JP2004359519A - 合成シリカガラス多孔体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

合成シリカガラス多孔体の製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Yoshitoshi Isomura
由寿 磯村
Masanobu Ezaki
正信 江崎
Hiroyuki Goto
浩之 後藤
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
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Abstract

【課題】合成シリカガラス多孔体の大きさの制約や排気装置の排気能力に左右されることなく、合成シリカガラスの微粒子が反応器の内壁へ付着するのを抑制し得る合成シリカガラス多孔体の製造方法の提供。
【解決手段】強制排気される反応器1内に支持棒4を垂直に配置し、支持棒を回転させながら引き上げてその下端に珪素化合物の酸水素炎6a中での加水分解により生成した合成シリカガラスの微粒子を堆積させる合成シリカガラス多孔体6の製造方法において、前記反応器を内壁が300〜1000℃の温度になるように保温する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線透過率に優れ、紫外線レーザー等に使用される合成シリカガラスの母材となる合成シリカガラス多孔体(スート)の製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の合成シリカガラス多孔体の製造方法及びその製造装置としては、反応容器内にその上部の開口部からターゲットを垂下させ、前記反応容器内でターゲット下端にバーナからの火炎を当てて、火炎中で合成したガラス微粒子を該ターゲットの先端に堆積させて光ファイバ用多孔質母材を製造する光ファイバ用多孔質母材の製造装置において、
前記反応容器は、前記光ファイバ用多孔質母材を製造する際の該光ファイバ用多孔質母材の先端位置から該反応容器の底部内壁までの最短距離、及び、前記光ファイバ用多孔質母材の外周面からそれに対面する該反応容器の内壁までの最短距離が、前記光ファイバ用多孔質母材の外径の1.5倍以上となるようにその大きさが定められているものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−209140号公報
【0004】
上記光ファイバ用多孔質母材の製造装置によれば、反応容器内壁に余剰ガラス微粒子が到達しにくくなり、該内壁への余剰ガラス微粒子の付着・堆積を著しく減少させることができる。このため、これら反応容器内壁に付着・堆積した余剰ガラス微粒子堆積層が壊れて発生するガラス微粒子が再飛散して、製造中の母材に再付着することを著しく抑制するこができ若しくはなくすことができる、というものである。
【0005】
又、排気装置付排気口を有する反応器内に種棒を配置し、珪素化合物を酸水素炎中で火炎加水分解して種棒上にシリカ微粒子を堆積・成長させて大口径の長尺母材を製造する方法において、反応器上部中央部に設けた一定開度の2次空気導入口から空気を導入し、上下部複数箇所に設けた排出口から排気し、二次空気の導入によって排ガス量をバーナー供給ガス量の8〜15倍に制御する多孔質石英ガラス母材の製造方法も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開昭62−3035号公報
【0007】
上記多孔質石英ガラス母材の製造方法によれば、反応器内の気流の乱れがないので内壁へのシリカ微粒子の付着が著しく低減される、というものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の合成シリカガラス多孔体の製造方法及びその製造装置では、反応器(リアクタ)の内壁への合成シリカガラスの微粒子の付着をある程度低減し得るものの、前者では、製造する合成シリカガラス多孔体の大きさが、反応器の大きさに制約されてしまう不具合がある。
又、後者では、バーナーからのガス流量が増加するに伴って排気量の増加、すなわち、排気装置の排気能力の大幅なアップを図らなければならない不具合がある。
【0009】
そこで、本発明は、合成シリカガラス多孔体の大きさの制約や排気装置の排気能力に左右されることなく、合成シリカガラスの微粒子が反応器の内壁へ付着するのを抑制し得る合成シリカガラス多孔体の製造方法及びその製造装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の合成シリカガラス多孔体の製造方法は、強制排気される反応器内に支持棒を垂直に配置し、支持棒を回転させながら引き上げてその下端に珪素化合物の酸水素炎中での加水分解により生成した合成シリカガラスの微粒子を堆積させる合成シリカガラス多孔体の製造方法において、前記反応器を内壁が300〜1000℃の温度になるように保温することを特徴とする。
【0011】
一方、合成シリカガラス多孔体の製造装置は、上部に引き上げ筒、側部に排気装置へ接続される排気管を設けた反応器と、引上げ筒から反応器内に垂直に挿入され、回転かつ昇降可能な支持棒と、反応器に挿着され、珪素化合物を酸水素炎と一緒に支持棒の下端に向けて吹き付ける多重管バーナとを備える合成シリカガラス多孔体の製造装置において、前記反応器の外壁を温度調節可能な発熱手段を介在させて断熱材で被覆したことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明の合成シリカガラスの製造方法及びその製造装置においては、酸水素炎中での加水分解により生成され、支持棒の下端に堆積しなかった比較的高温の合成シリカガラスの微粒子は、温度の低い部分に付着し易い性質があるものの、300〜1000℃の温度に保温されている反応器の内壁への付着が大幅に抑制される。
【0013】
反応器の内壁の保温温度が、300℃未満であると、付着抑制効果が低くなる。一方、1000℃を超えると、反応器内の気流が乱れ、収率の低下となる。
反応器の内壁の保温温度は、400〜900℃が好ましく、より好ましくは500〜700℃である。
【0014】
発熱手段としては、カーボンワイヤーヒーター等の抵抗発熱体が用いられる。発熱手段の温度調節は、反応器の外壁の温度を測定する熱電温度計等の温度計の測定値に基づいて内壁温度が所要の範囲に入るように、抵抗発熱体への通電を制御することによって行われる。
断熱材としては、厚さ10mm程度のシリカガラスファイバーやアルミナ質ブラケット材等が用いられ、その被覆範囲は、反応器の外壁のみならず、引上げ筒の外壁の一部、排気装置へ接続される排気管の外壁の一部に及ばせることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る合成シリカガラス多孔体の製造装置の実施の形態の一例を示す断面図である。
【0016】
図中1は石英ガラスからなり、上下端を閉止したほぼ円筒状の反応器(リアクタ)で、反応器1の上部には、その外径より適宜小径の石英ガラス管からなる引上げ筒2が気密に連設されている一方、反応器1の側部には、石英ガラスからなり、図示しない排気装置へ接続される水平な排気管3の一端が気密に挿着されている。
又、反応器1内には、石英ガラスからなり、回転かつ昇降可能な支持棒4が、引上げ筒2から軸心部に位置させて垂直に挿入されている一方、反応器1の下部には、石英ガラスからなり、四塩化珪素、トリクロロシラン、四臭化珪素等の珪素化合物を酸水素炎6aと一緒に支持棒4の下端(ターゲット)に吹き付け、酸水素炎中での加水分解により生成した合成シリカガラスの微粒子(0.1〜0.2μm)を堆積させて合成シリカガラス多孔体5とする多重管バーナ6が、排気管3と対向する位置に斜めに挿着されている。
そして、反応器1の外壁及びこの外壁に連なる引上げ筒2と排気管3の外壁の一部は、カーボンワイヤーヒーター等の抵抗発熱体からなる発熱手段7を介在させて、シリカガラスファイバー等からなる厚さ5〜10mm程度の断熱材8により被覆されており、発熱手段7は、反応器1の外壁の温度を測定する熱電温度計等の温度計(図示せず)の測定値に基づいて内壁温度が300〜1000℃の値になるように抵抗発熱体への通電を制御することにより、温度調節可能に設けられている。
【0017】
【実施例】
外径900mm、高さ900mmの反応器の外壁及び外径の600mmの引上げ筒と外径600mmの排気管の外壁の一部を、カーボンワイヤーヒーターを介在させて厚さ10mmの断熱材で被覆すると共に、多重管バーナーを備えた装置を用い、多重管バーナーにアルゴンガス(Ar)をキャリアガスとして四塩化珪素(SiCl)を2400g/hrの割合で、又、水素ガスを12m/h、窒素ガス(N)を2.5m/hr、及び酸素ガス(O)を5m/hrの割合で供給すると共に、排気管から排ガスを20m/hrの割合で強制排気し、かつ、反応器の内壁温度を従来より約100℃高い300℃に保ちながら、酸水素炎中での加水分解により生成した合成シリカガラスの微粒子を、10rpmで回転する支持棒の下端に堆積させて直径30cm、長さ100cmの合成シリカガラス多孔体を製造したところ、反応器の内壁への合成シリカガラスの微粒子の付着量が激減し、得られる合成シリカガラス多孔体の歩留まりは、従来の60%から100%へと飛躍的に向上した。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の合成シリカガラスの製造方法及びその製造装置によれば、酸水素炎中での加水分解により生成され、支持棒の下端に堆積しなかった比較的高温の合成シリカガラスの微粒子は、温度の低い部分に付着し易い性質があるものの、300〜1000℃の温度に保温されている反応器の内壁への付着が大幅に抑制されるので、従来のように、合成シリカガラス多孔体の大きさの制約や排気装置の排気能力に左右されることなく、合成シリカガラスの微粒子が反応器の内壁へ付着するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成シリカガラス多孔体の製造装置の実施の形態の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 反応器(リアクタ)
2 引上げ筒
3 排気管
4 支持棒
5 合成シリカガラス多孔体
6 多重管バーナー
6a 酸水素炎
7 発熱手段
8 断熱材

Claims (2)

  1. 強制排気される反応器内に支持棒を垂直に配置し、支持棒を回転させながら引き上げてその下端に珪素化合物の酸水素炎中での加水分解により生成した合成シリカガラスの微粒子を堆積させる合成シリカガラス多孔体の製造方法において、前記反応器を内壁が300〜1000℃の温度になるように保温することを特徴とする合成シリカガラス多孔体の製造方法。
  2. 上部に引き上げ筒、側部に排気装置へ接続される排気管を設けた反応器と、引上げ筒から反応器内に垂直に挿入され、回転かつ昇降可能な支持棒と、反応器に挿着され、珪素化合物を酸水素炎と一緒に支持棒の下端に向けて吹き付ける多重管バーナとを備える合成シリカガラス多孔体の製造装置において、前記反応器の外壁を温度調節可能な発熱手段を介在させて断熱材で被覆したことを特徴とする合成シリカガラス多孔体の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106648A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Sumitomo Electric Ind Ltd ガラス微粒子堆積体の製造方法

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