以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して合成用画像(詳細は後述する)を合成したり、ペン入力やスタンプ入力等の落書き編集ツールを用いて編集を行ったりして、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集済み画像が印刷された1枚の写真シール(以下、適宜、通常写真シールという)を成果物として受け取る。
また、利用者は、編集作業中に、追加印刷用の代金を新たに投入することにより、ゲーム終了後に、通常写真シール以外に、編集済み画像または撮影画像が印刷された新たな写真シール(以下、適宜、追加写真シールという)を受け取ることもできる。なお、合成用画像とは、撮影画像の予め定められた位置に合成される画像であり、被写体の前景または背景となって撮影画像を装飾する画像を指す。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。従って、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのない利用者が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、一度プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、即ち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット11、編集ユニット12、および天井ストロボユニット13の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット11は、写真シール作成ゲームの受け付けを行い、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット11は、大きく、前方ユニット11Aと後方ユニット11Bの2つに分けられる。
前方ユニット11Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット11Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット11Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット11Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット11Bの内部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテンである背景カーテンや利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
編集ユニット12は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット12は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット12は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット13は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット13は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット13が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット11Aや後方ユニット11Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット12側より見た斜視図である。
編集ユニット12は、図2に示すように、前方ユニット11Aの、後方ユニット11B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット12の、前方ユニット11Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース12Aと第2編集インタフェース12Bがそれぞれ設けられている。
つまり、編集ユニット12には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット11Aと後方ユニット11Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット12を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については後述する。なお、図示は省略するが、第1編集インタフェース12Aと第2編集インタフェース12Bの周囲には、それぞれカーテンが配置され、これにより2つの編集作業を行う編集空間が形成されている。
また、編集ユニット12の、撮影ユニット11と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部12Cが設けられている。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図3を参照して説明する。
図3は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図3に示すように、利用者は、図中点線で示される、前方ユニット11Aと後方ユニット11Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間21で、前方ユニット11Aに代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者A)。
撮影空間21に入場した利用者(利用者A)は、前方ユニット11Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間21から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット12の、前方ユニット11Aから見て右側(第1編集インタフェース12Aの前方)に第1編集空間22Aが設けられ、左側(第2編集インタフェース12Bの前方)に第2編集空間22Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間22Aの利用者(利用者B)および第2編集空間22Bの利用者(利用者B')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間21の利用者(利用者A)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間22Aと第2編集空間22Bとを区別する必要の無い場合、編集空間22と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Bまたは利用者B')は、次に、印刷設定作業を行い、印刷画像のレイアウトパターンの選択、追加印刷の有無の選択等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中にミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部12C前方の印刷物受取領域23に移動し(利用者C)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間21の利用者Aが、編集空間22に移動すると、撮影空間21が未使用になる。この段階で、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間21を使用させ、新たな写真シール作成ゲームを開始させることができる。同様に、第1編集空間22Aの利用者B、または、第2編集空間22Bの利用者B'が、印刷物受取領域23に移動すると、その第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に、その第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bを使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間21、第1編集空間22A、第2編集空間22B、および印刷物受取領域23を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図4は、前方ユニット11Aの構成例を示す図である。図4の正面11A−1は、撮影空間21内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間21において、基本的にこの正面11A−1に向かって(前方ユニット11A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面11A−1には、撮影空間21内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取得されている(撮り込まれている)取得画像や撮影結果である撮影画像などを表示するライブビューモニタ52、撮影空間21内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−7、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場54−1および荷物置場54−2、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ55−1およびスピーカ55−2、並びに、硬貨投入返却部56が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間21内の利用者を撮像し、動画像を取得画像として取得する。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラを使用してもよい。勿論、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
ライブビューモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、カメラ51の取得画像や撮影画像などを表示するモニタである。
照明装置53−1乃至照明装置53−7は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間21を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間21を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−7を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
荷物置場54−1および荷物置場54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場54−1および荷物置場54−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、即ち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置場54−1または荷物置場54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
また、荷物置場54−2の上部には、タッチパネルモニタ57が設けられている。タッチパネルモニタ57は、CRTディスプレイやLCD等により構成され、カメラ51の撮影画像、撮影画像に合成する合成用画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示するモニタである。このタッチパネルモニタ57の画面上には無色透明のタッチパネルが重畳されており、例えば利用者の指等でタップ(接触または近接)することによりその位置情報(利用者の指示)を入力することができる。
なお、以下において、荷物置場54−1および荷物置場54−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単に荷物置場54と称する。
スピーカ55−1およびスピーカ55−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ55−1およびスピーカ55−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ55と称する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
硬貨投入返却部56は、写真シール作成ゲームの代金の投入を受け付けるとともに、投入されたものが、所定の硬貨以外のものである場合、それを排出する。
勿論、前方ユニット11Aの正面11A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット12の構成について説明する。
図5は、編集ユニット12の、撮影ユニット11側から見て右側面の構成例(第1編集空間22A側の構成例)を示す図である。
図5において、この右側面には、第1編集インタフェース12Aが設けられている。その上側には、第1編集空間22Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間22Aの安全性を向上させることができる。なお、図5の例においては、編集ユニット12の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース12Aの上側の部分が、第2編集空間22B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間22Aと第2編集空間22Bとで共有している。つまり、照明装置61は、第1編集空間22Aだけでなく第2編集空間22Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース12Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びに、スピーカ64が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能なタブレットと、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタであり、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面等を表示する。ここでは、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明で、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。つまり、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット12に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット12内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62の表示デバイスの表示画面上に重畳された無色透明のタブレットと連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却部65は、写真シールを追加印刷するための代金の投入を受け付けるとともに、投入されたものが、所定の硬貨以外のものである場合、それを排出する。
なお、編集ユニット12の第2編集空間22B側の構成も、図5に示す第1編集空間22A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図5に示す構成例は、編集ユニット12の第2編集空間22B側の構成を説明する場合にも適用する。
図6は、編集ユニット12の、写真シール排出部12Cの構成例を示す図である。
図6に示すように、写真シール排出部12Cには、第1編集空間22Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース12Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間22Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース12Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット12内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース12Aまたは第2編集インタフェース12Bが操作されて作成された編集済みの画像や撮影画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図7は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図7において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有しており、その制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部111、編集部112、およびプリンタ113がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部111は、撮影ユニット11に関するブロックであり、硬貨処理部131、背景カーテン132、照明装置53、カメラ51、ライブビューモニタ52、タッチパネルモニタ57、およびスピーカ55を有する。
硬貨処理部131は、制御装置101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却部56に硬貨が投入されると、利用者によるゲームの代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101は、この起動信号に応じて、撮影作業の手順の案内をタッチパネルモニタ57とスピーカ55に行わせたり、カメラ51と照明装置53を制御して撮影を行わせたりする。
背景カーテン132は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。背景カーテン132(の制御部)は、後方ユニット11Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間21の後方(被写体となる利用者より後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテン132は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号にしたがってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等統一されている必要はない)。また、利用者が背景を選択することができればよく、例えば、スライド式、開閉式、または折り畳み式等、昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット11Bの撮影空間21側の側面、つまり、撮影空間21において、前方ユニット11Aの正面11A−1に対向する、撮影空間21の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテン132に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテン132以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持ち込んだ絵やアイテムを撮影空間21の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持ち込んだ、または、選択した画像を撮影空間21の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間21の背面に張り付けるとともに、合成用画像を複数種類用意し、利用者が所望する合成用画像を撮影画像のカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように何らかの方法で利用者が背景を選択することができるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間21内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、動画像を取りこみ、その取得した動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
ライブビューモニタ52は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づいて、取得画像や撮影画像を表示する。タッチパネルモニタ57は、CRTディスプレイやLCDなどよりなる表示部133を有しており、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像を、その表示部133に表示する。また、タッチパネルモニタ57は、その表示部133の表面に重畳された、無色透明のタッチパネル(図示せず)も有している。利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップすると、タッチパネルモニタ57は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部112は、編集ユニット12に関するブロックであり、第1編集インタフェース12Aに対応する第1編集部112Aと、第2編集インタフェース12Bに対応する第2編集部112Bよりなる。第1編集部112Aおよび第2編集部112Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部112Aについて行うが、第2編集部112Bにも適用可能である。
第1編集部112Aは、図5を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに硬貨処理部143を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。硬貨処理部143は、制御装置101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却部65に追加印刷用の硬貨が投入されると、利用者による追加印刷の代金支払いに関する処理(追加印刷受け付け等)を行い、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101は、この起動信号に応じて、追加印刷に関する設定を行うための画面等を編集用モニタ141に表示させたり、追加印刷に関する音声をスピーカ64から出力させたりする。
プリンタ113は、編集部112により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ113は、制御装置101より第1編集部112Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ113は、制御装置101より第2編集部112Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152において、編集作業結果をシール紙162に印刷する。
プリンタ113は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71より排出し、利用者に提供する。
次に、制御装置101について説明する。図8は、制御装置101が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図8に示すように、制御装置101は、利用者の撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部201、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部202、編集済み画像のシール紙への印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部203、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部204を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
図9は、図8の編集処理部202のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
カラフルカラー制御部221は、後述するカラフルカラーパレットの表示、および利用者の操作に基づくカラフルカラーの選択の受付を制御する。詳細は後述するが、カラフルカラーは、編集作業において入力される文字、図形などの編集情報の色として設定される単一または複数の色の組み合わせを表すものである。
文字/図形パレット表示制御部222は、カラフルカラー制御部221の処理により選択が受け付けられたカラフルカラーに対応する文字/図形パレットの表示を制御する。
編集指示入力制御部223は、編集指示の入力の受け付けを制御する。
編集画像更新制御部224は、編集指示入力制御部223により受け付けられた編集指示に対応するように、編集画像の表示を更新する。
写真シール作成ゲームの編集作業に伴って、図5のタブレット内蔵モニタ62には、図10に示されるようなGUI画像が表示される。
図10は、2人の利用者が編集作業を行なう場合のGUI画像の例を示す図であり、同図の画像301−1と画像301−2は、それぞれ撮影空間における撮影作業により得られた画像とされる。例えば、利用者のうち1人が画像301−1に対する編集を行い、他の1人の利用者は画像301−2に対する編集を行なうようになされている。
上述したように、編集作業は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を用いて行なわれ、画面下側の所定の領域に表示されたカラフルカラーパレット302−1またはカラフルカラーパレット302−2の任意のボタンを選択することにより、画像の編集として入力される文字や図形の色の選択が行なわれる。カラフルカラー制御部221は、このカラフルカラーパレットの表示、およびボタンの選択の受付を制御する。
また、選択されたカラフルカラーパレットのボタンに対応して画面下側の所定の領域において表示される文字/図形選択パレット303−1または文字/図形選択パレット303−2の表示が制御される。文字/図形選択パレットには、ひらがな、片かな、アルファベットなどの文字、星型、ハート型などの図形が複数表示されるようになされている。文字/図形パレット表示制御部222は、この文字/図形パレットの表示を制御する。
タッチペン63−1またはタッチペン63−2により、所望の文字や図形を選択し、画像301−1または画像301−2の所望の位置を指定することで、選択された文字や図形が画像301−1または画像301−2の指定された位置に貼り付けられる。
なお、図10の領域309に表示された複数のボタンのいずれかを選択することにより、タッチペン63−1またはタッチペン63−2の操作に対応して施される編集処理における文字や図形などの入力方式を選択することができる。図10の領域309に表示された複数のボタンのそれぞれは、編集ツールと称される。
編集指示入力制御部223は、例えば、選択された文字や図形を特定し、画像301−1または画像301−2において指定された位置を特定する。編集画像更新制御部224は、例えば、選択された文字や図形が画像301−1または画像301−2の指定された位置に貼り付けられるように、編集画像(画像301−1または画像301−2)の表示を更新する。
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図11のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、撮影空間21において、前方ユニット11Aの硬貨投入返却部56に硬貨を投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部131は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の撮影処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部201は、撮影部111の各部を制御し、撮影空間21内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を行う。
これにより、撮影処理部201は、カメラ51を制御し撮影を行い、撮影された結果得られる撮影画像に、所定の合成用画像を合成する。そして、このように撮影画像が所定枚数撮影され、合成用画像が合成された全ての撮影画像からなる撮影画像群の中から所定枚数の撮影画像が編集対象画像として選択され、選択された編集対象画像が保存される。
撮影作業が終了すると、撮影処理部201は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間21内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部202は、ステップS3において、編集空間22に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。この編集処理の詳細は、図12のフローチャートを参照して後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部203は、ステップS5において、プリンタ113を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
ステップS6において、事後接客処理部204は、印刷終了待機中の利用者に対して、編集済み画像を投稿するミニゲーム、携帯端末などに編集済み画像を転送するサービス、アンケート入力等を提供する事後接客処理を行う。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部204は、ステップS7において、編集空間22の利用者を印刷物受取領域23に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部203は、ステップS8において、プリンタ113を制御し、印刷済みのシール紙を通常写真シールとして写真シール排出口71より排出させる。そして、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
次に、図12のフローチャートを参照して、図11のステップS4において実行される編集処理の詳細な流れの例を説明する。なお、この編集処理は、実際には、第1編集空間22Aまたは第2編集空間22Bのうち、図11のフローチャートに対応する写真シール作成ゲームをプレイする利用者が移動した方の編集空間に対して実行されるが、いずれの編集空間に対する場合も同様の処理が実行されるので、以下においては説明の簡略化のため、利用者が第1編集空間22Aに移動したか第2編集空間22Bに移動したかを特に明言せずに、編集空間22に移動したものとして説明する。
編集処理が開始されると、編集処理部202は、ステップS71において、撮影部111において得られた撮影画像の中から落書き編集の対象とする撮影画像として選択された編集対象画像を取得する。編集処理部202は、ステップS72において、編集空間22のタブレット内蔵モニタ62に、通常写真シールにおける印刷画像のレイアウトパターンを選択するためのレイアウト選択画面を表示させ、移動してきた利用者に対し、レイアウトパターンを選択させる。
上述したように、印刷処理部203は、編集作業により得られた編集済み画像を印刷画像としてシール紙に印刷する印刷処理を行う。編集処理部202は、このときにどのように印刷画像をレイアウトするかを、利用者に対し、予め用意されたレイアウトパターンの中から選択させる。なお、通常写真シール用のレイアウトパターンでは、写真シール内に縁のない編集済み画像が4つ以上配置される。即ち、印刷処理では、シール紙の印刷画像を印刷する領域を4分割以上(4分割、8分割、12分割等)し、その分割された各領域に縁のない編集済み画像が印刷される。
ステップS73において、編集処理部202は、レイアウト選択画面において利用者によりレイアウトパターンが選択されたか否かを判定する。ステップS73で利用者によりレイアウトパターンがまだ選択されていないと判定された場合、編集処理部202は、利用者によりレイアウトパターンが選択されるまで待機する。
一方、ステップS73で利用者によりレイアウトパターンが選択されたと判定された場合、編集処理部202は、ステップS74において、タブレット内蔵モニタ62に編集開始ボタンのGUI画像を表示する。利用者は、タッチペン63を操作して、その編集開始ボタンを押下操作する。編集開始ボタンが押下操作されると、タブレット内蔵モニタ62に編集画面が表示されるので、利用者は落書き編集作業を開始することができる。
編集処理部202は、ステップS75において、タブレット内蔵モニタ62から供給される入力信号に基づいて、その編集開始ボタンが利用者により操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、編集処理部202は、処理をステップS76に進める。
ステップS76において、編集処理部202は、図13を参照して後述する編集内容設定処理を実行する。これにより、カラフルカラーが設定されて編集が行なわれることになる。
ステップS77において、編集処理部202は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、編集画面に表示される終了ボタンが操作されたか否かを判定し、制限時間にも達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、編集処理部202は、処理をステップS76に戻し、それ以降の処理を繰り返す。つまり、編集処理部202は、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS76とステップS77の処理を繰り返す。
一方、ステップS77において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定した場合、編集処理部202は、処理をステップS78に進める。ステップS78において、編集処理部202は、落書き編集が行われた編集済み画像を、印刷処理における印刷画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集済み画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM107や記憶部102に保存するかしないかは任意である。
ステップS79において、編集処理部202は、編集画面の表示を終了し、落書き編集入力の受け付けを終了する。編集処理部202は、ステップS79の処理を終了すると、編集処理を終了し、処理を図11のステップS4に戻す。そして、ステップS5以降の処理が行われる。
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS76の編集内容設定処理の詳細について説明する。この処理は、例えば、図10に示されるGUIに基づく操作に伴って実行される。なお、この例では、編集ツールとして「コロコロ」が選択されているものとする。編集ツール「コロコロ」は、タッチペンの移動の軌跡に従って文字または図形が編集対象の画像に貼り付けられるようにした編集ツールである。
ステップS101において、カラフルカラー制御部221は、カラフルカラーパレットを表示する。
ステップS102において、カラフルカラー制御部221は、例えば、カラフルカラーパレットにおいて選択されたボタンを特定することによりカラフルカラーの選択を受け付ける。
ステップS103において、文字/図形パレット表示制御部222は、文字/図形パレットを表示する。
ステップS104において、編集指示入力制御部223は、文字または図形の選択を受け付ける。
ステップS105において、文字/図形パレット表示制御部222は、選択の終了が指令されたか否かを判定する。ステップS105において、まだ選択の終了が指令されていないと判定された場合、処理は、ステップS103に戻る。
一方、ステップS105において、選択の終了が指令されたと判定された場合、処理は、ステップS106に進む。
ステップS106において、編集指示入力制御部223は、編集指示入力を受け付ける。このとき、例えば、編集対象画像の中で所望の位置の指定を受け付ける。
ステップS107において、編集画像更新制御部224は、ステップS106の処理により受け付けられた指示に対応して編集対象画像の表示を更新する。
図14乃至図16を参照してさらに詳細に説明する。なお、ここでは、色の違いを図中のハッチングのパターンの違いにより表現している。
図14は、タブレット内蔵モニタ62に表示されるGUIの例を示す図である。この例では、便宜上、図10のGUIの左側の部分のみを説明することとする。
ステップS101の処理に伴って、図14のGUIには、カラフルカラーパレット302−1が表示されている。
また、ステップS102において、カラフルカラーパレット302−1においてボタン321が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップされ、カラフルカラーの選択が受け付けられたものとする。上述したように、カラフルカラーは、単一または複数の色の組み合わせを表すものとされる。
ボタン321は、例えば、赤色と青色の2色の組み合わせをイメージするボタンとされ、円形のボタン321の内部に径の小さい円が2つ表示されている。実際には、これら、径の小さい円が、それぞれ赤色の円、青色の円として表示される。従って、ボタン321が選択された場合、ステップS102で受け付けられたカラフルカラーは、赤色と青色の組み合わせとなる。
ボタン321が選択されたことにより、ステップS103で、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更される。なお、文字/図形選択パレット303−1は、領域340に表示されたボタンを選択することにより、ひらがな50音分および所定の図形を表示したものとすることもできるし、アルファベット26文字分および所定の図形を表示したものとすることもできる。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン341をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS104では、ボタン341に対応する文字または図形の選択が受け付けられることになる。ボタン341は、ひらがな「ほ」の文字に対応するボタンである。
この後、ステップS105において、選択の終了が指令されたか否かの判定が行なわれる。選択の終了の指令は、例えば、文字/図形選択パレット303−1の枠外をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップすることで行なわれる。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、ステップS105の処理の後、処理は、ステップS103に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第2色目(ここでは青色)に変更されることになる。
図15は、カラフルカラーの第2色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図14の場合と異なる色(青色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。また、文字/図形選択パレット303−1の図中上側の領域350の左端部に、図14において選択された赤色の文字「ほ」が表示されている。
なお、この例では、領域350には、図中横一列に12の枠が設けられており、利用者は、最大12の文字または図形を選択することができるようになされている。
図15においても、図14の場合と同様に、文字または図形が選択される。ここでは、文字/図形選択パレット303−1のボタン342が選択されたものとする。ボタン342は、ひらがな「し」の文字に対応するボタンである。
この後、再びステップS105において、選択の終了が指令されたか否かの判定が行なわれる。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、ステップS105の処理の後、処理は、ステップS103に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更されることになる。
図16は、カラフルカラーの第1色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図15の場合と異なる色(赤色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。また、文字/図形選択パレット303−1の図中上側の領域350に、図14において選択された赤色の文字「ほ」、および図14において選択された青色の文字「し」が表示されている。
図16においても、図14の場合と同様に、文字または図形が選択される。ここでは、文字/図形選択パレット303−1のボタン343が選択されたものとする。ボタン343は、星型の図形に対応するボタンである。
この後、再びステップS105において、選択の終了が指令されたか否かの判定が行なわれる。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、ステップS105の処理の後、処理は、ステップS103に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第2色目(ここでは青色)に変更されることになる。
図17は、カラフルカラーの第2色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図16の場合と異なる色(青色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。また、文字/図形選択パレット303−1の図中上側の領域350に、図14において選択された赤色の文字「ほ」、図15において選択された青色の文字「し」、および図16において選択された赤色の星型の図形が表示されている。
なお、図17の領域350の右側に表示されたボタン351は、領域350に表示された文字または図形を消去するためのボタンとされる。例えば、ボタン351が1回タップされると、領域350の赤色の星型の図形が消去され、ボタン351がさらに1回タップされると、領域350の青色の文字「し」が消去される。
あるいはまた、ボタン351が1回タップされると、領域350の中の文字又は図形のうち、カラフルカラーの第1色目に対応する文字又は図形が消去され、ボタン351がさらに1回タップされると、領域350の中の文字又は図形のうち、カラフルカラーの第21色目に対応する文字又は図形が消去されるようにしてもよい。この場合、例えば、ボタン351が1回タップされると、赤色の文字「ほ」と赤色の星型の図形が同時に消去され、ボタン351がさらに1回タップされると、青色の文字「し」が消去されることになる。このようにすることで、例えば、カラフルカラーに対応する複数の文字または図形を1回の操作で消去することができ、操作性が向上する。
図17において、文字/図形選択パレット303−1の枠外がタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップされたものとする。この場合、ステップS104において、文字または図形の選択に代えて、選択の終了の指令が受け付けられたこととなる。これにより、図17の領域350に表示された3つの文字または図形(2つの文字と1つの図形)が、編集ツール「コロコロ」に対応する編集処理の方式で画像301−1に貼り付けられることになる。なお、この例では、3つの文字または図形が選択される場合を説明したが、上述したように、利用者は、最大12の文字または図形を選択することができる。
そして、ステップS105において、選択の終了が指令されたと判定され、処理は、ステップS106に進む。これにより、編集指示入力が受け付けられる。ここでは、例えば、図14の画像301−1において、矢印311で示される軌跡に従ってタッチペン63−1またはタッチペン63−2が移動させられたものとする。
この例では、編集ツールとして「コロコロ」が選択されているので、タッチペンの移動の軌跡に従って文字または図形が編集対象の画像に貼り付けられる。図14の画像301−1においては、矢印311で示される軌跡に従って、赤色のひらがな「ほ」の文字、青色のひらがな「し」の文字、赤色の星型の図形が表示されている。
この例では、カラフルカラーが赤色と青色の2色の組み合わせである場合の例について説明したが、例えば、3色、4色、・・・の組み合わせとされるようにしてもよい。また、カラフルカラーとして単色が指定されるようにしてもよい。いずれの場合も、カラフルカラーパレット302−1のボタンの選択によりカラフルカラーが特定される。
また、この例では、カラフルカラーの第1色目に対応して1つの文字または図形が選択され、カラフルカラーの第2色目に対応して1つの文字または図形が選択される場合の例について説明したが、例えば、カラフルカラーの第1色目に対応して2つまたはそれ以上の文字または図形が選択され、カラフルカラーの第2色目に対応して2つまたはそれ以上の文字または図形が選択されるようにしてもよい。
あるいはまた、例えば、カラフルカラーの第1色目に対応して所定の数の文字または図形が選択され、それ以外の文字または図形は全て、カラフルカラーの第2色目に対応して選択されるようにしてもよい。
このようにして、編集内容設定処理が実行される。
次に、図18のフローチャートを参照して、図11のステップS76の編集内容設定処理の別の詳細な例について説明する。この処理は、例えば、図10に示されるGUIに基づく操作に伴って実行され、例えば、編集ツールとして「文字」、または「スタンプ」などが選択されている場合に実行される。編集ツール「文字」または編集ツール「スタンプ」は、予め選択された文字または図形が編集対象の画像においてタッチペンにより指定された位置に貼り付けられるようにした編集ツールである。
ステップS121において、カラフルカラー制御部221は、カラフルカラーパレットを表示する。
ステップS122において、カラフルカラー制御部221は、例えば、カラフルカラーパレットにおいて選択されたボタンを特定することによりカラフルカラーの選択を受け付ける。
ステップS123において、文字/図形パレット表示制御部222は、文字/図形パレットを表示する。
ステップS124において、編集指示入力制御部223は、文字または図形の選択を受け付ける。
ステップS125において、編集指示入力制御部223は、編集指示入力を受け付ける。このとき、例えば、編集対象画像の中で所望の位置の指定を受け付ける。
ステップS126において、文字/図形パレット表示制御部222は、選択の終了が指令されたか否かを判定する。ステップS105において、まだ選択の終了が指令されていないと判定された場合、処理は、ステップS127に進む。
一方、ステップS126において、選択の終了が指令されたと判定された場合、処理は、終了する。
ステップS127において、編集画像更新制御部224は、ステップS125の処理により受け付けられた指示に対応して編集対象画像の表示を更新する。その後、処理は、ステップS123に戻る。
図19乃至図23を参照してさらに詳細に説明する。ここでは、編集ツール「文字」が選択されている場合の例について説明する。なお、ここでは、色の違いを図中のハッチングのパターンの違いにより表現している。
図19は、タブレット内蔵モニタ62に表示されるGUIの例を示す図である。この例では、便宜上、図10のGUIの左側の部分のみを説明することとする。
ステップS121の処理に伴って、図19のGUIには、カラフルカラーパレット302−1が表示されている。
また、ステップS122において、カラフルカラーパレット302−1においてボタン322が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップされ、カラフルカラーの選択が受け付けられたものとする。上述したように、カラフルカラーは、単一または複数の色の組み合わせを表すものとされる。
ボタン322は、例えば、赤色と黄色と青色の3色の組み合わせをイメージするボタンとされ、円形のボタン322の内部に径の小さい円が3つ表示されている。実際には、これら、径の小さい円が、それぞれ赤色の円、黄色の円、青色の円として表示される。従って、ボタン322が選択された場合、ステップS122で受け付けられたカラフルカラーは、赤色と黄色と青色の組み合わせとなる。
ボタン322が選択されたことにより、ステップS123で、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン322により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更される。図20は、カラフルカラーの第1色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。なお、文字/図形選択パレット303−1は、領域340に表示されたボタンを選択することにより、ひらがな50音分を表示したものとすることもできるし、アルファベット26文字分を表示したものとすることもできる。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン361をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS124では、ボタン361に対応する文字または図形の選択が受け付けられることになる。ボタン361は、ひらがな「な」の文字に対応するボタンである。
そして、利用者は、画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップする。これにより、ステップS125において編集指示入力が受け付けられたことになる。
この後、ステップS126において、選択の終了が指令されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、処理は、ステップS127に進むことになり、ステップS125で受け付けられた編集指示入力に対応して画像301−1の表示が更新される。いまの場合、図19の画像301−1上の利用者が指定した位置に、赤色のひらがな「な」の文字が貼り付けられるように表示が更新されることになる。
そして、処理は、再びステップS123に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン322により特定されるカラフルカラーの第2色目(ここでは黄色)に変更されることになる。
図21は、カラフルカラーの第2色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図20の場合と異なる色(黄色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン362をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS124では、ボタン362に対応する文字または図形の選択が受け付けられることになる。ボタン362は、ひらがな「か」の文字に対応するボタンである。
そして、利用者は、画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップする。これにより、ステップS125において編集指示入力が受け付けられたことになる。
この後、ステップS126において、選択の終了が指令されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、処理は、ステップS127に進むことになり、ステップS125で受け付けられた編集指示入力に対応して画像301−1の表示が更新される。いまの場合、図19の画像301−1上の利用者が指定した位置に、黄色のひらがな「か」の文字が貼り付けられるように表示が更新されることになる。
そして、処理は、再びステップS123に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン322により特定されるカラフルカラーの第3色目(ここでは青色)に変更されることになる。
図22は、カラフルカラーの第3色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図21の場合と異なる色(青色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン363をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS124では、ボタン363に対応する文字または図形の選択が受け付けられることになる。ボタン363は、ひらがな「よ」の文字に対応するボタンである。
そして、利用者は、画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップする。これにより、ステップS125において編集指示入力が受け付けられたことになる。
この後、ステップS126において、選択の終了が指令されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、処理は、ステップS127に進むことになり、ステップS125で受け付けられた編集指示入力に対応して画像301−1の表示が更新される。いまの場合、図19の画像301−1上の利用者が指定した位置に、青色のひらがな「よ」の文字が貼り付けられるように表示が更新されることになる。
そして、処理は、再びステップS123に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン322により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更されることになる。
図23は、カラフルカラーの第1色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図22の場合と異なる色(赤色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン364をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS124では、ボタン363に対応する文字または図形の選択が受け付けられることになる。ボタン363は、ひらがな「し」の文字に対応するボタンである。
そして、利用者は、画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップする。これにより、ステップS125において編集指示入力が受け付けられたことになる。
この後、ステップS126において、選択の終了が指令されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、処理は、ステップS127に進むことになり、ステップS125で受け付けられた編集指示入力に対応して画像301−1の表示が更新される。いまの場合、図19の画像301−1上の利用者が指定した位置に、赤色のひらがな「し」の文字が貼り付けられるように表示が更新されることになる。
そして、処理は、再びステップS123に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がカラフルカラーの第2色目に変更されることになる。このとき、例えば、文字/図形選択パレット303−1の枠外がタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップされたものとする。この場合、ステップS126において、文字または図形の選択に代えて、選択の終了の指令が受け付けられたこととなる。これにより、図18の編集内容設定処理は終了し、図19に示されるように、画像301−1に「なかよし」の文字がそれぞれカラフルカラーに対応する色の文字として貼り付けられる編集がなされたことになる。
図24乃至図26は、編集ツール「スタンプ」が選択されている場合の例を示す図である。なお、ここでも、やはり色の違いを図中のハッチングのパターンの違いにより表現している。
この例の場合、ステップS121の処理に伴って、図24のGUIには、カラフルカラーパレット302−1が表示されている。
また、ステップS122において、カラフルカラーパレット302−1においてボタン321が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップされ、カラフルカラーの選択が受け付けられたものとする。ボタン321は、例えば、赤色と青色の2色の組み合わせをイメージするボタンとされ、円形のボタン321の内部に径の小さい円が2つ表示されている。実際には、これら、径の小さい円が、それぞれ赤色の円、青色の円として表示される。従って、ボタン321が選択された場合、ステップS122で受け付けられたカラフルカラーは、赤色と青色の組み合わせとなる。
ボタン321が選択されたことにより、ステップS123で、図24の文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更される。いまの場合、文字/図形選択パレット303−1には、各種の図形に対応する27個のボタンが表示されている。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン371をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS124では、ボタン371に対応する図形の選択が受け付けられることになる。ボタン371は、ハートをイメージする図形に対応するボタンである。
そして、利用者は、画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップする。これにより、ステップS125において編集指示入力が受け付けられたことになる。
この後、ステップS126において、選択の終了が指令されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、処理は、ステップS127に進むことになり、ステップS125で受け付けられた編集指示入力に対応して画像301−1の表示が更新される。いまの場合、図24の画像301−1上の利用者が指定した位置に、赤色のハートの図形が貼り付けられるように表示が更新されることになる。
そして、処理は、再びステップS123に戻る。このとき、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第2色目(ここでは青色)に変更されることになる。
図25は、カラフルカラーの第2色目に変更されて表示された文字/図形選択パレット303−1を示す図である。同図においては、図24の場合と異なる色(青色)に変更された文字/図形選択パレット303−1が表示されている。
ここで、例えば、利用者が文字/図形選択パレット303−1のボタン372をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしたものとする。ステップS124では、ボタン372に対応する図形の選択が受け付けられることになる。ボタン372は、星をイメージする図形に対応するボタンである。
そして、利用者は、画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップする。これにより、ステップS125において編集指示入力が受け付けられたことになる。
この後、ステップS126において、選択の終了が指令されたか否かが判定される。いまの場合、まだ、選択の終了が指令されていないものとする。従って、処理は、ステップS127に進むことになり、ステップS125で受け付けられた編集指示入力に対応して画像301−1の表示が更新される。いまの場合、図24の画像301−1上の利用者が指定した位置に、青色の星の図形が貼り付けられるように表示が更新されることになる。
そして、処理は、再びステップS123に戻る。このとき、図26のように、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更されることになる。その後、選択の終了が指令されるまで、上述した処理が繰り返し実行される。
このようにして、編集内容設定処理が実行される。
以上の例においては、カラフルカラーパレット302−1において赤色と青色の組み合わせをイメージするボタン321、赤色と黄色と青色の3色の組み合わせをイメージするボタン322などが表示されている場合について説明したが、例えば、利用者が自分でカラフルカラーの色の組み合わせを指定できるようにしてもよい。図27乃至図29を参照して、利用者が自分でカラフルカラーの色の組み合わせを指定できるようにする場合の例について説明する。なお、ここでも、やはり色の違いを図中のハッチングのパターンの違いにより表現している。
図27Aと図27Bは、カラフルカラーパレット302−1の別の例を示す図である。同図においては、カラフルカラーパレット302−1の領域302−1aに、カラフルカラー選択用のボタンが表示される。領域302−1aには、利用者が自分でカラフルカラーの色の組み合わせを指定したボタンが表示されるようになされている。すなわち、利用者は、領域302−1aのボタン392−1乃至392−5のそれぞれに、自分の好みにあったカラフルカラーを設定することができる。
円形のボタン392−1の内部には、径の小さい円が2つ表示されている。円形のボタン392−2または円形のボタン392−3の内部には、径の小さい円が3つ表示されている。円形のボタン392−4または円形のボタン392−5の内部には、径の小さい円が4つ表示されている。
例えば、利用者がカラフルカラーの色の組み合わせを指定する場合、組み合わせる色の数に応じて、領域302−1aのボタン392−1乃至392−5のいずれかを選択する。例えば、2つの色の組み合わせを指定したい場合、ボタン392−1を選択する。3つの色の組み合わせを指定したい場合、ボタン392−2、またはボタン392−3を選択する。4つの色の組み合わせを指定したい場合、ボタン392−4、またはボタン392−5を選択する。
ここでは、例として、図27Aにおいてボタン392−1が選択され、2つの色の組み合わせが指定される場合を説明する。
利用者は、ボタン391−1乃至ボタン391−10のいずれか2つのボタンを選択することにより、ボタン392−1に対応するカラフルカラーの色の組み合わせを指定する。ボタン391−1乃至ボタン391−10は、それぞれ単色の円として表示されており、例えば、ボタン391−1はピンク色、ボタン391−2は赤色、ボタン391−3は黄色、ボタン391−4は青色・・・のように、それぞれのボタンがそれぞれ異なる1色で表示される。
なお、図27Aにおいては、ボタン392−1乃至392−5は全て、円形の枠のみが表示されており、枠の内部は白色またはこのGUIの背景の色と同じ色で表示されているものとする。
例えば、利用者がボタン391−2をタップして選択し、その後、ボタン391−4をタップして選択した場合、ボタン392−1に対応するカラフルカラーの色の組み合わせは、第1色目が赤色、第2色目が青色とされることになる。
ボタン392−1に対応するカラフルカラーの色の組み合わせが指定されたことにより、カラフルカラーパレット302−1は、図27Bに示されるように表示が変更される。
図27Bでは、図27Aの場合と異なり、円形のボタン392−1の内部の径の小さい円の内部の色の表示が変更されている。すなわち、2つの径の小さい円のうち、図中上側の円の内部が赤色で表示され、図中下側の円の内部が青色で表示されている。
このようにすることで、利用者が自分でカラフルカラーの色の組み合わせを指定でき、自分で作ったカラフルカラーで編集を楽しむことが可能となる。
また、図27Bのボタン392−1に設定されたカラフルカラーを変更したい場合、利用者は、ボタン392−1をタップして選択し、さらにボタン393をタップすることによりカラフルカラーを変更できる。すなわち、ボタン393は、ボタン392−1乃至392−5に設定されたカラフルカラーを変更するためのボタンであり、ボタン393がタップされると、選択されていたボタンボタン392−1の表示が、図27Aの状態に戻る。これにより、利用者は、ボタン392−1に対応するカラフルカラーの色の組み合わせをあらためて指定することができる。
ここでは、ボタン392−1に対応するカラフルカラーの色の組み合わせの指定がなされる場合について説明したが、利用者は、同様の処理により、ボタン392−2乃至ボタン392−5のそれぞれについてもカラフルカラーを設定することができる。
図28は、利用者が自分でカラフルカラーの色の組み合わせを指定できるようにしたカラフルカラーパレット302−1の別の例を示す図である。同図の例では、図27の場合と異なり、領域302−1aが設けられていない。図28の場合、利用者が自分でカラフルカラーを設定したボタンは、ボタン394として表示される。
例えば、図28において、利用者が3つの色の組み合わせを指定する場合、例えば、第1色目の色として、ボタン391−1乃至ボタン391−10のいずれかをタップして選択する。ここでは、例えば、ボタン391−1がタップされたものとする。そして、利用者はボタン395−1をタップする。ボタン395−1は四角形の枠内に「2」と表示されたボタンであり、第2色目の指定を受け付けるためのボタンとされる。
その後、利用者は、第2色目の色として、ボタン391−1乃至ボタン391−10のいずれかをタップして選択する。ここでは、例えば、ボタン391−7がタップされたものとする。そして、利用者はボタン395−2をタップする。ボタン395−2は四角形の枠内に「3」と表示されたボタンであり、第3色目の指定を受け付けるためのボタンとされる。
その後、利用者は、第3色目の色として、ボタン391−1乃至ボタン391−10のいずれかをタップして選択する。ここでは、例えば、ボタン391−9がタップされたものとする。
このようにして、3つの色の組み合わせが指定され、ボタン394にカラフルカラーが設定されることになる。カラフルカラーが設定されたことにより、ボタン394は、図中左側に表示されるように、表示の態様が変化する。すなわち、図中左側の円形のボタン394の内部には、径の小さい円が3つ表示されている。これら、径の小さい円のそれぞれの内部が、ボタン391−1、ボタン391−7、およびボタン391−9に対応する色とされて表示されるのである。
ここでは、3つの色の組み合わせを指定する場合の例について説明したが、ボタン395−3をタップすることにより第4色目を指定することも、勿論可能である。さらに、第5色目、第6色目、・・・を指定したい場合、利用者は、ボタン396をタップして、第5色目、第6色目、・・・を指定することができる。
なお、図28の場合も、図27の場合と同様に、ボタン393(カラフルカラーを変更ためのボタン)を設けて、ボタン394に設定されたカラフルカラーを変更できるようにしてもよい。
図29は、利用者が自分でカラフルカラーの色の組み合わせを指定できるようにしたカラフルカラーパレット302−1の別の例を示す図である。同図の例では、ボタン397が設けられており、利用者は、ボタン397をタップすることにより、カラフルカラーの色の組み合わせを指定するようになされている。ボタン397は、長方形の枠の内部に「カスタム」と表示されたボタンである。
図29の場合、利用者は、ボタン397をタップすると、カスタム用パレット401が文字/図形選択パレット303−1に重畳されて表示されるようになされている。同図の例では、カスタム用パレット401に色表示領域421乃至色表示領域426が設けられている。カスタム用パレット401が表示されている状態で、利用者が、ボタン391−1乃至ボタン391−10をタップすることにより、色表示領域421乃至色表示領域426の内部の表示が順に変更されていく。
例えば、カスタム用パレット401が表示されている状態で、ボタン391−7が2回タップされ、その後ボタン391−1が1回タップされ、その後ボタン391−4が2回タップされた場合、色表示領域421の内部は、カラフルカラーの第1色目である橙色で表示され、色表示領域422の内部は、カラフルカラーの第2色目である橙色で表示され、色表示領域423の内部は、カラフルカラーの第3色目であるピンク色で表示されることになる。また、色表示領域424の内部は、カラフルカラーの第4色目である青色で表示され、色表示領域425の内部は、カラフルカラーの第5色目である青色で表示されることになる。
カスタム用パレット401のボタン411がタップされると、色の組み合わせの指定が終了するようになされている。すなわち、ボタン411がタップされると、色表示領域421乃至色表示領域426の内部の表示に対応するカラフルカラーが設定されたボタン398が表示され、カスタム用パレット401の表示が消去されるようになされている。
図29に示されるように、例えば、カラフルカラーの第1色目と第2色目を同色として設定することも可能である。このように、利用者にとってより自由度の高いカラフルカラーを提供することできる。
なお、図29の場合も、図27の場合と同様に、ボタン393(カラフルカラーを変更ためのボタン)を設けて、ボタン398に設定されたカラフルカラーを変更できるようにしてもよい。
また、例えば、「ひとつ前の色を変更」などのボタンを表示させ、そのボタンが操作された場合、1色ごとに色の設定が変更できるようにしてもよい。
以上においては、編集ツール「コロコロ」、編集ツール「文字」、および編集ツール「スタンプ」が選択されている場合の例について説明したが、その他の編集ツールが選択されている場合であっても、カラフルカラーを設定して編集を行なうことが可能である。
また、以上においては、個々の編集ツールについて、カラフルカラーが設定されて編集が行なわれる場合の例について説明したが、例えば、複数の編集ツールに対してカラフルカラーが設定されて編集が行なわれるようにすることも可能である。
図30乃至図32を参照して、複数の編集ツールに対してカラフルカラーが設定されて編集が行なわれる場合の例について説明する。ここでは、編集ツール「文字」と編集ツール「スタンプ」の2つの編集ツールに対してカラフルカラーが設定されて編集が行なわれる場合の例について説明する。なお、ここでも、やはり色の違いを図中のハッチングのパターンの違いにより表現している。
すなわち、この実施例においては、カラフルカラーの第1色目は、編集ツール「文字」に対して設定されるカラフルカラーとされ、カラフルカラーの第2色目は、編集ツール「スタンプ」に対して設定されるカラフルカラーとされ、カラフルカラーの第3色目は、編集ツール「文字」に対して設定されるカラフルカラーとされ、・・・のようにカラフルカラーが設定されるものとする。
図30は、タブレット内蔵モニタ62に表示されるGUIの例を示す図である。この例では、便宜上、図10のGUIの左側の部分のみを説明することとする。図30のGUIには、カラフルカラーパレット302−1が表示されている。
ここで、カラフルカラーパレット302−1においてボタン321が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップされ、カラフルカラーの選択が受け付けられたものとする。ボタン321は、例えば、赤色と青色の2色の組み合わせをイメージするボタンとされ、円形のボタン321の内部に径の小さい円が2つ表示されている。実際には、これら、径の小さい円が、それぞれ赤色の円、青色の円として表示される。いまの場合、カラフルカラーは、赤色と青色の組み合わせとなる。
また、ボタン321が選択されたことにより、文字/図形選択パレット303−1の表示がボタン321により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)に変更される。いまの場合、カラフルカラー第1色目に対応する編集ツール「文字」なので、編集ツール「文字」に対応する赤色の文字/図形選択パレット303−1が表示される。なお、文字/図形選択パレット303−1は、領域340に表示されたボタンを選択することにより、ひらがな50音分を表示したものとすることもできるし、アルファベット26文字分を表示したものとすることもできる。
また、図中、カラフルカラーパレット302−1の上部の領域471には、「スタンプへ」と表示されている。すなわち、領域471の表示により、図30の文字/図形選択パレット303−1のボタンが選択され、編集指示入力がなされた後、編集ツール「スタンプ」に対応する文字/図形選択パレット303−1が表示されることが表されている。
例えば、利用者が図30の文字/図形選択パレット303−1のボタン451をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしてボタン451に対応する文字または図形の選択が受け付けられたものとする。ボタン451は、ひらがな「す」の文字に対応するボタンである。
そして、利用者が画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップすることにより、編集指示入力が受け付けられる。これにより、図30の画像301−1に赤色のひらがな「す」の文字が貼り付けられる。
その後、文字/図形選択パレット303−1は、図31に示されるように表示が変更される。図31の文字/図形選択パレット303−1は、編集ツール「スタンプ」に対応する文字/図形選択パレットである。また、図31の文字/図形選択パレット303−1は、ボタン321により特定されるカラフルカラーの第2色目(ここでは青色)の文字/図形選択パレットである。図31の文字/図形選択パレット303−1には、各種の図形に対応する24個のボタンが表示されている。
また、図中、カラフルカラーパレット302−1の上部の領域471には、「文字へ」と表示されている。すなわち、領域471の表示により、図31の文字/図形選択パレット303−1のボタンが選択され、編集指示入力がなされた後、編集ツール「文字」に対応する文字/図形選択パレット303−1が表示されることが表されている。
例えば、利用者が図31の文字/図形選択パレット303−1のボタン461をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップしてボタン461に対応する図形の選択が受け付けられたものとする。ボタン461は、ハートをイメージさせる図形に対応するボタンである。
そして、利用者が画像301−1において所望の位置をタッチペン63−1またはタッチペン63−2によりタップすることにより、編集指示入力が受け付けられる。これにより、図30の画像301−1に青色のハートをイメージさせる図形が貼り付けられる。
その後、文字/図形選択パレット303−1は、図32に示されるように表示が変更される。図32の文字/図形選択パレット303−1は、編集ツール「文字」に対応する文字/図形選択パレットである。また、図32の文字/図形選択パレット303−1は、ボタン321により特定されるカラフルカラーの第1色目(ここでは赤色)の文字/図形選択パレットである。すなわち、文字/図形選択パレット303−1の表示が図30に示される状態に戻ることになる。
また、図中、カラフルカラーパレット302−1の上部の領域471には、「スタンプへ」と表示されている。すなわち、領域471の表示により、図32の文字/図形選択パレット303−1のボタンが選択され、編集指示入力がなされた後、編集ツール「スタンプ」に対応する文字/図形選択パレット303−1が表示されることが表されている。
このように、複数の編集ツールに対してカラフルカラーが設定されて編集が行なわれるようにすることができる。すなわち、例えば、カラフルカラーの第1色目と第2色目をそれぞれ異なる編集ツールに対して設定することもできるのである。
また、同様に、カラフルカラーの第1色目を、例えば、編集ツール「文字」で用いられるひらがな50音分を表示した文字/図形選択パレット303−1に対して設定されるものとし、カラフルカラーの第2色目を、例えば、編集ツール「文字」で用いられるアルファベット26文字分を表示した文字/図形選択パレット303−1に対して設定されるものとすることもできる。
あるいはまた、カラフルカラーの第1色目を、例えば、編集ツール「文字」で用いられるひらがな50音分を、初期設定のフォントサイズで表示した文字/図形選択パレット303−1に対して設定されるものとし、カラフルカラーの第2色目を、例えば、編集ツール「文字」で用いられるひらがな50音分を、初期設定のフォントサイズより大きいフォントサイズで表示した文字/図形選択パレット303−1に対して設定されるものとし、カラフルカラーの第3色目を、例えば、編集ツール「文字」で用いられるひらがな50音分を、初期設定のフォントサイズより小さいフォントサイズで表示した文字/図形選択パレット303−1に対して設定されるものとし、・・・のように設定されるものとしてもよい。
すなわち、本発明においては、複数の編集ツールに対応して特定される入力方式のそれぞれに対応して第1色目、第2色目、・・・第N色目の色を設定することが可能となるのである。また、同様に、ひらがな、アルファベットなどの文字、フォント、図形の種類など、編集作業において入力される情報(文字、図形など)の属性のそれぞれに対応して、第1色目、第2色目、・・・第N色目の色を設定することが可能となるのである。
さらに、それらの入力方式および情報の属性のそれぞれに対応して第1色目、第2色目、・・・第N色目の色を設定するようにしてもよい。すなわち、例えば、第1色目は、編集ツール「コロコロ」のひらがなの文字に対して設定され、第2色目は、編集ツール「コロコロ」のアルファベットの文字に対して設定され、第3色目は、編集ツール「文字」ののひらがなの文字に対して設定され、第4色目は、編集ツール「文字」のアルファベットの文字に対して設定され、・・・のようにすることも可能である。
従来の写真シール機では、例えば、編集に用いるペンの色、文字の色、フォントを変更したい場合、または、スタンプ画像、そのスタンプ画像の色を変更したい場合、利用者がタッチペンで操作を行うなどして、色、画像、フォントなどを都度選択してから編集するため、操作が複雑であり、操作に時間がかかっていた。
これに対して、本発明では、カラフルカラーを設定することにより、バリエーションに富んだ編集処理を、簡単な操作で提供することができる。従って、利用者は、好みに応じた写真シールを短時間の編集作業で得ることができる。
また、以上においては、カラフルカラーを、複数の色の組み合わせとして説明したが、例えば、カラフルカラーとして単色が設定されるようにしてもよい。例えば、利用者がカラフルカラーとして赤色単色を設定した場合、編集処理よって画像に貼り付けられる文字や図形は赤色とされ、他の色の文字や図形を貼り付けたい場合は、都度、カラフルカラーの設定の変更が必要となる。すなわち、カラフルカラーとして単色が設定される場合、従来の写真シール作成装置における編集処理と同様の編集が行なわれることになる。
以上のようにして、写真シール作成装置1は、作成された写真シールに対する利用者の満足度を向上させることにより、収益性を向上させることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図7に示すように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしても勿論よい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。