JP5088998B2 - 尿素を含む酸洗い剤及びその製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、溶接などの熱処理後ステンレス鋼上の酸化層を除去するための、充填剤を含む長時間安定な酸洗い剤に関し、該酸洗い剤は硝酸を含んでいる。ペースト/ゲル又は噴霧液の形の酸洗い剤は、機械加工産業で(例えば機械加工工場で)溶接などのあとのスチール上の酸化層の除去又はスチール処理後の一般的な洗浄のために使用される。
【0002】
(背景技術)
溶接などのステンレス鋼(スチール)の熱処理に際して、スチールの表面上、及び熱処理部分の周囲ならびに溶接接合部そのものの上に、主としてCr2O3,FeO,SiO2およびMnOの酸化層が形成される。前記層は、ステンレススチールが適当なクロム含量を有する通常の不動態化層を含む望ましい表面性質をもつように除去されねばならない。そのような除去は、通常、溶接接合部付近でスチールに塗装される酸洗いペースト又は酸洗いゲルなどの精製されたな酸洗い剤、又はスチールの処理後に広範囲な洗浄が得られるように広い領域にわたってスプレー(噴霧)される酸洗い液で処理することにより達せられる。ペースト/液は酸洗い剤の粘度を大きくするため充填剤を含み、これによりスチール表面に対する接着性が向上し、はねかけリスクが減少する。酸洗い剤がある時間作用した後(通常約1時間)、このものは水で流される。
【0003】
最近の酸洗い剤は、大抵、いわゆる混酸、すなわち硝酸(HNO3)と弗化水素酸(HF)の混合物がベースとなっている。混酸による酸洗いは良好な酸洗い結果が得られるとともに経済的でもあるが、解決するには困難であり、硝酸による金属の酸化の際に起こる環境問題(亜硝酸フユーム(NOx)や硝酸塩が大気や水中に放出される問題)を招来する。より良好な作業環境、及び製造工業からの大気への放出および排水に関する法律に対する最近の要求によって新しい酸洗い方法が開発されている。最近市場に現われた代替法は、いわゆる硝酸塩を使用しない、すなわち硝酸が別の化学酸化剤で置換されている酸洗い法である。HNO3の代わりに例えばFe3+,過酸化水素(H2O2)やH2SO4が使用され、これらは良好な酸洗い効果を与えるが、硝酸のように充分に良好である訳ではない。しかしながら、代替酸化剤によりNOXと硝酸塩の放出は回避される。
【0004】
しかしながら、酸洗いゲル、ペースト及びスプレー液に関しては、充分に効果的であり、取り扱い容易で、同時に長時間安定な酸化剤を見つけるという問題がある。硝酸塩を含まない酸洗い剤の多くは、ユーザーが大抵この問題に特には熟練していないこと、それはしばしば酸洗い剤を使用する小規模機械工場の問題点であるが、を考慮すると、例えば取り扱いが非常に困難である。酸洗い剤は貯蔵品であるので、使用前に長時間貯蔵できる安定性が重要である。
【0005】
本発明の目的である酸洗い剤のタイプは、販売チエーンの多数地点での貯蔵に耐え、全世界各地への輸送に耐え、さらに消費者による貯蔵に耐えねばならない。検討したタイプの酸洗い剤に関連して、公知ではあるがNOX減少に関して効果の少ない化学剤は過マンガン酸カリウムウムである。しかし、過マンガン酸カリウムを加えた酸洗い剤は非常に不安定であるので、今日ではこの薬剤は世界中で二成分薬剤として販売されている。しかしながら、国際的な安全法により、過マンガン酸カリウムと酸洗い剤とを輸送しようとするときは、これらを一緒に積載することは許されておらず、これが非常に大きな不利益を伴い、商売上大きな問題である。さらに、上述の薬剤を使用するときは、過マンガン酸カリウムは該薬剤を使用する直前に酸洗い剤中に混合しなければならず、さらに、バッチ全体をそれから24時間内に使用しなければならない。
連続スチールストリップ製造の際その酸洗いに使用する、混酸を含む連続酸洗い浴に関して(通常スチールは、例えば冷間圧延、熱間圧延や焼戻しなどの処理の際に形成した酸化物層を除去するため酸洗い浴中を走行するようになっている)、亜硝酸フユームや硝酸塩の生成を減らすため酸洗い浴中に尿素を添加してテストを行った。しかしながら、尿素を使用する酸洗いからの残留生成物の中和の際に、アンモニア(NH3)の生成などのある厄介な問題が現われた。さらに、酸洗い浴中に硝酸アンモニウム(NH4NO3)が生成するリスクがあり、この硝酸塩は恐らく吸入ダクト中に堆積する。硝酸アンモニウムは高温又は火と接触時に爆発する。しかしながら、最も可能性のあるシナリオは、尿素の添加があまりにも急速過ぎる際にガスの生成がおきると酸洗い酸の液滴が放出されることである。この酸洗い酸の液滴が次いで吸入ダクト中に持ち込まれ、そこで硝酸アンモニウムとFeF3が冷たい壁の上に堆積する。
【0006】
酸洗い浴中に上述のような尿素の利用を開示している多くの特許が知られている。DE3412329に、煙道ダクト中の連続NOX分析により調節される量で尿素を加えることを特徴とする、混酸を有する酸洗い浴が開示されている。GB2048311には混酸と尿素を有する酸洗い浴が開示されている。酸洗いの効率は、尿素/硝酸モル比がある値を保つとき、すなわち好ましくは1以下のときに増加するといわれている。尿素の添加量が多すぎるときに起こることについても理論が述べられている。それによると開示された尿素の適当使用量は0.05−5重量%である。またJP57019385の要約書に、スチール製造に関連する利用に酸洗い浴中0.1−5%量の尿素の使用が記載されている。SE8305648に混酸と尿素を有する酸洗い浴が開示されており、この特許は尿素が酸洗い浴の底部から加えられることを特徴としている。JP61015989の要約書に、混酸と約5g/lの尿素を有する酸洗い浴が開示されている。US4,626,417は尿素と硫酸の混合物によるNOX減少に関するより一般的な特許である。実施例1に酸洗い浴中での可能な利用が示されている。JP54056939の要約書には、ステンレススチール管の製造に関連して利用される酸洗い方法が開示され、この方法では酸洗い浴がすでに30−70℃に加熱された最終段階に尿素が加えられる。
【0007】
すでに1979年には、スチールの製造に関連してステンレススチールの連続酸洗い用の酸洗い浴中に尿素を使用することがGB2,048,311及びJP54056939に開示された。このようにこの技術は20年以上もの間知られているけれども、当業界内で幅広い知識を有する出願人が知る限り、連続酸洗い用の浴に尿素を利用する商業的方法は現在存在しない。その理由は恐らく尿素の利用に関してかなり多くの問題が起こったことがわかったからである。また多数の公知特許からわかるように、酸洗い浴中で尿素を使用することは実施が容易でない。特に酸洗い剤の貯蔵性が問題である。例えばSE8305648には、前述したように、尿素の使用に関連する問題は酸洗い浴の底部から特別な方法で尿素を加えることにより解決できると示唆している。GB2,048,311は、多過ぎる量の尿素(より正確には最大で5重量%)を使用してはならないこと、ならびに尿素は酸洗い工ほどの進行中に加えねばならないことを開示している。JP61,015,989に見ることができるように、尿素の濃度はプロセスの実施中制御されなければならない。尿素の利用に関する問題の解決方法についてのこれらすべての提案にも拘わらず、20年以上も経過した今日でも商業的な方法は存在していない。ましてや本発明の酸洗い剤(すなわち酸洗い工ほどの進行を制御する可能性が全くなく、また長期の貯蔵に耐えなければならない、非熟練ユーザーによる使用を目的とした酸洗い剤)中に尿素が使用できるとは誰も提案しなかった。
【0008】
ステンレススチール製造に関連するスチールの酸洗い浴についての前述の文献に反して、SE504733及びUS3598741は、それぞれ、本発明の酸洗い剤によく似た酸洗い剤、すなわち、例えば溶接などの熱処理後のステンレススチール上の酸化層を除去するための長期安定な酸洗い剤であって、硝酸と充填剤を含み、さらに熱処理したステンレススチール上に塗装する酸洗い用ペースト又はゲル、あるいはスチール上に噴霧する酸洗い液からなる酸洗い剤、を開示している。しかしながら、上記2つの文献のどちらも、酸洗い剤を使用するときNOXの生成を減らすための尿素の使用については何も述べていない。
【0009】
(発明の開示)
本発明は上述の一群の問題を解決しようとするものであり、さらに詳しくは、使用時亜硝酸フユームの放出を僅少量にする一方、効果的であり、取り扱い容易であって長時間安定な酸洗い剤を提供することを目的とする。さらに、本発明の薬剤は最終的に混合組成物の形で輸送することができ、薬剤の容器を何回も開いたり再密閉したりでき、その都度、薬剤がその効能を失うことなく1部分のみを消費できる必要がある。
【0010】
それゆえ、本発明により、使用時に亜硝酸フユームの生成を減少させるため尿素を含む、序言に述べたタイプの酸洗い剤が提供される。
すなわち本発明は、15−30重量%の硝酸と、3−8重量%の弗化水素酸と、充填剤と、水とを含み、酸化層上に塗られる又はスプレーされることによって、熱処理後のステンレススチール上の酸化層を除去するための酸洗い剤であって、
該充填剤が、酸洗い剤中2−30重量%のアルカリ土類金属の酸化物及びAl23からなる群より選ばれる一種以上の粉状の無機増粘剤であり(但しAl23のみを用いる場合の量は5−30重量%)、
該酸洗い剤が、熱処理したステンレススチール上に塗られる酸洗いペースト又は酸洗いゲル、あるいは熱処理したステンレススチール上にスプレーされる酸洗い液であり、
該酸洗い剤が、これを使用するとき亜硝酸の生成を減少させるための20〜200g/lの尿素を更に含み、
かつ、室温で貯蔵するとき少なくとも58日間安定である、前記酸洗い剤である
【0011】
本発明の一態様にしたがって、酸洗い剤は熱処理したステンレススチール上に塗装する酸洗い用ペースト又はゲル、あるいはスチール上に噴霧する酸洗い用液からなる。酸洗い剤中の尿素の量は0.5g/l以上であるが、最大で200g/lでなければならない。本発明の1つの実施態様によれば、尿素の量は前記範囲の低い方の値、好ましくは最大で80g/l、より好ましくは最大で50g/lで充分である。しかし、別の実施態様によれば、亜硝酸フユームの減少とその結果のためには、より多量の尿素、好ましくは60g/l以上、より好ましくは80g/l以上であるが、最大で200g/l、好ましくは最大で160g/lを用いるのが好適である。
【0012】
加える硝酸の量は15−30重量%、好ましくは17−27重量%、より好ましくは19−25重量%である。真の酸洗い(酸洗いそのもの)では、酸洗い剤中の硝酸量は23重量%を超えてはならない。しかしながら、硝酸の若干量が、加えた尿素により消費されるので、酸洗い剤に加える量は前述の23重量%を超えてもよい。
【0013】
酸洗い剤中に尿素を含むために、酸洗い剤を酸化したステンレススチール上に使用すると、亜硝酸フユームの生成が劇的に減少する。関連する利点は、尿素を酸洗い剤中に使用するとNO:NO2比がNOの量が多い方に変わることである。このことは、NOがNO2より人に対する不健康性がより少ないので決定的な有利点である。NO2に対する制限値はNOに対するよりも25倍も低い。
【0014】
さらに他の利点は、尿素の存在での酸洗いで生成するN2やCO2が酸化物層を解きほぐすのに役立つことで、これは酸洗いに際してプラスの効果となる。さらに、尿素存在下での酸洗いでは金属/金属酸化物溶解が増進する。本発明を一つの理論に限定するものではないが、何が起こっているかは多分、亜硝酸塩イオンが消失し、それによりその抑制効果がなくなって酸洗いの速さを増加させるものと思われる。この抑制は、酸洗いにおける局部的な進行を検討することによって説明できる。酸洗い反応の速さは、金属表面に輸送されているイオン、及びまたその表面から離れるイオンの数によって完全に規定される。金属表面上に存在している反応生成物の濃度が高いほど、反応生成物はその表面に多く吸着される。この吸着が金属をブロックすることにより酸洗いの速さを抑制する。定常状態においては、反応生成物はその生成速度と同じ速度で液相に運ばれる。尿素を溶液に加えると、液相中の窒素酸化物濃度が減少して亜硝酸フユームの産出に対する反対圧力が減少する。その結果、窒素酸化物が表面から速やかに除去され、定常状態を得るためその場の濃度が低くなろうとする。それゆえ酸洗い速度が増進する。このことはまた、本発明の酸洗い剤中の硝酸量を、恐らく同じ酸洗い効率を維持しながら減らすことができることを意味している。
【0015】
基礎理論
酸化したステンレススチールの酸洗い処理のため、混酸すなわち硝酸(HNO3)及び弗化水素酸をベースとする慣用の酸洗い剤を使用すると、Cr3+,Fe3+及びNi2+イオンの生成の間に金属や金属酸化物が酸化される。そのときHNO3が消費され、亜硝酸フユーム(NOX)が生成する。
【0016】
金属溶解反応:
【0017】
【化1】
Figure 0005088998
酸化物溶解反応:
【0018】
【化2】
Figure 0005088998
上式から、第1に反応にH+が消費されること及びHFが全然関係しないことがわかる。しかしながら、反応が平衡(すなわち同じ速度で生成物が生成及び再形成するときの状態)になろうとするとき、HFが重要な役割を演ずる。これは反応を右側、すなわち金属や酸化物を溶解する方向に進行させることからなる。溶解反応の際に生成する金属イオンによりHF中の弗化物が安定な錯体を形成し、このようにして反応が中止するのを防止する。弗化物錯体の生成の際、金属イオンが消費されるとバランスが右側に代わるので金属及び酸化物の溶解が有利に運ぶ。
【0019】
金属錯体生成反応:
【0020】
【化3】
Figure 0005088998
溶解反応では種々の窒素酸化物:NO3,N25,N23,N24,N2O,NO,及びNO2からなる亜硝酸フユウム(NOx)が生成する。それらのうちの幾つかはNOやNO2に分解する傾向が大きく、これが、酸洗いに関してはNOxがNOとNO2の混合物(1:1)と見なされることを意味する。溶解に際して生成するガスは、酸化物層の下の圧力を増加させて酸化物を事実上吹き飛ばすので、酸洗い方法自身にとって必要条件である。
【0021】
アンモニウムカルバミド((NH22CO)とも呼ばれる尿素は、無色、粒状の化合物であり、水に容易に溶解(〜500g/l)する。尿素はまた、各種固体過酸化物などのNOxを減少させる他の物質とくらべて比較的安価な化学製品(約4SEK/Kg)である。尿素は純粋の一酸化窒素又は二酸化窒素と反応しない。しかしながら、HNO3などの強酸の存在下では次式により錯体の生成が起こり、次いで尿素の錯体と硝酸が窒素ガス、シアン酸及び水を生成しながら亜硝酸と反応する。
【0022】
【化4】
Figure 0005088998
生成したシアン酸(HCNO)は、亜硝酸との反応又は加水分解のいずれによって直ちに分解する。
【0023】
【化5】
Figure 0005088998
したがって合計反応は次のようになる:
【0024】
【化6】
Figure 0005088998
硝酸に比して尿素が過剰のとき、亜硝酸の濃度が非常に低いとき、又は硝酸の濃度が高いため生成したアンモニウムを中和する場合には、加水分解によるシアン酸の分解が起こる。前記条件は酸洗い剤中で出会うので最後に述べた反応が起こることを意味している。シアン酸が加水分解及び硝酸の存在下で分解したとき生成する反応生成物は、窒素ガス,二酸化炭素,硝酸アンモニウム,及び水である。この反応は次式で示される:
【0025】
【化7】
Figure 0005088998
1kgの亜硝酸を中和するには1.66kgの尿素が理論的に必要であり、
それによって1.7kgの硝酸アンモニウム、22.4lの二酸化炭素、及
び22.4lの窒素ガスならびに0.38kgの水が生成する。T.W.P
rice,J.Chem.Soc.,115,1919,1354−60及びE.A.Werner,J.Chem.Soc.,118,1920,1078−81によれば、硝酸の存在下で尿素の分解に関する試験が行われている。しかしながら、彼らは60℃未満では前記分解が非常に遅いので無視できることを見出している。
【0026】
(発明を実施するための最良の形態)
酸洗い剤は、前述の尿素と硝酸の他にさらに弗化水素酸を含むのが好ましく、その量は好適に3−8重量%、好ましくは4−7重量%、さらに好ましくは5−6重量%である。代わりに、又は組合わせで、酸洗い剤は硫酸を含んでいてもよく、その量は好適に10重量%以下、好ましくは0.1−5重量%、さらに好ましくは0.2−3重量%である。しかし、他の酸又は酸の塩も種々の量で使用できる。特に酸洗い液に対ししては、硫酸の添加は液を使用するとき粘性を向上させ、スチール上の液の分布を改善できることがわかった。
【0027】
ペースト、ゲル又はスプレー液の形の酸洗い剤は、好ましくはまた粉状の充填剤、この充填剤は好ましくはアルカリ土類金属の酸化物である無機の増粘剤からなる、を好ましくは2−30重量%で含んでいる。重量で2−15%、好ましくは2−10%の量のMgO充填剤が最も好ましい。また重量で5−30%、好ましくは10−25%のAl23も単独で又はMgOとの組み合わせで用いることができる。充填剤の役目は、酸洗いに酸洗い剤を使用するとき、簡単な処理のために適当な粘性と硬さを酸洗い剤に与えることである。
【0028】
充填剤の適当量は、次ぎのように液と比較してペースト/ゲル用では異なる。クリーム/ペースト/軟膏に類似の硬さを示す必要のある酸洗い用ペースト又はゲルに対しては、上述の量のAl23及びMgOを添加しなければならない。スチールから余りにも速く流れ去ることのないようにサワーミルクのようなねばりを持つ必要のあるスプレー液に対しては、Al23は使用しないのが好ましいが、重量で2−10%、好ましくは2−6%の混合量のMgOが使用される。
【0029】
酸洗い剤の残りは水からなる。
【0030】
本発明にしたがう酸洗い剤の製造に際しては、通常工業用尿素から出発して、酸洗い剤に加える前に水に溶解させて室温で約300−500g/l濃度の実質的に飽和した溶液とする。特に酸洗いペーストに対しては、この方法による水溶液の形で尿素を加えるのが好ましい。しかしながら、酸洗い液に対しては、固体状態の尿素を酸洗い液中に直接混入することにより、、この液の使用に際してスチール上に酸洗い液の均一な分布が得られることがわかった。
【0031】
さらに、本発明の開発中に、尿素の溶液は好適には酸洗い剤が冷却した製造の最終段階に酸洗い剤に加える必要があることがわかった。酸洗い剤(すなわち各種混酸と充填剤の混合物)の当初の製造工ほど中に反応温度は通常約45−50℃に達する。前記温度では酸洗い剤からある一定量のNOxの放出が起こる。このとき尿素がすでに加えられていると、これは尿素の消費が早まって起こることを意味する。それゆえ、本発明では、酸洗い剤が約30℃以下、好ましくは25℃以下に冷却するまで加えない。前記低温では、NOxの放出が止まるか又は実質上止まり、したがって尿素の尚早消費の問題が避けられる。
【0032】
(実施例)
実施例1
酸洗い剤中の尿素のNOx減少効果と尿素を含む酸洗い剤の長時間安定性を検討する目的で、一連のテストを実験室で行った。
【0033】
水に尿素を飽和させた溶液(500g/l)を製造し、100mlの酸洗いゲルに所定量の尿素溶液を添加後充分に攪拌することによってAvesta Welding社のタイプ122の現存酸洗いゲルに加えた。酸洗い能力及びNOx減少に関してテストした各種の濃度は20,40,80,及び160g/lであった。サンプルは、カバーを有する250mlのプラスチックボトル中に比較的高い室温(大部分に対してはほとんど30℃)で、一部は直接太陽光中で貯蔵した。尿素存在下での酸洗い用ゲルの安定性を検討するため、貯蔵時間は24時間から約2ヶ月まで変化させた。
【0034】
テストに使用したAvesta Welding社の酸洗いゲル122は、重量で22%の硝酸、5%の弗化水素酸、7.5%のMgO、残りは水を含む。
【0035】
尿素を既成の酸洗いゲルに混合して実施したテストにおいて、酸洗いゲル中に存在する酸の希釈が起こることについては考慮されていない。酸洗いの能力及びNOx減少に関してテストした各種の濃度は、前述のように尿素20,40,80,及び160g/lであった。これは、それぞれ尿素溶液の4,8,16,及び32mlと等しい割合の希釈に相当する。出発薬剤として使用する酸洗いゲル中の水の量を減らすことにより希釈を埋め合わせることは困難である。しかしながら、尿素が存在すると酸洗い効率が増進するので、この希釈は酸洗い結果に直接の影響を及ぼさない。
【0036】
テストでは、酸洗いゲルの各サンプルを鉛筆書きしてステンレススチール(304タイプの18−8鋼)の10×4cmの酸化したシート上に約1
−1.5mm厚さの層を形成させた。すなわち各シートに対して約4−6m
lの酸洗い剤が必要であった。酸洗い剤と金属/金属酸化物との間の反応で放出された亜硝酸フユームの量は、化学ルミネセンス測定器により測定した。亜硝酸フユームの測定を45分間続け、次いでシート片を高圧で洗浄した。次いでシートを乾燥すると酸洗い結果が見えてきた。
【0037】
参考として、尿素を添加しないAvesta Welding社の122型酸洗いゲルを3つのサンプルで分析した。NO,NO2の最大で放出量及びNO2の最大で放出量として報告された参考サンプルの結果を表1に示す。NOxの値とNO+NO2の値の間の相異は、測定の不正確によるものである。
【0038】
【表1】
Figure 0005088998
各異なる分析間で値が違っているのは、各プレート上に各ケース毎に正確に同量の酸洗いゲルを加えるのが困難なことによる。それゆえ、ゲルの量が多いと分析で高い値を与える。
【0039】
本発明によるテストの結果を表2に示す。表2にしたがって使用された酸洗い剤は、前述の条件で58日間貯蔵されたものである。
【0040】
【表2】
Figure 0005088998
表2から見ることができるように、尿素の存在によりNOx生成の著しい減少がみられる。NOxの最大で量は、表1の参考サンプルのそれよりすでに20g/lの尿素量で40%以上も低く、さらに尿素量が40g/lで、参考サンプルの半分ほどである。尿素量がさらに増加すると、NOxの最大で放出量はさらに劇的に減少し、80g/l及び160g/lではそれぞれ80%及び95%の減少となる。
【0041】
サンプルの貯蔵時間によって起こり得る分解の影響の大きさ(サイズ)を検討するため、尿素量及び貯蔵中の貯蔵時間を変えてサンプルを評価した。結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
Figure 0005088998
表3の結果は、酸洗い剤中に尿素が存在するため貯蔵時間がNOx減少の効果にあまり影響を及ぼさないことを示しており、またこれらの結果は表2に示されている水準値を裏づけている。酸洗い結果の目視による判断では、全サンプルで満足な酸洗いが達成されたことがわかった。
【0043】
例として、図1及び図2は、前述の参考サンプルNo.3(図1)ならびに前述の本発明にしたがうサンプルNo.13(図2)に対する、時間(分)を函数としたppmでのNO,NO2,及びNOxそれぞれの放出量のグラフを示す。この図は尿素の存在が前掲の含量を減少させるとともにNOxの生成を実質的にNO2からNOへ代わらせることを確認している。
【0044】
実施例2
噴霧酸洗い用の酸洗い液中の尿素が80g/lでの大規模テストを行った。この液は、テスト実施前に尿素の添加後24時間の間熟成させた。約100lのテストチヤンバー中約0.5kgの18−8鋼シートで大規模に酸
洗いを行った。耐酸ダイアフラムポンプでスプレー酸洗いすることにより酸洗い溶液を使用した。テストに使用したAvesta Welding社の122型酸洗いゲルは、重量%で硝酸22%、弗化水素酸5%、MgO4%と水(バランス)を含んでいた。
【0045】
化学ルミネセンス測定器による測定の結果を図3(参考サンプル,尿素不使用)と図4(本発明サンプルによるテスト)に示す。参考サンプルテスト中の最大でNOx放出は2991ppmであり、本発明サンプルテスト中のそれは321ppmであった。これは90%減少を意味する。
【0046】
この酸洗い結果の目視による判断で、全てのサンプルに対して満足のゆく酸洗いが達成されたことがわかった。
【0047】
実施例3
実施例2と同じ方法で噴霧用の酸洗い液中の尿素が150g/l濃度で大規模テストを行った。それから、尿素を酸洗い液に水溶液の形で加えたか又は固体状態で直接加えたかどうかによって酸洗い結果の相違を検討した。目視の判断で、尿素を固体状態で直接酸洗い液中に加えたとき最も均一な液分布が得られ、同時に最も均一な酸洗い結果を生じることがわかった。しかしながら、尿素を水溶液として加えた場合でも満足できる酸洗いが得られた。
【0048】
実施例4
80g/lの尿素を添加した酸洗いゲルと160g/lの尿素を添加した酸洗い液を、酸洗い剤中のフリーの活性な酸を分析する目的でScanaconSA−20測定器により分析した。その目的は、溶液中に尿素が存在するとき酸濃度が変わるかどうかを明らかにすることであった。種々の分析結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
Figure 0005088998
この結果は7日間の貯蔵後でも、122型酸洗いゲルの組成に何らの変化もないことを示している。しかしながら、204型の酸洗い酸中の硝酸濃度は7日間の貯蔵後若干減少した。この事実は最初から硝酸の濃度を増加することによって埋め合わせすることができる。
【0050】
本発明は上に示した実施例に限定されることなく特許請求の範囲内で変え得る。特に、酸洗い剤の組成が変ってもよいが、しかし本発明には、酸化したステンレススチールの酸洗いの際に亜硝酸フユームを放出するある成分が存在すること、及びもちろん前記亜硝酸フユームを抑制するのに尿素が存在することが必要であることに留意しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 尿素を使用しない酸洗いゲルで実施した実験室テストでの参考サンプルの測定グラフの一例を示す図である。
【図2】 80g/lの尿素を含む酸洗いゲルで実施した実験室テストでの本発明サンプルの測定グラフの一例を示す図である。
【図3】 尿素を使用しない酸洗い液で実施した大規模テストでの参考サンプルの測定グラフの一例を示す図である。
【図4】 80g/lの尿素を含む酸洗い液で実施した大規模テストでの本発明サンプルの測定グラフの一例を示す図である。

Claims (20)

  1. 15−30重量%の硝酸と、3−8重量%の弗化水素酸と、充填剤と、水とを含み、酸化層上に塗られる又はスプレーされることによって、熱処理後のステンレススチール上の酸化層を除去するための酸洗い剤であって、
    該充填剤が、酸洗い剤中2−30重量%のアルカリ土類金属の酸化物及びAl23からなる群より選ばれる一種以上の粉状の無機増粘剤であり(但しAl23のみを用いる場合の量は5−30重量%)、
    該酸洗い剤が、熱処理したステンレススチール上に塗られる酸洗いペースト又は酸洗いゲル、あるいは熱処理したステンレススチール上にスプレーされる酸洗い液であり、
    該酸洗い剤が、これを使用するとき亜硝酸の生成を減少させるための20〜200g/lの尿素を更に含み、
    かつ、室温で貯蔵するとき少なくとも58日間安定である、前記酸洗い剤。
  2. 尿素を最大で80g/lの量で含むことを特徴とする、請求項1記載の酸洗い剤。
  3. 尿素を最大で50g/lの量で含むことを特徴とする、請求項2記載の酸洗い剤。
  4. 尿素を60g/l以上、最大で160g/lの量で含むことを特徴とする、請求項1記載の酸洗い剤。
  5. 尿素を80g/l以上で含むことを特徴とする、請求項4記載の酸洗い剤。
  6. 前記硝酸が、重量で17−27%の量で加えられていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の酸洗い剤。
  7. 前記硝酸が、重量で19−25%の量で加えられていることを特徴とする、請求項6に記載の酸洗い剤。
  8. さらに硫酸を重量で10%以下の量で含むことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の酸洗い剤。
  9. 弗化水素酸を重量で4−7%の量で含み、及び硫酸を重量で0.1−5%の量で含むことを特徴とする、請求項8に記載の酸洗い剤。
  10. 弗化水素酸を重量で5−6%の量で含み、及び硫酸を重量で0.2−3%の量で含むことを特徴とする、請求項9に記載の酸洗い剤。
  11. 前記充填剤がアルカリ土類金属の酸化物を含むことを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の酸洗い剤。
  12. 前記充填剤がAl23を重量で5−30%の量で含み、及び/又はMgOを重量で2−15%の量で含むことを特徴とする、請求項11に記載の酸洗い剤。
  13. 前記充填剤がAl23を重量で10−25%の量で含み、及び/又はMgOを重量で2−10%の量で含むことを特徴とする、請求項12に記載の酸洗い剤。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の酸洗い剤の製造方法であって尿素が、酸洗い剤の温度が30℃未満のときに加えられることを特徴とする製造方法。
  15. 尿素が、酸洗い剤の温度が25℃未満のときに加えられることを特徴とする請求項14に記載の製造方法。
  16. 尿素が、酸洗い剤が冷えてしまった製造の最終段階に加えられることを特徴とする請求項15に記載の製造方法。
  17. 前記尿素が、室温で実質的に飽和した溶液、300−500g/l、として酸洗い剤に加えられることを特徴とする、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の記載の酸洗い剤の製造方法。
  18. 前記酸洗い剤が酸洗いペースト/酸洗いゲルであることを特徴とする、請求項17に記載の記載の酸洗い剤の製造方法。
  19. 前記尿素が、固体の状態で酸洗い剤に加えられることを特徴とする、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の方法。
  20. 酸洗い剤が酸洗い液である、請求項19記載の方法。
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