JP5081445B2 - 折畳式傘 - Google Patents

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本発明は、たとえば3分割の親骨を備えた3つ折り式の折畳式傘等に適用して有効な傘骨構造を有した折畳式傘に関する。
折畳式傘は、図8に示すように、伸縮式中棒10、上ロクロ21、下ロクロ22、折畳式親骨40、受骨45などによって構成されている。伸縮式中棒10は入れ子パイプによる3段伸縮式であって、上端には石突11、下端には手先12がそれぞれ取り付けられている。また、下ロクロ22を開傘位置に係脱自在に係止するためのハジキ13が取り付けられている。
上ロクロ21は伸縮式中棒10の上部に固定され、下ロクロ22は上ロクロ21の下方にて前記中棒10に摺動自在に案内される。上ロクロ21は親骨40の基端部(上端)を、下ロクロ22は受骨45の基端部(下端)45aを、それぞれ枢支している。
受骨45はその全長に亘ってほぼ断面U字形の溝状をなしており、基端部45aはその断面U字形をなした溝部が板状に潰されて下ロクロ22に枢支されている。
また、前記親骨40は元親骨41、中親骨42、先親骨43の3本分割構成でなり、元親骨41はその全長に亘って概ね断面U字状に形成されていて、その基端部41aはU字状の溝部が板状に潰されて上ロクロ21に枢支されている。また、元親骨41の先端部41bには第1ダボ金具61がその一端を枢支されて付けられている。この第1ダボ金具61も内側に溝部を形成するように断面U字形の溝状をなしており、元親骨41の先端部41bはその基端部41aと同様にU字状の溝部が板状に潰されて第1ダボ金具61の溝部内に入り込まされてピン41dを介して当該第1ダボ金具61の一端を回動自在に枢支している。
また、元親骨41はそのほぼ中央部41cもU字状の溝部が板状に潰されていて、当該中央部41cにはその両側を挟むようにして断面U字状をなした前記受骨45の先端部45bがピン45cを介して枢支されている。そして、前記第1ダボ金具61の他端と受骨45との間には、それらに両端が枢支されて元親骨41に対して平行リンクとして機能する第1ワイヤー状連杆51が架橋配置されている。
また、中親骨42はその基端部が前記第1ダボ金具61の溝部内に挿入されて一体的に取り付けられており、中親骨42の先端部側は元親骨41側から当該第1ダボ金具61の長手方向に沿って延出されている。
中親骨42の先端部には、先親骨43の基端部を一体的に支持した第2ダボ金具62の一端が枢支されている。この第2ダボ金具62も前記第1ダボ金具61と同様に、内側に溝部を形成するように断面U字状の形状をなしており、中親骨42の先端部はその溝部内に入り込んでピン42bを介して当該第2ダボ金具62を回動自在に枢支している。
この第2ダボ金具62は、これに一体化されて取り付けられた先親骨43の延出方向とは逆の反対側に向けて延長形成されており、その延長端と元親骨41との間には、それらに両端が枢支されて中親骨42に対して平行リンクとして機能する第2ワイヤー状連杆52が架橋配置されている。ここで、この第2ワイヤー状連杆52は、その中間部が中親骨42の中間部に遊動可能に拘束されている。
すなわち、この折畳式傘は、第1ワイヤー状連杆51が元親骨41の平行リンクとして機能すると同時に、第2ワイヤー状連杆52が中親骨42の平行リンクとして機能することによって、下ロクロ22の上下移動に従動して元親骨41と中親骨42と先親骨43とがそれぞれ相対的に屈曲し、その開閉作動がおこなわれるようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−189916
ところで、この種の折畳式傘にあっては、その開閉作動機能を損なわせることなく小型化を図り、折畳時の携帯性(携帯の便宜性)を高めることが最大の課題となっている。たとえば、カバンや書類ケースなどに収容して携帯するためには、折畳時の形状をできるだけ細くして小径化することが望ましい。ここで、当該折畳時の小径化は、親骨40を細くすることである程度まではなし得る。しかしながら、構造強度の低下を伴うため、その小径化には限度がある。
前記の様な技術的な背景の下で、本発明者は前記小径化の促進を図るべく鋭意研究開発を進めていった。そして、その結果として、たとえば図8に示した従来の折畳式傘にあっては、次のような問題点を有していることが明らかになった。
すなわち、同図に示すような従来の折畳式傘では、折畳状態となした際には、受骨45の溝部内に第1ワイヤー状連杆51が入り込むことになるが、当該第1ワイヤー状連杆51はその先端部51b側が第1ダボ金具61の近傍で「く」の字状に若干屈曲されているので、当該屈曲部が受骨45に局部的に当接して、その先端部51aに枢支されている第1ダボ金具61が受骨45に対して浮き上がった状態になっていた。つまり、当該第1ダボ金具の浮き上がりが折畳時の形状を小径化する上で大きな支障となっていた。
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、傘の開閉作動機能を損なわせることなく、折畳時の形状を大幅に小径化(スリム化)して携帯の利便性を高められるようにした折畳式傘を提供することにある。
本発明の前記以外の目的および構成については、本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろう。
本発明が提供する解決手段は以下のとおりである。
多段伸縮式中棒の上端部に固定された上ロクロと、当該上ロクロの下方にて前記中棒に摺動自在に案内される下ロクロと、当該下ロクロの上下移動に連動して屈伸させられる折畳式親骨とを備えた折畳式傘であって、
前記親骨は、開傘状態における前記中棒側を基端側として、元親骨の基端部が前記上ロクロに枢支され、当該元親骨から先端側に向かって、順に中親骨と先親骨が連結された3分割構成であり、
基端部が下ロクロに枢支された受骨の先端部が、前記元親骨の延長途上に枢支され、
前記元親骨の先端部にダボ金具の一端が枢支されているとともに、当該ダボ金具の他端と受骨の延長途上との間にワイヤー状連杆が架橋装設されて、平行リンク機構が形成され、
前記ワイヤー状連杆は、前記平行リンク機構により、開傘および閉傘動作に連動して前記ダボ金具を回動させるため、開傘状態において基端から前記元親骨の下方に平行に延長しつつ先端前記ダボ金具の前記他端に接続する形状に形成されているとともに、先端側が閉傘状態において受骨側に突出する「く」の字状に屈曲する形状に形成され、
前記受骨は、前記親骨が折り畳まれた状態で、前記ワイヤー状連杆を収納するU字溝状に形成されているとともに、基端側に、前記ワイヤー状連杆の前記「く」の字の頂点側を当該U字溝の底部から外方に露出させるための逃げ孔が形成されている、
ことを特徴とする折畳式傘。
折畳傘の開閉作動機能を損なわせることなく、折畳時の形状を大幅に小径化して携帯の利便性を高めた折畳式傘を提供できる。
前記以外の作用/効果については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
図1〜図7は、本発明に係る折畳式傘の一実施形態を示している。ここで、図1は開傘状態の側面図、図2は開傘状態を下方から見た底面図である。図3は折畳途中の傘骨の状態を示したものである。なお本実施形態における折畳傘の構造は図8に示して説明した従来例の折畳傘と基本的に同一であり、よって同一の部材には同一の符号を付してある。また、図3は図8の状態よりもやや開いた状態を示している。
図1〜図3に示すように、この実施形態の折畳傘は、入れ子パイプによる3段伸縮式伸縮式中棒10と、この伸縮式中棒10を中心にして放射状に配設された5組の傘骨30、及びこれらの傘骨30に支持された傘布32を備えている。伸縮式中棒10の上端部には石突11が取り付けられ、下端にはカップ状の手先12が取り付けられている。傘骨30は折畳式親骨40と受骨45とからなり、傘布32は折畳式親骨40に支持されている。
図3に示すように、伸縮式中棒10には、上端の石突11の直下に固定されて上ロクロ21が設けられている。また、この上ロクロ21の下方には中棒10に摺動自在に案内されて上下に移動する下ロクロ22が設けられている。また、伸縮式中棒10には、下ロクロ22を開傘位置に係脱自在に係止するためのハジキ13が取り付けられている。そして、前記上ロクロ21は折畳式の親骨40の基端部を枢支している。この親骨40は、元親骨41と中親骨42と先親骨43とからなる3本分割構成となっている。また、受骨45はその基端部(下端)45aが前記下ロクロ22に枢支され、先端部(上端)45bが元親骨41の中央部41cに枢支ピン45cを介して枢支されている。
図4は、図3中に示される傘骨30の開閉作動状態を説明するために、その主要部をなす元親骨41と受骨45と第1ダボ金具61と第1ワイヤー状連杆51とを拡大して示した側面図であり、同図(a)はその開閉中途状態を示し、同図(b)は完全に開いた状態を示している。また、図5(a)は図4(b)の状態を図示する下方から見た下面図であり、図5(b)は図4(b)の状態を図示する上方から見た上面図である。
これらの図3〜図5に示すように、受骨45はその全長に亘ってほぼ断面U字形の溝状をなしており、その基端部(下端)45aは断面U字状の溝部の両側壁が重なる様に潰されて板状に形成されていて、当該基端部45aが前記下ロクロ22に枢支されている。また、前記上ロクロ21に基端部41aが枢支される元親骨41は、受骨45と同様に、その全長に亘って概ね断面U字状を呈した溝状に形成されるとともに、その基端部41aと先端部41bと中央部41cとは、その断面U字状の溝部の両側壁が重なる様に潰されて板状に形成されている。そして、当該板状に形成された基端部41aが上ロクロ21に枢支され、中央部41cにはその両側を挟むようにして断面U字状をなした前記受骨45の先端部45bが枢支ピン45cを介して枢支されている。
また、元親骨41の先端部には、第1ダボ金具61がその一端を枢支されて設けられている。この第1ダボ金具61も、図5(b)に示すように、内側に溝部を形成するように断面U字形の溝状をなしており、元親骨41の先端部41bは第1ダボ金具61の溝部内に入り込まされて枢支ピン41dを介して当該第1ダボ金具61の一端を回動自在に枢支している。
そして、この第1ダボ金具61の他端と受骨45とに架橋されて、先端部近傍が「く」の字状に屈曲した第1ワイヤー状連杆51が配置されている。この第1ワイヤー状連杆51は、図5(a)に示すように、その両端51a,51bがそれぞれ第1ダボ金具61と受骨45とに枢支されており、元親骨41に対して略平行に配されてリンクロッドとして機能する。つまり、元親骨41と受骨45と第1ダボ金具61及び第1ワイヤー状連杆51とは一種の四辺形リンクとして機能するようになっている。
即ち、図4(a)に示すように、受骨45はその基端部45aが、同図中において2点鎖線Aにて印した範囲(A1点〜A2点)を下ロクロの上下移動に伴って直線往復動する様になっている。そして、この上下移動に伴って受骨45の先端部45bが元親骨41の中央部41cを上下動させる様になっている。また、元親骨45は中央部41cの上下動に伴い、その基端部45aを中心にして揺動する。つまり、中央部41cと受骨45の先端部45bとを繋ぐ枢支ピン45cは、同図中において2点鎖線Bにて印した円弧状の軌跡範囲(B1点〜B2点)を揺動する。また、これと同時に元親骨41の先端部41bと第1ダボ金具61とを繋いだ枢支ピン41dは、同図中において2点鎖線Cにて印した円弧状の軌跡範囲(C1点〜C2点)を揺動する。
そして、受骨45の基端部45aが最上端のA2点まで上方に移動していくと、受骨45と元親骨41とを繋ぐ枢支ピン45cの位置はB2点に達するとともに、元親骨41と第1ワイヤー状連杆51とを繋ぐ枢支ピン41dの位置はC2点に達し、かつ、この開傘動作時には第1ダボ金具61は枢支ピン41dを中心にして図示する時計回りに回動されていって、図4(b)に示す開傘状態となる。
一方、受骨45の基端部45aが最下端のA1点まで下方に移動していった場合には、受骨45と元親骨41とを繋ぐ枢支ピン45cの位置はB1点に達するとともに、元親骨41と第1ワイヤー状連杆51とを繋ぐ枢支ピン41dの位置はC1点に達し、かつ、この閉傘動作時には第1ダボ金具61は枢支ピン41dを中心にして反時計回りに回動されていって閉傘状態となる。
図6と図7はその閉傘状態を示すものであって、図6(a)は図4と同じ面を示す図であり、同図(b)はその閉傘状態の傘骨30を伸縮式中棒10のある内側から見た図、同図(c)は(a)の背面図である。また、図7(a)は図6(b)の背面図であり、図7(b)は長手方向に沿った断面図である。
図6と図7とに示すように、当該閉傘状態では特に図7(a),(b)に良く現されているように、元親骨41と第1ワイヤー状連杆51及び第1ダボ金具61は一番幅広に形成されている受骨45の断面U字状の溝部内に入り込んで重なるようになっており、第1ワイヤー状連杆51の一端部51b側はさらに元親骨41の断面U字状の溝部内に入り込むようになっている。
ところで、前記第1ワイヤー状連杆51は第1ダボ金具61との接続側の端部51aがその枢支ピン51cの近傍で、当該第1ダボ金具61との干渉を避けるために、受骨45側に向けて若干突出するように「く」の字状に屈曲形成されている。このため、受骨45の溝底部がその全長に亘って一様に形成されていると、その第1ワイヤー状連杆51の屈曲部が局部的に受骨45の溝底部に当接して第1ダボ金具61に浮き上がりが生じてしまうことになる。よって、この浮き上がりを防止するために本発明では、当該第1ワイヤー状連杆51の屈曲部が局部的に当接して干渉する部位の受骨45の溝底部に、当該干渉を回避するための逃げ孔46が矩形状に開口形成されて設けられている(特に、図5(a)、図6(b)、図7(b)を参照されたし。)。
また、図3に示すように、前記第1ダボ金具61の溝部内には、図8の従来例と同様に、中親骨42の基端部42aが挿入されて当該第1ダボ金具61に一体化されて取り付けられている。この中親骨42は、第1ダボ金具61の略長手方向に沿って先端部側が延出しており、第1ダボ金具61の傾動に従って傾動するようになっている。
そして、中親骨42の先端部には、第2ダボ金具62がその一端を枢支されて取り付けられている。また、この第2ダボ金具62の他端と元親骨41とには、これらに両端が枢支されて第2ワイヤー状連杆52が架橋配置されていて、この第2ワイヤー状連杆52は中親骨42に対して一種の平行リンクとして機能する。この第2ワイヤー状連杆52の中間部はループ部521にて中親骨42の中間部に遊動可能に拘束されている。即ち、元親骨41と中親骨42と第2ダボ金具62及び第2ワイヤー状連杆52とは一種の四辺形リンクとして機能するようになっている。
ここで、図3には詳しく図示はしていないが、中親骨42と第2ダボ金具62と第2ワイヤー状連杆52及び元親骨41との関係も、前述した元親骨41と受骨45と第1ダボ金具61及び第1ワイヤー状連杆51との関係と同様になっている。即ち、第2ダボ金具62は、やはり内側に溝部を形成するように断面がU字状をなした形状とされており、その両端部の側壁部にそれぞれ真円のピン孔が形成されている。そして中親骨42はその先端部42bが第2ダボ金具62の溝部内に入り込んで、その一端側のピン孔に枢支ピン42cを介して連結されて、第2ダボ金具62を枢支している。一方、第2ワイヤー状連杆52はその一端52aが第2ダボ金具62の溝部内に入り込んで、当該第2ダボ金具62の他端に設けられた枢支ピン52cに回動自在に連結されている。
そして、先親骨43はその基端部43aが前記第2ダボ金具62の溝部内に挿入されて一体的に取り付けられている。即ち、当該先親骨43は、第2ダボ金具62の長手方向に沿って先端部側が延出し、その先端部には露先431が設けられている。
従って、以上のように構成された傘骨30は、図3に示すように(図4も参照のこと)、下ロクロ22の上下移動に伴って屈伸して開閉作動されることになる。即ち、図3の状態において、下ロクロ22を上方に押し上げると、受骨45の先端部が元親骨41の中央部41cを上方に押し上げていく。そして、これに伴って元親骨41と受骨45、第1ダボ金具61、第1ワイヤー状連杆51とで構成される四辺形リンクが、略長方形を呈した状態から、図4(b)に示すような扁平に潰れた状態へと変形していく。このため、第1ダボ金具61に基端部42aを係止された中親骨42の先端部42b側が元親骨41から離間して拡開し、元親骨41とほぼ一直線状になって伸長する。このとき、元親骨41と中親骨42、第2ダボ金具62、第2ワイヤー状連杆52とで構成される四辺形リンクも長方形に近い状態から扁平に潰れた状態へと変形ししつつ従動していく。そして、第2ダボ金具62に基端部43a側が一体的に係止されている先親骨43もその先端部側が中親骨42から離間して拡開し、中親骨42とほぼ一直線状になって伸長する。
一方、図3に示す状態から下ロクロ22が下方に移動されていくと、元親骨41と受骨45、第1ダボ金具61、第1ワイヤー状連杆51とで構成される四辺形リンク(図4(a)参照)は開傘時とは逆側に向けて扁平に潰れていき、元親骨41と中親骨42とが屈曲して折り畳まれていく。また、これと同時に図示していないが、先親骨43も中親骨42に対して屈曲して折り畳まれていって閉傘状態となる。また、当該下ロクロ22の上下移動に従動した親骨40の屈伸動作に際しては、第1,第2ワイヤー状連杆51,52によってバネアクションをともないながら従動するようになっている。
ここで、当該折畳式傘を完全に閉傘状態にすると、図6と図7とに示してあるように、元親骨41と受骨45と第1ダボ金具61と第1ワイヤー状連杆51とがなす四辺形リンクは扁平に完全に潰れた状態となって相互に重なり合う。このとき、前述したように受骨45には第1ワイヤー状連杆51の屈曲部が当接するのを回避する逃げ孔46が開口形成されているので、その屈曲部は逃げ孔46を通じて受骨45の溝部外に突出することになる。よって、第1ダボ金具61の浮き上がりが可及的に防止されることになる。
さらに、このように完全に閉じた状態で折畳傘の傘布32を、その外周囲にきつく巻き付けても、第1ワイヤー状連杆51の屈曲部は逃げ孔46を通じて受骨45の溝部外に突出して受骨45の溝部内に収まって第1ダボ金具61の浮き上がりが抑制されているから、その巻付力によって第1ワイヤー状連杆51に大きな弾性変形を来すことが無い。このため、傘布32を可及的にタイトに、しかも容易に外周に巻き付けて小径化を図ることができる。
即ち、以上のことから、折畳式傘の折畳時には、第1ワイヤー状連杆51の端部51aと第1ダボ金具61との受骨45からの浮き上がりを可及的に防止して、第1ワイヤー状連杆51と第1ダボ金具61とを受骨45に沿わせてその断面U字状の溝部内に収容させることができる。このため、親骨40の主要部分、すなわち元親骨41と中親骨42と先親骨43とが上下のロクロ21,22の外径に近い径にまで細く折り畳まれるようになる。この結果、下ロクロ22の上下動に従動する傘の開閉作動機能を損なわせることなく、これを維持したまま、折畳時の形状を大幅に小径化することが可能になり、携帯の利便性を高めることができるようになる。
以上、本発明について、その代表的な実施例に基づいて説明したが、本発明は上述した以外にも種々の態様が可能であり、3つ折り式以外に4つ折り式の折畳式傘にも適用して有効である。
折畳式傘の開閉作動機能を損なわせることなくこれを維持して、折畳時の形状を大幅に小径化して携帯の利便性を高めた折畳式傘を提供できる。
本発明による折畳式傘の一実施形態を示す開傘状態の側面図である。 本発明による折畳式傘の開傘状態を下方から見た底面図である。
折畳状態を示す省略側面図および要部切断面図である。
本発明の折畳式傘の開閉途中の傘骨の状態を示した側面図である。 図3中に示される傘骨の開閉作動状態を説明するために、その主要部を拡大した側面図であり、同図(a)はその開閉中途状態を示し、同図(b)は完全に開いた状態を示す。 同図(a)は図4(b)の状態を図示する下方から見た下面図であり、同図(b)は図4(b)の状態を図示する上方から見た上面図である。 図4(a)に示す傘骨を完全に閉じさせた際の元親骨と受骨と第1ダボ金具と第1ワイヤー状連杆との状態を示す上面図とその左右の側面図である。 同上、図4(a)に示す傘骨を完全に閉じさせた際の元親骨と受骨と第1ダボ金具と第1ワイヤー状連杆との状態を示す下面図と側断面図である。 従来の折畳式傘の折畳状態を示す省略側面図である。
符号の説明
10 伸縮式中棒
11 石突 12 手先
21 上ロクロ 22 下ロクロ
30 傘骨 40 折畳式親骨
41 元親骨 41a 基端部
41b 先端部 41c 中央部
41d 枢支ピン 42 中親骨
42a 基端部 42b 係合ピン
42c 先端部 42d 枢支ピン
43 先親骨 43a 基端部
43b 係合ピン 431 露先
45 受骨 45a 基端部
45b 先端部 45c 枢支ピン
46 逃げ孔 51 第1ワイヤー状連杆
51a,51b 端部 51c 枢支ピン

Claims (1)

  1. 多段伸縮式中棒の上端部に固定された上ロクロと、当該上ロクロの下方にて前記中棒に摺動自在に案内される下ロクロと、当該下ロクロの上下移動に連動して屈伸させられる折畳式親骨とを備えた折畳式傘であって、
    前記親骨は、開傘状態における前記中棒側を基端側として、元親骨の基端部が前記上ロクロに枢支され、当該元親骨から先端側に向かって、順に中親骨と先親骨が連結された3分割構成であり、
    基端部が下ロクロに枢支された受骨の先端部が、前記元親骨の延長途上に枢支され、
    前記元親骨の先端部にダボ金具の一端が枢支されているとともに、当該ダボ金具の他端と受骨の延長途上との間にワイヤー状連杆が架橋装設されて、平行リンク機構が形成され、
    前記ワイヤー状連杆は、前記平行リンク機構により、開傘および閉傘動作に連動して前記ダボ金具を回動させるため、開傘状態において基端から前記元親骨の下方に平行に延長しつつ先端前記ダボ金具の前記他端に接続する形状に形成されているとともに、先端側が閉傘状態において受骨側に突出する「く」の字状に屈曲する形状に形成され、
    前記受骨は、前記親骨が折り畳まれた状態で、前記ワイヤー状連杆を収納するU字溝状に形成されているとともに、基端側に、前記ワイヤー状連杆の前記「く」の字の頂点側を当該U字溝の底部から外方に露出させるための逃げ孔が形成されている、
    ことを特徴とする折畳式傘。
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