JP5104382B2 - カラーフィルタ - Google Patents
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Description
このような液晶表示装置において、上記カラーフィルタ基板と対向基板との間隙(セルギャップ)は液晶層の厚さそのものであり、色ムラやコントラストムラといった表示ムラを防止し、均一な表示、高速応答性、高コントラスト比、広視野角等の良好な表示性能をカラー液晶表示装置に付与するためには、セルギャップを一定且つ均一に維持する必要がある。
また、このようなカラーフィルタ基板の製造方法としては、基板上に、ブラックマトリクスおよび各色の着色層を順次パターン状に形成される方法が一般的に用いられる。このような方法によれば、着色層形成工程を行なうことにより、柱状の積層スペーサを形成することができるため、別途積層スペーサ形成工程を不要なものとすることができる。
しかしながら、近年のコストダウンの要請により、上述した方法であっても工程数が多く、コストを十分に抑制することができないといった問題があった。
また、上記同色間ブラックマトリクスが、赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなるものであることにより、上記同色間ブラックマトリクスを高い遮光性を有するものとすることができる。このようなことより、本発明のカラーフィルタをコントラストが高いものとすることができる。
さらに、上記異色間ブラックマトリクスが、上記異色間領域を挟む上記開口部に形成される着色部を含む着色層が積層されてなるものであることにより、上記ブラックマトリクスが平坦性に優れたものとすることができる。また、その結果、上記積層柱を容易に形成することができる。
さらにまた、上記積層柱が、最上層が緑色の着色層であり、さらに上記同色間領域に形成されるものであることにより、その高さを高いものとすることができる。
また、上記カラーフィルタのブラックマトリクス、着色層および積層柱が覆われる透明保護層が、乾式製膜法により形成され、無機材料からなる無機透明保護層であることにより、スペーサ高さが高く、バリア性に優れたものとすることができる。
以下、本発明のカラーフィルタおよび横電界液晶駆動方式用カラーフィルタについて詳細に説明する。
本発明のカラーフィルタは、基板と、上記基板上に形成され、短辺および長辺を有する長方形状の開口部を備えるブラックマトリクスと、上記開口部に形成された赤、緑および青の3色の着色部を含む着色層と、上記3色の着色層が積層されてなり、最上層が緑色の着色層である積層柱と、を有するカラーフィルタであって、上記ブラックマトリクスは、長辺方向に隣接する上記開口部に挟まれる同色間領域に、赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなる同色間ブラックマトリクスと、短辺方向に隣接する上記開口部の長辺にのみ挟まれる異色間領域に、上記異色間領域を挟む2つの上記開口部に形成される着色部と同色である2色の着色層が積層されてなる異色間ブラックマトリクスとを有し、上記積層柱が、上記同色間領域に形成されることを特徴とするものである。
ここで、この例のブラックマトリクス5は、長辺方向に隣接する上記開口部2に挟まれる同色間領域13に、赤色の着色層16Rおよび青色の着色層16Bがこの順で積層されてなる同色間ブラックマトリクス3と、赤色の着色部6Rおよび青色の着色部6Bが形成される開口部2の長辺にのみ挟まれる異色間領域14に、赤色の着色層16Rおよび青色の着色層16Bがこの順で積層した異色間ブラックマトリクス4および青色の着色部6Bおよび緑色の着色部6Gが形成される開口部2にのみ挟まれる異色間領域14に、青色の着色層16Bおよび緑色の着色層16Gがこの順で積層した異色間ブラックマトリクス4の2種類の異色間ブラックマトリクス4とを有するものである。
また、上記積層柱7が、上記赤色の着色部6Rに挟まれた、上記同色間領域13内に形成されている。
ここで、表示領域とは、上記着色部が形成される開口部が配置され、液晶表示装置が製造された際に、液晶表示領域として用いられる領域をいうものである。
また、上記同色間ブラックマトリクスが、赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなるものであることにより、上記同色間ブラックマトリクスを高い遮光性を有するものとすることができる。このようなことより、本発明のカラーフィルタをコントラストが高いものとすることができる。
さらに、上記異色間ブラックマトリクスが、上記異色間領域を挟む上記開口部に形成される着色部を含む着色層が積層されてなるものであることにより、上記ブラックマトリクスが平坦性に優れたものとすることができる。また、その結果、上記積層柱を容易に形成することができる。
さらにまた、上記積層柱が、最上層が緑色の着色層であり、さらに上記同色間領域に形成されるものであることにより、その高さを高いものとすることができる。
ここで、上記ブラックマトリクスが、赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなる同色間ブラックマトリクス、および、短辺方向に隣接する上記開口部にのみ挟まれる異色間領域に、両側の上記開口部に形成される着色部を含む着色層が積層されてなる異色間ブラックマトリクスを有し、上記積層柱が、最上層が緑色の着色層であり、さらに上記同色間領域に形成されるものであることにより、上述した効果を奏する理由については、以下のとおりである。
ここで、赤、緑、青の3色のうち2色を選択して混色させた場合、赤および青の組み合わせが最も高い光学濃度を有することが知られている。このため、同色間ブラックマトリクスを、高い光学濃度を発揮する組み合わせである赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなるものとすることにより、上記同色間ブラックマトリクスが高い遮光性を有するものとすることができる。このように、同色間ブラックマトリクスが、赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなるものであることにより、本発明のカラーフィルタをコントラストの高いものとすることができるのである。
この場合、上記ブラックマトリクスは、緑色の着色部の周囲のみが高さの高いものとなり、カラーフィルタの平面視上、上記ブラックマトリクスの厚み分布に偏りが生じるおそれがある。その結果、均一なセルギャップとなるような積層柱の形成位置について設計の自由度が低下し、均一なセルギャップの達成に必要な積層柱の形成が困難なものとなる可能性がある。
ここで、上記着色層形成用塗工液を塗布する下層着色層の平面視面積が小さい場合、塗布された着色層形成用塗工液は、徐々に、上記下層着色層上からより低い位置に流れ落ちるレベリングを生じる。このため、上記下層着色層上に形成される着色層の厚みは薄いものとなる。
ここで、積層柱を構成する緑色の着色層の平面視形状は、通常、円形等のドット状に形成される。このため、上記積層柱を構成する緑色の着色層が1色目または2色目に形成される場合、上記緑色の着色層上に形成される赤色および青色の着色層は、その形成に用いられる着色層形成用塗工液が、レベリングするために、厚みが薄いものとなる。
しかしながら、本発明における積層柱は、緑色の着色層が最上層であるため、緑色の着色層により赤色および青色の着色層の厚みが薄いものなることを防ぐことができる。したがって、上記積層柱の高さを高いものとすることができる。
このため、上記積層柱は、上記同色間領域に形成されることにより、上記異色間領域に形成される場合と比較して、最上層に形成される緑色の着色層を形成するために用いられる緑色着色層形成用塗工液が上記開口部の短辺方向および長辺方向へレベリングすることが抑制される。
したがって、最上層に形成される緑色の着色層の厚みが厚いものとすることができ、最終的に得られる積層柱の高さを高いものとすることができる。
本発明に用いられるブラックマトリクスは、同色間ブラックマトリクスと、異色間ブラックマトリクスを少なくとも含むものである。
本発明に用いられる同色間ブラックマトリクスは、長辺方向に隣接する上記開口部に挟まれる同色間領域に、後述する赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなるものである。
具体的には、図5に例示するように、上記同色間領域13は、上記開口部2の短辺にのみ挟まれ、上記開口部2の短辺に隣接する同色間隣接領域23、および、上記同色間隣接領域23の両側に隣接し、上記開口部2の短辺と接していない隣接領域33を有するものである。
また、上記開口部2の長辺間にのみ挟まれた領域は異色間領域14であり後述する異色間ブラックマトリクスが形成される領域である。
さらに、上記表示領域を囲む領域は額縁領域19であり、後述する額縁領域ブラックマトリクスが形成される領域である。
なお、図5において、着色層、積層柱、および、ブラックマトリクスの記載は省略されている。また、図5中の符号については、図1のものと同一のものである。
なお、光学濃度とは、厚み方向の光学濃度であり、このような光学濃度の測定方法としては、光学濃度を精度良く測定することが出来る方法であれば良い。例えば、分光測色計により測色し、分光のY値から光学濃度を算出する方法を用いることができる。なお、分光測色計としては、オリンパス光学工業(株)製、分光測色計を用いることができる。
本発明に用いられる異色間ブラックマトリクスは、短辺方向に隣接する上記開口部の長辺にのみ挟まれる異色間領域に、上記異色間領域を挟む2つの上記開口部に形成される着色部と同色である2色の着色層が積層されてなるものである。
したがって、上記異色間ブラックマトリクスが、上記赤色および緑色の着色層が積層されてなるものである場合には、赤色の着色層が最下層となり、緑色の着色層が最上層となる。また、上記青色および緑色の着色層が積層されてなるものである場合には、青色の着色層が最下層となり、緑色の着色層が最上層となる。
また、上記異色間ブラックマトリクスが、赤色および青色の着色層からなるものである場合には、いずれの積層順であっても良い。
本発明に用いられるブラックマトリクスは、上記同色間ブラックマトリクスおよび異色間ブラックマトリクスを少なくとも含むものであれば良いが、通常、表示領域を囲む額縁領域上に形成される額縁領域ブラックマトリクスを含むものである。
また、赤色、青色および緑色の3色の着色層を積層した場合には、上記額縁領域ブラックマトリクスの厚みが厚いものとなり、平面視上、ブラックマトリクスの厚み分布が生じ、上記ブラックマトリクスの平坦性が低下するからである。また、このようなことから、積層柱の形成位置について設計の自由度が低下するおそれがあるからである。
本発明に用いられる積層柱は、上記同色間領域に、後述する3色の着色層が積層されてなり、最上層が緑色の着色層であるものである。
本発明においては、なかでも同色間隣接領域に形成されるものであることが好ましく、特に1色目または2色目に形成される着色部に挟まれる同色間隣接領域に形成されるものであることが好ましく、なかでも特に1色目に形成される着色部に挟まれる同色間隣接領域に形成されるものであることが好ましい。上記同色間隣接領域は、通常、上記隣接領域と比較し広い面積となるように形成される。このため、最上層となる緑色の着色層を安定的に形成することができるからである。
なお、上記積層柱の形成位置とは、平面視した場合における上記積層柱を構成する緑色の着色層の中心をいうものである。
なお、上記積層柱の高さとは、後述する着色部表面から垂直方向に、上記積層柱の頂部までの高さをいうものである。
なお、1画素とは、開口部に形成された1の着色部をいうものである。
本発明に用いられる着色層は、上記開口部に形成される赤、緑および青の3色の着色部を含むものである。すなわち、赤、緑および青の3色の着色層からなるものである。
また、上記着色部は、長辺方向に隣接する上記開口部に形成された上記着色部の色が同色となるように、配置されるものである。
ここで、上記緑色の着色層を3色目に形成する理由は、上述したように、上記積層柱の最上層を緑色の着色層とすることで、上記積層柱の高さを高いものとすることができるからである。
緑(G)の着色層に用いられる着色剤としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。これらの顔料もしくは染料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
青(B)の着色層に用いられる着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
なお、上記着色層の膜厚は、基板表面から垂直方向に、上記各色の着色層が含む各着色部の表面までの高さをいうものである。
本発明に用いられる基板の材料としては、従来よりカラーフィルタに用いられているものを用いることができる。このような材料としては、例えば、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明な無機基板、および、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明な樹脂基板等を挙げることができる。なかでも本発明において無機基板を用いることが好ましく、無機基板のなかでもガラス基板を用いることが好ましい。さらには、上記ガラス基板のなかでも無アルカリタイプのガラス基板を用いることが好ましい。上記無アルカリタイプのガラス基板は寸度安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、かつ、ガラス中にアルカリ成分を含まないことから、アクティブマトリックス方式によるカラー液晶表示装置用のカラーフィルタに好適に用いることができるからである。
本発明のカラーフィルタは、上記基板と、ブラックマトリクスと、着色層と、積層柱とを有するものであれば良く、必要に応じて配向膜、透明保護層、透明電極等の他の構成を有するものであっても良い。
本発明のカラーフィルタの製造方法としては、上記各構成を精度良く形成することができるものであれば良い。
このようなカラーフィルタの製造方法としては、具体的には、図7に示すように、基板1を準備し(図7(a))、次いで、上記基板1の全面に赤色の着色層16Rの形成に用いられる赤色着色層形成用塗工液を塗布し、フォトマスクを介しての露光および現像を行うことにより、赤色の着色部6Rが形成される開口部2、上記開口部2の両側の異色間領域14および上記同色間領域13上に、赤色の着色層16Rを形成する(図7(b))。次いで、上記赤色の着色層16Rの形成方法と同様の方法により、青色の着色部6Bが形成される開口部2、上記開口部2の両側の異色間領域14および上記同色間領域13上に、青色の着色層16Bを形成する(図7(c))。次いで、上記赤色の着色層16Rの形成方法と同様の方法により、緑色の着色部6Gが形成される開口部2、上記開口部2の両側の異色間領域14および上記積層柱7が形成される同色間領域13上に、緑色の着色層16Gを形成する(図7(d))方法を挙げることができる。
なお、図7中の符号については、図1のものと同一のものである。
本発明のカラーフィルタの用途としては、液晶表示装置に用いることができ、なかでも、セルギャップが均一であり、表示品位に優れ、さらに低コストで製造可能であることが要求される液晶表示装置に好適に用いられる。
次に、本発明の横電界液晶駆動方式用カラーフィルタについて説明する。本発明の横電界液晶駆動方式用カラーフィルタは、上記カラーフィルタの上記ブラックマトリクス、着色層および積層柱が、乾式製膜法により形成され、無機材料からなる無機透明保護層により覆われてなることを特徴とするものである。
ここで、上記無機透明保護層は、乾式製膜法により形成され、無機材料からなるものである。
また、上記カラーフィルタのブラックマトリクス、着色層および積層柱が覆われる透明保護層が、乾式製膜法により形成され、無機材料からなる無機透明保護層であることにより、スペーサ高さが高く、バリア性に優れたものとすることができる。
ここで、従来のカラーフィルタにおける透明保護層は、通常、透明樹脂からなる樹脂製透明保護層が用いられる。また、このような樹脂製透明保護層の形成方法は、上記着色層等の表面に、上記樹脂製透明保護層を形成する材料を含む透明保護層形成用塗工液を塗工した後、パターン露光および現像することにより形成する方法が用いられる。
なお、図9中の符号については、図1のものと同一のものである。
このため、上記スペーサ高さを、上記無機透明保護層形成前におけるスペーサ高さとほぼ同一とすることができ、上記スペーサ高さが高いものとすることができるのである。
また、上記無機材料からなる無機透明保護層は膜厚が薄い場合であっても、高いバリア性を発揮するため、容易にバリア性が高いものとすることができる。
以下、本発明に用いられる無機透明保護層について説明する。
本発明に用いられる無機透明保護層は、乾式製膜法により形成されるものであり、無機材料からなるものである。
また、上記カラーフィルタにおける上記ブラックマトリクス、着色層および積層柱を覆うように形成されるものであり、液晶表示装置に用いた場合に、上記ブラックマトリクス、着色層および積層柱から液晶層に、着色剤等の汚染物質が溶出することを防ぐことができるものである。
本発明においては、なかでも酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化インジウム、酸化亜鉛または酸化チタンにガリウム、セリウム、アルミニウムおよびスズのいずれかをドープさせたものを好ましく用いることができ、特に、酸化ケイ素または酸化インジウムにガリウム、セリウムおよびスズのいずれかをドープさせたものを好ましく用いることができる。上記ブラックマトリクス、着色層および積層柱に含有される汚染物質が液晶層に溶出することを防ぐバリア性に優れた無機透明保護層を形成することができるからである。
具体的には、スパッタリング、真空蒸着、プラズマCVD等を挙げることができ、なかでもスパッタリングを好ましく用いることができる。横電界液晶駆動方式用カラーフィルタ以外の方式のカラーフィルタには、通常ITO等からなる透明電極層が形成される。ここで、ITO等からなる透明電極層は、通常、スパッタリング法により形成される。このため、上記乾式製膜法としてスパッタリング法を用いることにより、上記透明電極層の形成に使用される既存のスパッタリング装置を用いて、上記無機透明保護層を形成することができるからである。したがって、本発明の横電界液晶駆動方式用カラーフィルタを低コストなものとすることができるからである。
本発明の横電界液晶駆動方式用カラーフィルタは、上記カラーフィルタの上記ブラックマトリクス、着色層および積層柱が、無機材料からなる無機透明保護層により覆われてなるものであれば良く、必要に応じて他の構成を有するものであっても良い。
このような他の構成としては、上記無機透明保護層上に形成される配向膜等を挙げることができる。
配向膜の厚みは、500Å〜1000Å程度とすることができる。
なお、スペーサ高さとは、上記各色の着色部上に形成される無機透明保護層の表面から垂直方向に、上記積層柱上に形成される無機透明保護層の表面までの厚みをいうものである。
1.ブラックマトリクス、着色層および積層柱の形成
透明基板として、大きさが300mm×400mm、厚みが0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備し、定法にしたがって洗浄した。
次に、下記組成の赤色着色層用のネガ型感光性樹脂組成物、青色着色層用のネガ型感光性樹脂組成物、緑色着色層用のネガ型感光性樹脂組成物を調製した。
・赤顔料(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドA2B)
4.8重量部
・黄顔料(BASF社製 パリオトールイエローD1819) 1.2重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) 4.0重量部
・ポリマーI 5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール) 0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80.0重量部
・青顔料(BASF社製 ヘリオゲンブルーL6700F) 6.0重量部
・顔料誘導体(アビシア社製 ソルスパース5000) 0.6重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 2.4重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) 4.0重量部
・ポリマーI 5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール) 0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80.0重量部
・緑顔料(アビシア社製 モナストラルグリーン9Y−C) 4.2重量部
・黄顔料(BASF社製 パリオトールイエローD1819) 1.8重量部
・分散剤(ビックケミー社製ディスパービック161) 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製 SR399) 4.0重量部
・ポリマーI 5.0重量部
・開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 イルガキュア907)
1.4重量部
・開始剤(2,2´−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール) 0.6重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80.0重量部
ここで、上記重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により、標準ポリスチレン換算値として求めたものである。
この赤色着色層の平面視形状としては、開口部所定の位置を中心に開口部およびブラックマトリックスの一部となる赤色縦ストライプ線を幅170μmとなるよう形成し、横ストライプ線幅75μm、横ストライプピッチ450μmとなるブラックマトリックスパターンも同時に形成した。
次に、上記の着色層を形成したガラス基板上にガリウムをドープした酸化インジウム膜(無機保護層)を下記の条件でスパッタリング法にて成膜した。無機保護層の膜厚は500Åとした。
・ガス流量比 Ar:O2=1:0.1
・パワー:1.5kW
・ガス圧:3mTorr
上記無機保護層に替えて、下記の保護層用組成物および樹脂製透明保護層形成方法を用いて樹脂製保護層とした以外は、実施例1と同様にカラーフィルタを作製した。
・メタクリル酸メチル−スチレン−アクリル酸共重合体 … 32重量部
・エピコート180S70(ジャパンエポキシレジン(株)製)… 18重量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート … 42重量部
・開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製イルガキュア907)…8重量部
・3−メトキシブチルアセテート …300重量部
上記3色の着色層が形成された基板上に、上記保護層用組成物をスピンコート法により塗布した。次に、1×10−2Torr程度の真空度で減圧乾燥した後、90℃でプリベークした後、保護層用組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用い、ブラックマトリックス層を含めて着色層の形成領域に相当する領域を紫外線で10秒間照射した。次いで、0.05%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、塗布膜の未硬化部分のみを除去して樹脂製透明保護層を形成し、カラーフィルタを作製した。
1.ブラックマトリクスの形成
透明基板として、大きさが300mm×400mm、厚みが0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この透明基板を定法にしたがって洗浄した後、ネガ型感光性ブラックレジスト(東京応化工業(株)製 CFPR DN−83)を塗布し、所定のマスクを介して露光、現像、熱処理して縦ストライプ線幅10μm、縦ストライプピッチ150μm、横ストライプ線幅75μm、横ストライプピッチ450μmとなる格子状のブラックマトリックスパターンを形成した。これにより、短辺が150μmで、長辺が450μmの開口部が、短辺方向に10μm間隔で、長辺方向に75μm間隔で形成された。また、長辺方向に隣接する開口部に挟まれる領域は、開口部の長辺方向の長さが75μmで、開口部の短辺方向の長さが150μmの長方形状の領域となった。
また、長辺方向に隣接する開口部に挟まれる領域のうち、青色着色部が形成される開口部に挟まれる領域を積層柱形成部位とした。
赤色着色層用のネガ型感光性樹脂組成物、青色着色層用のネガ型感光性樹脂組成物、緑色着色層用のネガ型感光性樹脂組成物の調整法は実施例1と同様である。
次に、上記の着色層を形成したガラス基板上に、実施例2と同様に樹脂製透明保護層を形成した。
次に、上記保護層上にネガ型感光性樹脂組成物(JSR製 オプトマーNN850)をスピンコート法により塗布し、減圧乾燥後、100℃にて3分間プリベークした。その後、上記の階調マスクを介して下記条件にて露光した。
・露光量:100mJ/cm2(I線換算)
・露光ギャップ:150μm
上記実施例で作製したカラーフィルタのスペーサ高さを測定した。実施例1の積層柱およびスペーサ高さは4.0μmとなり、実施例2では3.0μmとなった。このように実施例では十分なスペーサ高さとすることができる積層柱を有するカラーフィルタを形成することができた。
また実施例では着色層3層(赤、緑、青)および透明保護層の形成のため、計4工程でカラーフィルタを作製できるのに対し、比較例ではブラックマトリックス、着色層3層(赤、緑、青)、透明保護層およびスペーサの形成の計6工程必要となる。このことより、実施例では2工程削減することができた。
なお、上記スペーサ高さは、上記青色着色部上に形成された上記透明保護層表面を基準として測定した。
また、実施例および比較例で得られたカラーフィルタを用いて液晶表示装置を形成し、コントラストの測定を行なったところ、差がみられなかった。
2 … 開口部
3 … 同色間ブラックマトリクス
4 … 異色間ブラックマトリクス
5 … ブラックマトリクス
6R … 赤色の着色部
6G … 緑色の着色部
6B … 青色の着色部
7 … 積層柱
8 … 無機透明保護層
9 … 額縁領域ブラックマトリクス
10 … カラーフィルタ
13 … 同色間領域
14 … 異色間領域
16R … 赤色の着色層
16G … 緑色の着色層
16B … 青色の着色層
19 … 額縁領域
20 … 横電界液晶駆動方式用カラーフィルタ
108 … 透明保護層
Claims (4)
- 基板と、前記基板上に形成され、短辺および長辺を有する長方形状の開口部を備えるブラックマトリクスと、
前記開口部に形成された赤、緑および青の3色の着色部を含む着色層と、
前記3色の着色層が積層されてなり、最上層が緑色の着色層である積層柱と、
を有するカラーフィルタであって、
前記ブラックマトリクスは、長辺方向に隣接する前記開口部に挟まれる同色間領域に、赤色の着色層および青色の着色層が積層されてなる同色間ブラックマトリクスと、短辺方向に隣接する前記開口部の長辺にのみ挟まれる異色間領域に、前記異色間領域を挟む2つの前記開口部に形成される着色部と同色である2色の着色層が積層されてなる異色間ブラックマトリクスとを有し、
前記積層柱が、前記同色間領域に形成され、
前記積層柱を構成する前記3色の着色層が、前記同色間ブラックマトリクスを構成する赤色の着色層および青色の着色層上に、緑色の着色層が積層されてなる3層構造であることを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記異色間ブラックマトリクスの光学濃度が、1.5以上であることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 前記各色の着色層の膜厚が、2.0μm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタ。
- 請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載のカラーフィルタの前記ブラックマトリクス、着色層および積層柱が、乾式製膜法により形成され、無機材料からなる無機透明保護層により覆われてなることを特徴とする横電界液晶駆動方式用カラーフィルタ。
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