JP5083620B2

JP5083620B2 - 計器装置

Info

Publication number: JP5083620B2
Application number: JP2008113630A
Authority: JP
Inventors: 政樹本間
Original assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Current assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Priority date: 2008-04-24
Filing date: 2008-04-24
Publication date: 2012-11-28
Anticipated expiration: 2028-04-24
Also published as: JP2009264871A

Description

本発明は、例えば車両用の計器装置の内部に配置された表示切換用などのスイッチを操作する操作部材を備えた計器装置に関するものである。

一般に、車両用の計器装置には速度計，回転計，燃料計などの計器の他に、走行距離や外気温，時刻などの情報を表示する表示器が備えられている。そして、表示器の表示は計器装置内に配置されたスイッチを操作部材を用いて押圧または回動操作することによって表示切り替え可能となっており、この種の計器装置として、例えば下記特許文献１に記載のものが知られている。

特許文献１に記載されている計器装置は、指針式の速度計１の他に、回路基板２に固定され押圧によって例えば走行距離の表示切り替えを可能とするスイッチ１３と、このスイッチ１３を操作する操作部材１４などから構成されるスイッチ操作装置を備えている。そして、速度計１用の表示板７は操作部材１４の周囲まで延設されており、ケース部材８の載置部２１上に配置されている。
特開２００８−２７８３８号公報

この様な計器装置に振動が加わった場合、表示板７がばたつく（振れる）虞がある。その結果、擦れによる微粉が発生して表示板７の表面やスイッチ１３に付着することによって、外観品質の低下やスイッチ１３の動きを悪くしたり、異音が発生する可能性がある。

本発明はこの様な点に鑑みなされたもので、スイッチを操作する操作部材の周囲に配置された表示板のばたつきによる微粉や異音の発生が抑えられる計器装置を提供することを目的とする。

本発明は前記目的を達成するため、取付部材に固定され可動部を有するスイッチと、このスイッチの前方側に配置され押圧または回動操作により前記可動部を作動させる操作部材と、この操作部材が挿通される筒状のボス部を有するケース部材と、前記ボス部が挿通される貫通穴を有する表示板とを備え、前記ボス部は外周側に突設した突出部を前記表示板の背後側に有しており、この突出部より前方側の前記ボス部の周囲を覆う筒部と前記突出部上に配置されるフランジ部とを有する弾性部材を前記ボス部に装着し、前記貫通穴の周縁部が前記フランジ部上に配置されているものである。

また、前記弾性部材は、前記表示板の表面に設けられた地色と同色もしくは近似色である。

また、前記ボス部が前記操作部材のラジアル方向の移動量を規制するものである。

スイッチを操作する操作部材の周囲に配置された表示板のばたつきによる微粉や異音の発生が抑えられる計器装置を得ることができる。

図１は、本発明の実施形態を示す計器装置の部分断面図である。

計器装置は、計器としての例えば速度計１を備えている。詳細は図示しないが速度計は、硬質な回路基板２と、この回路基板２に導通状態で装着された計器本体と、指示部３を有する指針４と、この指針４の背後に配置され指示部３の指示対象となる車両の速度を現す目盛，数字などの表示部が印刷によって設けられた表示板５と、この表示板５と回路基板２との間に配置され表示板５が支持されるケース部材６と、回路基板２上に実装され指針４や表示板５を背後から照明する光源を備えている。

また、指針４や表示板５の前方側を被う前面板７と、回路基板２の裏面側やケース部材６の周囲を被う例えば黒色の合成樹脂からなるカバー８と、図示しないが速度計１に備えられた走行距離や外気温，時刻などの情報を表示する液晶表示器の表示切り替えを行うスイッチ操作装置９などを備えている。

スイッチ操作装置９は、取付部材としての回路基板２に半田付け固定され可動部１０を有するスイッチ１１と、このスイッチ１１の前方側に配置され可動部１０を作動させる径大部１２と径小部１３とを有する円柱状の操作部材１４と、ケース部材６に設けられ操作部材１４が挿通される筒状のボス部１５と、このボス部１５の周囲を覆う合成ゴム製の弾性部材１６と、前面板７に装着され操作部材１４を押圧操作する押釦１７を備えている。

ケース部材６は、例えば白色の合成樹脂からなり、表示板５が支持されると共に、操作部材１２のラジアル方向の移動量を規制するものであり、その為のボス部１５が設けてある。ボス部１５は、操作部材１４の径大部１２が操作部材１４の軸方向に移動可能な径大円筒部１８と、径小部１３が移動可能な径小円筒部１９を有している。そして、径大部１２は径大円筒部１８内でラジアル方向の移動量が規制されており、径小部１３は径小円筒部１９内でラジアル方向の移動量が規制されている。

また、ボス部１５には外周側に突き出した突出部２０が周囲に設けてある。この突出部２０は表示板５の背後側に位置する箇所に設けてあり、詳細は後述するが、突出部２０の上側に表示板５に設けられた貫通穴２１の周縁部２２が配置されるようになる。従って、表示板５の前方側（前面板７側）にボス部１５が突出した状態となっている。

前面板７は、無色透明な合成樹脂からなる透視部２３と、この透視部２３の周縁に透視部２３と一体的に形成された例えば黒色の合成樹脂からなる側壁２４とを有している。また、側壁２４には表示板５側にほぼ垂直に延びる壁部２５が設けてある。この壁部２５は、表示板５周囲の計器装置内が見えるのを覆い隠すものであると共に、表示板５の可視領域を定めるものでもある。

また、スイッチ１１に対応した透視部２３箇所には、円形の開口穴２６と、この開口穴２６の周縁に円形の環状突出部２７と、環状突出部２７の周囲にリブ２８がそれぞれ設けてある。

押釦１７は、柔軟性を有する例えば黒色の合成ゴムからなり、透視部２３に設けられた開口穴２６の周縁に装着される装着部２９と、押圧操作部３０と、この押圧操作部３０と装着部２９とを繋ぐ厚さの薄い撓み部３１と、押圧操作部３０の押圧により操作部材１４を下方に移動させる軸部３２とを有している。

装着部２９は、開口穴２６に嵌る周壁部３３と、開口穴２６周縁の透視部２３裏面に係止する係止部３４と、開口穴２６周縁箇所の透視部２３表面を被う覆い部３５とからなる。透視部２３の開口穴２６周縁に環状突出部２７が設けてあるため、覆い部３５は環状突出部２７を被うようになっている。また、環状突出部２７の周囲に設けたリブ２８は覆い部３５の外周に沿うようになっている。この様に、装着部２９を透視部２３の開口穴２６周縁に装着することによって、押釦としての機能を有しつつ、開口穴２６から埃や水などが浸入するのを防いでいる。

３６は、ゴム製のシール部材であり、前面板７の側壁２４とカバー８との合わせ目から計器装置の内部に水や埃などが入らないように配置されたものである。

弾性部材１６は、ケース部材６に設けたボス部１５の周囲を覆う断面が円形の筒部３７と、突出部２０上に配置されるフランジ部３８とを有している。弾性部材１６の色調は黒色であり、表示板５に印刷によって設けられた図示しない地部（表示部以外の領域）の色調と同色もしくは近似色としたものである。なお、表示板５の地部および弾性部材１６の色調は黒色に限定するものではない。

この弾性部材１６は、ケース部材６に設けた突出部２０より前方側のボス部１５に装着される。その際、フランジ部３８が突出部２０上に配置されるようになる。そして、このフランジ部３８上に表示板５に設けられた貫通穴２１の周縁部２２が配置される。

スイッチ１１の操作は、押釦１７の押圧操作部３０を下方（スイッチ１１側）に押すことによって行われる。押圧操作部３０を押すと撓み部３１が撓みながら軸部３２が下方に移動する。それにより、操作部材１４が下方に移動してスイッチ１１の可動部１０を押圧し、図示しないが、速度計１に備えられた走行距離や外気温，時刻などの情報を表示する液晶表示器の表示切り替えが行われる。押圧操作部３０の押しを止めると、軸部３２および操作部材１４が元の位置に戻るようになっている。

この様に、可動部１０を有するスイッチ１１の前方側に配置された操作部材１４と、この操作部材１４が挿通される筒状のボス部１５を有するケース部材６と、ボス部１５が挿通される貫通穴２１を有する表示板５とを備え、表示板５の背後側に位置するボス部１５の外周側に突出部２０を突設し、この突出部２０より前方側のボス部１５の周囲を覆う筒部３７と突出部２０上に配置されるフランジ部３８とを有する弾性部材１６をボス部１５に装着し、フランジ部３８上に表示板５の貫通穴２１の周縁部２２が配置されるようにしたことによって、計器装置に振動が加わったとしても、弾性部材１６によって表示板５の振れが吸収され、微粉や異音の発生が抑えられる。

また、観者（車両運転者など）が計器装置を視認した際に、透視部２３と表示板５との間に配置された例えば白色のボス部１５が透視部２３を透して視認可能となっているが、このボス部１５の周囲を覆う弾性部材１６の色調を表示板５の表面に設けられた地色と同色もしくは近似色とすることによって、計器装置を視認した際の違和感がなくなる。

また、ケース部材６に設けたボス部１５が操作部材１４のラジアル方向の移動量を規制するようにしてあるため、例えば操作部材１４が傾いてスイッチ１１操作に支障を来す虞が無くなると共に、ケース部材６とは別の部材を配置して操作部材１４の移動量を規制する必要がない。

なお、本実施形態に於いては、押釦１７の軸部３２とスイッチ１１の可動部１０との間に操作部材１４を配置したが、操作部材１４を軸部３２と一体として、これを操作部材としても良い。また、押圧式のスイッチ１１としたが、回動式であっても良い。

本発明の実施形態を示す計器装置の部分断面図。

符号の説明

２回路基板（取付部材）
５表示板
６ケース部材
１０可動部
１１スイッチ
１４操作部材
１５ボス部
１６弾性部材
２０突出部
２１貫通穴
２２周縁部
３７筒部
３８フランジ部

Claims

取付部材に固定され可動部を有するスイッチと、このスイッチの前方側に配置され押圧または回動操作により前記可動部を作動させる操作部材と、この操作部材が挿通される筒状のボス部を有するケース部材と、前記ボス部が挿通される貫通穴を有する表示板とを備え、前記ボス部は外周側に突設した突出部を前記表示板の背後側に有しており、この突出部より前方側の前記ボス部の周囲を覆う筒部と前記突出部上に配置されるフランジ部とを有する弾性部材を前記ボス部に装着し、前記貫通穴の周縁部が前記フランジ部上に配置されていることを特徴とする計器装置。
前記弾性部材は、前記表示板の表面に設けられた地色と同色もしくは近似色であることを特徴とする請求項１に記載の計器装置。
前記ボス部が前記操作部材のラジアル方向の移動量を規制するものであることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の計器装置。