JP4766246B2 - 上閉じ式傘 - Google Patents
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Description
このような問題点を解決するものとして、下ロクロを手元方向(下方向)に引き寄せることにより傘を石突方向(上方向)に閉じる傘が知られている。一例として、特開平11−276223号公報には、閉じると濡れた面が内側に隠れる雨傘が開示されている。この発明は柄の先端に固定された上ロクロと、該上ロクロより下部で摺動可能に設けられた下ロクロと、下ロクロに軸止めされた主骨(親骨)と、上ロクロおよび主骨の中間部に軸止めされた受骨と、主骨及び受骨に取付けられると共に、周辺部が主骨の各先端に固定された防水シートとを備え、主骨及び受骨が弾性体を介することにより伸縮自在に形成されている。
本発明は、従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、雨天時に、特に、乗用車への乗降に際して使用される傘として好適なものとすることであり、簡易な構造で、開閉操作に優れた上閉じ式の傘を提供することである。
前記主骨上における前記取付け部位は、前記上ロクロまでの距離を前記受骨の長さより短くすることにより、前記下ロクロの前記石突方向への操作で、前記防水シートが前記中棒の先端に向けて閉じるように構成されており、
前記傘は、前記防水シートに張りを付与する線条の補助骨を備え、該補助骨が前記受骨の基端側または下ロクロに軸支されると共に、前記主骨の先端部に設けた筒状の取付け具に挿入されて設けられており、前記補助骨は、先端が取付け具の先方に突き出ることにより、防水シート全体が外側に引き伸ばされて前記防水シートに張りを付与することを特徴とする。
請求項2の発明は、前記上ロクロ及び下ロクロが、それぞれの外周壁に前記石突方向に開口して形成したガイド構を備え、また、前記主骨及び受骨が、前記ガイド構内で軸支されて設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記中棒に嵌合させて設けた前記上ロクロの外径が、前記下ロクロの外径より小さくして形成し、傘を閉じた際に、前記主骨の軸支位置が前記受骨の軸支位置より内側になるようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記傘が、前記上ロクロが前記中棒から抜けないように、前記中棒に固定して設けられた前記石突と、前記上ロクロ及び下ロクロ間に、互いに外側に付勢するように設けられたバネと、前記下ロクロを前記中棒の所定部に留めるハジキと、を備え、前記傘の開状態が、前記ハジキで維持されることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記手元に前記ハジキの進退を操作する操作ボタンを設け、前記ハジキを前記中棒内に後退させることにより、閉じた状態で、前記上ロクロ及び下ロクロを前記手元方向に移動することができるようにしたことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記傘が、前記下ロクロに嵌合させた円筒形状のグリップカップを備え、前記下ロクロの上下長さ内で、前記グリップカップを上方に摺動させて、前記防水シートを前記中棒側に窄ませることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記傘が、前記中棒に嵌合させた円筒形状のグリップカップを備え、前記中棒の長さ内で、前記グリップカップを上方に摺動させて、前記防水シートを前記中棒側に窄ませることを特徴とする。
請求項8の発明は、前記グリップカップが、その上縁に、前記防水シートの開閉作動を補助する回転体または前記石突方向へ開口させて凹部を備えていることを特徴とする。
請求項9の発明は、前記傘が、前記傘を窄ませて収納する収納ケースを前記中棒に嵌合させて備えていることを特徴とする。
請求項11の発明は、筒状の外装ケースと該外装ケース内に挿入させて設けた中棒と、前記外装ケースの先端部で放射状に開くように設けた線条の主骨と、該主骨を操作する線条の操作子と、該操作子を覆うように設けた防水シートと、を備えて構成された傘であって、前記傘は、前記操作子を前記主骨の先端部および前記中棒の先端部に固着させ、且つ、前記主骨を該主骨の後端部において、前記操作子を挿通させた第3の挿通部材に固着させ、さらに、前記第3の挿通部材を前記外装ケースに固着させることにより、前記中棒の操作で、前記主骨の開閉ができるようにし、前記防水シートと前記中棒との間を、それぞれの中心部で連結するように、連結糸が設けられていることを特徴とする。
請求項12の発明は、筒状の外装ケースと該外装ケース内に挿入させて設けた中棒と、前記外装ケースの先端部で放射状に開くように設けた線条の主骨と、該主骨を操作する線条の操作子と、該操作子を覆うように設けた防水シートと、を備えて構成された傘であって、前記傘は、前記操作子を前記主骨の先端部および前記中棒の先端部に固着させ、且つ、前記主骨を該主骨の後端部において、前記操作子を挿通させた第4の挿通部材に固着させ、さらに、前記主骨および前記操作子を挿通させた第5の挿通部材を前記第4の挿通部材より先端側に設け、前記第5の挿通部材を前記外装ケースに固着させることにより、前記中棒の操作で、前記主骨の開閉ができるようにし、前記防水シートと前記中棒との間を、それぞれの中心部で連結するように、連結糸が設けられていることを特徴とする。
上ロクロの外径が下ロクロの外径より小さく形成され、主骨の軸支位置が受骨の軸支位置より内側になるようにしたことにより、閉じた傘が容易に窄める。
上ロクロ及び下ロクロの間にバネを設けることにより、傘の開状態がバネで促され、傘の開操作が容易になる。また、傘の開状態はハジキが下ロクロを中棒の所定部に留めることで維持される。
ハジキの進退を手元の操作ボタンにより行い得るように構成し、また、これにより、ハジキを中棒の内部に後退させて、上ロクロ及び下ロクロを一緒に手元側に引き寄せて、閉じた状態の傘全体の長さを短くすることができる。
主骨の取付け具に挿入させて設けられた補助骨は、傘を開いた際に、主骨の先端方向に伸び、防水シートに張りを与える。
グリップカップを備えることにより、下ロクロを中棒の先端へ移動させる傘の閉じ操作が、直接主骨や受骨に触れることなくできる。また、グリップカップの上端縁には、回転体もしくは凹部が設けられているので、傘を閉じる際にガイドの役割を果たし閉じる操作が容易になる。
また、グリップカップを介して防水シート、主骨、受骨、補助骨が束ねられて把持されることにより、閉じた防水シートを手元側に引き寄せる操作が容易になる。
傘の中棒に嵌合させて設けた収納ケースは、傘を窄めると同時に、傘を収納することができる。
防水シートと中棒との間を、それぞれの中心部で連結するように、連結糸が設けられていることにより、防水シートの開閉がスムーズになる。
2 受骨
3 上ロクロ
4 下ロクロ
4a 摺動面
5 バネ
7 中棒
10 上閉じ式傘
15 補助骨
16 グリップカップ
16a 凹部
17 取付け具
18 回転体
20、35 防水シート
21 収納ケース
32 操作子
34 外装ケース
40、40a 固定具
41 第1の挿通部材
42 第2の挿通部材
43 第3の挿通部材
44 第4の挿通部材
45 第5の挿通部材
補助骨15は、一端が受骨2の後部(下ロクロ4に軸支されている受骨2の軸支付近)に軸支され、他端は、主骨1の先端部(図中B部分)に設けられた筒状の取付け具17(図8参照)に挿入して設けられる。尚、図は省略するが、補助骨15の一端を受骨2とともに下ロクロ4に軸支し、他端を主骨1の先端部に設けた筒状の取付け具17に挿入して形成してもよい。
傘を開くと補助骨15の先端がさらに突き出る構成により、防水シートに張りを付与できる理由は、以下の通りである。
即ち、補助骨15は、傘を開くと図8の(b)に示すように、補助骨15の先端がさらに突き出て、筒状の取付け具17を頂点とした山形状になっているが、これをさらに開いて図5の状態にすると、図5の補助骨15で示す通り直線状になる。
図5において、下ロクロ4から補助骨15の先端に至る長さは、図8の山形の状態での下ロクロ4(図8には表示なし)から補助骨15の先端に至る水平距離より、長くなることは、簡単な図形の特性から容易に理解できることである。
即ち、図5の下ロクロ4から補助骨15の先端に至る補助骨15の長さは、図8では山形となっている補助骨15の長さと同じであり、図8で山形の補助骨15が傘を開くと直線になるため、山形をなす3角形の両斜辺が直線状になれば3角形の底辺より長くなることになり、これは、3角形の2辺の和は他の1辺より大であるという定理より明らかである。
従って、補助骨15の先端と連結されている主骨1及び防水シートも引き伸ばされ、張りを与えることが出来る。
補助骨15は、主骨1の延長線上に伸びるので、主骨1より柔軟性の高い材質とするか、もしくは、より細い線材で形成し、主骨1の内側に取り込まれる構造とするのがよい。
補助骨15の先端は、上述した通り取付け具17に嵌挿させて取り付けるが、補助骨15の後端は受骨2の後部に軸支して取り付けられる。このような、補助骨15の取り付け構造において、補助骨15の後端を下ロクロ4に軸支して、補助骨15に受骨2を軸支すること、もしくは、それぞれ、補助骨15及び受骨2を同軸で下ロクロ4に軸支すること等、適宜実施される。
上閉じ式傘10を閉じた状態から開く際には、中棒7を上方向に操作(開操作)して、操作子32および主骨1を第5の挿通部材45内で摺動させ、第5の挿通部材45を第4の挿通部材44に当接させ、第4の挿通部材44の移動が規制された後に、更に、中棒7を上方向に操作することにより、操作子32を撓ませる。これにより、シート部(主骨1および防水シート35)は、外装ケース34の外側に開く。
乗用車から降りる際は、車のドアを少しだけ開け、車体とドアの間に隙間を作り、その隙間に傘を先端から突き出す。収納された状態の傘の上部だけ突き出しさえすれば、開操作することにより傘は下方向に開き、傘が車体とドアの間を覆う形となるので、その後にドアを開けて出てゆけば雨に濡れることはない。
Claims (12)
- 先端に石突を設けると共に、後端に手元を設けた長尺な中棒と、前記中棒の長尺方向に摺動可能に嵌合させて設けた上ロクロ及び下ロクロと、前記石突側の前記上ロクロに軸支した線条の主骨と、前記手元側に設けた下ロクロに軸支すると共に前記主骨の取付け部位に軸支した線条の受骨と、前記主骨を覆うと共に、前記主骨を放射状に止着する防水シートと、を備えた傘において、
前記主骨上における前記取付け部位は、前記上ロクロまでの距離を前記受骨の長さより短くすることにより、前記下ロクロの前記石突方向への操作で、前記防水シートが前記中棒の先端に向けて閉じるように構成されており、
前記傘は、前記防水シートに張りを付与する線条の補助骨を備え、該補助骨が前記受骨の基端側または下ロクロに軸支されると共に、前記主骨の先端部に設けた筒状の取付け具に挿入されて設けられており、前記補助骨は、先端が取付け具の先方に突き出ることにより、防水シート全体が外側に引き伸ばされて前記防水シートに張りを付与することを特徴とする上閉じ式傘。 - 前記上ロクロ及び下ロクロは、それぞれの外周壁に前記石突方向に開口して形成したガイド構を備え、また、前記主骨及び受骨が、前記ガイド構内で軸支されて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の上閉じ式傘。
- 前記中棒に嵌合させて設けた前記上ロクロの外径は、前記下ロクロの外径より小さくして形成し、傘を閉じた際に、前記主骨の軸支位置が前記受骨の軸支位置より内側になるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の上閉じ式傘。
- 前記傘は、前記上ロクロが前記中棒から抜けないように、前記中棒に固定して設けられた前記石突と、前記上ロクロ及び下ロクロ間に、互いに外側に付勢するように設けられたバネと、前記下ロクロを前記中棒の所定部に留めるハジキと、を備え、前記傘の開状態が、前記ハジキで維持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の上閉じ式傘。
- 前記手元に前記ハジキの進退を操作する操作ボタンを設け、前記ハジキを前記中棒内に後退させることにより、閉じた状態で、前記上ロクロ及び下ロクロを前記手元方向に移動することができるようにしたことを特徴とする請求項4記載の上閉じ式傘。
- 前記傘は、前記下ロクロに嵌合させた円筒形状のグリップカップを備え、前記下ロクロの上下長さ内で、前記グリップカップを上方に摺動させて、前記防水シートを前記中棒側に窄ませることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の上閉じ式傘。
- 前記傘は、前記中棒に嵌合させた円筒形状のグリップカップを備え、前記中棒の長さ内で、前記グリップカップを上方に摺動させて、前記防水シートを前記中棒側に窄ませることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の上閉じ式傘。
- 前記グリップカップは、その上縁に、前記防水シートの開閉作動を補助する回転体または前記石突方向へ開口させて凹部を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載の上閉じ式傘。
- 前記傘は、前記傘を窄ませて収納する収納ケースを前記中棒に嵌合させて備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の上閉じ式傘。
- 筒状の外装ケースと該外装ケース内に挿入させて設けた中棒と、前記外装ケースの先端部で放射状に開くように設けた線条の主骨と、該主骨を操作する線条の操作子と、該操作子を覆うように設けた防水シートと、を備えて構成された傘であって、
前記傘は、前記操作子を前記主骨の先端部および前記中棒の先端部に固着させ、且つ、前記主骨を該主骨の後端部において、前記中棒に嵌合させて設けた第1の挿通部材に固着させ、さらに、前記第1の挿通部材を前記外装ケースに摺動自在に嵌合させることにより、前記中棒の操作で前記主骨の開閉ができるようにし、
前記主骨を2分割すると共に2分割部分を支軸で連結することで、先端側の主骨が手元側の主骨に対して折れ自在になるようにし、さらに、前記手元側の主骨および前記操作子を挿通させる第2の挿通部材を設けると共に、前記第2の挿通部材を前記外装ケースに固着させ、
前記防水シートと前記中棒との間を、それぞれの中心部で連結するように、連結糸が設けられていることを特徴とする上閉じ式傘。 - 筒状の外装ケースと該外装ケース内に挿入させて設けた中棒と、前記外装ケースの先端部で放射状に開くように設けた線条の主骨と、該主骨を操作する線条の操作子と、該操作子を覆うように設けた防水シートと、を備えて構成された傘であって、
前記傘は、前記操作子を前記主骨の先端部および前記中棒の先端部に固着させ、且つ、前記主骨を該主骨の後端部において、前記操作子を挿通させた第3の挿通部材に固着させ、さらに、前記第3の挿通部材を前記外装ケースに固着させることにより、前記中棒の操作で、前記主骨の開閉ができるようにし、
前記防水シートと前記中棒との間を、それぞれの中心部で連結するように、連結糸が設けられていることを特徴とする上閉じ式傘。 - 筒状の外装ケースと該外装ケース内に挿入させて設けた中棒と、前記外装ケースの先端部で放射状に開くように設けた線条の主骨と、該主骨を操作する線条の操作子と、該操作子を覆うように設けた防水シートと、を備えて構成された傘であって、
前記傘は、前記操作子を前記主骨の先端部および前記中棒の先端部に固着させ、且つ、前記主骨を該主骨の後端部において、前記操作子を挿通させた第4の挿通部材に固着させ、さらに、前記主骨および前記操作子を挿通させた第5の挿通部材を前記第4の挿通部材より先端側に設け、前記第5の挿通部材を前記外装ケースに固着させることにより、前記中棒の操作で、前記主骨の開閉ができるようにし、
前記防水シートと前記中棒との間を、それぞれの中心部で連結するように、連結糸が設けられていることを特徴とする上閉じ式傘。
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