JP5080749B2 - 燃料電池用集電部材、セルスタック、及び燃料電池 - Google Patents
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Description
又、燃料電池セル間に集電部材が配置され、集電部材と燃料電池セルの部材とが接合され、電気的な接続を実現するが、集電部材を、Crを含有する合金の表面にMn、Fe、Co、Ni等の被覆層を設けて構成した場合、合金の表面の被覆層と、該被覆層が接合する燃料電池セルの部材との熱膨張率の差により、集電部材と燃料電池セル間が剥離し、燃料電池セルの電気的接続ができなくなる虞があった。
請求項1に係る燃料電池用集電部材は、Crを含有する耐熱性合金部材の表面を、Zn及びMnを含有する酸化物からなるCr拡散防止層と、LaとFe又はMnとを含有するペロブスカイト構造の複合酸化物、及び亜鉛の酸化物を含有する被覆層とにより順に被覆してなることを特徴とする。
図1は本発明による燃料電池用集電部材の一実施例を示す斜視図であり、図2及び図3は図1に示す燃料電池用集電部材20の表面層202の被覆状態を示す説明図である。図2は図1に示すA−A線断面図であり、図3は図1に示すB−B線断面図である。燃料電池用集電部材20は、図1に示すように、例えば耐熱性合金の板を櫛刃状に加工し、隣り合う刃を交互に反対側に折り曲げて構成されている。
Cr拡散防止層202aと被覆層202bとの界面に亜鉛を含有する導電層が設けられているのでもよい。この導電層はZnOを含有するものであり、純粋なZnOは絶縁体であるが、Zn1+δOは陽イオン過剰型のn型半導体となり、価数の高い不純物元素を添加することによっても、n型の不純物半導体となる。ここで、ZnO中のZnは、+2価のイオンとなっているため、+3価以上のイオンとなる金属元素を固溶させることによって導電性が付与される。+3価以上のイオンとなる金属元素としては、特にAl、Feが望ましい。Al、Feを固溶させた酸化亜鉛からなる導電層は、大気中、発電温度近傍550℃〜900℃で、1S・cm−1以上の導電率を有することが好ましい。
被覆層202bは、燃料電池セルの酸素極層を構成する成分の少なくとも一部を含有するペロブスカイト構造の複合酸化物、及び亜鉛の酸化物を含有するもので、具体的にはLaとFe又はMnとを含有するペロブスカイト構造の複合酸化物、及び亜鉛の酸化物を含有する。さらに具体的には、酸素極層の形成等に用いられるペロブスカイト構造、例えば、LaFeO3系、LaMnO3系と、ZnOから構成することができる。
このような被覆層202bは、酸素極層に用いられるLaFeO3系、LaMnO3系と、Cr拡散防止層202a、導電層に用いられるZnOを含有するため、被覆層202bが酸素極層と集電基材のCr拡散防止層202a、導電層との中間の熱膨張係数を有することになり、燃料電池セルと集電部材との接合信頼性を向上でき、電圧低下の少ない長期信頼性に優れた燃料電池を得ることができる。
Cr拡散防止層202aは2μm以下、特には1μm以下であれば、ある程度絶縁性であっても集電部材20としての導電性に影響を与えることがない。
本発明のCr拡散防止層202aは、ディッピングによる場合は、Zn又はZnOを含有するペースト中に集電基材201を浸漬し、熱処理により、或いは発電時の加熱により形成することができる。
即ち、Cr拡散防止層がZn−Mn系スピネルからなる場合には、例えば、Mnを含有する集電基材201を用いて、これを、例えば、Zn又はZnOとFe2O3又はAl2O3とを含有するペースト中に浸漬し、熱処理することにより、集電基材201表面にZn−Mn系スピネルからなるCr拡散防止層202aが形成され、このCr拡散防止層202a表面にZnO中にFe又はAlを含有する導電層を形成することができる。
また、Mnを含有しない集電基材201を用いる場合、これを、例えば、Zn又はZnOと、Fe2O3又はAl2O3と、Mnを含有するペースト中に浸漬し、熱処理することにより、Zn−Mn系スピネルからなるCr拡散防止層202aが形成され、ZnO中にFe又はAlを含有する導電層を形成することもできる。
さらに、集電基材201にZn−Mn系スピネルからなるCr拡散防止層を形成した後、Cr拡散防止層202aが形成された集電基材201を、例えば、Zn又はZnOと、Fe2O3又はAl2O3とを含有するペースト中に浸漬し、熱処理することにより、Zn−Mn系スピネルからなるCr拡散防止層202a上に、ZnO中にFe又はAlを含有する導電層を形成することもできる。
導電層の表面に被覆層202bを形成する場合には、酸素極層の形成等に用いられるペロブスカイト構造、LaFeO3系、LaMnO3系と、ZnOとを含有するペースト中に浸漬し、熱処理することにより形成することができる。
Cr拡散防止層202aは、ディッピング(Cr拡散防止層用の亜鉛を含有する液中に集電基材を浸漬する浸漬塗布法)に加え、メッキ、蒸着等の方法を用いて形成されるが、コスト的にはディッピングが望ましい。
酸素極: 1/2O2+2e− → O2− (固体電解質) (1)
燃料極: O2− (固体電解質)+ H2 → H2O+2e− (2)
かかる電極反応によって発生した電流は、支持基板10に取り付けられているインターコネクタ5を介して集電される。
ここで、各部材の熱膨張率について説明すると、750℃において、燃料電池セルの酸素極材料として一般に用いられるLaFeO3系の熱膨張率は15〜17×10−6/℃、LaMnO3系は10〜11×10−6/℃であり、インターコネクタとして用いられるLaCrO3系は14×10−6/℃程度であり、集電部材20については、集電基材201は11×10−6/℃程度、Zn−Mn系スピネルからなるCr拡散防止層202a、ZnO中にFe又はAlを含有する導電層は6〜8×10−6/℃である。
従って、燃料電池セルと集電部材を接合した場合には、その界面に熱膨張差に基づく応力が発生するが、被覆層202bが、酸素極層の形成等に用いられるペロブスカイト構造、LaFeO3系、LaMnO3系と、ZnOとを含有するため、その比率を変化させることにより、酸素極層と集電基材201との中間の所望の熱膨張率を有することができ、燃料電池セルと集電部材の接合信頼性を向上することができる。
2 燃料極層
3 固体電解質層
4 酸素極層
5 インターコネクタ
10 支持基板
14 酸素極材料層
16 ガス通路
20 集電部材
25 導電性接着剤
201 集電基材
202 表面層
202a Cr拡散防止層
202b 被覆層
Claims (6)
- Crを含有する耐熱性合金部材の表面を、Zn及びMnを含有する酸化物からなるCr拡散防止層と、LaとFe又はMnとを含有するペロブスカイト構造の複合酸化物、及び亜鉛の酸化物を含有する被覆層とにより順に被覆してなることを特徴とする燃料電池用集電部材。
- 複数の燃料電池セル間を、集電部材を介装して電気的に接続してなるセルスタックであって、前記集電部材が、Crを含有する耐熱性合金部材の表面を、Zn及びMnを含有する酸化物からなるCr拡散防止層と、前記燃料電池セルの酸素極層を構成する成分の少なくとも一部を含有するペロブスカイト構造の複合酸化物、及び亜鉛の酸化物を含有する被覆層とにより順に被覆してなり、前記燃料電池セルの酸素極層に前記集電部材の被覆層が接合されていることを特徴とするセルスタック。
- 前記Cr拡散防止層と前記被覆層との間に、Znを含有する導電層を有することを特徴とする請求項2記載のセルスタック。
- 前記導電層及び前記被覆層が、Feを含有することを特徴とする請求項3記載のセルスタック。
- 前記燃料電池セルの酸素極層及び前記集電部材の被覆層が、LaとFe又はMnとを含有するペロブスカイト構造の複合酸化物を含有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のセルスタック。
- 請求項2乃至5のいずれかに記載のセルスタックが収納容器内に収納されてなることを特徴とする燃料電池。
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