JP5083416B2 - 車載情報処理装置及び方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
【０００１】
本発明は、車内で接続された携帯機器と協動して各種機能を実現する車載情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、車内に持ち込まれたBluetooth（登録商標、以下同じ）通信機能付の機器、例えば携帯電話機、マイクユニット、携帯オーディオプレーヤ、携帯型のパソコン、個人情報機器等との間でBluetoothに基づく無線通信により情報を交換する車載情報処理装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。この車載情報処理装置では、ディスプレイにカーナビゲーション機能、カーオーディオ機能、Bluetooth通信機能付の電子機器との通信機能等の初期メニューが表示される。
【特許文献１】
特開２００１−２３９８９７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ところで、上述の種の車載情報処理装置と協動する携帯機器は、携帯電話、ＰＤＡ（personal digital assistant）、ポータブルオーディオ等といったように多様な種類がある。また、車載情報処理装置と協動して実現可能な機能も、例えばハンズフリー機能、オーディオ機能、電話帳機能といった具合に多様化しつつある。また、携帯電話という同一のカテゴリー内であっても、その機種に依存して、実現可能な機能は異なる。例えば、車載情報処理装置と協動して実現可能な機能として、ハンズフリー機能しか有さない携帯電話もあれば、ハンズフリー機能とオーディオ機能（音楽等を再生する機能）を有する携帯電話もある。
【０００４】
これに対して、車載情報処理装置側では、できる限り多様な携帯機器に対応できるように、多様な機能を保有し、且つ、それに応じた各種機能のための操作画面を提供できることが望ましい。
【０００５】
しかしながら、上述のような携帯機器の多様化に伴い、携帯機器側が保有する機能と、車載情報処理装置側が保有する機能とが一致しない場合が生ずる可能性がある。従って、接続される携帯機器の機種や種類を考慮せずに、車載情報処理装置により提供される操作画面を一定（一律）に生成すると、ユーザに混乱を与えてしまう可能性がある。例えば、ハンズフリー機能しか有さない携帯電話が接続されているのに、ハンズフリー機能とオーディオ機能に対応した操作画面を提供すると、ユーザによるオーディオ機能の選択操作が表面的には可能であるのに、実際にはオーディオ機能が実現されないという事態が生ずる。かかる事態は、ユーザに混乱を与えてしまうので、好ましくない。
［０００６］
そこで、本発明は、接続された携帯機器が保有する機能に応じた適切な操作画面を提示することができる車載情報処理装置等の提供を目的とする。
課題を解決するための手段
【０００７】
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、車内で接続された携帯機器と協動して各種機能を実現する車載情報処理装置であって、
携帯機器との間で通信を行う通信装置と、
携帯機器と協動して実現可能な各種機能に対する操作画面を生成する画面生成装置とを備え、
前記画面生成装置は、前記通信装置を介して接続された携帯機器の情報に基づいて、携帯機器と協動して実現可能な各種機能のうち、該接続された携帯機器と協動して実現可能な機能を特定し、該特定した実現可能な機能に応じて異なる前記操作画面を生成することを特徴とする、車載情報処理装置が提供される。
発明の効果
［０００８］
本発明によれば、接続された携帯機器が保有する機能に応じた適切な操作画面を提示することができる車載情報処理装置等が得られる。
【図面の簡単な説明】
［０００９］
［図１］本発明による車載情報処理装置の一実施例を含むシステム全体構成を示す図である。
［図２］本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】各種操作画面の一例の画面イメージを示す図である。
【図４】本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理のその他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００１０】
１０ 車載情報処理装置
１１ Bluetooth通信装置
１２ 操作画面生成装置
１２ａ 処理装置
１２ｂ 描画装置
１４ 表示装置
２０ 携帯機器
７０ａ タッチスイッチ
７０ｂ タッチスイッチ
７０ｃ タッチスイッチ
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
【００１２】
図１は、本発明による車載情報処理装置の一実施例を含むシステム全体構成を示す図である。
【００１３】
本実施例の車載情報処理装置は、参照符号１０が付されている。車載情報処理装置１０は、車両に搭載される。車載情報処理装置１０は、図１に示すように、その主要な構成要素として、Bluetooth通信装置１１と、操作画面生成装置１２と、表示装置１４とを含む。
【００１４】
Bluetooth通信装置１１は、ユーザにより車両に持ち込まれる携帯機器２０とBluetooth通信を行う装置である。Bluetooth通信装置１１は、例えばインストルメントパネルに送受信用アンテナを有してもよい。Bluetooth通信装置１１には操作画面生成装置１２が接続される。
【００１５】
操作画面生成装置１２は、処理装置１２ａと、描画装置１２ｂとを備える。
【００１６】
処理装置１２ａは、以下で詳説する各種処理を主導的に実行する装置である。処理装置１２ａは、ハードウェア構成として、例えば、ＣＰＵ，後述の各種機能（例えば図２や図４に示す処理）を実現するプログラムを格納するＲＯＭ、演算結果等を格納する読書き可能なＲＡＭ、タイマ、カウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等を有してもよい。描画装置１２ｂは、処理装置１２ａからの指示に従って、表示装置１４に出力する操作画面（後述）を描画する。尚、処理装置１２ａ及び描画装置１２ｂは、１つの制御ユニット（例えば、ナビゲーションＥＣＵ）により実現されてもよいし、別々の制御ユニット（例えば、それぞれ、ナビゲーションＥＣＵとディスプレイＥＣＵ）により実現されてもよい。また、処理装置１２ａ及び描画装置１２ｂの各種機能は、ＣＰＵが所定のプログラムを実行することでソフトウェア的に実現されてもよいし、描画ＩＣのようにロジック回路等のハードウェア資源を用いて実現されてもよい。描画装置１２ｂには、表示装置４が接続される。
【００１７】
表示装置１４は、車室内の適切な箇所（例えばインストルメントパネル）に設けられるタッチパネル式のディスプレイである。表示装置１４は、タッチパネル式の液晶ディスプレイ等のような任意の種類のタッチパネル式のディスプレイであってよい。表示装置１４には、操作画面生成装置１２により生成される操作画面（後述）が表示される。
【００１８】
携帯機器２０は、携帯電話やＰＤＡ、ポータブルオーディオ、DVDプレイヤー、デジタルカメラのような携帯機器であり、Bluetooth通信機能を有する。携帯機器２０は、例えばBluetooth通信機能をオンに設定した状態で、ユーザにより車両内に持ち込まれる。携帯機器２０は、Bluetooth通信を介して、車載情報処理装置１０と協動して実現されうる機能（以下、携帯保有機能という）を有する。この携帯保有機能は、携帯機器２０の種類や機種に依存して異なりうる。また、かかる携帯保有機能を実際に車載情報処理装置１０と協動して実現するには、車載情報処理装置１０側が対応する機能（以下、車載機保有機能ともいう）を有する必要がある。
【００１９】
携帯保有機能は、携帯機器２０の電話機能を用いて車載マイクロフォンと車載スピーカーでハンズフリー通話を行うハンズフリー機能、携帯機器２０で登録された電話帳又はアドレス帳を車載情報機器（例えばユーザインターフェースを備える表示装置１４）で利用又は編集する電話帳機能、携帯機器２０から供給される音楽又は映像データを車載オーディオ／ビジュアルシステムで再生するオーディオ／ビジュアル機能、及び、携帯機器２０に受信されたメールを車載情報機器（例えば表示装置１４）にて閲覧し又は車載情報機器（例えばユーザインターフェースを備える表示装置１４）で作成したメールを携帯機器２０から送信するメール機能等を含んでよい。
【００２０】
これらの各種の携帯保有機能は、Bluetoothプロファイル（以下、単にプロファイルともいう）を用いて実現される。このプロファイルは、典型的には、業界団体のBluetooth SIGによって策定された標準のプロファイルであるが、メーカー独自の機能を実装した独自のプロファイルを含んでもよい。尚、プロファイルは、携帯機器２０と車載情報処理装置１０の間でのコマンドやデータの送受の手順やタイミング、コマンドの定義や変数の定義等を含む技術的仕様を規定したプロトコルの一種を指す。
【００２１】
標準のプロファイルとしては、例えば上述のハンズフリー機能を実現するためのプロファイル：HFP（Hands Free Profile）、上述の電話帳機能を実現するためのプロファイル：PBAP（Phone Book Access Profile）、上述のオーディオ／ビジュアル機能を実現するためのプロファイル：AVP（Audio Visual Profile）、上述のメール機能を実現するためのプロファイル：MAP（Message Access Profile）などがある。尚、オーディオ／ビジュアル機能を実現するためのプロファイルAVPは、２つのプロファイルA2DP（Advanced Audio Distribution Profile）及びAVRCP（Audio Visual Remote Control Profile）からなる。
【００２２】
従って、携帯保有機能としてハンズフリー機能と電話帳機能を有する携帯機器２０には、プロファイルHFPとプロファイルPBAPが保有され、携帯保有機能としてハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能を有する携帯機器２０には、プロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPが保有されていることになる。同様に、車載情報処理装置１０には、車載機保有機能に対応した各種プロファイルが保有されている。車載情報処理装置１０には、多様な携帯機器２０との間で実現可能な機能を最大化すべく、上述の４つのプロファイル（HFP,MAP,AVP及びMAP）に対応する全てのプロファイルが保有されていてよい。
【００２３】
図２は、本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。図２に示す処理ルーチンは、例えば、車両のエンジンが始動されたとき（即ちイグニッションスイッチがオンされたとき）に起動される。ここでは、一例として、車載情報処理装置１０には、上述の４つのプロファイル（HFP,MAP,AVP及びMAP）に対応するプロファイルが保有されているものとする。
【００２４】
ステップ２００では、Bluetooth通信装置１１により、車室内に持ち込まれた携帯機器２０とのBluetooth通信が開始される。尚、このBluetooth通信は、携帯機器２０においてBluetooth通信機能がオン状態に設定されている場合は自動的に開始されるが、それ以外の場合は、例えばユーザによる操作によって開始されてもよい。
【００２５】
ステップ２０２では、Bluetooth通信装置１１を通じて携帯機器２０が保有するプロファイルを検出する。このプロファイルの検出は、例えば、Bluetooth通信装置１１と携帯機器２０との間で通常的に行われるリンク確立プロセスにより実現される。
【００２６】
ステップ２０４では、処理装置１２ａにより、上記ステップ２０２の処理で検出された携帯機器２０側のプロファイルと、車載情報処理装置１０が対応しているプロファイルとの間の整合が確認される。例えば、今回持ち込まれた携帯機器２０に対してプロファイルHFPとプロファイルPBAPが検出された場合、これら２つのプロファイルHFPとプロファイルPBAPが、車載情報処理装置１０側のプロファイルとの間で整合することになる。また、今回持ち込まれた携帯機器２０に対してプロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPが検出された場合、これら３つのプロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPが、車載情報処理装置１０側のプロファイルとの間で整合することになる。尚、車載情報処理装置１０に携帯機器２０が保有しうる全ての携帯保有機能に対応するプロファイルが保有されている場合には、上記ステップ２０２で検出された携帯機器２０側のプロファイルの整合性が無条件に確認されることとしてもよい（即ちステップ２０４は実質的に省略されてもよい）。
【００２７】
ステップ２０６では、処理装置１２ａにより、上記ステップ２０４の処理の結果に基づいて、車載情報処理装置１０側で動作させる機能（車載機保有機能）が選別・決定される。例えば、プロファイルHFPとプロファイルPBAPの整合が確認された場合には、ハンズフリー機能と電話帳機能が選別・決定される。また、プロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPの整合が確認された場合には、ハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能が選別・決定される。
【００２８】
ステップ２０８では、処理装置１２ａからの指令に応じて描画装置１２ｂにより、上記ステップ２０６の処理で決定された機能に対応した内容の操作画面が描画され、表示装置１４に出力される。
【００２９】
例えば、上記ステップ２０６の処理でハンズフリー機能と電話帳機能が選別・決定された場合は、例えば図３（Ａ）に示すように、ハンズフリー機能を操作するためのタッチスイッチ７０ａと、電話帳機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｂとを備える操作画面が生成・出力される。尚、ハンズフリー機能を操作するためのタッチスイッチ７０ａ及び電話帳機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｂには、それぞれのスイッチ機能を示す文字（図示の例では、「ハンズフリー」と「電話帳」）が描画されてもよい。これにより、ユーザは、実現可能なハンズフリー機能と電話帳機能のみを操作でき、ハンズフリー機能と電話帳機能以外の機能（例えばオーディオ／ビジュアル機能のような実現不能な機能）については操作自体ができないので、不要な混乱をユーザに与えてしまうことを防止することができる。尚、図３（Ａ）に示す操作画面は、ユーザがタッチスイッチ７０ａ、７０ｂのいずれかを操作すると、その下位（下層）の機能を操作するための操作画面に遷移されるものであってよい。例えば、ハンズフリー通話をしたいと思うユーザがタッチスイッチ７０ａを操作すると、図３（Ａ）に示す操作画面は、ハンズフリー通話を実際に行うための下位の操作画面（例えば、電話番号を入力するためのタッチスイッチや、発信を行うためのタッチスイッチ等を含む操作画面）に遷移されるものであってよい。また、この階層数についても任意であり、３階層以上であってもよい。
【００３０】
同様に、上記ステップ２０６の処理でハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能が選別・決定された場合は、例えば図３（Ｂ）に示すように、ハンズフリー機能を操作するためのタッチスイッチ７０ａと、電話帳機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｂと、オーディオ／ビジュアル機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｃを備える操作画面が生成・出力される。尚、オーディオ／ビジュアル機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｃには、スイッチ機能を示す文字（図示の例では、「オーディオ」）が描画されてもよい。これにより、ユーザは、実現可能なハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能のみを操作でき、ハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能以外の機能（例えばメール機能のような実現不能な機能）については操作自体ができないので、不要な混乱をユーザに与えてしまうことを防止することができる。尚、図３（Ｂ）に示す操作画面は、ユーザがタッチスイッチ７０ａ、７０ｂ、７０ｃのいずれかを操作すると、その下位の機能を操作するための操作画面に遷移されるものであってよい。例えば、携帯機器２０にダウンロードしてきた音楽を聞きたいと思うユーザがタッチスイッチ７０ｃを操作すると、図３（Ｂ）に示す操作画面は、音楽再生を行うための下位の操作画面（例えば、再生、早送り、停止等を指示するためのタッチスイッチを含む操作画面）に遷移されるものであってよい。また、この階層数についても任意であり、３階層以上であってもよい。
【００３１】
このように図２に示す処理によれば、Bluetooth通信を介してユーザの携帯機器２０を車載情報処理装置１０と接続した場合に、車載情報処理装置１０で保有される幾つかの機能（車載機保有機能）と、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０の携帯保有機能と間の整合を確認することで、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０が動作できる機能のみが操作可能な操作画面を生成・出力することができる。これにより、「発明が解決しようとする課題」の欄で指摘したような問題、即ち実際には実現されない機能に対する操作スイッチを有する操作画面によりユーザに混乱を与えてしまうという問題を無くすことができる。
【００３２】
図４は、本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理のその他の一例を示すフローチャートである。図４に示す処理ルーチンは、図２に示す処理ルーチンと同様、例えば、車両のエンジンが始動されたときに起動される。ここでは、一例として、車載情報処理装置１０には、上述の４つのプロファイル（HFP,MAP,AVP及びMAP）に対応するプロファイルが保有されているものとする。
【００３３】
ステップ４０２以外の処理、即ちステップ４００，４０４，４０６及び４０８の処理は、図２に示した処理のステップ２００，２０４，２０６及び２０８の処理とそれぞれ同一であってよく、従ってこれらの処理の説明を省略する。
【００３４】
ステップ４０２では、処理装置１２ａにより、車室内に持ち込まれた携帯機器２０に関する初期登録時の登録情報に基づいて、携帯機器２０が保有するプロファイルが検出される。登録情報は、携帯機器２０の初期登録時に処理装置１２ａによりメモリに記憶される。登録情報には、携帯機器２０が保有するプロファイル（携帯保有機能）の情報を含む。登録情報には、その他、携帯機器２０の機種やメーカー等の情報を含んでもよい。
【００３５】
このように図４に示す処理によれば、図２に示す処理と同様、Bluetooth通信を介してユーザの携帯機器２０を車載情報処理装置１０と接続した場合に、車載情報処理装置１０で保有される幾つかの機能（車載機保有機能）と、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０の携帯保有機能と間の整合を登録情報に基づいて確認することで、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０が動作できる機能のみが操作可能な操作画面を生成・出力することができる。これにより、実際には実現されない機能に対する操作スイッチを有する操作画面によりユーザに混乱を与えてしまうという問題を無くすことができる。
【００３６】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【００３７】
例えば、上述した実施例では、Bluetoothに基づく無線通信を介するものであったが、本発明は、例えばWiMAX（Worldwide
Interoperability for Microwave Access）のような、他の無線通信技術を用いる構成にも適用可能である。また、本発明は、無線通信の形態に限られず、携帯機器２０と車載情報処理装置１０とが有線通信の形態で接続される構成にも適用可能である。
【００３８】
また、上述した実施例では、図３（Ａ）及び図３（Ｂ）に示したように、実現不能な機能が非表示となる操作画面が生成・出力されているが、本発明はこれに限られない。例えば、実現不能な機能が選択不能な態様（例えば無効化された非アクティブなタッチスイッチの形態）で表示される操作画面が生成・出力されてもよい。
【００３９】
また、上述した実施例では、操作画面には、携帯機器２０と協動して実現される機能に対する操作スイッチのみが設定されているが、携帯機器２０と無関係な機能、即ち車載情報処理装置１０のみで実現可能な機能（例えばナビゲーションシステムの機能、空調設定機能）に対する操作スイッチが設定されてもよい。この場合、これらの携帯機器２０と無関係な機能に対する操作スイッチは、接続される携帯機器２０に依存せず、常に設定（表示）されることになる。また、携帯機器２０が接続されていない状態では、ディスプレイ１２には、その他の表示（例えばナビゲーションシステム地図やＴＶ等）が表示されてもよい。
【００４０】
また、上述した実施例では、表示装置１４は、表示した操作画面のタッチ操作が可能なタッチパネル式のディスプレイで構成されているが、表示装置１４は、タッチパネル式でない通常のディスプレイ装置であってもよい。この場合、表示装置１４は、別体のスイッチ操作装置と協動して、表示と入力機能を実現してもよい。例えば、表示装置１４は、上述の操作画面を表示し、その操作が別体のスイッチ操作装置（例えばリモートコントローラや別の場所に配置されたタッチパネル式スイッチ）により実現されてもよい。
【０００１】
本発明は、車内で接続された携帯機器と協動して各種機能を実現する車載情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、車内に持ち込まれたBluetooth（登録商標、以下同じ）通信機能付の機器、例えば携帯電話機、マイクユニット、携帯オーディオプレーヤ、携帯型のパソコン、個人情報機器等との間でBluetoothに基づく無線通信により情報を交換する車載情報処理装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。この車載情報処理装置では、ディスプレイにカーナビゲーション機能、カーオーディオ機能、Bluetooth通信機能付の電子機器との通信機能等の初期メニューが表示される。
【特許文献１】
特開２００１−２３９８９７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ところで、上述の種の車載情報処理装置と協動する携帯機器は、携帯電話、ＰＤＡ（personal digital assistant）、ポータブルオーディオ等といったように多様な種類がある。また、車載情報処理装置と協動して実現可能な機能も、例えばハンズフリー機能、オーディオ機能、電話帳機能といった具合に多様化しつつある。また、携帯電話という同一のカテゴリー内であっても、その機種に依存して、実現可能な機能は異なる。例えば、車載情報処理装置と協動して実現可能な機能として、ハンズフリー機能しか有さない携帯電話もあれば、ハンズフリー機能とオーディオ機能（音楽等を再生する機能）を有する携帯電話もある。
【０００４】
これに対して、車載情報処理装置側では、できる限り多様な携帯機器に対応できるように、多様な機能を保有し、且つ、それに応じた各種機能のための操作画面を提供できることが望ましい。
【０００５】
しかしながら、上述のような携帯機器の多様化に伴い、携帯機器側が保有する機能と、車載情報処理装置側が保有する機能とが一致しない場合が生ずる可能性がある。従って、接続される携帯機器の機種や種類を考慮せずに、車載情報処理装置により提供される操作画面を一定（一律）に生成すると、ユーザに混乱を与えてしまう可能性がある。例えば、ハンズフリー機能しか有さない携帯電話が接続されているのに、ハンズフリー機能とオーディオ機能に対応した操作画面を提供すると、ユーザによるオーディオ機能の選択操作が表面的には可能であるのに、実際にはオーディオ機能が実現されないという事態が生ずる。かかる事態は、ユーザに混乱を与えてしまうので、好ましくない。
［０００６］
そこで、本発明は、接続された携帯機器が保有する機能に応じた適切な操作画面を提示することができる車載情報処理装置等の提供を目的とする。
課題を解決するための手段
【０００７】
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、車内で接続された携帯機器と協動して各種機能を実現する車載情報処理装置であって、
携帯機器との間で通信を行う通信装置と、
携帯機器と協動して実現可能な各種機能に対する操作画面を生成する画面生成装置とを備え、
前記画面生成装置は、前記通信装置を介して接続された携帯機器の情報に基づいて、携帯機器と協動して実現可能な各種機能のうち、該接続された携帯機器と協動して実現可能な機能を特定し、該特定した実現可能な機能に応じて異なる前記操作画面を生成することを特徴とする、車載情報処理装置が提供される。
発明の効果
［０００８］
本発明によれば、接続された携帯機器が保有する機能に応じた適切な操作画面を提示することができる車載情報処理装置等が得られる。
【図面の簡単な説明】
［０００９］
［図１］本発明による車載情報処理装置の一実施例を含むシステム全体構成を示す図である。
［図２］本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】各種操作画面の一例の画面イメージを示す図である。
【図４】本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理のその他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００１０】
１０ 車載情報処理装置
１１ Bluetooth通信装置
１２ 操作画面生成装置
１２ａ 処理装置
１２ｂ 描画装置
１４ 表示装置
２０ 携帯機器
７０ａ タッチスイッチ
７０ｂ タッチスイッチ
７０ｃ タッチスイッチ
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
【００１２】
図１は、本発明による車載情報処理装置の一実施例を含むシステム全体構成を示す図である。
【００１３】
本実施例の車載情報処理装置は、参照符号１０が付されている。車載情報処理装置１０は、車両に搭載される。車載情報処理装置１０は、図１に示すように、その主要な構成要素として、Bluetooth通信装置１１と、操作画面生成装置１２と、表示装置１４とを含む。
【００１４】
Bluetooth通信装置１１は、ユーザにより車両に持ち込まれる携帯機器２０とBluetooth通信を行う装置である。Bluetooth通信装置１１は、例えばインストルメントパネルに送受信用アンテナを有してもよい。Bluetooth通信装置１１には操作画面生成装置１２が接続される。
【００１５】
操作画面生成装置１２は、処理装置１２ａと、描画装置１２ｂとを備える。
【００１６】
処理装置１２ａは、以下で詳説する各種処理を主導的に実行する装置である。処理装置１２ａは、ハードウェア構成として、例えば、ＣＰＵ，後述の各種機能（例えば図２や図４に示す処理）を実現するプログラムを格納するＲＯＭ、演算結果等を格納する読書き可能なＲＡＭ、タイマ、カウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等を有してもよい。描画装置１２ｂは、処理装置１２ａからの指示に従って、表示装置１４に出力する操作画面（後述）を描画する。尚、処理装置１２ａ及び描画装置１２ｂは、１つの制御ユニット（例えば、ナビゲーションＥＣＵ）により実現されてもよいし、別々の制御ユニット（例えば、それぞれ、ナビゲーションＥＣＵとディスプレイＥＣＵ）により実現されてもよい。また、処理装置１２ａ及び描画装置１２ｂの各種機能は、ＣＰＵが所定のプログラムを実行することでソフトウェア的に実現されてもよいし、描画ＩＣのようにロジック回路等のハードウェア資源を用いて実現されてもよい。描画装置１２ｂには、表示装置４が接続される。
【００１７】
表示装置１４は、車室内の適切な箇所（例えばインストルメントパネル）に設けられるタッチパネル式のディスプレイである。表示装置１４は、タッチパネル式の液晶ディスプレイ等のような任意の種類のタッチパネル式のディスプレイであってよい。表示装置１４には、操作画面生成装置１２により生成される操作画面（後述）が表示される。
【００１８】
携帯機器２０は、携帯電話やＰＤＡ、ポータブルオーディオ、DVDプレイヤー、デジタルカメラのような携帯機器であり、Bluetooth通信機能を有する。携帯機器２０は、例えばBluetooth通信機能をオンに設定した状態で、ユーザにより車両内に持ち込まれる。携帯機器２０は、Bluetooth通信を介して、車載情報処理装置１０と協動して実現されうる機能（以下、携帯保有機能という）を有する。この携帯保有機能は、携帯機器２０の種類や機種に依存して異なりうる。また、かかる携帯保有機能を実際に車載情報処理装置１０と協動して実現するには、車載情報処理装置１０側が対応する機能（以下、車載機保有機能ともいう）を有する必要がある。
【００１９】
携帯保有機能は、携帯機器２０の電話機能を用いて車載マイクロフォンと車載スピーカーでハンズフリー通話を行うハンズフリー機能、携帯機器２０で登録された電話帳又はアドレス帳を車載情報機器（例えばユーザインターフェースを備える表示装置１４）で利用又は編集する電話帳機能、携帯機器２０から供給される音楽又は映像データを車載オーディオ／ビジュアルシステムで再生するオーディオ／ビジュアル機能、及び、携帯機器２０に受信されたメールを車載情報機器（例えば表示装置１４）にて閲覧し又は車載情報機器（例えばユーザインターフェースを備える表示装置１４）で作成したメールを携帯機器２０から送信するメール機能等を含んでよい。
【００２０】
これらの各種の携帯保有機能は、Bluetoothプロファイル（以下、単にプロファイルともいう）を用いて実現される。このプロファイルは、典型的には、業界団体のBluetooth SIGによって策定された標準のプロファイルであるが、メーカー独自の機能を実装した独自のプロファイルを含んでもよい。尚、プロファイルは、携帯機器２０と車載情報処理装置１０の間でのコマンドやデータの送受の手順やタイミング、コマンドの定義や変数の定義等を含む技術的仕様を規定したプロトコルの一種を指す。
【００２１】
標準のプロファイルとしては、例えば上述のハンズフリー機能を実現するためのプロファイル：HFP（Hands Free Profile）、上述の電話帳機能を実現するためのプロファイル：PBAP（Phone Book Access Profile）、上述のオーディオ／ビジュアル機能を実現するためのプロファイル：AVP（Audio Visual Profile）、上述のメール機能を実現するためのプロファイル：MAP（Message Access Profile）などがある。尚、オーディオ／ビジュアル機能を実現するためのプロファイルAVPは、２つのプロファイルA2DP（Advanced Audio Distribution Profile）及びAVRCP（Audio Visual Remote Control Profile）からなる。
【００２２】
従って、携帯保有機能としてハンズフリー機能と電話帳機能を有する携帯機器２０には、プロファイルHFPとプロファイルPBAPが保有され、携帯保有機能としてハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能を有する携帯機器２０には、プロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPが保有されていることになる。同様に、車載情報処理装置１０には、車載機保有機能に対応した各種プロファイルが保有されている。車載情報処理装置１０には、多様な携帯機器２０との間で実現可能な機能を最大化すべく、上述の４つのプロファイル（HFP,MAP,AVP及びMAP）に対応する全てのプロファイルが保有されていてよい。
【００２３】
図２は、本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理の一例を示すフローチャートである。図２に示す処理ルーチンは、例えば、車両のエンジンが始動されたとき（即ちイグニッションスイッチがオンされたとき）に起動される。ここでは、一例として、車載情報処理装置１０には、上述の４つのプロファイル（HFP,MAP,AVP及びMAP）に対応するプロファイルが保有されているものとする。
【００２４】
ステップ２００では、Bluetooth通信装置１１により、車室内に持ち込まれた携帯機器２０とのBluetooth通信が開始される。尚、このBluetooth通信は、携帯機器２０においてBluetooth通信機能がオン状態に設定されている場合は自動的に開始されるが、それ以外の場合は、例えばユーザによる操作によって開始されてもよい。
【００２５】
ステップ２０２では、Bluetooth通信装置１１を通じて携帯機器２０が保有するプロファイルを検出する。このプロファイルの検出は、例えば、Bluetooth通信装置１１と携帯機器２０との間で通常的に行われるリンク確立プロセスにより実現される。
【００２６】
ステップ２０４では、処理装置１２ａにより、上記ステップ２０２の処理で検出された携帯機器２０側のプロファイルと、車載情報処理装置１０が対応しているプロファイルとの間の整合が確認される。例えば、今回持ち込まれた携帯機器２０に対してプロファイルHFPとプロファイルPBAPが検出された場合、これら２つのプロファイルHFPとプロファイルPBAPが、車載情報処理装置１０側のプロファイルとの間で整合することになる。また、今回持ち込まれた携帯機器２０に対してプロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPが検出された場合、これら３つのプロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPが、車載情報処理装置１０側のプロファイルとの間で整合することになる。尚、車載情報処理装置１０に携帯機器２０が保有しうる全ての携帯保有機能に対応するプロファイルが保有されている場合には、上記ステップ２０２で検出された携帯機器２０側のプロファイルの整合性が無条件に確認されることとしてもよい（即ちステップ２０４は実質的に省略されてもよい）。
【００２７】
ステップ２０６では、処理装置１２ａにより、上記ステップ２０４の処理の結果に基づいて、車載情報処理装置１０側で動作させる機能（車載機保有機能）が選別・決定される。例えば、プロファイルHFPとプロファイルPBAPの整合が確認された場合には、ハンズフリー機能と電話帳機能が選別・決定される。また、プロファイルHFPとプロファイルPBAPとプロファイルAVPの整合が確認された場合には、ハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能が選別・決定される。
【００２８】
ステップ２０８では、処理装置１２ａからの指令に応じて描画装置１２ｂにより、上記ステップ２０６の処理で決定された機能に対応した内容の操作画面が描画され、表示装置１４に出力される。
【００２９】
例えば、上記ステップ２０６の処理でハンズフリー機能と電話帳機能が選別・決定された場合は、例えば図３（Ａ）に示すように、ハンズフリー機能を操作するためのタッチスイッチ７０ａと、電話帳機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｂとを備える操作画面が生成・出力される。尚、ハンズフリー機能を操作するためのタッチスイッチ７０ａ及び電話帳機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｂには、それぞれのスイッチ機能を示す文字（図示の例では、「ハンズフリー」と「電話帳」）が描画されてもよい。これにより、ユーザは、実現可能なハンズフリー機能と電話帳機能のみを操作でき、ハンズフリー機能と電話帳機能以外の機能（例えばオーディオ／ビジュアル機能のような実現不能な機能）については操作自体ができないので、不要な混乱をユーザに与えてしまうことを防止することができる。尚、図３（Ａ）に示す操作画面は、ユーザがタッチスイッチ７０ａ、７０ｂのいずれかを操作すると、その下位（下層）の機能を操作するための操作画面に遷移されるものであってよい。例えば、ハンズフリー通話をしたいと思うユーザがタッチスイッチ７０ａを操作すると、図３（Ａ）に示す操作画面は、ハンズフリー通話を実際に行うための下位の操作画面（例えば、電話番号を入力するためのタッチスイッチや、発信を行うためのタッチスイッチ等を含む操作画面）に遷移されるものであってよい。また、この階層数についても任意であり、３階層以上であってもよい。
【００３０】
同様に、上記ステップ２０６の処理でハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能が選別・決定された場合は、例えば図３（Ｂ）に示すように、ハンズフリー機能を操作するためのタッチスイッチ７０ａと、電話帳機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｂと、オーディオ／ビジュアル機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｃを備える操作画面が生成・出力される。尚、オーディオ／ビジュアル機能を操作するためのタッチスイッチ７０ｃには、スイッチ機能を示す文字（図示の例では、「オーディオ」）が描画されてもよい。これにより、ユーザは、実現可能なハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能のみを操作でき、ハンズフリー機能と電話帳機能とオーディオ／ビジュアル機能以外の機能（例えばメール機能のような実現不能な機能）については操作自体ができないので、不要な混乱をユーザに与えてしまうことを防止することができる。尚、図３（Ｂ）に示す操作画面は、ユーザがタッチスイッチ７０ａ、７０ｂ、７０ｃのいずれかを操作すると、その下位の機能を操作するための操作画面に遷移されるものであってよい。例えば、携帯機器２０にダウンロードしてきた音楽を聞きたいと思うユーザがタッチスイッチ７０ｃを操作すると、図３（Ｂ）に示す操作画面は、音楽再生を行うための下位の操作画面（例えば、再生、早送り、停止等を指示するためのタッチスイッチを含む操作画面）に遷移されるものであってよい。また、この階層数についても任意であり、３階層以上であってもよい。
【００３１】
このように図２に示す処理によれば、Bluetooth通信を介してユーザの携帯機器２０を車載情報処理装置１０と接続した場合に、車載情報処理装置１０で保有される幾つかの機能（車載機保有機能）と、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０の携帯保有機能と間の整合を確認することで、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０が動作できる機能のみが操作可能な操作画面を生成・出力することができる。これにより、「発明が解決しようとする課題」の欄で指摘したような問題、即ち実際には実現されない機能に対する操作スイッチを有する操作画面によりユーザに混乱を与えてしまうという問題を無くすことができる。
【００３２】
図４は、本実施例の車載情報処理装置１０により実現される主要処理のその他の一例を示すフローチャートである。図４に示す処理ルーチンは、図２に示す処理ルーチンと同様、例えば、車両のエンジンが始動されたときに起動される。ここでは、一例として、車載情報処理装置１０には、上述の４つのプロファイル（HFP,MAP,AVP及びMAP）に対応するプロファイルが保有されているものとする。
【００３３】
ステップ４０２以外の処理、即ちステップ４００，４０４，４０６及び４０８の処理は、図２に示した処理のステップ２００，２０４，２０６及び２０８の処理とそれぞれ同一であってよく、従ってこれらの処理の説明を省略する。
【００３４】
ステップ４０２では、処理装置１２ａにより、車室内に持ち込まれた携帯機器２０に関する初期登録時の登録情報に基づいて、携帯機器２０が保有するプロファイルが検出される。登録情報は、携帯機器２０の初期登録時に処理装置１２ａによりメモリに記憶される。登録情報には、携帯機器２０が保有するプロファイル（携帯保有機能）の情報を含む。登録情報には、その他、携帯機器２０の機種やメーカー等の情報を含んでもよい。
【００３５】
このように図４に示す処理によれば、図２に示す処理と同様、Bluetooth通信を介してユーザの携帯機器２０を車載情報処理装置１０と接続した場合に、車載情報処理装置１０で保有される幾つかの機能（車載機保有機能）と、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０の携帯保有機能と間の整合を登録情報に基づいて確認することで、ユーザによって持ち込まれた携帯機器２０が動作できる機能のみが操作可能な操作画面を生成・出力することができる。これにより、実際には実現されない機能に対する操作スイッチを有する操作画面によりユーザに混乱を与えてしまうという問題を無くすことができる。
【００３６】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【００３７】
例えば、上述した実施例では、Bluetoothに基づく無線通信を介するものであったが、本発明は、例えばWiMAX（Worldwide
Interoperability for Microwave Access）のような、他の無線通信技術を用いる構成にも適用可能である。また、本発明は、無線通信の形態に限られず、携帯機器２０と車載情報処理装置１０とが有線通信の形態で接続される構成にも適用可能である。
【００３８】
また、上述した実施例では、図３（Ａ）及び図３（Ｂ）に示したように、実現不能な機能が非表示となる操作画面が生成・出力されているが、本発明はこれに限られない。例えば、実現不能な機能が選択不能な態様（例えば無効化された非アクティブなタッチスイッチの形態）で表示される操作画面が生成・出力されてもよい。
【００３９】
また、上述した実施例では、操作画面には、携帯機器２０と協動して実現される機能に対する操作スイッチのみが設定されているが、携帯機器２０と無関係な機能、即ち車載情報処理装置１０のみで実現可能な機能（例えばナビゲーションシステムの機能、空調設定機能）に対する操作スイッチが設定されてもよい。この場合、これらの携帯機器２０と無関係な機能に対する操作スイッチは、接続される携帯機器２０に依存せず、常に設定（表示）されることになる。また、携帯機器２０が接続されていない状態では、ディスプレイ１２には、その他の表示（例えばナビゲーションシステム地図やＴＶ等）が表示されてもよい。
【００４０】
また、上述した実施例では、表示装置１４は、表示した操作画面のタッチ操作が可能なタッチパネル式のディスプレイで構成されているが、表示装置１４は、タッチパネル式でない通常のディスプレイ装置であってもよい。この場合、表示装置１４は、別体のスイッチ操作装置と協動して、表示と入力機能を実現してもよい。例えば、表示装置１４は、上述の操作画面を表示し、その操作が別体のスイッチ操作装置（例えばリモートコントローラや別の場所に配置されたタッチパネル式スイッチ）により実現されてもよい。
Claims (10)
- 車内で接続された携帯機器と協動して各種機能を実現する車載情報処理装置であって、
携帯機器との間で通信を行う通信装置と、
携帯機器と協動して実現可能な各種機能に対する操作画面を生成する画面生成装置とを備え、
前記画面生成装置は、前記通信装置を介して接続された携帯機器の情報に基づいて、携帯機器と協動して実現可能な各種機能のうち、該接続された携帯機器と協動して実現可能な機能を特定し、該特定した実現可能な機能に応じて異なる前記操作画面を生成することを特徴とする、車載情報処理装置。 - 前記画面生成装置は、前記特定した実現可能な機能のみが操作可能な前記操作画面を生成する、請求項１に記載の車載情報処理装置。
- 前記画面生成装置は、前記特定した実現可能な機能のみが表示される前記操作画面を生成する、請求項２に記載の車載情報処理装置。
- 前記通信装置は、Bluetoothに基づく無線通信装置である、請求項１に記載の車載情報処理装置。
- 前記画面生成装置は、前記通信装置を介して接続されたBluetooth通信機能付きの携帯機器が有するプロファイルを検知することで、前記実現可能な機能を特定する、請求項４に記載の車載情報処理装置。
- 前記携帯機器と協動して実現される各種機能は、前記携帯機器の電話機能を用いて車載マイクロフォンと車載スピーカーでハンズフリー通話を行うハンズフリー機能、前記携帯機器で登録された電話帳又はアドレス帳を車載情報機器で利用又は編集する電話帳機能、前記携帯機器から供給される音楽又は映像データを車載オーディオ／ビジュアル機器で再生するオーディオ／ビジュアル機能、及び、前記携帯機器に受信されたメールを車載情報機器にて閲覧し又は車載情報機器で作成したメールを前記携帯機器から送信するメール機能のうちの、少なくともいずれか１つを含む、請求項１に記載の車載情報処理装置。
- 前記画面生成装置により生成された前記操作画面を表示する表示装置を更に備える、請求項１に記載の車載情報処理装置。
- 車載情報処理装置に接続された携帯機器を用いて各種機能を実現するための操作画面の生成方法であって、
車載通信装置を介して接続された携帯機器が保有するプロファイルを検知する検知ステップと、
前記検知ステップの検知結果に基づいて、前記接続された携帯機器が保有するプロファイルと、前記車載情報処理装置が保有する各種プロファイルとの整合性を確認する整合確認ステップと、
前記車載情報処理装置が保有する各種プロファイルに対応する各種機能のうち、前記整合確認ステップで整合性が確認されたプロファイルに対応した機能のみ、が操作可能な操作画面を生成する操作画面生成ステップとを備えることを特徴とする、車載情報処理方法。 - コンピューター読み取り可能なプログラムであって、コンピューターとして、請求項８に記載の車載情報処理方法の各ステップを実行させるプログラム。
- 請求項９に記載のプログラムが記憶された記憶媒体。
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