JP5687256B2 - 扉構造 - Google Patents
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Description
すなわち、建物の壁の配置が平面視で極端に偏っていると、地震時に壁が周囲の部材の変形を拘束するため、建物が偏心してねじれが生じやすくなり、構造部材の損傷が大きくなるおそれがある。
ここで、ドアセットについては、扉枠を周囲の躯体に固定した場合に、面内変形角の許容値が定められている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
また、沓摺りのみが特殊な構造であるので、扉構造の製作や取付けのコストを低く抑えることができる。
また、支持部でスライド部を支持したので、多くの歩行者や重量物を載せた台車等が通過して、沓摺りにかかる鉛直荷重が大きい場合でも、スライド部が沈下するのを防止できる。
また、沓摺りのみが特殊な構造であるので、扉構造の製作や取付けのコストを低く抑えることができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る扉構造1の正面図(屋外側から視た図)である。
屋内側床面3と屋外側床面4との境界部分は、切り欠かれて切欠き部11が形成されている。
開口10は矩形状であり、下辺縁となる切欠き部11、上辺縁12、側辺縁13A、13B、で構成される。
扉枠20は、略水平に延びる沓摺り21および上枠22と、これら沓摺り21の一部と上枠22とを連結して略鉛直方向に延びる一対の縦枠23A、23Bと、を備える。
上枠22は、開口10の上辺縁12に固定され、一対の縦枠23A、23Bは、開口10の側辺縁13A、13Bに固定されている。
この構造スリット5は、壁2の下端側に設けられて略水平に延びる第1スリット5Aと、沓摺り21と切欠き部11との間を略水平に延びる第2スリット5Bと、で構成される。
沓摺り21は、切欠き部11に固定された平板状の支持部40と、この支持部40の上にスライド可能に支持されて一対の縦枠23A、23Bの下端に連結された筒状のスライド部41と、を備える。
この溝部44には、ガスケット45が嵌め込まれている。
スライド部本体42の屋外側の端縁と切欠き部11の底面との間の隙間は、シーリング46が打設されている。
またスライド部41と支持部40とは、仮止めボルト47で固定可能となっている。
よって、地震動により、壁2が床面3、4に対して面内方向あるいは面外方向に変位すると、スライド部41は、スライド面S1、S2で屋内側床面3および支持部40に対してスライドして変位する。
このとき、扉構造1の床面3、4に対する面内方向に追従可能な変位の最大値は、縦枠23Aの端面から切欠き部11の側壁面までの寸法d1となる。また、扉構造1の面外方向(屋内側)に追従可能な変位の最大値は、スライド部本体42の屋内側側面から切欠き部11の屋内側の内壁面までの寸法d2となる。
まず、ドアセット製作工場にて、沓摺り21のスライド部本体42、上枠22、縦枠23A、23Bを矩形枠状に一体に製作する。そして、仮止めボルト47で支持部40をスライド部41に取り付けるとともに、カバー部43をスライド部本体42に皿ビス431で固定取り付けておく。この状態で施工現場に搬入する。
ここで、高さ方向の調整代(レベル調整代)は、切欠き部11の底面から支持部40のリブ401の下端までの寸法t1である。
また、上枠22を、上辺縁12に打設した溶接用アンカー14に溶接して固定し、縦枠23A、23Bを、側辺縁13A、13Bに打設した溶接用アンカー14に溶接して固定する。
その後、支持部40の下側の空間にモルタルを詰めてトロ詰め部15を形成する。
(1)扉枠20の上枠22、縦枠23A、23B、および沓摺り21のスライド部41は、壁2と一体となり、沓摺り21の支持部40は、床面3、4と一体となる。よって、壁2が床面3、4に対して変位しても、スライド面S1、S2で摺動するので、この変位を受け流して、地震時の構造スリット5の挙動に追従できる。
また、沓摺り21のみが特殊な構造であるので、扉構造1の製作や取付けのコストを低く抑えることができる。
図8(a)は、本発明の第2実施形態に係る扉構造1Aの沓摺り21の断面図である。
本実施形態では、沓摺り21に支持部が設けられておらず、沓摺り21が第1実施形態のスライド部41のみで構成される点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、沓摺り21であるスライド部41は、一対の縦枠23A、23Bの下端に支持されて、床面3および切欠き部11に対して相対移動可能となっている。
また、カバー部43の屋内側の端縁は、スライド部本体42から屋内側に向かって延出して、屋内側床面3の上に位置しており、このカバー部43の屋内側の端縁の下面と屋内側床面3とは、相対変位する相対変位面Eとなっている。この相対変位面Eには、フッ素樹脂シートなどのすべり材を介装してもよい。
(4)扉枠20の上枠22、縦枠23A、23B、および沓摺り21であるスライド部41は、壁2と一体となる。よって、壁2が床面3、4に対して変位しても、スライド部41の下面が床面3に対して相対移動可能であるので、この変位を受け流して、地震時の構造スリット5の挙動に追従できる。
また、沓摺り21のみが特殊な構造であるので、扉構造1Aの製作や取付けのコストを低く抑えることができる。
図9(a)は、本発明の参考例に係る扉構造1Bの下端部の断面図である。
本参考例では、沓摺りが設けられていない点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、壁2は屋内に設けられており、扉構造1Bは、面一の屋内側床面3を往来可能とする。
扉構造1Bの扉枠20は、三方枠であり、略水平に延びる上枠22と、この上枠22の両端から下方に向かって略鉛直方向に延びる一対の縦枠23A、23Bと、を備える。
床面3には、沓摺りの代わりに、断面略コの字形状の見切縁24が取り付けられており、上枠22および縦枠23A、23Bは、この見切縁24に対して相対移動可能である。
(6)扉枠20の上枠22、縦枠23A、23Bは、壁2と一体となる。よって、壁2が床面3、4に対して変位しても、扉枠20の上枠22、縦枠23A、23Bは床面3と縁が切れているので、この変位を受け流して、地震時の構造スリット5の挙動に追従できる。
E…相対変位面
t1…レベル調整代
d1…扉構造の面内方向に追従可能な変位の最大値
d2…扉構造の面外方向に追従可能な変位の最大値
1、1A、1B…扉構造
2…壁
3…屋内側床面
4…屋外側床面
5…構造スリット
5A…第1スリット
5B…第2スリット
10…開口
11…切欠き部
12…上辺縁
13A…側辺縁
13B…側辺縁
14…溶接用アンカー
15…トロ詰め部
16…楔
20…扉枠
21…沓摺り
22…上枠
23A…縦枠
23B…縦枠
24…見切縁
30…扉
40…支持部
41…スライド部
42…スライド部本体
43…カバー部
44…溝部
45…ガスケット
46…シーリング
47…仮止めボルト
48…アングル材
401…リブ
431…皿ビス
Claims (2)
- 壁の開口に設けられる矩形状の扉枠と、当該扉枠に開閉可能に設けられた扉と、を備え、
前記扉枠は、略水平に延びる沓摺りおよび上枠と、当該沓摺りの一部と当該上枠とを連結して略鉛直方向に延びる一対の縦枠と、を備え、
前記壁には、床面に沿って延びて前記開口を通る構造スリットが設けられ、
前記扉枠の上枠および一対の縦枠は、前記壁の構造スリットよりも上側の部分に固定され、
前記沓摺りは、前記床面に固定された支持部と、前記一対の縦枠の下端に連結されて前記支持部の上にスライド可能に支持されたスライド部と、を備え、
前記支持部の上面は略平面であり、
前記スライド部は、当該支持部の上面に載置されることを特徴とする扉構造。 - 壁の開口に設けられる矩形状の扉枠と、当該扉枠に開閉可能に設けられた扉と、を備え、
前記扉枠は、略水平に延びる沓摺りおよび上枠と、当該沓摺りと当該上枠とを連結して略鉛直方向に延びる一対の縦枠と、を備え、
前記壁には、床面に沿って延びて前記開口を通る構造スリットが設けられ、
前記扉枠の上枠および一対の縦枠は、前記壁の構造スリットよりも上側の部分に固定され、
前記床面の上面は略平面であり、
前記沓摺りは、前記一対の縦枠の下端に連結されて当該床面の上面に載置され、前記床面に対して相対移動可能であることを特徴とする扉構造。
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- 2012-08-30 JP JP2012189959A patent/JP5687256B2/ja active Active
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