JP5102405B1 - 壁面カバー材支持装置及び壁面用エキスパンションジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面カバー材支持装置を建物の層間変位に追従して支持装置全体が変形され得る構成する。
【解決手段】躯体3と躯体4の間隙2に伸縮リンク機構11を取り付けてなる壁面カバー材の支持装置8において、間隙2の高さ方向に沿って延びた軸部10bを有する支持枠10,10を伸縮リンク機構11の両側に取り付け、この支持枠10,10を躯体3,4の端部に取り付けられた受材9,9で間隙2の高さ方向に沿って回転及びスライド自在に支持する。支持枠10の軸部10bが設けられた端面の上下両部には、軸部10bが突設されていない切欠き部10c,10cを設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、建物に設けられた躯体と躯体の間隙を壁面カバー材で閉鎖して両躯体の壁面を接合する壁面カバー材支持装置に係り、地震発生時などにより生ずる建物層間変位に追従する機能を備えた構造のものに関する。
躯体間隙の壁面に取り付けられる壁面カバー材支持装置として、例えば図13に示されるように、X字状の交差部を回転自在に枢支した複数組の帯状の鋼材101,101を互いの端部同士を回転自在に連結して伸縮リンク機構100を構成し、この伸縮リンク機構100を間隙102内に配置し、その左右両端部をヒンジ板103,103を介して左右の躯体104,104にそれぞれ固定するとともに、伸縮リンク機構100の前面中央部と左右両側部とに壁面カバー材105a,105b,105bを互いに端部を重ねた状態で取り付け、地震の発生などにより間隙102を挟む左右の躯体104,104が前後又は左右に相対変位した際に、伸縮リンク機構100の一方又は両方の端部がヒンジ板103を軸に回転することにより、或いは間隙102内で伸縮動作することにより変位を吸収し、伸縮リンク機構100の伸縮動作に連動してスライドする前記壁面カバー材105a,105b、105bで間隙102が閉鎖されるように構成されたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−322132号公報
図示した壁面カバー材支持装置は、間隙102を挟む左右の躯体104,104の、間隙102の幅方向や奥行き方向と平行な方向への変動を、伸縮リンク機構100の伸縮動作によって吸収することが可能である。
しかし、図示した装置では、伸縮リンク機構100の左右両端部がヒンジ板103,103を介して左右の躯体104,104に固定してあるため、地震発生時などにより生じる建物の層間変位、つまり建物の上下の階の間に生じる水平方向の相対的な変位に追随して変位させ、層間変位により装置に作用する荷重を吸収することができない。
すなわち、層間変位が生じた場合、水平方向に傾斜する左右の躯体104,104と一体に伸縮リンク機構100が傾斜し、これに伴い壁面カバー材105a,105b,105bが傾斜せしめられるため、伸縮リンク機構100と左右の躯体104,104を接続するヒンジ板103,103に応力が集中して破損したり、傾斜した壁面カバー材105a,105b,105b同士が衝突し、或いは両躯体104,104の端部や床カバー材に衝突するなどして伸縮リンク機構100との接続部に応力が集中し、壁面カバー材105a,105b,105bが取り外れたりするなどの装置の破損を来す虞がある。
左右の躯体104,104の間隙102の奥行き方向に沿った相対変位を吸収するには、伸縮リンク機構100の左右両端部が鉛直軸廻りに回転可能に支持して取り付けられている必要があるが、図示した装置の如く、ヒンジ板103を用いて躯体104に伸縮リンク機構100の端部を固定したのでは、そもそも両躯体104,104の間隙102の高さ方向に沿った相対変位を吸収することができず、また、伸縮リンク機構100の端部と両躯体104,104の端部とにヒンジ板103を取り付ける作業に手間を要し、加工工程が多いことにより壁面カバー材支持装置の施工コストが高くならざるを得ないという問題もある。
層間変位に追随する構成として、伸縮リンク機構100の端部と左右の躯体104,104との接続部や伸縮リンク機構100と壁面カバー材105a,105b,105bとの接続部に任意の方向に延びたルーズホール(長孔)を組み合わせて設け、ルーズホールの範囲内で変位余裕を確保することが考えられるが、製品である壁面カバー材支持装置の大型化に伴いルーズホールの寸法が大きくなると部材の強度低下を招くことになり、大型の装置には適用できない。
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、壁面カバー材支持装置を、間隙を挟む左右の躯体が間隙幅方向、奥行き方向、高さの何れの方向へ相対変位しても間隙を閉鎖する位置に壁面カバー材を保持することができるとともに、建物の層間変位に追従して支持装置全体が変形され得る構成し、部材強度を確保しつつ層間変位により装置を構成する部材に何れの方向の応力がかかっても、破損し難く且つ簡単な作業により取り付けることができるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、躯体と躯体の間隙に両躯体の変位に応じて間隙幅方向へ伸縮動作する伸縮リンク機構を取り付け、この伸縮リンク機構に取り付けた壁面カバー材で両躯体の壁面を接合する壁用エキスパンションジョイントの壁面カバー材支持装置において、
前記伸縮リンク機構の両側に取り付けられていて前記間隙の高さ方向に沿って延びた軸部が端面に突設されてなる支持枠と、
前記間隙に面した左右の躯体の端部に取り付けられていて前記間隙の高さ方向に沿って延びた係合凹溝を有する受材を備え、
前記支持枠は、
その軸部を前記受材の係合凹溝に係合させて受材に回転自在に支持され、且つ前記係合凹溝内の上下両部に設けられたストッパーに前記軸部が当接する範囲内で係合凹溝に沿って上下にスライド可能に受材に連結されているとともに、
前記支持枠の軸部が設けられた端面の上下両部に軸部が突設されていない切欠き部が設けられた構成を有することを特徴とする。
これによれば、間隙を挟む左右の躯体の間隙幅方向に沿った相対変位は伸縮リンク機構が伸縮動作することにより、高さ方向に沿った相対変位は伸縮リンク機構の端部が支持枠とともに受材に沿って上下にスライドすることにより、また、奥行き方向に沿った相対変位は受材の係合凹溝内で支持枠の軸部が回転することにより、各方向の変位に追随して支持装置が変位動作して、間隙内に伸縮リンク機構を保持し、伸縮リンク機構に取り付けられた壁面カバー材と左右の躯体の端部壁面との接合状態を確実に維持することができる。
受材の係合凹溝に回転自在に軸支される支持枠の軸部は、その上部と下部の端部部分が適宜な長さで切り欠かれており、支持枠の端面の上下両部に軸部が切除された切欠き部を設けてあるので、層間変位によって左右の躯体が水平方向に傾斜した場合に、支持枠の軸部が受材の係合凹溝内でスライドして、つまり受材と支持枠の連結全体が傾斜方向にスライドして支持枠が受材とともに傾斜する。傾斜に伴い支持枠の軸部が受材の係合凹溝内でスライドし、受材に対する支持枠の連結位置が上下方向に変化するため、層間変位により受材と支持枠の連結部分が衝突するなどして破損するようなことはなく、左右の支持枠間に取り付けられた伸縮リンク機構を間隙上に保持することができる。
前記構成の支持装置において、伸縮リンク機構は、適宜な長さの筒枠材であって後面部にその長手方向に沿って延びた蟻溝状の係合溝を有するホルダー材と、前記係合溝に係合する突起を備えていて前記ホルダー材の後面部上で前記係合溝に沿ってスライド自在に支持される可動材からなる伸縮体を、前記左右の受材に連結された左右の支持枠に、前記可動材が間隙幅方向に沿ってスライドするようにホルダー材を水平に向けてそれぞれ固定されているとともに、
一側の伸縮体の可動材の端部に間隙高さ方向に沿った長孔が形成された連結板が取り付けられ、他側の伸縮体の可動材の端部に間隙幅方向に沿った長孔が形成され、
当該他側の可動材の長孔に間隙奥行き方向に沿って通したボルトの軸部が前記連結板の長孔に挿通されているとともに、この長孔から突出したボルトの軸部にコイル状の圧縮バネが装着されて軸部端部がナット締めされていることにより、
前記両伸縮体の可動材の端部同士を間隙奥行き方向へ変位可能に連結して左右の支持枠間に架設された構成を有することが好ましい。
これによれば、伸縮リンク機構は、左右の支持枠にそれぞれ取り付けられた伸縮体も可動材の端部同士を、連結板を介して軸部に圧縮バネを装着したボルトを留め付けて間隙奥行き方向へ変位可能に連結して構成されているので、地震の発生などにより左右の躯体が任意の方向へ相対変位して伸縮リンク機構に間隙の面外方向の荷重が作用したとしても、前記連結部が間隙奥行き方向に沿って変位することで前記面外方向の変形に追従することができる。
また、連結板に形成された間隙高さ方向の長孔、又はこれに接続する可動体の端部に形成された間隙幅方向の長孔に沿って、可動材の端部同士の連結部が変位し得るように設けてあるので、層間変位によって左右の躯体が水平方向に傾斜した際に、受材に連結された支持枠の傾斜に伴い前記長孔に沿って伸縮体の連結部がスライド変位することで、間隙上で伸縮リンク機構を層間変位に追従して変形させ、その前面に取り付けた壁面カバー材で間隙を確実に閉鎖することができる。
前記構成の支持装置において、支持枠に軸部、受材に係合凹溝をそれぞれ設ける代わりに、支持枠に係合凹溝、受材に軸部を設けた構成としてもよい。
また、本発明の壁面用エキスパンションジョイントは、前記構成の支持装置により、左右の躯体の間隙を覆う壁面カバー材が支持された構成を有することを特徴とする。壁面カバー材は、間隙を閉鎖する幅を有する複数枚のカバー材により構成され、それぞれ互いに端部を重ねた状態で、伸縮リンク機構の伸縮動作に伴ってスライドし得るように伸縮リンク機構の前面に取り付けられる。
前記構成の支持装置において、装置を構成する受材と支持枠、伸縮体のガイド材と可動材は、アルミニウム合金製の形材により互いにスライド連結し得るように形成することで、前記従来技術で述べたヒンジ板のような接続部品は不要となり、部材強度を確保しつつ、少ない加工工程で簡易に取り付けることが可能となって、壁面用エキスパンションジョイントの施工コストの低廉化を図ることができる。
本発明の一実施形態の壁面用エキスパンションジョイントの前面側と背面側の要部外観図である。 図1のエキスパンションジョイントを躯体間に取り付けた間隙部分の横断面図である。 図1のエキスパンションジョイントを構成する支持装置を間隙に取り付けた状態の構成図である。 支持装置を構成する受材の外観構成図である。 支持装置を構成する支持枠の外観構成図である。 受材と支持枠の連結部を拡大して示す切断端面図である。 図6中のVII−VII線に沿った拡大断面図であり、(A)は受材の上部ストッパーの取り付け部分、(B)は受材の下部ストッパーの取り付け部分である。 伸縮リンク機構の伸縮体を構成するホルダー材と可動材の断面図である。 (A),(B)はそれぞれエキスパンションジョイントの背面側における伸縮リンク機構の構成を別方向の外観で示した図である。 伸縮リンク機構の可動材の端部連結部の構成を説明するための部材展開図である。 躯体が間隙幅方向に沿って相対変位したときのエキスパンションジョイントの伸縮リンク機構の伸張動作(A)と縮退動作(B)を説明するための図である。 (A),(B)は建物の層間変位にともなってエキスパンションジョイントが躯体とともに傾斜する状態を説明するための図である。 従来の壁面カバー材支持装置における伸縮リンク機構の構成(A)と躯体間隙に取り付けた状態の横断面(B)を示した図である。
本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態の壁面用エキスパンションジョイントの前面側(フロア側)と背面側(間隙側)の要部外観図、図2はエキスパンションジョイントを躯体間に取り付けた間隙部分の横断面図、図3はエキスパンションジョイントを構成する支持装置を間隙に取り付けた状態の構成図を各々示しており、図示されるように、このエキスパンションジョイント1は、建物の間隙2を挟む左右の躯体3,4間に天井カバー材5と床カバー材6を架設して区画されたフロア空間の壁面間隙2に取り付けられ(図3参照)、左右の躯体3,4の壁面を分断する間隙2内に壁面カバー材7を支持する支持装置8を取り付け、この支持装置8の前面に取り付けた壁面カバー材7を躯体3,4の壁面に接合して、間隙2が壁面カバー材7で閉鎖されるように構成してある。
詳しくは、支持装置8は、左右の躯体3,4の間隙2に面した端部に取り付けられる受材9,9と、両受材9,9に連結される支持枠10,10と、両支持枠10,10間に架設される複数の伸縮リンク機構11とを備えて構成してある。
受材9,9は、前記天井カバー材5と床カバー材6で上下が区画された間隙2の上下両端に亘る長さを有する断面略コ字形のアルミ形材からなり、図4に示されるように、その一側の側面9aを躯体3,4の端面に接合する平坦面とし、側面9aの端部から略直角に屈曲した前面部に、断面略C字形に屈曲した係合凹溝9bを上下両端に亘って形成してある。この係合凹溝9b内の、当該凹溝の上下両端から適宜な長さ中央内方寄りに間隔を置いた位置には、後述するボルトの軸部を係合凹溝9b内に突出してなるストッパー9c,9cを設けてある(図6参照)。
受材9,9は、前記係合凹溝9bを間隙2の高さ方向(鉛直方向)に沿うように配置して前記平坦な側面9aを間隙3,4の端面に接合した状態で、受材9の他側の側面9dに間隙2内からアンカーボルト13を打ち込んで、左右の間隙3,4の端面にそれぞれ固定してある。
支持枠10,10は、前記受材9よりも若干短い長さを有する断面略L字形のアルミ形材からなり、図5に示されるように、L字形に屈曲した一側の側面10aの端面に、前記係合凹溝9b内に嵌挿して当該凹溝に係合する断面略C字形の軸部10bを長手方向に沿って適宜な長さに亘り突設して形成してある。また、側面10aの上下両部には、それぞれ軸部10bが適宜な長さで切除されて、軸部10bが設けられていない切欠き部10c,10cが設けてある。
L字形に屈曲した他側の側面10dは、後述する伸縮リンク機構11のホルダー材11bの取り付け部となっている。なお、軸部10bの長さ(図5中の符号L1)は、前記受材9の係合凹溝9b内の上下のストッパー9c,9cの配置間隔(図4中の符号L2)よりも短くなるように(L1<L2)設けてある。
支持枠10,10は、それぞれ受材9の係合凹溝9b内にストッパー9cが取り付けられていない状態で、その軸部10bを受材9の端面から係合凹溝9b内に嵌め入れて軸部10b全体を係合凹溝9b内に嵌挿させ、その後、図6に示されるように、係合凹溝9bの上下両部で係合凹溝9bの背面側からボルトをねじ込み、その軸部を係合凹溝9b内に突出させたストッパー9c,9cとして受材9に取り付けることにより、軸部10bが係合凹溝9b内から離脱不能となって受材9に取り付けられる。
受材9に取り付けられた支持枠10は、その軸部10bが係合凹溝9bに係合して係合凹溝9bの軸心廻りに回転自在に支持され、また、支持枠10が取り付けられた受材9が鉛直向きに配置された状態で、支持枠10の上下両部に設けた切欠け部10c,10cは、図7に示されるように、受材9の上部では支持枠10の上端からストッパー9cよりも下方に至る領域(同図(A)の破線ハッチング部分)に上側の切欠け部10cが、受材9の下部ではストッパー9cの下側から支持枠10の下端に至る領域(同図(B)の破線ハッチング部分)に下側の切欠け部10cがそれぞれ位置し、両ストッパー9c,9cに軸部10bの端部が当接する範囲内で、係合凹溝9bに沿って上下にスライド可能に支持されて、受材9に一体に連結される。
伸縮リンク機構11は、ホルダー材11bに可動材11cをスライド自在に支持してその全長を伸縮し得るように構成された一対の伸縮体11a,11aを、それぞれ前記左右の受材9,9に連結された支持枠10,10に水平向きに取り付け、間隙2上で両伸縮体11a,11aの可動材11c,11cの端部同士を連結して構成してある。
詳しくは、伸縮体11a,11aを構成するホルダー材11bと可動材11cはともに断面筒枠状や板状に形成された適宜な長さのアルミ形材からなり、図8に示されるように、ホルダー材11bはその後面部に長手方向に沿って延びた蟻溝状の係合溝11b1を備え、可動材11cはその表面に前記係合溝11b1に係合する長手方向に沿って延びた突起11c1を備えてそれぞれ形成されており、可動材11cの突起11c1をホルダー材11bの端面から係合溝11b1に嵌挿して係合させることにより、可動材11cをホルダー材11bの後面部上で前記係合溝11b1に沿ってスライド可能に支持して取り付けてある。
伸縮体11a,11aは、前記左右の受材9,9に連結された左右の支持枠10,10に、それぞれ可動材11cが間隙2の幅方向(水平方向)に沿ってスライドするようにホルダー材11bを水平に向け、且つその端部を支持枠10の側面10dにボルト留めするなどして固定してある。
そして、伸縮リンク機構11は、図10に示されるように、一側の伸縮体11aの可動材11cの端部に間隙2の高さ方向に沿った長孔11d1、11d1が形成された連結板11dを取り付ける一方、予め他側の伸縮体11aの可動材11cの端部には間隙2の幅方向に沿った長孔11c2,11c2を形成しておき、連結板11dの長孔11d1,11d1と可動材11cの長孔11c2,11c2を重ねた状態で、可動材11cの前面側から長孔11c2,11c2に、間隙2の奥行き方向に沿ってボルト11e,11eの軸部を挿通し、連結板11dの長孔11d1,11d1から突出したボルト11e,11eの軸部にコイル状の圧縮バネ11f,11fを装着した上で、軸部の端部をナット11g,11gで締め付けて、可動材11c,11cの端部同士を間隙2の奥行き方向へ変位可能に連結して、左右の支持枠10,10間に架設してある。図10中、符番11hはワッシャーである。
なお、図3に示されるように、左右の支持枠10,10間には複数の伸縮リンク機構11が架設され、各伸縮リンク機構11に架設した連結板11dで各可動材11c,11c同士の連結部を接続してある。また、層間変位などにより変位した伸縮リンク機構11を元の架設位置に復帰させるため、複数の伸縮リンク機構11と躯体3とをバネ体13で接続してある。
壁面カバー材7は、図2に示されるように、間隙2の横幅よりも幅狭な2枚のカバー材71,72からなり、互いに端部を適宜な幅だけ重ねた状態で、前記伸縮体11a,11aのホルダー材11b,11bの前面にそれぞれ取り付けてある。なお、図2中、符番14は間隙2内に取り付けられたシート材である。
このように構成された本形態のエキスパンションジョイント1によれば、間隙2を挟む左右の躯体3,4の間隙2の幅方向に沿った相対変位は、図11に示されるように伸縮リンク機構11が伸縮動作することにより、また、間隙2の高さ方向に沿った相対変位は伸縮リンク機構11の端部が支持枠10,10とともに受材9,9に沿って上下にスライドすることにより、間隙2の奥行き方向に沿った相対変位は受材9,9の係合凹溝9b,9b内で支持枠10,10の軸部10b,10bが回転することにより、各方向の変位に追随して支持装置8が変位動作し、伸縮リンク機構11に取り付けられた壁面カバー材7と左右の躯体3,4の端部壁面との接合状態を確実に維持することができる。
また、地震の発生などにより建物に層間変位が生じ、左右の躯体3,4が水平方向に傾斜したときは、図12に示されるように、支持枠10,10の軸部10b,10bが受材9,9の係合凹溝9b,9b内でスライドして、つまり受材9と支持枠10の連結全体が傾斜方向にスライドして支持枠10,10が受材9,9とともに傾斜する。
傾斜に伴い支持枠10の軸部10bが受材9の係合凹溝9b内でスライドし、受材9に対する支持枠10の連結位置が上下方向に変化するが、支持枠10の端面の上下両部に軸部10bが切除された切欠き部10c,10cを設けてあるので、傾斜によって支持枠10の軸部10bが受材9に衝突するなどして、受材9と支持枠10の連結部分が破損するようなことはなく、地震の震動が止んで層間変位していた建物が元の位置に復元したときには、左右の躯体3,4の復元に伴い支持枠10の軸部10bが受材9の係合凹溝9b内でスライドし、支持枠10は受材9との当初の連結位置に保持される。
また、伸縮リンク機構11は、左右の支持枠10,10に取り付けた伸縮体11a,11aの可動材11c,11cの端部同士を、連結板11dを介して軸部に圧縮バネ11fを装着したボルト11eを留め付けて、間隙奥行き方向へ変位可能に連結して構成してあるので、地震の発生に伴う建物の層間変位により左右の躯体3,4が任意の方向へ相対変位して伸縮リンク機構11に間隙2の面外方向の荷重が作用したとしても、前記連結部が間隙奥行き方向に沿って変位することで前記面外方向の変形に追従するため、層間変位により伸縮リンク機構11が破損するようなことはない。
さらに、連結板11dに形成された間隙高さ方向の長孔11d1、又は可動材11cの端部に形成された間隙幅方向の長孔11c2に沿って、可動材11c,11c同士の連結部が変位し得るように設けてあるので、層間変位によって左右の躯体3,4が水平方向に傾斜した際に、受材9,9に連結された支持枠10,10の傾斜に伴い前記長孔11d1,11c2に沿って前記連結部がスライド変位することで、層間変位に追従して伸縮リンク機構11を変形させることができ、層間変位に伴い作用する荷重により伸縮リンク機構11に応力が集中して破損を来すようなことはなく、伸縮リンク機構11の前面に取り付けた壁面カバー材7で間隙2を確実に閉鎖することが可能である。
なお、図示したエキスパンションジョイント1や支持装置8、伸縮リンク機構11の構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、本発明はこれに限定されず、他の適宜な形態で構成することが可能である。
図示した形態では、支持枠10に軸部10b、受材9に係合凹溝9bをそれぞれ設けたが、支持枠に係合凹溝、受材に軸部を設けて、両部材が回転及びスライド自在に連結するように構成してもよい。変形例と前記実施の形態の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。
1 壁面用エキスパンションジョイント、2 間隙、3,4 躯体、5 天井カバー材、6 床カバー材、7 壁面カバー材、8 支持装置、9 受材、9b 係合凹溝、10 支持枠、10b 軸部、11 伸縮リンク機構、11a 伸縮体、11b ホルダー材、11c 可動材、11d 連結板、11d1 長孔、11e ボルト、11f 圧縮バネ、12 アンカーボルト、13 バネ体、14 カバー材

Claims (4)

  1. 躯体(3)と躯体(4)の間隙(2)に両躯体(3,4)の変位に応じて間隙幅方向へ伸縮動作する伸縮リンク機構(11)を取り付け、この伸縮リンク機構(11)に取り付けた壁面カバー材(7)で両躯体(3,4)の壁面を接合する壁用エキスパンションジョイント(1)の壁面カバー材支持装置(8)において、
    前記伸縮リンク機構(11)の両側に取り付けられていて前記間隙(2)の高さ方向に沿って延びた軸部(10b)が端面に突設されてなる支持枠(10,10)と、
    前記間隙(2)に面した左右の躯体(3,4)の端部に取り付けられていて前記間隙(2)の高さ方向に沿って延びた係合凹溝(9b)を有する受材(9,9)を備え、
    前記支持枠(10,10)は、
    その軸部(10b)を前記受材(9)の係合凹溝(9b)に係合させて受材(9)に回転自在に支持され、且つ前記係合凹溝(9b)内の上下両部に設けられたストッパー(9c,9c)に前記軸部(10b)が当接する範囲内で係合凹溝(9b)に沿って上下にスライド可能に受材(9)に連結されているとともに、
    前記支持枠(10)の軸部(10b)が設けられた端面の上下両部に軸部(10b)が突設されていない切欠き部(10c,10c)が設けられた構成を有することを特徴とする壁面カバー材支持装置。
  2. 伸縮リンク機構(11)は、
    適宜な長さの筒枠材であって後面部にその長手方向に沿って延びた蟻溝状の係合溝(11b1)を有するホルダー材(11b)と、前記係合溝(11b1)に係合する突起(11c1)を備えていて前記ホルダー材(11b)の後面部上で前記係合溝(11b1)に沿ってスライド自在に支持される可動材(11c)からなる伸縮体(11a,11a)を、前記左右の受材(9,9)に連結された左右の支持枠(10,10)に、前記可動材(11c)が間隙幅方向に沿ってスライドするようにホルダー材(11b)を水平に向けてそれぞれ固定されているとともに、
    一側の伸縮体(11a)の可動材(11c)の端部に間隙高さ方向に沿った長孔(11d1)が形成された連結板(11d)が取り付けられ、他側の伸縮体(11a)の可動材(11c)の端部に間隙幅方向に沿った長孔(11c2)が形成され、
    当該他側の可動材(11c)の長孔(11c2)に間隙奥行き方向に沿って通したボルト(11e)の軸部が前記連結板(11d)の長孔(11d1)に挿通されているとともに、この長孔(11d1)から突出したボルト(11e)の軸部にコイル状の圧縮バネ(11f)が装着されて軸部端部がナット締め(11g)されていることにより、
    前記両伸縮体(11a,11a)の可動材(11c,11c)の端部同士を間隙奥行き方向へ変位可能に連結して左右の支持枠(10,10)間に架設された構成を有することを特徴とする請求項1に記載の壁面カバー材支持装置。
  3. 支持枠(10)に軸部(10b)、受材(9)に係合凹溝(9b)をそれぞれ設ける代わりに、支持枠(10)に係合凹溝、受材(9)に軸部を設けた構成を有する請求項1又は2に記載の壁面カバー材支持装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の壁面カバー材支持装置により、左右の躯体(3,4)の間隙(2)を覆う壁面カバー材(7)が支持された構成を有することを特徴とする壁面用エキスパンションジョイント。
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