JP5080431B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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本発明は、鞍乗り型車両の改良、特に、鞍乗り型車両に設けられたベルト式の無段変速機内を冷却するために変速機室内部に空気を吸入する吸気ダクト及び変速機室内部の空気を外部に排出する排気ダクトに関するものである。
従来の鞍乗り型車両の吸気ダクト及び排気ダクトとして、ベルト式無段変速機の変速機ケースから前方のレッグシールド近傍まで延ばしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−38736公報
特許文献1の図2、図3によれば、エンジンユニット28は、エンジン及びベルト式無段変速機を備え、このベルト式無段変速機を収納する変速機ケース53に吸気ダクト134が接続され、この吸気ダクト134が前方に延び、吸気ダクト134の先端にレッグシールド34Rの後方に配置されたエアチャンバ130が接続されている。
エアチャンバ130の上部には吸入ダクト131が接続され、この吸入ダクト131の端部に吸気口132が設けられている。
また、特許文献1の図13、図14によれば、別の実施形態として、変速機ケース53から車両前方に、変速機ケース53内の温められた空気を排出する排気ダクト151が延び、この排気ダクト151の前部がレッグシールド34Rの後方で前方斜め上方に延びた後Uターンして後方斜め下方に延びている。
上記の吸気ダクト134、排気ダクト151は、変速機ケース53とレッグシールド34Rとの間に配置されているが、変速機ケース53とレッグシールド34Rとの間のスペースは運転者の脚部のスペースでもあるため、脚部のスペースが小さくなる。
また、吸気ダクト134又は排気ダクト151は、車両軽量化のためにその全長は短い方が望ましい。
本発明の目的は、運転者の脚部のためのスペースを大きくでき、更に軽量化が図れる鞍乗り型車両を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームにパワーユニットが取付けられ、このパワーユニットはベルト式の無段変速機を収納する変速機室を有し、前記パワーユニットに、変速機室内へ冷却用の空気を導入する吸気ダクトと、変速機室内の空気を外部に排出する排気ダクトとが接続された鞍乗り型車両において、変速機ケースの上面に、前後に間隔を開けて筒状の吸気ダクト接続部及び排気ダクト接続部が設けられており、吸気ダクト接続部は低い位置、排気ダクト接続部は高い位置に配置されており、吸気ダクトと排気ダクトとは、共に無段変速機よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線を基準にして無段変速機と同じ側に配置され、吸気ダクトと排気ダクトとは、上下に並べられて配置され、吸気ダクトの吸気口と排気ダクトの排気口とは、前後方向にずらして配置され、吸気口が斜め上方に向けられ、排気口が斜め下方に向けられていることを特徴とする。
作用として、無段変速機よりも車両後方のスペースには吸気ダクト及び排気ダクトの両方が配置され、無段変速機よりも車両前方のスペース、例えば、無段変速機とこの無段変速機の前方に配置されたレッグシールドとの間には、従来のように吸気ダクト、排気ダクトが設けられていないため、従来に比べて大きなスペースが形成され、運転者の脚部が配置されるスペースを大きく確保することが可能になる。
また、吸気ダクト、排気ダクトを車体中心線に対して無段変速機と反対側に配置した場合には吸気ダクト又は排気ダクトが長くなるが、これに比べて、本発明では、吸気ダクト及び排気ダクトの両方を車体中心線に対して無段変速機と同じ側に配置することで吸気ダクト及び排気ダクトが短くなる。
また、吸気ダクト、排気ダクトを車体中心線に対して無段変速機と反対側に配置した場合には吸気ダクト又は排気ダクトが長くなるが、これに比べて、本発明では、吸気ダクト及び排気ダクトの両方を車体中心線に対して無段変速機と同じ側に配置することで吸気ダクト及び排気ダクトが短くなる。
また、例えば、吸気ダクトと排気ダクトとを車幅方向に並べて配置する場合には、吸気ダクト又は排気ダクトが車幅方向に突出する可能性があるが、これに比べて、本発明では、吸気ダクトと排気ダクトとを上下に並べられて配置することで、吸気ダクト及び排気ダクトの両方が車体のより内側に配置され、吸気ダクト及び排気ダクトの車幅方向への突出量が小さくなる。
さらに、吸気口と排気口とが前後方向に離れているため、排気口から排出された温められた空気が吸気口から吸入されにくい。
さらにまた、吸気口からは斜め上方から外気が無段変速機内へ吸入され、排気口からは無段変速機内で温められた空気が斜め下方に向けて排出される。
吸気口と排気口とが異なる向きに開口しているから、排気口から排出された温められた空気が吸気口から吸入されにくい。
また、排気口は斜め下方に向いているので、乗員に温められた空気がかかりにくい。
請求項2に係る発明は、吸気ダクトが、排気ダクトよりも上方に設けられていることを特徴とする。
作用として、吸気ダクトが高い位置に配置されているため、鞍乗り型車両の一部が水没した場合に、吸気口から吸気ダクト内に水が入り込みにくい。
請求項3に係る発明は、排気ダクトが、側面視で上に凸となるように湾曲していることを特徴とする。
作用として、排気ダクトの途中が上に凸となるように湾曲し、この湾曲部よりも排気口が低い位置にある場合には、鞍乗り型車両の一部が水没したときに、排気ダクトの排気口が水に浸かっても排気ダクトを通じて変速機カバー内に水が入り込みにくい。
請求項4に係る発明は、車体フレームにパワーユニットが取付けられ、このパワーユニットはベルト式の無段変速機を収納する変速機室を有し、パワーユニットに、変速機室内へ冷却用の空気を導入する吸気ダクトと、変速機室内の空気を外部に排出する排気ダクトとが接続された鞍乗り型車両において、変速機ケースの上面に、前後に間隔を開けて筒状の吸気ダクト接続部及び排気ダクト接続部が設けられており、吸気ダクト接続部は低い位置、排気ダクト接続部は高い位置に配置されており、吸気ダクトと排気ダクトとは、共に無段変速機よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線を基準にして無段変速機と同じ側に配置され、且つ吸気ダクトと排気ダクトとは、上下に並べられて配置され、さらに、吸気ダクトの吸気口と排気ダクトの排気口とは、前後方向にずらして配置されていることを特徴とする。
作用として、無段変速機よりも車両後方のスペースには吸気ダクト及び排気ダクトの両方が配置され、無段変速機よりも車両前方のスペース、例えば、無段変速機とこの無段変速機の前方に配置されたレッグシールドとの間には、従来のように吸気ダクト、排気ダクトが設けられていないため、従来に比べて大きなスペースが形成され、運転者の脚部が配置されるスペースを大きく確保することが可能になる。
また、吸気ダクト、排気ダクトを車体中心線に対して無段変速機と反対側に配置した場合には吸気ダクト又は排気ダクトが長くなるが、これに比べて、本発明では、吸気ダクト及び排気ダクトの両方を車体中心線に対して無段変速機と同じ側に配置することで吸気ダクト及び排気ダクトが短くなる。
さらに、吸気口と排気口とが前後方向に離れているため、排気口から排出された温められた空気が吸気口から吸入されにくい。
また請求項4に係る発明は、吸気ダクトと排気ダクトとは、上下に並べられて配置されているので、例えば、吸気ダクトと排気ダクトとを車幅方向に並べて配置する場合には、吸気ダクト又は排気ダクトが車幅方向に突出する可能性があるが、これに比べて、本発明では、吸気ダクトと排気ダクトとを上下に並べられて配置することで、吸気ダクト及び排気ダクトの両方が車体のより内側に配置され、吸気ダクト及び排気ダクトの車幅方向への突出量が小さくなる。
さらに、請求項4に係る発明は、吸気ダクトの吸気口と排気ダクトの排気口とは、前後方向にずらして配置されているので、吸気口と排気口とが前後方向に離れているため、排気口から排出された温められた空気が吸気口から吸入されにくい。
請求項5に係る発明は、吸気ダクトは、前記排気ダクトよりも上方に設けられていることを特徴とする。
作用として、吸気ダクトが高い位置に配置されているため、鞍乗り型車両の一部が水没した場合に、吸気口から吸気ダクト内に水が入り込みにくい。
請求項6に係る発明は、排気ダクトは、側面視で上に凸となるように湾曲していることを特徴とする。
作用として、排気ダクトの途中が上に凸となるように湾曲し、この湾曲部よりも排気口が低い位置にある場合には、鞍乗り型車両の一部が水没したときに、排気ダクトの排気口が水に浸かっても排気ダクトを通じて変速機カバー内に水が入り込みにくい。
請求項7に係る発明は、吸気口が斜め上方に向けられ、排気口が斜め下方に向けられていることを特徴とする。
作用として、吸気口からは斜め上方から外気が無段変速機内へ吸入され、排気口からは無段変速機内で温められた空気が斜め下方に向けて排出される。
吸気口と排気口とが異なる向きに開口しているから、排気口から排出された温められた空気が吸気口から吸入されにくい。
請求項8に係る発明は、エンジンの後方に、車体フレームに前端がスイング自在に取付けられるとともに後端に後輪が取付けられたスイングアームが設けられ、このスイングアームと車体フレームとの間にリヤクッションユニットが設けられ、このリヤクッションユニット上端の車体フレームへの取付部の前方に、吸気ダクトの吸気口及び排気ダクトの排気口が配置されていることを特徴とする。
作用として、例えば、吸気ダクト及び排気ダクトがリヤクッションユニットの上端を越えて車両後方側まで延びている場合には、吸気ダクト及び排気ダクトが長過ぎて大きなスペースを占有したり重量が大きくなるが、これに比べて、本発明では、吸気口及び排気口がリヤクッションユニット上端の車体フレームへの取付部の前方に配置されているため、吸気ダクト及び排気ダクトが長過ぎることがない。
また、リヤクッションユニット上端の車体フレームへの取付部の前方に吸気口及び排気口を配置した場合には、吸気口及び排気口が車両の高い位置に設けられ、鞍乗り型車両の一部が水没したときに、吸気口及び排気口から水が入り込みにくい。
請求項9に係る発明は、無段変速機よりも後方に車体フレームに支持される収納ボックスが配置され、吸気ダクトと排気ダクトとは、収納ボックスの外周面に沿うように設けられていることを特徴とする。
作用として、吸気ダクトと排気ダクトとが、収納ボックスの外周面から大きく離れずに配置され、収納ボックスの外周面からの突出量が小さくなる。
請求項10に係る発明は、吸気ダクト及び排気ダクトは、スイングアームより前方に配置されていることを特徴とする。
作用として、例えば、吸気ダクト及び排気ダクトがスイングアームの前端よりも後方まで延びている場合には、吸気ダクト及び排気ダクトが長くなり、大きなスペースを占有したり重量が大きくなるが、これに比べて、本発明では、吸気口及び排気口がスイングアームより前方に配置されているため、吸気ダクト及び排気ダクトが短くなる。
請求項1に係る発明では、先ず、吸気ダクトと排気ダクトとが、共に無段変速機よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線を基準にして無段変速機と同じ側に配置されているので、無段変速機の前方に運転者の脚部のスペースを大きく確保することができ、また、吸気ダクト、排気ダクトを変速機カバーと反対側に配置するのに比べて吸気ダクト、排気ダクトを短くすることができて、吸気ダクト及び排気ダクトの軽量化、ひいては鞍乗り型車両の軽量化を図ることができる。
また、吸気ダクトと排気ダクトとは、上下に並べられて配置されているので、吸気ダクト及び排気ダクトの車幅方向への突出量を小さくすることができ、車幅を小さくすることができる。
また、吸気ダクトの吸気口と排気ダクトの排気口とが、前後方向にずらして配置されているので、吸気口と排気口とを離して配置することができ、排気口から排出された温められた空気を吸気口から吸い込みにくくすることができ、無段変速機を効果的に冷却することができる。
また、吸気口が斜め上方に向けられ、排気口が斜め下方に向けられているので、吸気口と排気口とが異なる向きに開口し、排気口から排出された温められた空気を吸気口から吸い込みにくくすることができ、無段変速機を効果的に冷却することができる。
また、排気口は斜め下方に向いているので、乗員に温められた空気をかかりにくくすることができる。
請求項2に係る発明では、吸気ダクトが、排気ダクトよりも上方に設けられているので、吸気ダクトの吸気口を高く配置することができ、吸気ダクトに浸水しにくくすることができる。
請求項3に係る発明では、排気ダクトが、側面視で上に凸となるように湾曲しているので、吸気ダクトよりも排気ダクトが下側に配置され、鞍乗り型車両の一部が水没して排気ダクトの排気口が水に浸かったとしても、排気ダクトを通じて変速機カバー内に水を入り込みにくくすることができる。
請求項4に係る発明では、車体フレームにパワーユニットが取付けられ、このパワーユニットはベルト式の無段変速機を収納する変速機室を有し、パワーユニットに、変速機室内へ冷却用の空気を導入する吸気ダクトと、変速機室内の空気を外部に排出する排気ダクトとが接続された鞍乗り型車両において、変速機ケースの上面に、前後に間隔を開けて筒状の吸気ダクト接続部及び排気ダクト接続部が設けられており、吸気ダクト接続部は低い位置、排気ダクト接続部は高い位置に配置されており、吸気ダクトと排気ダクトとは、共に無段変速機よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線を基準にして無段変速機と同じ側に配置されており、且つ吸気ダクトと排気ダクトとは、上下に並べられて配置され、さらに、吸気ダクトの吸気口と排気ダクトの排気口とは、前後方向にずらして配置されているので、無段変速機よりも車両後方のスペースには吸気ダクト及び排気ダクトの両方が配置され、無段変速機よりも車両前方のスペース、例えば、無段変速機とこの無段変速機の前方に配置されたレッグシールドとの間には、従来のように吸気ダクト、排気ダクトが設けられていないため、従来に比べて大きなスペースが形成され、運転者の脚部が配置されるスペースを大きく確保することが可能になる。
また、吸気ダクト、排気ダクトを車体中心線に対して無段変速機と反対側に配置した場合には吸気ダクト又は排気ダクトが長くなるが、これに比べて、本発明では、吸気ダクト及び排気ダクトの両方を車体中心線に対して無段変速機と同じ側に配置することで吸気ダクト及び排気ダクトが短くなる。
さらに、吸気口と排気口とが前後方向に離れているため、排気口から排出された温められた空気が吸気口から吸入されにくい。
また、本発明では、吸気ダクトと排気ダクトとは、上下に並べられて配置されているので、吸気ダクト及び排気ダクトの車幅方向への突出量を小さくすることができ、車幅を小さくすることができる。
さらにまた、本発明では、吸気ダクトの吸気口と排気ダクトの排気口とが、前後方向にずらして配置されているので、吸気口と排気口とを離して配置することができ、排気口から排出された温められた空気を吸気口から吸い込みにくくすることができ、無段変速機を効果的に冷却することができる。
請求項5に係る発明では、吸気ダクトが、排気ダクトよりも上方に設けられているので、吸気ダクトの吸気口を高く配置することができ、吸気ダクトに浸水しにくくすることができる。
請求項6に係る発明では、排気ダクトが、側面視で上に凸となるように湾曲しているので、吸気ダクトよりも排気ダクトが下側に配置され、鞍乗り型車両の一部が水没して排気ダクトの排気口が水に浸かったとしても、排気ダクトを通じて変速機カバー内に水を入り込みにくくすることができる。
請求項7に係る発明では、吸気口が斜め上方に向けられ、排気口が斜め下方に向けられているので、吸気口と排気口とが異なる向きに開口し、排気口から排出された温められた空気を吸気口から吸い込みにくくすることができ、無段変速機を効果的に冷却することができる。
請求項8に係る発明では、エンジンの後方に、車体フレームに前端がスイング自在に取付けられるとともに後端に後輪が取付けられたスイングアームが設けられ、このスイングアームと車体フレームとの間にリヤクッションユニットが設けられ、このリヤクッションユニット上端の車体フレームへの取付部の前方に、吸気ダクトの吸気口及び排気ダクトの排気口が配置されているので、リヤクッションユニット上端を越えて吸気ダクト及び排気ダクトが延びている場合に比べて、吸気ダクト及び排気ダクトを長過ぎないようにすることができるとともに、リヤクッションユニットの上端付近の高い位置に吸気口及び排気口が開口しているので、吸気口及び排気口から水を入り込みにくくすることができる。
請求項9に係る発明では、無段変速機よりも後方に車体フレームに支持される収納ボックスが配置され、吸気ダクトと排気ダクトとが、収納ボックスの外周面に沿うように設けられているので、吸気ダクト及び排気ダクトの収納ボックス外周面からの突出量を小さくすることができ、収納ボックス周囲での吸気ダクト及び排気ダクトの占有スペースを小さくすることができる。従って、車体の小型化を図ることができる。
請求項10に係る発明では、吸気ダクト及び排気ダクトが、スイングアームより前方に配置されているので、吸気ダクト及び排気ダクトを短くすることができ、車体スペースの有効利用、吸気ダクト及び排気ダクトの軽量化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。なお、説明中の「前後」、「左右」、「上下」の方向は乗員が車両に乗車した状態での方向を示している。
図1は本発明に係る鞍乗り型車両の側面図であり、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、車体前部に、バーハンドル11を覆うハンドルカバー12と、前輪13を操舵するフロントフォーク14の上部に設けられたヘッドパイプ72の前方を覆うフロントカバー16と、運転者の脚部の前方を覆う左右一対のレッグシールド17,17(手前側の符号17のみ示す。)と、前輪13の上方を覆うフロントフェンダ18とが設けられ、ハンドルカバー12にヘッドランプ21及びバックミラー22が取付けられ、レッグシールド17,17に左右一対のフロントウインカ23,23(手前側の符号23のみ示す。)が取付けられ、車体中央部に車体フレーム71に取付けられたパワーユニット24が配置され、このパワーユニット24の下部にステップバー26が取付けられ、車体フレーム71の下部にサイドスタンド27及び左右一対のステップブラケット28,28(手前側の符号28のみ示す。)が取付けられ、車体後部に、シート31と、このシート31の縁部下方を覆うセンタカバー32、左右一対のサイドカバー34,36(手前側の符号34のみ示す。)及びリヤカバー37と、後輪41の上方を覆うリヤフェンダ42と、このリヤフェンダ42に取付けられたリヤコンビネーションランプ47と、同乗者が手を掛けるためにシート31の後部の近傍に配置されたグラブレール48とが設けられ、リヤフェンダ42にライセンスプレート51が取付けられ、車体フレーム71にスイング自在にスイングアーム52が取付けられ、このスイングアーム52と車体フレーム71の後部とに左右一対のリヤクッションユニット53,53(手前側の符号53のみ示す。)が取付けられた車両である。
図中の符号61は後輪41を制動した状態を維持するためのパーキングブレーキ装置(不図示)に備えるパーキングノブ、62,62(手前側の符号62のみ示す。)はステップバー26の両端部に取付けられた左右一対の運転者用ステップ、63,63(手前側の符号63のみ示す。)はステップブラケット28,28の各先端に取付けられた同乗者用ステップ、64はチェーンカバーである。
車体フレーム71は、前端部を構成するヘッドパイプ72と、このヘッドパイプ72から後方斜め下方に延びるメインフレーム73と、このメインフレーム73の後端部に取付けられたピボットプレート74と、メインフレーム73の後端部から後方斜め上方に延びる左右一対のリヤフレーム76,77(手前側の符号76のみ示す。)と、メインフレーム73及びリヤフレーム76,77のそれぞれに渡された左右一対のサブフレーム81,82(手前側の符号81のみ示す。)とからなる。
メインフレーム73は、中間部に左右一対のエンジンハンガ84,86(手前側の符号84のみ示す。)が取付けられ、これらのエンジンハンガ84,86及びピボットプレート74にパワーユニット24が取付けられている。
ピボットプレート74は、スイングアーム52(図1参照)を上下スイング自在に支持するピボット軸88(図2参照)と、ステップブラケット28とが取付けられた部材である。
収納ボックス91は、メインフレーム73と左右一対のサブフレーム81,82(手前側の符号81のみ示す。)とに取付けられ、収納ボックス91に開閉自在にシート31が取付けられている。
リヤフレーム76,77は、後部に燃料タンク92が取付けられている。
センタカバー32は、メインフレーム73の後部側方、収納ボックス91の前方及び上部側方を覆い、サイドカバー34,36は、メインフレーム73の後端部側方、リヤフレーム76,77の側方、サブフレーム81,82の側方、収納ボックス91の下部側方を覆っている。
パワーユニット24は、エンジン95と、このエンジン95のクランクケース96に一体的に設けられたベルト式の無段変速機97(図2参照)とからなる。
エンジン95は、クランクケース96と、このクランクケース96の前端部に取付けられたシリンダブロック101と、このシリンダブロック101に取付けられたシリンダヘッド102と、このシリンダヘッド102の前部開口部を覆うヘッドカバー103とを備える。
図2は本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第1実施形態)を説明する鞍乗り型車両の要部右側面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を示している。以下同じ。)であり、クランクケース96の右側部に無段変速機97を構成する変速機ケース115が取付けられ、この変速機ケース115内に、無段変速機97を構成する駆動プーリ、従動プーリ、及びこれらの駆動プーリ及び従動プーリに掛け渡されたVベルトからなる無段変速機本体部135(図4参照)が収納されている。
変速機ケース115は、内部に外気を導いて無段変速機本体部135を冷却するための吸気ダクト117と、変速機ケース115内の空気(無段変速機本体部が作動することで温められた空気を含む)を外部に排出する排気ダクト118とが接続され、吸気ダクト117が変速機ケース115の前部上部、排気ダクト118が吸気ダクト117の後方であって変速機ケース115の後部上部に接続されている。
吸気ダクト117は、変速機ケース115との接続部から後方へ次第に後上がりとなるように延び、先端部に形成された吸気口117aが収納ボックス91の側面91dの側方で上方に向けて開口している。
排気ダクト118は、変速機ケース115との接続部から後方へ次第に後上がりとなるように且つ吸気ダクト117の下方を吸気ダクト117に沿って延び、先端部に形成された排気口118aが収納ボックス91の側面91dの下部側方で後方斜め下方に向けて開口している。
上記の吸気ダクト117及び排気ダクト118は、センタカバー32(図1参照)及び右側のサイドカバー36(不図示)と、収納ボックス91との間のスペースに配置されるとともに、スイングアーム52の前端52aより前方に配置されている。即ち、スイングアーム52の前端52aを通る鉛直線120よりも前方に吸気ダクト117及び排気ダクト118が位置する。
図中の符号88はスイングアーム52をスイング自在に支持するためにピボットプレート74に取付けられたピボット軸、129はブレーキペダルである。
図3は本発明に係るパワーユニットの斜視図であり、パワーユニット24におけるエンジン95の一部(即ち、シリンダブロック101(図2参照)、シリンダヘッド102(図2参照)、ヘッドカバー103(図2参照)等)を除いた部分を示している。
パワーユニット24におけるクランクケース96の右側部に無段変速機97の変速機ケース115が取付けられ、この変速機ケース115の内側に無段変速機97の無段変速機本体部135が収納されている。
変速機ケース115の上部には、前部に吸気ダクト117(図2参照)が接続される筒状の吸気ダクト接続部115aが上方に側面視でエンジンハンガ86(図2参照)を避けるように斜め前方に向けて(図2も参照)突出させて一体成形され、後部に排気ダクト118(図2参照)が接続される筒状の排気ダクト接続部115bが上方に斜め後方に向けて(図2も参照)突出するように且つ吸気ダクト接続部115aよりも高い位置に一体成形されている。なお、符号115cは吸気ダクト接続部115aの接続口、115dは排気ダクト接続部115bの接続口であり、これらの接続口115c,115dは変速機室130内と連通している。
図4は本発明に係るパワーユニットを示す平面図(一部断面図)であり、パワーユニット24は、左クランクケース131及び右クランクケース132からなるクランクケース96と、左クランクケース131の側部に発電機を覆うために取付けられた発電機カバー133と、右クランクケース132の側部に無段変速機97の無段変速機本体部135を覆うために取付けられた変速機ケース115とを備える。
左クランクケース131及び右クランクケース132は、クランク軸136及びパワーユニット24の出力軸138を回転自在に支持し、右クランクケース132及び変速機ケース115は、従動軸137を回転自在に支持している。
無段変速機97の無段変速機本体部135は、クランク軸136に取付けられた駆動プーリ141と、従動軸137に取付けられた従動プーリ142と、これらの駆動プーリ141及び従動プーリ142のそれぞれに掛け渡されたVベルト143とを備える。
駆動プーリ141は、クランク軸136の端部に取付けられた固定半体145と、この固定半体145に対して近づく、あるいは離れるようにクランク軸136にスライド自在にスプライン結合された可動半体146とからなる。
従動プーリ142は、従動軸137に取付けられた固定半体151と、この固定半体151に対して近づく、あるいは離れるように従動軸137にスライド自在にスプライン結合されるとともに圧縮コイルばね152によって固定半体151に近づくように付勢された可動半体153とからなる。
クランク軸136が回転すると、駆動プーリ141がクランク軸136と共に回転し、この駆動プーリ141の回転がVベルト143を介して従動プーリ142に伝わり、従動プーリ142の回転と共に従動軸137が回転し、従動137に複数のギヤを介して連結された出力軸138が回転し、この出力軸138に取付けられた駆動スプロケット155が回転し、この駆動スプロケット155にチェーンを介して後輪41(図1参照)に一体的に取付けられた従動スプロケットが回転して後輪41が駆動される。
更に、クランク軸136が回転数が増加すると、可動半体146に隣接するように配置されたウエイト156が遠心力で半径方向外側に移動するため、これに伴って可動半体146が固定半体145に近づく。これにより、駆動プーリ141におけるVベルト143の巻き掛け径が大きくなる。
このように、駆動プーリ141の巻き掛け径が大きくなると、従動プーリ142の可動半体153は、圧縮コイルばね152の弾性力に抗して固定半体151から離れ、従動プーリ142におけるVベルト143の巻き掛け径は小さくなる。
上記したように、Vベルト143の巻き掛け径が、駆動プーリ141では大きくなり、従動プーリ142では小さくなるため、クランク軸136に対して従動軸137の回転が増速される。
上記とは逆に、クランク軸136の回転数が低下すると、Vベルト143の巻き掛け径が、駆動プーリ141では小さくなり、従動プーリ142では大きくなるため、クランク軸136に対して従動軸137の回転が減速される。
以上のように、クランク軸136の回転数に応じて従動軸137の回転数が自動変速される。
変速機ケース115は、右クランクケース132に複数のボルト(不図示)で取付けられた内側変速機ケース161と、この内側変速機ケース161に複数のボルト162で取付けられた変速機カバー163とからなり、内側変速機ケース161の上部に吸気ダクト接続部115a及び排気ダクト接続部115bが形成されている。
吸気ダクト接続部115a及び排気ダクト接続部115bのそれぞれの接続口115c,115dは共に前後に長い楕円形で、接続口115c,115dが前後に並ぶように配置され、接続口115cは駆動プーリ141の上方、接続口115dは従動プーリ142の上方に位置する。
図5は本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第1実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部平面図であり、吸気ダクト117及び排気ダクト118の両方を収納ボックス91の右側方に配置したことを示している。
詳しくは、吸気ダクト117及び排気ダクト118を、収納ボックス91の右側方を通って且つ収納ボックス91の外周面、即ち、前面91e及びこの前面91eに続く側面91dに沿って変速機ケース115から車両後方へ延ばしている。
換言すれば、車体の中心を前後方向に延びる車体中心線173を挟んで右側に吸気ダクト117及び排気ダクト118を配置している。なお、符号111はキックペダル、128は排気管127の後端に接続されたマフラである。
図6は本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第2実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部右側面図であり、変速機ケース115の前部上部に接続された吸気ダクト175は、変速機ケース115との接続部から後方斜め上方に延びて、収納ボックス91の前方及び右側方を通り、燃料タンク92の前部の右側方まで延び、リヤクッションユニット53の上端53aのリヤフレーム77への取付部の前方に後方斜め下方に向けて吸気口175aが開口している。
変速機ケース115の後部上部に接続された排気ダクト176は、変速機ケース115との接続部から吸気ダクト175の下方を吸気ダクト175に沿うように後方斜め上方に延びて、収納ボックス91の前方及び右側方を通り、燃料タンク92の前部の右側方で水平又はほぼ水平に且つ吸気ダクト175よりも後方へ延び、リヤクッションユニット53の上端53aのリヤフレーム77への取付部に接近し、後方斜め下方に向けて排気口176aが開口している。
図中の符号175c,175dは吸気ダクト175をサイドカバー36(不図示)の内面に取付けるために吸気ダクト175に一体成形されたカバー取付片、176bは排気ダクト176をサブフレーム82に取付けるために排気ダクト176に一体成形されたフレーム取付片、176c,176dは排気ダクト176をサイドカバー36の内面に取付けるために排気ダクト176に一体成形されたカバー取付片である。
図7は本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第3実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部右側面図であり、変速機ケース115の前部上部に接続された吸気ダクト181は、変速機ケース115との接続部から後方斜め上方に延びて、収納ボックス91の前方及び右側方を通り、燃料タンク92の前部の右側方まで延び、リヤクッションユニット53の上端53aのリヤフレーム77への取付部の前方に後方斜め上方に向けて吸気口181aが開口している。
変速機ケース115の後部上部に接続された排気ダクト182は、変速機ケース115との接続部から吸気ダクト181の下方を吸気ダクト181に沿うように後方斜め上方に延びて、収納ボックス91の前方及び右側方を通り、燃料タンク92の前部の右側方で上に凸となるように湾曲して吸気ダクト181とほぼ同じ位置まで後方へ延び、リヤクッションユニット53の上端53aのリヤフレーム77への取付部の前方に後方斜め下方に向けて排気口182aが開口している。
符号182eは上に凸となるように湾曲した排気ダクト182の湾曲部であり、このように、排気ダクト182に湾曲部182eを設けることで、鞍乗り型車両10(図1参照)の一部が水没して排気口182aが水に浸かったとしても、水が排気ダクト182を通じて変速機ケース115内に入り込みにくくすることができる。
図中の符号181c,181dは吸気ダクト181をサイドカバー36(不図示)の内面に取付けるために吸気ダクト181に一体成形されたカバー取付片、182bは排気ダクト182をサブフレーム82に取付けるために排気ダクト182に一体成形されたフレーム取付片、182c,182dは排気ダクト182をサイドカバー36の内面に取付けるために排気ダクト182に一体成形されたカバー取付片である。
図8は本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第4実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部右側面図であり、変速機ケース115の後部上部に接続された排気ダクト186は、変速機ケース115との接続部から後方斜め上方に延びて、収納ボックス91の前方及び右側方を通り、燃料タンク92の前部の右側方では燃料タンク92のフランジ92aに沿ってリヤクッションユニット53の上端53aのリヤフレーム77への取付部の前方まで延び、後方に向けて排気口186aが開口している。
変速機ケース115の前部上部に接続された吸気ダクト185は、変速機ケース115との接続部から後方斜め上方に延び、途中から排気ダクト186の側方を排気ダクト186に沿ってリヤクッションユニット53の上端53aのリヤフレーム77への取付部の前方まで延び、吸気口185aが排気口186aより前方で後方に向けて開口している。
このように、排気口186aを吸気口185aより後方に設けることで、排気口186aから排出される温まった空気を吸気口185aから吸い込みにくくすることができる。
図中の符号185dは吸気ダクト185をサイドカバー36(不図示)の内面に取付けるために吸気ダクト185に一体成形されたカバー取付片、186bは排気ダクト186をサブフレーム82に取付けるために排気ダクト186に一体成形されたフレーム取付片、186dは排気ダクト186をサイドカバー36の内面に取付けるために排気ダクト186に一体成形されたカバー取付片である。
図9は本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第4実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部平面図であり、吸気ダクト185及び排気ダクト186の両方を収納ボックス91の右側方に且つ車幅方向に並べて配置したことを示している。
詳しくは、排気ダクト186を、収納ボックス91の右側方に且つ収納ボックス91の外周面、即ち、前面91e及びこの前面91eに続く側面91dに沿って変速機ケース115から車両後方へ延ばし、排気ダクト186の右側方に吸気ダクト185を排気ダクト186に沿って変速機ケース115から車両後方へ延ばしている。
換言すれば、車体の中心を前後方向に延びる車体中心線173を挟んで右側に吸気ダクト185及び排気ダクト186を配置している。
以上の図1、図2、図5に示したように、車体フレーム71にパワーユニット24が取付けられ、このパワーユニット24がベルト式の無段変速機97、詳しくは、無段変速機97の無段変速機本体部135(図4参照)を収納する変速機室130を有し、パワーユニット24に、無段変速機97内へ冷却用の空気を導入する吸気ダクト117と、無段変速機97内の空気を外部に排出する排気ダクト118とが接続された鞍乗り型車両10において、吸気ダクト117と排気ダクト118とが、共に少なくとも無段変速機本体135(実施例では、無段変速機97、即ち、変速機ケース115、変速機室130、無段変速機本体部135及び変速機カバー163)よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線173を基準にして無段変速機本体部135と同じ側に配置されているので、無段変速機本体部135の前方に運転者の脚部のスペースを大きく確保することができ、また、吸気ダクト117、排気ダクト118を無段変速機本体部135と反対側に配置するのに比べて吸気ダクト117、排気ダクト118を短くすることができて、吸気ダクト117及び排気ダクト118の軽量化、ひいては鞍乗り型車両10の軽量化を図ることができる。
また、吸気ダクト117と排気ダクト118とは、上下に並べられて配置されているので、吸気ダクト117及び排気ダクト118の車幅方向への突出量を小さくすることができ、車幅方向の占有スペースを小さくすることができ、車幅を小さくすることができる。
以上の図6に示したように、吸気ダクト175の吸気口175aと排気ダクト176の排気口176aとが、前後方向にずらして配置されているので、吸気口175aと排気口176aとを離して配置することができ、排気口176aから排出された温められた空気を吸気口175aから吸い込みにくくすることができ、無段変速機本体部135(図4参照))を効果的に冷却することができる。
以上の図7に示したように、吸気口181aが斜め上方に向けられ、排気口182aが斜め下方に向けられているので、吸気口181aと排気口182aとが異なる向きに開口し、排気口182aから排出された温められた空気を吸気口181aから吸い込みにくくすることができ、無段変速機本体部135を効果的に冷却することができる。
以上の図2に示したように、吸気ダクト117が、排気ダクト118よりも上方に設けられているので、吸気ダクト117の吸気口117aを高く配置することができ、吸気ダクト117に浸水しにくくすることができる。
以上の図7に示したように、排気ダクト182が、側面視で上に凸となるように湾曲部182eで湾曲しているので、吸気ダクト181よりも排気ダクト182が下側に配置され、鞍乗り型車両10(図1参照)の一部が水没して排気ダクト182の排気口182aが水に浸かったとしても、排気ダクト182を通じて変速機ケース115内(変速機室130(図4参照)内)に水を入り込みにくくすることができる。
以上の図6に示したように、エンジン95の後方に、車体フレーム71に前端がスイング自在に取付けられるとともに後端に後輪41が取付けられたスイングアーム52が設けられ、このスイングアーム52と車体フレーム71との間にリヤクッションユニット53が設けられ、このリヤクッションユニット53の上端の車体フレーム71、詳しくはリヤフレーム77への取付部の前方に、吸気ダクト175の吸気口175a及び排気ダクト176の排気口176aが配置されているので、リヤクッションユニット53の上端を越えて吸気ダクト175及び排気ダクト176が延びている場合に比べて、吸気ダクト175及び排気ダクト176を長過ぎないようにすることができるとともに、リヤクッションユニット53の上端付近の高い位置に吸気口175及び排気口176が開口しているので、吸気口175a及び排気口176aから水を入り込みにくくすることができる。
以上の図2、図5に示したように、無段変速機97よりも後方に車体フレーム71に支持される収納ボックス91が配置され、吸気ダクト117と排気ダクト118とが、収納ボックス91の外周面としての前面91e、側面91dに沿うように設けられているので、吸気ダクト117及び排気ダクト118の収納ボックス91の外周面からの突出量を小さくすることができ、収納ボックス91の周囲での吸気ダクト117及び排気ダクト118の占有スペースを小さくすることができる。従って、車体の小型化を図ることができる。
以上の図2に示したように、吸気ダクト117及び排気ダクト118が、スイングアーム52より前方に配置されているので、吸気ダクト117及び排気ダクト118を短くすることができ、車体スペースの有効利用、吸気ダクト117及び排気ダクト118の軽量化を図ることができる。
尚、本実施形態では、図6に示したように、吸気ダクト175の吸気口175aを後方斜め下方を向けて開口するようにしたが、これに限らず、後方斜め上方を向けて開口するようにしてもよい。
また、図8に示したように、吸気ダクト185の吸気口185a及び排気ダクト186の排気口186aを後方に向けて開口するようにしたが、これに限らず、吸気口185aを後方斜め上方に向け、排気口186aを後方斜め下方を向くように開口するようにしてもよい。
本発明は、ベルト式の無段変速機を備える鞍乗り型車両に好適である。
本発明に係る鞍乗り型車両の側面図である。 本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第1実施形態)を説明する鞍乗り型車両の要部右側面図である。 本発明に係るパワーユニットの斜視図である。 本発明に係るパワーユニットを示す平面図である。 本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第1実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部平面図である。 本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第2実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部右側面図である。 本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第3実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部右側面図である。 本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第4実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部右側面図である。 本発明に係る吸気ダクト及び排気ダクト(第4実施形態)を示す鞍乗り型車両の要部平面図である。
10… 鞍乗り型車両(自動二輪車)、24…パワーユニット、41…後輪、52…スイングアーム、53…リヤクッションユニット、53a…上端部、71…車体フレーム、91…収納ボックス、91d,91e…外周面(側面、前面)、97…無段変速機、115…変速機カバー、115a…吸気ダクト接続部、115b…排気ダクト接続部、117,175,181,185…吸気ダクト、117a,175a,181a,185a…吸気口、118,176,182,186…排気ダクト、118a,176a,182a,186a…排気口、130…変速機室、173…車体中心線。

Claims (10)

  1. 車体フレーム(71)にパワーユニット(24)が取付けられ、このパワーユニット(24)はベルト式の無段変速機(97)を収納する変速機室(130)を有し、前記パワーユニット(24)に、前記変速機室(130)内へ冷却用の空気を導入する吸気ダクト(117)と、前記変速機室(130)内の空気を外部に排出する排気ダクト(118)とが接続された鞍乗り型車両において、
    変速機ケース(115)の上面に、前後に間隔を開けて筒状の吸気ダクト接続部(115a)及び排気ダクト接続部(115b)が設けられており、前記吸気ダクト接続部(115a)は低い位置、前記排気ダクト接続部(115b)は高い位置に配置されており、
    前記吸気ダクト(117)と前記排気ダクト(118)とは、共に前記無段変速機(97)よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線(173)を基準にして前記無段変速機(97)と同じ側に配置され、
    前記吸気ダクト(117)と前記排気ダクト(118)とは、上下に並べられて配置され、前記吸気ダクト(117)の吸気口(117a)と前記排気ダクト(118)の排気口(118a)とは、前後方向にずらして配置され、前記吸気口(117a)が斜め上方に向けられ、前記排気口(118a)が斜め下方に向けられている、
    ことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記吸気ダクト(117)は、前記排気ダクト(118)よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記排気ダクト(118)は、側面視で上に凸となるように湾曲していることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 車体フレーム(71)にパワーユニット(24)が取付けられ、このパワーユニット(24)はベルト式の無段変速機(97)を収納する変速機室(130)を有し、前記パワーユニット(24)に、前記変速機室(130)内へ冷却用の空気を導入する吸気ダクト(117)と、前記変速機室(130)内の空気を外部に排出する排気ダクト(118)とが接続された鞍乗り型車両において、
    前記変速機ケース(115)の上面に、前後に間隔を開けて筒状の吸気ダクト接続部(115a)及び排気ダクト接続部(115b)が設けられており、前記吸気ダクト接続部(115a)は低い位置、前記排気ダクト接続部(115b)は高い位置に配置されており、
    前記吸気ダクト(117)と前記排気ダクト(118)とは、共に前記無段変速機(97)よりも車両後方に延び、車体の中央を通って車体前後方向に延びる車体中心線(173)を基準にして前記無段変速機(97)と同じ側に配置され、
    且つ前記吸気ダクト(117)と前記排気ダクト(118)とは、上下に並べられて配置され、
    さらに、前記吸気ダクト(117)の吸気口(117a)と前記排気ダクト(118)の排気口(118a)とは、前後方向にずらして配置されている、
    ことを特徴とする鞍乗り型車両。
  5. 前記吸気ダクト(117)は、前記排気ダクト(118)よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記排気ダクト(118)は、側面視で上に凸となるように湾曲していることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記吸気口(117a)が斜め上方に向けられ、前記排気口(118a)が斜め下方に向けられていることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記エンジン(95)の後方に、前記車体フレーム(71)に前端がスイング自在に取付けられるとともに後端に後輪(41)が取付けられたスイングアーム(52)が設けられ、このスイングアーム(52)と前記車体フレーム(71)との間にリヤクッションユニット(53)が設けられ、このリヤクッションユニット(53)上端の前記車体フレーム(71)への取付部の前方に、前記吸気ダクト(117)の吸気口(117a)及び前記排気ダクト(118)の排気口(118a)が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項4記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記無段変速機(97)よりも後方に前記車体フレーム(71)に支持される収納ボックス(91)が配置され、前記吸気ダクト(117)と前記排気ダクト(118)とは、前記収納ボックス(91)の外周面に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記吸気ダクト(117)及び前記排気ダクト(118)は、前記スイングアーム(52)より前方に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の鞍乗り型車両。
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