JP5892322B2 - 壁面への建具枠の設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は建物の内装工事に関連し、特に鉄筋コンクリート壁等の高剛性の壁面に対してドア枠や窓枠等の建具枠を設置するための構造に関する。
周知のように、鉄筋コンクリート造の建物の施工に際して壁面にドアや窓等の開口部を設ける場合には、壁面を施工する際に予め開口部を設けてその内側にドア枠や窓枠等の建具枠を後付けしたうえでそこに扉や窓ガラスを建て込むことが一般的であり、そのような場合において建具枠を開口部の内側に固定するための作業を精度良く効率的に行うためにたとえば特許文献1に示される工法も提案されている。
特開2001−164834号公報
ところで、鉄筋コンクリート造(PCa造を含む)の建物においては地震時の層間変形を考慮して壁面を床面に対して水平方向に相対変位可能(すなわちスウェイ可能)に接合する場合があるが、その場合には壁面に固定した建具枠が地震時に損傷を受けてしまうことがある。
すなわち、たとえば図2(a)に示すように、鉄筋コンクリート造の壁面1(PCa版を含む)を床面2に対して水平スリット3を介して水平方向に相対変位(スウェイ)可能に設置する場合において、その壁面1に掃き出し窓を設ける場合には、壁面1の施工の際に窓枠4よりも大きい開口部5を予め設けたうえでその内側に窓枠4を配置し、窓枠4の周囲全体にモルタル6等の硬化性充填材を充填することによって窓枠4を開口部5の内側に固定することが一般的である。
その場合、地震時に(b)に示すように層間変形が生じて壁面1全体が床面2に対して水平方向に相対変位すると、壁面1に対して固定されている窓枠4も壁面1ととともに水平変位しようとするが、窓枠4の底部は床面2に対して固定されているのでそこでの水平変位は拘束されてしまい、したがって窓枠4全体が平行四辺形となるように変形して特にその脚部(図中に×印で示す部位)に無理な応力が生じてしまい、その結果、窓枠4の底部が座屈したり、開口部5との間に充填されているモルタル6が剥落したり、さらには壁面1の下部が損傷してしまう等の事故が生じる場合がある。
そして、そのような損傷が生じると窓枠4の交換やモルタル6さらには壁面1の補修が必要となって多大の手間と費用を必要とするので、かねてよりそのような事態を防止し得る有効適切な手段の開発が望まれていた。
上記事情に鑑み、請求項1記載の発明は、図1に示すように床面2に対して水平スリット3を介して水平方向に相対変位可能に接合された高剛性の壁面1に開口部5を設け、該開口部5の内側に建具枠(図1では窓枠4)を配置して該建具枠の底部を前記床面2に対して水平変位不能に固定するとともに、該建具枠の両側部および上部の三方向の周囲と前記開口部5との間に確保したクリアランス内にモルタル6等の硬化性充填材を充填して前記建具枠を前記壁面1に対して固定するようにした壁面への建具枠の設置構造であって、前記建具枠の両側部の脚部と前記開口部5との間には、それら建具枠と壁面1との間の水平方向の相対変位を許容可能な柔軟な緩衝材7を前記硬化性充填材に代えて充填してなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の壁面への建具枠の設置構造であって、前記緩衝材7はロックウールであることを特徴とする。
本発明によれば、建具枠の底部は床面2に対して固定され、建具枠の上部は壁面1に対して固定されるが、少なくとも建具枠の両側部の下部と壁面1との間は柔軟な緩衝材7により塞がれるのみとなり、したがって地震時に壁面1が床面2に対して水平方向に相対変位を生じた際にはそれに追随して緩衝材7が自由に変形してそこでの相対変形を支障なく吸収し得るものとなり、以て、従来のようにそこに大きな応力が生じて建具枠が座屈したり、そこに充填されていたモルタル6等の硬化性充填材やさらには壁面1下部が損傷してしまうようなことを未然に防止することが可能である。
本発明の壁面への建具枠の設置構造の実施形態を示す図である。 従来一般の壁面への建具枠の設置構造を示す図である。
図1に本発明の実施形態を示す。
これは、図2に示したように鉄筋コンクリート造の建物において床面2に対して水平スリット3を介してスウェイ可能に接合された壁面1に対して掃き出し窓を設置する場合の適用例であって、基本的には図2の場合と同様に壁面1に掃き出し窓用の窓枠4よりも大きい開口部5を設けてその内側に窓枠4を配置し、それら窓枠4と開口部5との間に確保したクリアランス内にモルタル6等の硬化性充填材を充填することによって窓枠4を固定するようにしたものであるが、本実施形態の設置構造が従来の設置構造と異なる点は、従来においては窓枠4の全周にわたってモルタル6を均等に充填していたのに対し、本実施形態では窓枠4の両側部の脚部と開口部5との間(図1(a)で鎖線で囲んで示した範囲)にはモルタル6を充填することに代えて柔軟な緩衝材7を充填したことを主眼とする。
その緩衝材7としては、モルタル6と同様にクリアランスを塞ぐ機能を有するものであることに加えて、(b)に示すように壁面1が床面2に対して水平方向に相対変位(スウェイ)を生じた際には自由に変形して窓枠4に対する壁面1の相対変位を拘束することなく許容し、かつ、その際に緩衝材7自体が損傷を受けてしまうことのない程度の柔軟性を有する材料であることが必要であり、その限りにおいて各種の弾性材料や塑性材料が採用可能であるが、特にモルタル6と同様に安価に入手可能であり、現場での取り扱いが容易で施工性に優れ、しかも耐火性能を有する建設資材であるロックウールが好適に採用可能である。
上記の構造によれば、従来と同等に窓枠4の底部はモルタル6を介して床面2に対して固定され、窓枠4の上部も同じくモルタル6を介して壁面1に対して固定されるが、窓枠4の両側部の下部と壁面1との間の隙間は柔軟な緩衝材7により塞がれるのみとなり、したがって地震時に壁面1がスウェイを生じた際にはそれに追随して緩衝材7が自由に変形し、以て、従来のようにそこに大きな応力が生じて窓枠4が座屈したり、従来においてはそこに充填されているモルタル6やさらには壁面1下部が損傷してしまうことを未然に防止することが可能である。
なお、緩衝材7の充填位置は、上記実施形態のように少なくとも変形が顕著に生じる窓枠4の両側部の下部の位置に限定することが現実的であり、通常はそれで十分であるが、必要であればモルタル6(あるいはそれに代わる適宜の硬化性充填材)による窓枠4全体に対する固定強度が損なわれることがない範囲で、より広範囲にわたって緩衝材7を充填することでも良い。
また、クリアランスの寸法(開口部5と窓枠4との間の隙間の大きさ)は従来と同等程度で良いが、少なくともスウェイ時に想定される水平方向の最大相対変位以上としておくことが好ましく、それにより最大相対変位が生じて緩衝材7が最大限に変形した場合においても壁面1が窓枠4に衝突することを確実に防止することができる。
さらに、上記実施形態は鉄筋コンクリート造(PCa造を含む)の壁面1に対して掃き出し窓用の窓枠4を設置する場合の適用例であるが、本発明は上記実施形態に限定されるものでは勿論なく、各種構造の壁面に対して各種用途の建具枠を同様の条件で設置する場合全般に広く適用できることは当然である。
1 壁面
2 床面
3 水平スリット
4 窓枠(建具枠)
5 開口部
6 モルタル(硬化性充填材)
7 緩衝材(ロックウール)

Claims (2)

  1. 床面に対して水平スリットを介して水平方向に相対変位可能に接合された高剛性の壁面に開口部を設け、該開口部の内側に建具枠を配置して該建具枠の底部を前記床面に対して水平変位不能に固定するとともに、該建具枠の両側部および上部の三方向の周囲と前記開口部との間に確保したクリアランス内にモルタル等の硬化性充填材を充填して前記建具枠を前記壁面に対して固定するようにした壁面への建具枠の設置構造であって、
    前記建具枠の両側部の脚部と前記開口部との間には、それら建具枠と壁面との間の水平方向の相対変位を許容可能な柔軟な緩衝材を前記硬化性充填材に代えて充填してなることを特徴とする壁面への建具枠の設置構造。
  2. 請求項1記載の壁面への建具枠の設置構造であって、
    前記緩衝材はロックウールであることを特徴とする壁面への建具枠の設置構造。
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