以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して、前景や背景を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、所謂リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、所謂口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示されるように、事前接客ユニット11、撮影ユニット12、編集ユニット13、および天井ストロボユニット14の4つのユニットに大きく分けられる。
事前接客ユニット11は、写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力したりするユニットである。
撮影ユニット12は、被写体(利用者等)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間)において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間(後述する撮影空間)の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)や利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット14は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示されるように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
このカーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示されるように、利用者は、事前接客ユニット11前方周辺の領域である事前接客領域31において、事前接客ユニット11に代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者A)。利用者は、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32が使用中で無ければ、事前接客ユニット11の横付近より入場する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、事前接客領域31において待機する(事前接客ユニット11が待機を指示する)。
なお、事前接客ユニット11は、点線で示されるように前方ユニット12Aの反対側に設けることも可能であり、この場合、利用者は、その事前接客ユニット11のある方から写真シール作成ゲームを開始し(利用者A’)、事前接客終了後、上述した側と反対側より撮影空間32に入場する(利用者B)。
撮影空間32に入場した利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業(本撮影)を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C’)の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C’)は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲームを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、事前接客領域31の利用者A(または利用者A’)が、撮影空間32に移動すると、事前接客領域31が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に事前接客領域31を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、撮影空間32の利用者Bが、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C’が、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、事前接客領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、事前接客ユニット11の構成例を示す図である。図5に示されるように、事前接客ユニット11には、利用者が投入する写真シール作成ゲームの代金を受け付けたり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口41、写真シール作成ゲームやその遊戯方法の案内やデモンストレーション画面等を表示するモニタ42、および、モニタ42に表示される画像に対応する音声や、効果音等を出力するスピーカ43が設けられている。
モニタ42に表示される画像やスピーカ43より出力される音声は、筐体10(カーテン21に囲まれる領域の外)の外部に向けて出力されるため、写真シール作成ゲームを行う前の、利用者となる予定の人間の写真シール作成ゲームの遊戯方法についての理解を深めるだけでなく、写真シール作成装置1の周囲に居る、写真シール作成ゲームを行っていない人間に対しての宣伝(勧誘)効果も有する。
また、利用者が硬貨投入返却口41に写真シール作成ゲームをプレイするために所定の代金を投入すると、撮影空間32が空いている場合には、モニタ42に、利用者を撮影空間32に誘導する案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ43より出力される。また、撮影空間32が使用中である場合には、モニタ42に、利用者にその場(事前接客領域31)において待機させるように促す案内画面が表示され、それに対応する音声がスピーカ43より出力される。
なお、上述したように、事前接客ユニット11は、図5に示されるように、前方ユニット12Aの右側に設置してもよいし、図1に示されるように、前方ユニット12Aの左側に設置してもよい。
図6は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図6に示される正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取得されている(撮り込まれている)取得画像や撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ52、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−8、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場54−1および荷物置場54−2、並びに、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ55−1およびスピーカ55−2が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、画像(動画)を取得する(取得画像)。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、カメラ51の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ52の画面上には無色透明のタッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が重畳されており、例えば利用者の指等でタップすることによりその位置情報(利用者の指示)を入力することができる。
照明装置53−1乃至照明装置53−8は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−8を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
荷物置場54−1および荷物置場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場54−1および荷物置場54−3は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場54−1または荷物置場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場54−1および荷物置場54−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場54と称する。
スピーカ55−1およびスピーカ55−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ55−1およびスピーカ55−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ55と称する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図7は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図7において、この左側面には、第1編集インタフェース13Aが設けられている。その上側には、カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図7の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有している。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)、並びに、スピーカ64が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、CRTディスプレイやLCD等のディスプレイにより構成され、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像(落書き編集入力画面)等を表示する。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタである。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
このタブレット内蔵モニタ62の左右近傍には、画面上に重畳されたタッチパネルに対応するタッチペン63−1とタッチペン63−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図7に示される第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図7に示される構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用する。
図8は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図8に示されるように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図9は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図9において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有しており、その制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、事前接客部111、撮影部112、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
事前接客部111は、事前接客ユニット11を用いて、撮影前の利用者に対する接客処理を行う。例えば、事前接客部111は、写真シール作成ゲームのデモンストレーション画面を表示したり、写真シール作成ゲームの代金(硬貨)の投入を受け付けたり、撮影空間32内への移動案内を行ったり、撮影空間32が使用中の場合、利用者を待機させたりする。事前接客部111は、上述したモニタ42およびスピーカ43の他に、硬貨処理部121を有する。硬貨処理部121は、硬貨投入返却口41に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、課金処理や、移動又は待機案内等をモニタ42及びスピーカ43に行わせたりする。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテン131、照明装置53、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ55を有する。
背景カーテン131は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。背景カーテン131(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者より後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン131は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等統一されている必要はない)。また、利用者が背景を選択することができればよく、例えば、スライド式、開閉式、または折り畳み式等、昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン131に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテン131以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持ち込んだ絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持ち込んだ、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように何らかの方法で利用者が背景を選択することができるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
タッチパネルモニタ52は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる撮影画像表示部132を有しており、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像をその撮影画像表示部132に表示する。また、タッチパネルモニタ52は、その撮影画像表示部132の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル(図示せず)も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、タッチパネルモニタ52は、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図7を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びに、スピーカ64を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップ(接触または近接)すると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、制御装置101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。
プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
次に、制御装置101について説明する。図10は、制御装置101が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図10に示されるように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
これらの中で、編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けて、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能や、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能を実現したりする。
図11は、図10の編集処理部203の、落書きペン機能に関する、さらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図11の例において、編集処理部203は、落書きペンに関する構成として、ペンツール選択処理部211、一覧メニュー画面表示処理部212、ペン種類選択処理部213、色選択処理部214、落書き編集部215を有する。
落書きペンとは、利用者がタッチペン63をペンのように用いて、落書き編集入力による落書き編集が行われる撮影画像である編集画像上にフリーハンドの線や画像を描く落書き編集機能のことである。例えば、利用者が、編集画面に表示された編集画像上において、落書きペンに設定したタッチペン63の移動(座標情報)を入力すると、そのタッチペン63の軌跡に沿って線等の画像が描画され(利用者が入力した座標情報の軌跡に沿った画像が描画され)、編集画像に合成される。ペンツールは、そのような落書きペンの機能を利用者に提供するツールである。このペンツールには、描かれる画像の色、大きさ(太さ)、およびデザイン(意匠)が互いに異なる複数の落書きペンの設定が用意されている。
ここで、画像の色とは、描かれる画像の全体の色だけでなく、配色も含む。例えば、画像が一本の塗りつぶし線の場合、画像の色は、その線の色(例えば黒線や白線等)を示すが、縁取りがされている線の場合、中の線の色と縁取りの色の組み合わせのパターンも含む。また、画像の大きさ(太さ)とは、描かれる画像全体の大きさ(太さ)を示す。さらに、画像のデザイン(意匠)とは、例えば、模様、絵柄、効果等を含む。すなわち、描かれる画像の、色および太さ以外の特徴を示す。以下においては、このデザイン(意匠)の設定をペン種類と称する。つまり、利用者は、落書きペンのペン種類を設定することにより、その落書きペン機能により描かれる画像のデザインを設定する。
利用者は、このような落書きペンの設定を変更することにより、あたかも使用するペンを取り替えるように、描画する画像を変更することができる。つまり、落書きペンの設定は、これらの色、大きさ、およびペン種類の組み合わせ通り存在する。この選択肢の数が多いほど、多様な利用者の要求に応じることができる可能性が高く、利用者の満足度を向上させることができる可能性が高まる。しかしながら、選択肢が増えればその分、利用者が所望の設定を探し出すのがより困難になり、操作性が低下する恐れがある。
そこで、利用者にわかりやすく各選択肢を提示するために、描かれる画像のサンプルを設定毎に提示する方法が考えられる。しかしながら、そのサンプルが小さすぎるとやはり利用者には描画結果を想像しにくいものとなる恐れがある。つまり、利用者が描画結果を容易に把握するためには、ある程度サンプル画像の大きさを大きくする必要がある。しかしながら、編集画面の大きさは有限であるので、利用者が満足する程度に数が用意された落書きペンの設定の全ての選択肢について、利用者にわかりやすい状態でサンプル画像を提示するようにすると、それら全てのサンプル画像を一度に提示することは事実上困難になる。
そこで、編集処理部203は、利用者の要求に応じてペン種類の一覧を利用者に提示するようにし、利用者が容易にペン種類を選択することができるようにする。つまり、ペンツールを選択した利用者が、画像の色や大きさとは別にペン種類を選択することができるようにする。
ペンツール選択処理部211は、利用者によるペンツールの選択を受け付け、その指示に応じて後述する編集画面のコンテンツパレットをペンツールモードに変更し、ペンツールのGUIボタン等を表示させる。ペンツール選択処理部211は、利用者によるペンツールの選択指示を受け付けるペンツール選択指示受付処理部221と、ペンツール選択指示が受け付けられた場合に、コンテンツパレットの表示を切り替えさせるコンテンツパレット表示設定処理部222を有する。
一覧メニュー画面表示処理部212は、落書きペンのペン種類の一覧を表示するGUI画面であるペン種類一覧メニュー画面の表示に関する処理を行う。GUI画面とは、利用者がタッチペン63を用いて行う座標情報の入力を受け付ける画面(ウィンドウ)状のGUIのことである。通常、このGUI画面には、ボタンやスクロールバー等の各種GUIが表示され、利用者の操作を受け付ける。一覧メニュー画面表示処理部212は、ペン種類の一覧メニュー画面の表示指示を受け付ける表示指示受付処理部231と、その表示指示に基づいてペン種類の一覧メニュー画面を表示する一覧メニュー画面表示処理部232を有する。
ペン種類選択処理部213は、落書きペンのペン種類の選択に関する処理を行う。ペン種類選択処理部213は、各ペン種類のサンプル画像を表示させるペン種類画像表示処理部241、利用者からのペン種類の選択指示を受け付ける指示入力受付制御部242、利用者の指示に基づいて、選択されたペン種類を指定する選択ペン種類の設定を行う選択ペン種類設定部243、一覧メニュー画面の消去を行う一覧メニュー画面消去処理部244、並びに、選択ペン種類の設定に基づいて一覧メニュー画面消去後のコンテンツパレットの表示設定を行うコンテンツパレット表示設定処理部245を有する。
色サイズ選択処理部214は、落書きペンの、色やサイズの設定に関する処理を行う。色サイズ選択処理部214は、利用者により入力される選択指示を受け付け、その指示に従って、落書きペンが描く画像の色やサイズの設定を行う。
落書き編集部215は、落書きペンの機能を利用した落書き編集入力に対して、画像の合成や合成結果の表示に関する処理を行う。例えば、落書き編集部215は、利用者が編集画像上において落書きペンに設定されたタッチペン63の移動を入力すると、その移動の軌跡に沿って、ペン種類選択処理部213の処理により設定された色、大きさ、およびペン種類の画像を編集画像上に描画し、合成する。
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図12のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、事前接客領域31において、事前接客ユニット11の硬貨投入返却口41にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、事前接客処理部201は、事前接客部111のモニタ42に、案内デモ画面を表示させ、ステップS3において、撮影空間32へ移動可能であるか否かを判定する。前の組の写真シール作成ゲームの進行状況に基づいて、事前接客処理部201は、撮影空間32が使用中であるか否かを判定し、撮影空間32が使用中であり、代金を支払った利用者の撮影空間32への移動が不可能であると判定した場合、処理をステップS2に戻し、案内デモ画面の表示を繰り返す。そして、ステップS3において、撮影空間32が未使用であり、撮影空間32へ移動可能であると判定した場合、事前接客処理部201は、処理をステップS4に進め、事前接客領域31の利用者に対して移動案内を行い、モニタ42に移動案内画面を表示させたり、スピーカ43に移動案内を行う音声を出力させたりする。利用者は、そのような案内に従って、撮影空間32に移動し、写真シール作成ゲームの工程を進行させる。
ステップS5において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS6において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS7において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。ステップS9において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを提供する事後接客処理を行う。そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS10において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS11において、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS7において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。必要に応じて図14を参照して説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bのうち、図12のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間33Aに移動したか第2編集空間33Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間33に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、編集処理部203は、ステップS31において、撮影部112において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象として選択された編集対象画像を取得する。編集処理部203は、ステップS32において、編集空間33の編集用モニタ141に所定のGUI画面を表示し、移動してきた利用者に対し、事後接客処理のゲームの種類を選択させる。上述したように、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービスを行う。編集処理部203は、このときに何を行うかを、利用者に対し、予め用意された選択肢の中から選択させる。利用者が事後接客処理の内容を選択すると、編集処理部203は、次に、編集用モニタ141に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン63を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、編集用モニタ141に編集作業用のGUIである編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
編集処理部203は、ステップS33において、タブレット内蔵モニタ62から供給される情報に基づいて、その編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS34に進め、編集用モニタ141に、図14に示されるような構成の、撮影画像に対する落書き編集を利用者に入力させるGUI画面である編集画面を表示させる。
図14は、その編集画面の構成例を示す図である。図14に示されるように、編集画面250は、主な構成が、編集対象画像表示部252、編集ツール選択部256、およびBGM制御部257を挟んで左右に対になって設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。
その主な構成として、編集画面250の左側には、編集画像表示部251−1、編集制御操作部253−1、終了ボタン254−1、およびコンテンツパレット255−1が設けられ、右側には、編集画像表示部251−2、編集制御操作部253−2、終了ボタン254−2、およびコンテンツパレット255−2が設けられている。
編集画像表示部251−1は、基本的に左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて編集対象画像表示部252に表示されている複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示される。同様に、編集画像表示部251−2は、基本的に右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの右側に設けられたタッチペン63−2が操作されて編集対象画像表示部252に表示されている複数の編集対象画像の中から選択された編集対象画像が編集画像として表示される。
以下において、編集画像表示部251−1と編集画像表示部251−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部251と称する。利用者は、タッチペン63を操作し、編集画像表示部251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示部251は、その落書き編集の内容を即時的(リアルタイム)に編集画像に反映させて表示する。すなわち、編集画像表示部251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
編集対象画像表示部252は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において撮影画像の中から選択された編集対象画像を表示する領域である。写真シール作成ゲームにおいては、撮影作業の工程において撮影が複数回行われ、複数の撮影画像が得られる。そして、それらの撮影画像のうちの一部が、利用者により選択され、落書き編集作業の工程において落書き編集され、印刷処理の工程においてシール紙に印刷される。このように利用者により選択された撮影画像が、編集対象画像として、ステップS31において編集処理部203により取得され、その縮小画像が編集対象画像表示部252に表示される。なお、図14の例においては、編集対象画像表示部252に6枚の編集対象画像(撮影画像)の縮小画像が表示されるように示されているが、編集対象画像として指定可能な撮影画像の設定枚数は任意である。つまり、編集対象画像表示部252に何枚の編集対象画像が表示されるようにしてもよい。また、一度に全ての編集対象画像を表示しなくてもよく、編集画面250のレイアウト等に応じて操作性が向上するように、スクロールバーや切り替えボタンを用いたり、時分割表示方式を用いたりして編集対象画像群の一部のみを一度に表示するようにしてもよい。
また、編集対象画像表示部252に表示される各縮小画像は、選択ボタンの役割もなしている。例えば、利用者がタッチペン63−1を操作して、編集対象画像表示部252に表示されている編集対象画像を選択すると、その編集対象画像(縮小されていない画像)が編集画像として編集画像表示部251−1に表示される。また例えば、利用者がタッチペン63−2を操作して、編集対象画像表示部252に表示されている編集対象画像を選択すると、その編集対象画像(縮小されていない画像)が編集画像として編集画像表示部251−2に表示される。
このとき、編集対象画像表示部252において、一方の利用者が選択中の(編集画像として編集画像表示部251に表示された)編集対象画像の縮小画像には、「落書き中」の文字が重畳して表示され、他方の利用者がその縮小画像を選択することができないようになされる。例えば、タッチペン63−1を用いて選択された縮小画像は、その選択が解除されるまで、タッチペン63−2を用いて選択することができないように制御される。
また、この「落書き中」の文字が、例えば、左側のタッチペン63−1により縮小画像が選択された場合、その縮小画像の左側の部分に表示され、右側のタッチペン63−2により縮小画像が選択された場合、その縮小画像の右側の部分に表示されるようにし、どちらの利用者がその縮小画像を選択中であるかを、利用者が容易に把握することができるようにしてもよい。
編集制御操作部253−1には、編集画像表示部251−1における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。同様に、編集制御操作部253−2には、編集画像表示部251−2における編集作業の進行を制御するGUIボタンや、合成画像の消去を行う消しゴムツールに関するGUIボタン等が設けられている。以下において、編集制御操作部253−1と編集制御操作部253−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集制御操作部253と称する。
終了ボタン254−1および終了ボタン254−2は、編集作業を強制的に終了させるGUIである。利用者は、例えば、満足するほど十分に落書き編集を行ったら、この終了ボタン254−1または終了ボタン254−2を操作することにより、編集作業の制限時間に達する前に編集作業を終了させ、印刷処理を開始させることができる。このようにすることにより、利用者は、無駄な時間を省略し、より早く、写真シールを入手することができる。写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率を向上させ、収益率の向上を期待することができる。また、写真シール作成装置1は、例えば、編集作業時間を短縮した分、印刷中に行われる事後接客において、接客の時間を延長したり、短縮時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりして、利用者の満足度をより向上させることもできる。以下において、終了ボタン254−1と終了ボタン254−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、終了ボタン254と称する。
図14に示されるように、編集画像表示部251乃至終了ボタン254は、編集画像表示部251に表示される編集画像のアスペクト比に応じてレイアウトのパターンが変化する。例えば、編集画面250においては、左側の編集画像表示部251−1に表示されている編集画像のアスペクト比と、右側の編集画像表示部251−2に表示されている編集画像のアスペクト比が互いに異なるので、編集画面250において左側の編集画像表示部251−1、編集対象画像表示部252の一部、編集制御操作部253−1、および終了ボタン254−1のレイアウトと、右側の編集画像表示部251−2、編集対象画像表示部252の残りの一部、編集制御操作部253−2、および終了ボタン254−2のレイアウトが互いに異なる。
コンテンツパレット255−1は、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての指示を受け付けるGUIを表示する領域である。コンテンツパレット255−2は、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についてのGUIを表示する領域である。以下において、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、コンテンツパレット255と称する。
コンテンツパレット255−1およびコンテンツパレット255−2の間には、落書き編集に用いられる各種落書き編集ツールを選択するためのGUIボタンよりなる編集ツール選択部256が設けられている。
例えば、利用者が、編集ツール選択部256において、タッチペン63−1を用いてペンツール選択ボタン256Aを選択すると、コンテンツパレット255−1には、ペンツールのGUIが表示される。また、例えば、利用者が、編集ツール選択部256において、タッチペン63−2を用いてペンツール選択ボタン256Aを選択すると、コンテンツパレット255−2には、ペンツールのGUIが表示される。
このように、左右の利用者が1組の編集ツール選択部256を共有することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
また、編集ツール選択部256の上側には、編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMや音量の選択操作を受け付けるとともに、現在選択されているBGMの曲名を表示するGUIであるBGM選択部257が設けられている。
図13に戻り、以上のような編集画面250を編集用モニタ141に表示させると、編集処理部203は、ステップS35において、編集部113のタブレット142やタッチペン63を制御し、利用者による編集画面250に対する落書き編集入力の受け付けを開始する。
編集処理部203は、ステップS36において、タブレット内蔵モニタ62より供給される入力信号(すなわち、タッチペン63およびタブレット142により受け付けられた位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力された(GUIに対する操作が行われた)か否かを判定する。利用者等によりタッチペン63が操作され、編集用モニタ141に表示された編集画面250に対して、タブレット142に位置情報が入力されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS37に進め、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
例えば、編集ツール選択部256のペンツール選択ボタン256Aが操作された場合、編集処理部203のペンツール選択処理部211は、コンテンツパレット255にペンツールのGUIを表示させる。また、例えば、コンテンツパレット255にペンツールのGUIが表示されている状態において、そのコンテンツパレット255において一覧メニュー画面の表示が指示された場合、編集処理部203の一覧メニュー画面表示処理部212は、編集画面250上に、編集画面250とは別のGUI画面であるペン種類一覧メニュー画面を重畳して表示させる。さらに、例えば、そのペン種類一覧メニュー画面において指示が入力された場合、編集処理部203のペン種類選択処理部213は、その指示に応じてペン種類の設定に関する処理や表示に関する処理等を行う。また、例えば、コンテンツパレット255において、落書きペンにより描かれる画像の色や大きさの設定について指示が入力された場合、編集処理部203の色サイズ選択処理部214は、その指示に基づいて、落書きペンの、色や大きさの設定に関する処理を行う。さらに、例えば、編集画像表示部251において、落書きペンに設定されたタッチペン63の移動が入力された場合、編集処理部203の落書き編集部215は、その入力されたタッチペン63の軌跡に沿って、落書きペンの設定により指定されるデザインの設定で画像を描画し、編集画像に合成する。
このような入力に対応する処理が終了すると、編集処理部203は、処理をステップS38に進める。なお、ステップS36において指示が入力されていないと判定した場合、編集処理部203は、ステップS37の処理を省略し、ステップS38に処理を進める。
ステップS38において、編集処理部203は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタン254が操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタン254も操作されていないと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS36に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部203は、所定の時間が経過した、または、終了ボタン254が操作されたと判定されるまで、ステップS36乃至ステップS38の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS38において、所定の時間が経過した、または、終了ボタン254が操作されたと判定した場合、編集処理部203は、処理をステップS39に進める。
ステップS39において、編集処理部203は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するかしないかは任意である。
ステップS40において、編集処理部203は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS40の処理を終了すると、編集処理部203は、編集処理を終了し、処理を図12のステップS7に戻し、ステップS8以降の処理を実行させる。
以上のような編集処理により編集作業は行われる。
次に、図13のステップS36およびステップS37の処理の具体例として、ペンツール選択に関する処理について図15のフローチャートを参照して説明する。図13のステップS35において、編集入力の受け付けが開始されると、ペンツール選択処理部211は、ペンツール選択処理を開始する。
ステップS51において、ペンツール選択指示受付処理部221は、ペンツール選択ボタン256Aが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。ペンツール選択ボタン256Aが操作されたと判定した場合、ペンツール選択指示受付処理部221は、処理をステップS52に進める。ステップS52において、コンテンツパレット表示設定処理部222は、ペンツール選択ボタン256Aの選択に用いられたタッチペン63に対応するコンテンツパレット255をペンツールモードに設定し、ペンツールに関するGUIを表示させる。ステップS52の処理が終了すると、ペンツール選択処理部211は、ペンツール選択処理を終了する。
このように、利用者は、ペンツール選択ボタン256Aをタッチペン63で操作するだけで、ペンツールに関するGUIをコンテンツパレット255の、ペンツール選択ボタン256Aの操作に用いたタッチペン63に対応する方に、容易に表示させることができる。
ペンツールモードに設定されたコンテンツパレット255の表示例を図16に示す。
コンテンツパレット255には、落書きペンの、ペン種類(および色)を選択するGUIボタンが、タブ方式により、ペン種類のジャンル毎に分類されて表示される。図16の例においては、コンテンツパレット255に、オススメタブ261−1、マーカータブ261−2、ぷにょタブ261−3、ネオンタブ261−4、カラフルタブ261−5、がらタブ261−6、かこみタブ261−7、およびノーマルタブ261−8が設けられている。つまり、落書きペンのペン種類のジャンルとして、「オススメ」、「マーカー」、「ぷにょ」、「ネオン」、「カラフル」、「柄」、「かこみ」、および「ノーマル」が用意されている。以下においてこれらのタブを互いに区別して説明する必要の無い場合、タブ261と称する。
図16の例においては、マーカータブ261−2が選択され、コンテンツパレット255には、そのマーカータブ261−2の画面が表示されている。マーカータブ261−2の画面には、マーカータブ261−2に対応するGUIが表示される。図16の例においては、一覧メニューボタン262、文字うらボタン263、サイズ選択部264、選択ボタン群265−1乃至選択ボタン群265−3、並びにアンカ267が表示されている。
一覧メニューボタン262は、利用者が操作(タップ等)することにより、用意されたペン種類を全て一覧として表示するペン種類一覧メニュー画面の表示を指示するGUIボタンである。この一覧メニューボタン262は、どのジャンルからでもペン種類一覧メニュー画面を開くことができるように、マーカータブ261−2の画面だけでなく、オススメタブ261−1乃至ノーマルタブ261−8の各タブの画面に共通に設けられるのが望ましい。もちろん、この一覧メニューボタン262が、一部のタブの画面においてのみ表示されるようにしてもよいし、コンテンツパレット255の外部に設けられるようにしてもよい。一覧メニューボタン262をコンテンツパレット255の外部に設けることにより、利用者は、ペンツールの選択をせずに瞬時にペン種類一覧メニュー画面を表示させることができる。例えば、編集ツール選択部256において、「スタンプ」ボタンや「てがき」ボタン等、ペンツール選択ボタン256A以外のボタンを操作し、コンテンツパレット255にペンツール以外のツールのGUIを表示させているときでも、利用者は、一覧メニューボタン262を操作することができ、瞬時にペン種類一覧メニュー画面を表示させることができる。
文字うらボタン263は、編集画像上において線(画像)が描かれる階層を制御するGUIである。サイズ選択部264は、編集画像上に描かれる線(画像)の大きさを指定するGUIである。利用者は、このサイズ選択部264において、角丸四角のいずれかを選択することにより、落書きペンにより描かれる画像の大きさ(線の太さ)を指定する。
選択ボタン群265−1乃至選択ボタン群265−3は、それぞれ、落書きペンの、ペン種類(より具体的には、ペン種類と色の組み合わせ)を選択するGUIボタンである選択ボタン266の集合である。なお、図16においては、選択ボタン群265−1の一番左の上から2番目の選択ボタンのみに番号(266)を付しているが、選択ボタン群265−1乃至選択ボタン群265−3に示される各四角のいずれも選択ボタン266と称する。つまり、選択ボタン群265−1乃至選択ボタン群265−3は、それぞれ、縦4個×横3個(計12個)の選択ボタン266により構成される。
利用者がタッチペン63を操作して、これらのうちいずれかの選択ボタン266を選択すると、アンカ267が、その選択ボタン266を囲むように表示され、その選択ボタン266に対応するペン種類および色が設定される。つまり、利用者は、選択した選択ボタン266に対応するペン種類および色の画像(線)を編集画像上に描くことができる。
選択ボタン群265−1は、ペン種類「白マーカー」に属する選択ボタン266の集合であり、選択ボタン群265−2は、ペン種類「黒マーカー」に属する選択ボタン266の集合であり、選択ボタン群265−3は、ペン種類「テープマーカー」に属する選択ボタン266の集合である。各ペン種類の詳細については後述する。
選択ボタン群265−1乃至選択ボタン群265−3のそれぞれにおいては、各選択ボタン266は、互いに異なる色に対応する。つまり、選択ボタン群265−1は、ペン種類が「白マーカー」であるときの、画像の色を選択するGUIであり、選択ボタン群265−2は、ペン種類が「黒マーカー」であるときの、画像の色を選択するGUIであり、選択ボタン群265−3は、ペン種類が「テープマーカー」であるときの、画像の色を選択するGUIであると言える。
なお、選択ボタン群265−1乃至選択ボタン群265−3のそれぞれにおいて、各選択ボタン266に対応する色の並びが互いに異なるようにしてもよいし、互いに一致するようにしてもよい。また、アンカ267は、利用者が選択した選択ボタン266を示すことができればどのようなものであってもよい。
図16に示されるように、各選択ボタン266には、利用者がその選択ボタン266を選択した際に設定されるペン種類および色のサンプル(つまり、その選択ボタン266が選択されたときの設定で描かれる画像の例)が表示される。この表示により、利用者は、各設定において描かれる画像のデザイン(意匠)や色を容易に把握することができるので、所望の画像をより容易に描くことができる。
なお、図16においては、マーカータブ261−2の画面の構成例のみ示されているが、その他のタブに対応する画面の構成も、各選択ボタン266が対応するペン種類等の設定が異なるのみであり、図16に示されるマーカータブ261−2に対応する画面の構成と基本的に同様である。
つまり、コンテンツパレット255には、選択ボタン266が、全てのペン種類(ペン種類と色の全ての組み合わせ)について設けられている。ただし、この、全てのペン種類に対応する複数の選択ボタン266は、複数の集合(選択ボタン群)に分けられ、その集合毎に、タブを用いて複数のタブウィンドウに分けて選択表示される。つまり、全てのペン種類に対応する複数の選択ボタン266は、集合毎に利用者に選択されてコンテンツパレット255に表示される(選択表示される)。
上述したように、このコンテンツパレット255において利用者がタッチペン63を操作して、一覧メニューボタン262を選択(タップ)すると、コンテンツパレット255とは別のペン種類一覧メニュー画面が表示され、利用者は、そのペン種類一覧メニュー画面においてペン種類を全種類の中から容易に選択することができるようになる。
このような一覧メニュー画面の表示に関する処理の流れの例を図17のフローチャートを参照して説明する。
コンテンツパレット255がペンツールモードに設定され、コンテンツパレット255に一覧メニューボタン262が表示されると、一覧メニュー画面表示処理部212は、一覧メニュー画面表示処理を開始する。表示指示受付処理部231は、ステップS61において、一覧メニューボタン262が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。一覧メニューボタン262が操作されたと判定すると、表示指示受付処理部231は、処理をステップS62に進める。ステップS62において、一覧メニュー画面表示処理部232は、図18に示されるようなペン種類一覧メニュー画面を編集画面250上に重畳させて表示させる。ペン種類一覧メニュー画面を表示させると、一覧メニュー画面表示処理部232は、一覧メニュー画面表示処理を終了する。
図18において、ペン種類一覧メニュー画面280−1は、利用者が、タッチペン63−1を操作して、(コンテンツパレット255−1に表示された)一覧メニューボタン262を操作した場合に表示される、編集画像表示部251−1に表示される編集画像に対する編集用のGUI画面である。同様に、ペン種類一覧メニュー画面280−2は、利用者が、タッチペン63−2を操作して、(コンテンツパレット255−2に表示された)一覧メニューボタン262を操作した場合に表示される、編集画像表示部251−2に表示される編集画像に対する編集用のGUI画面である。
以下において、ペン種類一覧メニュー画面280−1およびペン種類一覧メニュー画面280−2を互いに区別して説明する必要が無い場合、ペン種類一覧メニュー画面280と称する。
詳細については後述するが、ペン種類一覧メニュー画面280には、設定可能な全てのペン種類について、描かれる画像のサンプルが一覧として表示される。各サンプル画像は、ペン種類を選択するためのGUIボタン(ペン種類選択ボタン)として構成される。つまり、利用者が、各ペン種類選択ボタンに表示されるサンプル画像を参考にしながら所望のペン種類を容易に選択することができるようになされている。
このペン種類一覧メニュー画面280の大きさは任意であるが、大きいほど、ペン種類の一覧を表示する領域が広くすることができる。ペン種類選択ボタンの数が同じであれば、ペン種類一覧メニュー画面280が大きいほど、各ペン種類選択ボタンに表示されるサンプル画像の領域を大きくすることができるので、サンプル画像を大きく表示させることもできるし、より詳細なサンプル画像を表示させることも可能になる。また、ペン種類選択ボタンの大きさが同じであれば、ペン種類一覧メニュー画面280が大きいほど、より多くのペン種類選択ボタンを一度に表示させることができる。つまり、一般的に、ペン種類一覧メニュー画面280が大きいほど利用者によるペン種類の選択が容易になる。ただし、ペン種類一覧メニュー画面280が、編集画面250の他の利用者が操作する領域にまで広がると、他の利用者の編集作業を邪魔する恐れもある。従って、図18に示されるように、ペン種類一覧メニュー画面280が、ペン種類一覧メニュー画面280の表示を指示した利用者自身が操作する領域内において表示されるようにするのが望ましい。
図19は、ペン種類一覧メニュー画面280の詳細な構成例を示す図である。
図19に示されるように、ペン種類一覧メニュー画面280には、ペン種類名がそのペン種類のデザイン(意匠)で描かれた、ペン種類を選択するためのGUIボタンである、ペン種類選択ボタンが、全てのペン種類について(コンテンツパレット255に表示される選択ボタン群により選択可能な全てのペン種類について)設けられている(ペン種類選択ボタン281−1乃至ペン種類選択ボタン281−22)。ペン種類一覧メニュー画面280の左側にある「おすすめ」、「マーカー」、「ぷにょ」、「ネオン」、「カラフル」、「がら」、「かこみ」、および「ノーマル」は、ペン種類のジャンルを示しており、図16を参照して説明したタブ261に対応する。図19に示されるように、ペン種類一覧メニュー画面280においては、ペン種類選択ボタン281−1乃至ペン種類選択ボタン281−22がペン種類のジャンル毎に並べられて配置されている。
「おすすめ」のジャンルには、「かくぷにょ」、「ラメ」、および「ぷるグラデ」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−1乃至ペン種類選択ボタン281−3が属する。
ペン種類選択ボタン281−1は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「かくぷにょ」が選択されるGUIボタンである。「かくぷにょ」とは、幅が一定間隔で変化する(太くなったり細くなったりする)任意の色が、外郭が角張るように黒色で縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−1を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、幅が一定間隔で変化する任意の色が、外郭が角張るように黒色で縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−1を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像上に、幅が一定間隔で変化する任意の色が、外郭が角張るように黒色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−2は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ラメ」が選択されるGUIボタンである。「ラメ」とは、白色が任意の色で縁取りされ、さらに、輝いている様子を表わす所定の図形が付加された画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−2を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、白色が任意の色で縁取られ、さらに、輝いている様子を表わす所定の図形が付加された線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−2を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、白色が任意の色で縁取られ、さらに、輝いている様子を表わす所定の図形が付加された線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−3は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ぷるグラデ」が選択されるGUIボタンである。「ぷるグラデ」とは、幅が一定間隔で変化し(太くなったり細くなったりする)、半透明の色が重畳されて立体的な視覚効果を有し、さらに、描かれた位置によって色(色相、彩度、または明度のうち少なくとも1つ)が段階的に変化する(グラデーション効果を有するように配色された)任意の色の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−3を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、幅が一定間隔で変化し、半透明の色が重畳されて立体的な視覚効果を有し、さらに、描かれた位置に応じたグラデーション効果を有するように配色された線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−3を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、幅が一定間隔で変化し、半透明の色が重畳されて立体的な視覚効果を有し、さらに、描かれた位置に応じたグラデーション効果を有するように配色された線、文字、または図形等を描くことができる。
「マーカー」のジャンルには、「白マーカー」、「黒マーカー」、および「テープ(マーカー)」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−4乃至ペン種類選択ボタン281−6が属する。
ペン種類選択ボタン281−4は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「白マーカー」が選択されるGUIボタンである。「白マーカー」とは、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する幅が一定の任意の色が白色で縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−4を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する幅が一定の任意の色が白色で縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−4を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する幅が一定の任意の色が白色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−5は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「黒マーカー」が選択されるGUIボタンである。「黒マーカー」とは、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する幅が一定の任意の色が黒色で縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−5を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する幅が一定の任意の色が黒色で縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−5を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する幅が一定の任意の色が黒色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−6は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「テープ(マーカー)」が選択されるGUIボタンである。「テープマーカー」とは、幅が一定の、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する、書き始めと書き終わりがギザギザした(のこぎりの歯のような刻み目が入った)画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−6を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、幅が一定の、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する、書き始めと書き終わりがギザギザした線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−6を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、幅が一定の、平面的で所謂マーカーペンで描かれたような視覚効果を有する、書き始めと書き終わりがギザギザした線、文字、または図形等を描くことができる。
「ぷにょ」のジャンルには、「ぷにょネオン」、「ぷるぷにょ」、および「透けぷにょ」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−7乃至ペン種類選択ボタン281−9が属する。
ペン種類選択ボタン281−7は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ぷにょネオン」が選択されるGUIボタンである。「ぷにょネオン」とは、幅が一定間隔で変化する(太くなったり細くなったりする)、例えば、赤、紫、白、または青等のような、発光するネオン管のように見える視覚効果を有する色(ネオンカラー)が、内側が濃く、かつ、外側が薄い、一定幅のオーラのような飾りで縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−7を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、幅が一定間隔で変化するネオンカラーが、一定幅のオーラのような飾りで縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−7を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、幅が一定間隔で変化するネオンカラーが、一定幅のオーラのような飾りで縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−8は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ぷるぷにょ」が選択されるGUIボタンである。「ぷるぷにょ」とは、幅が一定間隔で変化し(太くなったり細くなったりする)、半透明の色が重畳されて立体的な視覚効果を有する任意の色の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−8を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、幅が一定間隔で変化し、その画像上に半透明の色が重畳されて立体的な視覚効果を有する任意の色の線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−8を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、幅が一定間隔で変化し、その画像上に半透明の色が重畳されて立体的な視覚効果を有する任意の色の線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−9は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「透けぷにょ」が選択されるGUIボタンである。「透けぷにょ」とは、半透明で、幅が一定間隔で変化する(太くなったり細くなったりする)任意の色の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−9を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、半透明で、幅が一定間隔で変化する任意の色の線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−9を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、半透明で、幅が一定間隔で変化する任意の色の線、文字、または図形等を描くことができる。
「ネオン」のジャンルには、「極細ネオン」、「グラデネオン」、および「中ぬきネオン」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−10乃至ペン種類選択ボタン281−12が属する。
ペン種類選択ボタン281−10は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「極細ネオン」が選択されるGUIボタンである。「極細ネオン」とは、幅が他と比較して極細の任意の色が、例えば、赤、紫、白、または青等のような、発光するネオン管のように見える視覚効果を有する色(ネオンカラー)の、内側が濃く、かつ、外側が薄い、幅広のオーラのような飾りで縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−10を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、幅が他と比較して極細の任意の色が、幅広のオーラのようなネオンカラーの飾りで縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−10を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、幅が他と比較して極細の任意の色が、幅広のオーラのようなネオンカラーの飾りで縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−11は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「グラデネオン」が選択されるGUIボタンである。「グラデネオン」とは、白色が、例えば、赤、紫、白、または青等のような、発光するネオン管のように見える視覚効果を有する色(ネオンカラー)で縁取られ、さらにその縁取りの色(色相、彩度、または明度のうち少なくとも1つ)が、描かれた位置によって段階的に変化する(縁取りがグラデーション効果を有するように配色された)画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−11を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、白色が、グラデーション効果を有するように配色されたネオンカラーで縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−11を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、白色が、グラデーション効果を有するように配色されたネオンカラーで縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−12は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「中ぬきネオン」が選択されるGUIボタンである。「中ぬきネオン」とは、例えば、赤、紫、白、または青等のような、発光するネオン管のように見える視覚効果を有する色(ネオンカラー)で縁取られた白色が、さらに、内側が濃く、かつ、外側が薄い、一定幅のオーラのように配色されたネオンカラーで縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−12を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、ネオンカラーで縁取られた白色が、さらに、内側が濃く、かつ、外側が薄い、一定幅のオーラのように配色されたネオンカラーで縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−12を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、ネオンカラーで縁取られた白色が、さらに、内側が濃く、かつ、外側が薄い、一定幅のオーラのように配色されたネオンカラーで縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
「カラフル」のジャンルには、「カラフル」、「カラフルライン」、および「カラフルふち」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−13乃至ペン種類選択ボタン281−15が属する。
ペン種類選択ボタン281−13は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「カラフル」が選択されるGUIボタンである。「カラフル」とは、互いに異なる任意の2色の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−13を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、互いに異なる任意の2色の線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−13を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、互いに異なる任意の2色の線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−14は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「カラフルライン」が選択されるGUIボタンである。「カラフルライン」とは、互いに異なる任意の3色が黒色で縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−14を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、互いに異なる任意の3色が黒色で縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−14を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、互いに異なる任意の3色が黒色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−15は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「カラフルふち」が選択されるGUIボタンである。「カラフルふち」とは、任意の色が、一筆毎に交互に配色される任意の2色で縁取られた画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−15を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、任意の色が、一筆毎に交互に配色される任意の2色で縁取られた線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−15を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、任意の色が、一筆毎に交互に配色される任意の2色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができる。
「がら」のジャンルには、「水玉」、「ボーダー」、および「グラデ」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−16乃至ペン種類選択ボタン281−18が属する。
ペン種類選択ボタン281−16は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「水玉」が選択されるGUIボタンである。「水玉」とは、水玉柄の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−16を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、水玉柄の線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−16を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、水玉柄の線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−17は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ボーダー」が選択されるGUIボタンである。「ボーダー」とは、横縞柄の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−17を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、横縞柄の線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−17を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、横縞柄の線、文字、または図形等を描くことができる。
ペン種類選択ボタン281−18は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「グラデ」が選択されるGUIボタンである。「グラデ」とは、色(色相、彩度、または明度のうち少なくとも1つ)が、斜め方向に段階的に変化する(グラデーション効果を有するように配色された)画像を描くペン機能の名称である。「ボーダー」とは、横縞柄の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−18を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、斜め方向にグラデーション効果を有するように配色された線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−18を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、斜め方向にグラデーション効果を有するように配色された線、文字、または図形等を描くことができる。
「かこみ」のジャンルには、「ネオンかこみ」、「ベタかこみ」、および「柄かこみ」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−19乃至ペン種類選択ボタン281−21が属する。
ペン種類選択ボタン281−19は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ネオンかこみ」が選択されるGUIボタンである。「ネオンかこみ」とは、白色が、例えば、赤、紫、白、または青等のような、発光するネオン管のように見える視覚効果を有する色(ネオンカラー)の、内側が濃く、かつ、外側が薄い、一定幅のオーラのような飾りで縁取られた画像を描き、さらに、その画像によって囲まれた領域を、半透明のネオンカラーで塗りつぶすペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−19を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、白色が、ネオンカラーのオーラのような飾りで縁取られた線が描画(合成)される。また、その線で囲まれた領域が半透明のネオンカラーで塗りつぶされる。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−19を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、白色が、ネオンカラーのオーラのような飾りで縁取られた線、文字、または図形等を描くことができ、さらに、タッチペン63の軌跡に沿って描かれた線で囲まれた領域を半透明のネオンカラーで塗りつぶすことができる。
ペン種類選択ボタン281−20は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ベタかこみ」が選択されるGUIボタンである。「ベタかこみ」とは、白色が任意の色で縁取られた画像を描き、さらに、その画像によって囲まれた領域を、任意の色で塗りつぶすペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−20を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、白色が任意の色で縁取られた線が描画(合成)される。また、その線で囲まれた領域が任意の色で塗りつぶされる。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−20を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、白色が任意の色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができ、さらに、タッチペン63の軌跡に沿って描かれた線で囲まれた領域を任意の色で塗りつぶすことができる。
ペン種類選択ボタン281−21は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「柄かこみ」が選択されるGUIボタンである。「柄かこみ」とは、白色が任意の色で縁取られた画像を描き、さらに、その画像によって囲まれた領域を、任意の模様(柄)にするペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−21を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、白色が任意の色で縁取られた線が描画(合成)される。また、その線で囲まれた領域が任意の模様(柄)にされる。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−21を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、白色が任意の色で縁取られた線、文字、または図形等を描くことができ、さらに、タッチペン63の軌跡に沿って描かれた線で囲まれた領域を任意の模様(柄)にすることができる。
「ノーマル」のジャンルには、「ノーマル」のペン種類、すなわち、ペン種類選択ボタン281−22が属する。
ペン種類選択ボタン281−22は、利用者がタッチペン63を操作してボタン上をタップする(選択する)ことにより、ペン種類として「ノーマル」が選択されるGUIボタンである。「ノーマル」とは、任意の色の画像を描くペン機能の名称である。利用者が、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−22を選択した状態において、編集画像表示部251に表示されている編集画像上でタッチペン63の移動を入力すると、編集画像上に、そのタッチペン63の軌跡に沿って、任意の色の線が描画(合成)される。つまり、利用者は、タッチペン63でペン種類選択ボタン281−22を選択することにより、そのタッチペン63を用いて、編集画像表示部251に表示されている編集画像上に、任意の色の線、文字、または図形等を描くことができる。
なお、以下において、ペン種類選択ボタン281−1乃至ペン種類選択ボタン281−22を互いに区別して説明する必要の無い場合、ペン種類選択ボタン281と称する。
利用者がこれらのペン種類選択ボタン281のいずれかを選択すると、ペン種類一覧メニュー画面280は、閉じられ、編集画面250のコンテンツパレット255に、選択されたペン種類が属するジャンルのタブの画像が図16の例のように表示される。
また、ペン種類一覧メニュー画面280には、利用者がタッチペンでタップする(選択する)ことにより、ペン種類選択ボタン281の選択無しに、ペン種類一覧メニュー画面280が閉じられるとじるボタン282が設けられている。この場合、編集画面250のコンテンツパレット255の表示は、ペン種類一覧メニュー画面280が表示される前の状態となる。
図17のステップS62の処理により、ペン種類一覧メニュー画面280が表示されると、ペン種類選択処理部213は、ペン種類選択処理を開始する。図20のフローチャートを参照してそのペン種類選択処理の流れの例を説明する。
ペン種類選択処理が開始されると、ペン種類選択処理部213のペン種類画像表示処理部241は、ステップS71において、予め定められた所定の色、および、そのペン種類のデザイン(意匠)で記述された各ペン種類の画像をペン種類選択ボタン281としてペン種類一覧メニュー画面280に表示する。
ステップS72において、指示入力受付制御部242は、ペン種類一覧メニュー画面280を表示させた側のタッチペン63について、編集画面250に対する入力の受け付けを停止し、その編集画面250に重畳して表示されるペン種類一覧メニュー画面280に対する入力の受け付けを開始する。
ステップS73において、指示入力受付制御部242は、ペン種類選択ボタン281のうちのいずれかが選択されたか否かを判定し、選択されたと判定した場合、処理をステップS74に進める。ステップS74において、選択ペン種類設定部243は、選択されたペン種類選択ボタン281に対応するペン種類を、選択中のペン種類を示す選択ペン種類に設定する。
ステップS75において、一覧メニュー画面消去処理部244は、ペン種類一覧メニュー画面280を閉じる。ステップS76において、コンテンツパレット表示設定処理部245は、コンテンツパレット255に、選択ペン種類を含むジャンルのタブの画像を表示する。ステップS77において、指示入力受付制御部242は、停止していた編集画面250に対する入力の受け付けを再開する。ステップS77の処理を終了すると、ペン種類選択処理部213は、ペン種類選択処理を終了する。
また、ステップS73において、ペン種類選択ボタン281が選択されていないと判定した場合、指示入力受付制御部242は、処理をステップS78に進め、とじるボタン282が操作されたか否かを判定する。とじるボタン282が操作されていないと判定した場合、指示入力受付制御部242は、処理をステップS73に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS78において、とじるボタン282が操作されたと判定した場合、指示入力受付制御部242は、処理をステップS79に進める。
ステップS79において、一覧メニュー画面消去処理部244は、ペン種類一覧メニュー画面280を閉じる。ステップS80において、指示入力受付制御部242は、停止していた編集画面250に対する入力の受け付けを再開する。ステップS80の処理を終了すると、ペン種類選択処理部213は、ペン種類選択処理を終了する。
利用者は、以上のようにコンテンツパレット255とは別のペン種類一覧メニュー画面280において、全てのペン種類の中から所望のペン種類を選択し、その後、編集画面250のコンテンツパレット255においてペンの画像の色や大きさ(太さ)を選択する。図11の色サイズ選択処理部214は、色や大きさの選択指示を受け付け、その指示に従って、利用者が選択している落書きペンの設定を更新する。
利用者がタッチペン63を落書きペンとして、編集画像表示部251上で移動させて、その軌跡を入力すると、図11の落書き編集部215は、入力されたタッチペン63の軌跡に沿って、落書きペンの設定に応じた画像を描画し、その画像を編集画像に合成する。
図21は、従来の編集画面の構成例を示す図である。図21に示されるように、従来の編集画面300においては、一覧メニューボタン262が存在しない。つまり、ペン種類一覧メニュー画面が用意されていない。コンテンツパレット305−1およびコンテンツパレット305−2の構成は、一覧メニューボタン262の有無以外は、編集画面250のコンテンツパレット255(図14)と同様である。以下において、コンテンツパレット305−1およびコンテンツパレット305−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、コンテンツパレット305と称する。
このような従来の編集画面300の場合、利用者は、落書きペンの設定を行う際、色と大きさだけでなくペン種類の選択もコンテンツパレット305−1またはコンテンツパレット305−2で行わなければならない。
より詳細に説明すると、利用者がタッチペン63を操作して編集ツール選択部256のペンツール選択ボタン256Aを選択すると、図21に示されるように、コンテンツパレット305がペンツールモードになり、コンテンツパレット305にペンツールに関するGUIが表示される。利用者は、所望のジャンルのタブ261を選択し、さらに、いずれかの選択ボタン266を選択することにより、落書きペンのペン種類および色を選択する。
用意されたペン種類の中から最適なものを選択するためには、用意された全てのペン種類を把握していない利用者は、一度、全てのペン種類のサンプル画像を確認する必要がある。図21に示されるような従来の編集画面300の場合、利用者は、そのために、全てのタブ261を順次選択し、各タブの画面をコンテンツパレット255に順次表示させなければならず、煩雑な作業を必要とする。
また、図21に示されるような従来の編集画面300の場合、選択ボタン266の選択によって、利用者は、ペン種類と色の両方を同時に選択することになる。つまり、利用者は、多くの選択肢(選択ボタン266)の中から所望のものを探し出して選択しなければならず、操作性が低下する。
さらに、各タブの画面に表示させる選択ボタン266の数が多くなるので、表示させるサンプル画像も小さいものになり、利用者が描画結果を把握することがより難しくなる。
これに対して、上述した写真シール作成装置1の場合、利用者は、コンテンツパレット255において、一覧メニューボタン262を操作することにより、全てのペン種類のサンプル画像が一覧で表示されるペン種類一覧メニュー画面280を表示させることができ、従来の場合よりも容易に全てのペン種類の描画結果を把握することができる。すなわち、利用者は、より容易に、より利用者自身の嗜好に合った選択を行うことができる。
また、このペン種類一覧メニュー画面280においてペン種類が選択されると、コンテンツパレット255上に、その選択されたペン種類の選択ボタン266が表示される。従って、利用者は、ペン種類一覧メニュー画面280においてペン種類を選択することにより、コンテンツパレット255においては、その選択したペン種類について、色(と大きさ)を選択するだけでよくなるので、多くの選択肢(選択ボタン266)の中から所望のものを選択する必要がなくなり、選択作業を容易にすることができる。
さらに、ペン種類一覧メニュー画面280は、図18に示されるように、コンテンツパレット255よりも大きく表示させることができる。また、ペン種類一覧メニュー画面280には、全てのペン種類についてペン種類選択ボタン281が表示されるが、その数は、ペン種類と色の組み合わせの数よりも少ない。従って、ペン種類選択ボタン281は、選択ボタン266よりも大きく表示させることができる。つまり、ペン種類選択ボタン281には、選択ボタン266に表示させるサンプル画像よりも大きなサンプル画像を表示させることができる。従って、選択ボタン266には、図21に示されるように、簡易的な画像しか表示させることは難しいが、ペン種類選択ボタン281には、図19に示される例のように、そのペン種類名をそのペン種類のデザイン(意匠)で描いたサンプル画像を提示することができる。このような詳細な例の提示により利用者は描画結果をより直感的に把握することができる(操作性を向上させることができる)。
特に、ペン種類の選択においては、ペン種類毎のデザイン(意匠)の違いをより正確かつより容易に利用者に把握させるのが望ましい。従って、より具体的なデザイン(描画結果)の例を提示するのが望ましい。これに対して、色の選択においては、利用者は各色(配色)の違いを把握することができればよいので、描画結果の例は簡易的なものでも支障ない。むしろ、サンプル画像が大きくなると一度に提示可能な色数が不要に制限される(利用者が利用者自身の嗜好に合った選択を行うことができなくなる)恐れもある。
写真シール作成装置1の場合、利用者は、上述したように、具体的なサンプル画像が提示されるペン種類一覧メニュー画面280においてペン種類の選択を行い、簡易的なサンプル画像が提示されるコンテンツパレット255において色の選択を行うことができるので、選択操作を容易に行うことができるとともに、利用者自身の嗜好により合った選択を行うことができる。つまり、利用者の満足度を向上させ、写真シール作成装置1の収益性を期待することができる。
なお、ペン種類一覧メニュー画面280のレイアウトは任意であり、各ペン種類選択ボタン281やとじるボタン282がどのように配置されるようにしてもよい。例えば、全てのペン種類のペン種類選択ボタン281を一度に提示することができない場合、ペン種類一覧メニュー画面280にスクロールバー、タブ、または表示切り替えボタン等のGUIを設けるようにしてもよい。
また、ペン種類一覧メニュー画面280の各ペン種類選択ボタン281に提示されるサンプル画像は、それぞれのペン種類の描画結果を利用者が容易に把握することができるものであればどのような画像であってもよく、ペン種類名でなくてもよい。ただし、サンプル画像をペン種類名とすることにより、利用者は、そのペン種類の名称も容易に把握することができ、どのようなペン種類が用意されているかを容易に記憶することができる。ペン種類を記憶することにより、利用者は、写真シール作成ゲームを再度プレイする際に、落書きペンの選択作業をより容易に行うことができる。つまり、操作性を向上させることができる。
さらに、各ペン種類選択ボタン281に提示されるサンプル画像の色(配色)は任意である。例えば、予め定められた所定の色を用いるようにしてもよい。つまり、予めサンプル画像の画像データを用意しておき、それを表示するようにしてもよい。この場合、画像データを読み出して表示させるのみであるので、ペン種類画像表示処理部241は、サンプル画像の表示処理を容易に行うことができる。
また、これまでの利用者の編集作業の履歴を集計し、最も利用率の高い色(人気色)を各ペン種類選択ボタン281に提示されるサンプル画像に使用するようにしてもよい。この場合、ペン種類画像表示処理部241は、人気色を特定し、各デザイン(意匠)の画像データをその色(配色)で表示させる。
その場合の、編集処理部203の、落書きペン機能に関する構成例を図22に示す。
図22に示されるように、この場合の編集処理部203は、図11の場合と基本的に同様の構成を有するが、図11のペン種類選択処理部213の代わりに、ペン種類選択処理部313を有する。ペン種類選択処理部313は、基本的に図11のペン種類選択処理部213と同様の構成を有するが、ペン種類選択処理部213の構成に加えて、これまでの利用者の利用率が最も高い人気色を特定する処理を行う人気色選択処理部341を有する。
このペン種類選択処理部313によるペン種類選択処理の流れの例を図23のフローチャートを参照して説明する。このペン種類選択処理の流れは、図20のフローチャートを参照して説明した、ペン種類選択処理部213が実行するペン種類選択処理の場合と基本的に同様である。
ただし、図23の場合、ペン種類選択処理が開始されると、人気色選択処理部341が、ステップS101において、過去に行われた編集作業の履歴データを参照し、利用率が最も高い色(人気色)を選択する。人気色が選択されると、ペン種類画像表示処理部241は、ステップS102において、選択した色、および、そのペン種類のデザインで記述された各ペン種類名の画像をペン種類選択ボタン281としてペン種類一覧メニュー画面280に表示させる。
ステップS103乃至ステップS111の処理は、それぞれ、図20のステップS72乃至ステップS80の各処理と同様に実行される。
以上のように、ペン種類選択処理部313は、ペン種類一覧メニュー画面280のペン種類選択ボタン281に表示されるサンプル画像の色を、人気色に設定することができる。人気色は、過去の利用率が最も高い色であり、換言すれば、利用者が選択する可能性が最も高い色である。つまり、ペン種類選択処理部313は、利用者にとって描画結果を想像しやすい色でサンプル画像を提示することができ、サンプル画像の有益度を向上させることができる。すなわち、人気色選択処理部341は、利用者によるペン種類の選択を容易にし、編集作業の操作性を向上させることができる。
また、利用者がサンプル画像の色(配色)を変更することができるようにしてもよい。図24は、その場合のペン種類一覧メニュー画面の構成例を示す図である。図24において、ペン種類一覧メニュー画面350には、ペン種類一覧メニュー画面280(図19)の場合と同様の、ペン種類選択ボタン281群ととじるボタン282の他に、さらに、色変更ボタン351が設けられている。
色変更ボタン351は、利用者がタップ(選択)することにより、ペン種類選択ボタン281に表示されているサンプル画像の色(配色)を変更させるGUIである。利用者が、この色変更ボタン351を選択すると、例えば、色を選択する色選択画面が表示される。利用者がその色選択画面において色を選択すると、色選択画面が閉じ、ペン種類一覧メニュー画面350に表示されている各サンプル画像の色(配色)が選択された色に変更される。
図25は、その場合の編集処理部203の、落書きペン機能に関する構成例を示す図である。
図25に示されるように、この場合の編集処理部203は、図11の場合と基本的に同様の構成を有するが、図11のペン種類選択処理部213の代わりに、ペン種類選択処理部363を有する。ペン種類選択処理部363は、基本的に図11のペン種類選択処理部213と同様の構成を有するが、ペン種類選択処理部213の構成に加えて、ペン種類一覧メニュー画面350に表示されるサンプル画像の色の変更に関する処理を行う色変更処理部371を有する。
このペン種類選択処理部363によるペン種類選択処理の流れの例を図26のフローチャートを参照して説明する。このペン種類選択処理の流れは、図20のフローチャートを参照して説明した、ペン種類選択処理部213が実行するペン種類選択処理の場合と基本的に同様であり、ステップS131乃至ステップS140の各処理は、それぞれ、図20のステップS71乃至ステップS80の各処理と同様に実行される。
ただし、図26の場合、ステップS138において、とじるボタンが操作されていないと判定した場合、指示入力受付制御部242は、処理をステップS141に進め、色変更ボタン351が操作されたか否かを判定する。色変更ボタン351が操作されたと判定した場合、指示入力受付制御部242は、処理をステップS142に進める。
色変更処理部371は、ステップS142において、落書きペンが描画する画像の色として予め用意された色の中から所望の色を選択させるGUIである色変更画面を表示する等して、色選択指示を受け付け、ステップS143において、その色変更画面を閉じ、ペン種類一覧メニュー画面350に表示される各ペン種類名の画像(サンプル画像)の色(配色)を、ステップS142の処理において選択された色(配色)に変更する。ステップS143の処理が終了すると、色変更処理部371は、処理をステップS133に戻し、それ以降の処理を繰り返し実行させる。
また、ステップS141において、色変更ボタン351が操作(選択)されていないと判定した場合、指示入力受付制御部242は、処理をステップS133に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
このようにすることにより、利用者は、サンプル画像の色を任意に設定することができる。これにより、利用者は、ペン種類の選択の際に、描画結果をより正確に把握することができ、より利用者自身の嗜好に合ったペン種類および色をより容易に選択することができる。つまり、色変更処理部371は、編集作業の操作性を向上させることができる。
また、ペン種類一覧メニュー画面のペン種類選択ボタンに表示されるサンプル画像の色(配色)が、編集画像表示部に表示されている編集画像の背景に応じて設定されるようにしてもよい。
図27は、その場合の編集処理部203の、落書きペン機能に関する構成例を示す図である。
図27に示されるように、この場合の編集処理部203は、図11の場合と基本的に同様の構成を有するが、図11のペン種類選択処理部213の代わりに、ペン種類選択処理部383を有する。ペン種類選択処理部383は、基本的に図11のペン種類選択処理部213と同様の構成を有するが、ペン種類選択処理部213の構成に加えて、ペン種類一覧メニュー画面のペン種類選択ボタンに表示されるサンプル画像の色(配色)の設定に関する処理を行う色設定処理部391を有する。
このペン種類選択処理部383によるペン種類選択処理の流れの例を図28のフローチャートを参照して説明する。このペン種類選択処理の流れは、図20のフローチャートを参照して説明した、ペン種類選択処理部213が実行するペン種類選択処理の場合と基本的に同様である。
ただし、図28の場合、ペン種類選択処理が開始されると、色設定処理部391が、ステップS161において、編集画面250の編集画像表示部251に表示されている編集画像の背景に対応する色を、予め定められた所定の対応関係に従って選択する。色が選択されると、ペン種類画像表示処理部241は、ステップS162において、その選択した色、および、そのペン種類のデザイン(意匠)で記述された各ペン種類名の画像をペン種類選択ボタン281としてペン種類一覧メニュー画面280に表示させる。
ステップS163乃至ステップS171の処理は、それぞれ、図20のステップS72乃至ステップS80の各処理と同様に実行される。
以上のように、ペン種類選択処理部383は、ペン種類一覧メニュー画面280のペン種類選択ボタン281に表示されるサンプル画像の色を、編集画像の背景に応じた色に設定することができる。
一般的に、編集画像は利用者を撮影した画像であり、落書き編集は、編集画像の、利用者の顔以外の部分、特に背景部分に対して行われることが多い。そのため、利用者は、背景画像上に落書きしたときの描画結果を想像する可能性が高く、サンプル画像の色が、例えば背景画像と同色であったり、背景色との組み合わせが一般的に美しくないと認められる色であったりすると、利用者にとってサンプル画像の印象が悪くなる恐れがある。また、そのような色は利用者により選択されない可能性が高く、利用者が描画結果を想像しづらくなる(サンプル画像の有益度を低減させる)恐れがある。
そこで、上述したように色設定処理部391が、サンプル画像の色として編集画像の背景に応じた色を選択することにより、利用者が選択する可能性の高い色のサンプル画像を利用者に提示することができ、サンプル画像の有益度を向上させることができる。換言すれば、色設定処理部391は、編集画像の背景に応じた色を選択することにより、例えば背景の色との配色が好適な色を利用者に対して推薦することができる。このように、色設定処理部391は、利用者によるペン種類の選択を容易にし、編集作業の操作性を向上させることができる。
なお、以上においては、ペン種類一覧メニュー画面においてペン種類が選択された後、コンテンツパレットには、ペン種類一覧メニュー画面表示前と同様のレイアウトでGUIが表示されるように説明したが、例えば、図29に示されるように、そのレイアウトが変更されるようにしてもよい。
図29の例においては、コンテンツパレット255に表示される選択ボタン群401は、全て、ペン種類一覧メニュー画面において選択されたペン種類の選択ボタン266により構成されている。つまり、この場合、コンテンツパレット表示設定処理部245(図11)は、利用者が選択していないペン種類の不要な選択ボタン266の表示を省略し、利用者が選択したペン種類の必要な選択ボタン266のみをコンテンツパレット255に表示させる。
このようにすることにより、必要な選択ボタン266の表示領域を広くすることができるので、例えば、図29に示されるように、利用者が選択したペン種類について、より多くの色(選択ボタン266)を提示するようにしてもよいし、また、各選択ボタン266のサイズを大きくし、より詳細な(例えば、ペン種類一覧メニュー画面に表示されるペン種類選択ボタン281のサンプル画像のような)サンプル画像を提示するようにしてもよい。
この場合のペン種類選択処理の流れの例を図30のフローチャートを参照して説明する。このペン種類選択処理の流れは、図20のフローチャートの場合と基本的に同様である。つまり、ステップS191乃至ステップS195、並びに、ステップS197乃至ステップS200の各処理は、それぞれ、図20のステップS71乃至ステップS75、並びに、ステップS77乃至ステップS80の各処理と同様に実行される。
ただし、図30の場合、コンテンツパレット表示設定処理部245は、ステップS196において、図20のステップS76の場合と異なり、例えば図29に示されるような、コンテンツパレット255に選択ペン種類の色選択用画像を表示させる。
コンテンツパレット表示設定処理部245は、このようにすることにより、ペン種類選択後の色選択作業を容易にし、編集作業の操作性を向上させることができる。
また、ペン種類一覧メニュー画面280のGUI以外の部分の一部または全部を透明に表示させたり(以下、透明表示と称する)、または、ペン種類一覧メニュー画面280の一部または全体を半透明に表示させたりして(以下、半透明表示と称する)、ペン種類一覧メニュー画面280越しに編集画面250が透けて見えるようにしてもよい。図18の例の場合、ペン種類一覧メニュー画面280は、編集画像表示部251とも重なるように表示される。このような場合においてペン種類一覧メニュー画面280を透明表示または半透明表示とすると、利用者は、ペン種類一覧メニュー画面280に表示されているサンプル画像と編集画像表示部251に表示されている編集画像とを重ねて見ることができ、描画結果を想像し易くなる。
ただし、編集画像に落書き編集が施されていると(特に、落書きペンによって文字等が描かれていると)、その編集画像上の落書きと、ペン種類一覧メニュー画面280に表示されているサンプル画像とが重なって見え、利用者にとって見づらくなる(編集画像上の落書きとサンプル画像との識別が困難になる)恐れがある。
そこで、編集作業の操作性が低下しないように、ペン種類一覧メニュー画面280を透明表示または半透明表示させる際に、編集画面250の編集画像表示部251に表示されている編集画像を、未編集の編集対象画像に切り替えるようにしてもよい。
図31は、その場合の編集処理部203の、落書きペン機能に関する構成例を示す図である。
図31に示されるように、この場合の編集処理部203は、図11の場合と基本的に同様の構成を有するが、図11の一覧メニュー画面表示処理部212の代わりに、一覧メニュー画面表示処理部412を有する。一覧メニュー画面表示処理部412は、基本的に図11の一覧メニュー画面表示処理部212と同様の構成を有するが、一覧メニュー画面表示処理部212の構成に加えて、編集画像表示部251に表示されている編集画像を変更する編集画像変更処理部421を有する。
この一覧メニュー画面表示処理部412による一覧メニュー画面表示処理の流れの例を図32のフローチャートを参照して説明する。この一覧メニュー画面表示処理の流れは、図17のフローチャートを参照して説明した、一覧メニュー画面表示処理部212が実行する一覧メニュー画面表示処理の場合と基本的に同様であり、表示指示受付処理部231は、ステップS221において、図17のステップS61の場合と同様に、一覧メニューボタン262が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。一覧メニューボタン262が操作されたと判定すると、表示指示受付処理部231は、処理をステップS222に進める。
ステップS222において、編集画像変更処理部421は、編集画像表示部251に表示する編集画像を、編集対象画像表示部252に表示されている未編集の編集対象画像のいずれかに切り替える。
編集画像変更処理部421が、未編集の編集対象画像を新たに編集画像として編集画像表示部251に表示させると、一覧メニュー画面表示処理部232は、ペン種類一覧メニュー画面280を編集画面250に重畳させて、透明表示または半透明表示させる。
このようにすることにより、一覧メニュー画面表示処理部412は、編集作業の操作性が低下させずにペン種類一覧メニュー画面280を透明表示または半透明表示させることができる。
なお、ペン種類一覧メニュー画面の大きさは任意であり、編集画像表示部251に重ならないように表示させてもよい。例えば、図33に示されるように、コンテンツパレットと同サイズのペン種類一覧メニュー画面430を、コンテンツパレットとのみ重畳させるようにしてもよい。
ただし、このペン種類一覧メニュー画面430は、ペン種類一覧メニュー画面280よりもサイズが小さく、ペン種類一覧メニュー画面280のように詳細なサンプル画像を表示させることが困難である。そこで、図33に示されるようなペン種類選択ボタン群431をペン種類一覧メニュー画面430に表示させるようにしてもよい。図33に示されるペン種類一覧メニュー画面430には、GUIとしてペン種類選択ボタン群431ととじるボタン282が設けられており、ペン種類選択ボタン群431の各ペン種類選択ボタン281には、そのペン種類のペン種類名の1文字をそのペン種類のデザイン(意匠)で描画したサンプル画像が表示されている。
この場合のペン種類選択処理の流れの例を図34のフローチャートを参照して説明する。このペン種類選択処理の流れは、図20のフローチャートの場合と基本的に同様である。つまり、ステップS242乃至ステップS250の各処理は、それぞれ、図20のステップS72乃至ステップS80の各処理と同様に実行される。
ただし、図34の場合、ペン種類画像表示処理部241は、ステップS241において、図20のステップS71の場合と異なり、予め定められた所定の色、および、そのペン種類のデザイン(意匠)で記述された1文字の画像をペン種類一覧メニュー画面430の各ペン種類選択ボタン281に表示させる。
ペン種類画像表示処理部241は、このようにすることにより、ペン種類一覧メニュー画面が狭い場合でも、全てのペン種類のサンプル画像を表示させることができる。なお、ここでは、ペン種類名の1文字を表示するように説明したが、利用者が描画結果を把握することができるものであれば、どのような画像をサンプル画像としてもよい。
このように、編集画像とペン種類一覧メニュー画面を互いに重ならないように表示させることにより、利用者は、編集画像を確認しながらペン種類を選択することができる。
なお、以上においては、ペン種類の選択をコンテンツパレットとは別のGUI画面であるペン種類一覧メニュー画面において行うように説明したが、全てのペン種類をそれぞれタブ化し、利用者がコンテンツパレットのタブを選択することにより、ペン種類を選択するようにしてもよい。
その場合の編集画面の例を図35に示す。図35において、編集画面450のコンテンツパレット455−1およびコンテンツパレット455−2(以下、互いに区別して説明する必要の無い場合、コンテンツパレット455と称する)は、ペンツールモードに設定されると、全てのペン種類がそれぞれタブとして表示される。
利用者が所望のペン種類のタブを選択すると、そのタブが対応するペン種類に属する選択ボタンのみが表示される。利用者は、その選択ボタンの中から、所望の色の選択ボタンを選択し色の設定を行う。このようにすることにより、各タブの画面には、1つのペン種類の選択ボタンのみを表示すればよいことになるので、選択ボタン群の表示領域を広くとることができる。これにより、より多くの選択ボタンを利用者に一度に提示することもできるし、各選択ボタンをより大きく表示することもできる。
つまり、この場合、ペン種類の選択も色の選択もともにコンテンツパレットにおいて行われるが、ペン種類と色の選択を段階的に行うので、利用者は少ない選択肢の中から所望のものを選択することができ、選択作業が容易になる。ただし、ペン種類の数だけタブを表示しなければならず、その分、タブが見づらくなるとともに、タブの選択作業が煩雑になる。
図36は、この場合の編集処理部203の、落書きペン機能に関する構成例を示す図である。
図36に示されるように、この場合の編集処理部203は、図11の場合と基本的に同様の構成を有するが、ペン種類一覧メニュー画面の表示を行わないので、一覧メニュー画面表示処理部212を省略することができる。つまり、図36に示されるように、編集処理部203は、ペンツール選択処理部211、ペン種類選択処理部213、色サイズ選択処理部214、および落書き編集部215を有する。
この場合のペンツール選択処理の流れの例を図37のフローチャートを参照して説明する。このペンツール選択処理の流れは、図15のフローチャートを参照して説明したペンツール選択処理の場合と基本的に同様である。
図37の場合、ペンツール選択処理が開始されると、ステップS271において、ペンツール選択指示受付処理部221は、ステップS51の場合と同様に、ペンツール選択ボタンが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。ペンツール選択ボタンが操作されたと判定した場合、ペンツール選択指示受付処理部221は、処理をステップS272に進める。
ステップS272において、コンテンツパレット表示設定処理部222は、コンテンツパレットを、ペン種類毎にタブ表示され、ペン種類毎に色選択可能なペンツールモードに設定する。つまり、コンテンツパレット表示設定処理部222は、図35に示されるように、コンテンツパレットをペン種類毎にタブ化して表示させる。ステップS272の処理を終了すると、コンテンツパレット表示設定処理部222は、ペンツール選択処理を終了する。
以上のように、ペンツール選択処理部211は、コンテンツパレットをペン種類毎にタブ化して表示させることができる。
以上のようにして、写真シール作成装置1は、写真シールの作成作業、および作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
なお、以上においては、ペンツールにおいてペン種類の一覧を表示させるように説明したが、例えば、スタンプツールにおいて、スタンプ画像の絵柄の一覧を表示させるようにしてもよい。
スタンプ機能とは、予め用意された所定の画像を編集画像の、利用者に指定された位置に合成する落書き編集機能のことであり、スタンプツールとは、利用者に、そのように編集画像に合成するスタンプ画像の絵柄、色、または大きさ等を選択させ、スタンプ機能を実現させるツールである。つまり、利用者は、編集ツール選択部256において、例えば「スタンプ」ボタンを操作することにより、スタンプツールを選択する。スタンプツールが選択されると、スタンプツールのGUIがコンテンツパレット255に表示される。このGUIは、利用者にスタンプ画像の絵柄の候補(予め用意された絵柄)を提示し、使用する絵柄を利用者に選択させたり、スタンプ画像の色や大きさを設定させたりするものである。
一般的に、写真シール作成装置1においては、多くの利用者の嗜好に合う画像を利用者に提示することができるように、十分に多くの絵柄が予め用意される。従って、全ての絵柄をコンテンツパレット255に一度に表示させることは難しく、通常の場合、タブなどを用いてスタンプ画像の絵柄をジャンル分けし、そのジャンル毎にスタンプ画像の絵柄を表示させるようになされている。
このような場合、利用者は、タブを操作しながら、ジャンル毎に所望の絵柄があるか否かを順次検索しなければならず、絵柄の選択に煩雑な作業を必要とする恐れがある。そこで、上述したペンツールの場合と同様に、利用者が一覧メニューボタンを操作することにより、スタンプ画像の一覧メニュー画面が編集画面250上に重畳されて表示されるようにする。このようにすることにより、例えば、コンテンツパレット255よりも広い一覧メニュー画面においてスタンプ画像の絵柄の一覧を表示させることができ、利用者が所望の絵柄を容易に選択することができる。
また、このとき、一覧表示されるスタンプ画像の各絵柄を、これまでの利用履歴で利用率の高い順に(人気順に)整列させてもよい。つまり、各絵柄に人気の順位付けを行い、その順位順に表示するランキング表示を行うようにしてもよい。このように絵柄を所定の順に整列させて一覧メニュー画面に表示させることにより、利用者は、人気のある絵柄を容易に選択することができ、編集作業の操作性を向上させることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。