JP5507169B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents
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そして、上記部品供給装置は、電子部品の貯留部と吸着ノズルに電子部品を吸着させる吸着部と貯留部から吸着部に電子部品を移送する移送部とからなる供給機構が筐体内部に収容されてユニット化が図られており、この部品供給装置は、電子部品実装装置の設置部に対してその幅方向に沿って複数が並んだ状態で着脱可能に取り付けられている。
各部品供給装置は、それぞれ個々に一種類の電子部品を吸着ノズルに供給するものであり、基板の実装に要する多数の部品供給装置が前述した設置部に用意されて実装作業が行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記一連の部品供給装置210を使用する場合、設置部の幅を筐体211の幅Wで除算した数の部品供給装置211しか設置することができず、電子部品をより多く供給することができない問い問題があった。
この問題に対して、同じ設置部でより多くの電子部品の供給を可能とするためには、図12に示すような、一つの筐体221につき二つの供給機構を内蔵した部品供給装置220(以下、二連の部品供給装置220とする)や、図13に示すような、一つの筐体231につき三つの供給機構を内蔵した部品供給装置230(以下、三連の部品供給装置230とする)を利用することが考えられる。そして、このような、複数の供給機構を内蔵した部品供給装置220,230により、設置部を占有する幅に対してより多くの電子部品の供給を可能とするためには、筐体の幅を内蔵する供給機構の個体数にWを乗じた値よりも小さくすることが必要となる。例えば、二連の部品供給装置220であれば筐体221の幅は2W未満(例えばWとする)とし、三連の部品供給装置230であれば筐体231の幅は3W未満(例えば2Wとする)とするが如くである。
これにより、同じ幅の設置部に対してより多くの電子部品の供給を可能とすることができる。
その場合、図14のように、一連の部品供給装置210のみを使用する場合には、各部品供給装置210に対する同時吸着を行うことが可能である。
また、図15のように二連の部品供給装置220のみを使用する場合や、図16のように三連の部品供給装置230のみを使用する場合のように、同種の部品供給装置を使用する場合には、各部品供給装置220,230について同じ位置の吸着部222,232に対して同時吸着を行うことは可能である。
ところが、図17に示すように、一連〜三連の部品供給装置210,220,230が混在して設置された場合には、各吸着部の配置はバラバラとなり、同時吸着はほとんどできなくなるという問題が発生する。なお、図17では一連〜三連の部品供給装置210,220,230の三種類を混在させているが、二種類を混在させても同様である。
さらに、第一の部品供給装置の吸着部は、嵌合部に対して幅方向(=各部品供給装置の並び方向=吸着ノズルの並び方向)における所定の距離となる位置にその吸着部が配置され、第二の部品供給装置の吸着部は、嵌合部に対して幅方向(=各部品供給装置の並び方向=吸着ノズルの並び方向)における所定の距離(第一の部品供給装置と同じ距離)となる位置にその吸着部の一つが配置され、当該吸着部に対して他の吸着部は吸着ノズルのピッチを自然数で除した幅と等しい間隔で配置されている。
従って、各部品供給装置がその嵌合部をいずれかの位置決めに嵌合させて設置部に設置すると、第一の部品供給装置の吸着部と第二の部品供給装置の複数の吸着部とは、いずれも、幅方向に沿って吸着ノズルのピッチを自然数で除した間隔で並ぶいずれかの点の上に位置することとなり、ヘッドの吸着ノズルの一つがいずれかの吸着部の位置に位置決めされると、他の吸着ノズルが他の吸着部と位置が一致する確率が高くなり、第一の部品供給装置と第二の部品供給装置とを混合設置した場合であっても、高確率で効率良く同時吸着を行うことが可能となる。
つまり、電子部品の吸着部の密集配置を実現しつつ、同時吸着の発生確率を高めることが可能となる。
また、確認的に補説するが、吸着ノズルのピッチを除する上述の「自然数の値」は設置部に設置される全ての第二の部品供給装置について共通の値とする必要がある。
その結果、供給機構の数が多い一方の部品供給装置の構成から供給機構一つ分の構成を除くことで供給機構の数が少ない他方の部品供給装置を製造することができ、部品と構造、製法等について共通化することができる要素が多くなるので、各部品供給装置の生産性を向上させることが可能となる。
発明の実施形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。図1は、本実施形態たる電子部品実装装置100の斜視図である。以下、図示のように、水平面において互いに直交する二方向をそれぞれX軸方向とY軸方向とし、これらに直交する鉛直方向をZ軸方向というものとする。
電子部品実装装置100は、基板Sに各種の電子部品の搭載を行うものであって、図1に示すように、搭載される電子部品を供給する複数の部品供給装置としての電子部品フィーダ10,20,30(20,30は図1では図示略、以下、「電子部品フィーダ10等」と略記する)及び電子部品フィーダ10等を複数並べて保持する設置部としてのフィーダバンク102からなる部品供給部と、X軸方向に基板を搬送する基板搬送手段103と、当該基板搬送手段103による基板搬送経路の途中に設けられた基板Sに対する電子部品搭載作業を行うための基板保持部としての基板クランプ機構104と、吸着ノズル105を昇降可能に保持して電子部品Tの保持を行うヘッド106と、ヘッド106を部品供給部と基板クランプ機構104とを含んだ作業エリア内の任意の位置に駆動搬送する移動機構としてのX−Yガントリ107と、上記各構成を搭載支持するベースフレーム114とを備えている。
また、符号120は、ヘッド106に搭載され、電子部品の実装のために基板の位置決めマークを撮像する第一のカメラであり、符号130は、ベースフレーム114に固定装備され、吸着ノズル105に吸着された電子部品の角度及び位置ズレを求めるために撮像を行う第二のカメラである。
基板搬送手段103は、図示しない搬送ベルトを備えており、その搬送ベルトにより基板をX軸方向に沿って搬送する。
また、前述したように、基板搬送手段103による基板搬送経路の途中には、電子部品を基板へ搭載する際の作業位置で基板を固定保持するための基板クランプ機構104が設けられている。かかる基板クランプ機構104が装備されており、基板搬送方向に直交する方向における両端部で基板Sをクランプするようになっている。また、基板クランプ機構104の下方には、クランプ時に基板Sの下面側に当接して電子部品搭載時に基板Sが下方に撓まぬように支承する複数の支持棒が設けられている。基板Sはこれらにより保持された状態で安定した電子部品の搭載作業が行われる。
X−Yガントリ107は、X軸方向にヘッド106の移動を案内するX軸ガイドレール107aと、このX軸ガイドレール107aと共にヘッド106をY軸方向に案内する二本のY軸ガイドレール107bと、X軸方向に沿ってヘッド106を移動させる駆動源であるX軸モータ109と、X軸ガイドレール107aを介してヘッド106をY軸方向に移動させる駆動源であるY軸モータ110とを備えている。そして、各モータ109、110の駆動により、ヘッド106を二本のY軸ガイドレール107bの間となる領域のほぼ全体に搬送することを可能としている。
なお、各モータ109、110は、それぞれの回転量が動作制御手段10に認識され、所望の回転量となるように制御されることにより、ヘッド106を介して吸着ノズル105の位置決めを行っている。
また、電子部品実装作業の必要上、前記した二つのフィーダバンク102,基板クランプ機構104とはいずれもX−Yガントリ107によるヘッド106の搬送可能領域内に配置されている。
ヘッド106は、その先端部で空気吸引により電子部品Tを保持する吸着ノズル105(図1参照)と、吸着ノズル105をZ軸方向に沿って昇降させるZ軸モータ111と、吸着ノズル105を回転させて保持された電子部品をZ軸方向回りに角度調節するためのθ軸モータ112とが設けられている。
また、上記吸着ノズル105は、Z軸方向に沿った状態で昇降可能且つ回転可能にヘッド106に支持されており、昇降による電子部品の受け取り又は実装及び回転による電子部品の角度調節が可能となっている。
さらに、吸着ノズル105はX軸方向に沿って均一ピッチで複数(この例では6本)並んで保持されており(図6参照)、電子部品の実装の順番や吸着対象となる電子部品フィーダの配置が互いに近接している場合に、同時吸着を行うことを可能としている。なお、これ以降の説明おいて、各吸着ノズル105の配設ピッチはX軸方向についてWの幅であるものとする。
フィーダバンク102は、ベースフレーム114のY軸方向一端部(図1手前側)にX軸方向に沿った状態で設けられている。フィーダバンク102は、X−Y平面に沿った長尺の平坦部を備え、当該平坦部の上面に複数の電子部品フィーダ10等がX軸方向に沿って羅列して載置装備される(図1では電子部品フィーダ10を一つのみ図示しているが実際には複数の電子部品フィーダ10等が並んで装備される)。
また、フィーダバンク102は、各電子部品フィーダ10等を保持するための図示しないラッチ機構を備えており、必要に応じて、各電子部品フィーダ10等をフィーダバンク102に対して装着又は分離することを可能としている。
さらに、フィーダバンク102は、図2に示すように、各電子部品フィーダ10等の先端部が突き当てられるX−Z平面に沿った平板部102aを備えている。かかる平板部102aには、各電子部品フィーダ10〜30の先端部に設けられた嵌合部としての位置決め突起11,21,31が挿入される位置決め部としての位置決め用穴102bがX軸方向に沿って前述した吸着ノズル105と同じ間隔Wでその全長に渡って形成されている。
また、受け渡し部10aのZ軸方向における位置(高さ)は、動作制御手段10により行われる高さ測定制御により毎回の電子部品の吸着時に求められるようになっている。
次に、電子部品フィーダ10について説明する。図3は電子部品フィーダ10の一部を省略した平面図である。図3のように、電子部品フィーダ10は、主に、略平板状の筐体12と、吸着ノズル105に電子部品を供給する供給機構と、電子部品の貯留部とから構成される。
上記筐体12は、長尺の略平板状であってその平板面をY−Z平面に平行にした状態で長手方向の一端部を前記フィーダバンク102の平板部102aに突き当てた状態でフィーダバンク102に装着される。また、筐体12の平板部102aに突き当てる先端部には前方に突出したボス状の位置決め突起11が形成されている。
上記吸着部13は、筐体12の先端部近傍の上面に形成された開口部であり、当該開口部の真下を通過する部品テープに対して吸着ノズル105による部品吸着を可能としている。
搬送機構は、部品テープ14の長手方向に沿って均一間隔で形成された送り穴に嵌合し、回転することでテープ送りを行うスプロケットホィールと、当該スプロケットホィールを回転させるモータと、筐体12の内部に形成されたテープの送り経路とから構成される。
また、供給機構は、部品テープの上面に貼着されている部品封止フィルムを巻き取りにより引き剥がす剥離手段を備えている。かかる剥離手段は、吸着部13の直前でフィルムの剥離を行い、剥離後の電子部品が短期間のうちに吸着ノズル105に吸着されることで電子部品の紛失等を防止している。
そして、筐体12は、そのX軸方向幅が前述したノズルピッチWとほぼ同じ幅(或いは僅かに狭い幅)に設定されている。前述した供給機構は、ほぼ筐体の内部に格納され、当該筐体12よりもX軸方向に突出しない構造となっているので、〔電子部品フィーダ10の幅=筐体12の幅〕となり、Wの間隔で形成されている位置決め用穴102bに位置決め突起11を挿入して位置決めを行った場合に、左右両側の電子部品フィーダとの干渉が生じない幅となっている。
また、筐体12の先端部に形成される位置決め突起11はX軸方向について片側(図3における左側)に寄って配置され、筐体12に形成される吸着部13は、X軸方向について、位置決め突起11に対して図3における右側に距離Aとなる位置に形成されている。
次に、電子部品フィーダ20について説明する。図4は電子部品フィーダ20の一部を省略した平面図である。図4のように、電子部品フィーダ20は、主に、略平板状の筐体22と、吸着ノズル105に電子部品を供給する供給機構とから構成され、当該供給機構を二つ搭載している。また、この電子部品フィーダ20を他の電子部品フィーダ10,30と区別する場合には「二連の電子部品フィーダ20」という場合があるものとする。
なお、電子部品フィーダ20は、前述の電子部品フィーダ10と多くの共通点を有するので、異なる部分について主に説明する。
個々の供給機構は、電子部品フィーダ10と同一であり、主に、搬送機構、吸着部23から構成され、これら供給機構が筐体22内に搭載される。
なお、電子部品フィーダ20の供給機構は、前述した電子部品フィーダ10の供給機構と同じ構成だが、吸着部については、説明の便宜上、電子部品フィーダ10の吸着部を「13」とし、電子部品フィーダ20の吸着部を「23」として区別することとする。
そして、これら二つの供給機構は、筐体22によりX軸方向に沿って並列に保持される。従って、各供給機構の吸着部23,23は筐体22の上面においてX軸方向に沿って二つ並んで形成されている。
また、筐体22は、そのX軸方向幅が前述したノズルピッチWとほぼ同じ幅(或いは僅かに狭い幅)に設定されている。各供給機構は、そのX軸方向の幅がWの1/2未満であり、二つ並べて配置しても筐体22よりもX軸方向に突出しない構造となっているので、〔電子部品フィーダ20の幅=筐体22の幅〕となり、Wの間隔で形成されている位置決め用穴102bに位置決め突起21を挿入して位置決めを行った場合に、左右両側の電子部品フィーダとの干渉が生じない幅となっている。
また、筐体22の先端部に形成される位置決め突起21はX軸方向について片側(図4における左側)に寄って配置され、筐体22の左側面から位置決め突起21までの距離は前述した電子部品フィーダ10における筐体12の左側面から位置決め突起11までの距離に等しく設定されている。
さらに、位置決め突起21に近い方の吸着部23は、X軸方向について、位置決め突起21に対して図4における右側に距離Aとなる位置に形成されている。つまり、位置決め突起21とそれに近い方の吸着部23との位置関係は、電子部品フィーダ10の位置決め突起11と吸着部13の位置関係と全く同一となっている。
また、二つの吸着部23,23のX軸方向における間隔は、ノズルピッチWを自然数nで除した値となるように設定されている。自然数nは2以上とすることが望ましく、本実施形態ではn=2としており、吸着部23同士の間隔はWの1/2となっている。
次に、電子部品フィーダ30について説明する。図5は電子部品フィーダ30の一部を省略した平面図である。図5のように、電子部品フィーダ30は、主に、略平板状の筐体32と、吸着ノズル105に電子部品を供給する供給機構とから構成され、当該供給機構を三つ搭載している。また、この電子部品フィーダ30を他の電子部品フィーダ10,20と区別する場合には「三連の電子部品フィーダ30」という場合があるものとする。
なお、電子部品フィーダ30は、前述の電子部品フィーダ10と多くの共通点を有するので、異なる部分について主に説明する。
なお、電子部品フィーダ30の供給機構は、前述した電子部品フィーダ10の供給機構と同じ構成だが、吸着部については、説明の便宜上、電子部品フィーダ10の吸着部を「13」とし、電子部品フィーダ30の吸着部を「33」として区別することとする。
そして、これら三つの供給機構は、筐体32によりX軸方向に沿って並列に保持される。従って、各供給機構の吸着部33,33,33は筐体32の上面においてX軸方向に沿って三つ並んで形成されている。
また、筐体32は、そのX軸方向幅が、前述したように、ノズルピッチWの2倍とほぼ同じ幅(或いは僅かに狭い幅)に設定されている。各供給機構は、そのX軸方向の幅がWの1/2未満であり、三つ並べて配置しても筐体32よりもX軸方向に突出しない構造となっているので、〔電子部品フィーダ30の幅=筐体32の幅〕となる。なお、Wの間隔で形成されている位置決め用穴102bに位置決め突起31を挿入して位置決めを行った場合、右側に隣接する位置決め用穴102bは筐体32に覆われて使用できない状態となる。
また、筐体32の先端部に形成される位置決め突起31はX軸方向について片側(図5における左側)に寄って配置され、筐体32の左側面から位置決め突起31までの距離は前述した電子部品フィーダ10における筐体12の左側面から位置決め突起11までの距離に等しく設定されている。
さらに、位置決め突起31に最も近い吸着部33は、X軸方向について、位置決め突起31に対して図5における右側に距離Aとなる位置に形成されている。つまり、位置決め突起31と最も近い吸着部33との位置関係は、電子部品フィーダ10の位置決め突起11と吸着部13の位置関係と全く同一となっている。
また、三つの吸着部33,33,33のX軸方向における間隔は、いずれも、ノズルピッチWを自然数nで除した値となるように設定されている。この自然数nは電子部品フィーダ20と等しくすることが必須であり、本実施形態ではn=2としており、吸着部33同士の間隔はWの1/2となっている。
図6は上述した一〜三連の電子部品フィーダ10,20,30がフィーダバンク102上に混合設置された場合のヘッド106の吸着ノズル105との対応位置関係を示す説明図である。図6においてフィーダバンク102の図示は省略している。
各電子部品フィーダ10,20,30を混合設置した場合、位置決め突起11,21,31がそれぞれ吸着ノズルピッチWで配列されたフィーダバンク102の位置決め用穴102bに挿入されるので、各電子部品フィーダ10,20,30の各位置決め突起11,21,31から距離Aの位置に設けられた吸着部13,23,33は全てノズルピッチWの間隔でX軸方向に沿って並んだ点のいずれかの上に位置することとなる。また、二連と三連の電子部品フィーダ20,30における距離Aとなる吸着部以外の吸着部23,33はノズルピッチWの1/2の間隔でX軸方向に沿って並んだ点のいずれかの上に位置することとなる。従って、全電子部品フィーダ10,20,30の全ての吸着部13,23,33はノズルピッチWの1/2の間隔でX軸方向に沿って並んだ点のいずれかの上に位置することとなるので、ノズルピッチWの各吸着ノズル105に対してX軸方向における位置が一致する吸着部13,23,33をより多く確保することができ、同時吸着可能となる電子部品の頻度を高めることが可能となる。
上述のように、電子部品実装装置10では、第二の部品供給装置に相当する電子部品フィーダ20,30について、それぞれの筐体22,32の幅を、当該各電子部品フィーダ20,30がそれぞれ保有する供給機構の個体数から1減じた値にノズルピッチWを乗じた値以下としている。つまり、二連の電子部品フィーダ20であれば、筐体22のX軸方向幅を、供給機構の個体数である2から1を減じてWを乗じた値以下の幅(この例では幅を幾分Wより若干狭く設定している)とする。また、三連の電子部品フィーダ30であれば、筐体32のX軸方向幅を、供給機構の個体数である3から1を減じてWを乗じた値以下の幅(この例では幅を幾分2Wより若干狭く設定している)とする。これにより、フィーダバンク102上で各電子部品フィーダ10〜30が占めるX軸方向の幅に対する吸着可能とする電子部品の個体数の割合を、電子部品一つにつきWの幅とする割合よりも高くすることができ、電子部品の設置の高密度化を図ることが可能となる。
そして、このような電子部品の高密度設置を実現しつつも、前述したように、複数の吸着ノズル105による同時吸着の頻度をより高くすることが可能となり、実装効率の向上も図ることが可能となった。
上述の例では、第二の部品供給装置に対応する電子部品フィーダ20,30のそれぞれについて吸着部23,33の互いの間隔をノズルピッチWの1/2(ノズルピッチを除する自然数n=2としている)とした場合を例示したが、例えば、図7に示すように、第二の部品供給装置に対応する電子部品フィーダ20,30のそれぞれについて吸着部23,33の互いの間隔をノズルピッチと等しくしても良い(ノズルピッチを除する自然数n=1とする)。なお、図7の例では各吸着部23,33の間隔をWとするのではなく、吸着ノズルのピッチをW/2とした場合を例示している。このように、各吸着部23,33の間隔とノズルピッチを一致させた場合には、全ての吸着部13,23,33がノズルピッチでX軸方向に沿って並んだ点の上に位置することとなるので、吸着ノズルの並ぶ範囲内の全ての吸着部13,22,33に対して同時吸着を行うことが可能となる。
なお、吸着部23,33の間隔をWとしても良いが、上記のようにノズルピッチを狭くする場合には、電子部品の高密度設置も実現することが可能である。但し、ノズルピッチを狭くすると、同時吸着された電子部品同士の干渉などの問題も生じやすくなるので、その幅には限界がある。
なお、搭載する供給機構がある個体数である電子部品フィーダを、当該電子部品フィーダの供給機構の個体数が一つ多い他の電子部品フィーダから供給機構を一つ除くことで製造しても良い。
例えば、図8に示すように、前述した二連の電子部品フィーダ20から内部の供給機構を一つ除くことで一連の電子部品フィーダ10Aを製造しても良い。
そして、図9に示すように、上述した四連の電子部品フィーダから内部の供給機構を一つ除くことで三連の電子部品フィーダ30Aを製造しても良い。
上述の例は、電子部品フィーダ10〜30は、いずれもテープ式のものを例示したが、いわゆるバルク式の電子部品フィーダ(部品供給装置)を使用しても良い。
図10はバルク式の一連の電子部品フィーダ10B(第一の部品供給装置)のY−Z平面に沿った断面による断面図である。
かかる電子部品フィーダ10Bは、電子部品実装装置の設置部に対してX軸方向に沿って複数並んで設置され、着脱が可能となっている。
そして、電子部品フィーダ10Bは、筐体12B(先端の位置決め部は図示略)と、供給機構と、電子部品をバラの状態で収納する貯留部15Bとから主として構成される。
筐体12Bの上部には貯留部15Bが配置されている。貯留部15Bは、電子部品をバラで上方から収容可能な領域であり、その底部はテーパが形成され、筐体12B内に形成された電子部品の搬送路に電子部品を一つづつ導くようになっている。
供給機構は、電子部品の搬送路に沿って形成された移送部としてのベルトコンベア式の搬送装置14Bと、その終端に位置する吸着ノズル105に対する吸着部13Bとから構成されている。
また、第二の部品供給装置としての二連の電子部品フィーダや三連の電子部品フィーダは、一つの筐体に対して二つ又は三つの供給機構(吸着部13B、搬送装置14B等)がX軸方向に並んで設けられている。
また、一〜三連の電子部品フィーダは、いずれもいずれか一つの吸着部が位置決め部に対してX軸方向について距離Aとなるように配置する。また、二連と三連の電子部品フィーダについては、それぞれの筐体のX軸方向の幅を供給機構の個体数から1減じた値にノズルピッチWを乗じた値以下とされ、各吸着部間のX軸方向の間隔がノズルピッチを自然数で除した距離となるように設定されている点は、前述した各電子部品フィーダ10,20,30と同様である。
かかるバルク式の電子部品フィーダについても、前述したテープ式の電子部品フィーダ10,20,30の場合と同様の効果を得ることが可能である。
なお、前述した、位置決め突起11,21,31から吸着部13,23,33までのX軸方向における距離Aは0としても良い。つまり、位置決め突起11,21,31と吸着部13,23,33とが、同じY軸方向に沿って直線上に位置する配置としても良い。
例えば、電子部品フィーダ20については、二つの吸着部23のうちの右側のものが位置決め突起21に対して距離Aとなるように突起と各吸着部が配置される設定としても良いし、電子部品フィーダ30については、三つの吸着部33のうちの真ん中のものが位置決め突起21に対して距離Aとなるように突起と各吸着部が配置される設定としても良い。
11 位置決め突起(嵌合部)
12,12B 筐体
13,13B 吸着部
14 部品テープ
14B 搬送手段(移送部)
20,30,30A 電子部品フィーダ(第二の部品供給装置)
21,31 位置決め突起(嵌合部)
22,32 筐体
23,33 吸着部
100 電子部品実装装置
102 フィーダバンク(設置部)
102b 位置決め用穴(位置決め部)
104 基板クランプ機構(基板保持部)
105 吸着ノズル
106 ヘッド
107 X−Yガントリ(移動機構)
A 所定の距離
S 基板
W ノズルピッチ
Claims (4)
- 電子部品の実装が行われる基板を保持する基板保持部と、
実装される電子部品を供給する部品供給装置と、
複数の前記部品供給装置を当該部品供給装置の幅方向に沿って並べて取り付け可能な設置部と、
前記基板に搭載する電子部品を吸着する昇降可能な複数の吸着ノズルを前記部品供給装置の幅方向と同じ方向に沿って均一ピッチで並べて保持するヘッドと、
前記基板保持部と前記部品供給部との間の前記ヘッドの移動を行う移動機構とを備える電子部品実装装置において、
前記設置部には、複数の前記部品供給装置を幅方向に沿って並べるための位置決め部が前記幅方向に沿って前記吸着ノズルのピッチと等しい間隔で形成されており、
前記部品供給装置は、筐体と、前記吸着ノズルにより電子部品の吸着が行われる吸着部と電子部品の貯留部から吸着部まで電子部品を移送する移送部とからなる供給機構とを備え、
前記部品供給装置は、一つの前記筐体に対して一つの前記供給機構が設けられた第一の部品供給装置と、一つの前記筐体に対して複数の前記供給機構が設けられた第二の部品供給装置とがあり、これらが混在して前記設置部に設置され、
前記第二の部品供給装置の筐体の幅を、当該各部品供給装置が保有する前記供給機構の個体数から1減じた値に前記吸着ノズルのピッチを乗じた値以下とし、
前記第一と第二の部品供給装置は、いずれも、その筐体に前記設置部の位置決め部に嵌合して位置決めを行う嵌合部が設けられ、
前記第一の部品供給装置は、前記嵌合部に対して幅方向について所定の距離で前記供給機構の吸着部が配置され、
前記第二の部品供給装置は、前記嵌合部に対して、前記第一の部品供給装置と同じ片側であって幅方向について同じ距離で、いずれか一つの前記供給機構の吸着部が配置されると共に、複数ある前記各供給機構の吸着部は、幅方向について前記吸着ノズルのピッチを全ての第二の部品供給装置で共通する2以上の自然数で除した値と等しい間隔で配置されており、
前記第二の部品供給装置は、前記供給機構の個体数が異なるものが混在して使用されることを特徴とする電子部品実装装置。 - 前記供給機構を所定数有する部品供給装置と、前記供給機構の個体数が一つ異なる他の部品供給装置とで、少なくとも筐体を共通化したことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
- 前記第一と第二の部品供給装置は、いずれも、前記貯留部が電子部品を均一間隔で封止した部品テープのリールからなり、部品テープの繰り出しにより前記吸着部に電子部品を移送することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。
- 前記第一と第二の部品供給装置は、いずれも、前記貯留部がバラの状態の複数の電子部品が収容される領域からなり、前記移送部は前記貯留部の底部から個々の電子部品を移送することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。
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