JP2020040571A - 車載装置、車載システムおよび車載装置の制御方法 - Google Patents
車載装置、車載システムおよび車載装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】盗難の抑止を促すことができる車載装置、車載システムおよび車載装置の制御方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係る車載装置は、認証部と、機器制御部とを備える。認証部は、車両に乗車した運転者の免許証に関する免許証情報に基づいて運転者の認証処理を行う。機器制御部は、認証部によって運転者が認証された場合、車載装置への操作を可能とする操作可能状態へ移行する。【選択図】図2
Description
本発明は、車載装置、車載システムおよび車載装置の制御方法に関する。
従来、例えば、ナビゲーション装置等の車載装置は、高機能および多機能が進むに従い、製品価格も上昇傾向にある。
そして、高価格の車載装置は、例えば、転売等を目的として盗難されるケースが想定されることから、盗難を抑止するための技術が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、盗難の抑止を促すことができる車載装置、車載システムおよび車載装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車載装置は、認証部と、機器制御部とを備える。前記認証部は、車両に乗車したユーザの免許証に関する免許証情報に基づいて前記ユーザの認証処理を行う。前記機器制御部は、前記認証部によって前記ユーザが認証された場合、車載装置への操作を可能とする操作可能状態へ移行する。
本発明によれば、盗難の抑止を促すことができる。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する車載装置、車載システムおよび車載装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、実施形態に係る車載装置の制御方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る車載装置の制御方法の概要を示す図である。図1では、実施形態に係る車載装置1を備えた車両Cに、ユーザである運転者Dが乗車している状況を示している。
車載装置1は、例えば、ナビゲーション装置である。ナビゲーション装置としての車載装置1は、例えば、テレビや音楽、動画視聴等を行うためのマルチメディア機器を制御する機能や、ドライブレコーダ等の車両情報を収集する機能を有する。なお、車載装置1は、ナビゲーション装置に限らず、例えば、マルチメディア機能のみを有する装置であってもよい。また、車載装置1は、上記したナビゲーション装置とは別体で構成され、ナビゲーション装置を制御する制御装置であってもよい。
また、図1では、車載装置1は、スタンバイ状態であることとする。スタンバイ状態とは、車載装置1の電源がオンされた状態であるが、マルチメディア機器やナビゲーション機能等をユーザが操作できない状態である。なお、スタンバイ状態では、車載装置1は、ユーザによる操作を禁止するが、例えば、ドライブレコーダ等の車両情報を取得する装置を起動する処理を内部的に行うこととする。
実施形態に係る車載装置1の制御方法では、まず、車両Cに乗車したユーザである運転者Dの免許証に関する免許証情報DLを取得し、免許証情報DLに基づいて運転者Dの認証処理を行う(ステップS1)。
認証処理は、例えば、予め登録された免許証情報と、取得した免許証情報DLとを照合して行う。なお、免許証情報DLは、例えば、免許証に埋め込まれたIC(Integrated Circuit)に記憶された情報を認識して得られる情報であってもよく、あるいは、免許証を撮像して得られた画像情報であってもよい。
つづいて、実施形態に係る車載装置1の制御方法では、照合の結果、運転者Dを認証した場合、車載装置1への操作を可能とする操作可能状態へ移行する(ステップS2)。車載装置1がスタンバイ状態から操作可能状態へ移行することにより、運転者Dは、車載装置1のマルチメディア機器などを操作することができるようになる。
つまり、実施形態に係る車載装置1では、運転者Dが所有する免許証を用いた認証処理によって認証された場合に、運転者Dが操作可能とする。これにより、登録外のユーザは車載装置1を使用できないため、車載装置1が盗難されたとしても、盗難者等によって車載装置1が使用されることはない。すなわち、車載装置1を盗難しても使用できないため、盗難自体の発生を抑制できる、すなわち、盗難の抑止を促すことができる。さらに、実施形態に係る車載装置1によれば、免許証を用いて認識処理を行うことによって、運転者Dの免許証の不携帯を防ぐことができる。
なお、実施形態に係る車載装置1は、所定の認証不要条件を満たした場合には、認識処理を省略することができる。さらに、車載装置1は、認証不要条件を満たした場合であっても、所定の強制認証条件を満たした場合には、認証処理を強制的に行うこともできる。認証不要条件および強制認証条件の詳細については後述する。
次に、図2を参照して、実施形態に係る車載装置1の構成について詳細に説明する。図2は、実施形態に係る車載装置1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る車載装置1は、読取装置10と、位置情報取得装置11と、ドアロックセンサ12と、ドライブレコーダ101と、マルチメディア機器102とに接続される。
読取装置10は、運転者Dの免許証から免許証情報DLを読み取る装置である。免許証情報DLには、例えば、免許証に記載された事項(氏名、誕生日、本籍、住所、有効期限、免許の種別、免許証番号、ユーザの顔画像等)に関する情報が含まれる。
例えば、読取装置10は、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信装置を採用可能である。NFCとしての読取装置10は、運転者Dが免許証を読取部にかざすことによって、免許証に埋め込まれたICチップに記憶された免許証情報DLを読み取る。
なお、読取装置10は、NFC等の無線通信に限らず、例えば、車内カメラを用いてもよい。具体的には、読取装置10は、免許証の画像情報を画像処理により解析し、免許証情報DLを取得してもよい。
位置情報取得装置11は、車両Cの現在位置に関する位置情報を取得する装置である。位置情報は、例えば、緯度経度の情報であってもよく、建物に関する情報であってもよい。建物に関する情報とは、例えば、自宅や、勤務先等のユーザ毎に登録された名称であってもよく、あるいは、ホテルや、ショッピングモール、コンビニエンスストア等といった建物で出店される業種等であってもよい。
ドアロックセンサ12は、車両Cにおけるドアロックの開閉状態を検出するセンサである。ドアロックセンサ12は、ドアロックの開閉状態に関する開閉情報を車載装置1へ出力する。ドアロックセンサ12の開閉情報の出力タイミングは、例えば、ドアロックが解除または施錠されたタイミングである。あるいは、ドアロックセンサ12は、定期的に開閉情報を出力してもよい。
実施形態に係る車載装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。制御部2は、取得部21と、認証部22と、機器制御部23とを備える。記憶部3は、登録情報31と、認証履歴情報32と、状態情報33とを記憶する。
ここで、車載装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、データフラッシュ、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の取得部21、認証部22および機器制御部23として機能する。
また、制御部2の取得部21、認証部22および機器制御部23の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、たとえば、RAMやデータフラッシュに対応する。RAMやデータフラッシュは、登録情報31や、認証履歴情報32、状態情報33、各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、車載装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
登録情報31は、運転者D等の免許証情報DLを含む情報である。登録情報31は、予め登録される情報である。図3は、登録情報31の一例を示す図である。図3に示すように、登録情報31には、「ユーザID」、「ユーザ名」および「免許証情報」等といった項目が対応付けられる。
「ユーザID」は、運転者D等の車両Cを運転する可能性があるユーザを識別する識別情報である。「ユーザ名」は、例えば、ユーザの氏名や呼称等といったユーザの名称である。「免許証情報」は、ユーザによって登録された免許証登録情報である。
図3では、「免許証情報」を「#1」と表しているが、実際には、免許証に記載された事項(氏名、誕生日、本籍、住所、有効期限、免許の種別、免許証番号、ユーザの顔画像等)に関する情報が入力される。なお、後述の認証部22は、読取装置10で読み取った免許証情報DLと、登録情報31の「免許証情報」とを照合することで認証処理を行う。
なお、上述では、登録情報31には、車両Cを運転する可能性があるユーザの免許証情報を登録する場合について説明したが、例えば、車両Cの運転を禁止するユーザの免許証情報を登録してもよい。
認証履歴情報32は、認証部22による認証処理の履歴に関する情報である。図4は、認証履歴情報32の一例を示す図である。図3に示すように、認証履歴情報32は、「認証ID」、「ユーザID」、「認証情報」および「降車情報」等の項目が対応付けられる。
「認証ID」は、各認証処理を識別する識別情報である。「ユーザID」は、認証処理により認証されたユーザの識別情報である。「認証情報」は、認証処理に関する情報である。「認証処理」には、例えば、「認証日時」および「位置」といった項目が含まれる。
「認証日時」は、認証処理が行われた日時を示す情報である。「位置」は、認証処理が行われた際の車両Cの位置を示す情報である。
「降車情報」は、認証されたユーザが降車した、すなわち、車両Cを停車させた際の情報である。「降車情報」には、例えば、「停車日時」および「位置」といった項目が含まれる。
「停車日時」は、車両Cを停車させた日時を示す情報である。「位置」は、停車させた車両Cの位置を示す情報である。
つまり、図4に示す例では、ユーザID「U1」は、2018年8月10日の7時30分に認証されることで、「自宅」から運転を開始し、2018年8月10日の15時に「自宅」に戻ってきて車両Cから降車したことを示している。
状態情報33は、車載装置1の制御状態を示す情報である。図5は、状態情報33の一例を示す図である。図5に示すように、車載装置1の制御状態には、電源オフ状態st1、スタンバイ状態st2および操作可能状態st3の3つの状態が存在する。これら制御状態は、後述の機器制御部23により切替が行われる。機器制御部23による切替方法については後述する。
電源オフ状態st1は、車載装置1の電源がオフの状態であり、上記のドライブレコーダ101およびマルチメディア機器102については停止した状態である。スタンバイ状態st2は、車載装置1の電源がオンの状態であり、ドライブレコーダ101の起動処理および認証部22による認証処理が行われる状態である。なお、スタンバイ状態では、マルチメディア機器102の起動処理が行わない、つまり、マルチメディア機器102が操作できない状態である。操作可能状態st3は、マルチメディア機器102の操作が可能な状態である。
制御部2は、免許証情報DLに基づいて運転者Dの認証処理を行い、運転者Dを認証した場合、車載装置1の操作を可能する操作可能状態へ移行する。
取得部21は、免許証情報DLや、位置情報、ドアロックの開閉情報等を取得する。取得部21は、免許証情報DLおよび位置情報を認証部22へ出力し、開閉情報を機器制御部23へ出力する。
認証部22は、取得部21によって取得された免許証情報DLに基づいて運転者Dの認証処理を行う。具体的には、認証部22は、状態情報33の制御状態がスタンバイ状態st2である場合に、取得部21が取得した免許証情報DLと、登録情報31の「免許証情報」とを照合し、一致した場合に、運転者Dを認証する。
認証部22は、運転者Dを認証した場合、認証した旨を示す情報を機器制御部23へ出力するとともに、認証履歴情報32に認証情報(「認証日時」および「位置」)を追加する。また、認証部22は、車両Cのエンジンが停止して停車した場合(アイドリングストップ等の一時的な停止は除く)、認証履歴情報32に降車情報(「降車日時」および「位置」)を追加する。
なお、詳細は後述するが、電源オフ状態st1からスタンバイ状態st2への切替は、ドアロックの解除された場合に行われる。このため、認証部22による認証タイミングは、スタンバイ状態st2であれば、運転者Dが車両Cに乗車してエンジンをオン状態にした後でも、オフ状態の時でもよい。
また、認証部22は、ユーザまたは車両Cが、所定の認証不要条件を満たした場合、認証処理を省略することができる。例えば、認証部22は、前回の認証処理からの経過時間が所定時間未満である場合、認証処理を省略する。
具体的には、認証部22は、認証履歴情報32の中から、前回の認証処理における「停車日時」を抽出し、かかる「停車日時」から今回の認証処理を行うタイミング(例えば、ドアロックの解除時)までの経過時間が所定時間未満である場合、認証処理を省略する。
これは、運転を終了してから次の運転を開始するまでの時間が短い場合には、ユーザが免許証を忘れる可能性が低いためである。つまり、一時的に車両Cを停車した後、すぐに車両Cに戻って運転を再開する場合に認証処理を要求すると、ユーザが煩わしく感じしまうため、前回の認証処理から今回の認証処理までの時間が比較的短い場合には認証処理を行わないようにする。これにより、ユーザが認証処理を煩わしく感じることを低減できる。
なお、認証部22は、「停車日時」から今回の認証処理を行うタイミングまでの経過時間を元に認証処理の省略の要否を決定したが、例えば、前回の認証処理における「認証日時」から今回の認証処理を行うタイミングまでの経過時間を元に認証処理の省略の要否を決定してもよい。
また、認証部22は、認証処理の時間間隔に限らず、例えば、車両Cの位置を元に認証処理の要否を決定してもよい。具体的には、認証部22は、車両Cの位置がコンビニエンスストアやショッピングモール等の一時的に立ち寄る場所であった場合、上述の経過時間が所定時間以上であっても認証処理を省略してもよい。
これは、一時的に立ち寄る場所では、ユーザは免許証を置き忘れる可能性が低いためである。これにより、ユーザの煩わしさをさらに低減することができる。
また、認証部22は、認証不要条件を満たした場合であっても、所定の強制認証条件を満たした場合には、認証処理を強制的に行ってもよい。例えば、認証部22は、車両Cの位置が特定の位置である場合、認証処理を強制的に行う。
具体的には、認証部22は、車両Cの位置が自宅またはホテル等といった滞在時間が比較的長くなる場所に停車された場合には、認証不要条件を満たした場合であっても、認証処理を強制的に行う。
これは、自宅やホテル等では、ユーザが免許証を置き忘れる可能性が高いためである。これにより、ユーザが免許証を不携帯で運転することを回避することができる。
あるいは、認証部22は、車両Cの位置が、例えば、過去に盗難の発生した場所である場合には、認証不要条件を満たした場合であっても、認証処理を強制的に行ってもよい。
また、認証部22は、前回の認証処理のユーザとは異なるユーザが認証処理を行う場合には、認証不要条件を満たした場合であっても、認証処理を強制的に行ってもよい。なお、前回の認証時のユーザとは異なるユーザであるか否かの判定は、例えば、車内カメラの画像情報を解析することで実現可能である。これにより、運転するユーザが入れ替わった場合であっても、入れ替わり後のユーザが免許証を不携帯で運転することを回避することができる。
機器制御部23は、状態情報33に基づいて車載装置1の制御状態を切り替えるとともに、ドライブレコーダ101やマルチメディア機器102を制御する。例えば、機器制御部23は、状態情報33の制御状態が電源オフ状態st1である場合において、ドアロックが解除されると、図示しない車載バッテリ等からの電源供給を受けて、車載装置1の電源をオンし、スタンバイ状態st2へ移行する。
機器制御部23は、状態情報33の制御状態をスタンバイ状態st2へ切り替えた後、ドライブレコーダ101の起動処理および読取装置10の起動処理を行う。そして、読取装置10の起動処理が完了すると、認証部22による認証処理が開始される。
そして、機器制御部23は、認証部22によって運転者Dが認証された場合、車載装置1の操作を可能とする操作可能状態st3へ移行する。具体的には、機器制御部23は、状態情報33の制御状態をスタンバイ状態st2から操作可能状態st3へ移行する。
このように、スタンバイ状態st2を経て操作可能状態st3へ移行することで、操作可能状態st3において、ドライブレコーダ101の起動処理を行う必要がないため、マルチメディア機器102の起動処理を早めることができるとともに、例えば、運転者Dが認証される前から、ドライブレコーダ101により画像情報を記録することができる。
そして、機器制御部23は、車両Cのエンジンが停止し、ドアロックが施錠された場合に、運転者Dが降車したとみなして、操作可能状態st3から電源オフ状態st1へ移行する。なお、かかる場合、操作可能状態st3からスタンバイ状態st2を経て電源オフ状態st1へ移行してもよい。
次に、図6を用いて、認証部22の認証設定について説明する。図6は、認証処理の設定を行うための設定画面を示す図である。かかる設定画面は、操作可能状態st3において、ユーザが所定の操作を行うことで、例えば、ナビゲーション装置である車載装置1の図示しない表示部に表示され、ユーザのタッチ操作を受け付ける。
図6に示すように、設定画面には、例えば、「認証機能」、「項目設定」および「登録者情報」といった項目が表示される。
「認証機能」は、認証部22による認証処理を行う(ON)か否(OFF)を設定する項目である。つまり、ユーザは、認証処理の要否を手動で設定することができる。これにより、例えば、車両Cを車検等に出す場合に、認証機能をOFFにしておくことで、検査者が車載装置1を使用できない状況を回避できる。
「項目設定」とは、「認証機能」がONの場合に設定可能となる項目であり、認証処理を行う条件を設定する項目である。「項目設定」には、例えば、認証間隔および強制認証の項目が含まれる。認証間隔は、認証処理を行う間隔を設定する項目であり、上記した認証不要条件を設定する項目である。強制認証は、認証処理を強制的に行う条件を設定する項目であり、上記した強制認証条件を設定する項目である。
「登録者情報」は、登録情報31に登録されたユーザを示す情報である。例えば、「登録者情報」には、登録情報31の「ユーザ名」が表示される。また、図6に示すように、登録者情報の3番目以降が「未登録」と表示されている。これは、登録情報31に2人のユーザが登録済であることを示している。
そして、設定画面の「登録者追加」のボタンをユーザが押下した場合、新たなユーザの免許証情報DLを登録することができる。
次に、図7を用いて、実施形態に係る車載装置1が実行する処理の処理手順について説明する。図7は、実施形態に係る車載装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、取得部21は、ドアロックが解除されたことを示す開閉情報を取得する(ステップS101)。つづいて、機器制御部23は、取得部21がドアロックが解除されたことを示し開閉情報を取得すると、状態情報33の電源オフ状態st1からスタンバイ状態st2へ移行する(ステップS102)。
つづいて、認証部22は、スタンバイ状態st2へ移行した場合、免許証情報DLに基づいて運転者Dの認証処理を行う(ステップS103)。認証部22は、認証処理によって運転者Dを認証するか否かを判定する(ステップS104)。
機器制御部23は、認証部22によって運転者Dが認証された場合(ステップS104,Yes)、スタンバイ状態st2から操作可能状態st3へ移行し(ステップS105)、処理を終了する。
また、機器制御部23は、認証部22によって運転者Dが認証されなかった場合(ステップS104,No)、運転者Dに対して車載装置1が操作不可であることを通知し(ステップS106)、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係る車載装置1は、認証部22と、機器制御部23とを備える。認証部22は、車両Cに乗車した運転者Dの免許証に関する免許証情報DLに基づいて運転者Dの認証処理を行う。機器制御部23は、認証部22によって運転者Dが認証された場合、車載装置1への操作を可能とする操作可能状態st3へ移行する。これにより、車載装置1の盗難の抑止を促すことができる。
なお、上述した実施形態では、車載装置1が免許証情報DLの照合を行い、照合結果に基づいて運転者Dを認証するか否かを判定する場合について説明したが、免許証情報DLの照合をサーバ装置が行ってもよい。かかる点について、図8を用いて説明する。
図8は、変形例に係る車載システムSを示す図である。図8に示すように、車載システムSは、車載装置1と、サーバ装置SVとを備える。変形例に係る車載システムSは、サーバ装置SVが免許証情報DLの照合を行う点で、上述した実施形態とは異なる。
具体的には、まず、車載装置1は、読取装置10によって読み取った免許証情報DLをサーバ装置SVへ送信する(ステップS11)。サーバ装置SVは、予め記憶しておいた登録情報31と、受信した免許証情報DLとを照合する(ステップS12)。
そして、サーバ装置SVは、照合結果を車載装置1へ送信する(ステップS13)。なお、照合結果とは、登録情報31の中に、免許証情報DLと一致する情報が含まれるか否かを示す情報である。
つづいて、車載装置1は、サーバ装置SVから照合結果を受信した場合、かかる照合結果に基づいて運転者Dの認証処理を行う(ステップS14)。車載装置1は、免許証情報DLと一致する情報が登録情報31に含まれることを示す照合結果の場合、操作可能状態st3へ移行する(ステップS15)。
なお、車載装置1は、免許証情報DLと一致する情報が登録情報31に含まれないことを示す照合結果の場合、運転者Dに対して操作不可である旨を通知する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車載装置
2 制御部
3 記憶部
10 読取装置
11 位置情報取得装置
12 ドアロックセンサ
21 取得部
22 認証部
23 機器制御部
31 登録情報
32 認証履歴情報
33 状態情報
101 ドライブレコーダ
102 マルチメディア機器
C 車両
D 運転者
S 車載システム
SV サーバ装置
2 制御部
3 記憶部
10 読取装置
11 位置情報取得装置
12 ドアロックセンサ
21 取得部
22 認証部
23 機器制御部
31 登録情報
32 認証履歴情報
33 状態情報
101 ドライブレコーダ
102 マルチメディア機器
C 車両
D 運転者
S 車載システム
SV サーバ装置
Claims (8)
- 車両に乗車したユーザの免許証に関する免許証情報に基づいて前記ユーザの認証処理を行う認証部と、
前記認証部によって前記ユーザが認証された場合、車載装置への操作を可能とする操作可能状態へ移行する機器制御部と
を備えることを特徴とする車載装置。 - 前記機器制御部は、
前記認証部によって前記ユーザが認証された場合、前記車載装置のスタンバイ状態から前記操作可能状態へ移行すること
を特徴とする請求項1に記載の車載装置。 - 前記認証部は、
前記ユーザまたは前記車両が、所定の認証不要条件を満たした場合、認証処理を省略すること
を特徴とする請求項1または2に記載の車載装置。 - 前記認証部は、
前回の認証処理からの経過時間が所定時間未満である場合、認証処理を省略すること
を特徴とする請求項3に記載の車載装置。 - 前記認証部は、
前記認証不要条件を満たした場合であっても、所定の強制認証条件を満たした場合には、認証処理を強制的に行うこと
を特徴とする請求項3または4に記載の車載装置。 - 前記認証部は、
前記車両の位置が特定の位置であること、または、前回の認証処理の前記ユーザとは異なるユーザが認証処理を行うことのいずれか一方の場合、前記認証処理を強制的に行うこと
を特徴とする請求項5に記載の車載装置。 - 車両に乗車したユーザの免許証に関する免許証情報を照合する処理を行うサーバ装置と、
前記サーバ装置の照合結果に基づいて前記ユーザを認証した場合、車載装置への操作を可能とする操作可能状態へ移行する車載装置と
を備えることを特徴とする車載システム。 - 車両に乗車したユーザの免許証に関する免許証情報に基づいて前記ユーザの認証処理を行う認証工程と、
前記認証工程によって前記ユーザが認証された場合、車載装置への操作を可能とする操作可能状態へ移行する機器制御工程と
を含むことを特徴とする車載装置の制御方法。
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