JP5084560B2 - 流動接触分解触媒及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、細孔容積が大きく、耐摩耗性が高い流動接触分解触媒とその製造方法に関する。
従来の流動接触分解触媒は、粒子径の小さい原料を使用して、触媒の粒子密度を高めることにより、耐摩耗性を向上させていた。しかしながら、前記した方法で製造した触媒は、細孔容積が小さいので、原料油が触媒粒子内へ拡散し難くなり、触媒の原料油に対する分解活性が低下するという問題があった。そこで、結合力が高い塩基性塩化アルミニウム(アルミニウムクロルヒドロール)をバインダー成分として用い、耐摩耗性が高く、しかも、細孔容積が大きい流動接触分解触媒が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−14947号公報
しかしながら、前記した塩基性塩化アルミニウムをバインダー成分として用いた流動接触分解触媒でも、耐摩耗性については充分に満足できるものではなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、細孔容積が大きく、しかも、耐摩耗性が高い流動接触分解触媒とその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る流動接触分解触媒は、塩基性塩化アルミニウムを含む無機酸化物マトリックス前駆体を噴霧乾燥して得られる流動接触分解触媒において、前記流動接触分解触媒には硫酸化物(硫酸塩)がSO(以下、「硫酸根」ともいう)として1.56〜5.43質量%担持されている。なお担持される硫酸化物が少ないと、塩基性塩化アルミニウムの結晶の表面に形成される硫酸アルミニウムが少なく、隣り合う塩基性塩化アルミニウムの結晶の接触面の結合力を高めることができず、担持される硫酸化物が多いと、余剰の硫酸根が触媒の細孔を塞いで、細孔容積が小さくなる虞がある。
ここで、流動接触分解触媒に担持される硫酸化物としては、具体的には、硫酸アンモニウム、硫酸アルミニウム、硫酸ナトリウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、第一硫酸鉄、第二硫酸鉄、硫酸リチウム、硫酸ベリリウム、硫酸ジルコニウム、硫酸セシウム、硫酸セリウム、硫酸チタン、硫酸マンガン等がある。
本発明に係る流動接触分解触媒において、水銀圧入法によって測定される細孔径5.5〜1000nmの細孔の細孔容積は下限値が0.15ml/g、好ましくは0.20ml/g、より好ましくは0.25ml/gであり、上限値が0.40ml/g、好ましくは0.35ml/g、より好ましくは0.30ml/gである。なお、水銀圧入法によって測定される細孔径5.5〜1000nmの細孔の細孔容積が、0.15ml/g未満では、原料油を効率よく処理することができず、0.40ml/gを超えると、触媒の強度が弱くなる。
前記目的に沿う本発明に係る流動接触分解触媒の製造方法は、塩基性塩化アルミニウムを含む無機酸化物マトリックス前駆体を噴霧乾燥して触媒組成物を得た後、該触媒組成物に硫酸化物を担持させる。
本発明に係る流動接触分解触媒の製造方法おいて、前記流動接触分解触媒に対して、前記硫酸化物(硫酸塩)を、SO(硫酸根)として1.56〜5.43質量%担持させる。
本発明に係る流動接触分解触媒の製造方法において、前記硫酸化物は、SOに対するカウンターイオンが、NH、Al、Na、Mg、Ba、K、Ca、Fe、Li、Be、Zr、Cs、Ce、Ti、Mnのいずれか1及び2以上であってもよい。
本発明の流動接触分解触媒においては、硫酸化物がSOとして、1.56〜5.43質量%担持されているので、硫酸根(SO)が触媒成分である塩基性塩化アルミニウムと反応し、塩基性塩化アルミニウムの結晶の表面に硫酸アルミニウムを形成し、隣り合う塩基性塩化アルミニウムの結晶の接触面の結合力を高めることができる。これによって、触媒性能を維持したまま、耐摩耗性を高くすることができる。また、耐摩耗性が高いので、水銀圧入法によって測定される細孔径5.5〜1000nmの細孔の細孔容積は0.15〜0.40ml/gと大きくすることができ、触媒性能を向上させることができる。
本発明の流動接触分解触媒の製造方法においては、塩基性塩化アルミニウムを含む無機酸化物マトリックス前駆体を噴霧乾燥して触媒組成物を得た後、該触媒組成物に硫酸化物を担持させるので、触媒組成物に担持された硫酸根が触媒成分である塩基性塩化アルミニウムと反応し、塩基性塩化アルミニウムの結晶の表面に硫酸アルミニウムを形成し、隣り合う塩基性塩化アルミニウムの結晶の接触面の結合力を高めることができる。これによって、触媒性能を維持したまま、耐摩耗性を高くすることができる。また、耐摩耗性が高いので、細孔容積を大きくすることができ、触媒性能を向上させることができる。
更に、本発明の流動接触分解触媒は、使用時において、再生塔内の水熱処理により、触媒内の硫酸アルミニウムが硫酸及び水酸化アルミニウムに加水分解され、この硫酸は触媒外へ除去されると共に、塩基性塩化アルミニウムの結晶の接触面の結合は保持されるため、耐摩耗性を維持できる。
参考例1)
スチームジャケット付きのチタン製のタンク(容量60L)に、10.05kgの塩化アルミニウム6水和物と38.9kgの純水とを入れて十分に攪拌し、塩化アルミニウム水溶液を得た。この塩化アルミニウム水溶液を攪拌しながら95℃まで加温した後、液温を保持したまま、純度99.9%のアルミニウムホイル(以下、「アルミ箔」ともいう)5.67kgを6時間かけて少量づつ(15.75g/分)投入して、アルミ箔を溶解させた。なお、アルミ箔の溶解時には、大量の水素ガスが発生し、水溶液中の水が水蒸気として蒸発するため、タンク内の水溶液の貯留量が一定になるように95℃の純水を適宜補給した。アルミ箔が完全に溶解した後、この水溶液を35℃まで冷却して、54.6kgの塩基性塩化アルミニウム水溶液を得た。この塩基性塩化アルミニウム水溶液は、pH3.6であり、Alとして23.3%の塩基性塩化アルミニウムを含んでいた。
この塩基性塩化アルミニウム水溶液1201gに、カオリン660g、活性アルミナ200g、超安定化Y型ゼオライトスラリー660gを加えて、スラリー濃度が41%である混合スラリーを調製した。この混合スラリーを噴霧乾燥して、微小な球状の粒子(平均粒子径が60μm程度)を調製した後、洗浄し、更に、希土類金属(Rare Earth。RE)塩化物の水溶液を用いてREとして3.0質量%となるようにイオン交換した後、135℃で乾燥させて触媒組成物αを作製した。得られた触媒組成物αの組成は、塩基性塩化アルミニウム由来のAlが14質量%、カオリン43質量%、活性アルミナ10質量%、超安定化Y型ゼオライト33質量%であった。ここで、希土類金属塩化物水溶液には、希土類金属としては、セリウム(Ce)、ランタン(La)、プラセオジウム(Pr)、及びネオジム(Nd)等の1種又は2種以上の希土類元素の塩化物が含まれている。
触媒組成物α500g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム6.9gをアミン水溶液162.0gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を0.98質量%担持した流動接触分解触媒A(以下、単に「触媒A」ともいう。以下同様)を製造した。
更に、触媒Aを、湿度100%、780℃で13時間水熱処理を行った(以下に記載する触媒B〜Qについても同条件で水熱処理を行った)。
(実施例
触媒組成物α500g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム14.0gをアミン水溶液155.6gで溶解した硫酸化物溶液に含浸し、硫酸根(SO)を1.85質量%担持した流動接触分解触媒Bを製造した点が、参考例1と異なっている。
(実施例
触媒組成物α500g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム28.6gをアミン水溶液140.3gで溶解した硫酸化物溶液に含浸し、硫酸根(SO)を3.54質量%担持した流動接触分解触媒Cを製造した点が、参考例1と異なっている。
(実施例
触媒組成物α500g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム41.2gをアミン水溶液127.7gで溶解した硫酸化物溶液に含浸し、硫酸根(SO)を5.43質量%担持した流動接触分解触媒Dを製造した点が、参考例1と異なっている。
(比較例1)
硫酸根(SO)を担持させていない、すなわち、触媒組成物αを流動接触分解触媒Eとした。
(流動接触分解触媒A〜Eの性状について)
表1に流動接触分解触媒A〜E及びこれらを水熱処理した触媒A〜Eの性状を示す。ここで、比表面積はBET法で測定し、細孔容積は水銀圧入法で測定した。また、嵩比重は、UOP法254−65で測定した。更に、耐摩耗性は、UOP法426−65で測定した。表1に示すように、流動接触分解触媒A〜Dは、流動接触分解触媒E(触媒組成物α)と比較して、触媒組成及び物理性状はほぼ同じであるが、耐摩耗性が向上していることが解る。更に、参考例1よりも実施例1〜3の方が耐摩耗性が優れていることが解る。なお、触媒Eにおいて、硫酸根が総量として、0.59質量%残存しているが、触媒を調製する際に使用した硫酸が洗浄時に除去しきれなかったものである。
Figure 0005084560
(試験例1)
水熱処理した流動接触分解触媒A〜Eについて、反応試験装置(Xytel社製流動接触分解反応装置ACE−R+)で、同一原料油、かつ、同一反応条件下で接触分解反応試験をそれぞれ行った。まず、接触分解反応試験を行う前に、各流動接触分解触媒に最終組成物の重量基準でナフテン酸バナジウムをVとして1000質量−ppm、ナフテン酸ニッケルをNiOとして2500質量−ppmを含浸し、790℃で13時間100%スチーム雰囲気下で前処理を行った。
接触分解反応条件は以下の通りであった。
反応温度:520℃
原料油:脱硫常圧残渣油(DSAR)
WHSV:8hr−1
触媒/油比:5質量%/質量%
この結果を表2に示す。表2に示すように、水熱処理した流動接触分解触媒A〜Dは、水熱処理した流動接触分解触媒E(触媒組成物α)と比較して、ほぼ同等の性能を有していることが解った。
Figure 0005084560
(試験例2)
Al濃度が23.3質量%の塩基性塩化アルミニウム水溶液1287g、カオリン940g、活性アルミナ160g、超安定化Y型ゼオライトスラリー660gの混合物に、所定量の純水を加えて、スラリーの濃度が43質量%、39質量%、36質量%である混合スラリーをそれぞれ調製した後、これらをそれぞれ噴霧乾燥して触媒組成物β〜δを作製した。更に、触媒組成物β〜δに硫酸根の濃度が2.16〜5.35質量%となるように担持して触媒を製造し、それぞれの性状を測定した。以下、詳しく説明する。
(実施例
Al濃度が23.3質量%の塩基性塩化アルミニウム水溶液1287gに、カオリン940g、活性アルミナ160g、超安定化Y型ゼオライトスラリー660g、及び純水を加えて、スラリーの濃度が43質量%である混合スラリーを調製した。この混合スラリーを噴霧乾燥して、微小な球状の粒子(平均粒子径が60μm程度)を調製した後、NaOの含有量が0.5質量%以下、SOの含有量が1.0質量%以下になるまで洗浄し、135℃で乾燥し、触媒組成物βを作製した。触媒組成物βの組成は、塩基性塩化アルミニウム由来のAlが15質量%、カオリン47質量%、活性アルミナ8質量%、超安定化Y型ゼオライト30質量%であった。
触媒組成物β500g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム14.0gをアミン水溶液112.5gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を2.16質量%担持した流動接触分解触媒Fを製造した。
(実施例
触媒組成物β480g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム28.6gをアミン水溶液97.9gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を3.51質量%担持した流動接触分解触媒Gを製造した点が、実施例と異なっている。
(実施例
触媒組成物β470g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム41.2gをアミン水溶液85.3gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を5.35質量%担持した流動接触分解触媒Hを製造した点が、実施例と異なっている。
(比較例2)
硫酸根(SO)を担持させる操作を全く行っていない触媒組成物βを流動接触分解触媒Iとした。
(流動接触分解触媒F〜Iの性状について)
表3に流動接触分解触媒F〜Iの性状を示す。表3に示すように、流動接触分解触媒F〜Hは、流動接触分解触媒I(触媒組成物β)と比較して、触媒組成及び物理性状はほぼ同じであるが、耐摩耗性が向上していることが解る。
Figure 0005084560
(実施例
Al濃度が23.3質量%の塩基性塩化アルミニウム水溶液1287gに、カオリン940g、活性アルミナ160g、超安定化Y型ゼオライトスラリー660g、及び純水を加えて、スラリーの濃度が39質量%である混合スラリーを調製した。この混合スラリーを噴霧乾燥して、微小な球状の粒子(平均粒子径が60μm程度)を調製した後、NaOの含有量が0.5質量%以下、SOの含有量が1.0質量%以下になるまで洗浄し、135℃で乾燥し、触媒組成物γを作製した。触媒組成物γの組成は、塩基性塩化アルミニウム由来のAlが15質量%、カオリン47質量%、活性アルミナ8質量%、超安定化Y型ゼオライト30質量%であった。
触媒組成物γ490.0g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム14.0gをアミン水溶液132.2gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を1.76質量%担持した流動接触分解触媒Jを製造した。
(実施例
触媒組成物γ480g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム28.6gをアミン水溶液117.6gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を3.08質量%担持した流動接触分解触媒Kを製造した点が、実施例と異なっている。
(実施例
触媒組成物γ470g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム41.2gをアミン水溶液105.0gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を4.79質量%担持したAlを製造した点が、実施例と異なっている。
(比較例3)
硫酸根(SO)を担持させる操作を全く行っていない触媒組成物γを流動接触分解触媒Mとした。
(流動接触分解触媒J〜Mの性状について)
表4に流動接触分解触媒J〜Mの性状を示す。表4に示すように、流動接触分解触媒J〜Lは、流動接触分解触媒M(触媒組成物γ)と比較して、触媒組成及び物理性状はほぼ同じであるが、耐摩耗性が向上していることが解る。
Figure 0005084560
(実施例10
Al濃度が23.3質量%の塩基性塩化アルミニウム水溶液1287gに、カオリン940g、活性アルミナ160g、超安定化Y型ゼオライトスラリー660g、及び純水を加えて、スラリーの濃度が36質量%である混合スラリーを調製した。この混合スラリーを噴霧乾燥して、微小な球状の粒子(平均粒子径が60μm程度)を調製した後、NaOの含有量が0.5質量%以下、SOの含有量が1.0質量%以下になるまで洗浄し、135℃で乾燥し、触媒組成物δを作製した。触媒組成物δの組成は、塩基性塩化アルミニウム由来のAlが15質量%、カオリン47質量%、活性アルミナ8質量%、超安定化Y型ゼオライト30質量%であった。
触媒組成物δ490.0g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム14.0gをアミン水溶液138.4gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を1.56質量%担持した流動接触分解触媒Nを製造した。
(実施例11
触媒組成物δ480g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム28.6gをアミン水溶液123.8gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を3.02質量%担持した流動接触分解触媒Oを製造した点が、実施例10と異なっている。
(実施例12
触媒組成物δ470g(乾燥基準)を、硫酸アンモニウム41.2gをアミン水溶液111.2gで溶解した硫酸化物溶液に含浸した後、135℃で12時間乾燥し、硫酸根(SO)を4.71質量%担持した流動接触分解触媒Pを製造した点が、実施例10と異なっている。
(比較例4)
硫酸根(SO)を担持させる操作を全く行っていない触媒組成物δを流動接触分解触媒Qとした。
(流動接触分解触媒N〜Qの性状について)
表5に流動接触分解触媒N〜Qの性状を示す。表5に示すように、流動接触分解触媒N〜Pは、流動接触分解触媒Q(触媒組成物δ)と比較して、触媒組成及び物理性状はほぼ同じであるが、耐摩耗性が向上していることが解る。
Figure 0005084560
(触媒組成物β〜δについて)
一般的に、スラリー濃度が低い触媒組成物を噴霧乾燥して製造した触媒は、嵩密度(ABD)が低く、耐摩耗性が低くなる傾向がある(比較例2〜4参照)。しかしながら、表3〜5に示すように、触媒組成物β〜δに硫酸根を担持した場合、耐摩耗性が改善され、スラリー濃度が低い触媒組成物から製造された触媒でも、触媒として好適に使用できることが解った。
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の流動接触分解触媒及びその製造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。

Claims (2)

  1. 塩基性塩化アルミニウムを含む無機酸化物マトリックス前駆体を噴霧乾燥して得られる流動接触分解触媒において、
    前記流動接触分解触媒には硫酸化物がSOとして1.56〜5.43質量%担持されていることを特徴とする流動接触分解触媒。
  2. 塩基性塩化アルミニウムを含む無機酸化物マトリックス前駆体を噴霧乾燥して触媒組成物を得た後、該触媒組成物に硫酸化物を、SO として1.56〜5.43質量%担持させることを特徴とする流動接触分解触媒の製造方法。
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