JP6017391B2 - 可動連結式手摺装置 - Google Patents

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Description

本発明は、隣り合う躯体等の被連結部に手摺体を連結する可動連結式手摺装置に関する。
従来、この種のものとして、各手摺ユニットは、側壁に対して矢印X方向に相対移動可能な第1部位と、外壁に対して矢印Y方向(水平面においてX方向と直交する方向)に相対移動可能な第2部位とを備え、これらを連結板で連結する。第1部位は、目地プレートの矢印Y方向両端部に立設された四辺組柵体によって構成し、第2部位は、平常時はスプリングの付勢により矢印Y方向の寸法が縮小され、各建物の矢印Y方向への相対移動時にはスプリングの付勢に抗して矢印Y方向の寸法が個別に拡大される拡縮壁によって構成する手摺型エキスパンションジョイント(例えば特許文献1)が提案されている。
上記手摺型エキスパンションジョイントでは、第1部位は、側壁に固定したアルミニウム合金製のレール(図5,図7参照)における断面T字形嵌合部(図5参照)が笠木部材の断面T字状の案内溝にスライド自在に嵌合されているから、側壁に対する第1部位の上下方向の変位には対応することができない。
また、横桟と縦桟とを有する手摺体と、手摺体を手摺体にスライド可能に連結する連結体とを備えた可動連結式手摺装置であって、連結体は、手摺体に固定される固定側挿通孔と、手摺体の横桟にスライド可能に連結される可動側挿通孔とを備え、可動側挿通孔を、手摺体の横桟が嵌合する挿通孔としたことにより、ガタつきを抑えたスムーズなスライド動作を可能とした可動連結式手摺装置(例えば特許文献2)が提案されているが、躯体に対する手摺体の上下方向の変位には対応することができない。
特開2009−221783号公報 特開2009−97286号公報
そこで、本発明では、上記の問題点を考慮して、手摺体と被連結部との上下方向の相対変位に対応可能な可動連結式手摺装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、横桟と縦桟とを有する手摺体と、この手摺体をスライド可能に連結する被連結部とを備えた可動連結式手摺装置において、前記被連結部に前記スライド方向のスライド受け部材を設け、このスライド受け部材に移動体を上下方向移動可能に設けると共に、その移動体を支持する弾性部材を前記スライド受け部材に設け、前記手摺体の横桟と前記移動体の一方に前記スライド方向の一方の嵌合部を設け、前記一方の嵌合部にスライド自在に嵌合する他方の嵌合部を前記手摺体の横桟と前記移動体の他方に設けたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、前記スライド受け部材は、前記被連結部に固定する固定部と、前記移動体の本体の上下幅より幅広で該本体が上下方向移動可能な縦溝部とを備え、この縦溝部の底部と前記本体との間に前記弾性部材を設けたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記一方の嵌合部が凸部であり、前記他方の嵌合部が凹溝であり、前記本体の側方に前記凸部を突設し、前記凸部を挿通する挿通部を前記スライド受け部材に設けたことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記横桟の端部に、前記移動体のスライド方向の移動を規制する小口蓋を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、一方の嵌合部に他方の嵌合部がスライドして、被連結部に対して手摺体がスライドすることにより、被連結部と手摺体とにおけるスライド方向の変位を吸収することができる。また、被連結部に対して手摺体が上下に変位すると、スライド受け部材に対して移動体が上下に動いて前記変位を吸収することができ、被連結部に対して手摺体が下に変位する場合は、移動体を支持する弾性部材が弾性変形して下への変位を許容する。
また、請求項2の発明によれば、被連結部に対して手摺体が上に変位すると、縦溝部に沿って移動体が上下に動いて前記上への変位を吸収し、被連結部に対して手摺体が下に変位する場合は、移動体を支持する弾性部材が弾性変形して前記下への変位を許容する。
また、請求項3の発明によれば、凸部に沿って凹溝がスライドすることにより、被連結部に対して移動体がスライドする。また、挿通部により移動体が上下方向移動可能となる。
また、請求項4の発明によれば、小口蓋により移動体のスライド方向の移動を規制することができる。
本発明の実施例1を示す手摺体の上部の取付状態の断面図である。 同上、手摺体の上部の取付状態の断面図である。 同上、小口蓋を装着した手摺体の取付状態の断面図である。 同上、一部を切り欠いた上下変位許容手段の側面図である。 同上、一部を拡大した装置の正面図ある。 同上、装置の平面図である。 同上、装置の側面図である。 同上、被連結部に対して手摺体が相対的に下側に変位した状態の断面図である。 同上、被連結部に対して手摺体が相対的に上側に変位した状態の断面図である。 同上、弾性部材の変形例を示し、図10(A)は正面図、図10(B)は平面図である。 同上、円筒体からなる弾性部材の変形例を示す斜視図である。 同上、円柱体からなる弾性部材の変形例を示す斜視図である。 同上、コイルスプリングからなる弾性部材の変形例を示す正面図である。 本発明の実施例2を示す蝶番の正面図である。 同上、蝶番により連結した手摺体の平面図である。 同上、蝶番により連結した手摺体を示し、図16(A)は側面図、図16(B)は正面図である。 同上、蝶番の使用状態を示し、図17(A)は被連結部に対して手摺体が相対的に上方に変位した状態、図17(B)は被連結部に対して手摺体が相対的に下方に変位した状態を示す。 同上、弾性部材の変形例を示し、図1(A)は正面図、図1(B)は平面図である。 本発明の実施例3を示す手摺体の上部の取付状態の断面図である。 本発明の実施例4を示す一部を拡大した装置の正面図ある。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な可動連結式手摺装置を採用することにより、従来にない可動連結式手摺装置が得られ、その可動連結式手摺装置について記述する。
図1〜図13は、本発明の実施例1を示し、同図に示すように、ビルなどの躯体1,2は所定間隔を置いて隣り合い、これら被連結部たる躯体1,2には、出入口3,4が設けられ、これら出入口3,4間に通路たる渡り廊下5が設けられ、この渡り廊下5の床部分は、一方の躯体1から上床版6を突設すると共に、他方の躯体2から下床版7を突設し、それら床版6,7の先端側を重ね合わせて躯体1,2間の変位を吸収している。ここで、躯体1,2は耐震・免震構造物とすることが好ましい。また、上床版6は回動連結部6Aにより躯体1に回動可能に連結し、その上床版6の先端を前記下床版7の上に載せて重ねることが好ましい。また、渡り廊下5は、床版7の両側に側板部8,8が設けられている。
前記出入口3の左右に位置する前記躯体1の外面1Gには、左右の手摺体11,11が左右方向(Y方向)にスライド可能に連結されている。
また、前記側板部8,8の内面8N,8Nには、左右の手摺体11A,11Aが側板部8,8の長さ方向(X方向)にスライド可能に連結されている。尚、躯体1,2が手摺体11,11Aの取付箇所である。
そして、外面1Gに連結した手摺体11の端部と内面8Nに連結した手摺体11Aの端部とをヒンジたる蝶番9,9により上下方向軸を中心に回動自在に連結している。
前記手摺体11は、外形が方形で断面角形の上,下横桟12,13と、これら横桟たる上,下横桟12,13の両端部を連結する縦桟14,14とを有する枠体16を備えている。また、上横桟12と下横桟13の間には、所定間隔で、複数の中縦桟15が配置されている。そして、前記手摺体11,後述するスライド受け部材や移動体などの各部材は、アルミニウムの押出成形品などにより構成される。また、縦桟14,14と躯体1,2の壁面との間隔や、下横桟13と床版6,7との間隔や、中縦桟15の設置間隔ついては、110mm(ミリメートル)以下に設けられているものとする。
図1及び図2に基づき上横桟12の構成について説明すると、上横桟12の側面下部には上部溝部17が形成され、この上部溝部17は手摺体11のスライド方向(横桟の長さ方向)であるX方向に連続して形成された縦長の上部凹溝17Aを備え、前記上部溝部17は前記上部凹溝17Aより上下寸法の狭い開口部17Bを前記側面に有する。
また、下横桟13の側面には下部溝部18が形成され、この下部溝部18は手摺体11のスライド方向(横桟の長さ方向)であるX方向に連続して形成された断面略C型の下部凹溝18Aを備え、前記下部溝部18は前記下部凹溝18Aより上下寸法の狭い開口部18Bを前記側面に有する。
そして、それら上部凹溝17Aと下部凹溝18Aが他方の嵌合部である。
前記躯体1の外面1Gには、スライド受け部材21が固定されている。このスライド受け部材21は、図1に示す断面が長さ方向に連続し、上下対形状をなす。スライド受け部材21は幅方向より上下方向に長い縦溝部22を有し、この縦溝部22の外側には外面部23が設けられ、この外面部23の上下方向中央に挿通部24が開口している。また、縦溝部22の上下には上面部25Uと下面部25Sとが設けられ、上面部25Uと下面部25Sとの内縁は内面部26により閉塞されている。この内面部26の高さ方向中央には内側に凹んだ凹部27が形成され、この凹部27が固定部である。その凹部27の底部に透孔27Tを穿設し、この透孔27Tに固定手段たるアンカーボルト28を挿通し、このアンカーボルト28をコンクリートなどからなる躯体1に固定している。この場合、前記挿通部24を通してアンカーボルト28を透孔27Tに挿通することができる。また、内面部26には、凹部27の外面の上下に突条29,29を形成している。尚、縦溝部22の高さ寸法は、前記上面部25Uと下面部25Sとの間隔に等しい。
前記外面部23と内面部26の内側面は相互に略平行である。また、内面部26の上には斜め上向きの上突起部30Uを設け、内面部26の下には斜め下向きの下突起部30Sを設け、これら上,下突起部30U,30Sの先端と前記突条29の先端の位置は、同一又はほぼ同一である。そして、前記上,下桟12,13に対応して上下に間隔を置いて前記スライド受け部材21を躯体1に取付固定する。
前記スライド受け部材21には移動体31が上下方向移動可能に設けられる。前記移動体31は前記縦溝部22に上下方向移動可能に設けられる本体32と、この本体32の上下方向中央から略水平方向で外側に突設された突設部33とを一体に備える。前記本体32の上下には該本体32の中央部より幅広な上,下フランジ部34U,34Sが設けられている。
上側のスライド受け部材21に設けられる移動体31は、前記突設部33の先端に前記上部溝部17に嵌合する凸部35が設けられ、この凸部35は上下方向の板状をなす。また、下側のスライド受け部材21に設けられる移動体31は、前記突設部33の先端に前記下部溝部18に嵌合する凸部36が設けられ、この凸部6の断面形状は略円形をなす。そして、それら凸部35,36が一方の嵌合部である。
また、前記スライド受け部材21の長さ方向の両端部は開口し、この開口した端部に小口蓋37を設け、小口蓋37の透孔37Tに挿通したビス3を、前記スライド受け部材21のビスホール3に螺合することにより前記端部を塞いで固定される。尚、図1に示すように、前記ビスホール3は上,下突起部30U,30Sの下,上位置に設けられている。尚、小口蓋37は前記スライド受け部材21の長さ方向の両端部の開口を塞ぐと共に、内面部26及び上,下突起部30U,30Sを隠すように取り付けられる。したがって、小口蓋37により移動体31の長手方向の位置決めがなされると共に、スライド受け部21内へのゴミなどの侵入が防止される。
前記縦溝部22の底部22Sと前記下フランジ部34Sとの間には、弾性部材たる板ばね41が設けられている。図4に示すように、この板ばね41は前記下フランジ部34Sに固定する中央平板部42と、この中央平板部42の両端に設けられ両側に向かって拡大する傾斜部43,43と、この傾斜部43の先端から外側に向かう先端部44とを一体に備える。この場合、装着状態で、中央平板部42と先端部44がほぼ平行とすることが好ましい。この例では、固定手段たるビス45により前記下フランジ部34Sに前記中央平板部42を固定し、先端部44を底部22Sに接触して配置している。このように中央平板部42に両側に先端部44,44を有するため、安定した支持状態が得られる。
また、前記縦溝部22の頂部22Uと前記下フランジ部34Sとの間には、弾性部材たる板ばね41が設けられている。この例では、固定手段たるビス45により前記上フランジ部34Uに前記中央平板部42を固定し、先端部44を頂部22Uに接触して配置している。
上下の板ばね41はスライド受け部材21の長さ方向に略等間隔で複数配置されている。この場合、手摺体11から加わる荷重に対して、移動体31が縦溝部22の略中央に位置(設定位置)するように板ばね41の配置や強度などが設定されている。尚、手摺体11から加わる荷重には、渡り廊下5に乗る人の荷重なども含めるように考慮する。
この場合、設定位置で、下側の板ばね41は手摺体11からの荷重を受けて高さが低くなるように弾性変形しており、この荷重を支えた状態から更に高さに低くなるように弾性変形可能である。一方、上側の板ばね41は、前記設定位置の移動体31に対して、下側に荷重を掛けないようにすることが好ましい。すなわち、図1に示す移動体31が縦溝部22の略中央に位置する初期位置で、上下の板ばね41,41は上下寸法が収縮された状態であるが、ここからさに収縮可能とすることができる。
そして、前記スライド受け部材21,移動体31及び弾性部材たる板ばね41により、取付箇所たる躯体1,2に対して手摺体11,11の上下移動を許容する上下変位許容手段50を構成している。
また、図10に示すように、前記弾性部材には他の形状の板ばね46を用いることができ、この板ばね46は複数個所で折り曲げた折曲げ箇所46A,46Bを両側に有する波型をなしている。
さらに、図11に示すように、前記弾性部材には、弾性を有する中空な円筒体47を用いることができ、この円筒体47としてはカーボンチューブなどを用いることができる。さらに、図示しないが、複数のカーボンナノチューブ複数を並べたものなどでもよい。
また、図12に示すように、前記弾性部材には、弾性を有する中実な筒体48を用いることができる。筒体48は円筒形や角筒形などが例示される。
また、図13に示すように、前記弾性部材には、コイルスプリング49を用いることができる。尚、図10〜図12の弾性部材を使用する場合も、弾性部材の少なくとも一端をスライド受け部材21又は移動体31に固定することが好ましい。
次に、前記構成につきその作用を説明する。まず、スライド受け部材21をアンカーボルト28により躯体1に取り付ける。この後、上下に板ばね41,41を取り付けた移動体31を、スライド受け部材21の端部の開口から挿入する。尚、移動体31は、スライド受け部材21とほぼ同一寸法をなし、スライド受け部材21のほぼ全長に移動体31を配置する。そして、スライド受け部材21の端部の開口を小口蓋37,37により塞ぐことにより、スライド受け部材21内への雨やごみの侵入を防止することができる。また、両側の小口蓋37,37により、スライド受け部材21内の移動体31の移動を防止し、移動体31の位置決めすることができる。
また、図5に示すように地震などにより、隣接する躯体1,2間のX方向の間隔が広がる又は狭まる間隔変位が生じると、側板部8に対して手摺体11がスライドし、側板8と手摺体11の重なり部分が増減し、前記間隔変位が吸収される。
さらに、躯体1,2間においてZ方向(垂直方向)の変位が生じ、図8に示すように、相対的に躯体1に対して躯体2が降下すると、下の板ばね41の高さ寸法が収縮するように下の板ばね41が弾性変形し、前記降下を吸収することができる。一方、図9に示すように、相対的に躯体1に対して躯体2が上昇すると、上の板ばね41の高さ寸法が収縮するように上の板ばね41が弾性変形し、前記上昇を吸収することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、横桟たる上,下横桟12,13と縦桟14,15とを有する手摺体11と、この手摺体11をスライド可能に連結する被連結部たる躯体1とを備えた可動連結式手摺装置において、躯体1に前記スライド方向のスライド受け部材21を設け、このスライド受け部材21に移動体31を上下方向移動可能に設けると共に、その移動体31を支持する弾性部材たる板ばね41をスライド受け部材21に設け、手摺体11の上,下横桟12,13と移動体31の一方である移動体31に前記スライド方向の一方の嵌合部たる凸部35,36を設け、凸部35,36にスライド自在に嵌合する他方の嵌合部たる上部凹溝17A及び下部凹溝18Aを手摺体11の上,下横桟12,13と移動体31の他方である手摺体11の上,下横桟12,13に設けたから、凸部35,36に上部凹溝17A及び下部凹溝18Aがスライドして、躯体1に対して手摺体11がスライドすることにより、躯体1と手摺体11とにおけるスライド方向の変位を吸収することができる。また、躯体1に対して手摺体11が上下に変位すると、スライド受け部材21に対して移動体31が上下に動いて前記変位を吸収することができ、躯体1に対して手摺体11が下に変位する場合は、移動体31を支持する板ばね41が弾性変形して下への変位を許容する。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、スライド受け部材21は、被連結部たる躯体1に固定する固定部たる凹部27と、移動体31の本体32の上下幅より幅広で該本体32が上下方向移動可能な縦溝部22とを備え、この縦溝部22の底部22Sと本体32との間に弾性部材たる板ばね41を設けたから、躯体1に対して手摺体11が上に変位すると、縦溝部22に沿って移動体31が上下に動いて前記上への変位を吸収し、躯体1に対して手摺体11が下に変位する場合は、移動体31を支持する弾性部材たる板ばね41が弾性変形して前記下への変位を許容する。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、前記一方の嵌合部が凸部35,36であり、前記他方の嵌合部が凹溝17A,18Aであり、本体32の側方に凸部35,36を突設し、凸部35,36を挿通する挿通部24をスライド受け部材21に設けたから、凸部35,36に沿って凹溝17A,18Aがスライドすることにより、被連結部たる躯体1に対して移動体31がスライドする。また、挿通部24により移動体31が上下方向移動可能となる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、横桟たる上下横桟12,13の端部に、移動体31のスライド方向の移動を規制する小口蓋37を設けたから、小口蓋37により移動体31のスライド方向の移動を規制することができる。
また、実施例上の効果として、本体32の上部である上フランジ部34Uと頂部22Uとの間に板ばね41を配置したから、手摺体11に振動などによりがたつきを発生することがない。さらに、移動体31の上下に、本体32より幅広な上,下フランジ部34U,34Sを設けたから、上,下フランジ部34U,34Sが部分的に縦溝部22に摺動し、移動体31の安定した昇降が可能となる。また、スライド受け部材21には、上下に上,下突起部30U,30Sを設けるとともに、凹部27の外面の上下に突条29,29を設けたから、それらが被連結面たる外面1Gに当接してスライド受け部材21を安定して取り付けることができる。また、固定部たる凹部27は被連結部側に凹んでいるから、固定手段であるアンカーボルト28の頭部28Tが移動体31の邪魔にならない。
また、板ばね41を移動体31に固定した後、スライド受け部材21に挿入するから、スライド受け部材21に移動体31と複数の板ばね41を簡便に設けることができる。さらに、板ばね41は中央平板部42と上下方向に離れてほぼ平行な先端部44を長さ方向両側に備えるから、高さ方向が増減する変形を行う際、板ばね41からスライド受け部材21と移動体31とに均一に力が加わり、移動体31の安定した昇降が可能となる。尚、図4に示したように、上下の板ばね41,41はスライド受け部材21の長さ方向において同一位置に設けることが好ましいが、荷重の加わる下の板ばね41の数を上の板ばね41よりも多く設けてもよい。
図14〜図18は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、前記手摺体11,11同士を蝶番の変形例を示す。この例の蝶番51は、一方の手摺体11の縦桟14と他方の手摺体11Aの縦桟14とを連結する。
前記蝶番51は、第1及び第2羽根52,53を備える。第1羽根52は、第1羽根板5と、上下方向に対向する上,下の第1ナックル管55,55とを一体に有し、第2羽根53は、第2羽根板56と、前記上,下の第1ナックル管55,55の間に介在する第2ナックル管57とを一体に有する。前記上,下の第1ナックル管55,55と第2ナックル管57との間には、それぞれ隙間S,Sが設けられ、初期位置で隙間S,Sの寸法は略同一である。
また、固定手段たるビス58により第2羽根板56を、固定箇所(被連結部)たる一方の手摺体11の縦桟14に固定し、ビス58により第羽根板54を、固定箇所(被連結部)たる他方の手摺体11Aの縦桟14に固定している。尚、第1羽根板54は第2羽根板56より上下方向に長く形成されている。また、取付部たる第1及び第2羽根板54,56には、前記ビス58を挿通する取付穴59が複数穿設されている。
前記第1及び第2ナックル管55,55,57に枢軸60が挿通され、この枢軸60により前記第1及び第2ナックル管55,55,57が同軸上において連結される。前記枢軸60は、軸本体61と、この軸本体61の一端に設けた頭部61Aと、軸本体61の他端に螺合したダブルナット61Bとを備える。
上下の前記隙間S,Sには、弾性部材であるコイルスプリング62,62を前記軸本体61に外装して配置している。前記コイルスプリング62は圧縮コイルスプリングであり、第2ナックル管57が上下の第1ナックル管55,55のほぼ中央に位置する初期位置において、第1ナックル管55,55に対して相対的に第2ナックル管57を上下方向に動かす力が発生すると、コイルスプリング62が収縮することにより、第2ナックル管57の相対的な移動が許容されるように構成している。
前記上下のコイルスプリング62,62は弾性力が同一のもの、即ち同一構成のものを用いることができる。尚、隙間S,Sに配置したコイルスプリング62,62は、その両端は固定されておらず、また、初期位置で、両コイルスプリング62,62は圧縮された状態であるが、ここからさらに圧縮可能である。
また、前記第2のナックル管5とコイルスプリング62,62との間にはワッシャ63が設けられ、前記第1ナックル管55とダブルナット61Bとの間にはワッシャ63が設けられている。
また、この例の弾性部材には、上記図10及び図11に示した弾性部材を用いることができる。尚、図10に示したものを用いる場合は、図18に示すように、前記板ばね46に前記軸本体61を挿通する挿通孔73を穿設した板ばね46により弾性部材を構成する。また、図11の場合は、透孔47Aに前記軸本体61を挿通して使用する。
尚、この例では、上変位許容手段50を用いておらず、突設部33の基端に取付部71を設け、この取付部71をアンカーボルト72により躯体1に取り付けている。
次に、前記構成につき、その作用を説明する。手摺体11,11Aの間で上下の変位が発生すると、コイルスプリング62が弾性変形して前記上下の変位を吸収することができる。
図17は躯体1に蝶番51を固定した例であるが、図17(A)に示すように、被連結部たる躯体1に対して、相対的に手摺体11が上昇すると、上側の隙間Sのコイルスプリング62が収縮すると共に、下側の隙間Sのコイルスプリング62が伸長することにより、前記上昇による変位δが吸収される。
一方、図17(B)に示すように、被連結部たる躯体1に対して、相対的に手摺体11が降下すると、上側の隙間Sのコイルスプリング62が伸長すると共に、下側の隙間Sのコイルスプリング62が収縮することにより、前記降下による変位δが吸収される。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、この例では、上下方向に対向する上,下の第1ナックル管55,55を有する第1羽根52と、第1ナックル管55,55の間に介在する第2ナックル管57を有する第2羽根53と、第1及び第2ナックル管55,57,55に上下方向に挿入して第1及び第2羽根52,53を連結する枢軸60とを備えた蝶番において、上,下の第1ナックル管55,55と上,下間隔S,Sを置いて第2のナックル管57を配置し、下間隔Sに弾性部材たるコイルスプリング62を配置し、上,下の第1ナックル管55,55の間において第2ナックル管57を昇降可能に構成したから、第1羽根52と第2羽根53とが上下方向に相対的に変位すると、上,下の第1ナックル管55,55の間において第2ナックル管57が上下に動いて前記変位を吸収することができ、第1の羽根52に対して第2の羽根53が下に変位する場合は、下隙間Sのコイルスプリング62が弾性変形して下への変位が許容される。
また、上間隔Sに弾性部材たるコイルスプリング62を配置したから、第1の羽根52に対して第2の羽根53が上に変位する場合は、上隙間Sのコイルスプリング62が弾性変形して上への変位が許容される。また、第2のナックル管57が上下からコイルスプリング62,62により挟まれるため、振動などにより第2のナックル管57にがたつきを発生することがない。
また、弾性部材がコイルスプリング62であり、このコイルスプリング62を枢軸60に外装したから、コイルスプリング62をコンパクトに組み込むことができるとともに、第1羽根52と第2羽根53とが上下方向に相対的に変位に対して、上下のコイルスプリング62,62が弾性変形して対応することができる。
また、横桟たる上,下横桟12,13と縦桟14,15とを有する手摺体11を備え、この手摺体11を蝶番51により被連結部たる手摺体11に回動可能に連結したから、上下方向の変位に対応可能な手摺装置が得られる。
さらに、初期位置で両コイルスプリング62,62が圧縮された状態にあるから、ガタツキが生じ難く、第1及び第2羽根52,53間における回動操作を安定して行うことができる。
図19は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、板ばね41を実施例1とは上下反転して使用し、ビス45により前記底部22Sに前記中央平板部42を固定し、先端部44を下フランジ部34Sに接触して配置している。また、固定手段たるビス45により頂部22Uに前記中央平板部42を固定し、先端部44を前記上フランジ部34Uに接触して配置している。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
図20は本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、実施例1の蝶番9に替えて蝶番51を用いており、蝶番51において手摺体11,11A間の相対的な上下変位を吸収することができる。
このように本実施例では、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、この例では、少なくとも一つの手摺体に用いられる蝶番51であって、蝶番51により手摺体11,11Aを連結することにより、手摺体11,11Aの間で上下の変位が発生すると、コイルスプリング62が弾性変形して前記上下の変位を吸収することができ、X方向,Y方向及びZ方向において、躯体1,2間の変位を吸収することができる。
このように本実施例では、躯体1と躯体2との間に、該躯体1,2間のX方向,Y方向及びZ方向の変位に対応可能な通路たる渡り廊下5を設け、一方の被連結部たる躯体1にY方向にスライド可能に手摺体11を連結すると共に、この手摺体11を上下変位許容手段50により躯体1に対して相対的に上下変位可能に設け、他方の被連結部たる躯体2の側板部8に手摺体11AをX方向スライド可能に連結し、前記手摺体11,11Aとを蝶番51により回動可能に連結すると共に、手摺体11,11A同士の上下方向変位可能に連結したから、躯体1,2間における、X方向,Y方向及びZ方向の全ての変位に対応可能な手摺装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、移動体に、他方の嵌合部である上部凹溝と下部凹溝を設け、手摺体に一方の嵌合部である凸部を設けてもよく、さらに、上下の横桟の一方に一方の嵌合部を設け、上下の横桟の他方に他方の嵌合部を設けてもよい。また、弾性部材は上下寸法が弾性変形により収縮可能で、力が解除されたら弾性復元力で伸長するものであれば各種のものを用いることができる。また、上下変位許容手段及び蝶番は、上下で種類の異なる弾性部材を用いることができる。
1 躯体
2 躯体
8 可動連結式手摺装置
9 可動連結式手摺装置
10 手摺体(一方)
11 手摺体(他方)
12 上横桟(横桟)
13 下横桟(横桟)
14 縦桟
15 縦桟
16 枠体
21 スライド受け部材
31 移動体
32 本体
34 上部凹溝(一方の嵌合部)
35 上部凹溝(一方の嵌合部)
43 下部凹溝(一方の嵌合部)
44 下部凹溝(一方の嵌合部)
41 板ばね(弾性部材)
46 板ばね(弾性部材)
47 円筒体(弾性部材)
48 筒体(弾性部材)
49 コイルスプリング(弾性部材)
51 小口蓋
52A 嵌合部(他方の嵌合部)
62 凹溝(一方の嵌合部)
63 凹溝(一方の嵌合部)
71A 嵌合部(一方の嵌合部)
72 凹溝(他方の嵌合部)

Claims (4)

  1. 横桟と縦桟とを有する手摺体と、この手摺体をスライド可能に連結する被連結部とを備えた可動連結式手摺装置において、
    前記被連結部に前記スライド方向のスライド受け部材を設け、このスライド受け部材に移動体を上下方向移動可能に設けると共に、その移動体を支持する弾性部材を前記スライド受け部材に設け、
    前記手摺体の横桟と前記移動体の一方に前記スライド方向の一方の嵌合部を設け、前記一方の嵌合部にスライド自在に嵌合する他方の嵌合部を前記手摺体の横桟と前記移動体の他方に設けたことを特徴とする可動連結式手摺装置。
  2. 前記スライド受け部材は、前記被連結部に固定する固定部と、前記移動体の本体の上下幅より幅広で該本体が上下方向移動可能な縦溝部とを備え、この縦溝部の底部と前記本体との間に前記弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の可動連結式手摺装置。
  3. 前記一方の嵌合部が凸部であり、前記他方の嵌合部が凹溝であり、
    前記本体の側方に前記凸部を突設し、前記凸部を挿通する挿通部を前記スライド受け部材に設けたことを特徴とする請求項2記載の可動連結式手摺装置。
  4. 前記横桟の端部に、前記移動体のスライド方向の移動を規制する小口蓋を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の可動連結式手摺装置。
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