JP5091112B2 - 画像投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光などのコヒーレント光をスクリーン上へ投射し、画像情報を表示するプロジェクションタイプの画像投射装置に関する。
スクリーンに画像を投射する画像投射装置(単に、プロジェクターとも呼ばれる)の光源として、レーザを用いることが検討されている。レーザは、従来の画像投射装置に用いられている白色電球に比べて、色純度の高い光を出射することができる。このため、投影する画像の色再現性が向上することが期待されている。
また、半導体レーザを用いることによって、従来の白色電球を分光するのに必要なダイクロイックミラーなどを省略できるため、光学系の構造を小型で簡単にすることができ、また、光の利用効率を高めることができる。このため、小型で省電力の画像投射装置が実現することが期待されている。
さらに、レーザを光源として用いる場合、細く絞ったレーザビームを走査させることが可能である。このため、画像投射装置の光源としてレーザを用いる場合、ミラー等の走査手段によってレーザビームを2次元に走査させて画像を形成するスキャン方式の画像投射装置を実現することができる。
スキャン方式の画像投射装置の場合、画像の形成はレーザの強度を変調することによって行われる。このため、レーザ光源を用いたスキャン方式の画像投射装置は、液晶パネルやDMD(デジタルミラーデバイス)など2次元の画像表示デバイスを用いた通常の画像投射装置に比べ、さらに省電力であり、また、2次元画像デバイスを均一に照明する照明光学系が不要であるため、さらに小型化が期待できる。
これらの利点を利用することにより、スキャン方式のレーザ画像投射装置を小型のモバイル機器に搭載することも可能である。たとえば、元来大型のディスプレイを搭載し難い携帯電話等の小型携帯機器でも大画面表示が楽しめるようにすることが可能となる。
たとえば、特許文献1は、水平方向に往復走査し、垂直方向にはステップ状の駆動信号により、水平走査中は垂直走査をやめるようにしてレーザビームをラスター走査させるレーザ走査型の画像投射装置を開示している。
また、特許文献2は、偏向周波数f1、f2をf1:f2=n:mとしてリサージュパターンを描き、リサージュパターンの一巡する周波数fr=f1/n=f2/mで画像を表示するレーザ走査型の画像投射装置を開示している。
レーザ光などのコヒーレント光をスクリーンに投射して画像を表示する場合、投射面を反射したレーザ光が干渉することによって、スペックルノイズが発生し、投影された画像がぎらぎらと見えたり、画像に明暗が発生したりすることが知られている。
図4に示すように、スクリーンなどの投射面301は、通常完全な平面ではなく、凹凸を有している。このような投射面301にレーザ光源304からレーザビーム2および3が投射された場合、投射面301が凹凸を有しているため、反射光がA点で交差する。レーザ光源304からA点までのレーザビーム2および3の光路差はレーザビームの波長の整数倍であれば、レーザビーム2および3は、干渉によって互いに強め合う。一方A点までのレーザビーム2および3の光路差が1/2波長の整数倍であれば、レーザビーム2および3は、干渉によって互いに弱め合う。
このようにして、画像上には、輝度の高い部分と低い部分がスペックルノイズとして現れる。その結果、投射された画像の画質が低下する。
スペックルノイズを低減するために、特許文献3は、気流によりスクリーンを振動させ、スクリーンの表面の凹凸を移動させることを提案している。
特許第2724016号公報 米国特許第6843568号明細書 特開2005−107150号公報
しかしながら特許文献3に開示された方法によれば、専用のスクリーンが必要となる。このため、たとえば、画像投射装置とスクリーンを一緒に持ち運びする必要があり、画像投射装置が小型化され、携帯電話に搭載されるようになったとしても、携帯電話よりもはるかに大きいスクリーンを一緒に持ち運ぶ必要が生じるという課題が生じる。
本発明は、このような従来の課題を解決し、投影する画像のスペックルノイズを抑制することが可能な画像投射装置を提供することを目的とする。
本発明の画像投射装置は、投影すべき画像に基づく変調信号に従って強度変調されたレーザビームを出射する光源と、前記レーザビームがスクリーンを所定のパターンで繰り返し走査することによって画像を形成するように前記レーザビームを二次元的に偏向させるビーム偏向部とを備え、前記所定のパターンの繰り返しの周波数は、前記画像のフレームレートよりも低くなっている。
ある好ましい実施形態において、前記所定のパターンは、リサージュパターンである。
ある好ましい実施形態において、前記ビーム偏向部は、第1偏向軸および第2編光軸まわりにそれぞれ第1偏向周波数f1および第2偏向周波数f2で偏向し、偏向されたビームがリサージュパターンを形成するよう、f1:f2=n:m(m、nは互いに素な整数)を満たしており、前記パターンの繰り返しの周波数をfrとしたとき、fr=f1/n=f2/mである。
ある好ましい実施形態において、前記ビーム偏向部は、2軸について共振駆動され、前記レーザビームを反射するミラー部を備える。
ある好ましい実施形態において、前記所定のパターンは、ラスター走査パターンである。
ある好ましい実施形態において、前記ビーム偏向部は、マイクロマシン加工技術によってシリコンウエハに形成されたMEMSミラーデバイスである。
本発明の画像投射システムは、上記いずれかに規定される画像投射装置と、投射されたビームを反射または透過するスクリーンを備える。
本発明によれば、少なくとも隣接する2つの画像フレームにおいて、レーザビームが走査する軌道が異なるため、異なるパターンのスペックルノイズが重ね合わされて平均化され、ノイズが目立たなくなる。これにより、投影する画像の画質が向上する。
以下、図面を参照しながら、本発明による画像投射装置の実施形態を説明する。
図1は、画像投射装置100の構成を示すブロック図である。画像投射装置100は、光源1とビーム偏向部6とを備える。
画像投射装置100がカラー画像を投影する場合、光源1は好ましくは、R、G、Bの3原色のレーザビームをそれぞれ放射する3つの光源ユニットを含む。光源1の3つの光源ユニットから出射したレーザビームは、それぞれのコリメートレンズ2によって絞り込まれ、ダイクロイックプリズム3で合成されて1本のレーザビーム4となる。レーザビーム4は、ビーム偏向部6によって2次元的に偏向され、開口7からスクリーン20に投射される。
レーザビーム4をスクリーン20に投射することによって画像を表示するために、レーザビーム4は、投影すべき画像に基づく変調信号に従って強度変調されており、また、ビーム偏向部6は、レーザビーム4がスクリーンを所定のパターンで繰り返し走査することによって画像を形成するようにレーザビーム4を二次元的に偏向させる。このために、画像投射装置100は、制御部11と、レーザ変調部12とミラー駆動部13とを含む。
制御部11は、表示される画像の画像信号10を受け取り、レーザ変調部12およびミラー駆動部13へ制御信号を出力する。ミラー駆動部13は、制御部11から受け取る制御信号に基づき、ビーム偏向部6を駆動する。以下において詳細に説明するように、ビーム偏向部6はミラー部を備え、ミラー駆動部13によってミラー部がレーザビーム4を二次元的に偏向させるように駆動される。
ビーム偏向部6は、スキャンミラーの変位角度を示す角度変位信号16を生成し、制御部11へ出力する。これにより制御部11はビーム偏向部6をフィードバック制御する。
制御部11は、角度変位信号16に基づきスクリーン20に投射されたビームスポット位置を算出し、算出したビームスポット位置および画像信号10のデータから、光源の強度変調信号を計算し、レーザ変調部12に出力する。レーザ変調部12は、強度変調信号に基づき光源1の光強度を変調する。
図2はビーム偏向部6の一例を示す斜視図である。ビーム偏向部6は、好ましくは、シリコンウエハにマイクロマシン加工技術を用いて作製したMEMSミラーデバイスである。
具体的には、ビーム偏向部6は、たとえば、厚さ100μmのデバイス層63、厚さ数μmの絶縁層62、および厚さ500μmのハンドル層64が積層させたSOIウエハから、マイクロマシニング技術により形成される。
ビーム偏向部6は、中央に配置されたミラー部65、ミラー部65の周辺部に設けられた中間フレーム66および中間フレーム66を囲むように最外周部に設けられた外枠部73を含む。これらの要素は、デバイス層63をエッチングすることにより形成される。外枠部66以外の要素では、裏面からのエッチングにより、ハンドル層64が除去されている。
中間フレーム66は外枠部73に対して、Xヒンジ67によりX軸まわりに回動可能に支持されている。また、ミラー部65は中間フレーム66に対して、Yヒンジ68によってY軸回りに回動可能に支持されている。さらに、ミラー部65および中間フレーム66には、互いに噛み合うX櫛型電極69aおよび69bがそれぞれ設けられており、中間フレーム65および外枠部66には互いに噛み合うY櫛型電極71aおよび71bがそれぞれ設けられている。なお、X櫛型電極69aおよび69bやY櫛型電極71aおよび71bの櫛は見やすいように拡大して描かれており、実際の形状を正確には示していない。
中間フレーム66に形成された分離溝74により分離された帯状の電極によって、ミラー部65はXパッド80に、中間フレーム66はグランドパッド82に電気的に接続されている。外枠部66はYパッド81に接続されている。分離溝74によって中間フレーム65が分断されないように、中間フレーム66の裏面には、裏打ちとして機能する薄くしたハンドル層64の一部が残されている。
このような構成により、グランドパッド82をグランドレベルとしてXパッド80に電圧を印加すると、X櫛型電極69aに駆動電圧が印加され、Yパッド81に電圧を印加するとY櫛型電極71bに駆動電圧が印加される。X櫛型電極69aおよびY櫛型電極71bに電圧が印加されると、それぞれミラー部65、中間フレーム66が傾いた状態で、中立位置に戻る方向に静電力が働く。
ミラー部65および中間フレーム66の慣性モーメントとヒンジのばね定数で決まる共振周波数の2倍の周波数のパルス電圧を印加すると、ミラー部65がY軸周りに共振し、中間フレーム66はX軸周りに共振し、回動振動する。従って、ミラー部65に照射されたレーザビームが2次元偏向される。ミラー部65および中間フレーム66の共振周波数を決定する慣性モーメントおよびヒンジのばね定数は、ミラー部65および中間フレーム66の形状や質量、Xヒンジ67およびYヒンジ68の形状や材質に基づくばね定数によって定まる。したがって、これらを調整することによって、所望の共振周波数でミラー部65および中間フレーム66を回転振動させることができる。つまり、ミラー部65をX軸およびY軸回りに所望の共振周波数で回転振動させることができる。
なお、本実施形態では、ビーム偏向部6のミラー部65は、2軸回りに回転振動することができるが、1軸にのみ回転振動が可能なミラー部を備えるビーム偏向部を2つ備えることによっても同様の機能を実現することができる。
次に本実施の形態の画像表示方法について説明する。
図1に示すように、ビーム偏向部6によって二次元的に偏向されたレーザビーム4はスクリーン20上にビームスポット軌跡21を描く。前述したように、ビーム偏向部6のミラー部65は、2軸回りに共振駆動される。これにより、走査させるレーザビーム4はリサージュ曲線からなるパターンを描く。
リサージュ曲線は、互いに直交する2つの単振動を合成して得られる軌跡が描く平面図形である。一般に、2つの単振動の振動数比が大きいほど、リサージュ曲線は曲線が少しずつずれながら平行四辺形領域内をより稠密に走査するパターンを描く。たとえば、ある時刻において点21aを描いたレーザビームは、少し走査位置をずらしながらリサージュ曲線を描き、所定の周期で再び点21aに戻る。本願明細書では、描画が一巡するまでに描かれる曲線をリサージュパターンと呼ぶ。
たとえば、Y軸およびX軸回りの共振駆動によって水平方向および垂直方向に偏向する周波数をf1、f2とする。f1とf2とが互いに素な整数比で表すことができる場合、つまり、f1:f2=m:n(m、nは互いに素な整数)と表すことができる場合、レーザビーム4は、所定の周期frで同じリサージュパターンを繰り返して描く。このfrは以下の式で表される。
fr=f1/n=f2/m ・・・(1)
リサージュパターンではラインピッチが場所によって異なる。最大のラインピッチΔは以下の式で表される。
Δ=π・pv・fr/2fh ・・・(2)
ここで、pvは垂直画素数、fhは水平偏向周波数である。少なくともこの最大ラインピッチを1ピクセル以下にすれば、所望の解像度で画像を表示できる。つまり、最大のラインピッチΔが1以下であればよい。この場合、以下の式(3)を満たせばよい。
π・pv・fr/2fh<1 ・・・(3)
式(3)をfhについて解くと、式(4)が得られる。
fh>π・pv・fr/2 ・・・(4)
たとえば、投射する画像の解像度がVGA(640×480ピクセル)であり、フレームレートが30Hzである場合、水平偏向周波数fhは以下に示すように22619Hz以上であればよい。
fh>π×480×30/2=22619Hz ・・・(5)
たとえば、fh=fr×n=30×756=22680Hzとし、nと互いに素なmとして、たとえば61を選び、垂直変更周波数fvを以下の式(6)の計算に基づき、1830Hzとする。
fv=30×61=1830Hz ・・・(6)
このように、水平偏向周波数fhおよび垂直変更周波数fvをそれぞれ22680Hzおよび1830Hzに設定すれば、ビーム偏向部6のミラー部65は、30Hzの周波数でリサージュパターンを繰り返し、画像を表示する。つまり、スクリーン20上のビームスポットの軌跡21は30Hzで繰り返して表示される。
特許文献2によれば、このように、画像のフレームレートとリサージュパターンの繰り返し周波数とは一致している。このため、各フレームを表示する際、レーザビームは同一の軌跡をたどることとなる。スペックルノイズはレーザビームの軌跡に依存するので、フレームごとに同じスペックルノイズのパターンが繰り返し表示されることになってしまう。
そこで、本実施形態の画像投射装置では、リサージュパターンの繰り返しの周波数、つまり、リサージュパターンが一巡する周波数を画像のフレームレートよりも低く設定する。具体的には、たとえば、リサージュパターンの繰り返し周波数を15Hzに設定する。以下の式(7)、(8)に示すように、この場合、水平偏向周波数fhおよび垂直変更周波数fvをそれぞれ22680Hzおよび915Hzに設定する。
fh=15×1512=22680Hz ・・・(7)
fv=15×61=915Hz ・・・(8)
このとき、垂直画素数Pvは以下の式(9)で計算されるように、962.6となる。
pv=2fh/π・fr=962.6 ・・(9)
つまり、リサージュパターンの繰り返し周波数が15Hzとなり、2倍の垂直画素数で画像を表示する。
したがって、繰り返しの単位となるリサージュパターンが2フレーム分の画像を表示するようにレーザ変調部12が光源から出射するレーザビームの強度を変調すれば、実質的に30Hzのフレームレートで画像表示ができる。この場合、隣接する2つのフレームでは異なる軌道を通ったリサージュパターンによって画像が表示されることとなる。
表示画像のフレームレートに対し、リサージュパターンの繰り返し周波数をA分の1に設定すれば、Aフレームの異なる軌道で表示された画像を重ねることになる。このため、画像に生じるスペックルパターンが平均化されて目立たなくなる効果を有する。一般に、独立したA個のスペックルパターンを重ねると、スペックルノイズのコントラストは1/√Aに低減することが知られている。したがって、本実施形態によれば、従来と比べて、スペックルノイズが1/√2に低減された画像を表示することが可能となる。
このように本実施形態によれば、表示される画像のフレーム毎にレーザビームが異なる軌道を通って走査するため、フレーム毎に生じるスペックルパターンを異ならせることができる。その結果、網膜に生じる輝度ムラが重ね合わされて平均化され、ノイズが目立たなくなり、投影する画像の画質を向上させることができる。実際の映像のフレームレートに対して、表示レートを2倍速以上とし、そのレートに対して走査の一巡周波数を上記のように設定すれば、よりちらつきを低減することもできる。
式(4)、(5)から明らかなように、水平偏向周波数fhは、投影する画像の解像度に依存し、リサージュパターンの繰り返し周波数は、水平偏向周波数fhと垂直偏向周波数fvの比率を変えることによって調整できる。したがって、ビーム偏向部6のミラー部65の共振周波数を大きく変えることなく、リサージュパターンの繰り返し周波数を調整できる。
また、ミラー部65を共振駆動することにより、比較的低い電圧で大きな偏向角度を得ることができる。特に、ミラー部にマイクロマシニングで形成したMEMSミラーを用いることにより、1mm角程度の大きさのミラー部65を備えたビーム偏向部6を低コストで生産することが可能である。したがって、本発明によれば、特に携帯型の画像投射装置に適した小型で安価な構成で画質の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、レーザビームをリサージュパターンによって走査し、画像を形成する例を説明した。しかし、投影する画像を他のパターンの繰り返しでレーザビームが走査してもよい。たとえば図3に示すように、スクリーンの領域20aにおいて、長さX0で水平方向に往復走査し、領域20aの水平方向の両端では、垂直方向に長さY0走査するようにしてレーザビームをラスター走査させることによって、ビームスポットの軌跡21’が形成されるようにビーム偏向部6を駆動してもよい。図3に示すラスター走査パターンを繰り返すことにより画像を形成する場合も、繰り返しの周波数を画像のフレームレートよりも低くすることによって、画像に生じるスペックルパターンが平均化されて目立たなくなる効果を有する。図3以外のパターンによってレーザビームを走査させてもよい。
また、図1において、リサージュパターンによってレーザビームが走査する領域と投影される画像の領域20aは一致していた。しかし、リサージュパターンによるレーザビームの走査する領域は投影される画像の領域20aよりも大きくてもよい。この場合には、画像の領域20a内をレーザビームが走査している間、レーザの出力を高め画像が表示されるようにし、領域20a外を走査している間は、レーザの出力を低下させ、実質的にレーザビームによる反射光が知覚させないようにしてもよい。これにより、リサージュパターンの外周部分を画像表示に利用しないようにし、画像の領域20aの外周部分のビームの軌跡密度が高くなり、中心部分に比べて輝度が高くなるのを防止することができる。
また、本実施形態では、フロントプロジェクションタイプの画像投射装置を説明したが、本発明は、リアプロジェクションタイプの画像投射装置にも好適に用いることができる。この場合、本発明は、本実施形態で説明した画像投射装置と、画像投射装置から出射するレーザビームが投影されるスクリーンとを備え、スクリーンを透過した画像がユーザに知覚されるようにスクリーンおよび画像投射装置が配置されたリアプロジェクションタイプのテレビジョンなどの画像投射システムに適用することもできる。
本発明は、レーザ光源を用いる種々の画像投射装置に好適に用いられ、特に、偏向ミラーを用いてレーザを走査する携帯型の画像投射装置に好適に用いられる。
本発明による画像投射装置の一実施形態の構成を示す図である。 図1に示す画像投射装置のビーム偏向部の構造を示す斜視図である。 画像を形成するためのレーザビームの走査パターンの他の例を示す図である。 スペックルノイズの発生を説明する模式的な図である。
符号の説明
1 光源
2 コリメートレンズ
3 ダイクロイックプリズム
4 投射ビーム
6 ビーム偏向部
7 開口
10 画像信号
11 制御部
12 レーザ変調部
13 ミラー駆動部
16 角度変位信号
20 スクリーン
21 ビームスポット軌跡
62 絶縁層
63 デバイス層
64 ハンドル層
65 ミラー部
66 中間フレーム
67 Xヒンジ
68 Yヒンジ
69a、69b X櫛型電極
71a、71b Y櫛型電極
73 外枠部
74 分離溝
80 Xパッド
81 Yパッド
82 グランドパッド

Claims (5)

  1. 投影すべき画像に基づく変調信号に従って強度変調されたレーザビームを出射する光源と、
    前記レーザビームがスクリーンを所定のパターンで繰り返し走査することによって画像を形成するように前記レーザビームを二次元的に偏向させるビーム偏向部と、
    を備え、
    前記所定のパターンの繰り返しの周波数は、前記画像のフレームレートよりも低くなっており、
    前記所定のパターンは、リサージュパターンであり、
    前記画像のフレームレートに対し、前記リサージュパターンの繰り返し周波数をA分の1(Aは整数)に設定し、Aフレームの異なる軌道で表示された画像を重ねる、画像投射装置。
  2. 前記ビーム偏向部は、第1偏向軸および第2編光軸まわりにそれぞれ第1偏向周波数f1および第2偏向周波数f2で偏向し、
    偏向されたビームがリサージュパターンを形成するよう、f1:f2=n:m(m、nは互いに素な整数)を満たしており、前記パターンの繰り返しの周波数をfrとしたとき、fr=f1/n=f2/mである請求項に記載の画像投射装置。
  3. 前記ビーム偏向部は、2軸について共振駆動され、前記レーザビームを反射するミラー部を備える請求項に記載の画像投射装置。
  4. 前記ビーム偏向部は、マイクロマシン加工技術によってシリコンウエハに形成されたMEMSミラーデバイスである請求項に記載の画像投射装置。
  5. 請求項1からのいずれかに規定される画像投射装置と、投射されたビームを反射または透過するスクリーンとを備える画像投射システム。
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