JP2517321Y2 - 折畳及び長傘兼用の洋傘 - Google Patents
折畳及び長傘兼用の洋傘Info
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- JP2517321Y2 JP2517321Y2 JP1992083896U JP8389692U JP2517321Y2 JP 2517321 Y2 JP2517321 Y2 JP 2517321Y2 JP 1992083896 U JP1992083896 U JP 1992083896U JP 8389692 U JP8389692 U JP 8389692U JP 2517321 Y2 JP2517321 Y2 JP 2517321Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、折畳及び長傘兼用の洋
傘に関する。
傘に関する。
【0002】
【従来の技術】折畳及び長傘兼用の洋傘は、従来、特公
昭49−42979号、同50−14940号、同50
−26979号、同50−30501号等に示されるよ
うに、親骨を基端側の第一親骨と、先端側の第二親骨と
に分割すると共に、第一親骨と第二親骨を、中間親骨及
びリンク骨から成るリンク機構を介して屈伸自在に連結
した構成とされている。
昭49−42979号、同50−14940号、同50
−26979号、同50−30501号等に示されるよ
うに、親骨を基端側の第一親骨と、先端側の第二親骨と
に分割すると共に、第一親骨と第二親骨を、中間親骨及
びリンク骨から成るリンク機構を介して屈伸自在に連結
した構成とされている。
【0003】従って、洋傘の通常使用状態における開閉
作動に際しては、前記リンク機構を介して、第二親骨が
第一親骨に重なり合う状態の閉傘姿勢(以下折畳用の閉
傘姿勢という)と、第二親骨が第一親骨の延長線上に位
置する状態の開傘姿勢との間において開閉動作を行う。
作動に際しては、前記リンク機構を介して、第二親骨が
第一親骨に重なり合う状態の閉傘姿勢(以下折畳用の閉
傘姿勢という)と、第二親骨が第一親骨の延長線上に位
置する状態の開傘姿勢との間において開閉動作を行う。
【0004】一方、閉傘状態において、第二親骨は、第
一親骨に重なり合う状態から、前記リンク機構の反転を
介して、第一親骨の延長線上に伸長せしめることが可能
であり、この状態(以下長傘用の閉傘姿勢という)で
は、長傘と同様の外観を呈することが可能になる。
一親骨に重なり合う状態から、前記リンク機構の反転を
介して、第一親骨の延長線上に伸長せしめることが可能
であり、この状態(以下長傘用の閉傘姿勢という)で
は、長傘と同様の外観を呈することが可能になる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述のように、折畳及
び長傘兼用の洋傘は、前記リンク機構を反転可能とした
特殊な骨組構造であるため、骨が横振れを生じる方向に
ぐらつき易く、開傘動作をスムースに行うことが困難で
ある。
び長傘兼用の洋傘は、前記リンク機構を反転可能とした
特殊な骨組構造であるため、骨が横振れを生じる方向に
ぐらつき易く、開傘動作をスムースに行うことが困難で
ある。
【0006】また、骨が横振れを生じ易いため、親骨と
リンク機構の枢結部分を容易に折損してしまうという問
題がある。
リンク機構の枢結部分を容易に折損してしまうという問
題がある。
【0007】更に、親骨が第一親骨と第二親骨とに分割
されているため、これを連結するリンク機構の部分にお
いて傘布の張力を充分に支持し難く、傘布の当該部分に
弛みを生じてしまう欠点がある。
されているため、これを連結するリンク機構の部分にお
いて傘布の張力を充分に支持し難く、傘布の当該部分に
弛みを生じてしまう欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を解
決した折畳及び長傘兼用の洋傘を提供するものであり、
その手段として構成したところは、伸縮自在な中棒1の
上部に固定された上ロクロ2に枢支された親骨5と、前
記上ロクロ2の下方にて中棒1に摺動自在に外挿された
下ロクロ3に枢支された受骨6とを備え、前記親骨5を
上ロクロ2に枢支された第一親骨5aと、前記受骨6の
先端に枢結された第二親骨5bとに分割すると共に、第
一親骨5aの先端近傍と第二親骨5bの先端との間に枢
結された中間親骨8と、第一親骨5aの先端と第二親骨
5bの先端近傍及び/又は受骨6の先端との間に枢結さ
れたリンク骨11とから成るリンク機構12を介して前
記第一親骨5aと第二親骨5bを相互に屈伸自在に構成
して成る折畳及び長傘兼用の洋傘において、前記受骨6
を上向きに開口する断面ほぼU形の溝形部材により構成
すると共に、前記リンク骨11を鋼線条材により構成し
て成り、前記リンク骨11は、開傘時に、第一親骨5a
の先端から受骨6の溝底6aに向けて延びる基部11c
と、該基部11cから屈曲部11bを介して屈曲され受
骨6の溝内に沿って嵌合されると共に該溝底6aに弾支
される嵌合部11aを備え、受骨6の溝底6a上で反発
して弓状に弾曲するリンク骨11により第一親骨5a及
び第二親骨5bを弾発する弾発機構を構成して成る点に
ある。
決した折畳及び長傘兼用の洋傘を提供するものであり、
その手段として構成したところは、伸縮自在な中棒1の
上部に固定された上ロクロ2に枢支された親骨5と、前
記上ロクロ2の下方にて中棒1に摺動自在に外挿された
下ロクロ3に枢支された受骨6とを備え、前記親骨5を
上ロクロ2に枢支された第一親骨5aと、前記受骨6の
先端に枢結された第二親骨5bとに分割すると共に、第
一親骨5aの先端近傍と第二親骨5bの先端との間に枢
結された中間親骨8と、第一親骨5aの先端と第二親骨
5bの先端近傍及び/又は受骨6の先端との間に枢結さ
れたリンク骨11とから成るリンク機構12を介して前
記第一親骨5aと第二親骨5bを相互に屈伸自在に構成
して成る折畳及び長傘兼用の洋傘において、前記受骨6
を上向きに開口する断面ほぼU形の溝形部材により構成
すると共に、前記リンク骨11を鋼線条材により構成し
て成り、前記リンク骨11は、開傘時に、第一親骨5a
の先端から受骨6の溝底6aに向けて延びる基部11c
と、該基部11cから屈曲部11bを介して屈曲され受
骨6の溝内に沿って嵌合されると共に該溝底6aに弾支
される嵌合部11aを備え、受骨6の溝底6a上で反発
して弓状に弾曲するリンク骨11により第一親骨5a及
び第二親骨5bを弾発する弾発機構を構成して成る点に
ある。
【0009】
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の1実施例を詳述
する。
する。
【0011】図1ないし図4において、中棒1は、伸縮
自在な入れ子式の分割棒から成る。図例では、3段式の
分割棒により構成され、手元側から順に、第一分割棒1
a、第二分割棒1b、第三分割棒1cを構成し、それぞ
れ順に直径を減じるパイプ材により形成されている。
尚、中棒の構成は、このような3段式の他、2段式或い
は4段式としても良く、要するに伸縮自在な複数段のも
のに構成されていれば良い。
自在な入れ子式の分割棒から成る。図例では、3段式の
分割棒により構成され、手元側から順に、第一分割棒1
a、第二分割棒1b、第三分割棒1cを構成し、それぞ
れ順に直径を減じるパイプ材により形成されている。
尚、中棒の構成は、このような3段式の他、2段式或い
は4段式としても良く、要するに伸縮自在な複数段のも
のに構成されていれば良い。
【0012】中棒1の上部には上ロクロ2が固定されて
おり、該上ロクロの下方には、下ロクロ3が中棒1に摺
動自在に外挿されている。更に、中棒1の尾端には手元
4が固着されている。
おり、該上ロクロの下方には、下ロクロ3が中棒1に摺
動自在に外挿されている。更に、中棒1の尾端には手元
4が固着されている。
【0013】前記上ロクロ2には親骨5が枢支され、前
記下ロクロ3には受骨6が枢支されている。親骨5は、
上ロクロ2に枢支された第一親骨5aと、前記受骨6の
先端にピン7aを介して枢結された第二親骨5bとに分
割されている。そして、第一親骨5aの先端近傍と第二
親骨5bの先端との間には中間親骨8がピン9a、9b
を介して枢結され、第一親骨5aの先端と第二親骨5b
の先端近傍との間にはリンク骨11が枢結されている。
図例において、リンク骨11は、該リンク骨11の基端
を第一親骨5aの先端にピン7bを介して枢結される一
方、該リンク骨11の先端を第二親骨5bの先端近傍に
前記ピン7aを共通軸として枢結されており、同時に受
骨6の先端にも枢結された関係にあるが、リンク骨11
の先端は、受骨6の先端近傍に独立ピンを介して枢結し
ても良い。そこで、中間親骨8及びリンク骨11により
リンク機構12が構成され、第一親骨5a及び第二親骨
5bは、相互に、このリンク機構12を介して屈伸自在
に構成されている。
記下ロクロ3には受骨6が枢支されている。親骨5は、
上ロクロ2に枢支された第一親骨5aと、前記受骨6の
先端にピン7aを介して枢結された第二親骨5bとに分
割されている。そして、第一親骨5aの先端近傍と第二
親骨5bの先端との間には中間親骨8がピン9a、9b
を介して枢結され、第一親骨5aの先端と第二親骨5b
の先端近傍との間にはリンク骨11が枢結されている。
図例において、リンク骨11は、該リンク骨11の基端
を第一親骨5aの先端にピン7bを介して枢結される一
方、該リンク骨11の先端を第二親骨5bの先端近傍に
前記ピン7aを共通軸として枢結されており、同時に受
骨6の先端にも枢結された関係にあるが、リンク骨11
の先端は、受骨6の先端近傍に独立ピンを介して枢結し
ても良い。そこで、中間親骨8及びリンク骨11により
リンク機構12が構成され、第一親骨5a及び第二親骨
5bは、相互に、このリンク機構12を介して屈伸自在
に構成されている。
【0014】従って、折畳洋傘としての通常使用状態に
おける開閉作動に際しては、前記リンク機構12を介し
て、図3に示すような第二親骨5bが第一親骨5aに重
ね合わされた「折畳用の閉傘姿勢」と、図1に示すよう
な第二親骨5bが第一親骨5aの延長線上に位置する状
態の開傘姿勢との間において開閉動作を行う。
おける開閉作動に際しては、前記リンク機構12を介し
て、図3に示すような第二親骨5bが第一親骨5aに重
ね合わされた「折畳用の閉傘姿勢」と、図1に示すよう
な第二親骨5bが第一親骨5aの延長線上に位置する状
態の開傘姿勢との間において開閉動作を行う。
【0015】一方、閉傘状態において、図3に示すよう
な「折畳用の閉傘姿勢」から、前記リンク機構12の反
転を介して、第二親骨5bを第一親骨5aの延長線上に
伸長せしめた「長傘用の閉傘姿勢」に姿勢転換すること
が可能である。
な「折畳用の閉傘姿勢」から、前記リンク機構12の反
転を介して、第二親骨5bを第一親骨5aの延長線上に
伸長せしめた「長傘用の閉傘姿勢」に姿勢転換すること
が可能である。
【0016】尚、第二親骨5bの先端には、第三親骨5
cがピン13を介して反転自在に枢結されており、該第
三親骨5cに引張スプリング14を介して連結された牽
引部材15の延長端を受骨6の連結孔16に係止するこ
とにより、図1に示すような開傘状態においては、第三
親骨5cを牽引部材15により牽引し展開状態に弾発保
持する一方、図3に示すような閉傘状態においては、牽
引部材15を緩めることにより第三親骨5cをスプリン
グ14に抗して第二親骨5bに対し反転自在となるよう
に構成している。
cがピン13を介して反転自在に枢結されており、該第
三親骨5cに引張スプリング14を介して連結された牽
引部材15の延長端を受骨6の連結孔16に係止するこ
とにより、図1に示すような開傘状態においては、第三
親骨5cを牽引部材15により牽引し展開状態に弾発保
持する一方、図3に示すような閉傘状態においては、牽
引部材15を緩めることにより第三親骨5cをスプリン
グ14に抗して第二親骨5bに対し反転自在となるよう
に構成している。
【0017】このような骨組構造において、図1及び図
2に示すように、前記受骨6は、上向きに開口する断面
ほぼU形の溝形部材により構成され、溝底6aを有す
る。これに対して、前記リンク骨11は、図1に示す開
傘完了時及び図2に示す開傘途上時において受骨6の溝
内に嵌合される嵌合部11aを備えている。
2に示すように、前記受骨6は、上向きに開口する断面
ほぼU形の溝形部材により構成され、溝底6aを有す
る。これに対して、前記リンク骨11は、図1に示す開
傘完了時及び図2に示す開傘途上時において受骨6の溝
内に嵌合される嵌合部11aを備えている。
【0018】 リンク骨11は、鋼線条材から成り、第
一親骨5aの先端から延びる基部11cと、該基部11
cから屈曲部11bを介して屈曲され、第二親骨5bの
先端近傍及び/又は受骨6の先端に向けて延びる嵌合部
11aとを備えており、骨組を開きつつ図3に示す閉傘
状態から図1及び図2に示す開傘状態に移行されると、
基部11cを第一親骨5aの先端から受骨6の溝底6a
に向けて延びるように姿勢変更せしめると共に、嵌合部
11aを受骨6の溝内に沿って嵌合せしめる。
一親骨5aの先端から延びる基部11cと、該基部11
cから屈曲部11bを介して屈曲され、第二親骨5bの
先端近傍及び/又は受骨6の先端に向けて延びる嵌合部
11aとを備えており、骨組を開きつつ図3に示す閉傘
状態から図1及び図2に示す開傘状態に移行されると、
基部11cを第一親骨5aの先端から受骨6の溝底6a
に向けて延びるように姿勢変更せしめると共に、嵌合部
11aを受骨6の溝内に沿って嵌合せしめる。
【0019】従って、図3に示す「折畳用の閉傘姿勢」
とした状態から下ロクロ3を上昇せしめて開傘を行うに
際し、図2に示すような傘布(図示せず)の張力が作用
し始める開傘途上の状態において、リンク骨11の嵌合
部11aが受骨6の溝内に収容され、これによりリンク
骨11の横振れを阻止される。換言すれば、リンク骨1
1は、受骨6の軸線に沿わしめられ、そこから外れるこ
とを阻止されているため、これにより第一親骨5aの先
端と第二親骨5bの基端も受骨6の軸線に沿わしめられ
ることになる。従って、従来のように各骨が横振れによ
りバラバラに偏位した姿勢になることはなく、骨組全体
として整然とした姿勢による開傘動作が約束される。
とした状態から下ロクロ3を上昇せしめて開傘を行うに
際し、図2に示すような傘布(図示せず)の張力が作用
し始める開傘途上の状態において、リンク骨11の嵌合
部11aが受骨6の溝内に収容され、これによりリンク
骨11の横振れを阻止される。換言すれば、リンク骨1
1は、受骨6の軸線に沿わしめられ、そこから外れるこ
とを阻止されているため、これにより第一親骨5aの先
端と第二親骨5bの基端も受骨6の軸線に沿わしめられ
ることになる。従って、従来のように各骨が横振れによ
りバラバラに偏位した姿勢になることはなく、骨組全体
として整然とした姿勢による開傘動作が約束される。
【0020】 図2に示す開傘途上状態から、図1に示
すように下ロクロ3を完全上昇してハジキ3aに係合し
た開傘完了状態に至るまで、リンク骨11の嵌合部11
aを受骨6の溝底6aに接当した状態で、該リンク骨1
1は受骨6により強制的に持ち上げられる。従って、図
1に示す開傘完了状態において、嵌合部11aを受骨6
の溝底6aに弾支すると共に、リンク骨11は弓状に弾
曲されつつ溝底6aに対して反発し、これにより第一親
骨5aと第二親骨5bを弾発し、中間親骨8を緊張せし
める弾発機構を構成する。このため、第一親骨5aと第
二親骨5bがグラツキやガタツキを生じるようなことは
なく、リンク機構12におけるリンク骨11により構成
された弾発機構を介して緊張状態に弾発されるので、該
リンク機構12の部分に対応する傘布の張力を充分に支
持することができ、傘布の当該部分に弛みを生じるよう
なことはない。
すように下ロクロ3を完全上昇してハジキ3aに係合し
た開傘完了状態に至るまで、リンク骨11の嵌合部11
aを受骨6の溝底6aに接当した状態で、該リンク骨1
1は受骨6により強制的に持ち上げられる。従って、図
1に示す開傘完了状態において、嵌合部11aを受骨6
の溝底6aに弾支すると共に、リンク骨11は弓状に弾
曲されつつ溝底6aに対して反発し、これにより第一親
骨5aと第二親骨5bを弾発し、中間親骨8を緊張せし
める弾発機構を構成する。このため、第一親骨5aと第
二親骨5bがグラツキやガタツキを生じるようなことは
なく、リンク機構12におけるリンク骨11により構成
された弾発機構を介して緊張状態に弾発されるので、該
リンク機構12の部分に対応する傘布の張力を充分に支
持することができ、傘布の当該部分に弛みを生じるよう
なことはない。
【0021】中棒1を構成する第一分割棒1a、第二分
割棒1b、第三分割棒1cは、伸縮自在に構成されると
共に、伸長位置における姿勢を固定するための係止手段
を備えている。図5に示すように、第三分割棒1cの基
端部には、ほぼV形のスプリング17が内装され、該ス
プリング17の両端に弾支されたボール18、18を第
三分割棒1cの側孔19、19から突出せしめる。これ
に対応して、第二分割棒1bの先端近傍には係合孔2
0、20が設けられており、第一分割棒1a及び第二分
割棒1bを伸長せしめた状態で該係合孔20、20にボ
ール18、18が係合するように構成されている。
割棒1b、第三分割棒1cは、伸縮自在に構成されると
共に、伸長位置における姿勢を固定するための係止手段
を備えている。図5に示すように、第三分割棒1cの基
端部には、ほぼV形のスプリング17が内装され、該ス
プリング17の両端に弾支されたボール18、18を第
三分割棒1cの側孔19、19から突出せしめる。これ
に対応して、第二分割棒1bの先端近傍には係合孔2
0、20が設けられており、第一分割棒1a及び第二分
割棒1bを伸長せしめた状態で該係合孔20、20にボ
ール18、18が係合するように構成されている。
【0022】図5及び図6に示すように、第二分割棒1
bの基端部には、ほぼV形のスプリング21が内装さ
れ、該スプリングの一端にはボール受部22が形成さ
れ、他端には外向きに弧状に湾曲形成されたハジキ23
が形成されている。スプリング21を第二分割棒1bに
内装した状態で、ボール受部22に保持されたボール2
4が第二分割棒1bのボール孔25から突出され、前記
ハジキ23が第二分割棒1bのハジキ孔26から突出さ
れる。これに対応して、第一分割棒1aの先端近傍に
は、前記ハジキ23及びボール24に同時に係合するよ
うにそれぞれ組とされた、第一ハジキ係合孔27及び第
一ボール係合孔28の組と、第二ハジキ係合孔29及び
第二ボール係合孔30の組とが設けられている。
bの基端部には、ほぼV形のスプリング21が内装さ
れ、該スプリングの一端にはボール受部22が形成さ
れ、他端には外向きに弧状に湾曲形成されたハジキ23
が形成されている。スプリング21を第二分割棒1bに
内装した状態で、ボール受部22に保持されたボール2
4が第二分割棒1bのボール孔25から突出され、前記
ハジキ23が第二分割棒1bのハジキ孔26から突出さ
れる。これに対応して、第一分割棒1aの先端近傍に
は、前記ハジキ23及びボール24に同時に係合するよ
うにそれぞれ組とされた、第一ハジキ係合孔27及び第
一ボール係合孔28の組と、第二ハジキ係合孔29及び
第二ボール係合孔30の組とが設けられている。
【0023】図6(A)に示すように、上述の図4に基
づき説明した「長傘用の閉傘姿勢」において、通常時、
第二分割棒1bのハジキ23及びボール24には、第一
分割棒1aの第一ハジキ係合孔27及び第一ボール係合
孔28が係合しており、第一分割棒1aは第二分割棒1
bに対して伸長せしめられた状態にある。そして、この
状態において、閉傘位置にある下ロクロ3は、ロクロ係
止孔3bを介して第一ハジキ係合孔27から突出せしめ
られたハジキ23の先端に係止している。また、親骨
5、図示実施例では、第三親骨5cは、先端に形成した
露先31を手元4から距離Lだけ離して位置せしめる。
尚、手元4は、露先31に向けて椀状に開口する露先止
32を形成している。
づき説明した「長傘用の閉傘姿勢」において、通常時、
第二分割棒1bのハジキ23及びボール24には、第一
分割棒1aの第一ハジキ係合孔27及び第一ボール係合
孔28が係合しており、第一分割棒1aは第二分割棒1
bに対して伸長せしめられた状態にある。そして、この
状態において、閉傘位置にある下ロクロ3は、ロクロ係
止孔3bを介して第一ハジキ係合孔27から突出せしめ
られたハジキ23の先端に係止している。また、親骨
5、図示実施例では、第三親骨5cは、先端に形成した
露先31を手元4から距離Lだけ離して位置せしめる。
尚、手元4は、露先31に向けて椀状に開口する露先止
32を形成している。
【0024】そこで、図6(B)に示すように、手元4
を押し込むことにより第一分割棒1aを第二分割棒1b
に対して収縮方向に移動せしめると、ハジキ23及びボ
ール24がスプリング21に抗して後退した後に突出
し、第二ハジキ係合孔29及び第二ボール係合孔30に
係合し、そこで第一分割棒1aを停止せしめる。この第
一分割棒1aの移動量、即ち、第一ハジキ係合孔27と
第二ハジキ係合孔29の間の距離は、前述した距離Lよ
り僅かに大きい、即ち、L+αであり、これの位置にお
いて手元4の露先止32が親骨群の露先31を抱持す
る。
を押し込むことにより第一分割棒1aを第二分割棒1b
に対して収縮方向に移動せしめると、ハジキ23及びボ
ール24がスプリング21に抗して後退した後に突出
し、第二ハジキ係合孔29及び第二ボール係合孔30に
係合し、そこで第一分割棒1aを停止せしめる。この第
一分割棒1aの移動量、即ち、第一ハジキ係合孔27と
第二ハジキ係合孔29の間の距離は、前述した距離Lよ
り僅かに大きい、即ち、L+αであり、これの位置にお
いて手元4の露先止32が親骨群の露先31を抱持す
る。
【0025】尚、第一分割棒1aを前述のように収縮移
動せしめる間、ハジキ23は、下ロクロ3のロクロ係止
孔3bから逸脱するが、第一分割棒1aが所定位置に移
動されたとき、第二ハジキ係合孔29を通過して再度ロ
クロ係止孔3bに係止し、下ロクロ3の自由な移動を防
止する。
動せしめる間、ハジキ23は、下ロクロ3のロクロ係止
孔3bから逸脱するが、第一分割棒1aが所定位置に移
動されたとき、第二ハジキ係合孔29を通過して再度ロ
クロ係止孔3bに係止し、下ロクロ3の自由な移動を防
止する。
【0026】
【考案の効果】請求項1に記載の本考案によれば、分割
された第一親骨5a及び第二親骨5bをリンク機構12
により連結した脆弱な骨組構造の折畳及び長傘兼用の洋
傘において、開傘動作時に、リンク骨11の嵌合部11
aが受骨6の溝内に収容される構成であるから、リンク
骨11が受骨6の軸線に沿わしめられ、これに伴い第一
親骨5aの先端と第二親骨5bの基端も受骨6の軸線に
沿わしめられることになるので、従来のように各骨が横
振れによりバラバラに偏位した姿勢になることはない。
その結果、骨の横振れやグラツキを生じることはなく、
開傘動作をスムースに行うことが可能になり、しかも、
骨の横振れを防止しつつ、骨の枢結部分7a、7b、9
a、9bを折損から保護するという効果がある。
された第一親骨5a及び第二親骨5bをリンク機構12
により連結した脆弱な骨組構造の折畳及び長傘兼用の洋
傘において、開傘動作時に、リンク骨11の嵌合部11
aが受骨6の溝内に収容される構成であるから、リンク
骨11が受骨6の軸線に沿わしめられ、これに伴い第一
親骨5aの先端と第二親骨5bの基端も受骨6の軸線に
沿わしめられることになるので、従来のように各骨が横
振れによりバラバラに偏位した姿勢になることはない。
その結果、骨の横振れやグラツキを生じることはなく、
開傘動作をスムースに行うことが可能になり、しかも、
骨の横振れを防止しつつ、骨の枢結部分7a、7b、9
a、9bを折損から保護するという効果がある。
【0027】 特に本考案によれば、鋼線条材により構
成したリンク骨11が、開傘時に、第一親骨5aの先端
から受骨6の溝底6aに向けて延びる基部11cと、該
基部11cから屈曲部11bを介して屈曲され受骨6の
溝内に沿って嵌合されると共に該溝底6aに弾支される
嵌合部11aを備え、受骨6の溝底6a上で反発して弓
状に弾曲するリンク骨11により第一親骨5a及び第二
親骨5bを弾発する弾発機構を構成したものであるか
ら、リンク骨11の嵌合部11aを受骨6の溝底6aに
接当せしめた開傘途上状態から、下ロクロ3を完全上昇
せしめた開傘完了状態に至るまでの間に、リンク骨11
を受骨6により強制的に持ち上げ、嵌合部11aを受骨
6の溝底6aに弾支せしめた状態で、リンク骨11を弓
状に弾曲せしめることができ、これにより第一親骨5a
と第二親骨5bが弾発され中間親骨8を緊張せしめ、そ
の結果、第一親骨5aと第二親骨5bがグラツキやガタ
ツキを生じるようなことはない。このため、弾発機構を
構成したリンク骨11によりリンク機構12を緊張状態
に弾発せしめ、第一親骨5aと第二親骨5bの間におい
て傘布の張力を充分に支持することができ、傘布の当該
部分に弛みを生じないという効果がある。
成したリンク骨11が、開傘時に、第一親骨5aの先端
から受骨6の溝底6aに向けて延びる基部11cと、該
基部11cから屈曲部11bを介して屈曲され受骨6の
溝内に沿って嵌合されると共に該溝底6aに弾支される
嵌合部11aを備え、受骨6の溝底6a上で反発して弓
状に弾曲するリンク骨11により第一親骨5a及び第二
親骨5bを弾発する弾発機構を構成したものであるか
ら、リンク骨11の嵌合部11aを受骨6の溝底6aに
接当せしめた開傘途上状態から、下ロクロ3を完全上昇
せしめた開傘完了状態に至るまでの間に、リンク骨11
を受骨6により強制的に持ち上げ、嵌合部11aを受骨
6の溝底6aに弾支せしめた状態で、リンク骨11を弓
状に弾曲せしめることができ、これにより第一親骨5a
と第二親骨5bが弾発され中間親骨8を緊張せしめ、そ
の結果、第一親骨5aと第二親骨5bがグラツキやガタ
ツキを生じるようなことはない。このため、弾発機構を
構成したリンク骨11によりリンク機構12を緊張状態
に弾発せしめ、第一親骨5aと第二親骨5bの間におい
て傘布の張力を充分に支持することができ、傘布の当該
部分に弛みを生じないという効果がある。
【図1】本考案の1実施例を開傘状態にて示す要部断面
図である。
図である。
【図2】本考案の1実施例を開傘途上状態にて示す要部
断面図である。
断面図である。
【図3】本考案の1実施例を折畳用の閉傘姿勢にて示す
側面図である。
側面図である。
【図4】本考案の1実施例を長傘用の閉傘姿勢にて示す
側面図である。
側面図である。
【図5】本考案の1実施例における中棒の要部を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図6】本考案の1実施例における露先止装置を示して
おり、(A)は露先を解放した状態の要部縦断面図、
(B)は露先を抱持した状態の要部縦断面図である。
おり、(A)は露先を解放した状態の要部縦断面図、
(B)は露先を抱持した状態の要部縦断面図である。
1 中棒 1a 第一分割棒 1b 第二分割棒 1c 第三分割棒 2 上ロクロ 3 下ロクロ 3b ロクロ係止孔 4 手元 5 親骨 5a 第一親骨 5b 第二親骨 5c 第三親骨 6 受骨 6a 溝底 8 中間親骨 11 リンク骨 11a 嵌合部 11b 屈曲部 12 リンク機構 21 スプリング 22 ボール受部 23 ハジキ 24 ボール 25 ボール孔 26 ハジキ孔 27 第一ハジキ係合孔 28 第一ボール係合孔 29 第二ハジキ係合孔 30 第二ボール係合孔 31 露先 32 露先止
Claims (1)
- 【請求項1】 伸縮自在な中棒1の上部に固定された上
ロクロ2に枢支された親骨5と、前記上ロクロ2の下方
にて中棒1に摺動自在に外挿された下ロクロ3に枢支さ
れた受骨6とを備え、前記親骨5を上ロクロ2に枢支さ
れた第一親骨5aと、前記受骨6の先端に枢結された第
二親骨5bとに分割すると共に、第一親骨5aの先端近
傍と第二親骨5bの先端との間に枢結された中間親骨8
と、第一親骨5aの先端と第二親骨5bの先端近傍及び
/又は受骨6の先端との間に枢結されたリンク骨11と
から成るリンク機構12を介して前記第一親骨5aと第
二親骨5bを相互に屈伸自在に構成して成る折畳及び長
傘兼用の洋傘において、 前記受骨6を上向きに開口する断面ほぼU形の溝形部材
により構成すると共に、前記リンク骨11を鋼線条材に
より構成して成り、前記リンク骨11は、開傘時に、第
一親骨5aの先端から受骨6の溝底6aに向けて延びる
基部11cと、該基部11cから屈曲部11bを介して
屈曲され受骨6の溝内に沿って嵌合されると共に該溝底
6aに弾支される嵌合部11aを備え、受骨6の溝底6
a上で反発して弓状に弾曲するリンク骨11により第一
親骨5a及び第二親骨5bを弾発する弾発機構を構成し
て成ることを特徴とする折畳及び長傘兼用の洋傘。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992083896U JP2517321Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 折畳及び長傘兼用の洋傘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992083896U JP2517321Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 折畳及び長傘兼用の洋傘 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638634U JPH0638634U (ja) | 1994-05-24 |
JP2517321Y2 true JP2517321Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=13815399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992083896U Expired - Lifetime JP2517321Y2 (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 折畳及び長傘兼用の洋傘 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517321Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2323485A1 (de) * | 1973-05-10 | 1974-11-28 | Bosch Gmbh Robert | Flammstartanlage fuer selbstzuendende brennkraftmaschinen |
JPS5025355A (ja) * | 1973-07-06 | 1975-03-18 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP1992083896U patent/JP2517321Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0638634U (ja) | 1994-05-24 |
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