図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して合成用画像(詳細は後述する)を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の落書き編集ツールを用いて編集を行ったりして、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された1枚の写真シール(以下、適宜、通常写真シールという)を成果物として受け取る。
また、利用者は、編集作業中に、追加印刷用の代金を新たに投入することにより、ゲーム終了後に、通常写真シール以外に、編集済み画像または撮影画像が印刷された新たな写真シール(以下、適宜、追加写真シールという)を受け取ることもできる。なお、合成用画像とは、撮影画像の予め定められた位置に合成される画像であり、被写体の前景または背景となって撮影画像を装飾する画像を指す。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。従って、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、即ち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット11、編集ユニット12、および天井ストロボユニット13の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット11は、写真シール作成ゲームの受け付けを行い、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット11は、大きく、前方ユニット11Aと後方ユニット11Bの2つに分けられる。
前方ユニット11Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット11Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット11Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット11Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット11Bの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテンである背景カーテンや利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
編集ユニット12は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット12は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット12は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット13は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット13は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット13が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット11Aや後方ユニット11Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット12側より見た斜視図である。
編集ユニット12は、図2に示すように、前方ユニット11Aの、後方ユニット11B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット12の、前方ユニット11Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース12Aと第2編集インタフェース12Bがそれぞれ設けられている。
つまり、編集ユニット12には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット11Aと後方ユニット11Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット12を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。なお、図示は省略するが、第1編集インタフェース12Aと第2編集インタフェース12Bの周囲には、それぞれカーテンが配置され、これにより2つの編集作業を行う編集空間が形成されている。
また、編集ユニット12の、撮影ユニット11と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部12Cが設けられている。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図3を参照して説明する。
図3は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図3に示すように、利用者は、図中点線で示される、前方ユニット11Aと後方ユニット11Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間21で、前方ユニット11Aに代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者A)。
撮影空間21に入場した利用者(利用者A)は、前方ユニット11Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間21から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット12の、前方ユニット11Aから見て右側(第1編集インタフェース12Aの前方)に第1編集空間22Aが設けられ、左側(第2編集インタフェース12Bの前方)に第2編集空間22Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間22Aの利用者(利用者B)および第2編集空間22Bの利用者(利用者B')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間21の利用者(利用者A)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間22Aと第2編集空間22Bとを区別する必要の無い場合、編集空間22と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Bまたは利用者B')は、次に、印刷設定作業を行い、印刷画像のレイアウトパターンの選択、追加印刷の有無の選択等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部12C前方の印刷物受取領域23に移動し(利用者C)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間21の利用者Aが、編集空間22に移動すると、撮影空間21が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間21を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、第1編集空間22Aの利用者B、または、第2編集空間22Bの利用者B'が、印刷物受取領域23に移動すると、その第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に、その第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bを使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間21、第1編集空間22A、第2編集空間22B、および印刷物受取領域23を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図4は、前方ユニット11Aの構成例を示す図である。図4の正面11A−1は、撮影空間21内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間21において、基本的にこの正面11A−1に向かって(前方ユニット11A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面11A−1には、撮影空間21内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取得されている(撮り込まれている)取得画像や撮影結果である撮影画像などを表示するライブビューモニタ52、撮影空間21内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−7、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場54−1および荷物置場54−2、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ55−1およびスピーカ55−2、並びに、硬貨投入返却部56が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間21内の利用者を撮像し、動画像を取得画像として取得する。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラを使用してもよい。勿論、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
ライブビューモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、カメラ51の取得画像や撮影画像などを表示するモニタである。
照明装置53−1乃至照明装置53−7は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間21を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間21を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−7を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
荷物置場54−1および荷物置場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場54−1および荷物置場54−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、即ち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場54−1または荷物置場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
また、荷物置場54−2の上部には、タッチパネルモニタ57が設けられている。タッチパネルモニタ57は、CRTディスプレイやLCD等により構成され、カメラ51の撮影画像、撮影画像に合成する合成用画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ57の画面上には無色透明のタッチパネルが重畳されており、例えば利用者の指等でタップ(接触または近接)することによりその位置情報(利用者の指示)を入力することができる。
なお、以下において、荷物置場54−1および荷物置場54−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場54と称する。
スピーカ55−1およびスピーカ55−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ55−1およびスピーカ55−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ55と称する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
硬貨投入返却部56は、写真シール作成ゲームの代金の投入を受け付けるとともに、投入されたものが、所定の硬貨以外のものである場合、それを排出する。
勿論、前方ユニット11Aの正面11A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット12の構成について説明する。
図5は、編集ユニット12の、撮影ユニット11側から見て右側面の構成例(第1編集空間22A側の構成例)を示す図である。
図5において、この右側面には、第1編集インタフェース12Aが設けられている。その上側には、第1編集空間22Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間22Aの安全性を向上させることができる。なお、図5の例においては、編集ユニット12の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース12Aの上側の部分が、第2編集空間22B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間22Aと第2編集空間22Bとで共有している。つまり、照明装置61は、第1編集空間22Aだけでなく第2編集空間22Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース12Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びに、スピーカ64が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタであり、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面等を表示する。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット12に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット12内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却部65は、写真シールを追加印刷するための代金の投入を受け付けるとともに、投入されたものが、所定の硬貨以外のものである場合、それを排出する。
なお、編集ユニット12の第2編集空間22B側の構成も、図5に示す第1編集空間22A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図5に示す構成例は、編集ユニット12の第2編集空間22B側の構成を説明する場合にも適用する。
図6は、編集ユニット12の、写真シール排出部12Cの構成例を示す図である。
図6に示すように、写真シール排出部12Cには、第1編集空間22Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース12Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間22Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース12Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット12内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース12Aまたは第2編集インタフェース12Bが操作されて作成された編集済みの画像や撮影画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図7は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図7において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有しており、その制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部111、編集部112、およびプリンタ113がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部111は、撮影ユニット11に関するブロックであり、硬貨処理部131、背景カーテン132、照明装置53、カメラ51、ライブビューモニタ52、タッチパネルモニタ57、およびスピーカ55を有する。
硬貨処理部131は、制御装置101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却部56に硬貨が投入されると、利用者によるゲームの代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101は、この起動信号に応じて、撮影作業の手順の案内をタッチパネルモニタ57とスピーカ55に行わせたり、カメラ51と照明装置53を制御して撮影を行わせたりする。
背景カーテン132は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。背景カーテン132(の制御部)は、後方ユニット11Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間21の後方(被写体となる利用者より後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン132は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号にしたがってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等統一されている必要はない)。また、利用者が背景を選択することができればよく、例えば、スライド式、開閉式、または折り畳み式等、昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット11Bの撮影空間21側の側面、つまり、撮影空間21において、前方ユニット11Aの正面11A−1に対向する、撮影空間21の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン132に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテン132以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持ち込んだ絵やアイテムを撮影空間21の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持ち込んだ、または、選択した画像を撮影空間21の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間21の背面に張り付けるとともに、合成用画像を複数種類用意し、利用者が所望する合成用画像を撮影画像のカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように何らかの方法で利用者が背景を選択することができるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間21内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
ライブビューモニタ52は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づいて、取得画像や撮影画像を表示する。タッチパネルモニタ57は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる表示部133を有しており、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像を、その表示部133に表示する。また、タッチパネルモニタ57は、その表示部133の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル(図示せず)も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップすると、タッチパネルモニタ57は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部112は、編集ユニット12に関するブロックであり、第1編集インタフェース12Aに対応する第1編集部112Aと、第2編集インタフェース12Bに対応する第2編集部112Bよりなる。第1編集部112Aおよび第2編集部112Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部112Aについて行うが、第2編集部112Bにも適用可能である。
第1編集部112Aは、図5を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに硬貨処理部143を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。硬貨処理部143は、制御装置101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却部65に追加印刷用の硬貨が投入されると、利用者による追加印刷の代金支払いに関する処理(追加印刷受け付け等)を行い、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101は、この起動信号に応じて、追加印刷に関する設定を行うための画面等を編集用モニタ141に表示させたり、追加印刷に関する音声をスピーカ64から出力させたりする。
プリンタ113は、編集部112により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ113は、制御装置101より第1編集部112Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ113は、制御装置101より第2編集部112Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。
プリンタ113は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
次に、制御装置101について説明する。図8は、制御装置101が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図8に示すように、制御装置101は、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部201、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部202、編集済み画像のシール紙への印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部203、編集済み画像または撮影画像のシール紙への追加印刷等の、写真シール作成ゲームの追加印刷の工程に関する処理を行う追加印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
これらの中で、追加印刷処理部204は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程後に、その編集作業の工程において得られた編集済み画像または撮影作業の工程において得られた撮影画像のシール紙への追加印刷に関する処理を行う。例えば、追加印刷処理部204は、GUI画像を表示したり、シール紙に追加印刷する印刷画像(以下、適宜、追加印刷画像という)の外縁に所定の色の縁画像を合成したり、縁画像が合成された追加印刷画像を追加印刷させたりする。つまり、追加印刷処理部204は、利用者に対して追加写真シールを作成する追加写真シール作成機能を提供する。なお、縁画像は、単色の画像であってもよいし、所定の色を基本としたグラデーションや柄のある画像であってもよいが、以下では、単色の画像であるものとして説明する。
図9は、図8の追加印刷処理部204の追加写真シール作成機能に関する、さらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図9の例において、追加印刷処理部204は、追加写真シール作成機能に関する構成として、案内画面表示制御部220、追加印刷指示受付部221、シールレイアウト表示制御部222、画像表示制御部223、画像選択指示受付部224、サンプル画像表示制御部225、合成指示受付部226、設定部227、縁画像合成部228、印刷指示受付部229、および印刷制御部230を有する。
案内画面表示制御部220は、追加印刷の案内画面を編集用モニタ141に表示させる。追加印刷指示受付部221は、追加印刷の案内画面において利用者からの追加印刷の指示を受け付け、その指示に応じて硬貨処理部143に起動信号を供給する。これにより、硬貨処理部143は起動し、追加硬貨投入返却部65に追加印刷用の硬貨が投入されると、利用者による追加印刷の代金支払いに関する処理(追加印刷受け付け等)が行われ、起動信号が制御装置101に供給される。そして、追加印刷指示受付部221は、このようにして硬貨処理部143から供給されてくる起動信号を受け付ける。
シールレイアウト表示制御部222は、予め記憶部102に記憶されている印刷画像のレイアウトパターンに基づいて、追加写真シール内の追加印刷画像のレイアウトパターンを選択するためのレイアウト選択画面などを編集用モニタ141に表示させる。また、シールレイアウト表示制御部222は、レイアウト選択画面において利用者からのレイアウトパターンの選択指示を受け付ける。
画像表示制御部223は、撮影画像または編集済み画像を追加印刷画像として選択するための追加印刷画像選択画面を、編集用モニタ141に表示させる。なお、この撮影画像と編集済み画像は、記憶部102に記憶されている。また、画像表示制御部223は、縁画像合成部228により縁画像が合成された追加印刷画像を、編集用モニタ141に表示させる。
画像選択指示受付部224は、追加印刷画像選択画面に表示されている撮影画像または編集済み画像のうち、追加写真シールの追加印刷画像とする撮影画像または編集済み画像を選択する指示である追加印刷画像選択指示を受け付ける。サンプル画像表示制御部225は、縁画像の色のサンプルとしての画像であるサンプル画像を編集用モニタ141に表示させる。このサンプル画像は、記憶部102に予め記憶されている。
合成指示受付部226は、追加印刷画像ごとに、サンプル画像と同一の色の縁画像を合成画像の外縁に合成させる指示である縁画像合成指示を受け付ける。この縁画像合成指示は、利用者が合成したい縁画像の色のサンプル画像を選択することで入力される。設定部227は、追加印刷画像ごとに、縁画像合成指示に応じて、その追加印刷画像に合成する縁画像の色を設定する。縁画像合成部228は、設定部227により設定された色の縁画像を、追加印刷画像の外縁に合成する。
印刷指示受付部229は、利用者からの追加印刷画像の印刷の指示を受け付ける。印刷制御部230は、印刷の指示に応じて、縁画像が合成された追加印刷画像や、縁画像が合成されていない追加印刷画像を、利用者により選択指示されたレイアウトパターンで配置して印刷するための印刷データを作成する。印刷制御部230は、その印刷データをプリンタ113に供給して、シール紙への追加印刷画像の印刷を行わせる。その結果、追加印刷画像が印刷された追加写真シールが写真シール排出部12Cから排出される。
なお、撮影画像、編集済み画像、縁画像が合成された追加印刷画像、およびサンプル画像の画像データは、所在さえ明らかにされていれば、記憶部102以外のどこに記憶されているようにしてもよく、例えば、リムーバブルメディア105、ROM106、またはRAM107に記憶されているようにしてもよいし、制御装置101が内蔵するメモリに保持するようにしてもよい。さらに、例えば、一部の画像データを記憶部102に記憶し、残りの一部の画像データをリムーバブルメディア105に記憶するなど、画像データ群が複数箇所に分けて記憶されるようにしてもよい。
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図10のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて、図11を参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、撮影空間21において、前方ユニット11Aの硬貨投入返却部56に硬貨を投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部131は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の撮影処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部201は、撮影部111の各部を制御し、撮影空間21内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。この撮影処理の詳細は、図12および図13のフローチャートを参照して後述する。
撮影作業が終了すると、撮影処理部201は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間21内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部202は、ステップS3において、編集空間22に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。この編集処理の詳細は、図15のフローチャートを参照して後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部203は、ステップS5において、プリンタ113を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
ステップS6において、追加印刷処理部204の案内画面表示制御部220は、図11に示す追加印刷の案内画面を表示させる。図11の案内画面は、追加印刷の有無の選択を促すメッセージ「W出しをする?」、追加印刷するときに操作されるGUIボタンである「する」ボタン241、および、追加印刷しないときに操作されるGUIボタンである「しない」ボタン242等により構成される。
ステップS7において、追加印刷指示受付部221は、追加印刷が指示されたか否かを判定する。利用者により「する」ボタン241が操作され、追加印刷が指示されたと判定された場合、追加印刷指示受付部221は、硬貨処理部143に起動信号を供給し、処理をステップS8に進める。ステップS8において、追加印刷指示受付部221は、追加印刷用の代金が投入されたか否かを判定する。
利用者から追加硬貨投入返却部65に追加印刷用の硬貨が投入されることにより、硬貨処理部143から起動信号が供給され、追加印刷用の正当な代金が投入されたと判定された場合、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、追加印刷処理部204は、追加印刷画像をシール紙に追加印刷する追加印刷処理を行い、処理はステップS10に進む。この追加印刷処理の詳細は、図23のフローチャートを参照して後述する。
一方、利用者により「しない」ボタン242が操作され、ステップS7で追加印刷が指示されていないと判定された場合、または、利用者から追加硬貨投入返却部65に追加印刷用の硬貨が投入されず、ステップS8で追加印刷用の正当な代金が投入されていないと判定された場合、ステップS9の追加印刷処理は行われず、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対して、編集済み画像を投稿するミニゲーム、携帯端末などに編集済み画像を転送するサービス、アンケート入力等を提供する事後接客処理を行う。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS11において、編集空間22の利用者を印刷物受取領域23に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部203は、ステップS12において、プリンタ113を制御し、印刷済みのシール紙を通常写真シールとして写真シール排出口71より排出させる。なお、ステップS9の追加印刷処理が行われた場合、追加印刷処理部204もプリンタ113を制御し、印刷済みのシール紙を追加写真シールとして写真シール排出口71より排出させる。そして、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
次に、図12および図13のフローチャートを参照して、図10のステップS2において実行される撮影処理の詳細な流れの例を説明する。必要に応じて、図14を参照して説明する。
ステップS31において、撮影処理部201は、写りが選択されたか否かを判定する。具体的には、例えば、撮影処理部201は、まず最初に、予め撮影されて記憶部102に記憶されているモデルのイメージ画像であって、写りの異なる画像を表示部133に表示させる。次に、撮影処理部201は、利用者がタッチパネルモニタ57をタッチしてイメージ画像を選択したことを検知したか否かで、利用者により、そのイメージ画像の写りが選択されたか否かを判定する。
利用者がタッチパネルモニタ57をタッチしてイメージ画像を選択し、ステップS31で写りが選択されたと判定された場合、処理はステップS33に進む。
一方、撮影処理が開始された後、所定の時間が経過しても、利用者によりイメージ画像が選択されなかった場合、ステップS31で写りが選択されていないと判定され、処理はステップS32に進む。そして、ステップS32において、撮影処理部201は、所定の写りが選択されたものとみなして、処理をステップS33に進める。
ステップS33において、ステップS31で選択されたと判定された写り、またはステップS32で選択されたとみなされた写りを、今回の撮影処理の写りとして設定する。具体的には、選択された写りに対応するパラメータ値が、この後撮影される画像の画質に関するパラメータ値として設定される。
ステップS34において、撮影処理部201は、色味ジャンル(詳細は後述する)が選択されたか否かを判定する。具体的には、例えば、撮影処理部201は、まず最初に、予め記憶部102に記憶されている色味ジャンルを表すGUIボタンである色味ジャンルボタンを表示部133に表示させる。次に、撮影処理部201は、利用者がタッチパネルモニタ57をタッチして色味ジャンルボタンを選択したことを検知したか否かで、利用者により、その色味ジャンルボタンが表す色味ジャンルが選択されたか否かを判定する。
なお、色味ジャンルとは、合成用画像の色味による分類である。例えば、色味ジャンルとして、「春」、「夏」、「秋」、「冬」といったものが用意される場合、それぞれの色味ジャンルに、春のイメージ、夏のイメージ、秋のイメージ、冬のイメージの色味の合成用画像が分類される。
利用者がタッチパネルモニタ57をタッチして色味ジャンルボタンを選択し、ステップS34で色味ジャンルが選択されたと判定された場合、処理はステップS36に進む。
一方、ステップS33の処理の終了後、所定の時間が経過しても、利用者により色味ジャンルボタンが選択されなかった場合、ステップS34で色味ジャンルが選択されていないと判定され、処理はステップS35に進む。そして、ステップS35において、撮影処理部201は、所定の色味ジャンルが選択されたものとみなして、処理をステップS36に進める。
ステップS36において、撮影処理部201は、ステップS34で選択されたと判定された色味ジャンル、またはステップS35で選択されたとみなされた色味ジャンルを、今回の撮影処理の色味ジャンルとして設定する。
ステップS37において、撮影処理部201は、明るさが選択されたか否かを判定する。具体的には、例えば、撮影処理部201は、まず最初に、予め撮影されて記憶部102に記憶されているモデルのイメージ画像であって、明るさの異なる画像を表示部133に表示させる。次に、撮影処理部201は、利用者がタッチパネルモニタ57をタッチしてイメージ画像を選択したことを検知したか否かで、利用者により、そのイメージ画像の明るさが選択されたか否かを判定する。
利用者がタッチパネルモニタ57をタッチしてイメージ画像を選択し、ステップS37で明るさが選択されたと判定された場合、処理はステップS39に進む。
一方、ステップS36の処理後、所定の時間が経過しても、利用者によりイメージ画像が選択されなかった場合、ステップS37で明るさが選択されていないと判定され、処理はステップS38に進む。そして、ステップS38において、撮影処理部201は、所定の明るさが選択されたものとみなして、処理をステップS39に進める。
ステップS39において、撮影処理部201は、ステップS37で選択されたと判定された明るさ、またはステップS38で選択されたとみなされた明るさを、今回の撮影処理の明るさとして設定する。具体的には、選択された明るさに対応するパラメータ値が、この後撮影される画像の画質に関するパラメータ値として設定される。
ステップS40において、撮影処理部201は、ステップS36で設定された色味ジャンルに応じて、図14に示す構成の合成用画像選択画面250を表示部133に表示させる。図14の合成用画像選択画面250には、ステップS36で設定された色味ジャンルの合成用画像が、タブ方式により、そのカテゴリ毎に分類されて表示される。図14の例においては、合成用画像選択画面250には、ヨコプリタブ251、オーラタブ252、フレームタブ253、およびノーマルタブ254が設けられている。
ヨコプリタブ251は、例えばシール紙に印刷画像を横向きに印刷する場合に適した背景画像が合成用画像として分類されるカテゴリ「ヨコプリ」に対応するタブである。オーラタブ252は、被写体の輪郭を彩るのに適した背景画像であるオーラ画像が合成用画像として分類されるカテゴリ「オーラ」に対応するタブである。フレームタブ253は、被写体の画像に図柄や模様などを付加する前景画像であるフレーム画像が合成用画像として分類されるカテゴリ「フレーム」に対応するタブである。ノーマルタブ254は、色や模様のみからなる背景画像が合成用画像として分類されるカテゴリ「ノーマル」に対応するタブである。
図14の例では、利用者がオーラタブ252を選択しており、合成用画像選択画面250には、そのオーラタブ252に対応する、カテゴリ「オーラ」に分類された合成用画像のGUI画面が表示される。なお、図14の例では、そのGUI画面に、「オーラ」に分類された合成用画像が合成されたモデルとしての撮影画像(以下、モデル合成用画像という)が、モデル合成用画像群として15個並べて表示されている。利用者は、モデル合成用画像群の中の所望のモデル合成用画像を、利用者の指等でタップ(接触または近接)することにより、そのモデル合成用画像に対応する合成用画像の選択を指示することができる。
また、合成用画像選択画面250では、合成用画像を3つ選択するようになされており、選択された3つの合成用画像のモデル合成用画像は、合成用画像選択画面250の左側に、モデル合成用画像261乃至263として並べて表示される。
なお、図14の例では、GUI画面にモデル合成用画像が表示されたが、合成用画像そのものが表示されるようにしてもよい。
図12に戻り、ステップS41において、撮影処理部201は、利用者により所定枚数(本実施の形態では、3枚)の合成用画像の選択が指示されたか否かを判定する。合成用画像選択画面250において所定枚数のモデル合成用画像がまだ選択されておらず、ステップS41で合成用画像の選択が指示されていないと判定された場合、撮影処理部201は、所定枚数のモデル合成用画像が選択されるまで待機する。
一方、合成用画像選択画面250において所定枚数のモデル合成用画像が選択され、ステップS41で所定枚数の合成用画像の選択が指示されたと判定された場合、撮影処理部201は、選択された合成用画像を撮影画像に合成させる指示である合成用画像合成指示を受け付け、処理をステップS42に進める。
ステップS42において、撮影処理部201は、合成用画像合成指示に基づいて、合成用画像選択画面250において利用者に選択された3枚のモデル合成用画像に対応する合成用画像のうち、まだ読み出されていない1枚の合成用画像を記憶部102から読み出す。ステップS43において、撮影処理部201は、カメラ51により取得され、ステップS42で読み出された合成用画像と合成された利用者の動画像を、ライブビューモニタ52にライブビュー画像として表示させる。
ステップS44において、撮影処理部201は、ライブビューモニタ52にカウントダウンインジケータを表示させる。ステップS45において、撮影処理部201は、ステップS33およびS39で設定されたパラメータ値にしたがってカメラ51を制御し、撮影を行う。ステップS46において、撮影処理部201は、ステップS45で撮影された結果得られる撮影画像に、ステップS42で読み出された合成用画像を合成する。
ステップS47において、撮影処理部201は、ステップS46で合成用画像が合成された撮影画像を、ライブビューモニタ52に表示させる。ステップS48において、撮影処理部201は、撮影画像を所定枚数(本実施の形態では3枚)撮影したか否かを判定する。
ステップS48で撮影画像を所定枚数撮影していないと判定された場合、処理はステップS42に戻り、以降の処理が繰り返される。一方、ステップS48で撮影画像を所定枚数撮影したと判定された場合、ステップS49において、撮影処理部201は、撮影画像をさらに3枚以上撮影することができるか否かを判定する。
撮影処理が開始されてからの時間を撮影処理の制限時間から減算した残りの時間が、撮影画像を3枚以上撮影することが可能な時間より多く、ステップS49で撮影画像をさらに3枚以上撮影することができると判定された場合、処理はステップS40に戻り、以降の処理が繰り返される。
一方、撮影処理が開始されてからの時間を撮影処理の制限時間から減算した残りの時間が、撮影画像を3枚以上撮影することが可能な時間より少なく、撮影画像をさらに3枚以上撮影することができないと判定された場合、処理は図13のステップS50に進む。
ステップS50において、撮影処理部201は、撮影処理が開始されてからの時間がまだ撮影処理の制限時間内であるか否かを判定する。ステップS50で、撮影処理が開始されてからの時間がまだ制限時間内であると判定された場合、ステップS51において、撮影処理部201は、図12のステップS40の処理と同様に合成用画像選択画面250(図14)を表示部133に表示させる。
ステップS52において、撮影処理部201は、ステップS41の処理と同様に、所定枚数(本実施の形態では1枚)の合成用画像の選択が指示されたか否かを判定する。ステップS52で所定枚数の合成用画像の選択が指示されていないと判定された場合、撮影処理部201は、所定枚数の合成用画像が選択されるまで待機する。
一方、ステップS52で所定枚数の合成用画像の選択が指示されたと判定された場合、撮影処理部201は、選択された合成用画像を撮影画像に合成させる指示である合成用画像合成指示を受け付け、処理をステップS53に進める。
ステップS53において、撮影処理部201は、ステップS42の処理と同様に、合成用画像合成指示に基づいて、選択された合成用画像のうち、まだ読み出されていない1枚の合成用画像を記憶部102から読み出す。ステップS54において、撮影処理部201は、ステップS43の処理と同様に、カメラ51により取得され、ステップS53で読み出された合成用画像と合成された利用者の動画像を、ライブビューモニタ52にライブビュー画像として表示させる。
ステップS55において、撮影処理部201は、ステップS44の処理と同様に、ライブビューモニタ52にカウントダウンインジケータを表示させる。ステップS56において、撮影処理部201は、ステップS45の処理と同様に、ステップS33およびS39で設定されたパラメータ値にしたがってカメラ51を制御し、ボーナス撮影としての撮影を行う。ステップS57において、撮影処理部201は、ステップS56の処理と同様に、ステップS56でボーナス撮影された結果得られる撮影画像に、ステップS53で読み出された合成用画像を合成する。
ステップS58において、撮影処理部201は、ステップS47の処理と同様に、ステップS57で合成用画像が合成された撮影画像を、ライブビューモニタ52に表示させる。ステップS59において、撮影処理部201は、ステップS48の処理と同様に、撮影画像を所定枚数(本実施の形態では1枚)撮影したか否かを判定する。
ステップS59で撮影画像を所定枚数撮影していないと判定された場合、処理はステップS53に戻り、以降の処理が繰り返される。ステップS59で、撮影画像を所定枚数撮影したと判定された場合、ステップS60において、撮影処理部201は、撮影処理が開始されてから制限時間が経過したか否かを判定する。
ステップS60で撮影処理が開始されてから制限時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS51に戻り、以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS60で撮影処理が開始されてから制限時間が経過したと判定された場合、処理はステップS61に進む。また、ステップS50で撮影処理が開始されてからの時間が制限時間内ではないと判定された場合、ステップS51乃至S60の処理をスキップしてボーナス撮影を行わず、処理はステップS61に進む。
ステップS61において、撮影処理部201は、ステップS46およびS57で合成用画像が合成された全ての撮影画像からなる撮影画像群を表示部133に表示させる。ステップS62において、撮影処理部201は、編集対象画像の選択が指示されたか否かを判定する。タッチパネルモニタ57において撮影画像群の中から所定枚数の撮影画像が編集対象画像としてまだ選択されておらず、ステップS62で編集対象画像の選択が指示されていないと判定された場合、撮影処理部201は、所定枚数の撮影画像が選択されるまで待機する。
タッチパネルモニタ57において撮影画像群の中から所定枚数の撮影画像が編集対象画像として選択され、ステップS62で編集対象画像の選択が指示されたと判定された場合、処理はステップS63に進む。ステップS63において、撮影処理部201は、利用者により選択が指示された編集対象画像を保存し、撮影処理を終了する。
次に、図15のフローチャートを参照して、図10のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bのうち、図10のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間22Aに移動したか第2編集空間22Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間22に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、編集処理部202は、ステップS71において、撮影部111において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象とする撮影画像として選択された編集対象画像を取得する。編集処理部202は、ステップS72において、編集空間22の編集用モニタ141に、通常写真シールにおける印刷画像のレイアウトパターンを選択するためのレイアウト選択画面を表示させ、移動してきた利用者に対し、レイアウトパターンを選択させる。
上述したように、印刷処理部203は、編集作業により得られた編集済み画像を印刷画像としてシール紙に印刷する印刷処理を行う。編集処理部202は、このときにどのように印刷画像をレイアウトするかを、利用者に対し、予め用意されたレイアウトパターンの中から選択させる。なお、通常写真シール用のレイアウトパターンでは、写真シール内に縁のない編集済み画像が4つ以上配置される。即ち、印刷処理では、シール紙の印刷画像を印刷する領域を4分割以上(4分割、8分割、12分割等)し、その分割された各領域に縁のない編集済み画像が印刷される。
ステップS73において、編集処理部202は、レイアウト選択画面において利用者によりレイアウトパターンが選択されたか否かを判定する。ステップS73で利用者によりレイアウトパターンがまだ選択されていないと判定された場合、編集処理部202は、利用者によりレイアウトパターンが選択されるまで待機する。
一方、ステップS73で利用者によりレイアウトパターンが選択されたと判定された場合、編集処理部202は、ステップS74において、編集用モニタ141に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン63を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、編集用モニタ141に編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
編集処理部202は、ステップS75において、タブレット内蔵モニタ62から供給される入力信号に基づいて、その編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、編集処理部202は、処理をステップS76に進め、編集用モニタ141に編集画面を表示させる。
次に、編集処理部202は、ステップS77において、編集部112のタブレット142やタッチペン63を制御し、利用者による編集画面に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
編集処理部202は、ステップS78において、タブレット内蔵モニタ62より供給される入力信号(即ち、タッチペン63およびタブレット142により受け付けられた位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力された(GUIに対する操作が行われた)か否かを判定する。利用者等によりタッチペン63が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定された場合、即ち、ステップS78で利用者による指示が入力されたと判定された場合、編集処理部202は、処理をステップS79に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示内容に応じて編集画面に表示される編集画像を更新する。
例えば、利用者が、タッチペン63を操作して編集画面内に表示されている所望のスタンプを選択し、その後、編集画面内の編集画像の所望の位置でタッチペン63をタブレット142にタップすると、編集処理部202は、利用者による編集画像の所望の位置へのスタンプ画像の貼り付けの指示が入力されたと判定し、その指示内容に応じて、編集画像にスタンプ画像を貼り付ける。
このような指示内容に応じた編集画像の更新が終了すると、編集処理部202は、処理をステップS80に進める。なお、ステップS78において指示が入力されていないと判定された場合、編集処理部202は、ステップS79の処理を省略し、ステップS80に処理を進める。
ステップS80において、編集処理部202は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、編集画面に表示される終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、編集処理部202は、処理をステップS78に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部202は、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS78乃至ステップS80の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。
一方、ステップS80において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部202は、処理をステップS81に進める。ステップS81において、編集処理部202は、落書き編集が行われた編集済み画像を、印刷処理における印刷画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集済み画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するかしないかは任意である。
ステップS82において、編集処理部202は、編集画面の表示を終了し、落書き編集入力の受け付けを終了する。編集処理部202は、ステップS82の処理を終了すると、編集処理を終了し、処理を図10のステップS4に戻す。そして、ステップS5以降の処理が行われる。
次に、追加印刷作業の様子を、図16乃至図22を参照して説明する。
利用者が追加印刷用の代金を追加硬貨投入返却部65に投入すると、まず最初に、図16に示すレイアウト種類選択画面300が編集用モニタ141に表示される。このレイアウト種類選択画面300は、「記念日サイズ?それともいつものサイズ?」というレイアウトパターンの種類の選択を促すメッセージ、記念日サイズ部301、および、通常サイズ部302により構成される。
記念日サイズ部301は、追加印刷画像のサイズが記念日サイズ(詳細は後述する)となるレイアウトパターンを表示させるときに操作される。また、通常サイズ部302は、追加印刷画像のサイズが通常サイズとなるレイアウトパターンを表示させるときに操作される。
なお、記念日サイズとは、写真シールの印刷画像を印刷する領域を1分割または2分割したときの分割された領域のサイズである。即ち、記念日サイズで追加印刷画像が印刷される場合、追加写真シールには1つまたは2つの追加印刷画像が印刷される。また、通常サイズとは、通常写真シール用のレイアウトパターンにおける印刷画像のサイズである。
図16のレイアウト種類選択画面300において、利用者がタッチペン63を用いて記念日サイズ部301を選択すると、編集用モニタ141には、図17に示すレイアウト選択画面310が表示される。このレイアウト選択画面310は、主に、「1分割サイズor2分割サイズ?」というレイアウトパターンの選択を促すメッセージ、1分割選択部311、および2分割選択部312により構成される。
1分割選択部311は、追加写真シールの追加印刷画像を印刷する領域全体に追加印刷画像を配置させるレイアウトパターン(以下、1分割パターンという)を選択するときに操作される。2分割選択部312は、追加写真シールの追加印刷画像を印刷する領域に2枚の追加印刷画像を配置させるレイアウトパターン(以下、2分割パターンという)を選択するときに操作される。
図17のレイアウト選択画面310において、利用者がタッチペン63を用いて1分割選択部311を選択すると、編集用モニタ141には、図18に示す構成の追加印刷画像選択画面320が表示される。但し、このときは、利用者によりまだ追加印刷画像が選択されていないので、後述する追加印刷画像表示部321と縁選択部322には何も表示されない。
図18の追加印刷画像選択画面320は、主に、「大きくする画像を選んでね!ふちの色も選べるよ!」という追加印刷画像の選択を促すメッセージ、追加印刷画像表示部321、縁選択部322、決定ボタン323、編集済み画像表示部324、および撮影画像表示部325により構成される。
追加印刷画像表示部321には、利用者により選択された追加印刷画像が表示される。縁選択部322は、縁なしボタン322Aと色選択部322Bにより構成され、追加印刷画像に合成する縁画像に関する指示を行うときに操作される。縁なしボタン322Aは、追加印刷画像に縁画像を合成しないときに選択される。色選択部322Bには、追加印刷画像に合成されている合成用画像(以下、印刷合成用画像という)に応じてサンプル画像が表示される。利用者は、縁画像の色として所望の色のサンプル画像を、タッチペン63を用いて選択することにより、追加印刷画像に合成する縁画像の色を選択することができる。なお、色選択部322Bにおけるサンプル画像の表示方法については、図19と図20を参照して後述する。
決定ボタン323は、追加印刷画像表示部321に表示されている縁画像が合成された追加印刷画像または縁画像が合成されていない追加印刷画像の追加印刷を指示するときに選択される。編集済み画像表示部324には、編集作業により得られた編集済み画像が表示され、撮影画像表示部325には、撮影作業により得られた撮影画像が表示される。
以上のような追加印刷画像選択画面320において、利用者が、編集済み画像表示部324に表示されている編集済み画像および撮影画像表示部325に表示されている撮影画像のうちの追加印刷画像として所望のものを、タッチペン63を用いて選択すると、その追加印刷画像の印刷合成用画像に対応するデフォルトの色の縁画像が追加印刷画像に合成され、追加印刷画像表示部321に表示される。
図18の例では、編集済み画像表示部324に表示されている右から2番目の編集済み画像331が追加印刷画像として選択されており、その編集済み画像331の印刷合成用画像に対応するデフォルトの色の縁画像332が合成された編集済み画像331が追加印刷画像表示部321に表示されている。なお、各合成用画像に対応するデフォルトの色の情報は、デフォルト色情報として、記憶部102に予め記憶されている。
また、利用者により追加印刷画像が選択されると、図18に示すように、その追加印刷画像の印刷合成用画像に応じてサンプル画像が縁選択部322の色選択部322Bに表示されるとともに、縁なしボタン322Aが縁選択部322に表示される。そして、利用者は、縁なしボタン322Aを選択することにより、追加印刷画像に合成されている縁画像を消去したり、色選択部322Bに表示されているサンプル画像の中から所望の色のサンプル画像を選択することにより、追加印刷画像に合成されている縁画像の色を変更する。
このように、利用者は縁画像の色を所望の色にすることができるので、追加印刷画像と、その追加印刷画像の縁の色に統一感のある追加写真シールを作成することができる。その結果、利用者は満足のいく追加写真シールを得ることができる。
なお、写真シール作成装置1は、縁選択部322を追加印刷画像選択画面320に設けるのではなく、図15の編集処理のステップS72で表示されるレイアウト選択画面に設けることにより、利用者が編集作業中に縁画像の色の選択を行うことができるようにしてもよい。
次に、図19と図20を参照して、縁選択部322におけるサンプル画像の表示方法について説明する。
なお、写真シール作成装置1では、合成用画像ごとに、各サンプル画像の色に対して優先順位が予め決定されており、その優先順位がサンプル画像に対応付けて記憶部102に記憶されているものとする。この優先順位は、例えば、合成用画像の色合いと統一感のある色が、より上位となるように決定される。具体的には、例えば、各合成用画像の色調と同系色の色や濃淡を変えた色の優先順位が高くなるように決定される。
図19の縁選択部322では、図中上部に縁なしボタン322Aが表示され、その縁なしボタン322Aの下部に色選択部322Bが表示される。この色選択部322Bには、利用者により選択された追加印刷画像の印刷合成用画像における優先順位の上からX番目までの色のX個のサンプル画像が、優先順位の上のものから順に上から表示される。また、色選択部322Bの右隣には、各サンプル画像に対応して、そのサンプル画像の色に対する、印刷合成用画像における優先順位が表示される。さらに、色選択部322Bに表示される優先順位が1位の色のサンプル画像には、優先順位の1位を表す情報として「おすすめ」という文字が重畳表示される。
以上のように、図19の色選択部322Bでは、全てのサンプル画像または優先的な所定数のサンプル画像が表示されるのではなく、印刷合成用画像に対応するX個のサンプル画像が表示されるので、利用者は短時間で所望の色のサンプル画像を選択することができる。
図20の縁選択部322では、図19の縁選択部322と同様に、図中上部に縁なしボタン322Aが表示され、その縁なしボタン322Aの下部に色選択部322Bが表示されるが、色選択部322Bには、記憶部102に記憶されている全てのサンプル画像または優先的な所定数のサンプル画像が所定の順に表示される。図12の例では、記憶部102に14枚のサンプル画像が記憶されており、色選択部322Bには、14枚のサンプル画像が1列に7枚ずつ並べられている。なお、優先的な所定数のサンプル画像は、予め決定されていてもよいし、利用者による選択回数の履歴によって決定されるようにしてもよい。
また、色選択部322Bにおいて、優先順位が1位の色のサンプル画像には、優先順位の1位を表す情報として「おすすめ」という文字が重畳表示される。なお、この優先順位は、追加印刷画像が変更され、印刷合成用画像が変更されるたびに変わる。従って、追加印刷画像が変更されると、「おすすめ」という文字が重畳表示されるサンプル画像も変更され、例えば、色選択部322Bは、図20Aに示す状態から図20Bに示す状態になる。
以上のように、図20の色選択部322Bには、記憶部102に記憶されている全てのサンプル画像または優先的な所定数のサンプル画像が表示されるので、利用者は全てのサンプル画像または優先的な所定数のサンプル画像の色を縁画像の色とすることができ、その結果、個性的な追加写真シールを作成することができる。
なお、図20では、優先順位が1位の色のサンプル画像にのみ文字が重畳されたが、全てのサンプル画像または優先的な所定数のサンプル画像に優先順位を表す文字が重畳されるようにしてもよい。また、各サンプル画像の色に対する優先順位は、上述したように予め決定されていてもよいが、各合成用画像において利用者により各サンプル画像が選択された回数によって決定されるようにしてもよい。
一方、図17のレイアウト選択画面310において、利用者がタッチペン63を用いて2分割選択部312を選択すると、追加写真シールに印刷される追加印刷画像は2枚になるため、編集用モニタ141には、各追加印刷画像用の追加印刷画像表示部と縁選択部が設けられた、図21に示す追加印刷画像選択画面340が表示される。
具体的には、追加印刷画像選択画面340には、1枚目の追加印刷画像の追加印刷画像表示部である追加印刷画像表示部341−1および2枚目の追加印刷画像の追加印刷画像表示部である追加印刷画像表示部341−2、並びに、1枚目の追加印刷画像の縁選択部である縁選択部342−1および2枚目の追加印刷画像の縁選択部である縁選択部342−2が設けられている。
従って、利用者は縁選択部342−1と342−2を用いて、追加印刷画像ごとに、縁画像を消去したり、縁画像の色を変更したりすることができる。これにより、例えば、利用者が同一の編集済み画像または撮影画像を2枚の追加印刷画像として選択した場合であっても、各追加印刷画像の縁画像の色を互いに異なる色とすることにより、異なる雰囲気の2枚の追加印刷画像が印刷された追加写真シールを得ることができる。その結果、利用者の満足度は向上する。また、利用者は、各追加印刷画像の縁画像の色を互いに異なる色とすることにより、追加印刷画像ごとの追加写真シールの切り分けを容易に行うことができる。
追加印刷画像選択画面340にはまた、追加印刷画像選択画面320と同様に、「大きくする画像を選んでね!ふちの色も選べるよ!」という追加印刷画像の選択を促すメッセージ、決定ボタン323、編集済み画像表示部324、および撮影画像表示部325が表示される。
利用者は、追加印刷画像選択画面340において、例えば、追加印刷画像表示部341−1または341−2を選択してから、編集済み画像表示部324の編集済み画像または撮影画像表示部325の撮影画像を選択することにより、選択中の追加印刷画像表示部341に表示される追加印刷画像の追加印刷画像選択指示を入力する。
なお、以下では、追加印刷画像表示部341−1および341−2を特に区別する必要がない場合、それらをまとめて追加印刷画像表示部341という。また、縁選択部342−1および342−2を特に区別する必要がない場合、それらをまとめて縁選択部342という。
また、図21の例では、各追加印刷画像用の縁選択部342が設けられたが、縁選択部342の表示方法として、図20で説明した表示方法を採用した場合、図22に示す構成の、全ての追加印刷画像に対して共通の縁選択部350を追加印刷画像選択画面340に表示させるようにしてもよい。
図22の縁選択部350では、図中上部に各追加印刷画像に共通の縁なしボタン350Aが表示され、その縁なしボタン350Aの下部に各追加印刷画像に共通の色選択部350Bが表示される。
また、色選択部350B内の、追加印刷画像選択画面340の上部に設けられた追加印刷画像表示部341−1に表示される追加印刷画像に対応する、優先順位が1位の色のサンプル画像には、「上おすすめ」という文字が重畳される。また、色選択部350B内の、追加印刷画像選択画面340の下部に設けられた追加印刷画像表示部341−2に表示される追加印刷画像に対応する、優先順位が1位の色のサンプル画像には、「下おすすめ」という文字が重畳される。
図22の縁選択部350が選択された追加印刷画像選択画面340において、利用者は、例えば、追加印刷画像表示部341−1または341−2を選択してから、サンプル画像を選択することにより、選択中の追加印刷画像表示部341に表示されている追加印刷画像に対する縁画像合成指示を入力する。
以上のように、各追加印刷画像に共通の縁選択部350が追加印刷画像選択画面340に表示される場合、縁選択部の表示領域が少なくて済むため、追加印刷画像表示部341、決定ボタン323、編集済み画像表示部324、撮影画像表示部325などのサイズを大きくすることができる。また、縁選択部350のサイズを大きくすることもできるので、縁選択部350に表示可能なサンプル画像の枚数が増加し、より多くのサンプル画像を用意して表示させることができる。その結果、利用者が縁画像の色として選択可能な色が多くなり、より面白みのある個性的な追加写真シールを提供することができる。
次に、図23のフローチャートを参照して、図10のステップS9において、図9の追加印刷処理部204により実行される追加印刷処理の詳細な流れの例を説明する。
利用者が追加印刷用の代金を追加硬貨投入返却部65に投入すると、ステップS91において、シールレイアウト表示制御部222は、レイアウト種類選択画面300(図16)を編集用モニタ141に表示させる。ステップS92において、シールレイアウト表示制御部222は、利用者により追加印刷画像のサイズとして記念日サイズが選択されたか否かを判定する。
レイアウト種類選択画面300において、利用者がタッチペン63を用い記念日サイズ部301を選択し、ステップS92で利用者により追加印刷画像のサイズとして記念日サイズが選択されたと判定された場合、処理はステップS93に進む。
ステップS93において、シールレイアウト表示制御部222は、記念部サイズのレイアウト選択画面310(図17)を編集用モニタ141に表示させる。ステップS94において、シールレイアウト表示制御部222は、利用者からのレイアウトパターンの選択指示を受け付けたか否かを判定する。
レイアウト選択画面310において、利用者がタッチペン63を用いて、1分割選択部311または2分割選択部312をまだ選択しておらず、ステップS94でレイアウトパターンの選択指示を受け付けていないと判定された場合、シールレイアウト表示制御部222は、利用者により1分割選択部311または2分割選択部312が選択されるまで待機する。
一方、利用者により1分割選択部311または2分割選択部312が選択され、ステップS94でレイアウトパターンの選択指示を受け付けたと判定された場合、処理はステップS95に進む。
ステップS95において、画像表示制御部223は、利用者により選択されたレイアウトパターンに応じて、追加印刷画像選択画面を編集用モニタ141に表示させる。具体的には、利用者により1分割選択部311が選択されたとき、即ち、1分割パターンが選択されたとき、画像表示制御部223は、追加印刷画像表示部321と縁選択部322に何も表示されていない追加印刷画像選択画面320(図18)を表示させる。一方、利用者により2分割選択部312が選択されたとき、即ち、2分割パターンが選択されたとき、画像表示制御部223は、追加印刷画像表示部341と縁選択部342に何も表示されていない追加印刷画像選択画面340(図21)を表示させる。
ステップS96において、画像選択指示受付部224は、利用者からの追加印刷画像選択指示を受け付けたか否かを判定する。追加印刷画像選択画面320(340)において、編集済み画像表示部324の編集済み画像および撮影画像表示部325の撮影画像のうち、追加写真シールに配置させる追加印刷画像の枚数分の画像(レイアウトパターンが1分割パターンである場合1枚分の画像、レイアウトパターンが2分割パターンである場合2枚分の画像)が追加印刷画像としてまだ選択されておらず、ステップS96で追加印刷画像選択指示をまだ受け付けていないと判定された場合、画像選択指示受付部224は、編集済み画像表示部324の編集済み画像および撮影画像表示部325の撮影画像のうち、追加写真シールに配置させる追加印刷画像の枚数分の画像が追加印刷画像として選択されるまで待機する。
一方、追加印刷画像選択画面320(340)において、利用者が編集済み画像表示部324の編集済み画像および撮影画像表示部325の撮影画像のうち、追加写真シールに配置させる追加印刷画像の枚数分の画像を追加印刷画像として選択し、ステップS96で利用者からの追加印刷画像選択指示を受け付けたと判定された場合、処理はステップS97に進む。なお、以降のステップS97乃至S106の処理は、追加印刷画像ごとに行われる。
ステップS97において、サンプル画像表示制御部225は、印刷合成用画像に応じて、サンプル画像と優先順位を記憶部102から読み出す。ステップS98において、縁画像合成部228は、記憶部102に記憶されている、印刷合成用画像に対応するデフォルト色情報に基づいて、そのデフォルト色情報が表すデフォルトの色の縁画像を、追加印刷画像に合成させる。
ステップS99において、サンプル画像表示制御部225は、ステップS98で縁画像が合成された追加印刷画像を追加印刷画像表示部321(341)に表示させるとともに、ステップS97で読み出されたサンプル画像を色選択部322B(342B,350B)に表示させる。
ステップS100において、合成指示受付部226は、縁画像合成指示を受け付けたか否かを判定する。色選択部322B(342B,350B)において、利用者によりサンプル画像が選択され、ステップS100で縁画像合成指示を受け付けたと判定された場合、処理はステップS101に進む。
ステップS101において、設定部227は、縁画像合成指示に応じて、その追加印刷画像に合成する縁画像の色を設定する。具体的には、利用者により選択されたサンプル画像の色が、縁画像の色として設定される。
ステップS102において、縁画像合成部228は、設定部227により設定された色の縁画像を記憶部102から読み出して追加印刷画像に合成する。ステップS103において、画像表示制御部223は、ステップS102で縁画像が合成された追加印刷画像を追加印刷画像表示部に表示させ、処理をステップS107に進める。
一方、色選択部322B(342B,350B)において、利用者によりサンプル画像が選択されず、ステップS100で縁画像合成指示を受け付けていないと判定された場合、処理はステップS104に進む。ステップS104において、合成指示受付部226は、追加印刷画像選択画面320(340)において利用者により縁なしボタン322A(342A,350A)が選択されたか否かを判定する。
ステップS104で利用者により縁なしボタンが選択されたと判定された場合、ステップS105において、縁画像合成部228は、追加印刷画像に合成されている縁画像を消去する。次に、ステップS106において、画像表示制御部223は、ステップS105で縁画像が消去された結果得られる縁なしの追加印刷画像を追加印刷画像表示部321(341)に表示させ、処理をステップS107に進める。
また、ステップS103で利用者により縁なしボタンが選択されていないと判定された場合、処理はステップS104乃至S106をスキップし、ステップS107に進む。ステップS107において、印刷指示受付部229は、追加印刷画像選択画面320(340)において利用者により決定ボタン323が選択されたか否かを判定する。ステップS107で利用者により決定ボタン323が操作されていないと判定された場合、ステップS108において、画像選択指示受付部224は、利用者により追加印刷画像の変更が指示されたか否かを判定する。
利用者が、追加印刷画像選択画面320(340)において、編集済み画像表示部324の編集済み画像および撮影画像表示部325の撮影画像のうちのいずれかを、変更後の追加印刷画像として選択し、ステップS108で追加印刷画像の変更が指示されたと判定された場合、処理はステップS97に戻り、以降の処理が繰り返される。
一方、追加印刷画像選択画面320(340)において、編集済み画像表示部324の編集済み画像および撮影画像表示部325の撮影画像のうちのいずれも選択されず、ステップS108で追加印刷画像の変更が指示されていないと判定された場合、処理はステップS100に戻り、以降の処理が繰り返される。
また、ステップS107で利用者により決定ボタン323が選択されたと判定された場合、印刷指示受付部229は印刷指示を受け付け、処理はステップS111に進む。
一方、レイアウト種類選択画面300において、利用者がタッチペン63を用い通常サイズ部302を選択し、ステップS92で利用者により追加印刷画像のサイズとして記念日サイズが選択されていないと判定された場合、処理はステップS109に進む。ステップS109において、シールレイアウト表示制御部222は、通常サイズのレイアウト選択画面として、図15の編集処理のステップS72で表示されたレイアウト選択画面と同一のものを表示させる。
ステップS110において、印刷指示受付部229は、ステップS109で表示されたレイアウト選択画面において、利用者からのレイアウトパターンの選択指示を受け付けたか否かを判定する。ステップS110でレイアウトパターンの選択指示がまだ受け付けられていないと判定された場合、利用者によりレイアウトパターンが選択されるまで待機する。一方、ステップS110で利用者によりレイアウトパターンの選択指示が受け付けられたと判定された場合、印刷指示受付部229は印刷指示を受け付け、処理をステップS111に進める。
ステップS111において、印刷制御部230は、最後に追加印刷画像表示部321(341)に表示されていた縁画像が合成された追加印刷画像や、縁画像が合成されていない追加印刷画像を、利用者により選択された記念日サイズのレイアウトパターンで配置して印刷するための印刷データ、または、編集済み画像を利用者により選択された通常サイズのレイアウトパターンで配置して印刷するための印刷データを作成する。
なお、このとき、印刷制御部230は、レイアウトパターンが1分割パターンである場合、縁画像が合成された追加印刷画像または縁画像が合成されていない追加印刷画像のサイズが、写真サイズ(例えば、L判サイズ)となるように印刷データを作成する。また、レイアウトパターンが2分割パターンである場合、印刷制御部230は、縁画像が合成された追加印刷画像または縁画像が合成されていない追加印刷画像のサイズが、小さい写真サイズ(例えば、カードサイズや名刺サイズ)となるように印刷データを作成する。
即ち、追加印刷画像に縁画像が合成されていない場合、追加印刷画像のサイズは写真サイズまたは小さい写真サイズとなり、追加印刷画像に縁画像が合成されている場合、追加印刷画像のサイズは写真サイズまたは小さい写真サイズより小さいサイズとなる。
以上のように、レイアウトパターンが1分割パターンである場合、縁画像が合成された追加印刷画像または縁画像が合成されていない追加印刷画像のサイズが写真サイズとなるので、利用者は写真と同サイズの大きい追加写真シールを得ることができ、その追加写真シールを写真用アルバムに記念写真として長く保存することが可能となる。
また、レイアウトパターンが2分割パターンである場合、縁画像が合成された追加印刷画像または縁画像が合成されていない追加印刷画像のサイズが小さい写真サイズとなるので、利用者は、その追加写真シールを、小さい写真サイズ専用のアルバム、名刺入れやカード入れなどに手軽に保存することができる。
ステップS112において、印刷制御部230は、その印刷データをプリンタ113に供給して、シール紙への追加印刷画像の印刷を行わせる。そして、追加印刷処理は終了し、処理は図10のステップS9に戻って、ステップS10以降の処理が行われる。
次に、図24は、図8の追加印刷処理部204の追加写真シール作成機能に関する、さらに詳細な他の構成例を示す機能ブロック図である。
図24の追加印刷処理部204は、図9の追加印刷処理部204の合成指示受付部226を削除し、設定部227の代わりに設定部371を設けることにより構成される。そして、図24の追加印刷処理部204では、合成用画像ごとに用意されている所定の色の縁画像が、その合成用画像が合成された追加印刷画像に合成される。
具体的には、記憶部102には、合成用画像に対応して、その合成用画像と統一感のある色の縁画像が予め記憶されている。そして、設定部371は、追加印刷画像ごとに、追加印刷画像選択指示に応じて、その追加印刷画像の印刷合成用画像に対応して記憶部102に記憶されている縁画像の色を、追加印刷画像に合成する縁画像の色として設定する。
以上のように、図24の追加印刷処理部204では、印刷合成用画像と統一感のある色の縁画像が自動的に追加印刷画像に合成されるので、利用者は縁画像の色を選択する必要がなく、より短時間で、追加印刷画像と、その追加印刷画像の縁の色に統一感のある追加写真シールを作成することができる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図10のステップS9において、図24の追加印刷処理部204により実行される追加印刷処理の詳細な流れの例を説明する。
ステップS131乃至S134の処理は、図23のステップS91乃至S94の処理と同一であるので説明は省略する。ステップS135において、画像表示制御部223は、利用者により選択されたレイアウトパターンに応じて、追加印刷画像選択画面を編集用モニタ141に表示させる。ここで表示される追加印刷画像選択画面は、図18の追加印刷画像選択画面320の縁選択部322のないもの、または、図21の追加印刷画像選択画面340の縁選択部342のないものである。
ステップS136において、画像選択指示受付部224は、図23のステップS96と同様に、利用者からの追加印刷画像選択指示を受け付けたか否かを判定する。ステップS136で追加印刷画像選択指示がまだ受け付けられていないと判定された場合、画像選択指示受付部224は、編集済み画像表示部324の編集済み画像および撮影画像表示部325の撮影画像のうち、追加写真シールに配置させる追加印刷画像の枚数分の画像が追加印刷画像として選択されるまで待機する。
一方、ステップS136で利用者からの追加印刷画像選択指示が受け付けられたと判定された場合、処理はステップS137に進む。ステップS137において、設定部371は、追加印刷画像の印刷合成用画像に対応して記憶部102に記憶されている縁画像の色を、追加印刷画像に合成する縁画像の色として設定する。そして、処理はステップS138に進む。
ステップS138乃至S145の処理は、図23のステップS102,S103、およびS107乃至S112の処理と同様であるので、説明は省略する。
なお、写真シール作成装置1は、ステップS135で表示される追加印刷画像選択画面に縁なしボタンを設け、利用者が、その縁なしボタンを操作することにより、縁なしの追加印刷画像が追加写真シールに印刷されるようにしてもよい。
また、追加印刷画像に縁画像が合成される場合、図26乃至図30に示すように、撮影に関する撮影情報としての撮影日を縁画像の印刷領域に印字するようにしてもよい。なお、図26乃至図30の例では、追加印刷画像を正常な向きにしたときの下側の縁画像の右側に撮影日が印字されている。
具体的には、図26に示すように、レイアウトパターンが1分割パターンであり、追加写真シール400の追加印刷画像が印刷される追加印刷画像領域401に横長の追加印刷画像411が、追加写真シール400の図中下側を画像の正常な向きにおける左側とする向き(以下、横向きという)に印刷される場合、追加印刷画像領域401内の追加印刷画像411の図中右側の縁画像411Aの図中上側に対応する位置411Bに撮影日が印字される。その結果、追加印刷画像411を正常な向きにしたときの下側の縁画像411Aの右側の位置411Bに撮影日が印字される。
一方、図27に示すように、追加印刷画像領域401に縦長の追加印刷画像412が、追加写真シール400の図中下側を画像の正常な向きにおける上側とする向き(以下、縦向きという)に印刷される場合、追加印刷画像領域401内の追加印刷画像412の図中上側の縁画像412Aの図中左側に対応する位置412Bに撮影日が印字される。その結果、追加印刷画像412を正常な向きにしたときの下側の縁画像412Aの右側の位置412Bに撮影日が印字される。
また、図28に示すように、レイアウトパターンが2分割パターンであり、追加写真シール400の追加印刷画像領域401が2分割された各領域421−1および421−2に、横長の追加印刷画像431または432が縦向きに印刷される場合、領域421−1内の追加印刷画像431の図中上側の縁画像431Aの図中左側に対応する位置431Bおよび領域421−2内の追加印刷画像432の図中上側の縁画像432Aの図中左側に対応する位置432Bに撮影日が印字される。その結果、追加印刷画像431および432を正常な向きにしたときの下側の縁画像431Aおよび432Aの右側の位置431Bおよび432Bに撮影日が印字される。
一方、図29に示すように、図28の領域421−2に縦長の追加印刷画像433が横向きに印刷される場合、領域421−2内の撮影日の印字位置は、追加印刷画像433の図中右側の縁画像433Aの図中上側に対応する位置433Bとなる。その結果、追加印刷画像433を正常な向きにしたときの下側の縁画像433Aの右側の位置433Bに撮影日が印字される。
さらに、図30に示すように、図29の領域421−1において、縦長の追加印刷画像434が横向きに印刷される場合、領域421−1内の撮影日の印字位置は、追加印刷画像434の図中右側の縁画像434Aの図中下側に対応する位置434Bとなる。その結果、追加印刷画像434を正常な向きにしたときの下側の縁画像434Aの右側の位置434Bに撮影日が印字される。
なお、図26乃至図30では、追加写真シール400の追加印刷画像領域401以外の図中上側の余白領域402に、追加印刷画像として選択されない編集済み画像がおまけ画像として印刷されている。
以上のように、追加印刷画像の印刷向きが横向きであるか、縦向きであるかによって、追加印刷画像領域内の撮影日の印字位置が変更されるので、追加印刷画像の印刷向きが横向きであるか、縦向きであるかによらず、追加印刷画像を正常な向きにしたときの下側の縁画像の右側に撮影日を印字することができる。また、追加印刷画像ごとに撮影日が印字されるので、追加写真シールを追加印刷画像ごとに切り分けた場合であっても、その追加印刷画像がいつ撮影されたものであるかを把握することができる。
なお、追加印刷画像の印刷向きが横向きであるか、縦向きであるかによって、撮影日の文字色や文字種、撮影日の印字領域の色などを変更させるようにしてもよい。また、これらを印刷合成用画像に応じて変更させるようにしてもよい。この場合、追加印刷画像と撮影日の印字にも統一感のある追加写真シールを作成することができる。その結果、利用者に、より満足のいく追加写真シールを提供することができる。
また、図31に示すように、余白領域402内のおまけ画像付近に、撮影日が印字される日付印字領域を設けるようにしてもよい。なお、図31では、説明の便宜上、図26中右側が、図31中下側になるように示している。
図31の例では、おまけ画像の図中右側部に日付印字領域441が設けられている。そして、日付印字領域441には、各おまけ画像に対応して撮影日が印字されている。なお、おまけ画像の印刷向きが横向きであるか、縦向きであるかによって、撮影日の表示方法(図31の例では、文字列の向き)が変更されている。具体的には、おまけ画像の印刷向きが横向きである場合(おまけ画像の正常な向きにおける左側が図31中左側である場合)、撮影日の文字列が年、月、日ごとに2桁で縦書きされ、おまけ画像の印刷向きが縦向きである場合(おまけ画像の正常な向きにおける上側が図31中左側である場合)、撮影日の文字列が年、月、日ごとに2桁で横書きされる。
なお、上述した説明では、合成用画像ごとに縁画像の色や優先順位が設定されていたが、色味ジャンルごとに縁画像の色や優先順位が設定されているようにしてもよい。
また、上述した説明では、追加印刷画像のサイズが記念日サイズである場合に、追加印刷画像に縁画像が合成されたが、追加印刷画像のサイズが通常サイズである場合にも、追加印刷画像に縁画像が合成されるようにしてもよい。
さらに、上述した説明では、1枚の追加写真シールが作成されるようにしたが、複数枚の追加写真シールが作成されるようにしてもよい。この場合、例えば、2人の利用者が一緒に写真シール作成装置1で写真シール作成ゲームを行っている場合、レイアウトパターンが1分割パターンであっても、2枚の追加写真シールを作成させることにより、2人の利用者が1枚ずつ追加写真シールを得ることができる。これにより、全ての利用者を満足させることができる。
また、複数枚の追加写真シールが作成される場合、同一の追加写真シールを複数枚作成するようにしてもよいし、1枚の追加写真シールごとに追加印刷画像を選択させ、縁画像合成指示を受け付けるようにしてもよい。同一の追加写真シールを複数枚作成する場合、利用者は同一の追加写真シールを共に保存することができ、1枚の追加写真シールごとに追加印刷画像を選択させ、縁画像合成指示を受け付ける場合、利用者は、1人ずつ気に入った追加印刷画像の追加写真シールを作成することができる。
さらに、上述した説明では、縁画像が単色の画像であるものとして説明したが、縁画像がグラデーションや柄のある画像である場合においても同様に、上述した各種の処理において色をグラデーションや柄に置き換えた処理が行われ、印刷画像と、その印刷画像の縁のグラデーションや柄に統一感のある追加写真シールを作成することができる。
以上のようにして、写真シール作成装置1は、作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図7に示すように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしても勿論よい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。