JP5085390B2 - 部品供給装置およびこれを備えた表面実装機 - Google Patents

部品供給装置およびこれを備えた表面実装機 Download PDF

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本発明は、部品が収納される上向きに開口した収納用凹部が一定間隔おきに設けられた帯状の部品供給テープをテープ搬送路に沿って所定方向に送り出すことにより、上記収納用凹部内から部品が取り出される部品取出位置まで部品を供給する部品供給装置、およびこれを備えた表面実装機に関する。
従来から、表面実装機に搭載されて実装用の部品を供給する部品供給装置として、部品が一定間隔おきに収納された部品供給テープをリールから引き出して所定の部品取出位置まで送るように構成されたもの(いわゆるテープフィーダ)が知られている。
このような部品供給装置において、部品の担体として用いられる上記部品供給テープは、例えば下記特許文献1に示されるように、部品を収納可能な凹部からなる部品収納部が一定間隔おきに設けられたキャリアテープと、このキャリアテープの上面に貼着されたカバーテープとから構成される。そして、部品が収納された上記キャリアテープが所定のテープ送り機構によって一定方向に送られる一方、引取機構によって上記キャリアテープの送り方向とは反対側に引き取られた上記カバーテープがキャリアテープから引き剥がされることにより、上記部品収納部に収納された部品が外部に露出した状態で所定の部品取出位置まで供給されるようになっている。
特開2007−48838号公報
ところで、上記特許文献1に開示されたような部品供給装置(テープフィーダ)において、キャリアテープに設けられた部品収納部の内壁と、その内部に収納された部品との間に所定の隙間が存在する場合には、部品供給テープの送り時に上記テープ送り機構から伝達される振動等に起因して、上記部品収納部内で部品がランダムに移動し、部品供給テープ(キャリアテープ)が部品取出位置に到達した時点における部品の位置が、部品収納部内の一定の位置に定まらないという問題がある。
特に、部品のサイズが小さいために部品収納部の内壁との間に比較的大きな隙間が存在する場合には、部品収納部内での部品の位置ずれ量が無視出来ない値となり、表面実装機に備わる部品吸着用のヘッドが上記部品取出位置から部品をピックアップしようとしたときに、部品の吸着不良が発生して部品の取り出しを適正に行えなくなるおそれがある。より具体的には、上記のような部品の収納位置のばらつきに起因して、部品の吸着自体の失敗(部品の取りこぼし)や、異常姿勢での吸着、または、ヘッドの中心軸から大きくずれた状態での吸着といった、部品の吸着不良が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、部品供給テープ内での部品の収納位置のばらつきを低減することにより、部品供給テープから部品を取り出す際の動作不良の発生を効果的に防止することが可能な部品供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本願の請求項1にかかる発明は、部品が収納される上向きに開口した収納用凹部が一定間隔おきに設けられた帯状の部品供給テープをテープ搬送路に沿って所定方向に送り出すことにより、上記収納用凹部内から部品が取り出される部品取出位置まで部品を供給する部品供給装置であって、上記部品取出位置に部品が到達する前に、上記収納用凹部内の部品を上記部品供給テープの幅方向一側に片寄った位置に寄せる部品オフセット手段を備え、上記部品オフセット手段は、上記部品供給テープの幅方向一側または他側の端部を下から支持した状態で出没可能なロッド部材であることを特徴とするものである。
本発明によれば、部品供給テープの収納用凹部に収納された部品が部品取出位置に到達する前に、上記収納用凹部内の部品が、上記部品供給テープの幅方向一側に片寄った位置に寄せられるため、部品取出位置に到達した時点における部品の収納位置が、上記収納用凹部内で大きくばらつくのを効果的に防止することができる。この結果、上記部品取出位置において部品の取り出しが行われる際に、その収納位置のばらつきに起因した動作不良が発生することを効果的に防止することができ、部品の実装効率等をより向上させることができるという利点がある。
特に、本発明では、上記部品オフセット手段として出没可能なロッド部材を設けたため、ロッド部材の出没動作により部品供給テープの姿勢を確実に傾けてその収納用凹部内での部品の位置を片寄らせることができ、当該部品の収納位置のばらつきをより効果的に低減できるという利点がある。
また、本願の請求項2にかかる発明は、部品供給装置から供給された部品を取り出して基板に実装する表面実装機であって、上記部品供給装置として、請求項1に記載の部品供給装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、部品供給装置から部品を正確にピックアップして基板に効率よく実装することができる。
以上説明したように、本発明の部品供給装置によれば、部品供給テープ内での部品の収納位置のばらつきを低減することができるため、部品供給テープから部品を取り出す際の動作不良の発生を効果的に防止することができる。
<実施形態1>
本発明の第1実施形態を図1〜図7を用いて説明する。
1.全体構成
まず、表面実装機10の全体構成について説明する。図1および図2に示すように、表面実装機10は、基台15と、この基台15の上面に沿って基板Pを一定方向に搬送するコンベア20と、このコンベア20を挟んだ基台15の両側部に配置された一対の部品供給部30と、この部品供給部30から供給された部品t(図4参照)をピックアップして搬送するヘッドユニット40とを備えている。
上記部品供給部30は、表面実装機10の基台15に対し着脱自在に取り付けられた台車Dsと、この台車Ds上に並べて配置された複数の部品供給装置50とを有している。各部品供給装置50は、その並び方向に直交する方向にスライド操作されることにより、台車Dsに対し着脱自在に取り付けられる。また、台車Dsごと着脱することで、複数の部品供給装置50を一括して交換することも可能とされている。
上記ヘッドユニット40は、部品供給部30から供給された部品tをピックアップして基板P上に搬送するものであり、サーボモータ等を用いた図外の駆動機構により駆動されることで、部品供給部30と基板Pとの間に亘って移動可能とされている。
上記ヘッドユニット40は、複数のヘッド41を有しており、各ヘッド41の先端には、部品tを吸着保持するための図外の吸着ノズルが設けられている。各吸着ノズルは、部品吸着時に図外の負圧発生手段から負圧の供給を受けることにより、その負圧による吸引力で部品tを吸着してピックアップするように構成されている。
また、図2に示すように、表面実装機10内には、上記ヘッド41に吸着された部品tを下から撮像するための部品認識カメラ12が設置されている。
以上のように構成された表面実装機10では、まず、ヘッドユニット40によって部品供給部30から部品tを取り出す動作が行われる。具体的には、部品供給部30内の所定の部品供給装置50の上方にヘッドユニット40が移動し、この部品供給装置50における部品取出位置S(図3参照)からヘッド41により部品tが吸着されて取り出される。このヘッド41による部品tの吸着が完了すると、吸着された部品tがヘッドユニット40の移動に伴い基板Pの上方へと搬送される。なお、この搬送の途中では、部品認識カメラ12による部品tの撮像が行われ、ヘッド41に吸着された部品tの吸着ずれ量等が調べられる。そして、上記ヘッド41に吸着された部品tが基板Pにおける所定の実装ポイントの上方に達したところで、ヘッド41の昇降移動が行われ、この昇降移動に伴い部品tが基板P上に実装される。
2.部品供給装置
次に、上記部品供給装置50の具体的構成について説明する。部品供給装置50は、図3に示すように、部品供給テープ35(詳細は後述する)を送り出すことによって部品tの供給を行うものであり、その主な構成要素として、本体部51と、この本体部51内に配設された送出装置58および引取装置66等を有している。なお、上記送出装置58や引取装置66等の部品は、使用時において上記本体部51の側面を覆うカバー部材によって外部から見えないように遮蔽されるが、図3ではこのカバー部材を取り外した状態で部品供給装置50を示している。
上記部品供給テープ35は、部品供給装置50の長手方向に沿って、図中左側から右側に向かって送り出される。なお、以下の説明では、部品供給装置50の長手方向を前後方向とし、その前後いずれかについては、部品供給テープ35の送り方向に従うものとする。すなわち、図3であれば右側(コンベア20側)が前側、左側が後側である。
上記部品供給テープ35は、図4に示すように、キャリアテープ36と、その上面に貼着されるカバーテープ37とから構成されている。キャリアテープ36は、上方に開口した収納用凹部36aを一定間隔置きに有しており、ICやコンデンサー等の小片状の部品tが上記各収納用凹部36aにそれぞれ収納されるようになっている。また、キャリアテープ36には、その一方側の側辺部に沿って複数の係合孔36bが一定間隔で設けられている。この部品供給テープ35は、部品供給装置50の後方側に設けられる図外のリールから導出される。
図3に示すように、上記部品供給装置50の本体部51は、前後方向に長尺な側面視略長方形をなす部材からなり、その後端にはテープ収容体75が取り付けられている。これら本体部51およびテープ収容体75の内部には、部品供給テープ35を送り出すためのテープ搬送路71が設けられている。このテープ搬送路71は、上記テープ収容体75の後端下部からその前端部に向けて前後方向に略真っ直ぐ延びる第1通路72と、この第1通路72の前端部に対応する本体部51の後端部から斜め上方に延びる第2通路73とを有しており、これら第1および第2の通路72,73により、上記本体部51およびテープ収容体75の両者を連続して貫通するように延びる上記テープ搬送路71が形成されている。
上記テープ搬送路71の第2通路73は、本体部51の上面に至るまで斜め上方に延びており、この第2通路73のうち、上記本体部51の上面に達した地点よりも前方側は、上記本体部51の上面に沿って前後方向に延びる上部搬送路73bとされている。この上部搬送路73bの上面は開放面とされ、その内部を通る上記部品供給テープ35が上方に露出するようになっている。また、上記上部搬送路73bの途中部には部品取出位置Sが設定されており、この部品取出位置Sにおいて上記ヘッド41による部品tの取り出しが行われるようになっている。
また、上記第2通路73の途中部には傾斜部73aが設けられている。この傾斜部73aは、図5に示すように、その路面R(つまり部品供給テープ35の下面を支持する面)が水平面に対し所定角度αだけ傾くように形成されており、この傾斜部73aを通過する部品供給テープ35が、上記路面Rに沿って所定角度αだけ傾斜した姿勢で搬送されるようになっている。すなわち、上記傾斜部73aが図5に示したような断面形状とされていることにより、この傾斜部73aを通過する部品供給テープ35が、幅方向片側に傾斜した姿勢、つまり、テープの幅方向一側の端部が他方側の端部よりも下方側に落ち込むように傾斜した姿勢で搬送されるようになっている。
一方、テープ搬送路71のうち上記傾斜部73a以外の部分では、図6に示すように、その路面Rが略水平向きに設定されており、当該部を通る部品供給テープ35が、上記路面Rに沿って略水平向きの姿勢を維持したまま搬送されるようになっている。なお図6では、テープ収容体75に設けられた第1通路72の断面形状を示しているが、本体部51に設けられた第2通路73のうち、上記傾斜部73aの前後に位置する部分の断面形状も、図6と同様である。
図3に示すように、上記部品取出位置Sの下方にあたる本体部51の前部には、上記送出装置58が設けられており、この送出装置58により、上記部品供給テープ35が図外のリールから前方へと引き出され、上記テープ搬送路71を通じて部品取出位置Sまで搬送されるようになっている。
具体的に、上記送出装置58は、モータ52と、このモータ52に連動連結されたギヤ53,54、およびスプロケット55とを有しており、上記モータ52の駆動力がギヤ53,54を介して上記スプロケット55に伝達されることにより、このスプロケット55が所定方向に回転駆動されるようになっている。上記スプロケット55の外周には、上記部品供給テープ35のキャリアテープ36に形成された係合孔36bと係合可能な複数の歯部が設けられており、上記モータ52の作動に応じて上記スプロケット55が回転駆動されることにより、上記キャリアテープ36を含む部品供給テープ35が前方側(図3の右側)に引き出されるようになっている。
また、上記本体部51の前部には、テープホルダ57およびホルダ保持プレート59が配設されている。このうちテープホルダ57は、上記キャリアテープ36の上面を押さえて当該テープの飛び出しを規制するものであり、本体部51の前部上端面に沿って前後方向に延びるように設置されている。また、このテープホルダ57の後端寄りの位置には、上記カバーテープ37を後方に折り返すためのスリット(図示せず)が設けられている。
上記ホルダ保持プレート59は、上記テープホルダ57を所定の取付位置に保持するものであり、上記本体部51の前端部に支軸C1を介して取り付けられている。このホルダ保持プレート59が図3に示される起立状態にあるときには、上記ホルダ保持プレート59の押さえ部59Aによってテープホルダ57の先端部が係止されることにより、上記テープホルダ57が本体部51上に保持されるようになっている。そして、同状態から下端の支軸C1を中心にホルダ保持プレート59を前方側に回動させることにより、上記押さえ部59Aによる係止が外れて上記テープホルダ57の保持状態が解除されるようになっている。
上記テープ搬送路71を挟んで上記送出装置58の反対側にあたる本体部51の後部には、上記引取装置66が設けられており、この引取装置66により上記部品供給テープル35のカバーテープ37が後方側に引っ張られることで、上記送出装置58により前方側に送り出される上記キャリアテープ36からカバーテープ37が引き剥がされるようになっている。
具体的に、上記引取装置66は、モータ62と、このモータ62に連動連結されたギヤ63および引き取りローラ64と、このうち引き取りローラ64と対をなすように配置されたピンチローラ65とを有している。上記引き取りローラ64とピンチローラ65とは互いに密着しており、上記テープホルダ57に設けられた図外のスリットを介して後方側に折り返されたカバーテープ37の先端が、上記両ローラ64,65の間に挟み込まれて引っ張られるようになっている。そして、上記モータ62の作動に応じて上記引き取りローラ64が回転駆動され、当該ローラ64と上記ピンチローラ65との間に挟み込まれた上記カバーテープ37が後方側に引っ張られることにより、上記カバーテープ37がキャリアテープ36から引き剥がされ、これに伴い上記キャリアテープ36内の部品tが外部に露出するようになっている。なお、上記キャリアテープ36から引き剥がされたカバーテープ37は、後方側に送り出されて上記テープ収容体75の内部に収容される。
このように、部品供給装置50では、上記引取装置66と送出装置58とが協働して作動することにより、部品供給テープ35がテープ搬送路71を通じて前方側に引き出されるとともに、この部品供給テープ35のキャリアテープ36からカバーテープ37が順次引き剥がされ、上記キャリアテープ36が有する各収納用凹部36aに収納された部品tが外部に露出した状態で部品取出位置Sまで供給されるようになっている。そして、このような動作の過程で、テープ搬送路71の途中部に設けられた上記傾斜部73aを部品供給テープ35が通過し、当該傾斜部73aにおいて上記部品供給テープ35が図5に示したような傾いた姿勢に変位することにより、その収納用凹部36a内に収納された部品tが、図7に示すように、当該凹部36a内における幅方向一側に片寄った位置に寄せられることになる。すなわち、当実施形態では、テープ搬送路71の途中部に設けられた上記傾斜部73aにより、上記収納用凹部36a内の部品tを上記部品供給テープ35の幅方向一側に片寄った位置に寄せる部品オフセット手段が構成されている。
その後、部品供給テープ35は、再び図6に示したような水平向きの姿勢に徐々に戻され、その状態で部品取出位置Sまで搬送される。ただし、部品供給テープ35は水平向きの姿勢に戻されるだけであり、それ以上反対向きに傾けられることはないので、上記収納用凹部36a内の部品tは、上記部品取出位置Sに到達するまでの間、基本的には図7に示したような片寄った収納位置に配置された状態に維持される。そして、このような状態で部品取出位置Sへと供給された部品tは、図1および図2に示した表面実装機10のヘッド41によって順次ピックアップされ、実装に用いられることになる。このとき、ヘッド41が部品tをピックアップする際の水平面上での座標は、図7に示したような片寄った収納位置に部品tがあるものとして設定される。
図3に示すように、上記本体部51の下面には、台車Dsに備わる取付プレート110の後端部と係合するロック装置161が設けられており、このロック装置161により、部品供給装置50がその取付時に台車Dsに対しロックされるようになっている。なお、部品供給装置50の上部には、上記ロック装置161と連係された操作レバー171が設けられており、部品供給装置50を台車Dsから取り外す際には、上記操作レバー171を操作することで上記ロック装置161によるロックを解除できるようになっている。
また、上記本体部51の後部下面には、上記送出装置58および引取装置66用の各モータ52,62等の動作を制御するための図外の制御基板等が収容された制御ボックス77が取り付けられている。この制御ボックス77の前端部にはコネクタ78が設けられており、部品供給装置50を台車Dsに取り付けると、上記コネクタ78が相手側のコネクタ102と電気的に接続されるとともに、このようにコネクタ78,102どうしが接続された状態で、表面実装機10の本体部と上記部品供給装置50との間で電力の供給や各種制御信号の送受信等が行われるようになっている。
3.効果等
以上説明したように、上記第1実施形態では、部品tが収納される上向きに開口した収納用凹部36aが一定間隔おきに設けられた帯状の部品供給テープ35をテープ搬送路71に沿って所定方向に送り出すことにより、上記収納用凹部36a内から部品tが取り出される部品取出位置Sまで部品tを供給する部品供給装置50において、上記部品取出位置Sに部品tが到達する前に、上記収納用凹部36a内の部品tを上記部品供給テープ35の幅方向一側に片寄った位置に寄せる部品オフセット手段として、上記テープ搬送路71の途中部に、その路面Rが水平面に対し所定角度αだけ傾斜した傾斜部73aが設けられている。
この構成によれば、部品供給テープ35の収納用凹部36aに収納された部品tが部品取出位置Sに到達する前に、上記収納用凹部36a内の部品tが、部品供給テープ35の幅方向一側に片寄った位置に寄せられるため、部品取出位置Sに到達した時点における部品tの収納位置が、上記収納用凹部36a内で大きくばらつくのを効果的に防止することができる。この結果、上記部品取出位置Sにおいて部品tの取り出しが行われる際に、その収納位置のばらつきに起因した動作不良が発生すること、つまり、表面実装機10のヘッド41が部品tを吸着する際に吸着不良(部品tの吸着自体に失敗することや異常姿勢での吸着等)が発生することを効果的に防止することができ、表面実装機10における部品tの実装効率等をより向上させることができるという利点がある。
特に、上記第1実施形態のように、テープ搬送路71の途中部に、路面Rが水平面に対し所定角度αだけ傾斜した傾斜部73aを設け、この傾斜部73aを通過する際の部品供給テープ35の姿勢を傾けることにより、収納用凹部36a内の片寄った位置に部品tを寄せるようにした場合には、何ら追加の構造物等を設けることなく部品tの収納位置を片寄らせることができるため、より簡単かつ合理的な構成で、部品tの収納位置のばらつきを低減して部品取出時の動作不良を効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記第1実施形態では、テープ搬送路71のうち、本体部51側に設けられた第2通路73の途中部に上記傾斜部73aを設けたが、テープ収容体75側に設けられた第1通路72の一部の路面Rを水平面に対し所定角度だけ傾斜させることにより、この第1通路72の一部を上記傾斜部73aとして構成してもよい。さらには、上記第1通路72の全部についてその路面Rを傾斜させることにより、上記第2通路72の全部を上記傾斜部73aとして構成してもよい。ただし、上記第1実施形態のように、本体部51側に設けられた上記第2通路73の途中部に傾斜部73aを設けた方が、部品取出位置Sに比較的近い場所で部品tの収納位置を片寄らせることができるため、上記部品取出位置Sに到達した時点における部品tの収納位置のばらつきをより確実に低減できるという点で有利である。
また、上記傾斜部73aにおける路面Rの傾斜角度αは、上記部品供給テープ35の収納用凹部36aに収納された部品tがその自重によって幅方向一側に自然に移動するような角度であればよく、その具体的な角度は特に問わない。さらに、上記傾斜角度αを90度に設定することで、図8に示す傾斜部73a’の場合のように、部品供給テープ35を略垂直向きに立てた状態で搬送するようにしてもよい。
<実施形態2>
図9および図10は、本発明の第2実施形態にかかる部品供給装置50を説明するための図である。なお、図9では、上部搬送路73b上を通る部品供給テープ35およびこれを上から覆うテープホルダ57を省略して示している。また、この図9等において、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図9および図10に示すように、この第2実施形態では、本体部51の前部に、上部搬送路73bに沿って前方へと送り出される部品供給テープ35(より具体的にはカバーテープ37が引き剥がされた後のキャリアテープ36)を下から突き上げるロッド部材205が設けられている。このロッド部材205は、上記上部搬送路73bの幅方向一側の側壁207に設けられた切欠きを通じて上方に突出するように設けられ、送出装置58のスプロケット55に一体的に設けられた後述する小ギヤ部203が回転するのに伴い、上記ロッド部材205が上下方向に進退駆動されるようになっている。
上記スプロケット55は、キャリアテープ36の係合孔36b(図4参照)と係合する歯部201aを外周に有した円盤状の本体ギヤ部201と、この本体ギヤ部201の一面側に一体的に設けられ、図示を省略した送出装置58のギヤ54(図3参照)と嵌合する駆動ギヤ部202と、この駆動ギヤ部202の一面側に一体的に設けられた小径の小ギヤ部203とを有しており、このうち小ギヤ部203の外周には、上記ロッド部材205を出没自在に突き上げるための多数の歯部203aが設けられている。
図9には、上記小ギヤ部203の歯部203aの1つが上記ロッド部材205の下端部に当接した状態が示されており、この状態では、上記歯部203aの高さの分だけロッド部材205が相対的に上方に突出し、図10に示すように、上記キャリアテープ36の幅方向一側の端部が上記ロッド205により上方に持ち上げられて反対側の端部(本体ギヤ部201と係合する側の端部)と略同一高さ位置に保持されることにより、上記キャリアテープ36が略水平向きの姿勢に維持される。そして、この状態から上記小ギヤ部203が所定角度だけ回転すると、その外周の2つの歯部203aの間に上記ロッド部材205の下端部が配置され、これに応じて上記ロッド部材205が所定距離下方に沈み込むことにより、図11に示すように、上記キャリアテープ36の姿勢が、その幅方向一側の端部が相対的に下方に位置するように傾斜した状態に変位することになる。すなわち、キャリアテープ36の送出時に上記スプロケット55が回転駆動されてその小ギヤ部203が一体的に回転するのに伴い、上記ロッド部材205は、上方に突出してキャリアテープ36を略水平向きの姿勢に維持する図10に示される突き上げ状態と、下方に沈み込んでキャリアテープ36を傾いた姿勢に変位させる図11に示される沈み込み状態との間で変化するように構成されている。
上記ロッド部材205は、図9に示すように、部品取出位置Sと略同じ前後位置(部品取出位置Sの直下部)に配置されている。そして、上記スプロケット55と係合した上記キャリアテープ36が前方に繰り出されてその収納用凹部36a(図4参照)の1つが上記部品取出位置Sまで到達するまでの間に、上記ロッド部材205が図11に示される沈み込み状態に変位してキャリアテープ36が傾けられることにより、上記収納用凹部36aに収納された部品tが当該凹部36a内の幅方向一側に片寄った位置に寄せられるようになっている。一方、上記収納用凹部36aが部品取出位置Sに到達した時点では、上記ロッド部材205が図10に示される突き上げ状態に変位することにより、上記キャリアテープ36が略水平向きの姿勢に戻され、その状態で上記ヘッド41(図1および図2参照)による部品tの取り出しが行われることになる。すなわち、当実施形態では、部品取出位置Sに部品tが到達する前に、上記収納用凹部36a内の部品tを上記部品供給テープ35の幅方向一側に片寄った位置に寄せる部品オフセット手段が、上記部品供給テープ35のキャリアテープ36を下から支持する出没可能なロッド部材205によって構成されている。
以上説明したように、本発明の第2実施形態では、収納用凹部36a内の部品tを部品供給テープ35の幅方向一側に片寄った位置に寄せる部品オフセット手段として、部品供給テープ35の幅方向一側の端部を下から支持した状態で出没可能なロッド部材205を設けたため、上記ロッド部材205の出没動作により部品供給テープ35の姿勢を確実に傾けてその収納用凹部36a内での部品tの位置を片寄らせることができ、当該部品tの収納位置のばらつきをより効果的に低減できるという利点がある。
特に、上記第2実施形態のように、ヘッド41による部品tの取り出しが行われる部品取出位置Sの直下部に上記ロッド部材205を設けた場合には、部品供給テープ35の1つの収納用凹部36aが上記部品取出位置Sに到着する直前に、図11に示したようにロッド部材205を沈み込ませて部品供給テープ35の姿勢を傾けることができるため、上記部品取出位置Sに到達した時点における部品tの収納位置のばらつきをより確実に低減できるという利点がある。
なお、上記第2実施形態では、ロッド部材205を相対的に下方に沈み込ませることにより、このロッド部材205により支持される側の端部が他方側の端部よりも低くなるような姿勢(図11参照)に部品供給テープ35を変位させ、これによって上記収納用凹部36a内での部品tの位置を片寄らせるようにしたが、これとは逆に、ロッド部材205を相対的に上方に突出させることで、部品供給テープ35を図11とは逆向きに傾けるようにしてもよい。
<他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記各実施形態において説明した内容に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、テープ搬送路71の途中部に磁石を設け、この磁石による磁気的な吸引力により、上記部品供給テープ35内の部品を幅方向一側に引き寄せることも可能である。図12はその具体例を示すものであり、本図の例では、上部搬送路73b上における幅方向一側の側辺部(側壁207の近傍部)に磁石220が設けられ、この磁石220の上方を部品供給テープ35(図4参照)が通過することにより、上記収納用凹部36aに収納された部品tが上記磁石220の設置部側に引き寄せられるようになっている。
このような構成によれば、テープ搬送路71の途中部に磁石220を設けるだけの比較的簡単な構成で、収納用凹部36a内での部品tの位置を片寄らせてその収納位置のばらつきを効果的に低減できるという利点がある。また、部品供給テープ35を傾けることなくその内部の部品tの収納位置を片寄らせることができるため、部品供給テープ35の送り出し動作を常に一定の姿勢に保ったまま円滑に行えるという利点もある。
本発明の第1実施形態にかかる表面実装機の正面図である。 上記表面実装機の平面図である。 部品供給装置の具体的構成を示す側面図である。 部品供給テープの具体的構成を示す斜視図である。 図3のV−V線に沿った断面図である。 図3のVI−VI線に沿った断面図である。 部品供給テープの収納用凹部に収納された部品が一方向に片寄った位置に寄せられた状態を説明するための図である。 上記第1実施形態の変形例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる部品供給装置を示す斜視図である。 上記部品供給装置を前側から見た平面図である。 ロッド部材の沈み込みにより部品供給テープが傾けられた状態を説明するための図10相当図である。 本発明のさらに他の実施形態を説明するための図である。
符号の説明
10 表面実装機
35 部品供給テープ
36a 収納用凹部
50 部品供給装置
71 テープ搬送路
73a 傾斜部
205 ロッド部材
220 磁石
P 基板
R (テープ搬送路の)路面
S 部品取出位置
α 所定角度

Claims (2)

  1. 部品が収納される上向きに開口した収納用凹部が一定間隔おきに設けられた帯状の部品供給テープをテープ搬送路に沿って所定方向に送り出すことにより、上記収納用凹部内から部品が取り出される部品取出位置まで部品を供給する部品供給装置であって、
    上記部品取出位置に部品が到達する前に、上記収納用凹部内の部品を上記部品供給テープの幅方向一側に片寄った位置に寄せる部品オフセット手段を備え
    上記部品オフセット手段は、上記部品供給テープの幅方向一側または他側の端部を下から支持した状態で出没可能なロッド部材であることを特徴とする部品供給装置。
  2. 部品供給装置から供給された部品を取り出して基板に実装する表面実装機であって、
    上記部品供給装置として、請求項1に記載の部品供給装置を備えたことを特徴とする表面実装機。
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