パッキン6で飲み口5を塞いだ状態でスライド蓋2を動かないようにロックする。
【選択図】 図1
Description
本考案は、携帯用魔法瓶や水筒、スポーツドリンク容器等の各種飲料容器の蓋に関する。
従来の携帯用魔法瓶等の蓋として、特許文献1に開示されているように、容器本体の上部開口に栓体がネジで着脱自在に取付けてあり、栓体の上面に円筒状の飲み口を突出して設けてあり、栓体の上面を覆う蓋体が上下方向に回動して開閉するようにヒンジで栓体に連結してあり、蓋体を閉じてロック手段によりロックすると、蓋体に取付けたパッキンが飲み口上端面に密着して飲み口が塞がれ、飲料を飲むときにはロック手段を解除して蓋体をヒンジで回動して開き、飲み口に直接口を付けて飲むようにしたものがある。
特開2003−212258号公報
上記特許文献1記載のものは、飲料を飲むときに蓋体が裏返しになり、飲み口を塞ぐパッキンが上向きとなるため、飲料を飲んでいる間にパッキンにゴミが付着したり髪の毛が触れたりしやすく、使用者に不衛生な感じを与えるおそれがあった。本考案は、以上に述べた実情に鑑み、飲料を飲むときに飲み口を塞ぐパッキンが上向きにならず、蓋閉鎖時に飲料が漏れることがなく、飲料を飲むときには飲みやすい飲料容器用蓋の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の考案による飲料容器用蓋は、蓋本体と、スライド蓋と、ロック部材とを備え、蓋本体は、容器本体の上部開口に着脱自在に取付けるものであり、上面に筒状の飲み口が突出して設けてあり、飲み口は上端面が前側から後側に向かって下り勾配で傾斜しており、スライド蓋は、前後方向にスライド自在に蓋本体に取付けてあり、飲み口を塞ぐパッキンを有し、前側にスライドしたときにパッキンで飲み口を塞ぎ、後側にスライドしたときに飲み口が開放するようにしてあり、ロック部材は、飲み口より後側でスライド蓋に水平軸で回動自在に取付けてあり、先端部に蓋本体への係止部を有しており、前側に回動して係止部を蓋本体に設けた被係止部に係止すると、パッキンで飲み口を塞いだ状態でスライド蓋を動かないようにロックすることを特徴とする。
請求項2記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1記載の考案の構成に加え、スライド蓋は、前側から後側に向かって下り勾配で斜めにスライドすることを特徴とする。
請求項3記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項2記載の考案の構成に加え、スライド蓋は、飲み口上端面の傾斜角度よりも緩い傾斜角度で斜めにスライドすることを特徴とする。
請求項4記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1〜3記載の考案の構成に加え、ロック部材は、スライド蓋をロックした状態で飲み口を隠蔽するように形成してあることを特徴とする。
請求項5記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1〜4記載の考案の構成に加え、ロック部材は、スライド蓋をロックした状態でパッキンを飲み口上端面に向けて押し付け、係止部が蓋本体の被係止部から外れるとパッキンの復元力により後側に回動することを特徴とする。
請求項6記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1〜5記載の考案の構成に加え、蓋本体とスライド蓋のいずれか一方に、スライド蓋を全閉したときに圧縮変形した状態で他方に当接し、ロック部材によるスライド蓋のロックが解除されたときにはスライド蓋を開方向へ付勢する弾発体が設けてあることを特徴とする。弾発体は、非金属製の材料で形成してあることが好ましい。
請求項7記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1〜6記載の考案の構成に加え、スライド蓋に、全開時に蓋本体に係止してスライド蓋をその位置に保持可能な弾性材料で形成した係止部が設けてあることを特徴とする。前記係止部は、請求項6に記載の弾発体と一体的に設けることができる。
請求項8記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1〜7記載の考案の構成に加え、スライド蓋に、ロック部材が後側に限界まで回動したときにロック部材と係止し、ロック部材をその姿勢に保持可能なロック部材係止部が設けてあることを特徴とする。
請求項9記載の考案による飲料容器用蓋は、請求項1〜8記載の考案の構成に加え、蓋本体は、被係止部が前側から押し込み可能な押し込み部に設けてあり、押し込み部を押し込むと被係止部からロック部材の係止部が外れるようにしてあるとともに、押し込み部を押し込み可能な状態と押し込み不能な状態とに切り替えることのできる安全ロック装置が設けてあることを特徴とする。
請求項1記載の考案による飲料容器用蓋は、飲み口を塞ぐパッキンを取付けたスライド蓋を前後方向にスライドすることで飲み口を開閉するようにしたので、飲料を飲むためにスライド蓋を開けたときにパッキンが下向きのままで、パッキンにゴミや髪の毛が付着することがなく、衛生的である。また蓋閉鎖時には、ロック部材を前側に回動して係止部を蓋本体の被係止部に係止することで、スライド蓋が前側に引き付けられて動かないようにロックされ、傾斜した飲み口上端面にパッキンが押付けられて飲み口が塞がれるため、飲料が漏れることがない。
請求項2記載の考案による飲料容器用蓋は、スライド蓋を前側から後側に向かって下り勾配で斜めにスライドするようにしたので、飲料を飲むためにスライド蓋を後側にスライドして開けると、スライド蓋が斜め下方に移動するため、飲み口に口を付けて飲料を飲むときにスライド蓋やロック部材が邪魔にならない。
さらに請求項3記載の考案による飲料容器用蓋は、スライド蓋を飲み口上端面の傾斜角度よりも緩い傾斜角度で斜めにスライドするようにしたことで、スライド蓋のスライド時にパッキンが飲み口上端面と強くこすれるのを防ぎ、スライド蓋のスライドがスムーズに行えるとともに、パッキンの損耗を防止できる。
請求項4記載の考案による飲料容器用蓋は、ロック部材が、スライド蓋をロックした状態で飲み口を隠蔽するように形成してあるので、蓋を閉じたときに飲み口にゴミが付着したりすることがなく、より一層衛生的となる。
請求項5記載の考案による飲料容器用蓋は、ロック部材でスライド蓋をロックする前の状態で飲料が漏れる状態であったとしても、ロック部材をロック状態にすることでパッキンがロック部材により飲み口上端面に押し付けられるから飲料が漏れない。本考案の構成により、スライド蓋のスライド時のパッキンと飲み口上端面との摩擦を抑え、スライド蓋のスライドがより一層スムーズに行える。さらに、係止部の係止を解除するとロック部材がパッキンの復元力により後側に回動するため、蓋を開けるときにロック部材をいちいち手で回動させる手間がいらない。
さらに請求項6記載の考案によれば、ロック部材によるスライド蓋のロックが解除されたときに、スライド蓋が弾発体の付勢力により開くので、飲料を飲むときにより一層簡便に且つ速やかに蓋を開放できる。
請求項7記載の考案による飲料容器用蓋は、スライド蓋に、全開時に蓋本体に係止してスライド蓋をその位置に保持可能な弾性材料で形成した係止部が設けてあることで、飲料を飲むために飲料容器を傾けたときに、スライド蓋が自然に下がってくるのを防止できる。
請求項8記載の考案による飲料容器用蓋は、スライド蓋に、ロック部材が後側に限界まで回動したときにロック部材と係止し、ロック部材をその姿勢に保持可能なロック部材係止部が設けてあるので、飲料を飲むために飲料容器を傾けたときに、ロック部材が自然に前側に回動するのを防止できる。
請求項9記載の考案による飲料容器用蓋は、安全ロック装置により押し込み部を押し込み不能な状態にしておくことで、飲料容器を携帯している間に押し込み部に何かが当ったりしてロック部材が不用意に解除されるのを阻止できる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図5は、本考案を携帯用の魔法瓶の蓋に適用した実施形態を示しており、図1は蓋を開けた状態の縦断面図、図2は蓋を閉じた状態の縦断面図、図3は蓋を開けた状態と蓋を閉じた状態の斜視図、図4は分解斜視図、図5は蓋を開けて飲料を飲むときの状態を示す側面図である。この蓋は、ステンレス製で有底筒状に形成された容器本体4の上部開口に着脱自在に取付けられる蓋本体1と、蓋本体1に前後方向にスライド可能に取付けられ、蓋本体1の飲み口5を開閉するスライド蓋2と、スライド蓋2に水平軸7で回動自在に取付けられ、スライド蓋2の閉鎖時にスライド蓋2を動かないようにロックするロック部材3を有している。各部品は、合成樹脂で形成してある。
蓋本体1は、蓋体1aと、蓋体1aの上面に取付けたカバー1bとで構成される。蓋体1aは、円筒状の側壁15と、上面壁16を有し、上面壁16から円筒状の飲み口5を突出して設けてある。側壁15の内周面には、図1と図2に示すように、ネジ条17が設けてあり、ネジ条17を容器本体4の上部開口部の周囲に形成したネジ溝に螺合することにより、容器本体4に着脱自在に取付けられる。上面壁16の下面にはリング状のパッキン18が取付けてあり、パッキン18に容器本体4の開口縁部が密着している。飲み口5の上端面は、後側が低くなるように水平面に対して25°傾斜している。飲み口5の左右両側には、図4に示すように、スライド蓋2のガイド部19,19が設けてあり、ガイド部19,19は飲み口上端面5aの傾斜よりもゆるい傾斜角度(15°)で、後側に向かって下り勾配で傾斜している。なお本飲料容器は、図5に示すように、飲み口5に直接口を付けて飲料を飲むことを想定したものであり、飲料を飲むために手で持ったときに体に近い方の側を前側、その反対側を後側としている。
カバー1bは、図4に示すように、平面視略コ字形に形成され、スライド蓋2をガイド部19,19に取付けた後、前側からガイド部19,19を挟むようにして差し込むと、係止爪20が蓋体1aに設けた被係止部21に係止して取付けられるようになっている。カバー1bの前側部分には、下方から上方に向かって2本のスリット22,22を設けて、前側から押し込み可能な押し込み部13が設けてあり、押し込み部13に、後述するロック部材3の係止部8が係止する被係止部9が四角い孔状に形成してある。カバー1bは、蓋本体1の一部である。
蓋体1aの前側部分には、図4に示すように、凹部23が設けてあり、該凹部23に左右方向にスライドするスライド駒14が取付けてある。スライド駒14は、ロック部材3によるロックが不用意に解除されるのを防ぐ安全ロック装置として機能するものであり、その前面の中央部に凸部14aが設けてあるとともに、凸部14aの両側に凹部14b,14bが設けてあり、凸部14aがカバー1bの押し込み部13の真後ろに来るようにスライド駒14を左右方向の中間位置にすると、押し込み部13が押し込み不能となり、スライド駒14を中間位置から右側又は左側にスライドし、押し込み部13の真後ろに凹部14b,14bが位置するようにすると、押し込み部13が押し込み可能となる。
スライド蓋2は、飲み口5を囲むような形で形成され、前側にはスライド時に飲み口5を逃がす開口24が設けてある。スライド蓋2は、図4に示すように、左右の側壁の内面側に形成した突起25,25を蓋体1aのガイド部19,19に係合し、ガイド部19,19に沿って前後方向にスライド自在に取付けられる。スライド蓋2の上面壁26は、飲み口上端面5aに沿うように傾斜しており、上面壁26にパッキン取付孔27を設け、パッキン取付孔27に飲み口5を塞ぐパッキン6を嵌合保持してある。パッキン6は、シリコンゴムで形成してあり、スライド時にパッキン6が飲み口上端面5aとこすれないように、図1の二点差線28で示すように、パッキン6の下面の高さを飲み口上端面5aの下端と略同じにしてある。パッキン6の上面には突起29がスライド蓋2上面から突出するように設けてあり、スライド蓋2を前側にスライドしてパッキン6で飲み口5を塞いだ後、ロック部材3によりスライド蓋2をロックすると、図2に示すように、パッキン6の突起29にロック部材3の下面が当ってパッキン6が下方に押し出されるように変形し、パッキン6が飲み口上端面5aに押し付けられる。これにより飲料の漏れを確実に防止できる。
さらにスライド蓋2は、図1に示すように、後壁34の内側面に円筒状の突起31が設けられ、該突起31に差し込むようにしてシリコンゴムで形成したキャップ状の弾発体10が取付けてある。弾発体10は、図2に示すように、スライド蓋2を前側にスライドしてロック部材3によりロックすると、圧縮変形した状態で飲み口5に当接しており、ロック部材3によるロックが解除されたときには、弾発体10の復元力によりスライド蓋2が後側にスライドして飲み口5が解放する。弾発体10の変形と復元が確実になされるようにするため、弾発体10は中空状に形成してあり、弾発体10を取付けている突起31には、弾発体10の中空部に空気を出入りさせるためのスリット32が設けてある。また弾発体10は、先端部に膨らみ部11が設けてあり、スライド蓋2が後退限までスライドしたときには、図1に示すように、弾発体10の膨らみ部11が蓋体1aに形成した突出壁33に係止し、これにより図5に示すように、飲料を飲むために飲料容器を傾けたときに、スライド蓋2が自重によりひとりでに下方にスライドするのを防いでいる。
さらにスライド蓋2の後壁34の外側面には、図1に示すように、略三角形の突起12が設けてあり、後側に回動したロック部材3が該突起12に係止し、図5に示すように飲料を飲むために飲料容器を傾けたときに、ロック部材3がひとりでに前側に回動しないようになっている。
さらにスライド蓋2の後壁34の外側面には、図1に示すように、略三角形の突起12が設けてあり、後側に回動したロック部材3が該突起12に係止し、図5に示すように飲料を飲むために飲料容器を傾けたときに、ロック部材3がひとりでに前側に回動しないようになっている。
ロック部材3は、飲み口の上部を囲む蓋状部35と、蓋状部35の下縁に垂下して設けた係止片部36とを有している。ロック部材3は、図4に示すように、左右の側壁の内側面に水平軸7,7が突設してあり、該水平軸7,7をスライド蓋2上面のパッキン6後側に形成した孔37,37に係合することで、スライド蓋2に回動自在に取付けられる。係止片部36には、突起状の係止部8が設けてある。
この飲料容器用蓋は、図2に示すように、スライド蓋2を前側にスライドして飲み口5を閉鎖した上で、ロック部材3を前側に回動して係止部8をカバー1bの被係止部9に係止することで、スライド蓋2を前側に引き付けた状態でロックできる。さらに、スライド駒14を押し込み部13が押し込み不能となる位置にスライドさせておくことで、本飲料容器をカバンに入れて携帯しているときなどに、押し込み部13に何かが当って押されても、ロック部材3が解除されない。
この飲料容器用蓋は、図2に示すように、スライド蓋2を前側にスライドして飲み口5を閉鎖した上で、ロック部材3を前側に回動して係止部8をカバー1bの被係止部9に係止することで、スライド蓋2を前側に引き付けた状態でロックできる。さらに、スライド駒14を押し込み部13が押し込み不能となる位置にスライドさせておくことで、本飲料容器をカバンに入れて携帯しているときなどに、押し込み部13に何かが当って押されても、ロック部材3が解除されない。
飲料を飲むために蓋を開けるときには、スライド駒14を押し込み部13が押し込み可能となる位置にスライドさせた後、押し込み部13を前側から押し込めばロック部材3の係止部8が被係止部9から外れ、ロック部材3がパッキン6の復元力により後側に回動してロックが解除される。そうしてロック部材3によるロックが解除されると、スライド蓋2は弾発体10の復元力により後側にスライドし、飲み口5が開放する。すなわち、押し込み部13を押し込むだけで蓋を開けることができる。スライド蓋2は、斜め下方にスライドし、全開時には図1の二点鎖線38に示すように、ロック部材3の先端が飲み口5の先端と略同じ高さになるまで下降する。そのため、図5に示すように、飲み口5に口を付けて飲料を飲むときでも、ロック部材3やスライド蓋2が邪魔にならない。このとき、ロック部材3はスライド蓋2の突起12に係止しているため、ひとりでに前側に回動することがなく、スライド蓋2は弾発体10の膨らみ部11が蓋本体1の突出壁33に係止しているため、ひとりでに下がってくることがない。また、飲み口5を開放したときでもパッキン6が下向きのままで、パッキン6の飲み口塞ぎ面にゴミや髪の毛等が付着することがなく、衛生的である。さらに、飲み口上端面5aが前側から後側に向かって下り勾配で傾斜していることで、飲料が残り少なくなったときでも、飲料容器を逆さになるくらいにまで大きく傾ける必要がなく、首を大きく反らせない楽な姿勢で飲料を飲むことができる。
スライド蓋2は、図6に示すように、前後方向に水平にスライドするように設けることもできる。ただしこの場合は、飲み口5先端よりスライド蓋2やロック部材3が上方に飛び出るため、飲み口5に直接口を付けて飲むことを想定した場合には、先の実施形態のようにスライド蓋2が斜め下方にスライドするようにした方が有利である。
1 蓋本体
2 スライド蓋
3 ロック部材
4 容器本体
5 飲み口
5a 飲み口上端面
6 パッキン
7 水平軸
8 係止部
9 被係止部
10 弾発体
11 弾発体の膨らみ部(係止部)
12 ロック部材係止部
13 押し込み部
14 スライド駒(安全ロック装置)
2 スライド蓋
3 ロック部材
4 容器本体
5 飲み口
5a 飲み口上端面
6 パッキン
7 水平軸
8 係止部
9 被係止部
10 弾発体
11 弾発体の膨らみ部(係止部)
12 ロック部材係止部
13 押し込み部
14 スライド駒(安全ロック装置)
Claims (9)
- 蓋本体(1)と、スライド蓋(2)と、ロック部材(3)とを備え、蓋本体(1)は、容器本体(4)の上部開口に着脱自在に取付けるものであり、上面に筒状の飲み口(5)が突出して設けてあり、飲み口(5)は上端面(5a)が前側から後側に向かって下り勾配で傾斜しており、スライド蓋(2)は、前後方向にスライド自在に蓋本体(1)に取付けてあり、飲み口(5)を塞ぐパッキン(6)を有し、前側にスライドしたときにパッキン(6)で飲み口(5)を塞ぎ、後側にスライドしたときに飲み口(5)が開放するようにしてあり、ロック部材(3)は、飲み口(5)より後側でスライド蓋(2)に水平軸(7)で回動自在に取付けてあり、先端部に蓋本体(1)への係止部(8)を有しており、前側に回動して係止部(8)を蓋本体(1)に設けた被係止部(9)に係止すると、パッキン(6)で飲み口(5)を塞いだ状態でスライド蓋(2)を動かないようにロックすることを特徴とする飲料容器用蓋。
- スライド蓋(2)は、前側から後側に向かって下り勾配で斜めにスライドすることを特徴とする請求項1記載の飲料容器用蓋。
- スライド蓋(2)は、飲み口上端面(5a)の傾斜角度よりも緩い傾斜角度で斜めにスライドすることを特徴とする請求項2記載の飲料容器用蓋。
- ロック部材(3)は、スライド蓋(2)をロックした状態で飲み口(5)を隠蔽するように形成してあることを特徴とする請求項1,2又は3記載の飲料容器用蓋。
- ロック部材(3)は、スライド蓋(2)をロックした状態でパッキン(6)を飲み口上端面(5a)に向けて押し付け、係止部(8)が蓋本体の被係止部(9)から外れるとパッキン(6)の復元力により後側に回動することを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の飲料容器用蓋。
- 蓋本体(1)とスライド蓋(2)のいずれか一方に、スライド蓋(2)を全閉したときに圧縮変形した状態で他方に当接し、ロック部材(3)によるスライド蓋(2)のロックが解除されたときにはスライド蓋(2)を開方向へ付勢する弾発体(10)が設けてあることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の飲料容器用蓋。
- スライド蓋(2)に、全開時に蓋本体(1)に係止してスライド蓋(2)をその位置に保持可能な弾性材料で形成した係止部(11)が設けてあることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の飲料容器用蓋。
- スライド蓋(2)に、ロック部材(3)が後側に限界まで回動したときにロック部材(3)と係止し、ロック部材(3)をその姿勢に保持可能なロック部材係止部(12)が設けてあることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の飲料容器用蓋。
- 蓋本体(1)は、被係止部(9)が前側から押し込み可能な押し込み部(13)に設けてあり、押し込み部(13)を押し込むと被係止部(9)からロック部材(3)の係止部(8)が外れるようにしてあるとともに、押し込み部(13)を押し込み可能な状態と押し込み不能な状態とに切り替えることのできる安全ロック装置(14)が設けてあることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の飲料容器用蓋。
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