JP5097690B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、入力電圧の昇圧をするためのリアクトルに関する。
従来から、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いるためのインバータ等の電力変換装置がある。電力変換装置には、例えば、入力電圧を昇圧するための昇圧回路の一部を構成するリアクトルが収納されている。
そして、図11(a)に示すように、リアクトル9は、導体線910を螺旋状に巻回してなるとともに通電により磁束を発生するコイル91と、このコイル91の内側及び外側に充填された磁性粉末混合樹脂を硬化してなるコア92とを有する(例えば、特許文献1参照)。
また、コイル91は、その全体が電気的絶縁性を有する絶縁コート94によって覆われている。
特開2007−27185号公報
ところが、かかる従来のリアクトル9においては、以下のような問題があった。
すなわち、導体線910は例えば銅からなり、コイル91に通電した場合、コイル91が発熱して熱膨張する。かかる熱膨張により、コイル91から絶縁コート94に熱応力が作用する。具体的には、リアクトル9をコイル91の巻回軸方向に平行に切ったときに現れる断面であるリアクトル断面Sにおけるコイル91の角部911付近に配置される絶縁コート94に、特に過大な応力が作用する。このため、図11(b)に示すように、コイル91の角部911付近に配置される絶縁コート94に亀裂93が生じてしまうことがあった。
その結果、コイル91とコア92との間において絶縁破壊が生じてしまうことがあった。
また、絶縁コート94は、コイル91を作製した後エポキシ樹脂などに浸漬することにより形成するため品質管理が難しく、コイル91の角部91付近における絶縁コート94は、その厚みが特に薄くなりやすい。
そのため、コイル91とコア92との間にあって耐久性に優れた絶縁層を有するリアクトルが求められていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、コイルとコアとの間にあって耐久性に優れた絶縁層を有するリアクトルを提供しようとするものである。
本発明は、導体線を螺旋状に巻回してなるとともに通電により磁束を発生するコイルと、このコイルの内側及び外側に充填された磁性粉末混合樹脂を硬化してなるコアとを有するリアクトルであって、
上記コイルは、上記リアクトルを上記コイルの巻回軸方向に平行に切ったときに現れるリアクトル断面における上記コイルの角部が電気的絶縁性を有する絶縁キャップによって覆われた状態で、上記コイル全体が電気的絶縁性を有する絶縁コートによって覆われており、
上記コイルは、このコイルから上記導体線を飛び出させてなる一対のコイル端子部を有し、上記絶縁キャップは、上記コイルにおける上記巻回軸方向の端面である巻回端面の全面を覆う端面部から突出して形成されるとともに上記一対のコイル端子部をそれぞれ外側から覆う一対の端子キャップ部を有し、
上記一対の端子キャップ部は、その側壁の厚みが大きい肉厚部と、この肉厚部よりも上記側壁の厚みが小さい肉薄部とを有し、
上記肉薄部は、上記コイル端子部の延設方向において上記肉厚部よりも上記コイルから遠い位置に形成されており、
上記端子キャップ部は、少なくとも上記肉薄部の一部を上記コアから突出させており、
上記コイル端子部は、上記端子キャップ部の上記肉薄部との間に隙間を設けつつ、該肉薄部の内側を通過して上記コアから突出していることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。
上記コイルは、上記リアクトルを上記コイルの巻回軸方向に平行に切ったときに現れるリアクトル断面における上記コイルの角部が電気的絶縁性を有する絶縁キャップによって覆われている。これにより、コイルとコアとの間にあって耐久性に優れた絶縁層を有するリアクトルを得ることができる。
すなわち、前述したとおり、リアクトルにおいては、そのリアクトル断面におけるコイルの角部付近に配置される絶縁コートに、特に過大な応力が作用する。そのため、かかる絶縁コートに亀裂が生じてコイルとコアとの間において絶縁破壊が生じることがあった。
そこで、本発明のようにコイルの角部を絶縁キャップにて覆うことにより、仮にコイルの角部付近に配置される絶縁コートに亀裂が発生しても、その亀裂を絶縁キャップで食い止めることができる。これにより、コイルとコアとの間における絶縁破壊を防ぐことができる。
また、絶縁キャップは、絶縁コートとは異なりエポキシ樹脂などにコイルを浸漬するなどして形成するものではない。すなわち、絶縁キャップは品質管理が容易であり、厚みなどの品質を十分に管理して成形した絶縁キャップによって、コイルの角部を覆うことができる。つまり、本発明によれば、コイルとコアとの間に形成される絶縁コートと絶縁キャップとからなる絶縁層の厚みを、コイルからの熱応力に十分に耐え得る厚みに容易に設定することができる。したがって、かかる絶縁キャップを用いることで、長期間にわたってコイルとコアとの間における絶縁破壊を防ぐことができる。
その結果、コイルとコアとの間にあって耐久性に優れた絶縁層を有するリアクトルを得ることができる。
本発明の発明において、上記磁性粉末混合樹脂としては、例えば、磁性粉末を樹脂に混入させてなるものを用いることができる。
そして、上記磁性粉末としては、例えば、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等を用いることができる。
また、上記磁性粉末混合樹脂に用いる樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、本発明のリアクトルは、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いられるインバータ等の電力変換装置に備えつけられる。
また、上記絶縁コートとしては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、不飽和ポリエステル、ウレタン、ゴム材など種々のものにより形成することができる。
また、上記絶縁キャップとしては、例えば、液晶ポリエステル樹脂、PPS、PBT(ポリブチレンテレフタレート)など種々のものにより形成することができる。
また、上記絶縁キャップは、上記コイルにおける上記巻回軸方向の端面である巻回端面の全面を覆う端面部と、この端面部の端縁から反対側の上記巻回端面に向かって立設される側面部とを有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、絶縁キャップの部品点数を低減することができ生産性に優れたリアクトルを得ることができる。
また、絶縁キャップの成形性を向上させることができるため、絶縁キャップを容易に形成することができる。
また、上記コイルは、このコイルから上記導体線を飛び出させてなる一対のコイル端子部を有し、上記絶縁キャップは、上記コイルにおける上記巻回軸方向の端面である巻回端面の全面を覆う端面部から突出して形成されるとともに上記一対のコイル端子部の外側を覆う一対の端子キャップ部を有する。
これにより、コイル端子部を所定の位置に確実に配置することができる。すなわち、仮にコイル端子部の位置と端子キャップ部の位置とにずれが生じていても、コイル端子部を端子キャップ部に挿通することにより、コイル端子部の位置を所定の位置に矯正することができる。これにより、磁性粉末混合樹脂を充填した後もコイル端子部を所定の位置に確実に配置することができる。
また、上記一対の端子キャップ部は、その側壁の厚みが大きい肉厚部と、この肉厚部よりも上記側壁の厚みが小さい肉薄部とを有する。
これにより、コイルとコアとの沿面距離を長くすることができる。
また、上記肉薄部は、上記肉厚部よりも上記コイルから遠い位置に形成されている。
これにより、コイルとコアとの沿面距離を一層長くすることができる。すなわち、かかる場合には、肉厚部と肉薄部との境界線からコイル端子部の端部までの距離において沿面距離を確保することができる。したがって、コイルとコアとの沿面距離を一層長くすることができる。
また、上記絶縁キャップは、1.0kV以上の耐圧を行うことができることが好ましい(請求項)。
この場合には、コイルとコアとの間における絶縁破壊を十分に防ぐことができる。
また、上記絶縁キャップは、上記に列挙した材料のうち、特に液晶ポリエステル樹脂からなることが好ましい(請求項)。
この場合には、コイルとコアとの間における絶縁破壊を容易かつ確実に防ぐことができる。
(実施例1)
本発明のリアクトルに係る実施例について、図1〜図9とともに説明する。
本例のリアクトルは、図1に示すように、導体線110を螺旋状に巻回してなるとともに通電により磁束を発生するコイル11と、コイル11の内側及び外側に充填された磁性粉末混合樹脂120を硬化してなるコア12とを有する。
コイル11は、リアクトル1をコイル11の巻回軸方向に平行に切ったときに現れるリアクトル断面Sにおけるコイル11の角部111が電気的絶縁性を有する絶縁キャップ13によって覆われた状態で、コイル11全体が電気的絶縁性を有する絶縁コート14によって覆われている。
本例のリアクトルについて詳細に説明する。
本例のリアクトル1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いられるインバータ等の電力変換装置に備えつけられる。
リアクトル1は、図1に示すように、ケース15の内側に収納されている。
かかるケース15として、例えば、放熱性に優れたアルミニウムからなるものを用いることができる。
また、本例においてケース15は、その一面に形成された開口部153と、開口部153と反対側の面に形成された底面部151と、底面部151の端縁から開口部153に向かって立設してなるケース側面部152とを有する。
また、本例では図示していないが、底面部151には、開口部153側に向かって突出してなる放熱柱を形成することもできる。
なお、ケース15は、上記の構成や形状に限られるものではなく、その一例を示したにすぎない。すなわち、ケース15は、略四角柱形状の底面部や円形状の底面部を有するものなど、種々の形状とすることができる。
また、本例においては、ケース15に収納してあるリアクトル1を示したが、かかるケース15は本発明のリアクトル1の必須構成要件ではない。すなわち、磁性粉末混合樹脂120を固化させてリアクトル1を形成した後、ケース15からリアクトル1を離型して、他のケースに収納することもできる。
本例のリアクトル1におけるコア12は、図9に示すように、略円柱形状に形成されている。
そして、上記磁性粉末混合樹脂120としては、例えば、磁性粉末を樹脂に混入させてなる材料を用いることができる。
また、上記磁性粉末としては、例えば、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等を用いることができる。
また、上記磁性粉末混合樹脂120に用いる樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、熱可塑性樹脂を用いることができる。
コイル11は、図2、図7に示すように、例えば銅線からなる平角状の導体線110を螺旋状に巻回して、略円筒形状となるように構成されている。
また、コイル11は、コイル11における巻回軸方向の端面である巻回端面112から導体線110を飛び出させてなる一対のコイル端子部113を有する。
そして、かかる一対のコイル端子部113に通電することにより、コイル11に通電することができる。
また、コイル11全体を覆う絶縁コート14は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、不飽和ポリエステル、ゴム材など種々のものを用いて形成することができる。
本例において、絶縁キャップ13は、図3〜図7に示すように、コイル11における巻回軸方向の端面である巻回端面112の全面を覆う端面部131と、その端縁から反対側の巻回端面112に向かって立設される側面部132とを有する。
そして、端面部131は、例えば、導体線110よりも0.1〜1.0mm程度大きい幅を有するものとすることができる。
この場合には、コイル11への絶縁キャップ13の装着を容易にし、かつ、絶縁キャップ13ががたつくことを抑制することができる。
また、側面部132としては、端面部112から、例えば、2〜5mm程度突出するよう形成することが好ましい。なお、その突出量が、2mm未満の場合には、仮にコイル11にゆがみが生じていると、角部113を覆うことが困難となるおそれがある。また、5mmを超える場合には、コイル11への絶縁キャップ13の装着が困難となるおそれがある。
また、絶縁キャップ13は、端面部131、側面部132のほか、端面部131から突出して形成されるとともに一対のコイル端子部113の外側を覆う一対の端子キャップ部133を有する。
そして、かかる一対の端子キャップ部133は、図4に示すように、その側壁の厚みが大きい肉厚部135と、この肉厚部135よりも側壁の厚みが小さい肉薄部134とを有する。
かかる肉薄部134は、肉厚部135よりもコイル11から遠い位置に形成されている。
さらに、本例において絶縁キャップ13におけるコイル11と対向する側の面には、図5に示すように、端面部131と端子キャップ部133との間において、テーパ状に形成された挿入部136が形成されている。そのため、コイル端子部113の位置が所定の位置から若干ずれていても、かかる挿入部136をガイドとして端子キャップ部133内にコイル端子113を容易かつ確実に挿通することができる。
また、絶縁キャップ13としては、液晶ポリエステル樹脂(LCP)のほかPPS、PBTなど種々のものを用いることができる。すなわち、所望の絶縁性を有するとともに所定の強度を有するものであって、かつ、所望の径状に成形可能な材質であれば、絶縁キャップ13は、どのような材質でも形成することができる。
また、絶縁キャップ13は、例えば、射出成形にて形成することができる。
なお、本例の絶縁キャップ13は、1.0kV以上の耐圧を行うことができる。
さらに、本例では、絶縁キャップ13及び絶縁コート14全体として、2.6kV以上の耐圧ができるよう構成されている。
また、図示は省略したが、リアクトル1とケース15との間には、放熱性に優れる放熱性樹脂を充填することもできる。この場合には、リアクトル1で発生した熱をケース15に十分に伝達することができる。
次に、リアクトル1の作製手順について説明する。
まず、図2に示すように、平角上の導体線110を螺旋状に巻回して略円柱形状のコイル11を形成する。
次いで、図6に示すように、リアクトル断面Sにおけるコイル11の角部111を覆うように、コイル11の両側の巻回端面112に絶縁キャップ13の端面部131を被せる(図6における矢印A参照)。
このとき、図7に示すように、一対のコイル端子部113をそれぞれ対応する端子キャップ部133内に挿通させる。
この場合には、前述したとおり、挿入部136をガイドとして用いつつコイル端子部113を端子キャップ部133内に挿通するとよい。
次いで、絶縁キャップ13を被せたコイル11を、例えば、エポキシ樹脂に浸漬させてコイル11の外側に絶縁コート14を形成する。これにより、角部111を絶縁キャップ13によって覆われてなるコイル11全体を絶縁コート14にて覆うことができる。
次いで、絶縁キャップ13及び絶縁コート14を配設したコイル11をケース15の内側にスペーサ(図示略)などを介して収納する。
次いで、図8に示すように、コイル11を埋設するように、ケース15の内側に磁性粉末混合樹脂120を充填する。
次いで、かかる磁性粉末混合樹脂120を固化させてコア12を形成する。
そして、これをケース15から離型すると、図9に示されるような本発明のリアクトル1が作製される。
以下に、本例の作用効果について説明する。
コイル11は、リアクトル11をコイル11の巻回軸方向に平行に切ったときに現れるリアクトル断面Sにおけるコイル11の角部111が電気的絶縁性を有する絶縁キャップ13によって覆われている。これにより、コイル11とコア12との間にあって耐久性に優れた絶縁層を有するリアクトル1を得ることができる。
すなわち、前述したとおり、リアクトル1においては、そのリアクトル断面Sにおけるコイル11の角部111付近に配置される絶縁コート14に、特に過大な応力が作用する。そのため、かかる絶縁コート14に亀裂が生じてコイル11とコア12との間において絶縁破壊が生じることがあった(図11(b)参照)。
そこで、本例のようにコイル11の角部111を絶縁キャップ13にて覆うことにより、仮にコイル11の角部111付近に配置される絶縁コート14に亀裂が発生しても、その亀裂を絶縁キャップ13で食い止めることができる。これにより、コイル11とコア12との間における絶縁破壊を防ぐことができる。
また、絶縁キャップ13は、絶縁コート14とは異なりエポキシ樹脂などにコイル11を浸漬するなどして形成するものではない。すなわち、絶縁キャップ13は品質管理が容易であり、厚みなどの品質を十分に管理して成形した絶縁キャップ13によって、コイル11の角部111を覆うことができる。つまり、本発明によれば、コイル11とコア12との間に形成される絶縁層の厚みを、コイル11からの熱応力に十分に耐え得る厚みに容易に設定することができる。したがって、かかる絶縁キャップ13を用いることで、長期間にわたってコイル11とコア12との間における絶縁破壊を防ぐことができる。
その結果、コイル11とコア12との間にあって耐久性に優れた絶縁層を有するリアクトル1を得ることができる。
また、絶縁キャップ13は、巻回端面112の全面を覆う端面部131と、端面部131の端縁から反対側の巻回端面112に向かって立設される側面部132とを有するため、絶縁キャップ13の部品点数を低減することができ生産性に優れたリアクトル1を得ることができる。
また、絶縁キャップ13の成形性を向上させることができるため、絶縁キャップ13を容易に形成することができる。
また、コイル11は、一対のコイル端子部113を有し、絶縁キャップ13は、端面部131から突出して形成されるとともに一対のコイル端子部113の外側を覆う一対の端子キャップ部133を有するため、コイル端子部113を所定の位置に確実に配置することができる。すなわち、仮にコイル端子部113の位置と端子キャップ部133の位置とにずれが生じていても、コイル端子部113を端子キャップ部133に挿通することにより、コイル端子部113の位置を所定の位置に矯正することができる。これにより、磁性粉末混合樹脂120を充填した後もコイル端子部113を所定の位置に確実に配置することができる。
また、肉薄部134は、肉厚部135よりもコイル11から遠い位置に形成されているため、コイル11とコア12との沿面距離を一層長くすることができる。すなわち、かかる場合には、肉厚部135と肉薄部134との境界線からコイル端子部113の端部までの距離において沿面距離を確保することができる。したがって、コイル11とコア12との沿面距離を一層長くすることができる。
また、絶縁キャップ13は、1.0kV以上の耐圧を行うことができるため、コイル11とコア12との間における絶縁破壊を十分に防ぐことができる。
また、絶縁キャップ13は、液晶ポリエステル樹脂からなるため、コイル11とコア12との間における絶縁破壊を容易かつ確実に防ぐことができる。
以上のとおり、本例によれば、コイルとコアとの絶縁を十分に図ることのできるリアクトを提供することができる。
(実施例2)
本例は、図10に示すように、巻回軸方向から見たときに略四角形状で構成されているコイル11の例である。
そして、かかるコイル11には、巻回軸方向から見たときに略四角形状で構成される絶縁キャップ13が被せられている。すなわち、コイル11を覆う絶縁キャップ13も、これを巻回軸方向から見たとき、コイル11と同様、略四角形状で構成されている。
なお、コイル11の形状及び絶縁キャップ13の形状以外の他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
実施例1における、リアクトルの縦断面図。 実施例1における、コイルの斜視図。 実施例1における、絶縁キャップの斜視図。 実施例1における、端子キャップ部の断面斜視図。 実施例1における、別の角度から見た絶縁キャップの斜視図。 実施例1における、コイルに絶縁キャップを嵌め込んでいる状態を示す説明図。 実施例1における、絶縁キャップを備えたコイルの斜視図。 実施例1における、磁性粉末混合樹脂を充填している状態を示す説明図。 実施例1における、リアクトルの斜視図。 実施例2における、コイルの斜視図。 従来例における、(a)リアクトルの縦断面、(b)コイルの角部付近の絶縁コートに亀裂が生じている状態を示す説明図。
符号の説明
1 リアクトル
11 コイル
110 導体線
111 角部
12 コア
120 磁性粉末混合樹脂
13 絶縁キャップ
14 絶縁コート
S リアクトル断面

Claims (4)

  1. 導体線を螺旋状に巻回してなるとともに通電により磁束を発生するコイルと、このコイルの内側及び外側に充填された磁性粉末混合樹脂を硬化してなるコアとを有するリアクトルであって、
    上記コイルは、上記リアクトルを上記コイルの巻回軸方向に平行に切ったときに現れるリアクトル断面における上記コイルの角部が電気的絶縁性を有する絶縁キャップによって覆われた状態で、上記コイル全体が電気的絶縁性を有する絶縁コートによって覆われており、
    上記コイルは、このコイルから上記導体線を飛び出させてなる一対のコイル端子部を有し、上記絶縁キャップは、上記コイルにおける上記巻回軸方向の端面である巻回端面の全面を覆う端面部から突出して形成されるとともに上記一対のコイル端子部をそれぞれ外側から覆う一対の端子キャップ部を有し、
    上記一対の端子キャップ部は、その側壁の厚みが大きい肉厚部と、この肉厚部よりも上記側壁の厚みが小さい肉薄部とを有し、
    上記肉薄部は、上記コイル端子部の延設方向において上記肉厚部よりも上記コイルから遠い位置に形成されており、
    上記端子キャップ部は、少なくとも上記肉薄部の一部を上記コアから突出させており、
    上記コイル端子部は、上記端子キャップ部の上記肉薄部との間に隙間を設けつつ、該肉薄部の内側を通過して上記コアから突出していることを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1において、上記絶縁キャップは、上記コイルにおける上記巻回軸方向の端面である巻回端面の全面を覆う端面部と、この端面部の端縁から反対側の上記巻回端面に向かって立設される側面部とを有することを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1又は2において、上記絶縁キャップは、1.0kV以上の耐圧を行うことができることを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記絶縁キャップは、液晶ポリエステル樹脂からなることを特徴とするリアクトル。
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