JP6876538B2 - 建具枠取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、耐震スリット等の横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付ける建具枠取付構造に関する。
鉄筋コンクリート構造等の建物では、柱と壁との間に縦スリットを形成したり、梁と壁との間に横スリットを形成することで、耐震性の低下を招く柱や梁の短尺化を回避することが日常的に行われている。
このような建物において、横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付けることがあるが、その場合、地震時等において、横スリットの下方側に位置する下方側躯体部分と、横スリットの上方側に位置する上方側躯体部分とが相対移動することを考慮する必要がある。
そこで、従来、このように横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付ける場合には、下方側躯体部分に対して、モルタル等を用いた汎用の湿式工法により移動不能な状態で建具枠を取り付けて建具枠の荷重を下方側躯体部分に支持させ、他方、上方側躯体部分に対して、上述した汎用の湿式工法とは異なる乾式工法により横方向に沿ってスライド移動可能な状態で建具枠を取り付ける建具枠取付構造を採用していた。
この建具枠取付構造は、地震時等において、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分とが相対移動しても、その相対移動に対応して、下方側躯体部分に対して移動不能に取り付けられた建具枠が、上方側躯体部分に対して横方向に沿ってスライド移動することで、建具枠が変形するのを抑制することができ、建具枠の変形による建具枠や建具の破損を回避することができる。
なお、横スリットにて横断された躯体部分に対する建具枠取付構造ではないが、建具枠に取り付けた建具が地震時に破壊するのを回避するために、地震時の躯体部分の変形を吸収するスプリング等の弾性部材を建具枠の外周枠と内周枠との間に介在させる技術は公知である(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001−032644号公報 特開2002−106064号公報
ところが、耐震スリット等の横スリットは一般的に建具枠の下端ラインに配置される場合が多いことから、上方側躯体部分に対してスライド移動可能な状態で、建具枠を下方側躯体部分に対して移動不能に取り付ける上記従来の技術では、建具枠の上枠(上辺)と左右の縦枠(左右の側辺)という建具枠の多くの辺を、汎用の湿式工法とは異なる乾式工法により上方側躯体部分に対してスライド移動可能に取り付ける非常に複雑な納まりとなる。よって、施工が難しく、確実な変位追従性の確保も困難な上、生産性が低いという問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分との相対移動による建具枠の変形を適切に抑制し、その建具枠の変形による建具枠や建具の破損を回避できながら、施工の容易化を図り、生産性を向上させることができる建具枠取付構造を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付ける建具枠取付構造であって、
前記横スリットの上方側に位置する上方側躯体部分に対して、移動不能な状態で前記建具枠を取り付ける上方側取付構造部と、
前記横スリットの下方側に位置する下方側躯体部分に対して、横方向に沿ってスライド移動可能な状態で前記建具枠の荷重を支持させる下方側支持構造部と、を備えて構成され
前記下方側支持構造部は、前記建具枠の下端部の見付け方向に沿うスライド移動は許容する状態で前記建具枠の下端部の見込み方向に沿うスライド移動を規制する見込み方向移動規制部を備えて構成されている点にある。
本構成によれば、下方側支持構造部により、下方側躯体部分に対して横方向に沿ってスライド移動可能な状態で建具枠の荷重を支持させるので、地震時等において、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分とが相対移動しても、その相対移動に対応して、上方側取付構造部にて上方側躯体部分に対して移動不能に取り付けられた建具枠が、下方側躯体部分に対して荷重を支持された状態のままで横方向に沿ってスライド移動することができる。よって、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分との相対移動による建具枠の変形を適切に抑制し、その建具枠の変形による建具枠や建具の破損を回避することができる。
しかも、耐震スリット等の横スリットは一般的に建具枠の下端ラインに配置される場合が多いことに対して、上方側躯体部分に対して移動不能な状態で建具枠を取り付けるので、建具枠の上枠(上辺)と左右の縦枠(左右の側辺)という建具枠の大部分を汎用の湿式工法にて取り付けることが可能となり、確実な変位追従性を確保しながら、納まりを単純化することができる。よって、施工の容易化を図り、生産性を向上させることができる。
更に、本構成によれば、建具枠の下端部の見付け方向に沿うスライド移動は許容しながら、見込み方向移動規制部により建具枠の見込み方向に沿うスライド移動を規制し、建具枠の風圧力等への抵抗力を適切に確保することができる。
本発明の第特徴構成は、横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付ける建具枠取付構造であって、
前記横スリットの上方側に位置する上方側躯体部分に対して、移動不能な状態で前記建具枠を取り付ける上方側取付構造部と、
前記横スリットの下方側に位置する下方側躯体部分に対して、横方向に沿ってスライド移動可能な状態で前記建具枠の荷重を支持させる下方側支持構造部と、を備えて構成され、
前記下方側支持構造部は、前記建具枠の下枠から下方側に延在し、前記建具枠の下枠と前記下方側躯体部分との境界部位を覆う境界カバーを備えて構成され、
前記境界カバーの下端縁と前記下方側躯体部分との間、及び、前記境界カバーの左右の両端縁と前記下方側躯体部分との間の各々にシール材充填空間が形成され、
前記シール材充填空間に弾性シール材が充填されている点にある。
本構成によれば、下方側支持構造部により、下方側躯体部分に対して横方向に沿ってスライド移動可能な状態で建具枠の荷重を支持させるので、地震時等において、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分とが相対移動しても、その相対移動に対応して、上方側取付構造部にて上方側躯体部分に対して移動不能に取り付けられた建具枠が、下方側躯体部分に対して荷重を支持された状態のままで横方向に沿ってスライド移動することができる。よって、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分との相対移動による建具枠の変形を適切に抑制し、その建具枠の変形による建具枠や建具の破損を回避することができる。
しかも、耐震スリット等の横スリットは一般的に建具枠の下端ラインに配置される場合が多いことに対して、上方側躯体部分に対して移動不能な状態で建具枠を取り付けるので、建具枠の上枠(上辺)と左右の縦枠(左右の側辺)という建具枠の大部分を汎用の湿式工法にて取り付けることが可能となり、確実な変位追従性を確保しながら、納まりを単純化することができる。よって、施工の容易化を図り、生産性を向上させることができる。
更に、本構成によれば、建具枠の下枠と下方側躯体部分との境界部位を覆う境界カバー、及び、その境界カバー(下端縁、左右の両端縁)と下方側躯体部分との間のシール材充填空間に充填された弾性シール材により、建具枠の下枠と下方側躯体部分との境界部位から水が浸入するのを適切に防止することができる。また、上方側躯体部分と下方側躯体部分との相対移動等により弾性シール材が切れた場合でも、その弾性シール材の補修(打ち代え)を比較的容易に行うことができる。
本発明の第特徴構成は、前記境界カバーの内面には、前記シール材充填空間に充填される前記弾性シール材を受け止め可能なシール材受け止め片が突出形成されている点にある。
本構成によれば、境界カバーの内面に突出形成された弾性シール材受け止め片に受け止めさせる状態で境界カバーの外周縁側から弾性シール材を充填することができるので、境界カバーの下端縁と下方側躯体部分との間のシール材充填空間、及び、境界カバーの左右の両端縁と前記下方側躯体部分との間のシール材充填空間への弾性シール材の充填作業を容易に行うことができる。
本発明の第4特徴構成は、前記下方側支持構造部は、前記建具枠の下端部を滑動自在に支持する滑り支承を備えて構成されている点にある。
本構成によれば、滑り支承による滑り抵抗の低減作用により、下方側躯体部分に荷重を支持された状態のままでの建具枠のスライド移動をスムーズにすることができる。よって、横スリットにて分断された上方側躯体部分と下方側躯体部分との相対移動による建具枠の変形を一層適切に抑制し、その建具枠の変形による建具枠や建具の破損を一層確実に回避することができる。
建具枠取付構造の構築箇所を示す図 建具枠取付構造の縦断面図 建具枠取付構造における下方側支持構造の分解図 図2のIV−IV線断面図
本発明の建具枠取付構造の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、鉄筋コンクリート構造の建物の躯体部分1における建具枠10の取付部位を示している。同図では、左右一対の柱2と上下一対の梁3とで囲まれる矩形状の構面内に構築された外壁4(壁の一例)に、金属製等の建具枠10が取り付けられている場合を例示している。
本実施形態では、建具枠10は、上枠11と下枠12と左右の縦枠13とを矩形状に組み付けて構成され、内側に矩形状の建具Tを保持可能となっている。矩形状の建具Tとしては、嵌め殺し窓や引き違い窓、開き戸等の各種のものがある。建具Tを保持する構造としては、例えば、図2に示すように、建具Tの外周縁部を、その周囲にガスケットGを介在させる状態で建具枠10の内側の凹溝10Aに嵌め込む等の構造を採用することができる。この場合、建具Tの下方に位置する凹溝10Aには、建具Tの荷重を支持する支持台10a等が配置される。
図1に示すように、建具枠10が取り付けられる外壁4は、耐震スリットS(図中の太一点鎖線部分)により左右一対の柱2及び下方側の梁3とは分離された状態で構築されている。当該耐震スリットSは、左右一対の柱2と外壁4との間に位置する左右一対の縦スリットSvと、下方側の梁3と外壁4との間に位置して左右一対の縦スリットSvの下端部どうしを繋ぐ横スリットShとからなる。なお、この図1では、横スリットShを覆う状態で建具枠10の下枠12に取り付けられる外側境界カバー32(図2参照)は省略している。
そして、横スリットShにて横断された躯体部分1に建具枠10を取り付ける建具枠取付構造は、横スリットShの上方側に位置する上方側躯体部分1Aに対して、移動不能な状態で建具枠10を取り付ける上方側取付構造部20と、横スリットShの下方側に位置する下方側躯体部分1Bに対して、見付け方向X(柱梁架構の面内方向に沿う建物外周方向、横方向の一例)に沿ってスライド移動可能な状態で建具枠10の荷重を支持させる下方側支持構造部30とを備えて構成されている。なお、本実施形態では、横スリットShが外壁4の下端部に位置するため、外壁4や上方側の梁3が上方側躯体部分1Aに該当し、下方側の梁3やその上の床スラブ等が下方側躯体部分1Bに該当する。
よって、地震時等において、横スリットShにて分断された上方側躯体部分1Aと下方側躯体部分1Bとが相対移動しても、その相対移動に対応して、上方側取付構造部20にて上方側躯体部分1Aに対して移動不能に取り付けられた建具枠10が、下方側躯体部分1Bに対して荷重を支持された状態のままで、上方側躯体部分1Aに追従して見付け方向Xに沿ってスライド移動することができる。よって、上方側躯体部分1Aと下方側躯体部分1Bとの相対移動による建具枠10の変形を適切に抑制し、その建具枠10の変形による建具枠10や建具Tの破損を回避することができる。
以下、上方側取付構造部20、及び、下方側支持構造部30の具体的構成について説明を加える。
<上方側取付構造部>
図1に示すように、前記上方側取付構造部20は、矩形状の建具枠10を、上方側躯体部分1Aに形成された下方開放の矩形状の開口部に配置して上方側躯体部分1Aに埋め込む状態で、上方側躯体部分1Aに対して移動不能に取り付けるように構成されている。
この上方側取付構造部20は、上方側躯体部分1Aに形成された矩形状の開口部の上端側開口縁に対して建具枠10の上枠11を移動不能に取り付ける第1取付構造部20Aと、前記矩形状の開口部の左右端側開口縁の各々に対して建具枠10の左右の縦枠13の各々を移動不能に取り付ける第2取付構造部20Bとから構成されている。
図2に示すように、第1取付構造部20Aは、アンカー部材21とモルタル等の硬化性充填材22を用いた汎用の湿式構造にて構成されている。
図示の例では、第1取付構造部20Aは、上方側躯体部分1Aにおける矩形状の開口部の上端側開口縁と建具枠10の上枠11(具体的には、上枠11側の取付部材11a)とにアンカー部材21を亘らせ、更に、上方側躯体部分1Aにおける矩形状の開口部の上端側開口縁と建具枠10の上枠11との間の隙間にモルタル等の硬化性充填材22を充填して構成されている。
第2取付構造部20Bも、図示は省略するが、第1取付構造部20Aと同様、アンカー部材とモルタル等の硬化性充填材を用いた汎用の湿式構造にて構成されている。
例えば、第2取付構造部20Bは、上方側躯体部分1Aにおける前記矩形状の開口部の左右端側開口縁と建具枠10の縦枠13とにアンカー部材を亘らせ、更に、矩形状の開口部の左右端側開口縁と建具枠10の縦枠13との間の隙間にモルタル等の硬化性充填材を充填して構成されている。
このように、この建具枠取付構造では、建具枠10の上枠11(上辺)と左右の縦枠13(左右の側辺)という建具枠10の大部分を汎用の湿式工法にて取り付けるので、確実な変位追従性を確保しながら、納まりを単純化することができる。よって、施工の容易化を図り、生産性を向上させることができる。
なお、第1取付構造部20A、及び、第2取付構造部20Bの適所には、バックアップ材Bを適宜に介在させる状態で弾性シール材Jが充填されている。
<下方側支持構造部>
前記下方側支持構造部30は、建具枠10の下枠12を、見付け方向Xに沿って滑動可能(スライド移動可能の一例)な状態で下方側躯体部分1Bの上面部に載置することで、下方側躯体部分1Bに対して、見付け方向Xに沿ってスライド移動可能な状態で建具枠10の荷重を支持させるように構成されている。
下方側支持構造部30は、図2、図3に示すように、建具枠10の下枠12(下端部に相当する)を滑動自在に支持する滑り支承31と、建具枠10の下枠12から下方側且つ建物外方側に延在し、下枠12と下方側躯体部分1Bとの境界部位(境界ラインL)を建物外方側から覆う外側境界カバー32(境界カバーの一例)と、建具枠10の下枠12から下方側且つ建物内方側に延在し、下枠12と下方側躯体部分1Bとの境界部位(境界ラインL)を建物内方側から覆う内側境界カバー33(境界カバーの一例)と、を備えて構成されている。
そして、前記外側境界カバー32の下端縁32Aと下方側躯体部分1Bとの間、及び、外側境界カバー32の左右両端縁32Bと下方側躯体部分1Bとの間の各々にシール材充填空間Aが形成され、そのシール材充填空間Aに弾性シール材Jが充填されている。このようにすることで、建具枠10の下枠12と下方側躯体部分1Bとの境界部位(境界ラインL)から水が浸入するのを適切に防止することができる。
また、内側境界カバー33の下端縁33Aと下方側躯体部分1Bとで形成される角部Kにも弾性シール材Jが充填されている。
なお、弾性シール材Jは、バックアップ材Bを適宜に介在させる状態でシール材充填空間Aや角部Kに充填されている。また、下方側躯体部分1Bの外面や内面には、内外装用の板材1a等が適宜に備えられている。
(滑り支承)
前記滑り支承31は、下方側躯体部分1Bの上面部にアンカー部材等の固定手段で固定された金属製等の自重受け板31Aと、当該自重受け板31Aの少なくとも上面部に貼設されたフッ素樹脂製シート等の滑り材31Bと、建具枠10の下枠12の下面にビス等の取付手段で取り付けられた滑り板31Dとを備えており、自重受け板31Aと滑り板31Dとの滑り抵抗を低減するように構成されている。
前記滑り板31Dにおける見込み方向Z(柱梁架構の面外方向に沿う建物内外方向)の両端部には、下向きに突出する見込み方向移動規制片31a(見込み方向移動規制部の一例)が一体的に備えられている。また、これに対応して、滑り材31Bは、自重受け板31Aの上面部から見込み方向Zの両端面に亘って配設されている。本実施形態では、見込み方向Zにおける一対の見込み方向移動規制片31aの間隔は、滑り材31Bが配設されている自重受け板31Aの見込み方向Zの幅と同一又はそれよりも僅かに大に設定されている。
そのため、滑り支承31は、建具枠10の下枠12と下方側躯体部分1Bとの見込み方向Zに沿う相対移動については、見込み方向移動規制片31aと自重受け板31Aとの接当により規制しながら、建具枠10の下枠12と下方側躯体部分1Bとを見付け方向Xに沿った相対移動をスムーズに許容することができる。
なお、本実施形態では、滑り支承31は、下方側躯体部分1Bの上面部において、建具Tの直下位置となる建物内外方向の中央位置よりも建物内方側に寄せた位置に配置されている。
(外側境界カバー)
前記外側境界カバー32は、図2、図3に示すように、建物外方側に配置され、建具枠10の下枠12と下方側躯体部分1Bとの境界部位(境界ラインL)を見付け方向Xの全幅に亘って建物外方側から覆うように構成されている。
具体的には、外側境界カバー32は、見込み方向Zにおいて建具Tの略直下位置となる下枠12の中央位置から下方側躯体部分1Bの外面を越える程度の幅で、見付け方向Xにおいて建具枠10と同程度の幅に構成されている。
そして、外側境界カバー32は、その縦断面形状が、見付け方向Xの全幅に亘って、建具枠10の下枠12の下端側から建物外方側に向かってやや外方下がりの傾斜姿勢で延びた後、下方側躯体部分1Bの外面に沿って下方側に縦姿勢で延びる略くの字状に構成されている。
また、この外側境界カバー32の建物内方側の基端部には、上向きに突出する取付板部32aが備えられている。当該取付板部32aを、建具枠10の下枠12の下端側における建物外方側の端面にビス等の固定手段にて固定することで、外側境界カバー32が建具枠10に取り付けられている。
図2、図3に示すように、外側境界カバー32の内面において、弾性シール材Jを充填するための所定寸法分だけ下端縁32Aから中央側に後退した部位には、下端縁32A側のシール材充填空間Aに充填される弾性シール材Jを受け止め可能な第1シール材受け止め片32b(シール材受け止め部の一例)が立設されている。
第1シール材受け止め片32bは、外側境界カバー32の下端縁32Aに沿って略水平方向に連続する帯板状に構成されている。なお、図2、図3では、第1シール材受け止め片32bが、バックアップ材Bを介在させる状態で弾性シール材Jを受け止める場合を例示している。
また、前記外側境界カバー32の内面において、左右両端縁32Bから弾性シール材Jを充填するための所定寸法分だけシール材充填空間分だけ中央側に後退した部位には、左右両端縁32B側のシール材充填空間Aに充填される弾性シール材Jを受け止め可能な第2シール材受け止め片32c(シール材受け止め部の一例)が立設されている。
第2シール材受け止め片32cは、外側境界カバー32の左右両端縁32Bの各々に沿って略くの字状に連続する帯板状に構成されている。この第2シール材受け止め片32cも、図2、図3では、バックアップ材Bを介在させる状態で弾性シール材Jを受け止める場合を例示している。
このように、外側境界カバー32の内面に第1、第2シール材受け止め片32b、32cを備えることにより、外側境界カバー32の外縁側からシール材充填空間Aに弾性シール材Jを充填するシール材充填作業において、第1、第2シール材受け止め片32b、32cにてシール材充填空間Aの奥側部位で弾性シール材Jを受け止めることができ、弾性シール材Jを適切且つ容易にシール材充填空間Aに充填することができる。なお、これらの第1、第2シール材受け止め片32b、32cは、場合によっては省略することができる。
(内側境界カバー)
前記内側境界カバー33は、建物内方側に配置され、建具枠10の下枠12と下方側躯体部分1Bとの境界部位(境界ラインL)を建具枠10の全幅に亘って建物内方側から覆うように構成されている。
具体的には、内側境界カバー33は、見込み方向Zにおいて下枠12の建物内方寄りの位置から下方側躯体部分1Bの内面を越える程度の幅で、見付け方向Xにおいて建具枠10と同程度の幅に構成されている。
そして、内側境界カバー33は、その縦断面形状が、見付け方向Xの全幅に亘って、建具枠10の下枠12の下端側から建物内方側に向かって略水平姿勢で延びた後、下方に向かって略鉛直姿勢で延び、その後、建物外方側に向かって下方側躯体部分1Bの内面近傍箇所まで略水平姿勢で延びる形状に構成されている。
この内側境界カバー33の建物外方側の基端部には、下向きに突出する取付板部33aが備えられ、当該取付板部33aを建具枠10の下枠12の下端側にビス等の固定手段にて固定することで、内側境界カバー33が建具枠10に取り付けられている。
〔別実施形態〕
(1)前述の実施形態では、下方側支持構造部30が、建具枠10の下端部を滑動自在に支持する滑り支承31を備えて構成されている場合を例に示したが、場合によっては、このような滑り支承を省略してもよい。また、下方側支持構造部30は、滑り支承に代えて転がり支承等を備えて構成されていてもよい。
(2)前述の実施形態では、下方側支持構造部30が、境界カバー32,33を備えて構成されている場合を例に示したが、設置環境などによっては境界カバー32,33の一方又は両方を省略してもよい。
(3)前述の実施形態では、下方側支持構造部は、建具枠10の下端部の見付け方向Xに沿うスライド移動は許容する状態で建具枠10の下端部の見込み方向Zに沿うスライド移動を規制する見込み方向移動規制部31aを備えて構成されている場合を例に示したが、場合によっては、見込み方向移動規制部31aを省略してもよい。
(4)前述の実施形態では、見込み方向Zにおける一対の見込み方向移動規制部31aの間隔が、滑り材31Bが配設されている自重受け板31Aの見込み方向Zの幅と同一又はそれよりも僅かに大に設定されている場合を例に示したが、例えば、滑り材31Bが配設されている自重受け板31Aの見込み方向Zの幅に、建具枠10の脱落等の不具合が生じる虞のない設定寸法を追加した間隔に設定してもよい。
1 躯体部分
1A 上方側躯体部分
1B 下方側躯体部分
10 建具枠
20 上方側取付構造部
30 下方側支持構造部
31 滑り支承
31a 面外方向移動規制片
32 外側境界カバー(境界カバー)
32b 第1シール材受け止め片(シール材受け止め部)
32c 第2シール材受け止め片(シール材受け止め部)
33 内側境界カバー(境界カバー)
A シール材充填空間
J 弾性シール材
Sh 横スリット
T 建具

Claims (4)

  1. 横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付ける建具枠取付構造であって、
    前記横スリットの上方側に位置する上方側躯体部分に対して、移動不能な状態で前記建具枠を取り付ける上方側取付構造部と、
    前記横スリットの下方側に位置する下方側躯体部分に対して、横方向に沿ってスライド移動可能な状態で前記建具枠の荷重を支持させる下方側支持構造部と、を備えて構成され
    前記下方側支持構造部は、前記建具枠の下端部の見付け方向に沿うスライド移動は許容する状態で前記建具枠の下端部の見込み方向に沿うスライド移動を規制する見込み方向移動規制部を備えて構成されている建具枠取付構造。
  2. 横スリットにて横断された躯体部分に建具枠を取り付ける建具枠取付構造であって、
    前記横スリットの上方側に位置する上方側躯体部分に対して、移動不能な状態で前記建具枠を取り付ける上方側取付構造部と、
    前記横スリットの下方側に位置する下方側躯体部分に対して、横方向に沿ってスライド移動可能な状態で前記建具枠の荷重を支持させる下方側支持構造部と、を備えて構成され、
    前記下方側支持構造部は、前記建具枠の下枠から下方側に延在し、前記建具枠の下枠と前記下方側躯体部分との境界部位を跨ぐ境界カバーを備えて構成され、
    前記境界カバーの下端縁と前記下方側躯体部分との間、及び、前記境界カバーの左右の両端縁と前記下方側躯体部分との間の各々にシール材充填空間が形成され、
    前記シール材充填空間に弾性シール材が充填されている建具枠取付構造。
  3. 前記境界カバーの内面には、前記シール材充填空間に充填される前記弾性シール材を受け止め可能なシール材受け止め片が突出形成されている請求項2記載の建具枠取付構造。
  4. 前記下方側支持構造部は、前記建具枠の下端部を滑動自在に支持する滑り支承を備えて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の建具枠取付構造。
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