JP2003235622A - 傘 - Google Patents

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JP2003235622A
JP2003235622A JP2002037994A JP2002037994A JP2003235622A JP 2003235622 A JP2003235622 A JP 2003235622A JP 2002037994 A JP2002037994 A JP 2002037994A JP 2002037994 A JP2002037994 A JP 2002037994A JP 2003235622 A JP2003235622 A JP 2003235622A
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umbrella
ribs
wheel
covering
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JP2002037994A
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Noriyuki Takahashi
典之 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘を閉じたときの水滴の飛散や、濡れた面と
衣服などとの接触を防止することができる傘を提供す
る。 【解決手段】 両端に柄12と石突き20を設けた中棒
14には、石突き20の下端に固定された上ろくろ3
0,中棒14に沿ってスライド可能な下ろくろ50が設
けられている。上ろくろ30には吊骨70の端部74が
回動可能に接続され、下ろくろ50には張り布110を
設けた親骨80の端部84が回動可能に連結される。そ
して、親骨80の略中央位置には、回動連結具90を介
して吊骨70の他方の端部72が回動可能に連結され
る。下ろくろ50とともに端部84を柄12側にスライ
ドさせると、親骨80は吊骨70との連結部を支点とす
る回転により次第に露先108側が上昇し、張り布11
0の濡れた面が内側に収納されるように傘10が閉じら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傘に関し、特に、閉
じるときの水滴の飛散や濡れた面との接触を防止するの
に好適な傘に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来の傘は、図4に一例を示すように、中
棒202の一端に石突き204,他端に柄206を設け
るとともに、前記石突き204の下部に上ろくろ208
を固定している。そして、該上ろくろ208に、上下に
回動可能に連結された親骨210が放射状に張り出して
おり、その上面側は防水性や撥水性を有する張り布で2
12で覆われている。張り布212の縁側は、適宜位置
で前記親骨210の端部に固定され、露先214などで
その端部が覆われる。前記中棒202には、前記上ろく
ろ208と柄206との間に、前記中棒202を上下に
スライド可能な下ろくろ216が設けられている。下ろ
くろ216には、受骨218の一端が回動可能に接続さ
れており、該受骨218の他端は、前記親骨210の略
中間位置に回動可能に連結されている。そして、傘20
0の使用時には、前記下ろくろ216を中棒202の上
部の上はじき220で固定し、非使用時には下ろくろ2
16を下はじき222で固定して畳んで収容し、バンド
224などで固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た背景技術では、傘200を閉じるときに、張り布21
2の濡れた側の面が表になるように折り畳まれるため、
濡れた面からの水滴の飛散が生じる。また、バンド22
4などで細く巻き留めても、濡れた面が表になっている
限り、人込みを歩いたり混雑した電車やバスなどに乗車
したりした場合に自分や周囲の人の衣服や持ち物に触れ
て濡らしてしまったり、自動車内に持ち込んで車内やシ
ートを濡らしてしまうことがある。このため、傘に付属
の収容用袋や、外出先ではデパートや飲食店などの施設
に用意されたビニール袋などに収容することもある。
【0004】しかし、付属の袋に使用の度に傘を収納す
るのは手間がかかるばかりか、袋自体を持ち運ばなけれ
ばならず不便である。デパートなどに備え付けのビニー
ル袋は、袋の内部に溜まった水の重さにより気が付かな
いうちに傘から抜けて落ちていたり、使用後の始末に困
るという煩わしさがある。また、いずれの方法にして
も、バンド224で巻き留める際や袋に収容するときに
は、張り布212の濡れた面に多少なりとも手が触れて
しまうため、手が濡れるのを完全に避けることはできな
い。
【0005】この発明は、以上の点に着目したもので、
閉じた状態,すなわち収容状態において、張り布の濡れ
た面からの水滴の飛散や濡れた面との接触などを防止す
ることができる傘を提供することを、その目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の傘は、一端に柄が設けられた軸,該軸に沿
ってスライド可能に設けられたスライド手段,該スライ
ド手段に放射状に複数設けられており、一端が前記スラ
イド手段に回動可能に連結されるとともに、全体が湾曲
した第1の骨,該複数の第1の骨に跨って連続して設け
られるとともに、前記スライド手段側の縁部が該スライ
ド手段の一部を覆う非透水性を有する第1の被覆手段,
前記軸の他端側に固定されており、前記スライド手段と
係合する固定手段,該固定手段に放射状に複数本設けら
れており、一端が前記固定手段に回動可能に連結される
とともに、他端が前記第1の骨の略中央部で回動可能に
連結される第2の骨,を備えるとともに、前記スライド
手段を前記柄の方向にスライドさせたときに、前記第1
の被覆手段の濡れ面が前記軸側となることを特徴とす
る。
【0007】主要な形態の一つは、前記スライド手段
に、前記第1の被覆手段の縁部からの浸水を防止する第
1の防水手段を設けたことを特徴とする。他の形態は、
前記第1の骨に着脱可能な連結手段,を備えるととも
に、該連結手段によって、前記第1の骨及び第2の骨を
回動可能に連結したことを特徴とする。更に他の形態
は、前記連結手段は、前記第1の被覆手段に形成された
開口部を介して前記第1の骨に着脱可能であることを特
徴とする。更に他の形態は、前記連結手段に、前記第1
の被覆手段の開口部からの浸水を防止する第2の防水手
段を設けたことを特徴とする。
【0008】更に他の形態は、前記第1の被覆手段が、
前記第1の骨の表裏両面を覆うことを特徴とする。更に
他の形態は、前記第1の骨に、少なくとも一つ以上の曲
折部を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記
第2の骨を被覆する第2の被覆手段,を設けたことを特
徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、
以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の全体
を示す斜視図であり、同図(A)は、傘を開いた状態を
示し、同図(B)は傘を閉じた状態を示すものである。
図2は、本実施形態の主要断面を示すもので、前記図1
(A)を#A−#A線に沿って切断した断面を矢印方向
に見た状態が図2(A)に示されており、前記図1
(B)を#B−#B線に沿って切断した断面を矢印方向
に見た状態が図2(B)に示されている。図3(A)
は、本実施形態の組み立ての様子を一部拡大して示す分
解斜視図であり、同図(A)を#C−#C線に沿って切
断した断面を矢印方向に見た状態が同図(B)及び
(C)に示されている。
【0010】これらの図に示すように、本実施形態の傘
10は、中棒14に放射状に複数設けられた親骨80
に、張り布110を設けたものであり、前記親骨80の
略中央位置には、吊骨70が回動連結具90によって回
動可能に連結されている。前記中棒14は、一端に使用
者が手で持つための柄12が設けられており、他端に石
突き20が設けられている。なお、ここでは、説明の都
合上、石突き20が設けられた側を傘10の上端とし、
柄12が設けられた側を下端とする。前記中棒14とし
ては、例えば、金属などが用いられ、柄12,石突き2
0としては、例えば、金属,木材,プラスチックなどが
用いられる。
【0011】このほか、中棒14には、前記石突き20
の下端に固定された上ろくろ30,該上ろくろ30の下
端に係合するとともに、前記中棒14に対して上下にス
ライド可能な下ろくろ50が設けられている。これら上
ろくろ30,下ろくろ50もプラスチックや金属あるい
は木材などが使用される。更に、中棒14の適宜位置に
は、前記下ろくろ50を、傘10を開いた状態で固定す
るための上はじき16,傘10を閉じた状態で固定する
ための下はじき18が設けられている。これら上はじき
16,下はじき18は、通常、中棒14と同じく金属な
どにより構成されており、バネ機構などによって前記中
棒14内にほぼ全体が収納可能となっている。以下、こ
れら各部について順を追って説明する。
【0012】最初に、中棒14の上端に固定された石突
き20について説明する。石突き20の内部には、前記
中棒14を通すための挿通部22が形成されており、該
挿通部22の上端側は中棒14の先端が露出しないよう
に閉口している。一方、前記挿通部22の下端側は、該
挿通部22よりも断面の径が大きくなっており、上ろく
ろ30の上端部と嵌合する凹部24が形成されている。
【0013】次に、上ろくろ30は、全体が略円筒形状
に構成されており、その内部には中棒14を通すための
中空の挿通部32が形成されている。該挿通部32の下
端側は、該挿通部32よりも断面の径が大きく設定され
ており、下ろくろ50の上端部と係合する凹部36が形
成されている。この凹部36の上方には、吸水材44が
設けられている(図2参照)。また、上ろくろ30の上
端には、前記石突き20の下端の凹部24と嵌合するた
めの凸部34が形成されている。該凸部34の外径は、
前記石突き20の凹部24の径よりも若干小さく設定さ
れている。
【0014】また、上ろくろ30の側面の略中間位置に
は、吊骨70を回動可能に連結するための突出部38
が、全周にわたってリング状に設けられている。前記突
出部38には、図3に示すように、適宜間隔をおいて中
棒14の軸方向に複数の溝40が放射状に形成されてお
り、これら隣接する溝40間に吊掛部42が設けられて
いる。該吊掛部42には、後述する吊骨70の端部74
が回動可能に連結される。
【0015】次に、下ろくろ50について説明する。下
ろくろ50も、全体が略円筒形状に構成されており、そ
の内部には、中棒14を挿通するための中空の挿通部5
2が形成されている。該下ろくろ50の上端は、前記上
ろくろ30と係合するための凸部54となっており、該
凸部54の外径は、前記下ろくろ30の凹部36の径よ
りも若干小さくなるように設定されている。また、この
凸部54の側面には、全周にわたって2つの溝56が適
宜間隔をおいて平行に形成されている。該溝56は、張
り布110の中心側ないし内周側の縁部120を埋め込
むためのものである。
【0016】前記凸部54の下方には、下ろくろの側面
の全周にわたって、親骨80を回動可能に連結するため
の突出部58がリング状に設けられている。前記突出部
58には、図3に示すように、適宜間隔をおいて前記中
棒14の軸方向に複数の溝60が放射状に形成されてお
り、これら隣接する溝60間には吊掛部62が設けられ
ている。なお、これら溝60及び吊掛部62は、前記上
ろくろ30と連結したときに、該上ろくろ30の溝40
及び吊掛部42と、中棒14の軸方向に沿って概略一致
する位置に設けられている。前記吊掛部62には、後述
する親骨80の一端が回動可能に連結される。また、下
ろくろ50の下端部近傍には、前記中棒14の柄12近
傍に設けられた下はじき18によって傘10を閉じた状
態で維持するための長穴64が形成されている。
【0017】次に、前記上ろくろ30に連結する吊骨7
0について説明する。該吊骨70は、その両方の端部7
2,74がフック状に形成された細い棒状の金属などに
よって構成されている。吊骨70は、一方の端部74
を、前記上ろくろ30の吊掛部42に掛けることで、上
ろくろ30に回動可能に連結される。本実施形態の場合
は、上ろくろ30には8箇所の吊掛部42が設けられて
おり、各吊掛部42について吊骨70が連結される。す
なわち、図2(A)の矢印F1に示す方向から見たとき
に、8本の吊骨70が上ろくろ30から放射状に張り出
しているように見える。一方、吊骨70の他端は、後述
する回動連結具90によって、親骨80の略中間位置に
回動可能に連結される。
【0018】前記下ろくろ50に連結される親骨80
は、その連結側の端部84がフック状に形成されるとと
もに、傘10を差したときに縁側の端部82が下ろくろ
50との連結側の端部84よりも下方に向かうように全
体が若干湾曲している。また、親骨80の適宜位置に
は、親骨80に全体として柔軟性を付加するための曲折
部86が形成される(図示の例では3ヶ所)とともに、
略中間位置の下ろくろ50寄りには、後述する回動連結
具90を取付けるための取付部88が形成されている。
該取付部88は、その部分のみが他の部分よりも細くな
るように構成されている。このような親骨80として
は、例えば、弾性を有する金属製の棒材などを用いる。
【0019】前記親骨80の縁側の端部82は、該端部
82が露出しないように張り布110の外周側縁部11
6にあらかじめ設けられた露先108などのキャップで
覆われる。一方、親骨80のもう一方の端部84は、前
記下ろくろ50の吊掛部62にそれぞれ連結される。
【0020】以上のような吊骨70と親骨80を連結す
るための回動連結具90は、ピン92とキャップ98に
よって構成されている。前記ピン92の一端の脚94に
は、前記親骨80の取付部88に差し込んで着脱可能に
取付けるための切れ込みが形成されている。一方、他端
の頭部96には、キャップ98を被せるのを容易にする
ための略十字形状の切れ込みが形成されるとともに、頭
部96全体が曲面形状に仕上げられている。
【0021】キャップ98の一端側には、前記ピン92
の頭部96を嵌め込むための中空の嵌合部100が形成
されており、該嵌合部100の側面には、後述する張り
布110の一部を折り返した状態で前記ピン92に対し
て密着させるための突起101が形成されている。一
方、他端側は、2つの支持部102の間に、前記吊骨7
0の端部72を掛けるための吊掛部104が設けられて
いる。このようなピン92及びキャップ98は、例え
ば、プラスチックなどにより形成される。
【0022】次に、図3を参照しながら、以上の各部の
組み立て手順の一例を示す。まず、中棒14に、下ろく
ろ50を挿通する。そして、あらかじめ親骨80の寸法
や形状に合わせて用意された張り布110に、所定の間
隔で親骨80を取付ける。本実施形態では、張り布11
0は、親骨80を取付ける部分のみが2重構造となって
おり、各親骨80間に張設される部分を一枚のシートで
構成している。すなわち、張り布110の適宜位置に、
親骨80を挿通するためのチューブ状の挿通部117が
形成されている。なお、挿通部117の表面112側に
は、親骨80に形成された取付部88に対応する位置に
穴118が設けられている。また、張り布110の外周
側縁部116は、親骨80を開いたときに、該親骨80
が所望のカーブを描くように全長が定められている。こ
のような張り布110としては、防水性や撥水性を有す
るとともに適当な伸縮性と強度を有するシートが利用さ
れる。
【0023】張り布110に親骨80を取付けたら、前
記下ろくろ50に上方から被せ、親骨80の端部84
を、下ろくろ50の吊掛部62に掛けて連結する。そし
て、張り布110の中心側縁部120を、下ろくろ50
の凸部54の側面に形成された2箇所の溝56に埋め込
むように密着させる。すなわち、上ろくろ30の凹部3
6は、溝56に密着された張り布110の中心側縁部1
20ごと凸部56と嵌合するため、前記上ろくろ30と
連結した状態において、該上ろくろ30の側面を流下す
る水分が、これら両ろくろの連結部のわずかな隙間など
から中棒14に伝わることがない。
【0024】次に、図3(B)に示すように、前記張り
布110に設けられた穴118を介して、回動連結具9
0のピン92を、脚94で親骨80の取付部88を挟む
ようにして取付け、穴118周囲の張り布110の折り
返し部119の適宜位置を、ゴムリング106によって
ピン92の脚94と頭部96の境目付近に固定する。そ
して、同図(C)に示すように、ゴムリング106を境
にして前記折り返し部109の先端を親骨80側に折り
返し、その状態で回動連結具90のキャップ98を、ピ
ン92の頭部96に被せる。このとき、キャップ98の
嵌合部100の側面に設けられた突起101は、ゴムリ
ング106に直近する下方位置で、折り返し部119の
重なった部分をピン92の脚94に対して押付ける位置
となるように設定されており、更に、折り返し部119
の先端がキャップ98内に納まるように設定されてい
る。このため、穴118の周囲の折り返し部119がピ
ン92に対して密着した状態で、ピン92とキャップ9
8によって挟み込まれるようになり、穴118からの雨
水などの浸入を防止することができる。
【0025】そして、前記下ろくろ50の上方から、上
ろくろ30を中棒14に通し、吊骨70の端部72を、
前記回動連結具90のキャップ98の吊掛部104にか
け、他方の端部74を上ろくろ30の吊掛部42に掛け
る。このように連結することで、傘10を開いたとき
に、図2(A)の矢印F1方向から見たときに、下ろく
ろ50から放射状に張り出した親骨80の上部に、上ろ
くろ30から放射状に張り出した吊骨70が重なってい
るように見える。最後に、中棒14の先端に石突き20
を固定し、該石突き20の凹部24に、上ろくろ30の
凸部34を嵌め合わせて接着剤などによって固定するこ
とにより傘10が完成する。
【0026】なお、ここでは、下ろくろ50から順に張
り布110,上ろくろ30,石突き20を中棒14に通
していくこととしたが、石突き20を中棒14の先端に
固定してから、他端側から上ろくろ30,張り布11
0,下ろくろ50を通して、最後に柄12を取付けるよ
うにしてもよい。
【0027】次に、図1〜図3を参照しながら、本実施
形態の作用を説明する。傘10を差す場合は、使用者は
片手で柄12を持ち、もう一方の手で下ろくろ50を中
棒14に沿って上昇させる。そして、上はじき16の上
端で下ろくろ50の下端を固定すると、図1(A)及び
図2(A)に示すように、親骨80と吊骨70が放射状
に広がり、親骨80に被覆された張り布110が開く。
このとき、親骨80自体を湾曲した形状としているた
め、下ろくろ50を上昇させたときに露先118が石突
き20の方向に向かうように親骨80が逆に反り返るこ
とがない。また、傘10を差した状態で風にあおられて
も外周側縁部116がめくれ上がりにくく、めくれ上が
った場合でも、親骨80自体に弾性があるため、図1
(A)及び図2(A)に示す元の形状に容易に戻ること
ができる。
【0028】また、上述したように、上ろくろ30と下
ろくろ50は、張り布110の中心側縁部120を挟む
ように連結するため、傘10を差しているときにこれら
の連結部から中棒14を伝って雨水が内部にしみ出すこ
とがない。また、吊骨70と親骨80の連結部も、張り
布110に設けた穴118の周囲の折り返し部119
を、回動連結具90のピン92の側面に密着させた状態
でキャップ98を被せて固定しているため、連結部から
水が浸入することがない。
【0029】傘10を閉じる場合は、上はじき16を片
方の手で中棒14に押込むとともに、もう一方の手で下
ろくろ50を摘んで、図2(A)に矢印F2で示すよう
に中棒14に沿って下降させる。すると、中棒14に対
して略垂直方向に広がっていた親骨80は、吊骨70と
の連結部を支点として、次第に端部84側が下降すると
ともに露先108側が上昇し、図2(B)に示すよう
に、断面が略V字形状となるように閉じる。このとき、
吊骨70は、親骨80に回動可能に連結されているた
め、中棒14に対して略垂直方向に広がった図2(A)
に示す状態から、中棒14に沿って畳まれた図2(B)
に示す状態となる。
【0030】そして、図2(B)に示す状態から更に下
ろくろを下降させ、該下ろくろ50の長穴64に下はじ
き18を嵌め合わせて親骨80の位置を固定することに
より、傘10を完全に閉じる。このとき、雨水などで濡
れた張り布110の表面112が内側となり、乾いてい
る裏面114が表になるように傘10が閉じられる。閉
じた傘10は、必要に応じて適宜位置を図示しないバン
ドなどで巻き留めるようにしてもよい。傘10を持つと
きは、閉じた傘10を反転して柄12を上にして持つよ
うにする。
【0031】このように、本実施形態によれば、中棒1
4の先端側に固定された上ろくろ30に回動可能に吊骨
70を設け、前記上ろくろ30の下端に係合するととも
に前記中棒14を上下にスライド可能な下ろくろ50を
設ける。そして、該下ろくろ50に回動可能に設けた親
骨80の略中央位置に、前記吊骨70の他端を回動可能
に連結することとしたので、前記下ろくろ50を柄12
側へスライドさせると、張り布110の濡れた表面11
2が内側になるように傘10が閉じられる。このため、
水滴が周囲に飛散したりすることがなく、また、張り布
110の濡れた面が露出することがないので、衣服など
に接触しても濡らすことがない。更に、親骨80自体を
湾曲した形状とするとともに、弾性を持たせることとし
たので、傘10を開くときも反り返ることがなく、ま
た、風にあおられた場合などでも容易に元の形状に復帰
することができる。
【0032】本発明には数多くの実施形態があり、以上
の開示に基づいて多様に改変することが可能である。例
えば、次のようなものも含まれる。 (1)上述した傘10の各部の材質は一例であり、必要
に応じて、各種の公知の材質のものを利用することがで
きる。例えば、張り布110は、防水性のビニールでも
よいし、撥水加工を施した布など、各種のものを利用し
てよい。
【0033】(2)前記実施形態の形状・サイズも一例
であり、必要に応じて適宜変更してよい。また、色彩や
模様についても同様に、必要に応じて適宜変更可能であ
る。特に、張り布110については、傘10を閉じたと
きに裏面114が表に出るため、表面112と同様の模
様などを設けるようにしてもよい。
【0034】(3)前記形態では、親骨80にのみ張り
布110を設けることとしたが、傘10を差したときに
吊骨70を覆うように、吊骨70にも別の張り布を設け
るようにしてもよい。
【0035】(4)前記形態では、張り布110にチュ
ーブ状の挿通部117を形成し、親骨80を取付ける部
分のみを2重構造とし、各親骨80間に張設される部分
を1枚のシートで構成することとしたが、表面112と
裏面114にそれぞれ1枚のシートを利用し、張り布1
10全体として2重構造とするようにしてもよい。すな
わち、表裏両面の各シートで親骨80を挟み込むように
固定するようにしてもよい。
【0036】(5)上述した組み立て手順も一例であ
り、同様の効果を奏するように、その順序は適宜変更し
てよい。 (6)前記形態では、吊骨70及び親骨80をそれぞれ
8本ずつ設けることとしたが、その本数は、必要に応じ
て適宜変更可能である。 (7)前記形態では、石突き20と上ろくろ30を別個
に設けることとしたが、一体に形成するようにしてもよ
い。
【0037】(8)前記上はじき16及び下はじき18
による下ろくろ50の固定機構も一例であり、同様の効
果を奏するように適宜設計変更可能である。また、上ろ
くろ30と下ろくろ50の連結構造や、上ろくろ30と
吊骨70の連結構造,下ろくろ50と親骨80の連結構
造,吊骨70と親骨80の連結構造なども一例であり、
同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。ま
た、これら各部に設けられた防水構造も一例であり、浸
水を防止することができればどのような構造のものであ
ってもよい。例えば、前記形態では、張り布110に設
けられた穴118を介して回動連結具90のピン92を
取付けることとしたが、張り布110に穴118を形成
せずに、親骨80を覆った張り布110の上から、該親
骨80を張り布110ごと挟むようにして回動連結具を
取付けるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸の先端側に固定した固定手段に回動可能に吊骨を設
け、前記固定手段の下端に係合するとともに前記軸に沿
ってスライド可能なスライド手段を設ける。そして、該
スライド手段に回動可能に設けた親骨の略中央位置に、
前記吊骨の他端を回動可能に連結することとしたので、
傘を閉じたときに張り布の濡れ面が軸側になり、表に露
出することがない。このため水滴の飛散や濡れ面との接
触を防止することができる。また、親骨自体を湾曲した
形状とすることとしたので、傘を開くときに逆方向に反
り返ることがなく、更に、親骨に弾性を持たせることに
より傘の形状維持を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体を示す斜視図であ
る。
【図2】前記形態の主要断面図である。
【図3】前記形態の組み立ての様子を示す図である。
【図4】背景技術の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…傘 12…柄 14…中棒 16…上はじき 18…下はじき 20…石突き 22…挿通部 24…凹部 30…上ろくろ 32…挿通部 34…凸部 36…凹部 38…突出部 40…溝 42…吊掛部 44…吸水材 50…下ろくろ 52…挿通部 54…凸部 56…溝 58…突出部 60…溝 62…吊掛部 64…長穴 70…吊骨 72,74…端部 80…親骨 82,84…端部 86…曲折部 88…取付部 90…回動連結具 92…ピン 94…脚 96…頭部 98…キャップ 100…嵌合部 101…突起 102…支持部 104…吊掛部 106…ゴムリング 108…露先 110…張り布 112…表面 114…裏面 116…外周側縁部 117…挿通部 118…穴 119…折り返し部 120…中心側縁部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に柄が設けられた軸,該軸に沿って
    スライド可能に設けられたスライド手段,該スライド手
    段に放射状に複数設けられており、一端が前記スライド
    手段に回動可能に連結されるとともに、全体が湾曲した
    第1の骨,該複数の第1の骨に跨って連続して設けられ
    るとともに、前記スライド手段側の縁部が該スライド手
    段の一部を覆う非透水性を有する第1の被覆手段,前記
    軸の他端側に固定されており、前記スライド手段と係合
    する固定手段,該固定手段に放射状に複数本設けられて
    おり、一端が前記固定手段に回動可能に連結されるとと
    もに、他端が前記第1の骨の略中央部で回動可能に連結
    される第2の骨,を備えるとともに、 前記スライド手段を前記柄の方向にスライドさせたとき
    に、前記第1の被覆手段の濡れ面が前記軸側となること
    を特徴とする傘。
  2. 【請求項2】 前記スライド手段に、前記第1の被覆手
    段の縁部からの浸水を防止する第1の防水手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の傘。
  3. 【請求項3】 前記第1の骨に着脱可能な連結手段,を
    備えるとともに、該連結手段によって、前記第1の骨及
    び第2の骨を回動可能に連結したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の傘。
  4. 【請求項4】 前記連結手段は、前記第1の被覆手段に
    形成された開口部を介して前記第1の骨に着脱可能であ
    ることを特徴とする請求項3記載の傘。
  5. 【請求項5】 前記連結手段に、前記第1の被覆手段の
    開口部からの浸水を防止する第2の防水手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項4記載の傘。
  6. 【請求項6】 前記第1の被覆手段が、前記第1の骨の
    表裏両面を覆うことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の傘。
  7. 【請求項7】 前記第1の骨に、少なくとも一つ以上の
    曲折部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の傘。
  8. 【請求項8】 前記第2の骨を被覆する第2の被覆手
    段,を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    に記載の傘。
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