JP2011251754A - ボトル栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒンジ軸と複数のロック部とで、流出口の直接または間接なシールを、注出口の全周において確実に行えるようにする。
【解決手段】ボトル本体1に装着される注出口2aを持った栓体2、栓体2の片側のヒンジ軸3を中心に注出口2aを開閉する片開き蓋4、片開き蓋4を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるロック機構5、を備え、ロック機構5は、片開き蓋4と栓体2との一方に設けられて、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の自由端部4b寄りの両側に位置する係止部6bが、それぞれに対応する他方の側の係合部2cと、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材6を設けて、上記の目的を達成する。
【選択図】図2

Description

ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、この蓋を開き位置にロックし、そのロックを解除するロック機構とを備えたボトル栓に関する。
このようなボトル栓は、下記特許文献1、2などで既に知られている。このボトル栓の注出口は、開閉時にヒンジ軸を中心に起伏する片開き蓋に対応して、特許文献1、2に見られるように、ボトル栓の反ヒンジ軸側から飲みやすい位置および形態にて設けられている。
例えば、特許文献1に記載の注出口は、栓体の天面にボトル口とほぼ同心で、かつ、反ヒンジ軸側を深く凹陥した受皿を有し、ボトル本体の前傾に伴い、飲料を受皿に流出させた上で、受皿の反ヒンジ軸側周壁を他の部分よりも高く突出させた注出口縁へと導出して注ぎ、また場合によっては直飲みもできるようにした形態を開示している。このような飲料の受皿への流出と、受皿に流出した飲料の注出口縁への導出がスムーズに行われるように、特許文献1に開示の技術は、飲料の受皿への流出口を、受皿の反ヒンジ軸側に偏って位置し、飲料が流出口から受皿の周壁の注出口側の基部近くに流れ出て後、長い道程の案内による整流化と、ボトルの前傾調整に見合う流量調整とを受けて注出口縁に達して注ぎ、また場合によっては直飲みされるようにしている。
また、特許文献2に記載の注出口は、特許文献1に記載の受皿とほぼ同形態の受皿自体を、ボトル口に対して反ヒンジ軸側に偏った小型なものとして形成することにより、注出口まわりを断熱に有利な多重壁構造とするのを、嵩張りなく達成している。また、注出口は栓体の天面から大きく突出していて、直飲みに特に適した形態となっている。
これら特許文献1、2に開示の片開き蓋は、多くの場合、注出口縁部よりも、注出口の受皿の底部にある流出口を閉じることが主眼とされることから、この受皿内に入り込んで流出口を所定の圧接代をシールパッキン部に有して密閉する内蓋部が比較的大きく突出し、ロック機構によって片開き蓋を閉じ位置にロックし、不用意に開かれるのを防止するのに併せ、流出口のシールパッキン部による圧接状態が緩むのを防止している。
このために、特許文献1に記載の片開き蓋は、内蓋部内の係合部材から内蓋部両側に突出する2つの係合爪が、栓体の注出口まわりの両側縁に形成した係止部に蓋閉じ時に弾性係合して、片開き蓋を閉じ位置にロックし、ばね付勢によってこのロック状態を保持するようにしている。ロックの解除は、ロック部材に連結されて片開き蓋の天面に露出しているロック解除釦を、前記ばね付勢に抗してロック部材をヒンジ軸側にスライドさせる操作をして、ロック部材の係合爪を係止部との係合から外すことによりなされる。ここで、片開き蓋が開き方向にばね付勢されていると、ロック解除と同時に片開き蓋は自動的に開かれる。
特許文献2に開示の片開き蓋は、栓体の片開き蓋自由端部側に対応する側周に設けたロック機構によって、片開き蓋が閉じられるとロック部材が片開き蓋の自由端部にある係合部に弾性的に係合して片開き蓋を閉じ位置にロックするようにしている。ロック解除はロック解除部材の背部に設けられたロック解除部材を、ロック部材に対し上動したロック解除操作を阻止するロック位置から、ロック解除操作可能となるロック解除位置にスライド操作することで、ロック部材を伴いその係合爪が係止部から外れる側に回動させて行うようにしている。
特開2008−137657号公報 特開2008−239177号公報
しかし、特許文献1に記載のロック機構は、ヒンジ軸両端と左右の係止部とを結んだ線で囲う注出口まわりのヒンジ軸側半部域で、片開き蓋を栓体に引き付け流出口をシールすることになり、片開き蓋の自由端部側半部に閉じ状態を保持するロック力が直接及ばない上に、注出口の受皿の底部にある流出口は、片開き蓋のロック力が直接及ばない自由端部側半部にあることも関係して、シール圧が保持されにくい。また、ロック力が直接働く前記注出口まわりのヒンジ軸側半部域が、片開き蓋の平面広さに対し、その後部寄りの小さな中央域に集中していて、片開き蓋の左右の振れや、自由端部の浮き上がりを防止しにくくボトル本体の転倒時など片開き蓋に働く不用意な外力によって流出口のシールが甘くなって飲料が漏れ出す不具合が生じやすい。
また、特許文献1に記載のロック機構は、平面視したヒンジ軸の両端と片開き蓋の自由端部側のロック部とを結ぶほぼ三角形状前後域で、片開き蓋を閉じ位置にロックするので、ロック力が片開き蓋のヒンジ軸側から反ヒンジ軸側である自由端部まで及ぶものの、三角形状前後域の左右幅が小さく片開き蓋の左右の振れについては防止しにくく、ボトル本体の転倒時など片開き蓋に働く不用意な外力によって流出口の左右でのシールが甘くなって飲料が漏れ出す不具合が生じやすい。
本発明は、このような点に鑑み、ヒンジ軸と複数のロック部とで、流出口の直接または間接なシールを、注出口の全周において確実に行えるボトル栓を提供することを目的としている。
上記のような目的を達成するために、本発明のボトル栓は、ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備え、ロック機構は、片開き蓋と栓体との一方に設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材を設けたことを1つの特徴としている。
このような構成では、栓体がボトル本体の上端に被さるように装着されてボトル本体の上部を外装するとともに、注出口を閉じ、かつ、この閉じ状態はロック機構によりロックされて、ロック機構のロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋が閉じ位置へのロックを解除されて、開かれると注出口が露出するので、その注出口に口を当てがって飲料を直飲みし、または注出口から飲料を注ぎ出すことができる。特に、ロック機構は、ロック部材が片開き蓋と栓体との一方にあって、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックするので、これら両ロック部とヒンジ軸の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて、片開き蓋の注出口まわりの広域にロック力が及び、片開き蓋をどの方向にも閉じ位置に安定させられる。係合は、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで行うことができ、ねじ式、ヘリコイド式、バヨネット式によれば、双方を引き付け合う力を働かせやすい。これには、ロック部材は注出口まわりの回動で係合し合うものが好適である。
本発明のボトル栓は、また、ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備え、ロック機構は、片開き蓋に設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する栓体の側の係合部と、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材を設けたことを別の特徴としている。
このような構成では、栓体がボトル本体の上端に被さるように装着されてボトル本体の上部を外装するとともに、注出口を閉じ、かつ、この閉じ状態はロック機構によりロックされて、ロック機構のロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋が閉じ位置へのロックを解除されて、開かれると注出口が露出するので、その注出口に口を当てがって飲料を直飲みし、または注出口から飲料を注ぎ出すことができる。特に、ロック機構は、ロック部材が片開き蓋にあって複数の係止部を有するも蓋内デッドスペースを利用して設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する栓体側の係合部と係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックするので、これら両ロック部とヒンジ軸の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて、片開き蓋の注出口まわりの広域にロック力が及び、片開き蓋をどの方向にも閉じ位置に安定させられる。係合は、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで行うことができ、ねじ式、ヘリコイド式、バヨネット式によれば、双方を引き付け合う力を働かせやすい。これには、ロック部材は注出口まわりの回動で係合し合うものが好適である。
本発明のボトル栓は、また、ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備え、ロック機構は、片開き蓋と栓体との一方に設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材を設け、注出口は、上端から凹陥し底部に飲料が流出する流出口を持った受皿を有し、片開き蓋は、受皿内に突出する内蓋部によって注出口を流出口よりも上方で閉じることを他の特徴としている。
このような構成では、栓体がボトル本体の上端に被さるように装着されてボトル本体の上部を外装するとともに、片開き蓋が注出口をその受皿の底部にある流出口よりも上方で閉じ、かつ、この閉じ状態はロック機構によりロックされて、ロック機構のロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋が閉じ位置へのロックを解除されて、開かれると注出口が露出するので、その注出口に口を当てがって飲料を直飲みし、または注出口から飲料を注ぎ出すことができる。特に、ロック機構は、ロック部材が片開き蓋と栓体との一方にあって、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックするので、これら両ロック部とヒンジ軸の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて、片開き蓋の注出口まわりの広域にロック力が及び、片開き蓋をどの方向にも閉じ位置に安定させられる。係合は、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで行うことができ、ねじ式、ヘリコイド式、バヨネット式によれば、双方を引き付け合う力を働かせやすい。これには、ロック部材は注出口まわりの回動で係合し合うものが好適である。
上記において、さらに、片開き蓋は、中空およびまたは充填した断熱材による断熱構造を有したものとすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、片開き蓋が中空およびまたは充填した断熱材による断熱構造により、ボトル本体内から片開き蓋外まわりへの熱移動を抑制することができる。
本発明の1つの特徴のボトル栓によれば、栓体がボトル本体の上部を外装するとともに、注出口を閉じ、かつ、この閉じ状態はロックされてロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋がロックを解除されて開かれると露出した注出口にて飲料を直飲みし、注出口から飲料を注ぎ出すことができる。特に、片開き蓋と栓体との間で、その一方の側のロック部材の注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側にある係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と係合し合って片開き蓋を閉じ状態にロックし、これら両ロック部とヒンジ軸の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて片開き蓋の注出口まわりの広域にロック力を及ぼし、片開き蓋をどの方向にも閉じ位置に安定させられるので、ボトル本体の転倒時など片開き蓋に不用意な外力が働いても、注出口の閉じ状態が緩んで飲料が漏れ出るのを防止することができる。
本発明の別の特徴のボトル栓によれば、栓体がボトル本体の上部を外装するとともに、注出口を閉じ、かつ、この閉じ状態はロックされてロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋がロックを解除されて開かれると露出した注出口にて飲料を直飲みし、注出口から飲料を注ぎ出すことができる。特に、ロック部材が複数の係止部を有するも片開き蓋内のデッドスペースを利用して嵩張りの増大なく設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する栓体側の片開き蓋が開いても目立たない係合部と係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、これら両ロック部とヒンジ軸の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて片開き蓋の注出口まわりの広域にロック力を及ぼし、片開き蓋をどの方向にも閉じ位置に安定させられるので、ボトル本体の転倒時など片開き蓋に不用意な外力が働いても、注出口の閉じ状態が緩んで飲料が漏れ出るのを防止することができる。
本発明の他の特徴のボトル栓によれば、栓体がボトル本体の上部を外装するとともに、片開き蓋が注出口をその受皿の底部にある流出口よりも上方で、流出口の存在の影響なしに周方向に途切れのないシールを確保して閉じられ、流出口の位置や形状、数の選択の自由度を高められる。流出口のかつ、この閉じ状態はロックされてロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋がロックを解除されて開かれると露出した注出口にて飲料を直飲みし、注出口から飲料を注ぎ出すことができる。また、片開き蓋と栓体との間で、その一方の側のロック部材の注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側にある係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と係合し合って片開き蓋を閉じ状態にロックし、これら両ロック部とヒンジ軸の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて片開き蓋の注出口まわりの広域にロック力を及ぼし、片開き蓋をどの方向にも閉じ位置に安定させられるので、ボトル本体の転倒時など片開き蓋に不用意な外力が働いても、注出口の閉じ状態が緩んで飲料が漏れ出るのを防止することができる。
上記に加え、さらに、片開き蓋が中空およびまたは充填した断熱材による断熱構造により、ボトル本体内から片開き蓋外まわりへの熱移動を抑制するので、ボトル本体に収容した飲料に対する保温性、保冷性を高められるし、片開き蓋外面の露付きを防止し昇温を抑えられる。
本実施の形態に係るボトル栓の1つの具体例をボトル本体への装着状態で示す断面図およびロック機構操作部の正面図である。 同ボトル栓の向きを変えて示す断面図である。 同ボトル栓単体を、片開き蓋を取り外して示す平面図およびロック機構の係合部の側面図である。 別の例のボトル栓単体を、片開き蓋を閉じたロック状態で示す反ヒンジ軸側から見た斜視図である。 同ボトル栓単体を、片開き蓋を閉じて示すヒンジ軸側から見た斜視図である。 同ボトル栓単体を、片開き蓋を開いて示す斜視図である。 同ボトル栓の片開き蓋とロック部材との関係を示す内部構造の斜視図である。 同ボトル栓の片開き蓋とロック解除部材との関係例をロック解除状態で示すボトル栓単体および片開き蓋の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るボトル栓について図1〜図8を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
本実施の形態のボトル栓は、図1、図2に示すようにボトル本体1の上端に被さるように装着され、注出口2aを持った栓体2と、この栓体2の片側のヒンジ軸3を中心に注出口2aを開閉する片開き蓋4と、片開き蓋4を栓体2との間で図1、図2に示す閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構5とを備えている。ロック機構5は片開き蓋4を閉じ位置にロックするロック部材6と、ロック部材6によるロック、ロック解除を行うロック解除部材8と、を備えている。
これにより、栓体2がボトル本体1の上端に被さるように装着されてボトル本体1の上部を外装するとともに、注出口2aを閉じ、かつ、この閉じ状態はロック機構5によりロックされて、ロック機構5のロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋4が閉じ位置へのロックを解除されて、開かれると注出口2aが露出するので、その注出口縁2bを口に当てがい、ボトル本体1の注出口縁2b側への傾きを伴い飲料を注出口2aに流出させることにより直飲みすることができる。また、注出口2aに流出する飲料を注出口縁2bから注ぎ出すこともできる。
本実施の形態のボトル栓は、上記のような基本構成において、ロック機構5は、図示例のように片開き蓋4に設けられるか、図示例とは異なり栓体2に設けられるかして、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の図1に示す自由端部4b寄り、つまり前部寄り、反ヒンジ軸3側で図3に示すような左右両側に位置する係止部6bが、それぞれに対応するロック部材を設けない側となる栓体2の係合部2c、あるいは片開き蓋4の係合部と、図示例のような爪方式、あるいは図示例とは別にねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、図3に爪方式で代表して示すように係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材6を設けた点に1つの特徴を有している。
これにより、栓体2がボトル本体1の上端に被さるように装着されてボトル本体1の上部、つまりボトル口1aを外装するとともに、注出口2aを閉じ、かつ、この閉じ状態はロック機構5によりロックされて、ロック機構5のロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋4が閉じ位置へのロックを解除されて、開かれると注出口2aが図3に示すように露出するので、その注出口2aの注出口縁2bに口を当てがって飲料を直飲みし、または注出口2aに流出する飲料を注出口縁2bから注ぎ出すことができる。特に、ロック機構5は、ロック部材6が片開き蓋4と栓体2との一方にあって、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の自由端部4b寄りの両側に位置する係止部6bが、それぞれに対応する他方の側の係合部2cと係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックするので、これら両ロック部15とヒンジ軸3の両端を結ぶ平面視した四角形状域S1にて、片開き蓋4の注出口2aまわりの広域にロック力が及び、片開き蓋4をどの方向にも閉じ位置に安定させられる。係合は、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで行うことができ、ねじ式、ヘリコイド式、バヨネット式によれば、双方を引き付け合う力を働かせやすい。これには、ロック部材6は注出口2aまわりの回動で係合し合うものが好適である。爪式係合であれば回動でも直線移動でも係合し合える。また、ねじ式でも係合ストロークは短くてよく、現実には周方向に部分的な螺条を適用することになるので、ヘリコイド方式と実質的に同じになる。バヨネット方式であれば、弾性的に係合し合うようにするので、係止部および係合部の一方を弾性変形に強い金属片とするのが好適である。
したがって、栓体2がボトル本体1の上部を外装するとともに、注出口2aを閉じ、かつ、この閉じ状態はロックされてロック解除操作なしには不用意に開かれることはない。片開き蓋4がロックを解除されて開かれると露出した注出口2aにて飲料を直飲みし、注出口2aから飲料を注ぎ出すことができる。特に、片開き蓋4と栓体2との間で、その一方の側のロック部材6の注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の自由端部4b寄りの両側にある係止部6bが、それぞれに対応する他方の側の係合部2cと係合し合って片開き蓋4を閉じ状態にロックし、これら両ロック部15とヒンジ軸3の両端を結ぶ平面視した四角形状域S1にて片開き蓋4の注出口2aまわりの広域にロック力を及ぼし、片開き蓋4をどの方向にも閉じ位置に安定させられるので、ボトル本体1の転倒時など片開き蓋4に不用意な外力が働いても、注出口2aの閉じ状態が緩んで飲料が漏れ出るのを防止することができる。
本実施の形態のボトル栓は、また、上記のような基本構成において、ロック機構5は、図示例通り、片開き蓋4に設けられて、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の図1に示す自由端部4b寄り、つまり前部寄り、反ヒンジ軸3側で図3に示すような左右両側に位置する係止部6bが、それぞれに対応する栓体の側の係合部2cと、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材6を設けた点に別の特徴を有している。
これにより、特に、ロック機構5は、ロック部材6が片開き蓋4にあって複数の係止部6bを有するも蓋内デッドスペースを利用して設けられて、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の自由端部4b寄りの左右両側に位置する係止部6bが、それぞれに対応する栓体2側の係合部2cと係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックするので、これら両ロック部15とヒンジ軸3の両端を結ぶ平面視した四角形状域S1にて、片開き蓋4の注出口2aまわりの広域にロック力が及び、片開き蓋4をどの方向にも閉じ位置に安定させられる。係合は、爪方式であれば回動でも直線移動でも係合し合える。しかし、図3に矢印Cで示すように回動式に係合し合うものとすれば、ロック部材6を片開き蓋4内の環状デッドスペースを利用して、特別なスペースなしに係合、係合解除操作することができる。
したがって、ロック部材6が複数の係止部6bを有するも片開き蓋4内のデッドスペースを利用して嵩張りの増大なく設けられて、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の自由端部4b寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する栓体側の片開き蓋4が開いても目立たない係合部2cと係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックし、これら両ロック部15とヒンジ軸3の両端を結ぶ平面視した四角形状域にて片開き蓋4の注出口まわりの広域にロック力を及ぼし、片開き蓋4をどの方向にも閉じ位置に安定させられるので、ボトル本体1の転倒時など片開き蓋4に不用意な外力が働いても、注出口の閉じ状態が緩んで飲料が漏れ出るのを防止することができる。
本実施の形態のボトル栓は、また、上記のような基本構成において、ロック機構5は、片開き蓋4と栓体2との一方に設けられて、注出口2aまわりの少なくとも片開き蓋4の図1に示す自由端部4b寄りの図3に示すような左右両側に位置する係止部6bが、それぞれに対応する他方の側の係合部2cと、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋4を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材6を設け、注出口2aは、図1、図2に示すように上端から凹陥し底部に飲料が流出する流出口兼吸気口14を持った受皿13を有し、片開き蓋4は、受皿13内に突出する内蓋部4aによって注出口2aを流出口兼吸気口14よりも上方で閉じる点に他の特徴を有している。
これにより、1つの特徴の場合に加え、さらに、片開き蓋4が注出口2aをその受皿13の底部にある流出口兼吸気口14よりも上方で、流出口兼吸気口14とは無関係に閉じられる。従って、流出口兼吸気口14の存在の影響なしに周方向に途切れのないシールを確保して閉じられ、流出口兼吸気口14の位置や形状、数の選択の自由度を高められるし、受皿13の凹陥度に対する内蓋部4aの受皿13内への必要突出度を低減することができる。前記シールのために、注出口2aの受皿13の中段に図1、図2、図3に示すような上向きの段部16を設け、片開き蓋4の内蓋部4aの下部の外まわりに図1、図2に示すように装着したシールパッキン17が片開き蓋4の閉じ位置で前記段部16に圧接されることで、注出口2aの全周で、成形誤差や組み立て誤差を吸収して、確実かつほぼ均一なシールの基に密閉できるようにしている。
また、図示例では、さらに、片開き蓋4は、内蓋部4aに充填した断熱材41による断熱構造を有したものとしてある。この断熱材41による断熱構造により、ボトル本体1内から片開き蓋4外まわりへの熱移動を抑制することができる。結果、ボトル本体1に収容した飲料に対する保温性、保冷性を、金属製の真空二重容器としたボトル本体1と共に高められるし、ボトル本体1、片開き蓋4外面の露付きを防止し昇温を抑えられる。
さらに詳述すると、注出口2aが、注出口2aへの流出飲料を受け流して直飲みに供する注出口縁2bを、図1、図2の組み合わせで示し、図3に示すように、少なくとも、直飲みするユーザの鼻が片開き蓋4に正対しないAまたはBの向きに有していると、注出口縁2bがA、Bのうちの1つの向きにて、注出口2aへの流出飲料を受け流して直飲みにまたは注ぎ出しに供するので、ボトル本体1の注出口縁2b側への傾きを伴い直飲みや注ぎ出しするのにユーザの鼻に片開き蓋4、特に内蓋部4aが当たるのを避けられる。従って、栓体2がボトル本体1の上端に被さって外装する状態で、注出口2aを閉じロック機構5によりロックされ不用意に開かれないようにしながら、ロック解除を伴い開くと注出口2aが露出してその注出口縁2bを口に当てがい、ボトル本体1を注出口縁2b側へ傾かせることで、飲料を注出口2aに流出させて注出口縁2bから直飲みし、また注ぎ出せるが、注出口縁2bが少なくとも、直飲みするユーザの鼻が片開き蓋4に正対しないAまたはBの向きにて直飲みに供することになるので、ボトル本体1の注出口縁2b側への傾きを伴い直飲みするのにユーザの鼻に片開き蓋4が当たる不快感を回避し、直飲みしやすいものとなる。
ここで、注出口縁2bは、直飲みや注ぎ出しに供する向きに他の部分よりも高く形成したり、ストレートな他と違って直飲みしやすい外側への反り形状にしたりして、実質的に部分的に設けることができるが、これに限られることはなく、図示例のように注出口2aの栓体2の軸線に直角な平面上にある周方向全周で一様な形態にて形成することもできる。これによって、注出口縁2bは、直飲みするユーザの鼻が片開き蓋4に正対しないヒンジ軸3に平行な2つの向きA、Bに加え、反ヒンジ軸3側の向きCを含むヒンジ軸3を避けた広域(広角)に有したものとなる。従って、注出口縁2bは、直飲みするユーザの鼻が片開き蓋4に正対しないヒンジ軸3に平行な2つの向きA、Bでは、注出口2aへの流出飲料を受け流して直飲みに供するので、ボトル本体1の注出口縁2b側への傾きを伴い直飲みするのにユーザの鼻に片開き蓋4が当たるのを避けられる。しかも、2つの向き、つまり、注出口縁2bに口を当てたユーザの顔の左に片開き蓋4が来る向きA側からと、右に片開き蓋4が来るB側からと、のボトル本体1に対する片手握りでの選択使用ができる。また、注出口縁2bは、前記2つの向きを含むヒンジ軸3を避けた向きA、B、Cを含む広域では、前記の場合に加え、反ヒンジ軸3側、および反ヒンジ軸3側と前記2つの向きとの間、からの直飲みも選択することができ、鼻に片開き蓋4が当たる個人差に応じた多様な向きでの選択使用がで便利である。これら直飲みに対し、受皿13の凹陥度に対する内蓋部4aの受皿13内への突出度を抑えられることは、内蓋部4aがユーザの鼻により当たり難くする利点がある。
図3に実線矢印A、B、Cで、ヒンジ軸3に平行な左右2つの向きと、反ヒンジ軸3側の向きとの3つの方向で代表して、直飲み方向を示しているが、これに限られることはなく、左方向直飲み位置から反ヒンジ軸側直飲み位置を経由して右方向直飲み位置に至る全域において、片開き蓋4に鼻が当たることのない直飲みができる。これに対応して、流出口兼吸気口14は、図3に示すように受皿13の周壁に沿う底部の周辺左右前後の4か所に設けてあり、実線矢印で示す3つの方向からの直飲みに対して対応する流出口兼吸気口14を通じ飲料が流出し、それらにカウンター方向となる破線矢印で示す3つの方向からの吸気が対応する流出口兼吸気口14を通じ行われる。これら3つの方向の途中位置からの直飲みに対してはこの直飲み位置に両側から対向する2つの流出口兼吸気口14から飲料が流出し、吸気はそれらと反対側の2つの流出口兼吸気口14を通じ行われることになる。これら飲料の流出とそれに伴う吸気とは、注出口縁2bから飲料を注ぎ出す場合にもボトル本体1の傾斜に従い同様になされる。
また、受皿13の底部は図1、図2に示すように、上に凸のドーム形状にしてある。これにより、受皿13に流出して直飲みまたは注ぎ出された後、ボトル本体1が起こされたときに受皿13内に残る飲料を底部の周辺に集めて、そこに位置し、また並んでいる流出口兼吸気口14を通じボトル本体1内にスムーズに戻すことができる。
また、栓体2は、ボトル口1aの内外側に跨って被さり、ボトル口1aの外ねじ1bに外壁11bをねじ合わせて着脱できるように装着されて、片開き蓋4をヒンジ軸3で連結している二重構造のカバー壁11と、このカバー壁11に着脱できるように同心上で密嵌合して装着される注出口2aを有した栓本体部12とを有し、注出口2aは、栓体2の軸線に直角な平面上にある上端周縁を一様な注出口縁2bとしている。このように、栓体2が、互いに着脱できるカバー壁11と、栓本体部12とに、片開き蓋4と、注出口2aとを、住み分け装備して、互いが丸洗いできるようにしながら、栓本体部12はその注出口2aの水平な上端周縁を注出口縁2bとする形態の単純化を図って、しかも、直飲みできないヒンジ軸3側を避けての、鼻に片開き蓋4が当たる個人差に応じた多様な向きでの選択使用がより自由にできる。従って、栓体2が、互いに着脱できるカバー壁11と、栓本体部12とに、片開き蓋4と、注出口2aとを、住み分け装備して、互いが丸洗いできるようにしながら、栓本体部12は図示例のようにストレートに立ち上がるなどした注出口2aの水平な上端周縁を注出口縁2bとする形態の単純化を図って成形を容易にし、しかも、鼻に片開き蓋4が当たる個人差に応じた多様な向きでの選択使用がより自由にできる。
さらに、カバー壁11に栓本体部12を密嵌合するのに、栓本体部12の注出口2aと同径な外周の溝内にシールパッキン42を装着し、栓本体部12をカバー壁11天面中央の穴43に下方から嵌め併せると、シールパッキン42が穴43に圧入されて、着脱できるように装着されるようにしている。この装着時、栓本体部12の外周にその下端部に有したフランジ44の上で装着しているシールパッキン45がカバー壁11の内壁11aの下端に圧接して、シールパッキン42と共に上下をシールして、内壁と栓本体部12との間に中空の断熱部46を形成してあり、上記片開き蓋4の断熱材41による断熱構造とともに、栓体2および片開き蓋4を通じた熱の上部への逃げや、栓体2および片開き蓋4外まわりの結露、昇温をさらに抑えやすくなる。また、受皿13の底部と内蓋部4a下端部との間にできる空間47も流出口兼吸気口14の存在によっても空気を対流させずに捕捉しやすいので、ボトル本体1内と栓体2および片開き蓋4との間の断熱性を高められる。また、受皿13の底部下に各流出口兼吸気口14の下に傘型の露受部材50を装着してあり、流出口兼吸気口14から残留飲料や結露分が流下し、滴下しても、一旦、露受部材47で受けて伝わせボトル本体1内にスムーズに静音で戻すことができる。また、この露受部材47は熱気が流出口兼吸気口14を通じダイレクトに注出口2a側に上がって結露したり、ユーザに熱い思いをさせるのを緩和することができる。また、図1、図2に示すように、栓本体部12の下端のフランジ44の外周の溝に装着したシールパッキン48がボトル口1aの内側にあるネッキング加工による段部49に圧着して相互間をシールし、内壁11aとボトル口1aとの間に飲料が侵入するのを防止している。なお、カバー壁11の内壁11aと外壁11bは別体で、穴43の部分で超音波溶着してあるが、一体成形されてもよい。カバー壁11と栓本体部12は互いに着脱できる程度に弾性係合または無理嵌めして一体化することもできるし、着脱できない無理嵌め構造としてもよい。
さらに、ロック機構5は図1、図2に示すように、片開き蓋4と、その内側に天板部4cを超音波溶着するなどして一体に組み合わせた内蓋部4aとの上端外周間に形成したコーナースペースCS内に回動できるように、上下方向および径方向の内外双方から挟み込まれたリング状本体6fを有したロック部材6と、このロック部材6のリング状本体6fの反ヒンジ軸3側、前部側となる周方向一部から一体成形して垂下させた被操作片6aに回動方向に一体で、上下方向に移動できるように装着して片開き蓋4の外周りから外部操作できるようにしたロック解除部材8とで構成している。被操作片6aは、片開き蓋4の周壁下端から周壁の反ヒンジ軸3側、前部側の外面に回り込んで立ち上がる操作片6cを有し、この操作片6cの上下スライド窓6dに外面側から外向きの左右フック対8aを弾性係合してロック解除部材8を上下摺動できるように装着してあり、操作片6cの外面の保護枠6e内で上下摺動させられる。
ロック部材6は、図2に示すようにリング状本体6fの周方向各部から一体成形して垂下したロック片6gの下端に前記係止部6bを図3に示すように平面視して右回り方向に先端が向くロック部として一体成形してあり、栓体2のカバー壁11の外周の片開き蓋4との合わせ面2dの内側にそれより一段高く形成した係合部面2eのロック片6gとの対応か所に、ロック片6gとのカウンター方向に向く係合部2cを一体成形して設けてある。これにより、ロック片6gがリング状本体6fの右回り回動を伴い係合部2cに向かってくると図2、図3に示すように互いに係合し合い、片開き蓋4を図1、図2に示す閉じ位置にロックし、ロック解除なしには片開き蓋4が開かれないようにする。
このロックが自動的に行われるように、リング状本体6fを図2に示すばね51により右回り方向に付勢して、係合部2cとの係合位置に常時あるようにしてある。これにより、片開き蓋4が閉じられるとロック片6gが栓体2の係合部2cに上方から当接して行き、双方の斜面間で滑りながらロック片6gがばね51に抗しリング状本体6fの左回り回動を伴いロック解除側に押し退けられながら下動し、片開き蓋4の閉じが完了する下動最終位置でロック片6gが係合部2cと係合可能な状態に対向し合い、ばね51の付勢によってリング状本体6fの右回り回動を伴いロック片6gが係合部2cに自動的に係合して片開き蓋4を閉じ位置にロックする。
ロック解除部材8は、前記ロック部材6の回動に同伴するが、前記ロック部材6による片開き蓋4に対するロック位置では、図1(a)(b)に示すようにロック解除部材8の裏面に突出する係合突起8bが、片開き蓋4の周壁に形成したロック解除操作窓4d内にロック解除操作のための遊びを有して臨み、ロック解除操作窓4dの下縁に形成された、前記遊びを持たない係止凹部4eに対向するようにしてある。この対向状態でロック解除部材8を図1(a)(b)に示すロック位置に下動させると、図示するように係合突起8bが係止凹部4eに係合するので、ロック部材6はロック位置からのロック解除側となる左回りの回動を阻止されてロック解除動作できないし、そのままではロック解除部材8によってロック部材6による片開き蓋4のロックを解除操作することもできないロック状態になる。これにより、ロック解除部材8によっても、このロック解除部材8を図1(a)(b)に示すロック位置からロック解除位置に上動させて係合突起8bを係止凹4eとの係合を上方に外さない限り、ロック部材6のロック解除操作はできない。従って、幼児の悪戯やボトル本体1の転倒時に働く外力によって不用意にロック解除されるようなことはない。またロック解除部材8の全面には操作部8cが突出しているが、前記保護枠6eからは突出しておらず、ボトル本体1の転倒時に働く外力から保護されるし、その外力が不用意なロック解除操作力とならないようにもされる。片開き蓋4はヒンジ軸3まわりに装着した蔓巻きばね52によって開き方向に付勢してあり、ロック解除と同時に自動的に開かれるので、ボトル本体1を片手で握って、親指でロック解除操作すると、そのまま直飲みに移行できる。もっとも開き方向へのばね付勢は必須ではない。
さらに、ロック部材6の係止部6bは、図3に示すように周方向の4つの等配位置に設けてあり、既述した栓体2の注出口2aまわりの、反ヒンジ軸3側の左右両側に加え、ヒンジ軸3側の左右両側にも位置して、別の例を示す図4〜図8の内の図7に示すロック部材6が一部示しているように設けられて、これに対応するように栓体2側に設けられた4つの係合部2cと係合し、片開き蓋4をその軸線まわりの4か所から均等により確実にロックできるようにしている。この場合に片開き蓋4にロック力が働く図3に示すような4つのロック部15とヒンジ軸3の両端とを結んでできる四角形状域S2は、図3に斜線を施して示すように、前記四角形状域S1の場合よりもさらに広域になって片開き蓋4の平面視域により近づき、片開き蓋4をどの向きにもより安定して閉じ位置にロックすることができ、ボトル本体1の転倒時などに働く外力によっても内蓋部4aによる注出口2aの閉じ状態が部分的にも甘くなることはなく、飲料漏れを確実に防止でき、広角での直飲み構造に対するシール構造として好適である。
図7は、また、ロック部材6のリング状本体6fに設けた受動片6hと内蓋部4aの天板が外周から垂下した周壁4fの下端フランジ4gから立ち上がった作用片4hとの間にばね51を働かせた様子を示しており、図1〜図3に示す例でもこれを採用している。併せ、図6は、片開き蓋4にロック部材6、ばね51、ロック解除部材8を装備することで、栓体2側は注出口2aのまわりに係合部2cを設けるだけでよく、殆ど嵩張らず、注出口2aによる直飲みに邪魔にならない様子を示している。
図4〜図8に示す例は、ロック解除部材8を片開き蓋4の周壁の内側に配置して、操作部8cをロック部材6の操作片6cの一部と共に、片開き蓋4の周壁のロック解除操作窓4jからロック解除操作のための遊びを有して突出させてあり、ロック解除部材8の操作片6c上で下動した図4に示すロック位置では、図6に示すように内蓋4aの下端フランジ4gの係止窓4kに下向きの係合突起8bが係合することで、ロック部材6のロック解除を阻止するロック状態になるようにしている。ロック解除部材8をその操作部8cによって図8(a)に示すロック解除位置に上動させると、ロック解除部材8の係合突起8bが係止窓4kから図8(b)に示すように上方に外れるので、ロック解除部材8の操作部8cにより、ロック解除操作部材8を介しロック部材6を左回りに回動させれば、係止部6bと係合部2cとの係合を外しロック部材6による片開き蓋4の閉じ位置へのロックを解除することができる。その他の構造は、図1〜図3に示す例と特に変わるところはない。
ここで、栓体2は、胴部径が60mm未満、よりよくは50mm未満のボトル本体1にその胴部とほぼ同径に装着されるものとすることができ、胴部径が60mm未満でも、少年、少女以上の大方の人の片手によってボトル本体1の半周以上を、親指の根元部から他の手指、特に長い中指および薬指の先端までで、人差し指、小指を添えて安定に握り、フリーになった親指をボトル本体1に装着された栓体2のロック機構5におけるロック部材6をロック、ロック解除操作することができ、ロック解除操作後はそのままの握り状態で栓体2にある注出口2aによって直飲みさせられる。50mm未満とすれば、安定に片手持ちされる人数が格段に増大する。
本発明は、片開き蓋を持ったボトル栓に実用して、片開き蓋を注出口周まわりの広域(広角域)にてほぼ均等に閉じ位置にロックし、注出口の閉じ状態が甘くならないようにできる。
1 ボトル本体
1a ボトル口
2 栓体
2a 注出口
2b 注出口縁
2c 係合部
3 ヒンジ軸
4 片開き蓋
5 ロック機構
6 ロック部材
6b 係止部
8 ロック解除部材
8c 操作部
11 カバー壁
12 栓本体部
12a 螺合壁
13 受皿
14 流出口兼吸気口

Claims (4)

  1. ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備え、ロック機構は、片開き蓋と栓体との一方に設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材を設けたことを特徴とするボトル栓。
  2. ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備え、ロック機構は、片開き蓋に設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する栓体の側の係合部と、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材を設けたことを特徴とするボトル栓。
  3. ボトル本体の上端に被さるように装着される注出口を持った栓体と、この栓体の片側のヒンジ軸を中心に注出口を開閉する片開き蓋と、片開き蓋を閉じ位置にロックし、かつロックを解除できるようにしたロック機構とを備え、ロック機構は、片開き蓋と栓体との一方に設けられて、注出口まわりの少なくとも片開き蓋の自由端部寄りの両側に位置する係止部が、それぞれに対応する他方の側の係合部と、爪方式、ねじ方式、ヘリコイド方式、バヨネット方式、のいずれかで、係合し合って、片開き蓋を閉じ状態にロックし、このロックを解除するように外部操作されるロック部材を設け、注出口は、上端から凹陥し底部に飲料が流出する流出口を持った受皿を有し、片開き蓋は、受皿内に突出する内蓋部によって注出口を流出口よりも上方で閉じることを特徴とするボトル栓。
  4. 片開き蓋は、中空およびまたは充填した断熱材による断熱構造を有した請求項1〜3のいずれか1項に記載のボトル栓。
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