JP2003004851A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2003004851A
JP2003004851A JP2001246416A JP2001246416A JP2003004851A JP 2003004851 A JP2003004851 A JP 2003004851A JP 2001246416 A JP2001246416 A JP 2001246416A JP 2001246416 A JP2001246416 A JP 2001246416A JP 2003004851 A JP2003004851 A JP 2003004851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次元スキャナを用いた観測において、走査領
域に観測ポイントの疎と密の斑な部分が生じないように
する。 【解決手段】赤外線パルス光を送出するレーザダイオー
ド7と、縦横に振動することにより、レーザダイオード
7から送出された赤外線パルス光を用いて2次元走査を
行うスキャナ6と、スキャナ6を介して送出された赤外
線パルス光が物標に反射して戻ってきた反射光を受信す
るフォトダイオード8と、スキャナ6の縦振動周波数と
横振動周波数とを制御する制御装置4とを備え、縦振動
周波数を有する波動と横振動周波数を有する波動のうな
りの周期が、走査観測時間の整数分の1になるように制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元スキャナを
用いて車両周囲に存在する障害物や先行車までの距離や
形状を検出するレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーダ装置には、特開平9−27407
6号公報のように、ポリゴンミラーを用いて、パルス光
を送出・検出して2次元走査を行うものがある。このレ
ーダ装置は、倒れ角の異なる例えば6つのミラー面を有
するポリゴンミラーを備える。6面あるポリゴンミラー
の各ミラー面で横方向の走査を行い、ポリゴンミラーが
一回転する間に上下6方向に送出したパルス光により2
次元走査を行うものである。また、より広角なスキャン
を実現するために、特開平9−101474号公報のよ
うに、マイクロスキャナなどの2次元スキャナを使用す
る方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリゴンミラ
ーを用いたレーダ装置では、上下方向の分割数はポリゴ
ンミラー面の数、例えば、特開平9−274076号公
報のレーダ装置では、6に限定されてしまい、横方向の
分割数に対して分解能が低いという問題があった。この
場合、ミラー面を増やすと横方向の検知幅が狭くなり、
実用的ではなくなる。従来のポリゴンミラーを用いて、
直線的な走査であるラスタースキャンを行ったときの走
査結果を図15に示す。上述したように、走査領域内の
測定ポイントは縦方向の分割数が回転ミラー面の数によ
って固定されてしまう。すなわち、回転ミラー面が6面
の場合、縦方向の分割数は6となる。
【0004】また、特開平9−101474号公報のよ
うな2次元スキャナを用いた方法では、正弦波信号によ
りミラーを駆動させるため、従来の直線的な走査である
ラスタースキャンとは異なり、正弦波的な走査のリサー
ジュスキャンを行うことになる。リサージュスキャンを
用いたときの走査結果を図16、図17に示す。この場
合、図16に示すように、スキャナを振動させる縦振動
周波数と横振動周波数の関係に応じて走査領域内の測定
ポイントに疎と密の部分が生じることがある。測定ポイ
ントの疎の領域は常に同じではなく、縦振動と横振動の
波長の位相変化によって走査領域内で移動するため、均
一な測定結果が必要とされる測距装置に使用するには問
題があった。また、縦振動周波数と横振動周波数との関
係により、図17に示すように、定在波が立つ状態にな
ることもある。この場合、定在波の周波数が小さいと、
測定ができる領域が小さくなるという問題もあった。
【0005】本発明の目的は、縦振動周波数と横振動周
波数とを所定の関係を満たすように制御して、走査領域
を均一に測定するレーダ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明によるレー
ダ装置は、信号を送出する信号送出装置と、縦横に振動
することにより、信号送出装置から送出された信号を用
いて2次元走査を行うスキャナと、スキャナを介して送
出された信号の反射信号を受信する信号受信装置と、ス
キャナの縦振動周波数と横振動周波数とを制御する制御
装置とを備え、制御装置は、縦振動周波数を有する波動
と横振動周波数を有する波動のうなりの周期が、走査観
測時間の整数分の1になるように制御することにより上
記目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1のレーダ装置におい
て、スキャナの縦振動周波数をf1、横振動周波数をf
2、走査観測時間をTとすると、制御装置は、|m・f
1−n・f2|=1/T (ただし、m,nは整数)の
関係式を満たすように、縦振動周波数と横振動周波数を
設定することを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項2のレーダ装置におい
て、関係式中の整数m,nは、互いに素であることを特
徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかのレ
ーダ装置において、信号送出装置が信号を送出する時間
間隔は、スキャナの縦振動周期の整数分の1であること
を特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかのレ
ーダ装置において、信号送出装置が信号を送出する時間
間隔は、スキャナの横振動周期の整数分の1であること
を特徴とする。 (6)請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかのレ
ーダ装置において、制御装置は、スキャナが2次元走査
を行っている間に少なくとも一度はスキャン角度の適否
を確認し、スキャン角度が適切でないと判断した時は、
関係式を満たすようにしつつ縦振動周波数または横振動
周波数の調整を行うことを特徴とする。 (7)請求項7の発明は、請求項1〜3のいずれかに記
載のレーダ装置において、制御装置は、ハードスプリン
グ効果の影響を考慮して、駆動磁界を調整して縦振動周
波数を有する波動と横振動周波数を有する波動の振幅を
制御した後に、縦振動周波数と横振動周波数を制御する
ことを特徴とする。 (8)請求項8の発明は、請求項1〜3のいずれかのレ
ーダ装置において、スキャナを自励共振させるための自
励発振回路を備え、ハードスプリング効果の現れる磁界
領域においては、縦振動周波数を有する波動と横振動周
波数を有する波動の目標振幅をそれぞれ制御することに
より、縦振動周波数と横振動周波数を調整することを特
徴とする。 (9)請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかのレ
ーダ装置において、スキャナの温度を検出する温度検出
装置を備え、温度検出装置により検出した温度に基づい
て、縦振動周波数と横振動周波数とを補正することを特
徴とする。 (10)請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか
のレーダ装置において、信号は、赤外線パルス光である
ことを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
る。 (1)請求項1〜7の発明によれば、縦横の振動により
2次元走査を行うスキャナの縦振動周波数を有する波動
と横振動周波数を有する波動のうなりの周期が、走査観
測時間の整数分の1になるように設定するので、2次元
走査領域内で観測ポイントの疎と密の部分が生じること
が無く、観測ポイントの均一な測定結果を得ることがで
きる。 (2)請求項3の発明によれば、|m・f1−n・f2
|=1/T の関係式中において、整数m,nは互いに
素であるので、縦振動周波数を有する波動と横振動周波
数を有する波動のうなりの周期と走査観測時間とが等し
くなり、観測方位の重複を最小限にすることができる。 (3)請求項4の発明によれば、信号送出装置が信号を
送出する時間間隔は、スキャナの縦振動周期の整数分の
1に設定することにより、走査領域の縦の分割数を統一
することができる。 (4)請求項5の発明によれば、信号送出装置が信号を
送出する時間間隔は、スキャナの横振動周期の整数分の
1に設定することにより、走査領域の横の分割数を統一
することができる。 (5)請求項6の発明によれば、スキャン角度が適切で
ない時は、|m・f1−n・f2|=1/T の関係式
を満たすようにしつつ縦振動周波数または横振動周波数
の調整を行うことにより、適切なスキャン角度を得るこ
とができる。 (6)請求項7の発明によれば、ハードスプリング効果
の影響を考慮して、駆動磁界を制御して所望の振動振幅
を得た後に、縦振動周波数と横振動周波数を制御するの
で、駆動磁界が変化することによりスキャナの共振周波
数が変化するというハードスプリング効果の影響を受け
ることなく、均一な測定結果を得ることができる。 (7)請求項8の発明によれば、スキャナを自励共振さ
せるための自励発振回路を備えたレーダ装置において
も、ハードスプリング効果の現れる磁界領域において
は、縦振動周波数を有する波動と横振動周波数を有する
波動の目標振幅をそれぞれ制御して、縦振動周波数と横
振動周波数を調整するので、斑のない均一な測定結果を
得ることができる。 (8)請求項9の発明によれば、スキャナの温度に基づ
いて、縦振動周波数と横振動周波数とを補正するので、
スキャナの温度変化による走査領域の減少を防ぐことが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1〜図6
を参照して第1の実施の形態によるレーダ装置について
説明する。レーダ装置としては、赤外光を用いるレーザ
レーダや電磁波を用いる電波レーダなどがある。レーダ
方式には、短時間のパルス信号を送信し、物標に反射し
て戻ってきたパルス信号を受信するまでの時間を測定し
て距離を算出するパルス方式や、三角波で周波数変調や
振幅変調した連続波を送信し、反射信号の周波数変位や
位相変位により距離を算出するCW方式がある。以下で
は、光学式スキャナを赤外レーザレーダ装置に用いて、
パルス方式を採用した方法について説明する。
【0009】図1は、本発明によるレーダ装置の第1の
実施の形態の構成を示す図である。レーダ装置1は、信
号送信部2と、信号受信部3と、信号処理部4とから構
成されている。信号送信部2は、レーザダイオード7か
ら送出されたレーザ光を反射ミラー10を介してスキャ
ナ6のミラー面に入射させ、スキャナ駆動部5によりス
キャナ6を縦・横に振動させてレーザ光をスキャンする
ように構成されている。スキャナ6とスキャナ駆動部5
については後述する。また、スキャナ温度検出部25
は、スキャナ6の温度を検出する。検出した温度は、共
振周波数を補正するために用いられる。信号受信部3
は、フォトダイオード8と光学レンズ9とから構成され
る。
【0010】信号処理部4は、CPU、ROM、RAM
などから構成され、内部で行う機能上、送信パルス発生
部4aと、送信方位検出部4bと、周波数選定部4c
と、距離検出部4dと、先行車認識ロジック部4eとを
有し、物標までの距離や物標の方位、形状などを算出す
る。物標までの距離は、信号送信部2のレーザダイオー
ド7に赤外線レーザ光(以下、レーザ光と呼ぶ)を送出
させる信号を送信してから、信号受信部3のフォトダイ
オード8が物標に反射して戻ってきたレーザ光を受光
し、受光した信号が信号処理部4に送られてくるまでの
時間差に基づいて算出する。この時に回路内の信号送受
信の遅延時間を考慮に入れた補正が行われる。また、送
信方位検出部4bによる物標方位の算出は、レーザダイ
オード7にレーザ光を送出させる信号を送信した時点で
のスキャナ6内のミラー面の角度からレーザ光の送出方
位を検出することにより行う。所定の観測時間内に2次
元走査を行い、得られた物標の2次元情報から、先行車
認識ロジック4eは、車両認識ロジックなどを用いて先
行車の同定を行う。得られた先行車情報や障害物情報な
どは、先行車までの距離が設定車間距離となるように先
行車追従制御を行うACCコントローラ(Adaptive Cru
ise Control)に送信する。
【0011】図2は、レーザダイオード7からレーザ光
を送出させるために信号処理部4から送信されるトリガ
信号と、レーザダイオード7から送出される発光パルス
と、フォトダイオード8が反射光を受光したときの受光
信号との時間関係を示す図である。レーザ光を送出させ
るために、信号処理部4からパルス幅τのトリガ信号が
信号送信部2に送られると、信号送信部2のレーザダイ
オード7は、トリガ信号に同期してパルス幅τの赤外線
パルス光(以下、パルス光と呼ぶ)を所定の方向に向け
て送出する。送出されたパルス光は物標が存在すると当
該物標で反射して、信号受信部3の光学レンズを通して
フォトダイオード8で受光される。パルス光を送出して
から反射光が受光されるまでの時間をΔt、光速をcと
すると、レーダ装置と物標までの距離Dは次式(1)に
て算出される。 D=c・Δt/2 …(1) 実際の距離算出に際しては、回路遅延などにより生じる
計測距離の誤差を考慮し、誤差を補正して物標までの距
離を算出する。
【0012】物標方位の算出にあたっては、信号送信部
2のスキャナ駆動部5によりスキャナ6を駆動させてパ
ルス光を送出する方向を変えながら、パルス光の送受信
を所定回数行う。送出したパルス光のうち、物標に反射
して受光したパルス光の送出時の送出方位に基づいて、
物標の方位を算出する。パルス光の送出方位は、スキャ
ナ6のミラー面の角度から算出する。
【0013】図3を用いて、スキャナ6の構成について
説明する。図3は、片梁支持型マイクロスキャナの構成
を示す図である。図3(a)は、ミラーの装着された表
面を示す図、図3(b)は裏面を示す図である。ミラー
11は、梁12により支えられている。梁12の裏面に
は、磁気方位のそろった磁歪膜14が装着されており、
梁12の表面には梁12に曲げやねじれ等が発生するこ
とにより抵抗値が変化するピエゾ抵抗膜13が装着され
ている。梁12に曲げやねじれ等が発生する要因につい
ては、後述する。信号処理部4は、ピエゾ抵抗膜13の
抵抗値変化を検出することにより、梁12の曲げ量とね
じれ量とを算出する。梁12の曲げ量とねじれ量とか
ら、ミラー面の向き、すなわちパルス光の送出方向を検
出することができる。
【0014】空心コイル15は、梁12に交流磁界を印
可するためのものである。梁12の周りには不図示のコ
イルが巻かれており、空心コイル15に交流電流を流す
ことにより、梁12に磁歪膜の磁気方位と所定の角度だ
けずれた方向に交流磁界を印可することができる。これ
により、梁12、すなわちスキャナ6は縦横2次元の振
動を発生する。スキャナ6の共振周波数は、スキャナ6
の材質と寸法に依存する。
【0015】図4は、スキャナ駆動部5の構成を示す図
である。スキャナ駆動部5は、縦駆動周波数発振器16
と横駆動周波数発振器17と電流増幅器18とから構成
される。以下、縦駆動周波数発振器16により発振され
る正弦波の縦振動周波数を縦駆動周波数、横駆動周波数
発振器17により発振される正弦波の横振動周波数を横
駆動周波数と呼ぶ。縦駆動周波数発振器16と横駆動周
波数発振器17で発振された縦駆動周波数f1と横駆動
周波数f2の正弦波は、信号処理部4から入力される制
御信号に応じて、それぞれ電流増幅器18に出力され
る。電流増幅器18は、入力された各々の駆動周波数の
信号を信号処理部4から送られてくる各々の増幅率にて
増幅する。増幅された信号は足し合わされてスキャナ6
の空心コイル15に印可される。
【0016】縦横の駆動周波数は、スキャナ6の共振周
波数付近の周波数に初期設定されている。この共振周波
数は、スキャナ6の1次共振、2次共振などのいずれの
共振周波数でもよい。信号処理部4は、スキャナ駆動部
5に指令を送ることにより、初期設定されている縦駆動
周波数f1を有する波動と横駆動周波数f2を有する波
動のうなりの周期が所定回数のパルス光の送受信を行う
観測時間Tの整数分の1になるように周波数を制御す
る。以下では特に、下記式(2)の関係を満たすように
制御する。ただし、m,nは互いに素の整数とする。 |m・f1−n・f2|=1/T …(2)
【0017】上式(2)にて、整数m,nを互いに素で
はない整数とすることもできる。ただし、この場合、観
測ポイントの重複が不必要に起こりうる。従って、m,
nを互いに素の整数となるように選定すれば、縦駆動周
波数f1を有する波動と横駆動周波数f2を有する波動
のうなりの周期が観測時間Tと等しくなり、観測ポイン
トの重複を最小限にすることができる。従って、以下で
は、m,nは互いに素の整数であるとして説明する。
【0018】図5は、本発明によるレーダ装置の信号処
理部4による制御手順を示すフローチャートである。以
下、ステップS0から順に説明する。ステップS0以下
の処理は、信号処理部4にスキャン開始命令の信号が入
力されることにより始まる。ステップS0では、スキャ
ナ温度検出部25によりスキャナ6の温度を検出する。
スキャナ6の温度を検出するとステップS1に進む。ス
テップS1では、縦駆動周波数f1と横駆動周波数f2
をそれぞれスキャナ6の共振周波数付近の周波数に初期
設定する。共振周波数は、スキャナ6の温度に応じて補
正した値である。
【0019】共振周波数をスキャナ6の温度に応じて補
正する理由について説明しておく。スキャナ6の共振周
波数は、周辺温度の変化などの影響によって遷移するこ
とがある。すなわち、スキャナ6の温度変化によって、
スキャナ6の共振周波数が変化し、スキャン領域が減少
することがある。これを防ぐために、ステップS0で検
出したスキャナ6の温度変化分に対応する共振周波数変
化を考慮した補正を行う。これにより、スキャナ6の温
度変化によって、スキャン領域が減少する影響を避ける
ことができる。
【0020】ステップS2では、縦駆動周波数f1と横
駆動周波数f2とが上式(2)の関係、すなわち、|m
・f1−n・f2|=1/T(m,nは互いに素の整
数)の関係を満たすか否かを判定する。式(2)の関係
を満たさないと判定するとステップS3に進む。
【0021】ステップS3では、縦駆動周波数f1と横
駆動周波数f2とが式(2)の関係を満たすように、そ
れぞれの駆動周波数を調整する指令を信号送信部2のス
キャナ駆動部5に送信してステップS2に戻る。指令を
受けたスキャナ駆動部5は、縦駆動周波数f1と横駆動
周波数f2とが式(2)の関係を満たすように、縦駆動
周波数発振器16と横駆動周波数発振器17とを制御す
る。
【0022】ステップS2で式(2)の関係を満たすと
判定すると、ステップS4に進む。ステップS4では、
パルス光を送出する方向、すなわちスキャン角度が適正
か否かを判定する。この判定は、ピエゾ抵抗膜13の抵
抗値を検出することにより行う。スキャン角度が適正で
あると判定すると、ステップS4Aに進み、信号送信部
2のレーザダイオード7に発光命令を送る。発光命令を
受けたレーザダイオード7は、パルス光を送出し、2次
元スキャンが開始される。スキャン角度が適正でないと
判定するとステップS5に進む。
【0023】ステップS5では、スキャン角度が不足し
ているのが縦方向なのか横方向なのかを判定する。横方
向のスキャン角度が不足していると判定するとステップ
S6に進む。ステップS6では、駆動信号の増幅率に余
裕があるか否かを判定する。余裕があると判定するとス
テップS7に進み、余裕がないと判定するとステップS
8に進む。ステップS7では、増幅率に余裕があると判
定されたので、横駆動信号の増幅率を増加させるための
信号を、スキャナ駆動部5の電流増幅器18に送信す
る。信号を受信した電流増幅器18は、横駆動信号の増
幅率を増加させる。すなわち、空心コイル15に印可す
る交流電流の増幅率を増加させた後、ステップS2に戻
る。共振振動の大きさは空心コイル15に印可される交
流電流の大きさに比例するので、これにより横方向のス
キャン角度不足を補うことができる。一方、ステップS
8では、信号増幅率に余裕がないと判定されたので、横
駆動周波数f2を調整することにより、横方向のスキャ
ン角度不足を補正する。横駆動周波数f2を調整すると
ステップS2に戻る。
【0024】ステップS5で縦方向のスキャン角度が不
足していると判定するとステップS9に進む。ステップ
S9では、駆動信号の増幅率に余裕があるか否かを判定
する。余裕があると判定するとステップS10に進み、
余裕がないと判定するとステップS11に進む。ステッ
プS10では、増幅率に余裕があると判定されたので、
縦駆動信号の増幅率を増加させるための信号を、スキャ
ナ駆動部5の電流増幅器18に送信する。信号を受信し
た電流増幅器18は、縦駆動信号の増幅率を増加させ
る。すなわち、空心コイル15に印可する交流電流の増
幅率を増加させた後、ステップS2に戻る。上述した理
由と同じく、これにより縦方向のスキャン角度不足を補
うことができる。一方、ステップS11では、信号増幅
率に余裕がないと判定されたので、縦駆動周波数f1を
調整することにより、縦方向のスキャン角度不足を補正
する。縦駆動周波数f1を調整するとステップS2に戻
る。
【0025】上述した制御によると、スキャナ6の縦駆
動周波数f1と横駆動周波数f2とが式(2)、すなわ
ち|m・f1−n・f2|=1/T を満たすように設
定するので、縦駆動周波数f1を有する波動と横駆動周
波数f2を有する波動のうなりの周期が観測時間Tの整
数分の1と等しくなる。これにより、2次元走査領域内
で観測ポイントの疎と密の場所が生じない2次元観測を
行うことができる。
【0026】レーザダイオード7からパルス光を送出し
て測距開始後に、スキャナ6の共振周波数が、周辺温度
の変化などの影響により遷移することがある。所定の2
次元走査領域内で観測を行うためには、スキャナ6の共
振周波数の変化に応じて、スキャナ6の駆動条件を変更
する必要がある。この制御方法を図6の制御フローチャ
ートを用いて説明する。
【0027】図5のフローチャートと同様の制御処理を
行うステップについては、同じ符号を付している。この
制御は、測距を開始してから適宜行うものである。すな
わち、図5に示すフローチャートのステップS4の判定
にて肯定(YES)すると測距を開始するが、この後に
適宜行うものである。従って、所定の時間ごとに行って
もよいし、所定の制御前、または制御後ごとに行うよう
にしてもよい。以下、ステップS4から順に説明してい
く。
【0028】ステップS4では、パルス光を送出する方
向、すなわちスキャン角度が適正か否かを判定する。こ
の判定は、ピエゾ抵抗膜13の抵抗値を検出することに
より行う。スキャン角度が適正であると判定すると、測
距を継続する。スキャン角度が適正でないと判定すると
ステップS5に進む。以下、ステップS5〜ステップS
11での制御手順は図5での制御手順と同じなので説明
を省略し、図5の制御手順と異なる部分だけを説明す
る。
【0029】ステップS8で横駆動周波数f2の調整を
行うとステップS2−1に進む。ステップS2−1で
は、縦駆動周波数f1と横駆動周波数f2とが式(2)
の関係を満たすか否かを判定する。式(2)の関係を満
たすと判定するとステップS4に戻る。式(2)の関係
を満たさないと判定すると、ステップS8に戻り横駆動
周波数f2の調整を再度行う。
【0030】ステップS11で縦駆動周波数f1の調整
を行うとステップS2−2に進む。ステップS2−2で
は、縦駆動周波数f1と横駆動周波数f2とが式(2)
の関係を満たすか否かを判定する。式(2)の関係を満
たすと判定するとステップS4に戻る。式(2)の関係
を満たさないと判定すると、ステップS11に戻り縦駆
動周波数f1の調整を再度行う。
【0031】上述した制御によれば、測距開始後に、ス
キャナ6の共振周波数が変動しても、随時、縦駆動周波
数f1と横駆動周波数f2が式(2)の関係を満たすか
否かを判定し、式(2)の関係を満たさない場合は、駆
動信号の増幅率や駆動周波数を調整するので、所定の2
次元走査領域内で観測を行うことができる。これによ
り、2次元走査領域に斑が発生することなく、均一なス
キャン動作を維持することができる。
【0032】なお、縦駆動周波数f1と横駆動周波数f
2が式(2)の関係を満たすための制御を、主に電流増
幅率の制御により行うことが考えられる。この場合、電
流増幅率を増加させることにより、コイル15に印可さ
れる交流電流が増加し、コイル15で発熱が生じるなど
の問題が発生するおそれがある。この発熱などの問題を
回避するためにも、縦、横それぞれの駆動周波数を調整
して、式(2)の関係を満たすような制御を行う必要が
ある。
【0033】(第2の実施の形態)図7は、本発明によ
るレーダ装置の第2の実施の形態の構成を示す図であ
る。レーダ装置1は、信号送信部2と、信号受信部3
と、信号処理部4とROM26から構成されている。第
1の実施の形態のレーダ装置と異なるのは、信号処理部
4とROM26である。信号処理部4は、第1の実施の
形態の周波数選定部4cに対応する周波数・振幅選定部
4fの機能を備えている。周波数・振幅選定部4fで
は、スキャナの駆動周波数とともに振動振幅を選定する
ことができる。また、ROM26は、後述するハードス
プリング効果の影響を考慮して、駆動信号強度と共振周
波数の関係データを記憶した周波数選定用のROMであ
る。
【0034】図8は、第2の実施の形態のスキャナ駆動
部5の構成を示す図である。第1の実施の形態のスキャ
ナ駆動部5と異なるのは、ゲインコントロールアンプ1
9である。ゲインコントロールアンプ19は、信号処理
部4から入力される制御信号に基づいて、縦駆動周波数
f1と横駆動周波数f2の増幅率を制御する。各々の駆
動周波数の信号は、ゲインコントロールアンプ19で制
御された増幅率で増幅され、電流増幅器18に送られ
る。
【0035】ハードスプリング効果について説明してお
く。マイクロスキャナ6の共振周波数は、走査振幅の小
さい磁場領域では、スキャナ6の材質と寸法に依存す
る。しかし、走査振幅の大きい磁場領域になると、共振
周波数は空心コイル15に流れる駆動電流によって発生
する磁界の強度に応じて変化する非線形な値となる(図
9参照)。このように、磁場が大きい領域での共振周波
数の変化特性をハードスプリング効果と呼ぶ。
【0036】このハードスプリング効果の現れる磁場領
域では、縦、横の駆動振幅を制御するため駆動信号強度
を大きくしていくと、上述したように共振周波数が変化
してしまう。この場合、駆動信号強度を増加させても、
走査振幅が変化しないので所望の走査領域幅を得ること
ができない。
【0037】第2の実施の形態のレーダ装置では、ハー
ドスプリング効果の現れる磁場領域においても、走査領
域に疎と密の部分が存在せず、均一で、所望の走査領域
幅の2次元観測を行うことができる。
【0038】図10は、本発明によるレーダ装置がスキ
ャン動作を開始してから、発光パルスを送出するまでの
制御手順を示す、第2の実施の形態のフローチャートで
ある。以下、ステップS20から順に説明する。ステッ
プS20では、スキャナ温度検出部25によりスキャナ
6の温度を検出する。スキャナ6の温度を検出するとス
テップS21に進む。ステップS21では、横共振周波
数(曲げ共振周波数)f2および駆動信号強度を選択し
て、印可する。横共振周波数f2は、第1の実施の形態
と同様に、スキャナ6の温度に基づいて補正した値であ
る。すなわち、ROM26に記憶されている数式または
数値テーブルから算出される共振周波数に対して、ステ
ップS20で検出したスキャナ6の温度に応じて補正し
た値である。次のステップS22では、上述した式
(2)の関係を満たすように、縦駆動周波数(ねじれ共
振周波数)f1を選定する。縦駆動周波数f1も、RO
M26に記憶されている数式または数値テーブルから算
出される共振周波数に対して、ステップS20で検出し
たスキャナ6の温度に応じて補正した値である。 |m・f1−n・f2|=1/T …(2)
【0039】ステップS23では、ROM26に記憶し
た数式または数値テーブルに基づいて、所望の駆動周波
数を実現することができるねじれ駆動信号強度を算出す
る。この駆動信号強度は、ハードスプリング効果の影響
を避けるために、ねじれ共振周波数より低い周波数で駆
動させるためのものである。駆動信号強度を算出する
と、ステップS24に進む。ステップS24では、ステ
ップS22で選定した縦駆動周波数f1を設定する。
【0040】ステップS25では、スキャナ6のねじれ
による振動振幅が、所望の値以上であるか否かを判定す
る。所望の値以上であると判定すると、ステップS27
に進み、所望の値以上ではないと判定するとステップS
26に進む。ステップS26では、所望の振動振幅を得
るために、式(2)中の定数m、nの組み合わせを変え
て、ステップS22に戻る。ステップS27では、観測
領域を確定させて信号送信部2のレーザダイオード7に
発光命令を送る。発光命令を受けたレーザダイオード7
は、パルス光を送出し、2次元スキャンが開始される。
【0041】上述した制御によれば、ハードスプリング
効果の影響が表れる磁場領域での駆動信号強度と共振周
波数との関係を、予めROM26に演算式または数値テ
ーブルとして記憶させておく。この演算式または数値テ
ーブルを用いて、駆動信号強度と共振周波数を設定する
ことにより、ハードスプリング効果の影響を受けること
がなくなる。すなわち、観測する2次元走査領域に斑が
発生することなく、均一なスキャン動作を維持すること
ができる。
【0042】(第3の実施の形態)次に、図11に示す
自励発振回路20を用いたレーダ装置について説明す
る。自励発振回路20は、マイクロスキャナの振動振幅
が所定の目標振幅になるように、駆動信号強度を自動で
増減させる回路である。図12は、自励発振回路20の
構成を示す図である。半波整流器22は、縦駆動用フィ
ルタ21を介して入力されるマイクロスキャナ6からの
ピエゾ信号(振動信号)に基づいて、縦振動の振幅を検
出する。同じく半波整流器22'は、横駆動用フィルタ
21'を介して入力されるマイクロスキャナ6からのピ
エゾ出力信号に基づいて、横振動の振幅を検出する。差
動回路23は、半波整流器22から入力される縦振動の
振幅信号と、信号処理部4から入力される縦振動の振幅
制御信号(目標振幅信号)との差分を出力する。同じく
差動回路23'は、半波整流器22'から入力される横振
動の振幅信号と、信号処理部4から入力される横振動の
振幅制御信号(目標振幅信号)との差分を出力する。
【0043】掛算器24は、差動回路23,23'で演
算した実際の振幅信号と目標振幅信号との差に基づい
て、ピエゾ信号を増幅または減衰させる信号を電流増幅
器18に送出する。電流増幅器18は、入力された信号
に基づいて、縦、横の駆動周波数の信号を各々の増幅率
にて増幅する。増幅された縦、横の駆動周波数の信号
は、位相を90度ずらして足し合わされ、スキャナ6に
送出される。外部からの作用により駆動したときの駆動
信号とピエゾ信号との位相の遅れを予め測定して、位相
変化量を設定しておくことにより、ピエゾ信号を使用し
た自励発振を実現することができる。
【0044】図13は、自励発振回路20を用いたレー
ダ装置がスキャン動作を開始してから、発光パルスを送
出するまでの制御手順を示すフローチャートである。以
下、ステップS30から順に説明する。ステップS30
では、自励発振回路20による自励発振動作を開始し
て、ステップS31に進む。ステップS31では、スキ
ャナ6の曲げ動作による振動振幅が所望の値であるか否
かを判定する。この曲げによる振動は、横振動に対応す
る。振幅が所望の値であると判定するとステップS33
に進み、所望の値でないと判定するとステップS32に
進む。ステップS32では、曲げ信号強度を増加させて
ステップS31に戻る。
【0045】ステップS33では、スキャナ温度検出部
25によりスキャナ6の温度を検出する。スキャナ6の
温度を検出するとステップS34に進む。ステップS3
4では、ROM26に記憶した数式または数値テーブル
を参照して、縦駆動周波数f1と横駆動周波数f2とが
式(2)の関係を満たすように、ねじれ信号強度を設定
する。第1,第2の実施の形態と同様に、縦駆動周波数
f1,横駆動周波数f2は、ROM26に記憶されてい
る数式または数値テーブルから算出される共振周波数に
対して、ステップS33で検出したスキャナ6の温度に
応じて補正した値である。 |m・f1−n・f2|=1/T …(2) ねじれ信号強度を設定すると、ステップS35に進む。
ステップS35では、スキャナ6のねじれによる振動振
幅が所望の値であるか否かを判定する。このねじれによ
る振動は、スキャナ6の縦振動に対応する。振幅が所望
の値であると判定するとステップS37に進み、所望の
値でないと判定するとステップS36に進む。ステップ
S36では、ねじれ信号強度を増加させてステップS3
5に戻る。
【0046】ステップS37では、観測領域を確定させ
て信号送信部2のレーザダイオード7に発光命令を送
る。発光命令を受けたレーザダイオード7は、パルス光
を送出し、2次元スキャンが開始される。
【0047】自励発振回路を用いたレーダ装置による制
御によれば、ハードスプリング効果の現れない磁場領域
では、駆動周波数を式(2)を満たす共振周波数に設定
する。ハードスプリング効果の現れる磁場領域では、差
動回路23,23'に入力する目標振幅値を変更するこ
とにより共振周波数を変化させて、ハードスプリング効
果の影響を避けることができる。図13に示すフローチ
ャートでは、式(2)の関係を満たす縦振動周波数f1
と横振動周波数f2とを選定し、ROM26に記憶され
ている数式または数値テーブルから、差動回路23,2
3'に入力する目標振幅を決定している。これにより、
自励発振回路を用いたレーダ装置においても、均一なス
キャン領域を得ることができる。
【0048】本発明によるレーダ装置において、正弦波
的な走査のリサージュスキャンにより2次元走査を行っ
たときの結果を図14に示す。従来のレーダ装置による
走査結果を示す図15〜図17と異なり、縦方向・横方
向ともに、走査領域内で均一に走査が行われている。走
査領域の縦方向の分割数、すなわち、縦方向の測定ポイ
ント数は、レーザダイオード7から送出する発光パルス
数を制御することにより変更することができる。すなわ
ち、発光パルス数を増やせば、縦方向の分割数を増やす
ことができ、より緻密な測定を行うことができる。この
時に、パルス光を送出する時間間隔を縦駆動周期の整数
分の1になるように設定すると、縦方向の分割数を走査
領域全体で統一することができる。例えば、パルス光を
送出する時間間隔を縦駆動周波数f1を有する波動の周
期の40分の1に設定すると、縦方向の分割数は21と
なる。
【0049】また、同様に、走査領域の横方向の分割数
も発光パルス数を制御することにより変更することがで
きる。例えば、パルス光を送出する時間間隔を横駆動周
波数f2を有する波動の周期の400分の1に設定する
と、横方向の分割数は201となる。ただし、縦駆動周
波数f1と横駆動周波数f2とは、|m・f1−n・f
2|=1/T の関係を満たすように制御されるので、
パルス光を送出する時間間隔の設定が、上述した例のよ
うに縦方向と横方向に同時に成立することはない。
【0050】本発明は上記実施の形態に何ら限定されな
い。例えば、上述した実施の形態では、スキャナ6の駆
動方式として磁歪膜14を用いた方式について説明した
が、静電方式、圧電方式、電磁方式などの駆動方式を用
いてもよい。また、赤外光を用いるレーザレーダ以外
に、可視光を用いるレーザレーダ、電波を用いる電波レ
ーダ、超音波を用いる超音波レーダ、その他のレーダ装
置に採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーダ装置の第1の実施の形態の
構成を示す図
【図2】光パルスの送受信信号のタイミングを示す図
【図3】本発明によるレーダ装置の第1の実施の形態に
用いられるスキャナの構成を示す図
【図4】本発明によるレーダ装置の第1の実施の形態に
用いられるスキャナ駆動部の構成を示す図
【図5】本発明によるレーダ装置がスキャン動作を開始
してから発光パルスを送出するまでの制御手順を示すフ
ローチャート
【図6】本発明によるレーダ装置がスキャン角度の調整
を行うときの制御手順を示すフローチャート
【図7】本発明によるレーダ装置の第2の実施の形態の
構成を示す図
【図8】本発明によるレーダ装置の第2の実施の形態に
用いられるスキャナ駆動部の構成を示す図
【図9】スキャナの共振周波数とスキャン幅との関係を
示す図
【図10】本発明によるレーダ装置の第2の実施の形態
の制御手順を示すフローチャート
【図11】自励発振回路を用いたレーダ装置の構成を示
す図
【図12】自励発振回路の構成を示す図
【図13】自励発振回路を用いたレーダ装置による制御
手順を示すフローチャート
【図14】本発明によるレーダ装置によってリサージュ
スキャンを行ったときの走査結果を示す図
【図15】従来のポリゴンミラーを用いたレーダ装置に
より、ラスタースキャンを行ったときの走査結果を示す
【図16】従来のレーダ装置によりリサージュスキャン
を行ったときの走査結果を示す図
【図17】従来のレーダ装置によりリサージュスキャン
を行ったときの走査結果を示す図
【符号の説明】
1…レーダ装置、2…信号送信部、3…信号受信部、4
…信号処理部、5…スキャナ駆動部、6…スキャナ、7
…レーザダイオード、8…フォトダイオード、9…光学
レンズ、10…反射ミラー、11…ミラー面、12…
梁、13…ピエゾ抵抗、14…磁歪膜、15…コイル、
16…縦振動用発振器、17…横振動用発振器、18…
電流増幅器、19…ゲインコントロールアンプ、20…
自励発振器、21…縦駆動用フィルタ、21'…横駆動
用フィルタ、22,22'…半波整流器、23,23'…
差動回路、24…掛算器、25…スキャナ温度検出部、
26…ROM

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号を送出する信号送出装置と、 縦横に振動することにより、前記信号送出装置から送出
    された前記信号を用いて2次元走査を行うスキャナと、 前記スキャナを介して送出された前記信号の反射信号を
    受信する信号受信装置と、 前記スキャナの縦振動周波数と横振動周波数とを制御す
    る制御装置とを備えるレーダ装置において、 前記制御装置は、前記縦振動周波数を有する波動と前記
    横振動周波数を有する波動のうなりの周期が、走査観測
    時間の整数分の1になるように制御することを特徴とす
    るレーダ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のレーダ装置において、 前記スキャナの前記縦振動周波数をf1、前記横振動周
    波数をf2、前記走査観測時間をTとすると、前記制御
    装置は、 |m・f1−n・f2|=1/T (ただし、m,nは
    整数) の関係式を満たすように、前記縦振動周波数と前記横振
    動周波数を設定することを特徴とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のレーダ装置において、 前記関係式中の整数m,nは、互いに素であることを特
    徴とするレーダ装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のレーダ装
    置において、 前記信号送出装置が前記信号を送出する時間間隔は、前
    記スキャナの前記縦振動周期の整数分の1であることを
    特徴とするレーダ装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかに記載のレーダ装
    置において、 前記信号送出装置が前記信号を送出する時間間隔は、前
    記スキャナの前記横振動周期の整数分の1であることを
    特徴とするレーダ装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のレーダ装
    置において、 前記制御装置は、前記スキャナが2次元走査を行ってい
    る間に少なくとも一度はスキャン角度の適否を確認し、 前記スキャン角度が適切でないと判断した時は、前記関
    係式を満たすようにしつつ前記縦振動周波数または前記
    横振動周波数の調整を行うことを特徴とするレーダ装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれかに記載のレーダ装
    置において、 前記制御装置は、ハードスプリング効果の影響を考慮し
    て、駆動磁界を調整して前記縦振動周波数を有する波動
    と前記横振動周波数を有する波動の振幅を制御した後
    に、前記縦振動周波数と前記横振動周波数を制御するこ
    とを特徴とするレーダ装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜3のいずれかに記載のレーダ装
    置において、 前記スキャナを自励共振させるための自励発振回路を備
    え、 ハードスプリング効果の現れる磁界領域においては、前
    記縦振動周波数を有する波動と前記横振動周波数を有す
    る波動の目標振幅をそれぞれ制御することにより、前記
    縦振動周波数と前記横振動周波数を調整することを特徴
    とするレーダ装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載のレーダ装
    置において、 前記スキャナの温度を検出する温度検出装置を備え、 前記温度検出装置により検出した温度に基づいて、前記
    縦振動周波数と前記横振動周波数とを補正することを特
    徴とするレーダ装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載のレーダ
    装置において、 前記信号は、赤外線パルス光であることを特徴とするレ
    ーダ装置。
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