JPWO2017134816A1 - 車載装置及び車内の通信方法 - Google Patents

Abstract

ドライバ情報と、ドライバが所有する無線通信装置３と、無線通信装置３が対応するＢｌｕｅｔｏｏｔｈのプロファイル情報を対応付けて管理するデータベース部２４と、ドライバ情報を取得するセンサ２５と、センサ２５より取得したドライバ情報とデータベース部２４が管理するドライバ情報とからＢｌｕｅｔｏｏｔｈの特定のプロファイルに接続可能な無線通信装置３を選択する選択部２３を備えたので、ドライバの無線通信装置３の通信に必要な特定機能（例えば、ハンズフリーなど）を確実にドライバに使用させることができる。

Description

この発明は車載装置及びその無線通信方法に関するものである。

無線通信機能を備えるモバイル端末の普及に伴い、複数の無線通信装置を自動車内に持ち込むケースが増加している。車内に持ち込まれた無線通信装置は、車載装置と接続し、車載装置によるハンズフリー通話や音楽再生を実現する。また、車載装置がインターネット接続するためのゲートウェイとして無線通信装置を利用することもある。
車載装置と自動車内に持ち込まれた無線通信装置との接続方法として、車載装置が無線通信装置の固有情報（デバイス名、電話番号、機種名など）を記憶しておき、通信範囲内の無線通信装置の固有情報を車載装置に表示し、ドライバに接続する無線通信装置を選択させることで、無線通信装置の選択を容易にさせる方法が提案されている。また、無線通信装置を接続した状態での走行履歴（走行距離、走行時間、日時など）により表示する優先順位を変更する方法や、ユーザによる無線通信装置の選択が一定時間されなかった場合、最も優先順位の高い無線通信装置と自動接続する方法についても提案されている（例えば、特許文献１）。
一方、自動車内に持ち込まれた複数の無線通信装置から接続優先順位を決める方法として、シート単位で接続優先順位を決めておき、シートセンサにより搭乗者を判断し、優先順位に従って順番に接続を試みる方法が提案されている（例えば、特許文献２）。

特開２０１０−０７４７４５号公報 特開２０１１−１１４７４１号公報

従来の車載装置と無線通信装置との接続方法では、ドライバが車載装置に表示されたリストから接続する無線通信装置を選択するといった操作が必要となり、走行中の操作には危険が伴う。また、一定期間後に最も優先度の高い無線通信装置と自動接続する接続方法もあるが、近接通信で一般的であるBluetooth（登録商標）を用いた通信は基本的に１対１の通信であるため、優先順位の学習状況によっては、例えば、ドライバではない搭乗者の無線通信装置とハンズフリー接続してしまうといった、意図しない自動接続をしてしまう可能性があった。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車載装置が複数の無線通信装置との自動接続において、より適切な無線通信装置との接続を可能とすることを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ドライバ情報と、ドライバが所有する無線通信装置と、無線通信装置が対応するＢｌｕｅｔｏｏｔｈのプロファイル情報を対応付けて管理するデータベース部と、ドライバ情報を取得するセンサと、センサより取得したドライバ情報とデータベース部が管理するドライバ情報とからＢｌｕｅｔｏｏｔｈの特定のプロファイルに接続可能な無線通信装置を選択する選択部を備えた。

本発明にかかる装置は、上記の構成を備えるため、車載装置が複数の無線通信装置との自動接続において、より適切な無線通信装置との接続を可能とすることとする。

実施の形態１における車載装置２を含む無線通信システムの構成を示す図 実施の形態１における車載装置２を示す構成図。 実施の形態１における車載装置２のハードウェア構成の一例を示す図。 実施の形態１におけるデータベース部２４に登録する情報の一例を示す図。 実施の形態１における無線通信装置３、４を初めて車載装置２に接続（登録）する際のフローチャートを示す図。 実施の形態１におけるインタフェース３に相当するディスプレイへの表示例。 実施の形態１におけるインタフェース３に相当するディスプレイでの選択画面の例。 実施の形態１における登録された無線通信装置３、４への接続処理を示すフローチャートを示す図。 実施の形態１における、後で車載装置２がドライバ情報を取得できた場合についてのフローチャートを示す図。 実施の形態１における、車載装置２の稼働中にドライバが交代した（センサ２５からのドライバ情報が変更された）場合のフローチャートを示す図。

以下に、本発明にかかる車載装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態１．
図１は、実施の形態１における車載装置２を含む無線通信システムの構成の一例（適用例）を示す図である。図１に示す無線通信システムでは、この発明の車載装置２が自動車１に固定され、無線通信装置３、４が自動車１内に持ち込まれており、車載装置２と無線通信装置３、４が通信する。自動車１に固定される車載装置２の具体例は、自動車のヘッドユニット（Ｈｅａｄ Ｕｎｉｔ）、カーナビゲーション機器、カーオーディオ機器またはリアシートモニター等である。無線通信装置３、４の具体例は、タブレット、スマートフォン、音楽プレイヤ、パソコン等である。

図２は実施の形態１における車載装置２を示す構成図である。
図２において、送信制御部２２は、無線通信装置３、４との通信における情報を含む電波を送信する機能を持ち、受信制御部２１は無線通信装置３、４との通信における情報を含む電波を受信する機能を持つ。選択部２３は、接続する無線通信装置３、４および、必要に応じてBluetooth（登録商標）におけるプロファイル(以下、プロファイルのみ示す)を選択する。選択部２３は、接続する無線通信装置３、４およびプロファイルの選択をするための処理を行うとともに、接続する無線通信装置３、４およびプロファイルの選択をするにあたり、選択部２３と接続されるデータベース部２４、センサ２５の情報を使用する。

データベース部２４は、ドライバ情報と対応する無線通信装置３、４の情報およびプロファイル情報を管理する。ドライバ情報とは、ドライバを一意に識別するための情報であり、例えば、シートポジション情報、生体認証情報（指紋情報、音声情報、顔情報、など）、免許証のＩＣ情報、ドアロックやエンジン始動に使用した装置情報などである。
センサ２５は、ドライバ情報を取得するためのセンサ群である。シートポジション情報のためにシートに設けられた重力センサもしくは圧力センサがセンサ２５の一部に該当する。また、指紋情報、音声情報、顔情報、などの生体認証情報取得するための指紋認証デバイス、マイク、カメラがセンサ２５の一部に該当する。免許証等の個人を特定できるＩＣ情報を取得するためのＩＣカードリーダもセンサ２５の一部に該当する。ドアロックやエンジン始動に使用した、キーレスエントリー装置の無線に含まれるデータの情報を受信する無線受信装置も、センサ２５の一部に該当する。

入力制御部２６は、無線通信装置３、４と初めて接続するときに、上述したドライバ情報と、無線通信装置３、４およびプロファイルの情報の対応付けをデータベース部２４に記憶させるため、ユーザが操作した入力情報を用いて対応づけ行う。

図３は実施の形態１における車載装置２のハードウェア構成の一例を示す図である。車載装置２は、プロセッサ１００、メモリ１０１、入力インタフェース１０２、出力インタフェース１０３、送信装置１０４、受信装置１０５、アンテナ１０６、記憶装置１０７から構成される。
図２の構成図と図３のハードウェア構成図との関係について説明する。送信制御部２２が持つ機能を、送信装置１０４とアンテナ１０６が持っており、受信制御部２１が持つ機能を、受信装置１０５とアンテナ１０６が持っている。また、データベース部２４が持つ機能は、記憶装置１０７が持っている。選択部２３が持つ選択処理は、プロセッサ１００、メモリ１０１を用いて行われる。入力制御部２６が持つ入力処理は、ユーザが操作した入力情報を受けつける入力インタフェース１０２と、受け付けた入力情報を表示する出力インタフェース１０３と、プロセッサ１００、メモリ１０１、記憶装置１０７を用いて行われる。センサ２５から取得したドライバ情報および受信装置１０５から取得したキーレスエントリー装置等のデータの情報については、記憶装置１０７に格納される。

図４は、実施の形態１におけるデータベース部２４に登録する情報の一例を示す図である。
端末識別子は無線通信装置３、４を一意に識別する値であり、例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈデバイスアドレスやＭＡＣアドレスを使用する。暗号化キーは車載装置２と無線通信装置３、４のＢｌｕｅｔｏｏｔｈを用いた無線接続に使用する暗号化キーである。例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈではリンクキーとなる。プロファイルは、車載装置２と無線通信装置３、４を接続して実現する機能のために規定された通信プロトコルであり、例えば、ハンズフリー、オーディオ、電話帳、などである。ドライバ情報は、上述した通り、ドライバを一意に識別するための情報であり、例えば、シートポジション情報、生体認証情報（指紋情報、音声情報、顔情報、など）、免許証のＩＣ情報、ドアロックやエンジン始動に使用した情報などである。図４では、シートポジション情報を例に記載している。

図５は、実施の形態１における無線通信装置３、４を初めて車載装置２に接続（登録）する際のフローチャートを示す図である。
ステップＳ１０１において、データベース部２４への登録が０件の場合や、センサ２５から取得したドライバ情報に該当する無線通信装置３、４がデータベース部２４に登録されていない場合、また、無線通信装置３、４の登録操作をドライバが入力制御部２６を通じて実行した場合は、車載装置２の選択部２３は、送信制御部２２及び受信制御部２１を用いて一定期間電波の送受信を行い、自身の通信範囲内に存在する無線通信装置３、４を探索する。

次に、ステップＳ１０２において、一台以上の無線通信装置３、４を検出した場合（Ｙｅｓ）は、ステップＳ１０３の処理に移り、無線通信装置３、４が検出されなかった場合（Ｎｏ）は、登録処理を終了する。
ステップＳ１０３において、車載装置２の選択部２３は、受信制御部２１より受信し、検出した無線通信装置３、４と、無線通信装置３、４が各々サポートするＢｌｕｅｔｏｏｔｈのプロファイルの情報を車載装置２の入力制御部２６に対応する出力インタフェース１０３に相当するディスプレイ（タッチパネル）に表示させる。

図６は、実施の形態１における入力制御部２６によって制御される出力インタフェース１０３に相当するディスプレイへの表示例である。ＤｅｖｉｃｅＡ〜Ｅは、無線通信装置３、４に相当する。例えば、無線通信装置３がＤｅｖｉｃｅＡ、無線通信装置４がＤｅｖｉｃｅＢに対応するとする。ＤｅｖｉｃｅＡ〜Ｅは、ＢｌｕｅｔｏｏｔｈデバイスアドレスやＭＡＣアドレス、端末名など、無線通信装置３、４を識別できる情報ならば限定しない。
ＨＦＰは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈにおけるプロファイルの一つであるＨＦＰ（ハンズフリー）を示し、ＰＢＡＰは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈにおけるプロファイルの一つであるＰＢＡＰ（電話帳）、ＡＶＰは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈにおけるプロファイルの一つであるＡＶＰ（音楽）を示している。もちろんＢｌｕｅｔｏｏｔｈにおけるプロファイルで他のプロファイルがあれば、表示することが可能である。
図６においては、無線通信装置３に対応するＤｅｖｉｃｅＡが、ＨＦＰ（ハンズフリー）、ＰＢＡＰ（電話帳）、ＡＶＰ（音楽）に対応していることを示している。同様に、無線通信装置４に対応するＤｅｖｉｃｅＢが、ＨＦＰ（ハンズフリー）、ＰＢＡＰ（電話帳）に対応していることを示している。

ステップＳ１０３において、登録するユーザは、無線通信装置３、４を含むＤｅｖｉｃｅＡ〜Ｅのうちのいずれかと、希望するプロファイルを選択する。なお、ユーザは、単数、複数または全てのプロファイルを出力インタフェース１０３に相当するディスプレイ（タッチパネル）を通じて選択することが可能である。

ステップＳ１０４において、ユーザは、入力制御部２６によって制御されるインタフェース３に相当するディスプレイを通じて、ステップＳ１０３において選択した無線通信装置３、４のいずれかが、ドライバのものか、同乗者のものかを選択する。
図７は実施の形態１におけるインタフェース３に相当するディスプレイでの選択画面の例であり、ユーザは選択した無線通信装置３、４が、ドライバのものか、同乗者のものかを選択する。なお、ディスプレイでの無線通信装置３、４のいずれかがドライバのものか、同乗者のものかの選択方法については、「ドライバのものか？Ｙｅｓ、Ｎｏ」で選択するなど、ドライバの端末か同乗者の端末かわかれば、これに限定しない。

ステップＳ１０５において、車載装置２の選択部２３はステップＳ１０４において選択した無線通信装置３、４のいずれかと選択したプロファイルを用いて接続する。
ステップＳ１０６において、接続された無線通信装置３、４が、ドライバの無線通信装置に指定された場合（Ｙｅｓ）はステップＳ１０７に進み、同乗者の無線通信装置に選択された場合（Ｎｏ）はステップＳ１０８の処理へ移動する。

ステップＳ１０７において、センサ２５からドライバ情報を取得する。ドライバ情報は、例えば上述した通りであるが、車載装置２がドライバを識別できる情報ならばこれらに限定しない。
ドライバ情報の具体的な入手方法としては、指紋認証デバイス、マイク、カメラ、ＩＣカードリーダ等から構成されるセンサ２５が、指紋情報、音声情報、顔情報、免許証のＩＣ情報などの生体認証情報を取得することで行う。
ステップＳ１０８において、車載装置２の入力制御部２６は、接続された無線通信装置３、４の情報（端末識別子、暗号化キー、プロファイルなど）を、ステップＳ１０７において取得したドライバ情報と共に、データベース部２４に登録する。データベース例は図４に示したが、特にこれに限定しない。
ステップＳ１０９において、接続された無線通信装置３、４が、同乗者のものであると選択された場合、車載装置２の入力制御部２６は、接続された無線通信装置３、４の情報（端末識別子、暗号化キー、プロファイルなど）をデータベース部２４に登録する。この時、ドライバ情報は一緒に登録しない。

次に、登録された無線通信装置３、４への接続処理について説明する。
図８は、実施の形態１における登録された無線通信装置３、４への接続処理を示すフローチャートを示す図である。
尚、対応関係をわかりやすくするため、ドライバの無線通信装置３とドライバ以外の無線通信装置４と仮定して説明する。

ステップＳ２０１において、車載装置２の選択部２３は、センサ２５からドライバ情報が取得可能か確認する。取得可能な場合（Ｙｅｓ）は、ステップＳ２０２の処理を行い、取得できない場合（Ｎｏ）はステップＳ２０８の処理を行う。
ステップＳ２０２において、車載装置２の選択部２３は、センサ２５からドライバ情報を取得する。
ドライバ情報の具体的な入手方法としては、エンジンの始動時、または始動後、指紋認証デバイス、マイク、カメラ、ＩＣカードリーダ等から構成されるセンサ２５が、指紋情報、音声情報、顔情報、免許証のＩＣ情報などの生体認証情報を取得することで行う。またはこれらのドライバ情報の取得をエンジン始動の条件としてもよい。すなわち、盗難防止のために自動車１を運転するユーザを特定するための機能または装置と同期することができる。
ステップＳ２０３において、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ２０２にて取得したドライバ情報に該当するドライバの無線通信装置３がデータベース部２４に登録されているか確認する。登録されている場合（Ｙｅｓ）はステップＳ２０４へ、登録されていない場合（Ｎｏ）はステップＳ２０６の処理を行う。

ステップＳ２０４において、車載装置２の選択部２３は、該当するドライバの無線通信装置３に対し、該当するプロファイルで接続し、次にステップＳ２０５の処理を行う。なお、該当するドライバの無線通信装置３と接続できない場合（例えば、通信範囲内に存在せず応答がない場合など）も、ドライバの無線通信装置３との接続を終了するとともに、ステップＳ２０５の処理を行う。
ステップＳ２０５において、ステップＳ２０４における、ドライバの無線通信装置３との接続処理実施後、車載装置２自身がサポートするプロファイルのうち、未接続のプロファイルがある場合は、ステップＳ２０６の処理を行い、車載装置２自身がサポートするプロファイルの全ての接続をした場合は、処理を終了する。

ステップＳ２０６において、車載装置２の選択部２３は、データベース部２４にドライバの無線通信装置３以外の無線通信装置４が存在するかを確認する。存在する場合（Ｙｅｓ）は、ステップＳ２０７の処理を行い、存在しない場合（Ｎｏ）は処理を終了する。

ステップＳ２０７において、車載装置２の選択部２３は、データベース部２４に登録されているドライバ以外の無線通信装置４を、その該当するプロファイルで接続する。その場合、ドライバ以外の複数台の無線通信装置４が登録されている場合の接続順は任意であり、例えば、データベース部２４への登録順とする。なお、車載装置２がサポートするプロファイルを全て接続した場合、残りのドライバ以外の無線通信装置４との接続処理は省略してもよい。
また、ドライバのみ必要とするプロファイル（例えば、ハンズフリー）について、車載装置２の選択部２３は、ドライバ以外の無線通信装置４と接続しなくてもよい。
なお、ドライバの無線通信装置３と接続できない場合（例えば、通信範囲内に存在せず応答がない場合など）、車載装置２の選択部２３は、該当する無線通信装置３との接続処理を終了し、次の無線通信装置３と接続処理を行う。

ステップＳ２０８において、車載装置２の選択部２３は、データベース部２４に無線通信装置３、４の登録があるか否かを確認する。１台以上登録されている場合（Ｙｅｓ）、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ２０９の処理を行い、１台も登録されていない場合（Ｎｏ）、処理を終了する。

ステップＳ２０９において、車載装置２の選択部２３は、車載装置２がサポートするプロファイルについて、データベース部２４に登録されている無線通信装置３、４と接続する。複数台の無線通信装置３、４が登録されている場合の接続順は任意であり、例えば、データベース部２４への登録順とする。なお、車載装置２がサポートするプロファイルを全て接続した場合、残りの無線通信装置３、４との接続処理は省略してもよい。
また、ドライバのみ必要とするプロファイル（例えば、ハンズフリー）について、車載装置２の選択部２３は、無線通信装置３、４と接続しなくてもよい。
なお、該当する無線通信装置３、４と接続できない場合（例えば、通信範囲内に存在せず応答がない場合など）、車載装置２の選択部２３は、該当する無線通信装置３、４との接続処理を終了し、次の無線通信装置３、４と接続処理を行う。

次に、図９は、実施の形態１における、後で車載装置２がドライバ情報を取得できた場合についてのフローチャートを示す図である。
図８のステップ２０１において、車載装置２は、図８に示すフローチャートの実施時にはドライバ情報を取得できなかったが、その後、車載装置２がドライバ情報を取得できた場合についてのフローチャートを示す。このケースでは、既に無線通信装置３、４が接続されている場合と、まだ接続されていない場合がある。

動作について説明する。尚、図８と異なる部分を中心に説明する。
ステップＳ３０１は、図８のステップＳ２０２と同じである。その後、車載装置２がドライバ情報を取得できた場合に相当する。
ステップＳ３０２において、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ３０１にて取得したドライバ情報がデータベース部２４に登録されているかを確認する。登録されている場合（Ｙｅｓ）、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ３０３の処理を行い、登録されていない場合（Ｎｏ）は処理を終了する。

ステップＳ３０３において、データベース部２４に登録されたドライバの無線通信装置３の使用するプロファイルが既に無線通信装置４により使用されている場合（Ｙｅｓ）、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ３０４の処理を行い、使用されていない場合はステップＳ３０６の処理を行う。

ステップＳ３０４において、車載装置２の選択部２３は、データベース部２４に登録されているドライバの無線通信装置３が通信範囲内に存在するか確認する。存在する場合（Ｙｅｓ）、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ３０５の処理を行い、存在しない場合（Ｎｏ）は処理を終了する。

ステップＳ３０５において、ドライバの無線通信装置３の使用するプロファイルが既に他の無線通信装置４により使用されており、また、ドライバの無線通信装置３が通信エリア内に存在する場合、車載装置２の選択部２３は、該当するプロファイルにおける車載装置２との通信を切断する。なお、切断する際、切断可否をドライバまたは同乗者に問い合わせ、切断が許可された場合にのみ切断するようにしてもよい。

ステップＳ３０６において、車載装置２の選択部２３は、該当するドライバの無線通信装置３と、対応するプロファイルで接続する。

次に、車載装置２の稼働中にドライバが交代した（センサ２５からのドライバ情報が変更された）場合について説明する。
図１０は、実施の形態１における、車載装置２の稼働中にドライバが交代した（センサ２５からのドライバ情報が変更された）場合のフローチャートを示す図である。
ステップＳ４０１において、車載装置２のセンサ２５が、ドライバ情報の変更を検知する。
ドライバ情報の具体的な入手方法としては、指紋認証デバイス、マイク、カメラ、ＩＣカードリーダ等から構成されるセンサ２５に対し、交代したドライバが指紋情報、音声情報、顔情報、免許証のＩＣ情報などの生体認証情報を入力して、センサ２５に再取得させることで行う。また、これらのドライバ情報の取得を自動車１の運転継続の条件としてもよい。すなわち、盗難防止のために自動車１を運転するユーザを特定するための機能または装置と同期することができる。

ステップＳ４０２において、接続中のドライバの無線通信装置３がある場合（Ｙｅｓ）、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ４０３の処理を行い、接続中のドライバの無線通信装置３がない場合（Ｎｏ）、車載装置２の選択部２３は、ステップＳ４０４の処理を行う。

ステップＳ４０３において、現在のドライバの無線通信装置３として接続中の端末は、ドライバの無線通信装置３ではなく、同乗者の無線通信装置４になるため、車載装置２の選択部２３は、同乗者の無線通信装置４として接続する必要のないプロファイル（例えば、ハンズフリーなど）を切断する。なお、切断する際、切断可否をドライバまたは同乗者に問い合わせ、切断が許可された場合にのみ切断するようにしてもよい。

図１０のステップＳ４０４以降の処理は、図９のステップＳ３０２の以降の処理と同じである。図１０のステップＳ４０４は、図９のステップＳ３０２に対応する。図１０のステップＳ４０５は、図９のステップＳ３０３に対応する。図１０のステップＳ４０６は、図９のステップＳ３０４に対応する。図１０のステップＳ４０７は、図９のステップＳ３０５に対応する。図１０のステップＳ４０８は、図９のステップＳ３０６に対応する。

以上のように、ドライバ情報と、ドライバが所有する無線通信装置３と、無線通信装置３が対応するＢｌｕｅｔｏｏｔｈのプロファイル情報を対応付けて管理するデータベース部２４と、ドライバ情報を取得するセンサ２５と、センサ２５より取得したドライバ情報とデータベース部２４が管理するドライバ情報とからＢｌｕｅｔｏｏｔｈの特定のプロファイルに接続可能な無線通信装置３を選択する選択部２３を備えたので、ドライバの無線通信装置３の通信に必要な特定機能（例えば、ハンズフリーなど）を確実にドライバに使用させることができる。

また、ドライバ以外の同乗者の無線通信装置４には同様に、不要な機能については接続させないようにすることができる。
ドライバ情報と無線通信装置３、４を対応付けて管理し、ドライバ情報に該当する無線通信装置３に対して接続するため、特定エリア（例えば運転席）に存在する無線通信装置３を検出するといった制御を不要としている。また、無線通信装置３を運転席以外の場所に置いている場合でも、ドライバの無線通信装置３として接続することができる。

上記実施の形態ではデータベース部２４にドライバ情報と無線通信装置３を対応付けて管理したが、例えば、無線通信装置３から本発明の車載装置２に対し、自身がドライバの無線通信装置３であることを通知する機能を持たせ、この通知により車載装置２が、受信制御部２１またはセンサ２５から取得した情報を用いて無線通信装置３をドライバの無線通信装置３であると判断し、接続処理を行ってもよい。無線通信装置３からの通知は、ユーザが無線通信装置３を操作して送信してもよい。
また、自動車内の特定の場所に置いた無線通信装置３をドライバの無線通信端末として扱うようにしてもよく、例えば、自動車内の特定の場所と無線通信装置３にＮＦＣ（Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）等を搭載し、無線通信装置３の識別子を取得するようにしてもよい。

１ 自動車
２ 車載装置
３ 無線通信装置
４ 無線通信装置
２１ 受信制御部
２２ 送信制御部
２３ 選択部
２４ データベース部
２５ センサ
２６ 入力制御部
１００ プロセッサ
１０１ メモリ
１０２ 入力インタフェース
１０３ 出力インタフェース
１０４ 送信装置
１０５ 受信装置
１０６ アンテナ
１０７ 記憶装置

Claims (8)

1. ドライバ情報と、ドライバが所有する無線通信装置と、前記無線通信装置が対応するＢｌｕｅｔｏｏｔｈのプロファイル情報を対応付けて記憶するデータベース部と、
   前記ドライバ情報を取得するセンサと、
   前記センサより取得したドライバ情報と前記データベース部が管理する前記ドライバ情報とからＢｌｕｅｔｏｏｔｈの特定のプロファイルに接続可能な無線通信装置を選択する選択部と、
   を備えた車載装置。
2. 前記Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈにおける情報の送信を行う送信制御部と、
   前記Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈにおける情報の受信を行う受信制御部と、
   を備える請求項１に記載の車載装置。
3. 前記ドライバ情報は、シートポジション情報、指紋情報、音声情報、顔情報、個人を特定できるＩＣ情報に該当し、
   前記センサは、前記ドライバ情報を取得するための指紋認証デバイス、マイク、カメラ、ＩＣカードリーダであり、
   前記特定のプロファイルとは、ハンズフリーである、
   請求項１または２に記載の車載装置。
4. 前記ドライバ情報と、前記無線通信装置と、前記無線通信装置が対応する前記プロファイル情報と、を対応づけて前記データベース部に記憶させる入力制御部と、
   を有する請求項１から３のいずれかに記載の車載装置。
5. 前記入力制御部は、前記無線通信装置が、前記ドライバが所有する場合には、前記ドライバ情報と、前記無線通信装置と、前記無線通信装置が対応する前記プロファイル情報と、を対応づけて前記データベース部に記憶させ、
   前記ドライバが所有しない場合には、前記ドライバ情報と対応付けせずに前記無線通信装置と、前記無線通信装置が対応する前記プロファイル情報と、を対応づけて前記データベース部に記憶させる、
   請求項４に記載の車載装置。
6. 前記選択部は、前記ドライバの前記無線通信装置と、同乗者の前記無線通信装置とが通信可能な場合に、前記ドライバが所有する無線通信装置と前記特定のプロファイルで接続することを選択し、
   前記特定のプロファイル以外のプロファイルで前記同乗者の前記無線通信装置と通信可能な場合、前記特定のプロファイル以外のプロファイルで前記同乗者の前記無線通信装置と接続することを選択する、
   請求項１から５のいずれかに記載の車載装置。
7. 前記特定のプロファイル以外のプロファイルで同乗者の前記無線通信装置と接続していた状態で、前記ドライバの前記無線通信装置を検出もしくは前記ドライバと前記同乗者が入れ替わった場合、
   前記検出後もしくは入れ替わり後に前記特定のプロファイルで、同乗者の前記無線通信装置が接続していた場合は、前記選択部は前記特定のプロファイルでの接続を遮断する、
   請求項１から６のいずれかに記載の車載装置。
8. データベース部に記憶された、ドライバ情報、ドライバが所有する無線通信装置の情報、前記無線通信装置が対応するＢｌｕｅｔｏｏｔｈのプロファイル情報と、センサが取得する前記ドライバ情報と、を用いて、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈの特定のプロファイルに接続可能な無線通信装置を選択する、車内の通信方法。

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