JP5092226B2 - ガラス微粒子堆積体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はガラス微粒子堆積体の製造方法に係り、例えばバーナにより形成される火炎中でのガラス原料の加水分解あるいは酸化反応により合成したガラス微粒子を堆積させて製造するガラス微粒子堆積体の製造方法に関するものである。
従来より、出発部材にガラス微粒子を堆積させて製造する光ファイバ多孔質母材およびその製造方法が開示されている(例えば特許文献1参照)。
図4には、この製造方法で用いられている製造装置100が示されている。この製造装置100では、反応容器であるチャンバー101内に出発部材102を軸周りに回転可能に備えており、この出発部材102に向かって火炎103を噴き付けるバーナ104が出発部材102の長手方向(図4において紙面直交方向)に移動可能に設けられている。出発部材102に対してバーナ104と反対側には、排気口105を有する排気管路106が設けられており、吸引ポンプ107によって吸引して排気するようになっている。
バーナ104からは、スート用原料ガスとしての例えばSiCl等の珪素化合物および燃料ガスとしての例えば水素(H)や酸素(O)等が供給されるようになっている。
従って、チャンバー101内において出発部材102の両端を保持するとともに回転させ、バーナ104を出発部材102の長手方向に往復移動させながら火炎103を出発部材102に噴き付ける。これにより、酸水素火炎中において原料ガスが加水分解してガラス微粒子108が生成されて出発部材102の外周面に堆積し、光ファイバ多孔質母材109を製造することになる。
特開2000−44274号公報
ところで、ガラス微粒子108を生成する際のバーナ104の燃料ガス、特にHが高価であるため、燃料ガスの消費を少なくして製造コストの低減を図ることが望まれている。しかしながら、バーナ104によって加熱される温度と出発部材102の回転速度とは、ガラス微粒子の堆積体の質および堆積量に大きく影響する。すなわち、加熱温度を上昇させるとともに回転速度を上げると、堆積速度は大きくなるが一部ガラス化して生成されるガラス微粒子多孔質母材109にムラが生じることが考えられる。一方、燃焼させる燃料ガスの量を少なくすると、バーナ104の加熱温度が低下して、ガラス微粒子108の密度が低下して割れやすくなることが考えられる。
本発明の目的は、燃料ガスの量を減少させることにより製造コストを低減させることができるガラス微粒子堆積体の製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明にかかるガラス微粒子堆積体の製造方法は、バーナにより形成される火炎中で合成したガラス微粒子を軸方向に堆積させるVAD法によるガラス微粒子堆積体の製造方法であって、前前記ガラス微粒子堆積体の外径が0.2m〜0.4mであるとともに、前記ガラス微粒子堆積体の非円度が0.2%未満であり、かつ、前記ガラス微粒子堆積体の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、56.3≦D×N≦100の範囲内で制御して前記ガラス微粒子堆積体を製造することにある。
このように構成されたガラス微粒子堆積体の製造方法においては、バーナの火炎中でガラス微粒子を形成する際に、ガラス微粒子堆積体の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、0.2m<D<0.4mであるとともに、前記ガラス微粒子堆積体の非円度が0.2%未満であり、かつ、56.3≦D×N≦100の範囲内で制御するのでゆっくり回転することになり、燃料ガスを少なくしても堆積面の温度を維持することができる。これにより、燃料ガス特にHの供給量を減少させることができ、燃料費を低減して製造コストを低減することができることになる。また、変形なく良好な外観のガラス微粒子堆積体を製造することが可能になる。
本発明によれば、バーナの火炎中でガラス原料の加水分解あるいは酸化反応によりガラス微粒子を形成する際に、ガラス微粒子堆積体の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、0.2<mD<0.4mであるとともに、前記ガラス微粒子堆積体の非円度が0.2%未満であり、かつ、56.3≦D×N≦100の範囲内で制御するようにしてので、ゆっくり回転することになり、燃料ガスを少なくしても堆積面の温度を維持することができる。これにより、燃料ガス特にHの供給量を減少させることができ、燃料費を低減して製造コストを低減することができるという効果が得られる。また、変形なく良好な外観のガラス微粒子堆積体を製造することが可能になる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のガラス微粒子堆積体の製造方法を実施する製造装置の一例を示す構成図、図2(A)はバーナの火炎が出発部材あるいはガラス微粒子堆積体を加熱している状態を示す断面図、図2(B)は堆積面の各位置における温度を示す表、図2(C)はガラス微粒子堆積体の各位置における温度を示す表、図2(D)は図2(B)および(C)の数値を表すグラフである。
図1に示すように、本発明のガラス微粒子堆積体の製造方法の第1実施形態であるVAD法(気相軸付け法)を実施するためのガラス微粒子堆積体の製造装置10は、反応容器であるチャンバー11の上に回転引き上げ装置12が設けられており、出発部材13をチャンバー11内に回転可能かつ上昇可能に吊り下げている。チャンバー11には、スート用原料ガスとしての例えばSiCl等の珪素化合物および燃料ガスとしての例えばH、O等が供給されるバーナ14が設けられており、バーナ14の火炎中でガラス微粒子を形成し、出発部材13の外周面に堆積させてガラス微粒子堆積体15を製造するようになっている。
なお、ここでは1本のバーナ14を使用する場合を例示しているが、複数本のバーナ14を使用するようにしてもよい。
また、チャンバー11内には、ガラス微粒子堆積体15の堆積面の中間での位置を検出する位置検出装置15が設けられており、制御装置であるコンピュータ16に検出信号を送るようになっている。コンピュータ16は、位置検出装置15からの検出信号に基づいて、体積面の位置が一定となるように回転引き上げ装置12を制御する。
なお、チャンバー11には、排気管17が設けられており、チャンバー11内の排気を行うようになっている。
図2には、バーナ14により加熱した際のガラス微粒子堆積体19の堆積面の温度分布の一例が示されている。図2(A)に示すように、温度の測定点は、堆積面におけるバーナ14の正面A点、A点から時計回りに90度ずつ回転したB点(90度)、C点(180度)、D点(270度)、A´(360度)である。なお、A´点はA点と同じ位置を示している。
図2(B)には、最初A点位置にあった堆積面における特定の一点がA→B→C→D→A´と回転した際の温度の変化が示されており、図2(D)の実線で示されている。また、図2(C)は、図2(B)の回転速度に対し、1/4に遅くした回転速度で回転したとしたときの、堆積面の特定点の温度分布が示されており、図2(D)の点線で示されている。
図2(B)及び図2(C)のいずれにおいても、堆積面周囲の温度は、バーナ14の正面A点で最も高く、B点→C点で次第に下がって、C点とD点との間で最も低くなる。A点の反対側でバーナ14の火炎18の反対側となるC点を越えても温度が下降するのは、C点では加熱された堆積面の影響で多少温度が高くなっているが、C点を越えて堆積面の温度がさらに下降するため最下点はC点を越えた位置になると考えられる。一方、最下点からD点に向かって温度が上昇するのは、D点を越えてバーナ14の火炎18の影響を受けるためであり、以後A´点に向かって温度が上昇する。
図2(B)に示す回転速度と、図2(C)に示す回転速度(図2(B)の回転速度の1/4)とを比較してみると、A点においては、785℃から820℃に温度が上昇していることがわかる。これは、堆積面の回転速度を遅くすることで加熱時間が長くなり、堆積面の温度が上昇しているものと考えられる。同様に、B点においては777℃から805℃に上昇している一方、C点では756℃から740℃に下降している。C点ではバーナから180°(反対側)のところであり、図2(C)に示す回転速度が遅いのでバーナの熱の影響を受けにくい時間が長くなるためである。しかし、この場所では、ガラス微粒子が堆積面に付着しないので、温度低下による影響は殆どないものと考えられる。堆積面がC点からD点に回転していくとバーナの熱影響により770℃から790℃に上昇している。
次に、本発明にかかるガラス微粒子堆積体の製造方法の第1実施形態について説明する。この製造方法は、バーナ14により形成される火炎18中で合成したガラス微粒子を軸方向に堆積させてガラス微粒子堆積体19を製造するものである。そして、ガラス微粒子堆積体19の外径が0.2m〜0.4mであり、かつ、ガラス微粒子堆積体19の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、D×N≦100の範囲内で制御してガラス微粒子堆積体を製造する。
すなわち、ガラス原料をバーナ14の火炎18に導入して、火炎18中でガラス微粒子を合成して、このガラス微粒子をターゲットである出発部材13に堆積させてガラス微粒子堆積体19を製造する。このとき、コンピュータ16では、位置検出装置15によって検出されたガラス微粒子堆積体19の堆積面の位置からガラス微粒子堆積体19の外径Dを求めて、そのときのガラス微粒子堆積体19の回転速度DからD×Nを算出する。D×Nが100以上である場合には、D×Nが100以下となるように回転速度Nを決定して、回転引き上げ装置12によるガラス微粒子堆積体19の回転速度Nを制御する。なお、製造するガラス微粒子堆積体19の外径Dは、最終的には0.2m〜0.4mの範囲内となる。
以上、前述したガラス微粒子堆積体の製造方法によれば、ガラス微粒子を合成してガラス微粒子堆積体19を形成する際に、ガラス微粒子堆積体19の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、0.2m<D<0.4mであり、かつ、D×N≦100の範囲内で制御するのでゆっくり回転することになる。このため、ガラス微粒子堆積体19の堆積面の温度が上昇し、燃料ガスの供給量を少なくしても堆積面の温度を維持することができるので、燃料ガス特にHの供給量を減少させることができ、燃料費を低減して製造コストを低減することができることになる。
なお、D×Nをゼロに近づけるに伴い回転速度Nが小さくなって、ガラス微粒子堆積体19は非常にゆっくり回転することになる。バーナからで出たガラス原料が時間あたりに堆積する速度は一定なので回転速度を遅くすると、1回転あたりの堆積厚さが厚くなる。回転ムラ、チャンバー内の空気の乱れなどの外乱があると、ガラス微粒子堆積体の外径に与える影響は、回転速度が速い場合に比べ大きくなる。このため、断面が非円形状になる恐れもあるが、例えば、半導体関連のガラス材料(フォトマスク、防塵ガラス、液晶用基板)等、ガラス母材の非円があまり問題とならないものには使用することができる。
次に、本発明にかかるガラス微粒子堆積体の製造方法の第2実施形態について説明する。この製造方法は、バーナ14により形成される火炎18中でのガラス原料の加水分解あるいは酸化反応により合成したガラス微粒子を軸方向に堆積させてガラス微粒子堆積体19を製造するものである。そして、ガラス微粒子堆積体19の外径が0.2m〜0.4mであるとともにガラス微粒子堆積体19の非円度が0.2%未満であり、かつ、ガラス微粒子堆積体19の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、5≦D×N≦100の範囲内で制御してガラス微粒子堆積体19を製造する。
ここで、非円度は、(長径−短径)÷平均径×100で求められる。また、平均径とは、(長径+短径)÷2である。
すなわち、ガラス原料をバーナ14の火炎18に導入して、火炎18中でガラス微粒子を合成して、このガラス微粒子をターゲットである出発部材13に堆積させてガラス微粒子堆積体19を製造する。このとき、コンピュータ16では、位置検出装置15によって検出されたガラス微粒子堆積体19の堆積面の位置からガラス微粒子堆積体19の外径Dを求めて、そのときのガラス微粒子堆積体19の回転速度DからD×Nを算出する。D×Nが100以上である場合には、D×Nが100以下となるように回転速度Nを決定して、回転引き上げ装置12によるガラス微粒子堆積体19の回転速度Nを制御する。また、D×Nが5以下の場合には、回転速度Nが大きくなるように回転引き上げ装置12を制御する。なお、製造するガラス微粒子堆積体19の外径Dは、最終的には0.2m〜0.4mの範囲内となる。このとき、非円度が0.2%未満となるように制御する。
以上、前述したガラス微粒子堆積体の製造方法によれば、バーナ14の火炎中でガラス微粒子を形成する際に、ガラス微粒子堆積体19の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、0.2m<D<0.4mであり、かつ、D×N≦100の範囲内で制御するのでゆっくり回転することになり、燃料ガスを少なくしても堆積面の温度を維持することができる。これにより、燃料ガス特にHの供給量を減少させることができ、燃料費を低減して製造コストを低減することができることになる。また、5≦D×Nの範囲とすることにより非円度を低減して好適な光ファイバを製造することが可能になる。
なお、本発明のガラス微粒子堆積体の製造方法は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
すなわち、図1において示した製造装置は一例であり、同等の作用を有するものであれば本発明を実施することが可能である。
次に、具体的な実施例について参考例・比較例と比較する。
図3には、参考例1〜2、実施例1〜2および比較例1〜3について、回転数N、外径Dの条件およびD×N、嵩密度、使用水素量、外観等の結果が示されている。
参考例1
図1に示した製造装置10を用いてガラス微粒子を合成し、ガラス微粒子堆積体19の堆積面の中間での位置が一定となるように位置検出装置15でモニタし、回転引き上げ装置12を制御してガラス微粒子堆積体19の回転速度N=10(rpm)を保ちながらガラス微粒子堆積体19を上昇させた。そして、外径φ250(mm)、ガラス微粒子の嵩密度0.3(g/cc)のガラス微粒子堆積体19を製造した。このとき、上下両端を除いた定常部では燃料ガスである水素の使用量は300(リットル/分)であった。また、ガラス微粒子堆積体19の表面は、変形なく良好な外観であった。この場合、D×N=25であり、非円度は0.12%であった。
参考例2
回転速度Nを5(rpm)として、参考例1と同様にしてガラス微粒子堆積体19を製造した。その結果、水素の使用量は285(リットル/分)であり、実施例1の場合よりも水素使用量が減少した。また、ガラス微粒子堆積体19の表面は、変形なく良好な外観であった。この場合、D×N=6.3であり、非円度は0.16%であった。
実施例1
回転速度Nを15(rpm)として、参考例1および2と同様にしてガラス微粒子堆積体19を製造した。その結果、水素の使用量は303(リットル/分)となり、N=10およびN=5の場合よりも水素使用量が多くなった。また、ガラス微粒子堆積体19の表面は、変形なく良好な外観であった。この場合、D×N=56.3であり、非円度は0.12%であった。
実施例2
回転速度Nを20(rpm)とし、参考例1〜2および実施例1と同様にしてガラス微粒子堆積体19を製造した。その結果、水素の使用量は308(リットル/分)となり、参考例1〜2および実施例1と比べ水素使用量が多くなった。また、ガラス微粒子堆積体19の表面は、変形なく良好な外観であった。この場合、D×N=100であり、非円度は0.12%であった。
(比較例1)
回転速度Nを22(rpm)として、参考例・実施例と同様にしてガラス微粒子堆積体19を製造した。その結果、ガラス微粒子堆積体19の表面は、変形なく外観は良好であったが、水素の使用量は310(リットル/分)となり、参考例・実施例と比べて使用量が多くなっているのがわかる。この場合、D×N=121であり、本発明の条件である100よりも大きくなっており、非円度は0.12%であった。
(比較例2)
回転速度Nを3(rpm)として、参考例・実施例と同様にしてガラス微粒子堆積体19を製造した。その結果、水素の使用量は280(リットル/分)となり、最少量であったが、ガラス微粒子堆積体19の表面には0.6mmの凹凸状の変形がみられ、光ファイバには適さないといえる。このときの非円度は0.24%であった。この場合、D×N=2.3であり、本発明の条件である5よりも小さくなっている。
(比較例3)
回転速度Nを4(rpm)として、参考例・実施例と同様にしてガラス微粒子堆積体19を製造した。その結果、水素の使用量は282(リットル/分)と少なかった。しかしながら、ガラス微粒子堆積体19の表面には凹凸状の変形がみられ、光ファイバには適さないといえる。このときの非円度は0.20%であった。この場合、D×N=4.0であり、本発明の条件である5よりも小さくなっている。
以上のように、本発明に係るガラス微粒子堆積体の製造方法は、バーナの火炎中でガラス原料の加水分解あるいは酸化反応によりガラス微粒子を形成する際に、ガラス微粒子堆積体の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、0.2m<D<0.4mであるとともに、前記ガラス微粒子堆積体の非円度が0.2%未満であり、かつ、56.3≦D×N≦100の範囲内で制御するようにしてので、ゆっくり回転することになり、燃料ガスを少なくしても堆積面の温度を維持することができる。これにより、燃料ガス特にHの供給量を減少させることができ、燃料費を低減して製造コストを低減することができ、かつ、変形なく良好な外観のガラス微粒子堆積体を製造できるという効果を有し、例えばバーナにより形成される火炎中でのガラス原料の加水分解あるいは酸化反応により合成したガラス微粒子を堆積させるガラス微粒子堆積体の製造方法等として有用である。
本発明のガラス微粒子堆積体の製造方法を実施する製造装置の一例を示す構成図である。 (A)はバーナの火炎が出発部材あるいはガラス微粒子堆積体を加熱している状態を示す断面図である。 (B)は回転位置における温度を示す表である。 (C)は(B)の1/4の回転速度での各位置における温度を示す表である。 (D)は(B)および(C)の数値を表すグラフである。 参考例・実施例および比較例の数値を示す表である。 従来のガラス微粒子堆積体の製造方法を示す断面図である。
14 バーナ
18 火炎
19 ガラス微粒子堆積体
D 外径
N 回転速度

Claims (1)

  1. バーナにより形成される火炎中で合成したガラス微粒子を軸方向に堆積させるVAD法によるガラス微粒子堆積体の製造方法であって、
    前記ガラス微粒子堆積体の外径が0.2m〜0.4mであるとともに、前記ガラス微粒子堆積体の非円度が0.2%未満であり、かつ、前記ガラス微粒子堆積体の外径をD(m)とし、ガラス微粒子を合成するときの回転速度をN(rpm)としたとき、56.3≦D×N≦100の範囲内で制御して前記ガラス微粒子堆積体を製造することを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法。
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