JP5100222B2 - 水酸化第4級アンモニウムの製造方法 - Google Patents

水酸化第4級アンモニウムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5100222B2
JP5100222B2 JP2007177680A JP2007177680A JP5100222B2 JP 5100222 B2 JP5100222 B2 JP 5100222B2 JP 2007177680 A JP2007177680 A JP 2007177680A JP 2007177680 A JP2007177680 A JP 2007177680A JP 5100222 B2 JP5100222 B2 JP 5100222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exchange membrane
anion exchange
membrane
quaternary ammonium
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007177680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009013477A (ja
Inventor
聡志 川田
剛之 岸野
裕之 森本
久彦 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Astom Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Astom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp, Astom Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP2007177680A priority Critical patent/JP5100222B2/ja
Priority to CN200880016713XA priority patent/CN101680101B/zh
Priority to KR1020107000042A priority patent/KR20100029816A/ko
Priority to PCT/JP2008/061335 priority patent/WO2009004937A1/ja
Priority to TW097124063A priority patent/TW200912045A/zh
Publication of JP2009013477A publication Critical patent/JP2009013477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5100222B2 publication Critical patent/JP5100222B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
    • C25B1/01Products
    • C25B1/24Halogens or compounds thereof
    • C25B1/26Chlorine; Compounds thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/44Ion-selective electrodialysis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/02Process control or regulation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/08Supplying or removing reactants or electrolytes; Regeneration of electrolytes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/17Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof
    • C25B9/19Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof with diaphragms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

本発明は、水酸化第4級アンモニウムを、イオン交換膜を用いての電解により製造する方法に関する。
水酸化テトラメチルアンモニウムに代表される水酸化第4級アンモニウムは、相間移動触媒、非水溶媒滴定における塩基の標準液、有機系のアルカリ剤などとして、各種の化学反応の実行乃至分析などに使用される化合物である。また、最近では、ICやLSIを製造するに際して、半導体基板の製造、レジストの現像などのための処理剤としても広く使用されている。
このような水酸化第4級アンモニウムとしては、不純物の少ない高純度のものが求められており、特に半導体製造プロセスで使用される場合において、高純度の水酸化第4級アンモニウムに対する要求が大きい。近年では、半導体装置が著しく高集積化しており、純度の低い水酸化第4級アンモニウムを含む現像液等を用いて半導体基板を製造すると、高集積回路にリークを生じるなど、半導体基板の劣化を生じてしまうからである。
高純度の水酸化第4級アンモニウムの製造方法としては、ハロゲン化第4級アンモニウム塩を原料として使用し、電解を行う方法が知られている(特許文献1参照)。即ち、この方法では、電極間に陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を配置し、該陰イオン交換膜と陽イオン交換膜によって仕切られた室(原液室)にハロゲン化第4級アンモニウム塩の水溶液を供給して電解が行われるものであり、第4級アンモニウムイオンが陰極側に配置された陽イオン交換膜を通って水が供給されている塩基室(陰極室)に移行し、この塩基室で水酸化第4級アンモニウムが生成し、高濃度の水酸化第4級アンモニウム水溶液が得られるというものである。
特開昭64−87793 特開平1−108388
しかるに、特許文献1の方法によれば、高純度の水酸化第4級アンモニウムを得ることができるが、反面、用いる陰イオン交換膜が陽イオン交換膜に比して耐酸化性が低いため、短期間で劣化してしまい、頻繁に陰イオン交換膜を交換しなければならないという問題があった。即ち、特許文献1の方法では、原液室のハロゲンイオンが陰イオン交換膜を通って、陽極室に移行し、陽極でハロゲンガスを生成する。これが陰イオン交換膜と接触し、陰イオン交換膜を酸化劣化させてしまう。
さらに特許文献2の方法のように、陽極と陰イオン交換膜との間に、陽イオン交換膜を配置する方法も考案された。この方法により、陰イオン交換膜の寿命を長くできるが、完全にハロゲンガスを遮断することは難しく、わずかではあるが電極で発生したハロゲンガスが、陽イオン交換膜を通過して、陰イオン交換膜と接触し、徐々に陰イオン交換膜を酸化劣化させてしまうなどの課題が残されていた。
従って、本発明の目的は、短期間での陰イオン交換膜の劣化が有効に抑制され、膜交換を行うことなく、長期間にわたって高純度の水酸化第4級アンモニウムを安定して製造することが可能な方法を提供することにある。
本発明によれば、電極間に陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を配して構成された電解槽において、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜によって仕切られた室にハロゲン化第4級アンモニウム塩の水溶液を供給して電解を行うことにより、水酸化第4級アンモニウムを製造する方法において、前記陰イオン交換膜として、基材層と該基材層の一方側の表面に形成された表面架橋層とからなる膜を使用し、該陰イオン交換膜を、表面架橋層が陽極側に位置するように配置して電解を行うことを特徴とする水酸化第4級アンモニウムの製造方法であって、前記陰イオン交換膜の表面架橋層は、交換容量を有した架橋構造をとり、0.005〜0.5meq/g−乾燥膜の交換容量を有し、且つ、該表面架橋層の交換容量が、陰イオン交換膜全体の交換容量に対して0.002〜0.3倍である前記製造方法が提供される。
本発明においては、前記陰イオン交換膜の表面架橋層は、0.005〜0.5meq/g−乾燥膜の交換容量を有し、且つ該表面架橋層の交換容量が、陰イオン交換膜全体の交換容量に対して0.002〜0.3倍、特に0.005〜0.25倍の範囲にあることが好ましい。
本発明においては、架橋度の高い表面層(以下、高架橋層と呼ぶことがある)が膜表面に形成されている陰イオン交換膜を使用し、この陰イオン交換膜の高架橋層が陽極側(即ち酸室側)に面するように陰イオン交換膜を配置して電解を行うことが重要な特徴である。即ち、本発明においては、電極間に陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を配した電解槽において、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜によって仕切られ原料室に、ハロゲン化第4級アンモニウム塩の水溶液を供給して電解が行われ、陰極室に水酸化第4級アンモニウムが生成するが、陰イオン交換膜の陽極側の面が酸化に対して耐性を有する高架橋層となっているため、陽極室で発生した、例えば、塩素ガスが流入し、陽極中の酸性水溶液(例えば、塩酸)中で、酸化力の強い次亜塩素酸が発生しても、これによる酸化劣化が有効に抑制されるのである。
ところで、陰イオン交換膜の全体が高架橋体となっていると、酸化に対する耐性は高いが、膜抵抗が増大してしまい、結局、電解の効率が著しく低下してしまう。しかるに、本発明にしたがって、表面層のみを高架橋度の層とすることにより、膜抵抗の増大を抑制し、次亜塩素酸等による酸化劣化を有効に抑制し、膜交換を行うことなく、長期間にわたって高純度の水酸化第4級アンモニウムを製造することが可能となるのである。
尚、陰イオン交換膜における表面架橋度は、後述する方法で測定することができる。
本発明の原理を説明するための図1において、本発明の実施に使用される電解装置では、陽極1と陰極3との間に、陽極側に陰イオン交換膜A、陰極側に陽イオン交換膜Cが配置され、陰イオン交換膜Aと陽イオン交換膜Cとの間には原液室5が形成され、陰イオン交換膜Aと陽極1との間には陽極室11が形成されている。また、陽イオン交換膜Cと陰極3との間には、陰極室9が隣接している。
即ち、上記のように構成された電解装置を使用し、原液室5に原料となるハロゲン化第4級アンモニウム塩の水溶液が供給され、陽極室11に酸の水溶液が供給され、陰極室9に純水を供給し、この状態で陽極1及び陰極3の間に所定の電圧が印加され、所定の電流密度でハロゲン化第4級アンモニウム塩の電解が行われる。
さらに陰イオン交換膜の耐久性を上げるために、陽極と陰イオン交換膜の間に陽イオン交換膜を配置しても良い。この場合、図2に示すように、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜の間の室11には、純水が供給される。
本発明の電解槽における電極のうち陽極としては、酸化雰囲気で安定的な陽極が用いられ、例えば炭素、白金コーティングチタン板、Ru、Ir等をチタン板上にコーティングした所謂不溶性陽極が好適に用いられる。陰極としては強塩基性雰囲気で安定であり、かつ通電圧の低いものが用いられ、例えばSUS316、白金板、白金コーティングニッケル板等の不溶性の食塩電解において広く用いられている活性陰極が何ら制限無く用いられる。
これらの電極の形状は、板状、網状、スダレ状、その他公知の電極が用いられる。
本発明において、原料として使用される上記の第4級アンモニウム塩としては、例えば、下記一般式(1):
[R]・X (1)
式中、Rは、アルキル基、ヒドロキシアルキル基またはアリール基を示し、4個のRは、同一の基であっても互いに異なる基であってもよく、Xは、ハロゲンである、
で表されるものが使用される。上記の基のRのうち、アルキル基及びヒドロキシアルキル基としては、炭素数が4以下のものが好ましく、またハロゲンとしては、塩素、臭素及びフッ素の何れであってもよいが、一般的には塩素である。かかる第4級アンモニウム塩の代表的な例としては、ハロゲン化テトラメチルアンモニウム、ハロゲン化テトラエチルアンモニウム、ハロゲン化テトラエチルアンモニウム、炭酸テトラメチルアンモニウム、炭酸テトラエチルアンモニウム、ギ酸炭酸テトラエチルアンモニウム、ギ酸テトラエチルアンモニウム等が挙げることができる。
即ち、本発明においては、上記一般式(1)の第4級アンモニウム塩を原料として、下記一般式(2):
[R]・OH (2)
式中、Rは、上記一般式(1)で示すものと同義である、
で表される水酸化第4級アンモニウムを製造するものであり、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム等である。
図1では、原料として塩化テトラメチルアンモニウム(TMA・Cl)を用いた例を示しているので、以下、TMA・Clを用いた場合を例にとって、電解により水酸化第4級アンモニウム(TMAH)が製造される原理を説明する。
図1を参照して、先に述べたように、原料となるハロゲン化第4級アンモニウム塩(TMA・Cl)の水溶液は原液室5に供給され、塩酸の水溶液を酸室7に供給、陰極室9に純水を供給し、この状態で陽極1及び陰極3の間に所定の電圧が印加され、例えば1〜50A/dm2の電流密度で、電解槽内の温度は90℃を超えないように維持することが好ましい。上記の原料である、第四級アンモニウム塩の濃度は一般に0.2〜4.0規定であることが望ましく、この濃度が余りに低いと溶液の電気抵抗が大きく、余りに濃度が高いと溶液が粘調となり好ましくない。
上記のようにして電解を行うと、TMA(テトラメチルアンモニウムイオン)が陽イオン交換膜Cを通って原液室5から陰極室9に移行し、下記式:
TMA+HO+e → TMAH+1/2H
で表される電極反応が陰極3で発生し、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)が得られる。陰極室には水酸化第4級アンモニウムの水溶液を供給するが、該水酸化第4級アンモニウムの濃度を高くすると電流効率の低下を招くため、一般に0.1〜4.5規定に調節するのが好ましい。
原液室5中のClは陰イオン交換膜Aを通って陽極室11に移行する。この陽極室11で、Clは、下記式:
2Cl → Cl+2e
で示される電極反応により塩素となる。陽極室で使用される酸としては、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸、またはギ酸、酢酸などの有機酸が使用され、濃度は0.05〜3.0規定の範囲、特に電流効率を高く保つために0.1〜1.0規定の酸が好適に使用される。このように陽極室は酸液であるので、一部は下記式:
Cl+HO → HCl+HClO
で示されるように酸化力が強い過塩素酸を生成し、酸化に対して弱い陰イオン交換膜Aを酸化劣化させてしまう。
図2のように、陽極と陰イオン交換膜との間に陽イオン交換膜を配置した場合、原液室5中のClは陰イオン交換膜Aを通って酸室7に移行する。また、陽極室11には、希薄な酸水溶液(例えば硫酸水溶液)が供給されており、このため、水素イオン(H)が陽イオン交換膜Cを通って酸室7に移行する。この結果、酸室7では酸(HCl)が生成することとなる。酸室で使用される酸としては、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸、またはギ酸、酢酸などの有機酸が使用され、濃度は0.05〜3.0規定の範囲、特に電流効率を高く保つために0.1〜1.0規定の酸が好適に使用される。
以上のようなプロセスで電解が進行していくが、酸室7に移行したClには電界が作用しているため、その一部は、陽イオン交換膜Cを透過して陽極室11内に侵入してしまう。陽極室11内にClが侵入すると、前述したように電極反応が正極1で生じ、塩素ガス(Cl)が発生する。このような塩素ガスが陽イオン交換膜Cを通って酸室7に移行し、例えば、下記式:
Cl+HO → HCl+HClO
で示されるように酸化力の強い過塩素酸を生成し、酸化に対して弱い陰イオン交換膜Aを酸化劣化させてしまうという不都合が生じることとなる。
本発明においては、このようなハロゲンガス(塩素ガス)による酸化劣化を抑制するために、図3に示すような2層構造を有する陰イオン交換膜Aを使用することが重要である。
即ち、図3において、本発明で使用する陰イオン交換膜Aは、基材層31と、基材層31の一方の表面に形成された高架橋層33とから形成されている。
基材層31は、所謂公知の陰イオン交換膜(以下、基材陰イオン交換膜と呼ぶことがある)から形成されている。該陰イオン交換膜は、例えばポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等から形成された織布、不織布、多孔性フィルム等から形成された基材に、所定のペースト状物である重合性組成物を塗布せしめて重合を行い、必要により陰イオン交換基を導入すること(以下、単にペースト法ともいう)により得られる。陰イオン交換基は、水溶液中で負又は正の電荷となり得る官能基なら特に制限されるものではなく、例えば、1〜3級アミノ基、4級アンモニウム基、ピリジル基、イミダゾール基、4級ピリジニウム基等が挙げられ、一般的に、強塩基性基である4級アンモニウム基や4級ピリジニウム基が好適である。
上記のような基材陰イオン交換膜の形成に用いる重合性組成物は、陰イオン交換基を有する単量体或いは陰イオン交換基を導入し得る官能基を有する単量体、架橋剤、重合開始剤及びマトリックス樹脂を含むものである。
陰イオン交換基を有する単量体としては、スチレンや該スチレンの芳香環やビニル基にハロゲン基、アルキル基あるいはハロアルキル基等の置換基が導入されたスチレン置換体が何ら制限無く使用できる。こうしたスチレン置換体としては、アミノスチレン、アルキルアミノスチレン、ジアルキルアミノスチレン、トリアルキルアミノスチレン、ビニルベンジルトリメチルアミン、ビニルベンジルトリエチルアミン等のアミン系単量体、ビニルピリジン、メチルビニルピリジン、エチルビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール等の含窒素複素環系単量体、それらの塩類およびエステル類等を挙げることができ、また、陰イオン交換基が導入可能な官能基を有する単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、クロロメチルスチレン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、アクリル酸アミド、ビニルピロリドン、メチルビニルケトン等が挙げられる。
また、架橋剤も従来公知であるイオン交換膜の製造において用いられる単量体が特に制限なく使用できる。具体的には、例えば、m−、p−或いはo−ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジビニルスルホン、ブタジエン、クロロプレン、イソプレン、トリビニルベンゼン、ジビニルナフタリン、ジアリルアミン、トリアリルアミン、ジビニルピリジン、或いは特開昭62−205153号公報等に開示されているビニルベンジル基を3個以上有する他官能ビニルベンジル系化合物などが使用される。
前述した陰イオン交換基を有する単量体或いは陰イオン交換基導入可能な単量体成分は、基材陰イオン交換膜に要求される陰イオン交換容量に応じた量で使用され、一般に、前述した単量体100重量部当り5乃至150重量部の量で使用される。この架橋剤の使用量が少ないと、架橋度が低くなる結果、電流効率が低下してしまう。一方、必要以上に多量に使用すると、架橋度が高くなる結果、膜抵抗が増大してしまい、電力原単位が高くなってしまうからである。
重合性組成物中の重合開始剤としては、従来公知の重合開始剤が特に制限されること無く使用され、用いる基材、成形条件により適宜選択すれば良い。
その具体例としては、p−メンタンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、ジ−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルヒドロパーオキシド、ジ−tert−アミルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、クメンヒドロパーオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロパーオキシヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジヒドロパーオキシヘキシン−3、ベンゾイルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、メチルイソブチルケトンパーオキシド、シクロヘキサンパーオキシド、メチルシクロヘキサンパーオキシド、イソブチルパーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、o−メチルベンゾイルパーオキド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、p−クロロベンゾイルパーオキシド、1,1−ジ−tert−ブチルパーオキシ−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)−ブタン、4,4−ジ−tert−ブチルパーオキシバレリアン酸−n−ブチルエステル、2,4,4−トリメチルペンチルパーオキシ−フェノキシアセテート、α−クミルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシ−イソブチレート、ジ−tert−ブチルパーオキシ−ヘキサハイドロテレフタレート、ジ−tert−ブチルパーオキシアゼレート、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート等が好適である。これらは、単独または2種以上の組み合わせでモノマーペースト中に添加混合される。
上記のような重合開始剤の使用量は、通常、前述した単量体成分100重量部に対して、0.1乃至30重量部の範囲が好適である。
また、重合性組成物中には、粘度調整剤としてマトリックス樹脂を配合する。このようなマトリックス樹脂を配合することにより、重合性組成物の塗布性を高め、これを基材に塗布させたときの垂れ等を防止することができる。
このようなマトリックス樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、エチレン−塩化ビニルの共重合体、塩化ビニル系エラストマー、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブチレン等の飽和脂肪族炭化水素系ポリマー、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系ポリマー及び、これらに、ビニルトルエン、ビニルキシレン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン、α−メチルスチレン、α−ハロゲン化スチレン、α,β,β’−トリハロゲン化スチレン等のスチレン系モノマー、エチレン、ブチレン等のモノオレフィンや、ブタジエン、イソプレン等の共役ジオレフィンなどを共重合させたもの;などを使用することができる。またスチレン−ブタジエンゴムまたはその水素添加ゴム、ニトリルゴムまたはその水素添加ニトリルゴム、ピリジンゴムまたはその水素添加ゴム、スチレン系熱可塑性エラストマーも好適に使用できる。
ここで、スチレン系熱可塑性エラストマーとは、ポリスチレン重合体と、スチレンとポリブタジエン、ポリイソプレン、ビニルポリイソプレン、エチレン−ブチレンの交互共重合体、エチレン−プロピレンの交互共重合体をいう。例えば、ポリスチレン−水素添加ポリブタジエン−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−(ポリエチレン/ブチレンゴム)−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−水素添加ポリイソプレンゴム−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−(ポリエチレン/プロピレンゴム)−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリエチレン−(ポリエチレン/プロピレンゴム)−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ビニルポリイソプレン−ポリスチレン共重合体等が例示される。かかるマトリックス樹脂の分子量は、特に制限されるものではないが、通常、1,000乃至1,000,000、特に50,000乃至500,000の範囲にあることが好ましい。また、かかるマトリックス樹脂は、適度な粘性を確保できる程度の量で分子量に応じて重合性組成物中に配合され、例えば、その量は、前述した単量体成分100重量部当り、5〜50重量部程度である。
尚、上述した重合性組成物には、上述した各種成分以外にも、必要により、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、リン酸トリブチル、スチレンオキサイド、或いは脂肪酸や芳香族酸のアルコールエステル等の可塑剤や、有機溶媒などが配合されていてもよい。
重合性組成物の基材へのコーティングは、ロールコーター、フローコーター、ナイフコーター、コンマコーター、スプレー、ディッピング等の公知の手段によって行うことができる。
上記のようにして基材に重合性組成物をコーティングした後、加熱して重合を行い、膜状高分子体(以下、単に原膜という)を得る。通常の陰イオン交換膜の場合、この後アミノ化、アルキル化等の処理により前述した陰イオン交換基を導入しうる単量体単位が有している反応基に、第4級アンモニウム塩等の陰イオン交換基を導入することにより、陰イオン交換膜を得る。
しかしながら、本発明においては、この原膜の一方側の面だけに、基材層31よりもさらに密な架橋構造を有する高架橋層33を形成させる。その具体的な方法は、原膜の片側をフィルム等で覆い、フィルムに覆われていない面をアミン化合物と接触させる。アミン化合物としては、例えばジメチルアミン及びジアミン類、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、テトラメチルヘキサンジアミンなどが好適に使用できる。原膜中には、陰イオン交換基または陰イオン交換基を導入しうる官能基が存在する。これらが上述するアミン化合物を介して、交換容量を有した架橋構造が形成される。よってこの反応を原膜に行った後、交換容量を測定することで、架橋の度合いを知ることが出来る。
このような高架橋層33の交換容量は、0.005〜0.5meq/g−乾燥膜、特に0.01〜0.2meq/g−乾燥膜の範囲にあるのがよい。この範囲を下回ると、架橋構造が不十分で耐酸化性を保持できず、この範囲を上回ると架橋構造が多すぎて抵抗が高くなりすぎ、電力原単位が高くなってしまう。
こうして高架橋層33を形成させた後、アミノ化、アルキル化等の処理により第4級アンモニウム塩等の陰イオン交換基を導入することにより、基材層31を形成し、本発明で使用する陰イオン交換膜Aを得る。
本発明において、上記の方法で得た陰イオン交換膜Aは、効率よく電解を行うために、その陰イオン交換容量は、0.5〜5.0meq/g−乾燥膜、特に0.8〜2.0meq/g−乾燥膜の範囲にあるのがよく、厚みは10〜500μm、特に40〜300μmの範囲にあるのが好ましい。即ち、このような物性を有するように、重合性組成物の組成(単量体成分や架橋剤の量或いはその種類)、コーティング厚み及び導入する陰イオン交換基量が適宜の範囲に設定される。さらに、このようにして得られる陰イオン交換膜Aでは、該表面架橋層の交換容量が、陰イオン交換膜A全体の交換容量に対して0.002〜0.3倍、特に0.005〜0.25倍の範囲にあることが好適である。
表面また、
また、本発明で用いる陰イオン交換膜Aは、上記のような基材陰イオン交換膜から形成される基材層31の表面に、高架橋度の層33が形成されており、前述した図1、図2に示す電解に際して、この高架橋度層33が正極1側(即ち酸室7側)に面するように配置される。
また、本発明において、前述した陰イオン交換膜と共に使用される陽イオン交換膜としては、それ自体公知のものでよく、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、フッ素系樹脂などからなる織布、不織布、多孔性フィルム等を基材とし、この基材に陽イオン交換樹脂が充填された構造を有するものである。
また、上記の陽イオン交換樹脂は、炭化水素系又はフッ素系の基材樹脂陽イオン交換基が導入されたものであるが、特に耐酸性等の観点からパーフロオロカーボン系樹脂等のフッ素系樹脂を基材樹脂としているものが好適である。また陰極面側の膜面には、陽イオン交換基としてカルボン酸基が結合し、残余の部分はスルホン酸基が結合したものが望ましい。
本発明では、上記のような陰イオン交換膜A及び陽イオン交換膜Cを図1、図2に示すように配置し、原液室5にハロゲン化第4級アンモニウム塩の水溶液を供給して電解を行うことにより、陰イオン交換膜Aを長期間にわたって交換することなく、水酸化第4級アンモニウムを安定して製造することができる。必要に応じて、陽イオン交換膜Cと電極の間にさらに複数の陽イオン交換膜を配置してもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
クロルメチルスチレン35重量部、スチレン35重量部、ジビニルベンゼン15重量部、ラジカル重合開始剤としてジ−tert−ブチルパーオキシド5重量部及びマトリックス樹脂として、スチレン−ブタジエン共重合体10重量部を加えてペースト状混合物にした。
次いでカレンダー加工された高密度ポリエチレン製の1平方メートル当たり目数が200の網(商品名:ニップ強力網、NBC工業製、厚さ150μm)に上記したペースト混合物を塗布し、ポリエステルフィルムを剥離フィルムとして被覆した後、ペースト法による重合を行った。重合パターンは、20℃から100℃まで2時間かけて昇温し、次いで120℃まで30分かけて昇温し、120℃を6時間保持した。
次いで、剥離フィルムと原膜を剥ぎとるが、この時、原膜と剥離フィルムを完全に剥がすのではなく、原膜の片面のみに剥離フィルムを付けたままにする。この片側のみ剥離フィルムで覆われた原膜を1.0N−ジメチルアミン水溶液に、8時間、30℃で浸漬した。この段階で、表面架橋層の交換容量は0.02meq/g−乾燥膜であった。
次いで、片面を覆っているペットフィルムを取り除く。これをトリメチルアミン10重量%及びアセトン20重量%水溶液を用いて、16時間、30℃で4級化反応を行い、厚さ190μmの陰イオン交換膜を得た。得られた陰イオン交換膜は、イオン交換容量が1.3meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は1.0MPa以上、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
次いで、得られた陰イオン交換膜と陽イオン交換膜としてデュポン社製のナフィオン90209を、図1のように配置した有効膜面積は2dmの電解装置に組込んだ。尚、ナフィオン膜は、カルボン酸基を有する面を陰極側に向けて設置した。陽極はチタン板に白金めっき、陰極はSUS316を使用した。
上記の電解装置の陽極室に0.5規定の硫酸を、陰イオン交換膜と陰極側の陽イオン交換膜の間に2.5規定のテトラメチルアンモニウムクロライド水溶液を、陰極室に純水をそれぞれ循環させ、電流密度30A/dm、温度は40℃に維持しながら、連続的に電解を実施した。連続運転中は、陰極室の水酸化テトラメチルアンモニウム濃度が2.0規定になるようにした。同じく各室を循環する液の濃度が一定になるように、濃度が濃くなったときは純水を、薄くなったときは、その成分を添加した。
その結果、陰イオン交換膜は1年間の連続運転後、イオン交換容量が1.1meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は0.9MPa、透水量は0ml/(m2・hr・0.1MPa)であった。
<実施例2>
図2のように配置した有効膜面積は2dmの電解装置に組込んだ以外は、実施例1と同様に行った。電解前の陰イオン交換膜は、イオン交換容量が1.3meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は1.0MPa以上、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
図2に示す電解装置の陽極室に0.5規定の硫酸を、陽極側の陽イオン交換膜と陰イオン交換膜の間に0.5規定の塩酸を、陰イオン交換膜と陰極側の陽イオン交換膜の間に2.5規定のテトラメチルアンモニウムクロライド水溶液を、陰極室に純水をそれぞれ循環させ、電流密度30A/dm、温度は40℃に維持しながら、連続的に電解を実施した。連続運転中は、陰極室の水酸化テトラメチルアンモニウム濃度が2.0規定になるようにした。同じく各室を循環する液の濃度が一定になるように、濃度が濃くなったときは純水を、薄くなったときは、その成分を添加した。
連続的に電解運転を行った結果、陰イオン交換膜は1年間の連続運転後、イオン交換容量が1.0meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は0.8MPa、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
<実施例3>
1.0N−ジメチルアミン水溶液に3時間、浸漬した他は、実施例2と同様に行った。表面架橋層の交換容量は、0.008meq/g−乾燥膜であった。電解前の陰イオン交換膜は、イオン交換容量が1.2meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は1.0MPa以上、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
実施例2と同様に、連続的に電解運転を行った結果、陰イオン交換膜は1年間の連続運転後、イオン交換容量が1.0meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は0.9MPa、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
<実施例4>
1.0N−ジメチルアミン水溶液に48時間、浸漬した他は、実施例2と同様に行った。表面架橋層の交換容量は、0.3meq/g−乾燥膜であった。電解前の陰イオン交換膜は、イオン交換容量が1.4meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は1.0MPa以上、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
実施例2と同様に、連続的に電解運転を行った結果、陰イオン交換膜は1年間の連続運転後、イオン交換容量が1.2meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は0.9MPa、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
<比較例1>
実施例2で陰イオン交換膜にジメチルアミンによる片面架橋処理を行わず、他は実施例2と同様に行った。この時、電解前の陰イオン交換膜は、イオン交換容量が1.3meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は1.0MPa以上、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
実施例2と同様に、連続的に電解運転を行った結果、陰イオン交換膜は1年間の連続運転後、イオン交換容量が0.9meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は0.4MPa、透水量は102ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
<比較例2>
1.0N−ジメチルアミンのアセトン溶液に48時間、浸漬した他は、実施例2と同様に行った。表面架橋層の交換容量は、1.1meq/g−乾燥膜であった。電解前の陰イオン交換膜は、イオン交換容量が1.6meq/g−乾燥膜、ミューレン式の破裂強度は1.0MPa以上、透水量は0ml/(m・hr・0.1MPa)であった。
実施例2と同様に、連続的に電解運転を行おうとしたが、電圧が整流器の容量を超えてしまい電解運転を行うことが出来なかった。
水酸化第4級アンモニウムを製造するために行われる電解の原理を説明するための図。 水酸化第4級アンモニウムを製造するために行われる電解の原理を説明するための図。 本発明に用いる陰イオン交換膜の構造を示す概略図。
符号の説明
5:原液室
7:酸室
9:陰極室
11:陽極室
31:基体層
33:高架橋度層
A:陰イオン交換膜
C:陽イオン交換膜

Claims (1)

  1. 電極間に陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を配して構成された電解槽において、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜によって仕切られた室にハロゲン化第4級アンモニウム塩の水溶液を供給して電解を行うことにより、水酸化第4級アンモニウムを製造する方法において、前記陰イオン交換膜として、基材層と該基材層の一方側の表面に形成された表面架橋層とからなる膜を使用し、該陰イオン交換膜を、表面架橋層が陽極側に位置するように配置して電解を行うことを特徴とする水酸化第4級アンモニウムの製造方法であって、
    前記陰イオン交換膜の表面架橋層は、交換容量を有した架橋構造をとり、0.005〜0.5meq/g−乾燥膜の交換容量を有し、且つ、該表面架橋層の交換容量が、陰イオン交換膜全体の交換容量に対して0.002〜0.3倍である前記製造方法。
JP2007177680A 2007-07-05 2007-07-05 水酸化第4級アンモニウムの製造方法 Expired - Fee Related JP5100222B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177680A JP5100222B2 (ja) 2007-07-05 2007-07-05 水酸化第4級アンモニウムの製造方法
CN200880016713XA CN101680101B (zh) 2007-07-05 2008-06-20 季铵碱的制备方法
KR1020107000042A KR20100029816A (ko) 2007-07-05 2008-06-20 수산화 제4급 암모늄의 제조 방법
PCT/JP2008/061335 WO2009004937A1 (ja) 2007-07-05 2008-06-20 水酸化第4級アンモニウムの製造方法
TW097124063A TW200912045A (en) 2007-07-05 2008-06-27 Method for production of quaternary ammonium hydroxide

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007177680A JP5100222B2 (ja) 2007-07-05 2007-07-05 水酸化第4級アンモニウムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009013477A JP2009013477A (ja) 2009-01-22
JP5100222B2 true JP5100222B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40225986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007177680A Expired - Fee Related JP5100222B2 (ja) 2007-07-05 2007-07-05 水酸化第4級アンモニウムの製造方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5100222B2 (ja)
KR (1) KR20100029816A (ja)
CN (1) CN101680101B (ja)
TW (1) TW200912045A (ja)
WO (1) WO2009004937A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103526224B (zh) * 2013-09-22 2016-03-09 镇江润晶高纯化工有限公司 一种连续电解制备高纯四乙基氢氧化铵的方法
JP2018057987A (ja) 2015-02-19 2018-04-12 富士フイルム株式会社 複合アニオン交換膜及びその製造方法、イオン交換膜モジュール、並びに、イオン交換装置
JP6244599B2 (ja) * 2016-04-01 2017-12-13 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 有機電解合成装置及び有機電解合成方法
CN106350832B (zh) * 2016-08-26 2018-04-10 肯特催化材料股份有限公司 分子筛模板剂高纯度氢氧化六甲双铵水溶液的制备方法
CN107904618B (zh) * 2017-09-06 2020-02-18 肯特催化材料股份有限公司 短链季铵碱的四室三膜电解制备并联产氢卤酸的方法
CN109082680B (zh) * 2018-09-04 2020-05-05 安庆师范大学 一种双吡啶类离子液体的制备方法
JP6909935B2 (ja) * 2019-07-04 2021-07-28 株式会社トクヤマ 水酸化第4級アンモニウムの製造方法及び製造装置
CN110669591A (zh) * 2019-09-30 2020-01-10 上海新阳半导体材料股份有限公司 用于化学机械抛光后的非tmah碱清洗液及其制备方法
CN113620810B (zh) * 2021-08-05 2022-04-15 肯特催化材料股份有限公司 一种季铵盐制备方法及用季铵盐制备季铵碱的方法
KR102657799B1 (ko) 2021-11-03 2024-04-16 (주)테크윈 구획식 조
JP2024008512A (ja) * 2022-07-08 2024-01-19 株式会社トクヤマ 電解槽

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5235839A (en) * 1975-09-17 1977-03-18 Furukawa Electric Co Ltd Battery separator
JPS6297610A (ja) * 1985-10-25 1987-05-07 Toyo Soda Mfg Co Ltd 塩の水溶液からの酸,アルカリの分離方法
JPH0819539B2 (ja) * 1987-05-11 1996-02-28 株式会社トクヤマ 水酸化第四級アンモニウムの製造方法
JPS6488796A (en) * 1987-09-30 1989-04-03 Toshiba Corp Printing system
JP3542265B2 (ja) * 1998-02-12 2004-07-14 株式会社トクヤマ 水酸化第4級アンモニウムの製造方法
CA2312194A1 (fr) * 2000-06-13 2001-12-13 Mario Boucher Elastomeres reticulables fluores bromosulfones a faible tg a base de fluorure de vinylidene et ne contenant ni du tetrafluoroethylene ni de groupement siloxane
JP4748410B2 (ja) * 2004-12-22 2011-08-17 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 架橋構造を導入した高耐久性燃料電池用高分子電解質膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101680101B (zh) 2011-11-23
WO2009004937A1 (ja) 2009-01-08
KR20100029816A (ko) 2010-03-17
JP2009013477A (ja) 2009-01-22
CN101680101A (zh) 2010-03-24
TW200912045A (en) 2009-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5100222B2 (ja) 水酸化第4級アンモニウムの製造方法
JP6568325B2 (ja) 水電解槽
CA2475964C (en) Resins containing ionic or ionizable groups with small domain sizes and improved conductivity
EP1794823B1 (en) Multi-layer polyelectrolyte membrane
WO2017179672A1 (ja) バイポーラ膜
PL97696B1 (pl) Membrana z tworzywa polimerycznego do elektrolizy i sposob jej wytwarzania
CA2353617A1 (en) Heterogeneous anion exchanger
WO2018084220A1 (ja) 固体高分子膜電極
JP6958937B2 (ja) 電気透析装置および逆電気透析装置
WO2001060873A1 (fr) Polyelectrolyte, film de polyelectrolyte et cellule electrochimique
Choi et al. Preparation and electrochemical characterizations of anion-permselective membranes with structurally stable ion-exchange sites
WO2014119207A1 (ja) 電解用隔膜
JP2008027627A (ja) レドックスフロー電池用隔膜
TW200400200A (en) Polymer grafted support polymers
JP2002102717A (ja) 不均質陰イオン交換体及び不均質陰イオン交換膜
JP6909935B2 (ja) 水酸化第4級アンモニウムの製造方法及び製造装置
JP3542265B2 (ja) 水酸化第4級アンモニウムの製造方法
JP2021154277A (ja) アニオン交換膜及びその製造方法
EP4397409A1 (en) Anion exchange membrane and manufacturing method for same
JP7361174B1 (ja) 陰イオン交換膜による効率的なヨウ素成分含有水溶液の製造方法
JPS582970B2 (ja) ヨウイオンコウカンマクノセイゾウホウホウ
JP7454423B2 (ja) アニオン交換膜及びその製造方法
JPH01136983A (ja) 水酸化第四級アンモニウムの製造方法
JP2023041181A (ja) イオン交換膜及び触媒層付きイオン交換膜の製造方法
WO2024135590A1 (ja) イオン交換膜とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees