JP5106680B2 - 開離嵌挿具付きスライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、開離嵌挿具を備えたスライドファスナーに関し、特に、離嵌挿具が嵌込体と枢止体とを備えており、嵌込体を枢止体に対して2通りの係止操作により係止させることが可能な構造を有する開離嵌挿具付きスライドファスナーに関する。
従来から、開離嵌挿具を有するスライドファスナーの1つとして、一方のエレメント列の一端に配された嵌込体を、他方のエレメント列の端部に配された枢支体に対して、枢支体の側方から挿入して係着させることにより、左右のエレメント列を噛合させることが可能なサイドオープンタイプの開離嵌挿具を有するものが知られている。
また、このようなサイドオープンタイプの開離嵌挿具を有するスライドファスナーについて、例えば特開2008−43568号公報(特許文献1)には、その開離嵌挿具の使い易さを向上させたスライドファスナーが開示されている。
この特許文献1に記載されている開離嵌挿具62付きのスライドファスナー61は、図10に示したように、左右のファスナーテープ63に合成樹脂製の複数の単独ファスナーエレメント64が列設されてエレメント列65が形成された左右一対のファスナーストリンガー66と、エレメント列65の一端部に設けられた開離嵌挿具62と、図示が省略されたスライダーとを有している。
なお、同スライドファスナー61において、ファスナーエレメント64はファスナーテープ63に射出成形を行うことにより、所定の形状に形成されている。また、このようなファスナーエレメント64からなるエレメント列65に挿通されるスライダーとしては、従来から知られている一般的なスライダーを使用することができる。
前記開離嵌挿具62は、エレメント列65に連続して形成されており、左側のファスナーテープ63の下端部に配され、蝶棒の役割を果たす嵌込体67と、右側のファスナーテープ63の下端部に配され、箱棒及び箱体の役割を果たす枢止体68とを有している。
前記嵌込体67は、左側のファスナーテープ63の表裏両面に固着された薄板状の嵌込板部67aと、嵌込板部67aのテープ端部側の先端部(後端部)にてテープ表裏方向へ突設された被枢止部(枢軸部)67bと、嵌込板部67aのテープ内側側縁に沿って形成された突条部67cと、嵌込板部67aのエレメント列65側の端部(前端部)に配された噛合部(鉤部)67dと、嵌込板部67aの表面及び裏面に形成された窪み部67eとを有している。
また、嵌込板部67aは、窪み部67eを除いて表裏面ともに平坦で、そのテープ表裏方向の肉厚が、スライダーの上下フランジ間に設けられた隙間の間隔よりも小さく形成されている。更に、嵌込板部67aには、テープ端部側からテープ内方に向けて切り込まれた切欠き部67fが設けられている。
前記枢止体68は、右側のファスナーテープ63の表裏両面に形成されたスライダー保持部(箱棒部)68aと、スライダー保持部68aよりも段部68bを介して厚肉に形成され、正面視にて略J字形状を呈する枢止部(箱体部)68cと、スライダー保持部68aよりもテープ内方に形成され、枢止体68のファスナーテープ63への固着強度を高める補強部68dとを有している。また、スライダー保持部68aの嵌込板部67aに対向する側面と枢止部68cの嵌込板部67aに対向する側面の一部とには、嵌込板部67aを嵌合させる嵌合凹溝68eが形成されている。
更に、スライダー保持部68aの嵌込体対向側縁は、その中間部位が嵌込体67に向けて僅かに膨出するように湾曲している。このスライダー保持部68aは、スライダーを摺動させて段部68bに衝合させたときに、スライダーのエレメント案内路内に挿入されてスライダーを保持することができる。
前記枢止部68cは、嵌込体67の被枢止部67bを枢止体68の側方から係脱可能なように上方が開口する枢動空間68fと、この枢動空間68fに嵌入された被枢止部67bを当接させて回転自在に係止可能な内周面68gとを有している。更に、枢止部68cの先端部には、内周面68gから外周面に渡ってスリット68hが形成されており、同スリット68hのテープ表裏方向における溝幅は、嵌込板部67aの肉厚よりも大きく設定されている。
このような嵌込体67及び枢止体68を有する開離嵌挿具62を備えた特許文献1のスライドファスナー61であれば、スライダーを枢止体68に保持した状態にて、嵌込体67の被枢止部67bを枢止体68に同枢止体68の側方から嵌め込むことにより、同被枢止部67bが枢止体68の枢止部68cに回転自在に係止される。
更に、被枢止部67bを枢止部68cに係止した状態で、被枢止部67bを中心にして嵌込体67を枢止体68に向けて回転させることにより、嵌込体67の嵌込板部67aがスライダーの上下フランジ間に設けられたテープ溝を介してエレメント案内路に挿入される。その後、スライダーをエレメント列65に沿って噛合方向へ向けて摺動させることによって、先ず嵌込体67の噛合部(鉤部)67dを枢止体68に隣接するファスナーエレメント64に係合させ、更に、左右のエレメント列65を開離嵌挿具62側の端部から順番に噛合させることができる。
一方、同スライドファスナー61では、図示しないスライダーを枢止体68に保持した状態にて、嵌込体67の被枢止部67bを、スライダーの肩口から同スライダーのエレメント案内路を介して枢止体68に挿入することによっても、被枢止部67bが枢止体68の枢止部68cに回転自在に係止される。その後、スライダーをエレメント列65に沿って噛合方向へ向けて摺動させることによって、前述と同様にして左右のエレメント列65を噛合させることができる。
即ち、特許文献1のスライドファスナー61では、左右のエレメント列65を噛合させる際に、嵌込体67の被枢止部67bを枢止体68の側方から横挿入して直接嵌め込むことにより枢止体68に係止させる第1の操作と、被枢止部67bをスライダーのエレメント案内路を介して挿入することにより枢止体68に係止させる第2の操作とを任意に選択して、嵌込体67を枢止体68に回転自在に係止させることが可能であるため、スライドファスナー61の操作性及び利便性を大きく向上させることができる。
特開2008−43568号公報
特許文献1に記載されているスライドファスナー61では、射出成形により形成された合成樹脂製の単独ファスナーエレメント64が、ファスナーテープ63のテープ表裏面に跨って配されている。また、各単独ファスナーエレメント64は、ファスナーテープ63を中心に表裏対称的な形状を有している。従って、同スライドファスナー61では、左右のエレメント列65を噛合させるときに、左右の各ファスナーエレメント64が、ファスナーテープ63のテープ表面側とテープ裏面側の両方でしっかりと噛み合わされている。
またこの場合、開離嵌挿具62を形成する嵌込体67及び枢止体68についても、ファスナーエレメント64と同様に、ファスナーテープ63のテープ表裏面に跨って、表裏対称的な形状に形成されている。特に、同嵌込体67及び枢止体68は、テープ表裏方向の厚さを容易に確保することができ、例えば開離嵌挿具62がテープ表裏方向の突き上げ力を受けても、嵌込体67や枢止体68が容易に撓むことはない。
このため、特許文献1のスライドファスナー61は、例えば左右のエレメント列65が噛合している状態にて、エレメント列65や開離嵌挿具62が、テープ表裏方向の突き上げ力又はテープ幅方向の横引き力を受けたても、エレメント列の噛合状態を維持して噛合割れが生じることを防止できる。
しかし、特許文献1のように射出成形された単独ファスナーエレメント64によりエレメント列が形成されているスライドファスナーの場合、各ファスナーエレメント64がファスナーテープ63のテープ表裏面に跨って固着されているため、例えばエレメント列がコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントにより形成されているスライドファスナーに比べて、スライドファスナーの柔軟性に劣るという欠点があった。
一方、例えばコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントによりエレメント列が形成されたスライドファスナーにおいて、開離嵌挿具として、特許文献1のような嵌込体と枢止体とを有し、異なる2種類の係止操作によって嵌込体を枢止体に係止させることが可能な開離嵌挿具を使用した場合、同開離嵌挿具が突き上げ力を受けたときにエレメント列に噛合割れが生じ易くなるという問題があった。
具体的に説明すると、コイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントを有するスライドファスナーでは、左右の連続ファスナーエレメントがファスナーテープの一面(上面)側に縫製糸を用いて縫着されることによって、エレメント列が形成されている。
また、同スライドファスナーに用いられるスライダーには、上下翼板の左右側縁に上下フランジが配されており、また、その上下フランジ間にはファスナーテープを挿通させるためのテープ溝が設けられている。
この場合、スライダーの左右に配されるテープ溝は、連続ファスナーエレメントが上述のようにファスナーテープの上面側に縫着されているため、そのテープ溝の上下方向の高さ位置が、上下翼板間の中央部よりも下翼板側に設定されて形成されている。また、このテープ溝は、連続ファスナーエレメントの姿勢を適正に保持して、左右の連続ファスナーエレメントを安定して噛合させるために、例えば単独ファスナーエレメント64によりエレメント列が形成されている場合に比べて、その溝幅を狭くして形成されている。
このため、このような連続ファスナーエレメントを有するスライドファスナーに、図10に示すような嵌込体67と枢止体68を有する開離嵌挿具62が配されている場合、嵌込体67の嵌込板部67aは、そのテープ表裏方向の高さ寸法(肉厚)をスライダーのテープ溝に挿入可能なように薄くして形成されることが必要となる。更にこの場合、スライダーのテープ溝と下翼板との間隔が、同テープ溝と上翼板との間隔よりも狭いため、嵌込板部67aのテープ裏面側における肉厚をテープ表面側よりも薄くしなければならかった。
しかしながら、嵌込体67の嵌込板部67aの肉厚を上述のように薄く設定した場合、嵌込板部67aの剛性を低下させるため、例えばスライドファスナーのエレメント列を噛合させた状態にて開離嵌挿具62がテープ幅方向の横引き力やテープ表裏方向の突き上げ力などを受けたときに、嵌込板部67aがテープ表裏方向に縮むように撓み易くなる。特に、嵌込板部67aは、テープ表面側よりもテープ裏面側における肉厚が薄いため、横引き力や突き上げ力を受けたときにテープ裏面側へ凸状に湾曲するように撓み易くなる。
その結果、嵌込体67の噛合部67dの姿勢がテープ表裏方向に対して斜めに傾いたり、同噛合部67dの位置が後方側にずれたりする現象が生じるため、同噛合部67dと噛合相手側の連続ファスナーエレメントとの係合が容易に外れてしまい、同スライドファスナーのエレメント列に、開離嵌挿具62側の端部から噛合割れが生じ易くなるという問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、エレメント列がコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントにより形成され、且つ、2種類の操作で嵌込体を枢止体に係止させることが可能な開離嵌挿具を備え、更に、開離嵌挿具が横引き力や突き上げ力などを受けてもエレメント列の噛合状態を安定して維持することが可能な開離嵌挿具付きスライドファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供される開離嵌挿具付きスライドファスナーは、左右一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部に取着されたコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントからなるエレメント列にスライダーが挿通され、一方の前記エレメント列の一端に固着された嵌込体と、他方の前記エレメント列の一端に固着された枢支体とを有し、前記嵌込体は、前記ファスナーテープのテープ表裏面に固着され、第1面及び第2面を有する薄板状の嵌込板部と、同嵌込板部の前記エレメント列とは反対側の端部に突設された枢軸部とを備え、前記枢支体は第1面及び第2面を有し、同枢支体は、前記エレメント列の端部からテープ端部側へテープ長さ方向に沿って延設され、前記スライダーを保持する箱棒部と、同箱棒部から延在する箱体部とを備え、前記箱体部は、前記枢軸部を前記枢支体の側方から係脱可能で、且つ、前記スライダー内に形成されたエレメント案内路を介して係脱可能な略J字形状を有してなる開離嵌挿具付きスライドファスナーであって、前記枢軸部は、前記嵌込板部の第1面にのみ突設され、前記枢支体は、前記箱棒部の第1面側からテープ外方に向けて延設され、前記エレメント列の噛合時に前記嵌込板部の第1面側を支持する突片部と、前記箱体部の第2面側からテープ外方に向けて延設され、前記エレメント列の噛合時に前記嵌込板部の第2面側を支持する平板状支持部とを有してなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーにおいて、前記箱体部は、前記箱棒部から段部を介して延在し、前記平板状支持部は、テープ長さ方向にて前記段部の位置よりも前記箱体部側で、且つ前記枢支体に係止された前記枢軸部よりも前記エレメント列側に配され、テープ幅方向にて前記箱体部の前記枢支体側の外壁面の位置よりも内側で、且つ前記枢支体に係止された前記枢軸部よりもテープ外方に配されていることが好ましい。
また、前記嵌込体は、前記嵌込板部の前記エレメント列側の基端部に、噛合相手側の前記連続ファスナーエレメントと噛合する噛合部を有し、前記エレメント列は、前記連続ファスナーエレメント内に芯紐を挿通させた状態で縫着され、前記芯紐の一端が、前記噛合部内に埋設されていることが好ましい。
この場合、前記噛合部は、前記エレメント列に向けて突出する突部を備え、前記突部は、前記嵌込板部の第1面側寄りに形成されていることが好ましい。
更に、前記平板状支持部は、前記嵌込板部の前記枢軸部が形成された端部の前記第2面側を含む端部領域を支持していることが好ましい。
本発明に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーは、左右のエレメント列がコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントにより形成されており、また、一方のエレメント列の一端に固着された嵌込体と、他方のエレメント列の一端に固着された枢支体とを有している。
この場合、前記嵌込体は、ファスナーテープのテープ表裏面に固着され、第1面及び第2面を有する薄板状の嵌込板部と、同嵌込板部の第1面にのみ突設された枢軸部とを備えている。前記枢支体は第1面及び第2面を有し、また、同枢支体は、エレメント列の端部からテープ端部側へテープ長さ方向に沿って延設され、スライダーを保持する箱棒部と、同箱棒部から延在する略J字形状の箱体部と、箱棒部の第1面側からテープ外方に向けて前記嵌込板部と平行に延設された突片部と、箱体部の第2面側からテープ外方に向けて前記嵌込板部と平行に延設された平板状支持部とを備えている。
このような本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーは、エレメント列がコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメントにより形成されているため、柔軟性に優れている。また、同スライドファスナーは、枢軸部が嵌込板部の第1面にのみ突設されているため、枢支体における箱体部の第2面側に平板状支持部が設けられていても、嵌込体を枢支体に係止させたときに平板状支持部が嵌込体と干渉することを防止できる。
更に、同スライドファスナーでは、嵌込体を枢支体に係止させて左右のエレメント列を噛合させたときに、嵌込体の第1面側を枢支体の突片部が支持し、嵌込板部の第2面側を平板状支持部が支持する。これにより、嵌込体及び枢支体からなる開離嵌挿具が、テープ幅方向の横引き力やテープ表裏方向の突き上げ力などを受けたときに、枢支体の突片部が嵌込板部の第1面側を支持して、嵌込板部がテープ表面側へ凸状に湾曲するように撓むことを防止でき、また、枢支体の平板状支持部が嵌込板部の第2面側を支持して、嵌込板部がテープ裏面側へ凸状に湾曲するように撓むことを防止できる。
従って、開離嵌挿具が横引き力や突き上げ力などを受けても、嵌込板部が撓んで湾曲することを防げるため、嵌込体と枢支体との相対的な位置関係を安定して維持でき、更にこれにより、エレメント列に開離嵌挿具側の端部から噛合割れが生じることを防止して、エレメント列の噛合状態を安定して維持することができる。
このような本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーにおいて、前記箱体部は、前記箱棒部から段部を介して延在し、前記平板状支持部は、テープ長さ方向にて前記段部の位置よりも前記箱体部側で、且つ前記枢支体に係止された前記枢軸部よりも前記エレメント列側に配され、テープ幅方向にて前記箱体部の前記枢支体側の外壁面の位置よりも内側で、且つ前記枢支体に係止された前記枢軸部よりもテープ外方に配されている。これにより、枢支体の平板状支持部によって嵌込板部の第2面側をより安定して支持でき、嵌込板部が撓むことをより効果的に防止できる。
また、本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーにおいて、前記嵌込体は、前記嵌込板部の前記エレメント列側の基端部に、噛合相手側の前記連続ファスナーエレメントと噛合する噛合部を有し、前記エレメント列は、前記連続ファスナーエレメント内に芯紐を挿通させた状態で縫着され、前記芯紐の一端が、前記噛合部内に埋設されている。
即ち、本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、連続ファスナーエレメント内に挿通させた芯紐の一端を嵌込体の噛合部内に埋設しており、嵌込板部から芯紐が切除されている。これにより、連続ファスナーエレメントをファスナーテープへ安定して取着することができるとともに、嵌込板部をより薄肉に形成することができるため、嵌込板部をスライダーのテープ溝へ挿入する操作を円滑に且つ安定して行うことができる。
この場合、前記噛合部は、前記エレメント列に向けて突出する突部を備え、前記突部は、前記嵌込板部の第1面側寄りに形成されている。これにより、噛合部に設けた突部を、枢支体が形成されている側のエレメント列に容易に係合させることができ、それによって、左右のエレメント列の噛合強度を向上させることができる。
更に、本発明の開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、嵌込体を枢支体に係止させて左右のエレメント列を噛合させたときに、平板状支持部は、嵌込板部の枢軸部が形成された端部の第2面側を含む端部領域を支持している。これにより、平板状支持部は、嵌込板部の第2面側をより安定して支持することができ、嵌込板部が撓むことを確実に防止できる。
図1は、本発明の実施例1に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーを示す正面図である。 図2は、同スライドファスナーに配される開離嵌挿具の嵌込体及び枢支体を示す斜視図である。 図3は、同開離嵌挿具の嵌込体及び枢支体の背面図である。 図4は、嵌込体の枢軸部を枢支体に係止させた状態を示す断面図である。 図5は、嵌込体を枢支体に係止させ、同嵌込体の嵌込板部をスライダーのテープ溝に挿入した状態を示す断面図である。 図6は、左右のエレメント列を噛合させた状態を示す正面図である。 図7は、図6に示したVII−VII線断面図である。 図8は、同スライドファスナーを開くときの枢軸部の動きを説明する説明図である。 図9は、本発明の実施例2に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーの枢支体を示す正面図である。 図10は、従来の開離嵌挿具付きスライドファスナーを示す斜視図である。
符号の説明
1 スライドファスナー
2 エレメント列
3 ファスナーストリンガー
4 スライダー
4a 上翼板
4b 下翼板
4c 連結柱
4d 上下フランジ
4e 停止爪
4f 引手取付柱
4g 引手
4h エレメント案内路
5 ファスナーテープ
6 ファスナーエレメント
6a 第1ファスナーエレメント
7 芯紐
8 縫製糸
9 上止
10 開離嵌挿具
11 嵌込体
11a 嵌込板部
11b 枢軸部
11c 噛合部
11d 第1突条部
11e 第2突条部
11f 逃げ部
11g 段差面
11h 突部
11i 凹部
11k 円柱面
11m 第1平坦面
11n 第2平坦面
12 枢支体
12a 箱棒部
12b 第1段部
12c 箱体部
12d 第2段部
12e 突片部
12f 平板状支持部
12g 斜面部
12h 凹部
12i 空間部
12j 内壁面
12k スリット
12m 第1摺接面
12n 第2摺接面
15 補強部
21 スライドファスナー
22 枢支体
22f 平板状支持部
以下、本発明の実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下の各実施例にて説明する開離嵌挿具付きスライドファスナーでは、左右のファスナーテープのテープ側縁部に、コイル状の連続ファスナーエレメントを縫着してエレメント列が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ファスナーテープのテープ側縁部に、ジグザグ状の連続ファスナーエレメントを縫着してエレメント列が形成されていても良い。
図1は、本実施例1に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーを示す正面図である。図2は、同スライドファスナーに配される開離嵌挿具の嵌込体及び枢支体を示す斜視図であり、図3は、同開離嵌挿具の嵌込体及び枢支体の背面図である。
また、図4は、嵌込体の枢軸部を枢支体に係止させた状態を示す断面図であり、図5は、嵌込体を枢支体に係止させ、同嵌込体の嵌込板部をスライダーのテープ溝に挿入した状態を示す断面図であり、図6は、左右のエレメント列を噛合させた状態を示す正面図である。なお、図4〜図6等においては、同スライドファスナーの状態を解り易く表すために、ファスナーテープに連続ファスナーエレメントを縫着する縫製糸の図示が省略されている。
また、本実施例1並びに後述する実施例2では、ファスナーテープのテープ長さ方向を前後方向とし(上止が配されている側を前方とし、開離嵌挿具が配されている側を後方とする)、テープ幅方向を左右方向とし(正面から見たときの左側を左方、右側を右方とする)、テープ表裏方向を上下方向として(ファスナーテープに対して連続ファスナーエレメントが配されている側を上方、その反対側を下方とする)、説明を行うこととする。
本実施例1に係る開離嵌挿具付きスライドファスナー1は、エレメント列2が形成された左右一対のファスナーストリンガー3と、同ファスナーストリンガー3のエレメント列2の一端に取着された開離嵌挿具10と、左右のエレメント列2を噛合・分離させるスライダー4とを有している。
本実施例1のファスナーストリンガー3は、左右のファスナーテープ5の対向する各テープ側縁部の上面側に、コイル状の連続ファスナーエレメント6を縫着することにより形成されている。また、左右のファスナーストリンガー3の各エレメント列2は、コイル状の連続ファスナーエレメント6内に芯紐7を挿通させた状態で、同連続ファスナーエレメント6をファスナーテープ5の上面に縫製糸8を用いて縫着することによって形成されている。
なお、右側の連続ファスナーエレメント6内に挿通した芯紐7は、右側のエレメント列2の下端よりも下方へ延び、開離嵌挿具10の後述する枢支体12内に埋設されている。一方、左側の連続ファスナーエレメント6内に挿通した芯紐7は、開離嵌挿具10の後述する嵌込体11の噛合部11cの位置まで配されており、同芯紐7の後端は噛合部11c内に埋設されている。従って、同嵌込体11の後述する嵌込板部11aの領域からは芯紐7が切除されており、嵌込板部11a内には芯紐7が配されていない。
コイル状の連続ファスナーエレメント6は、合成樹脂製モノフィラメントをコイル状に成形することにより得られる。同ファスナーエレメント6は、相手方のファスナーエレメント6と噛合・離脱する噛合頭部と、同噛合頭部から一方向(テープ内方)に延びる上下一対の脚部と、互いに隣接するエレメント間の脚部同士を連結する連結部とを有している。なお、前記脚部では、上方に配される側を上脚部とし、下方に配される側を下脚部とする。このようなコイル状ファスナーエレメント6でエレメント列2を形成することによって、エレメント列の柔軟性を容易に確保することができる。
また、左右のエレメント列2の上端部には上止9が固着されている。更に、ファスナーテープ5のテープ長さ方向の下端部表裏面には、合成樹脂製フィルムを溶着することにより、補強部15が形成されている。
前記スライダー4には、コイル状の連続ファスナーエレメント6を有する従来のスライドファスナー1に用いられている通常のスライダー4と同様のものが使用されている。同スライダー4は、上下翼板4a,4bと、同上下翼板4a,4bをスライダー4の前端部にて連結する連結柱4cと、上下翼板4a,4bの左右側縁に設けられた上下フランジ4dと、上翼板4aに配され、エレメント列2との係合によってスライダー4を停止させることが可能な停止爪4eと、上翼板4aの表面に立設された引手取付柱4fと、引手取付柱4fに取着された引手4gとを有している。
また、同スライダー4の連結柱4cが配されている側の端部(前端部)には、同連結柱4cの左右に肩口が形成され、その反対側の端部(後端部)には後口が形成されている。同スライダー4内には、左右の肩口と後口とを連通し、正面視にて略Y字形状を呈するエレメント案内路4hが設けられている。同エレメント案内路4h内には、同エレメント案内路4hを通過するファスナーエレメント6の位置を安定させるための図示しない中仕切りが形成されており、この中仕切りは、上下翼板4a,4bのエレメント案内路4h側の表面(内面)に形成された突状部により構成されている。
更に、同スライダー4の上下フランジ4d間には、スライダー4をエレメント列2に沿って摺動させるときにファスナーテープ5を通すテープ溝が配されており、同スライダー4における左右のテープ溝は、上下翼板4a,4b間の上下方向(高さ方向)の中央位置よりも下翼板4b側に設定されている。
即ち、左右のファスナーストリンガー3のエレメント列2は、ファスナーテープ5の上面側のみに配されているため、スライダー4のテープ溝を下翼板4b寄りに配置することにより、スライダー4を摺動させて左右のエレメント列2を噛合又は分離させる際に、スライダー4の下翼板4bとファスナーテープ5のテープ下面との間隔を小さくできる。このため、スライダー4のエレメント案内路4h内で連続ファスナーエレメント6が、テープ長さ方向に対して直交する方向に傾く(転がる)ことを抑制し、連続ファスナーエレメント6の姿勢を安定させることができる。従って、左右のエレメント列2の噛合・分離を円滑に行うことができる。
本実施例1の前記開離嵌挿具10は、ポリアセタール、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂をファスナーテープ5に射出成形することによって、同ファスナーテープ5の下端部に成形一体化されており、左側ファスナーテープ5のテープ側縁部に配された嵌込体11と、右側ファスナーテープ5のテープ側縁部に配された枢支体12とを有している。
同開離嵌挿具10の嵌込体11は、左側のエレメント列2の下端縁から連続して、ファスナーテープ5のテープ表裏面に跨って成形されている。この嵌込体11は、ファスナーテープ5のテープ表裏面に固着された薄板状の嵌込板部11aと、同嵌込板部11aの後端側の角部に突設された枢軸部11bと、嵌込板部11aのエレメント列2側の基端部(前端部)に配された噛合部11cと、嵌込板部11aの表裏面のテープ内側側縁部に沿って形成された第1及び第2突条部11d,11eとを有している。この場合、前記嵌込板部11aの表面(上面)を第1面とし、裏面(下面)を第2面とする。
同嵌込体11における前記嵌込板部11aは、表裏面ともに平坦な薄肉板状に形成されており、その肉厚は、スライダー4のテープ溝の溝幅(上下フランジ4d間の間隔)の大きさよりも小さく設定されている。更には、エレメント列2の上下方向の寸法よりも小さく設定されている。
特に、本実施例1における嵌込板部11aには、上述のように芯紐7が配されていない。このため、嵌込板部11aの肉厚をテープ溝の溝幅よりも容易に薄くすることができるとともに、嵌込板部11aが芯紐7によって分割されないため、嵌込板部11aの強度や剛性を高めることができる。なお、芯紐7は、噛合部11cの内部に入り込んでいる。
また、同嵌込板部11aは、嵌込体11の枢軸部11bを枢止体12に枢支させる際に、後述するようにスライダー4の下翼板4b寄りに配されたテープ溝を介してエレメント案内路4hに挿入されるため、嵌込板部11aのテープ上面側に配される上面部分の肉厚よりも、テープ下面側に配される下面部分の肉厚の方を薄くして形成されている。
同嵌込体11における前記枢軸部11bは、嵌込板部11aの後端側(嵌込板部11aの上面でエレメント列2側とは反対の端部側)でテープ外方側(枢支体対向側縁側)の角部に配されており、例えば前記特許文献1のような嵌込板部11aの上下両面に突設されている被枢支部67b(枢軸部)とは異なり(図10を参照)、嵌込板部11aの上面にのみ突設されている。この場合、嵌込板部11aの下面から枢軸部11bの上面までのテープ表裏方向における高さ寸法(厚さ)は、スライダー4の上下翼板4a,4b間の間隔よりも小さく、また、スライダー4のテープ溝よりも大きく設定されている。
また、同枢軸部11bは略円柱状に形成されているものの、枢軸部11bの側壁面は、円柱面11kと、枢軸部11bのテープ内方側に配され、テープ長さ方向に平行な第1平坦面11mと、同第1平坦面11mから屈曲部を介して、枢軸部11bのテープ幅方向の寸法を後方に向けて漸減させるように傾斜した第2平坦面11nとにより形成されている。
同嵌込体11における前記第1及び第2突条部11d,11eは、同嵌込板部11aの表面及び裏面から突出した状態で、嵌込板部11aのテープ内側側縁に沿って形成されている。このような第1及び第2突条部11d,11eが形成されていることにより、嵌込板部11aの剛性を高めることができる。
また、嵌込板部11aの表面に配された第1突条部11dの下端部と、嵌込板部11aの裏面に配された第2突条部11eの下端部とには、嵌込板部11a側の側面からテープ内方に向けて切り欠くように逃げ部11fが設けられており、第1及び第2突条部11d,11eの後端部における幅寸法(テープ幅方向の寸法)が、その前端部における幅寸法よりも小さくされている。
更に、第2突条部11eに設けた逃げ部11fは、第1突条部11dに設けた逃げ部11fよりも、テープ長さ方向に長く形成されており、第2突条部11eに設けた逃げ部11fの前端位置が、第1突条部11dに設けた逃げ部11fの前端よりもエレメント列側(前方側)に配されている。このような逃げ部11fを第1及び第2突条部11d,11eに設けることによって、後述するように嵌込体11の枢軸部11bを枢支体12に枢支させるときに、更に、枢支体12に係止させた枢軸部11bを中心にして嵌込体11を枢支体12側に回転させるときに、第1及び第2突条部11d,11eが、枢支体12の後述する箱体部12c及び平板状支持部12fにそれぞれ干渉することを防止している。
同嵌込体11における前記噛合部11cは、ファスナーテープ5のテープ表裏面を跨いで、嵌込板部11aと一体に形成されている。この噛合部11cも嵌込板部11aと同様に、噛合部11cのテープ下面側に配される部分の肉厚が、テープ上面側に配される部分の肉厚よりも薄く設定されている。
また、この噛合部11cは、左右のエレメント列2を噛合させたときに噛合相手側のファスナーエレメント6を載置することが可能な段差面11gと、同段差面11gから前方(エレメント列に向かう方向)に突出した四角錘台状の突部11hと、噛合部11cの下面側の枢支体対向側縁に沿って凹設された凹部11iとを有している。本実施例1において、噛合部11cの突部11hは、図7に表すように、薄板状の嵌込板部11aの上面側(第1面側)よりに変倚して形成される。
噛合部11cに突部11hが上述のように形成されていることによって、左右のエレメント列2を噛合させたときに、段差面11gに載置される噛合相手側のファスナーエレメント6の上下脚部間に突部11hを安定して挿入し、噛合部11cとファスナーエレメント6とを容易に係合させることができる。これにより、左右のエレメント列2の開離嵌挿具10側端部の噛合強度を向上させることができる。
また、噛合部11cに凹部11iが形成されていることによって、例えば枢支体12の後述する箱棒部12aにスライダー4を保持した後、同スライダー4内に嵌込体11の嵌込板部11aを挿入したときに、嵌込体11の噛合部11cと、スライダー4のエレメント案内路4h内に設けられた中仕切りとが互いに干渉することを回避できる。
本実施例1における開離嵌挿具10の前記枢支体12は、右側のエレメント列2の下端縁から連続して、ファスナーテープ5のテープ表裏面に跨って成形されている。この枢支体12は、右側のファスナーテープ5の表裏面に跨って形成された箱棒部12aと、同箱棒部12aの後端から第1段部12bを介して同箱棒部12aより厚肉に形成され、正面視にて略J字形状を呈する箱体部12cと、箱棒部12aの第1面側(上面側)からテープ外方に向けて第2段部12dを介して同箱棒部12aより薄肉に延設された突片部12eと、箱体部12cの第2面側(下面側)に延設された平板状支持部12fとを有している。
同枢支体12における前記箱棒部12aは、テープ表裏方向における高さ寸法(厚さ)が、スライダー4のテープ溝の溝幅(上下フランジ4d間の間隔)よりも大きく、且つ、同スライダー4のエレメント案内路4hの高さ寸法(上下翼板4a,4b間の間隔)よりも小さく設定されている。この箱棒部12aは、スライダー4をエレメント列2に沿って枢支体12の第1段部12bに当接する位置まで摺動させたときに、スライダー4のエレメント案内路4h内に挿入されてスライダー4を保持するように形成されている。
また、箱棒部12aにスライダー4を保持した際に、同スライダー4の図示しない中仕切りと箱棒部12a及び突片部12eとが干渉することを回避するために、箱棒部12a及び突片部12eの上面側に、その前端縁に向けて下り傾斜する斜面部12gが形成されている(図2を参照)。また、箱棒部12aの下面側の嵌込体対向側縁には、凹部12hがテープ長さ方向に沿って凹設されている。
同枢支体12における前記箱体部12cは、箱棒部12aからテープ端縁部まで延設され、更に、そのテープ端縁部から嵌込体11側に向けて湾曲して形成されており、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体12の側方から係脱可能なように、正面視にて略J字形状を有している。この場合、箱体部12cは、スライダー4を箱棒部12aに保持したときに、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体12の側方から受け入れられるように形成された空間部12iと、同空間部12iを介して挿入された枢軸部11bを回転自在に係止する内壁面12jとを有している。
また、箱体部12cの内壁面12jには、枢軸部11bを枢支したときに同枢軸部11bの前記第1平坦面11mに摺接する第1摺接面12mと、同枢軸部11bの前記第2平坦面11nに摺接する第2摺接面12nとを有している。この場合、第1摺接面12mは、テープ長さ方向に対して平行に配されている。また、第2摺接面12nは、第1摺接面12mから屈曲部を介して形成されており、テープ長さ方向に対して傾斜して配されている。
更に、箱体部12cの湾曲している側の先端部には、嵌込体11の嵌込板部11aを挿入可能なように、嵌込板部11aの肉厚よりも大きな溝幅を有するスリット12kが形成されている。このスリット12kは、箱体部12cの下面側に、箱体部12cの外壁面から内壁面12jに貫通して配されており、同スリット12kの下方側の内壁面12jは、平板状支持部12fの上面により形成されている。
同枢支体12における前記突片部12eは、箱棒部12aの嵌込体対向側縁からテープ外方に向けて、第2段部12dを介して箱棒部12aの上面側へ、ファスナーテープ5のテープ上面及びテープ下面と平行に、箱棒部12aよりも薄肉に延設されている。この場合、第2段部12dは、テープ長さ方向に沿って形成される。
この突片部12eは、テープ長さ方向において、左右のエレメント列2を噛合させた際に嵌込体11の噛合部11cの位置よりも後方となるように配され、且つ、枢支体12の箱体部12cよりも前方に配されている。また、この突片部12eは、エレメント列2を噛合させたときに、嵌込体11の嵌込板部11aとテープ表裏方向に重なり合って、同突片部12eの下面と嵌込板部11aの上面とが面接触するように形成されている。
同枢支体12における前記平板状支持部12fは、箱体部12cの下面側にファスナーテープ5のテープ上面及びテープ下面と平行に形成されている。また、同平板状支持部12fは、テープ長さ方向にて第1段部12bの位置よりも後方側(箱体部12cの端部側)に配され、且つ、テープ幅方向にて箱体部12cの先端部外壁面の位置よりも、ファスナーテープ5側となる内側に配されている。更に、同平板状支持部12fは、枢支体12に嵌込体11の枢軸部11bを係止したときに、その枢軸部11bよりもエレメント列2側に配され、且つ、その枢軸部11bよりもテープ外方に延びて配されている。即ち、平板状支持部12fは、正面から見たときに略矩形状となるように形成されている。
更に、本実施例1では、平板状支持部12fの前端面が、テープ幅方向と平行に配されており、第1段部12bの段差面と同一平面を形成している。また、平板状支持部12fの左側面(嵌込体11を枢支体12に係止させたときに、嵌込体11の第2突条部11eに対向する側面)が、箱体部12cの先端部外壁面と同一平面を形成している。
次に、上述のような構成を有する本実施例1に係る開離嵌挿具付きスライドファスナー1を閉鎖するときの操作について説明する。
先ず、スライダー4を右側のファスナーストリンガー3に配されたエレメント列2に沿って枢支体12に向けて摺動させ、同スライダー4の後口側端部(後端部)を枢支体12の第1段部12b及び平板状支持部12fの前端面に当接させるとともに、同スライダー4を箱棒部12aに保持する。
このとき、枢支体12の箱棒部12aと突片部12eとには斜面部12gが形成されているため、スライダー4を第1段部12b及び平板状支持部12fの前端面に当接するように摺動させたときに、同スライダー4の停止爪4eを箱棒部12a及び突片部12eの上面に円滑に乗り上げさせることができる。また、斜面部12gが形成されていることにより、箱棒部12a及び突片部12eがスライダー4の中仕切りと干渉することを防止できる。更に、平板状支持部12fの前端面が上述のようにテープ幅方向と平行に配されているため、スライダー4を平板状支持部12fの前端面に当接させることによって、スライダー4の姿勢をテープ長さ方向に対してまっすぐに保つことができる。
続いて、左側のファスナーストリンガー3に配された嵌込体11の枢軸部11bを、枢支体12の空間部12iを介して箱体部12cの内壁面12jに当接させることによって、同枢軸部11bを箱体部12cに枢支させる(図5を参照)。このとき、本実施例1のスライドファスナー1では、枢軸部11bを箱体部12cに枢支させる操作を、次の2種類の方法から任意に選択して行うことができる。
先ず、第1の操作方法としては、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体12の左側方から案内し、同枢軸部11bを箱体部12cとスライダー4との間の空間部12iを介して箱体部12cの内壁面12jへ挿入することにより、図4に示したように、枢軸部11bを箱体部12cの内壁面12jに当接させて箱体部12cに枢支させることができる。
このとき、本実施例1のスライドファスナー1では、嵌込板部11aの上面にのみ枢軸部11bが突設されているため、箱体部12cの下面側に平板状支持部12fが延在していても、枢軸部11bを箱体部12cに枢支させる際に、嵌込体11が平板状支持部12fに干渉することはない。
また、箱体部12cの先端部にはスリット12kが設けられているため、枢軸部11bを箱体部12cに枢支させる際に、嵌込体11の嵌込板部11aがスリット12kに挿入されることにより、同嵌込板部11aが箱体部12cに干渉することも防止できる。更にこの場合、嵌込板部11aの下面と平板状支持部12fの上面とを摺接させることによって、枢軸部11bを箱体部12cに円滑に案内して枢支させることができる。
そして、枢軸部11bを箱体部12cに枢支させた後、その枢軸部11bを中心にして嵌込体11を枢支体12に向けて回転させることにより、嵌込体11の嵌込板部11aをスライダー4のテープ溝からエレメント案内路4hに挿入する。このとき、嵌込板部11aがスライダー4の連結柱4cに当接するまで、或いは、連結柱4c近傍の位置に至るまで嵌込体11を回転させる。これにより、嵌込体11と枢支体12の相対的な位置関係を、図5に示したようにエレメント列2の噛合を安定して開始できるような状態にセットすることができる。
一方、第2の操作方法としては、嵌込体11の枢軸部11bをスライダー4の左側肩口からエレメント案内路4hを介して枢支体12の空間部12iに挿入して、同枢軸部11bを箱体部12cの内壁面12jに当接させることによって、同枢軸部11bを箱体部12cに枢支させることができる。これにより、上述の第1の操作方法と同様に、嵌込体11と枢支体12の相対的な位置関係を、図4に示したようなエレメント列2の噛合を安定して開始できるような状態にセットすることができる。
上述のような第1の操作方法又は第2の操作方法を用いて嵌込体11と枢支体12とを所定の位置関係に保持した後、スライダー4をエレメント噛合方向である前方に向けて摺動させる。これにより、嵌込体11の噛合部11cに配した突部11hが、枢支体12に隣接する右側のファスナーエレメント6(以下、このファスナーエレメント6を第1ファスナーエレメント6aと記載する)の上下脚部間に挿入されて、噛合部11cと第1ファスナーエレメント6aとが係合し、更に、同第1ファスナーエレメント6aから順番に左右のエレメント列2が噛合するため、スライドファスナー1を容易に閉鎖させることができる。
このようにして左右のエレメント列2を噛合させた本実施例1のスライドファスナー1は、図6及び図7に示したように、嵌込体11における嵌込板部11aの枢支体対向側縁部の上面に、枢支体12の突片部12eがテープ表裏方向に重なり合っており、同突片部12eの下面と嵌込板部11aの上面とが面接触した状態となっている。
また、嵌込板部11aの枢軸部11bが配されている角部の反対面側(第2面側)を含む後端部領域は、同嵌込板部11aと平行に延在する平板状支持部12fによって下面側から支持されている。それとともに、その後端部領域は、箱体部12cのスリット12kに挿入されているため、同後端部領域の一部が、箱体部12cの先端部によって上面側から支持されている。なお、後端部領域とは、嵌込板部11aにおいて、少なくとも枢軸部11bが配されている角部の下面側(第2面側)を含み、且つ、その角部からテープ内方に向かう後端側の領域のことである。
即ち、左右のエレメント列2が噛合している状態では、嵌込体11の薄板状の嵌込板部11aが、枢支体12の突片部12e、平板状支持部12f、及び箱体部12cの先端部によって挟持されるように上下方向から支えられている。これにより、開離嵌挿具10が例えばテープ幅方向の横引き力やテープ表裏方向の突上げ力を受けても、枢支体12の突片部12eが嵌込板部11aの上面に対面する状態で重なり合って、同嵌込板部11aを支持するとともに、箱体部12cの先端部が嵌込板部11aを上面側から支持する。
このため、嵌込板部11aが上面側へ凸状に湾曲するように撓もうとしても、突片部12eに面接触することによってそれ以上の変形を防止できる。また、枢支体12の平板状支持部12fが嵌込板部11aの第2面側を支持しているため、嵌込板部11aが下面側へ凸状に湾曲するように撓もうとしても、その嵌込板部11aの変形も防止できる。
このように、本実施例1のスライドファスナー1では、開離嵌挿具10が横引き力や突上げ力を受けても、嵌込板部11aが上下方向に撓むことを防止できるため、嵌込板部11aの上端部に設けた噛合部11cの相対的な位置や姿勢を安定して保持することができる。このため、同噛合部11cと右側の第1ファスナーエレメント6aとの係合を安定して維持することができ、エレメント列2に開離嵌挿具10側の端部から噛合割れが生じることを防止できる。
なお、本実施例1のスライドファスナー1では、ファスナーテープ5の上面側にファスナーエレメント6が縫着され、そのスライダー4のテープ溝は、前述のように下翼板4b寄りに形成されているため、下翼板4bは、上翼板4aよりもファスナーテープ5のテープ面に近い位置に配される。従って、箱棒部12aからテープ外方に向けて突出する突片部12eは、前述のように箱棒部12aの上面(第1面)側に設けることはできるものの、箱棒部12aの下面(第2面)側には、スライダー4の下翼板4bとファスナーテープ5のテープ面との間に十分な空間が得られないため、突片部を設けることはできない。即ち、箱棒部12aから延設される突片部は、嵌込板部11aを上面側から支持できるものの、同嵌込板部11aを下面側から支持することはできない。この場合、嵌込板部11aの下面は、前述のように、平板状支持部12fによって支持される。このため、開離嵌挿具10が横引き力や突上げ力を受けても、エレメント列2の噛合状態を安定して維持することができる。
また特に、本実施例1のスライドファスナー1では、左右のエレメント列2が噛合している状態のときに、枢軸部11bの第1平坦面11mと箱体部12cの第1摺接面12mとは離間しており、また、枢軸部11bの第2平坦面11nと箱体部12cの第2摺接面12nとは面接触している。従って、例えば開離嵌挿具10が横引き力を受けた場合、枢軸部11bは、枢軸部11bの第1平坦面11mと箱体部12cの第1摺接面12mとの間の距離を短くするように、箱体部12cの第2摺接面12nに沿って左斜め上方に相対的に移動するため、嵌込体11が枢支体12に対して前方へ押し上げられるように移動する。
その結果、噛合部11cの突部11hが第1ファスナーエレメント6aの上下脚部間に更に深く挿入されるため、噛合部11cと第1ファスナーエレメント6aとをより強く係合させることができる。従って、本実施例1のスライドファスナー1は、開離嵌挿具10が横引き力を受けても、噛合割れが生じることを確実に防止できる。
なお、開離嵌挿具10が横引き力を受けて、枢軸部11bが上述のように箱体部12cの第2摺接面12nに沿って移動して、枢軸部11bの第1平坦面11mと箱体部12cの第1摺接面12mとが面接触することによって、枢軸部11bの位置を安定して保持し、枢軸部11bが箱体部12cから外れることを防止できる。
また、本実施例1のスライドファスナー1において、左右のエレメント列2を分離してスライドファスナー1を開く場合には、先ず、スライダー4をエレメント列2に沿って開離嵌挿具10に向けて摺動させ、同スライダー4の後端部を枢支体12の第1段部12b及び平板状支持部12fの前端面に当接させるとともに、スライダー4を箱棒部12aに保持する。これにより、左右のエレメント列2が分離するとともに、嵌込体11の噛合部11cと第1ファスナーエレメント6aとの係合も解除される。
その後、嵌込体11を、枢軸部11bを中心にして枢支体12から離間するように反時計方向に回転させる。これによって、嵌込体11の嵌込板部11aがスライダー4のエレメント案内路4hから抜出する。そして、嵌込体11が更に回転することによって、図8に示したように、嵌込板部11aの上面側に配した第1突条部11dの下端が箱体部12cに接触するとともに、下面側に配した第2突条部11eの下端が平板状支持部12fに接触し、その後、嵌込体11は、これらの接触点を支点にして反時計方向に回転する。これによって、嵌込体11の枢軸部11bが、スライダー4の後端部と箱体部12cの湾曲している側の先端部との間の空間部12iを介して、箱体部12cから左側方に容易に抜出するため、スライドファスナー1を円滑に開くことができる。
なお、本実施例1では、嵌込体11の枢軸部11bを箱体部12cから抜出させる際に、嵌込体11の枢軸部11bを、上述のように空間部12iを介して左側方に抜出させるのではなく、空間部12iからスライダー4のエレメント案内路4hを介して抜出させても良い。
図9は、本発明の実施例2に係る開離嵌挿具付きスライドファスナーの枢支体を示す正面図である。
なお、本実施例2において、前述の実施例1で説明した部品又は部材と同様の構成を有するものについては、同じ符号を用いて表すことによってその説明を省略することとする。
本実施例2のスライドファスナー21における枢支体22は、平板状支持部22fの前端面が、テープ幅方向に対して、ファスナーテープ5から離間するにつれて後端側へ下り傾斜する傾斜面に形成されている。なお、本実施例2のスライドファスナー21における平板状支持部22fの前端面以外の構成については、前記実施例1のスライドファスナー1と基本的に同様である。
このような本実施例2のスライドファスナー21であれば、スライダー4を箱棒部12aに保持したときに、スライダー4の後端を枢支体22の第1段部12bに面接触で当接させることにより、スライダー4の姿勢を、前記実施例1と同様にテープ長さ方向に対してまっすぐに保つことができる。或いは、スライダー4の後端を平板状支持部22fの前端面に面接触で当接させることにより、スライダー4の姿勢を、図9に示したように、正面視にてテープ長さ方向に対して半時計方向に傾けた状態に保つことができる。
これにより、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体22の箱体部12cに枢支させる際に、例えば前述の第1の操作方法を用いる場合(即ち、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体22の左側方から挿入する場合)、スライダー4の後端を枢支体22の第1段部12bに面接触で当接させて、同スライダー4の姿勢をテープ長さ方向に対してまっすぐに保つことによって、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体22の箱体部12cに向けて円滑に挿入して、同箱体部12cに枢支させることができる。
一方、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体22の箱体部12cに枢支させる際に、例えば前述の第2の操作方法を用いる場合(即ち、嵌込体11の枢軸部11bをスライダー4のエレメント案内路4hを介して挿入する場合)、スライダー4の後端を平板状支持部22fの前端面に面接触で当接させて、同スライダー4の姿勢を傾けた状態に保つことによって、嵌込体11の枢軸部11bを枢支体22の箱体部12cに向けて円滑に挿入して、同箱体部12cに枢支させることができる。
即ち、本実施例2のスライドファスナー21では、嵌込体11の枢軸部11bを箱体部12cに枢支させる際の操作方法に応じて、スライダー4の姿勢を容易に変えることができる。これによって、嵌込体11の枢軸部11bを箱体部12cに枢支させる操作をより円滑に行うことができるため、スライドファスナー21の操作性をより向上させることができる。

Claims (5)

  1. 左右一対のファスナーテープ(5) の対向するテープ側縁部に取着されたコイル状又はジグザグ状の連続ファスナーエレメント(6) からなるエレメント列(2) にスライダー(4) が挿通され、一方の前記エレメント列(2) の一端に固着された嵌込体(11)と、他方の前記エレメント列(2) の一端に固着された枢支体(12,22) とを有し、前記嵌込体(11)は、前記ファスナーテープ(5) のテープ表裏面に固着され、第1面及び第2面を有する薄板状の嵌込板部(11a) と、同嵌込板部(11a) の前記エレメント列(2) とは反対側の端部に突設された枢軸部(11b) とを備え、前記枢支体(12,22) は第1面及び第2面を有し、同枢支体(12,22) は、前記エレメント列(2) の端部からテープ端部側へテープ長さ方向に沿って延設され、前記スライダー(4) を保持する箱棒部(12a) と、同箱棒部(12a) から延在する箱体部(12c) とを備え、前記箱体部(12c) は、前記枢軸部(11b) を前記枢支体(12,22) の側方から係脱可能で、且つ、前記スライダー(4) 内に形成されたエレメント案内路(4h)を介して係脱可能な略J字形状を有してなる開離嵌挿具(10)付きスライドファスナー(1,21)であって、
    前記枢軸部(11b) は、前記嵌込板部(11a) の第1面にのみ突設され、
    前記枢支体(12,22) は、前記箱棒部(12a) の第1面側からテープ外方に向けて延設され、前記エレメント列(2) の噛合時に前記嵌込板部(11a) の第1面側を支持する突片部(12e) と、前記箱体部(12c) の第2面側からテープ外方に向けて延設され、前記エレメント列(2) の噛合時に前記嵌込板部(11a) の第2面側を支持する平板状支持部(12f,22f) とを有してなる、
    ことを特徴とする開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  2. 前記箱体部(12c) は、前記箱棒部(12a) から段部(12b) を介して延在し、
    前記平板状支持部(12f,22f)は、テープ長さ方向にて前記段部(12b) の位置よりも前記箱体部(12c) 側で、且つ前記枢支体(12,22) に係止された前記枢軸部(11b) よりも前記エレメント列(2) 側に配され、テープ幅方向にて前記箱体部(12c) の前記枢支体(12,22) 側の外壁面の位置よりも内側で、且つ前記枢支体(12,22) に係止された前記枢軸部(11b) よりもテープ外方に配されてなる請求の範囲第1項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  3. 前記嵌込体(11)は、前記嵌込板部(11a) の前記エレメント列(2) 側の基端部に、噛合相手側の前記連続ファスナーエレメント(6) と噛合する噛合部(11c) を有し、
    前記エレメント列(2) は、前記連続ファスナーエレメント(6) 内に芯紐(7) を挿通させた状態で縫着され、
    前記芯紐(7) の一端が、前記噛合部(11c) 内に埋設されてなる、
    請求の範囲第1項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  4. 前記噛合部(11c) は、前記エレメント列(2) に向けて突出する突部(11h) を備え、前記突部(11h) は、前記嵌込板部(11a) の第1面側寄りに形成されてなる請求の範囲第3項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
  5. 前記平板状支持部(12f,22f) は、前記嵌込板部(11a) の前記枢軸部(11b) が形成された端部の前記第2面側を含む端部領域を支持してなる請求の範囲第1項記載の開離嵌挿具付きスライドファスナー。
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