JP5108419B2 - 現像剤および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリそれらの複合機などの画像形成装置に関し、特に単色の画像形成ユニットを複数有し、順次積み重ねることによってフルカラー画像を形成する画像形成装置およびそこで用いる現像剤に関する。
従来、カラー画像形成装置として、感光体上に複数のカラー画像を順次形成する1ドラム色重ね方式が検討されてきた。この方式では、感光体上に正確にトナーを重ねることで色ズレの少ないカラー画像形成が可能で、カラーの高画質化に対応する技術として注目されてきた。
一方で、近年、トナーの色に対応した複数の感光体を用いて、転写部材の送りに同期させてカラー画像を形成し転写部材上で色重ねを行うタンデム方式が注目されてきている。この方式では、高画質であるとともに高速性に優れているとの利点がある。
しかしながら、中間転写体を使用したカラー形成装置においては、現像剤担持体により静電潜像上に多色の現像を行う際に押圧力が付与され、更に転写工程が増えることから静電潜像のトナーと現像剤担持体間に密着力の強い部分が生じ転写されにくくなり、画像欠損が生じてしまう問題(転写抜け)が生じてしまう。また、転写抜けにならなくても転写効率のムラが生じることで、ベタ画像がムラとなり、特にフルカラー画像ではぼそぼそとした画像(ざらつき)となる。
これを解決するために、特許文献1では、各トナー供給手段内のトナーに含まれるシリカ等の外添剤の添加量Snを上流側から順にS1、S2、S3、・・・、Snとしたときに、S1>S2>S3>・・・>Snとしてトナーの凝集力を下げ、転写抜けやざらつきを防止する手段が提案されている。
特開2002−23459号公報
しかしながら、シリカ等の外添剤を増量すると流動性は添加量とともにある程度までは向上するが、それには限界がある。すなわち、性能を向上させる最適な被覆率が存在し、この被覆率を超える状態まで、例えばシリカの添加量が多くなると、シリカの浮遊物が増加し、トナー母体から離れたシリカが中間転写体に付着し、そのシリカがクリーニングやドラムなどの押圧力などにより傷が発生したり、また、浮遊したシリカがベタ画像部に付着し白点が発生する。
このように、転写媒体の送りに同期させてカラー画像を形成し転写媒体上で複数色を重ねる方式において、特に上流側であるほど、複数回の転写工程を通過することや、ドラムの押圧力によりトナー間の密着性が増すことで転写中抜けやざらつき、または転写散りが生じるといった問題がある。
本発明の課題は、転写媒体の移動方向に沿って配列された複数の画像形成部により、前記転写媒体上にトナー像を順次重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成方法において、転写不良を解消する現像剤およびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、転写部材の送りに同期させてカラー画像を形成し転写部材上で複数色を重ねる方式において、最初のトナー像を転写する現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量を、それ以降に重ね合わせる各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多くし、且つ特定の添加量とすることにより、転写不良を防止できるという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の現像剤およびそれを用いた画像形成装置は、以下の構成を有する。
(1)転写媒体の移動方向に沿って配列された複数の画像形成部から、前記転写媒体上に複数色のトナー像を順次転写してカラー画像を形成する画像形成方法に用いる現像剤であって、最初の画像形成部にてトナー像を形成するトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量は、それ以降の各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多く、かつ前記脂肪酸金属塩の添加量はすべてのトナーにおいてトナー100質量部に対して0.01〜0.2質量部であることを特徴とする現像剤。
(2)各色の現像剤のトナーおける脂肪酸金属塩の添加量Sn(nは1〜Nの整数で、Nは画像を形成するトナーの全色数を示し、Snはn番目に重ね合わせる現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量を示す。)を、重ね合わせる順に、S1>S2>・・・>SNとしたことを特徴とする(1)に記載の現像剤。
(3)転写媒体の移動方向に沿って配列され、前記転写媒体上にトナー像を順次転写する複数の静電潜像担持体と、これらの静電潜像担持体上に各色の現像剤のトナーを供給してトナー像を形成するための複数の現像剤担持体とを備え、最初のトナー像を形成する現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量は、それ以降の各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多く、かつ前記脂肪酸金属塩の添加量はすべてのトナーにおいてトナー100質量部に対して0.01〜0.2質量部であることを特徴とする画像形成装置。
(4)各色の現像剤のトナーおける脂肪酸金属塩の添加量Sn(nは1〜Nの整数で、Nは画像を形成するトナーの全色数を示し、Snはn番目に重ね合わせる現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量を示す。)を、重ね合わせる順に、S1>S2>・・・>SNとしたことを特徴とする(3)に記載の画像形成装置。
(5)前記複数の現像剤担持体の現像剤は、前記転写媒体の移動方向の上流側より、マジェンタ、シアン、イエローおよびブラックの順序で配置されたことを特徴とする(3)または(4)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、転写媒体の移動方向に沿って配列された複数の画像形成部により、前記転写媒体上にトナー像を順次重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成方式において、複数の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量をそれぞれ特定するので、繰り返し転写される時の押圧によっても適正な流動性を確保でき、転写抜け等の転写不良を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を詳細に説明する。本実施形態にかかる現像剤は、静電潜像担持体(以下、感光体ドラムともいう。)と、この感光体ドラム上に各色の現像剤のトナーを供給してトナー像を形成するための現像剤担持体とを備えた画像形成部が中間転写ベルト、中間転写ドラム、転写搬送ベルトなどの転写体上に複数配列されたタンデム式のカラー画像形成装置に使用され、最初に転写する現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量が、それ以降の各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多く、かつ前記脂肪酸金属塩の添加量はすべてのトナーにおいてトナー100質量部に対して0.01〜0.2質量部である構成をなしている。
前記タンデム式の画像形成装置のように、現像装置により感光体ドラム上に1つのトナー画像を形成する画像形成部を複数有し、中間転写体に順次転写する工程を繰り返すシステムの場合、上流側(トナー像が先に転写される方を上流側という。)で転写されたトナーはそれ以降の転写工程において他の感光体ドラムで押圧され、その押圧力によりトナー間の密着性が増すことで転写中抜けやざらつき、または転写散りが生じ、転写不良となるおそれがある。
ここで、前記転写中抜け等の転写不良の現象に最も大きな影響を及ぼすのは、最も上流側で転写されるトナーである。すなわち、上流側であるほど、複数回の転写工程を通過することになるので、他の感光体ドラムの押圧によるトナー間の密着性がより増すことになる。
そこで、本発明では、最上流に位置する現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量をそれ以降に重ね合わせる各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多くし、かつ前記脂肪酸金属塩の添加量をすべてのトナーにおいてトナー100質量部に対して0.01〜0.2質量部とした。これにより複数回の転写工程を経て他の感光体ドラムに押圧されても、適正な流動性を確保でき、トナー間の密着性を抑えることができるので、中抜けやざらつきを防止することができる。
前記脂肪酸金属塩のすべてのトナーにおける添加量は、0.01質量%未満または添加しない場合、中抜けやざらつきが発生する。また、0.2質量%を超えると、トナーの流動性が向上し、したがってトナー間の凝集力が小さくなり、僅かな反発力でもトナーが容易に動きやすくなってしまうので、トナーが飛び散るいわゆるトナー散りが発生する。
各色の現像剤のトナーおける脂肪酸金属塩の添加量Sn(nは1〜Nの整数で、Nは画像を形成するトナーの全色数を示し、Snはn番目に重ね合わせる現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量を示す。)は、重ね合わせる順に、S1>S2≧・・・≧SNである。ただし、S1/S2は0.05〜0.95、好ましくは0.2〜0.8、さらに好ましくは0.2〜0.6である。好ましくは、S1>S2>・・・>SNとするのがよく、この場合、Sn-1/Snは0.05〜0.95、好ましくは0.2〜0.8、さらに好ましくは0.2〜0.6である。これにより、前記転写不良を一層効果的に防止することができる。
(脂肪酸金属塩)
前記脂肪酸金属塩の具体例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸銅、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸銅、オレイン酸マグネシウム等のオレイン酸金属塩、パルミチン酸亜鉛、パルチミン酸マグネシムウなどのパルチミン酸金属塩、リノール酸亜鉛、リノール酸リチウムなどのリノール酸金属塩などが挙げられる。
(トナー)
本発明で用いられるトナーは、所定量の結着樹脂に、所定量の着色剤と、必要に応じてワックス、電荷抑制剤等の添加剤とを添加し、それをヘンシェルミキサーなどの混合装置で攪拌混合して得ることができる。前記攪拌混合して得られる混合物を二軸押出機などで溶融混練し、冷却後、ハンマーミルやジェットミルなどの粉砕機で粉砕する。次に、風力分級機などの分級機を用いて、分級した後、所定の大きさの粒径のトナー粒子を得る。
次に、得られたトナーに対して、前記脂肪酸金属塩を所定量の無機酸化物とともに必要に応じてシリカ等の表面処理剤を外添し、ヘンシェルミキサー等の混合装置で撹拌混合してトナーを得る。
本発明に係るトナーは、上記得られたトナーをキャリアと混合し、2成分系のフルカラー現像剤として使用する。
(結着樹脂)
結着樹脂としては、その種類は特に制限されるものではなく、例えばポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用するのが好ましい。
具体的には、ポリスチレン系樹脂としては、スチレンの単独重合体でも、スチレンと共重合可能な他の共重合モノマーとの共重合体でもよい。共重合モノマーとしては、p−クロルスチレン;ビニルナフタレン;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、痾−クロルアクリル酸メチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミドなどの他のアクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデンなどのN−ビニル化合物などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用することもできるし、あるいは2種以上を組み合わせてスチレン単量体と共重合させることもできる。
ポリスチレン系樹脂は、2つの質量平均分子量ピーク(低分子量ピークと高分子量ピーク)を有しているのが好ましい。具体的には、低分子量ピークが3,000〜20,000の範囲内であり、高分子量ピークが300,000〜1,500,000の範囲内であり、質量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が10以上であるのが好ましい。質量平均分子量ピークがこのような範囲内にあれば、トナーを容易に定着させることができ、また耐オフセット性を向上させることもできる。なお、結着樹脂の質量平均分子量および数平均分子量は、分子量測定装置(GPC)を用いて、カラムからの溶出時間を測定し、標準ポリスチレン樹脂を用いて予め作成しておいた検量線と照らし合わせることにより求めることができる。
ポリエステル系樹脂としては、アルコール成分とカルボン酸成分との縮重合ないし共縮重合によって得られるものが使用できる。ポリエステル系樹脂を合成する際に用いられる成分としては、以下のものが挙げられる。
2価または3価以上のアルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の3価以上のアルコール類が例示される。
2価または3価以上のカルボン酸成分としては、2価または3価カルボン酸、この酸無水物またはこの低級アルキルエステルが用いられ、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、あるいはn−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニルコハク酸等のアルキルまたはアルケニルコハク酸等の2価カルボン酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体酸等の3価以上のカルボン酸等が例示される。
ポリエステル系樹脂の高化式フローテスターで測定した軟化点は、好ましくは110〜150℃、より好ましくは120〜140℃であるのがよい。
また、結着樹脂は、定着性が良好な観点から熱可塑性樹脂が好ましいが、ソックスレー抽出器を用いて測定される架橋部分量(ゲル量)が10質量%以下の値、好ましくは0.1〜10質量%の範囲内の値であれば、熱硬化性樹脂であってもよい。このように一部架橋構造を導入することにより、定着性を低下させることなく、現像剤の保存安定性や形態保持性、あるいは耐久性をより向上させることができる。よって、トナー母体の結着樹脂として、熱可塑性樹脂を100質量%使用する必要はなく、架橋剤を添加したり、あるいは熱硬化性樹脂を一部使用することもできる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂やシアネート系樹脂等を使用することができる。具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂、シアネート樹脂等の1種または2種以上の組み合わせが挙げられる。
また、結着樹脂としては、磁性粉の分散性を向上させるために、ヒドキロキシル(水酸)基、カルボキシル基、アミノ基およびグリシドキシ(エポキシ)基から選択される少なくとも一つの官能基を分子内に有する樹脂を使用するのが好ましい。これらの官能基を有しているか否かは、フーリエ変換赤外分光装置(FT−IR装置)を用いて確認することができ、さらに滴定法を用いて定量することができる。
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、55〜70℃の範囲内の値とするのが好ましい。結着樹脂のガラス転移点が55℃未満になると、得られたトナー同士が融着し、保存安定性が低下するおそれがある。一方、結着樹脂のガラス転移点が70℃を超えると、トナーの定着性が乏しくなるおそれがある。なお、結着樹脂のガラス転移点は、示差走査熱量計(DSC)を用いて、比熱の変化点から求めることができる。
(着色剤)
着色剤としては、黒色顔料として、アセチレンブラック、ランブラック、アニリンブラック等のカーボンブラック;黄色顔料として、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマンネントイエローNCG、タートラジンレーキ;橙色顔料として、赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGK;赤色顔料として、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B;紫色顔料として、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ;青色顔料として、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC;緑色顔料として、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーンG;白色顔料として、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛;白色顔料として、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等を使用できる。これらの着色剤は結着樹脂100質量部当り2〜20質量部、特に3〜15質量部の範囲で使用するのが好ましい。
本発明の現像剤には、本発明の効果を害しない範囲でその他の添加剤を添加しても構わない。このような添加剤としては、例えばワックス、電荷制御剤などが挙げられる。
(ワックス)
ワックスとしては、特に限定はなく、例えばカルナバワックス、サトウワックス、木ワックス等の植物性ワックス;蜜ワックス、昆虫ワックス、鯨ワックス、羊毛ワックスなどの動物性ワックス;エステルを側鎖に有するフィッシャートロプシュワックス(FTワックス)、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素系ワックスなどが挙げられる。この中でも分散性の点から、カルナバワックスやエステルを側鎖に有すFTワックスやポリエチレンワックスを使用するのが好ましい。
また、ワックスは、示差走査熱量計による吸熱曲線における吸熱メインピークが70〜100℃の範囲にあるものが好ましい。吸熱メインピークが70℃未満にある場合、トナーブロッキングおよびホットオフセットが生じるおそれがあり、他方吸熱メインピークが100℃を超える場合、低温定着性が得られないおそれがある。
さらに、ワックスの添加量は結着樹脂100質量部に対して0.1〜20質量部の範囲であるのが好ましい。ワックスの添加量が0.1質量部未満になると、充分なワックスの効果が得られにくくなるおそれがあり、添加量が20質量部を超えると、耐ブロッキング性が低下し、またトナー母体からの脱離が生じるおそれがある。
(電荷制御剤)
電荷制御剤としては、これまで公知の電荷制御剤を使用でき、例えば正帯電性電荷制御剤としては、ニグロシン染料、脂肪酸変性ニグロシン染料、カルボキシル基含有脂肪酸変性ニグロシン染料、4級アンモニウム塩、アミン系化合物、有機金属化合物等を使用でき、負帯電性電荷制御剤としては、オキシカルボン酸の金属錯体、アゾ化合物の金属錯体、金属錯塩染料やサリチル酸誘導体等を使用できる。
(外添剤)
外添剤としては、トナーの帯電制御性や流動性などを調整するために、シリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム等の無機微粉末;ポリメチルメタクリレート等の有機微粉末;上記したステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を併用することができる。前記外添剤の添加量は、トナー粒子当たり0.1〜5.0質量%の範囲が好ましい。当該外添剤とトナー粒子との混合は、例えばヘンシェルミキサー、V型混合機、ターブラミキサー、ハイブリタイザー等を用いて行うことができる。
また、前記無機微粉末の表面は、未処理であっても良く、また必要に応じ、疎水化,帯電性制御等の目的でシランカップリング剤、アミノシラン、シリコーンオイル、またはチタネートカップリング剤により表面処理されていても良い。
これら表面処理剤の使用量は、外添剤100重量部に対して、0.05〜20重量部が好ましい。
シランカップリング剤としては、例えば、オルガノアルコキシシラン(例えば、メトキシトリメチルシラン、ジメトキシジメチルシラン、トリメトキシメチルシラン、エトキシトリメチルシラン等);オルガノクロルシラン(例えば、トリクロルメチルシラン、ジクロルジメチルシラン、クロルトリメチルシラン、トリクロルエチルシラン、ジクロルジエチルシラン、クロルトリエチルシラン、トリクロルフェニルシラン等);オルガノシラザン(例えば、トリエチルシラザン、トリプロピルシラザン、トリフェニルシラザン等);オルガノジシラザン(例えば、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン等);その他オルガノシラン等が挙げられる。これらは単独で使用しても、あるいは2種以上を併用してもよい。上記のシランカップリング剤の中でも、オルガノクロルシラン、オルガノシラザン、オルガノジシラザンが好適に使用される。
アミノシランとしては、例えば、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。上記のアミノシランの中でも、3−アミノプロピルトリメトキシシランが好適に使用される。
シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル、変性シリコーンオイル等が挙げられる。これらは単独で使用しても2種以上を併用してもよい。必要に応じて、架橋剤や熱処理により、上記のシリコーンオイルを硬化させてもよい。上記のシリコーンオイルの中でも、ジメチルシリコーンオイルが好適に使用される。
チタネートカップリング剤としては、例えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリクルミルフェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート等が挙げられる。これらは単独で使用しても2種以上を併用してもよい。上記のチタネートカップリング剤の中でも、イソプロピルトリイソステアロイルチタネートが好適に使用される。
(キャリア)
本発明に係るトナーを2成分現像剤として用いる場合、キャリアコア材としては特に限定はなく、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性体金属およびそれらの合金、あるいは希土類を含有する合金類、ヘマタイト、マグネタイト、マンガン−亜鉛系フェライト、ニッケル−亜鉛系フェライト、マンガン−マグネシウム系フェライト、リチウム系フェライトなどのソフトフェライト、銅−亜鉛系フェライト等の鉄系酸化物およびそれらの混合物等の磁性体材料を焼結およびアトマイズ等を行うことによって製造した磁性体粒子の表面を樹脂被覆したものを使用することができる。
上記で得られたキャリアコア材に対して、表面コート剤フッ素系結着樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等が挙げられる。
キャリアの粒子径は、一般に電子顕微鏡法による粒径で表して20〜200μm、特に30〜150μmのものが好ましい。またキャリアの見掛け密度は、磁性材料を主体とする場合は磁性体の組成や表面構造等によっても相違するが、一般に2.4〜3.0g/cm3の範囲が好ましい。
前記トナーとキャリアからなる2成分現像剤中の、トナー濃度は1〜20質量%、好ましくは3〜15質量%である。トナー濃度が1質量%未満の場合、画像濃度が薄くなりすぎ、他方トナー濃度が20質量%を超える場合、現像装置内でトナー飛散が発生し機内汚れや転写紙などの背景部分にトナーが付着する不具合が生じるおそれがあり好ましくない。
(画像形成装置)
以下、本発明のフルカラー現像剤を好適に用いることができるカラー画像形成装置について説明する。図1は、4つの感光体ドラム(静電潜像担持体)が中間転写ベルト35(転写媒体)上に配列されたタンデム式(間接転写タンデム方式)のカラー画像形成装置の一例を示す模式的概略図である。
図1に示すように、この画像形成装置におけるハウジング10内には、ローラ31,32,33に張架されて走行する中間転写ベルト35が配設され、この中間転写ベルト35の上にはトナー像転写の順に(上流側から順に)4つの画像形成部11,12,13,14が配設されている。
画像形成部11,12,13,14は、帯電装置(不図示)、露光装置(不図示)、現像装置51,52,53,54、クリーニング装置(不図示)が感光体ドラム21,22,23,24の周囲にそれぞれ配設された構造を有している。これらの感光体ドラム21,22,23,24は、中間転写ベルト35の移動方向に沿って順に配列されている。
画像形成部11における現像装置51は、現像スリーブ61と撹拌部材とを備え、現像スリーブ61の上方部には、現像部へ搬送される現像剤量を規制するとともに摩擦帯電を付与するブレードが、現像スリーブ61から所定距離離れて配設されている。また、撹拌部材の上方にはトナーホッパーが設けられている。このトナーホッパー内には、トナー(マゼンタトナー)が収容されている。他の画像形成部12,13,14の構成も画像形成部11と同様である。これらの画像形成部12,13,14におけるトナーホッパー内には、シアントナー,イエロートナー,ブラックトナーがそれぞれ収容されている。トナーは、それぞれ本発明の脂肪酸金属塩が所定量添加され、前記キャリアと混合されて現像剤として用いられる。
次に、上記画像形成装置の画像形成工程を説明する。画像形成部11を例に挙げると、まず、感光体ドラム21の表面が帯電装置により正極性に一様に帯電する。ついで、露光装置で感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成する。
画像形成部11にある現像装置51では、トナーは撹拌部材によってキャリアと撹拌混合されて現像スリーブ61に順次供給される。供給されたトナーとキャリアは現像スリーブ61上に現像剤層を形成する。現像スリーブ61の現像剤は、現像スリーブ61の反時計回りの回転によって感光体ドラム21の対向位置(現像部)に送られる。このとき、現像部に送られる現像剤量がブレードによって制御されるとともにトナーに摩擦帯電が付与される。そして、この帯電したトナーが感光体ドラム21上の静電潜像に付着して、静電潜像が可視像化(現像)されトナー像が形成される。他の画像形成部12,13,14においても上記と同様の流れで感光体ドラム22,23,24上の静電潜像が可視像化されトナー像がそれぞれ形成される。
この画像形成装置では、中間転写ベルト35は、ベルトの速度が変化したことに起因する色ずれ等を防止するために、中間転写ベルト35の搬送速度を検知するセンサ37を用いて、搬送速度が制御される。前記センサ37は中間転写ベルト35に搬送速度検知用に形成したパッチ画像に基づいて、ベルト搬送速度のチェック制御を行い、ベルトの駆動制御を行うための信号を搬送速度制御装置(不図示)に送り出す。このように制御されて搬送されてきた中間転写ベルト35の表面に、感光体ドラム21,22,23,24上に可視像化されたトナー像が、上流側の感光体ドラム21から順に転写される。そして、この中間転写ベルト35上に転写されたフルカラー画像は、給紙カセット60から給紙搬送されてきた用紙の斜め送り(スキュー)を防止すると共に転写タイミングを制御するレジストローラ36を介してロール34と転写ロール31との間に搬送されてきた転写紙に転写される。中間転写ベルト35上の転写されなかったトナーはクリーニング装置により除去される。転写紙上に転写されたフルカラー画像は、定着ローラ41と定着ローラ42とを備えた定着装置において熱および圧力が加えられて転写紙上に溶融定着された後、この転写紙がハウジング10の上方の排紙部70に排出される。
本発明のフルカラー現像剤は、前記4つの感光体ドラムが転写搬送ベルト(転写体)上に配列され、転写搬送ベルトの下側に設けられた転写ローラにトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加して、転写搬送ベルト上を搬送されてきた転写紙に、複数の感光体ドラム上に形成された各色のトナー像が、上流側の感光体ドラムから順に転写されるタンデム式(直接転写タンデム方式)のカラー画像形成装置にも好適に使用可能である。
なお、各感光体ドラム上の静電潜像を現像する方法は正現像法および反転現像法のいずれでもよく、また現像方式としては現像剤層と感光体ドラムが接触する接触現像方式および両者が接触しないジャンピング現像方式のいずれでもよい。高品質の画像を得る観点からは反転現像法が好ましい。この場合、感光体ドラムをトナーと同極性に帯電させ、潜像部分の電荷を露光により除去する。そして現像部において現像スリーブと感光体ドラムとの間に、現像バイアスとして直流に交流を重畳した交互電圧を印加することにより、感光体ドラム上の電荷の除去された静電潜像に現像剤中のトナーを転移させ静電潜像に付着させてトナー像として可視化する。
また、本発明において使用できる感光体ドラムの材料は、特に限定されず、従来公知のものが使用できる。例えば、非晶質シリコン系感光体、有機系感光体、Se系感光体、ZnO感光体、CdS系感光体などの感光体が挙げられる。この中でも耐久性の観点からは非晶質シリコン感光体が好ましい。
以下、本発明に関し、実施例および比較例を挙げて、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
本発明の現像剤を作製するために、まず、表1に示す組成の混合物をヘンシェルミキサーで混合後、ロールミルで溶融混練し、冷却後ジェットミルで微粉砕した。得られた微粉砕品を分級して、体積平均粒径9〜10μmの各色のトナー粒子を得た。
さらに、得られたトナー粒子100質量部に、疎水性シリカ微粒子1.0質量部および酸化チタン微粒子0.5質量部、さらに表2に示す脂肪酸金属塩を添加して、ヘンシェルミキサーにて4分間混合し、本発明の各色のトナーを得た。
Figure 0005108419
上記疎水性シリカ微粒子は以下の方法で作製した。まず、日本アエロジル社製CA−200Hを、日本ニューマチック工業社製ジェットミルIDS−2型を用いて、該シリカを所望の比表面積になるように解砕・調整した。得られたシリカ微粒子100質量部を密閉型ヘンシェルに入れ、γ−アミノプロピルトリエトキシシランとジメチルシリコーンオイルの等量部を混合した疎水化処理剤20質量部をスプレーで上から均一に塗布し、さらに混合させながら110℃で2時間反応させ疎水化処理した。その後、副反応生成物を減圧除去し、200℃で1時間加熱し、所望のシリカ微粒子を得た。
Cu−Znフェライト芯材1000質量部に、シリコーン樹脂30質量部をトルエン200質量部に溶解させ、塗布液を作製し、流動層塗布装置を使用して噴霧塗布した後、200℃で60分間の熱処理を行い平均径50μmのキャリアを得た。
上記によって得られたキャリアに対して、上記で得られたトナーを8質量%調合してボールミルで30分間混合し、表2に示す実施例1〜4、比較例1〜6の現像剤を作製した。
(評価試験および評価方法)
前記作製した現像剤のいずれかを京セラミタ社製プリンタ(FS−C5016N)に搭載して、印字評価を行った。印字パターンは、100%ソリッド部、50%ハーフトーン部、文字部を含むサンプルを使用した。そして、ざらつきおよび転写(トナー)散りを調べた。それらの結果を表2に示した。
なお、画像形成において、一次転写の転写電圧は1.2kV、二次転写の転写電圧は2.0kVとした。
評価方法および評価基準は、以下の通りである。
(1)ざらつき
100枚連続通紙を行い、主に100%ソリッド部、50%ハーフトーン部の均一性を評価した。評価基準は、濃度が均一であったものを、○(良好)、濃度の均一性にわずかに欠けるものを、△(やや不良)、濃度の均一性に明らかに欠けるものを、×(不良)、とした。
(2)転写(トナー)散り
100枚連続通紙を行い、主に文字部の転写散りを目視により観察した。評価基準は、転写散りが見られなかったものを、○(良好)、転写散りがわずかながら見られたものを、△(やや不良)、転写散りが顕著なものを、×(不良)、とした。
Figure 0005108419
表2に示すように、本発明の範囲内の構成とした場合、いずれもざらつきのない良好な画像が得られた。また転写散りも発生しないことが確認できた(実施例1〜4)。
これに対して、各色トナーにおいて脂肪酸金属塩を含有しないトナーが1つでもあると、ざらつきが生じた(比較例1〜3)。また、脂肪酸金属塩の添加量が0.2質量%を超えると、トナーの流動性が良くなりすぎて転写(トナー)散りが生じた(比較例4,5)。転写1番目のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量が、2番目のトナーの脂肪酸金属塩の添加量より多くない場合、ざらつきが生じた(比較例6)。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す断面構成図である。
符号の説明
10 ・・・・ ハウジング
11〜14・・ 画像形成部
21〜24・・ 感光体ドラム
35 ・・・・ 中間転写ベルト

Claims (5)

  1. 転写媒体の移動方向に沿って配列された複数の画像形成部から、前記転写媒体上に複数色のトナー像を順次転写してカラー画像を形成する画像形成方法に用いる現像剤であって、最初の画像形成部にてトナー像を形成するトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量は、それ以降の各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多く、かつ前記脂肪酸金属塩の添加量はすべてのトナーにおいてトナー100質量部に対して0.01〜0.2質量部であることを特徴とする現像剤。
  2. 各色の現像剤のトナーおける脂肪酸金属塩の添加量Sn(nは1〜Nの整数で、Nは画像を形成するトナーの全色数を示し、Snはn番目に重ね合わせる現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量を示す。)を、重ね合わせる順に、S1>S2>・・・>SNとしたことを特徴とする請求項1記載の現像剤。
  3. 転写媒体の移動方向に沿って配列され、前記転写媒体上にトナー像を順次転写する複数の静電潜像担持体と、これらの静電潜像担持体上に各色の現像剤のトナーを供給してトナー像を形成するための複数の現像剤担持体とを備え、最初のトナー像を形成する現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量は、それ以降の各色の現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量よりも多く、かつ前記脂肪酸金属塩の添加量はすべてのトナーにおいてトナー100質量部に対して0.01〜0.2質量部であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 各色の現像剤のトナーおける脂肪酸金属塩の添加量Sn(nは1〜Nの整数で、Nは画像を形成するトナーの全色数を示し、Snはn番目に重ね合わせる現像剤のトナーにおける脂肪酸金属塩の添加量を示す。)を、重ね合わせる順に、S1>S2>・・・>SNとしたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の現像剤担持体の現像剤は、前記転写媒体の移動方向の上流側より、マジェンタ、シアン、イエローおよびブラックの順序で配置されたことを特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
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