JP5076692B2 - ビードリング - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ加硫成形用ブラダーの下端部を保持するビードリングに関し、さらに詳しくは、水系の離型剤に対する耐食性を向上させたビードリングに関するものである。
タイヤ加硫成形用ブラターは、上端部および下端部をそれぞれビードリングに保持されて上下モールドの内部に組み込まれるようになっている。加硫成形時には、このブラダーは、上下のビードリングが近接移動するとともに、内部に加熱流体が充填されることにより膨張してグリーンタイヤを内部から上下モールドに押圧する。
従来、このブラダーの下端部を保持する下側のビードリングには周方向に所定間隔で複数のベントホールが設けられ、この複数のベントホールは、ブラダーが膨張した際に、そのブラダーの下端部周辺と当接する位置に配置されている(例えば、特許文献1の図1等参照)。このように設けられた複数のベントホールは、グリーンタイヤを加硫成形する時に外部にエアやガスを排出して、加硫成形不良をなくすように機能する。
ところで、近年、環境重視等の観点からブラダーに塗布する離型剤として水系の離型剤が多用されるようになってきた。この水系の離型剤は、有機溶剤系の離型剤に比して乾燥しにくく、塗布されてブラダー表面で乾燥しなかった水系の離型剤はブラダーの下端部に流れ落ちることになる。そのため、ブラダーが膨張した際にブラダーの下端部周辺と当接する位置に配置されているベントホールには、この流れ落ちた水系の離型剤が溜まり易くなる。
ビードリングは鉄等の金属により形成されており、表面がメッキ処理等されていても、上記のベントホールは小径であるため、その内周面にはメッキ処理等を施すことが難しく、金属素地が露出したままになっているのが現状である。そのため、水系の離型剤によってベントホールの内周面が早期に腐食し、この腐食を発端としてビードリングに腐食が広がるという問題があった。これに伴って、腐食により生じた錆が、加硫成形するグリーンタイヤに付着するという問題もあった。
特開2004−148793号公報
本発明の目的は、水系の離型剤に対する耐食性を向上させたビードリングを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のビードリングは、タイヤ加硫成形用のブラダーの下端部を保持し、周方向に所定の間隔で複数のベントホールを有し、該複数のベントホールを、前記ブラダーが膨張した際にこのブラダーの下端部周辺と当接する位置に配置しているビードリングにおいて、前記複数のベントホールの上端開口が拡径していて、これらベントホールに円筒状の耐食性のベントピース内嵌され、ベントピースの上端がベントホールの上端よりも下方位置になった状態になっていて、前記ベントピースとの境界となるベントホールの表面部に耐食層を設け、前記ベントホールの直径が1.0mm〜3.0mmであることを特徴とするものである。
ここで、例えば前記ベントピースをステンレス鋼製にする
本発明のビードリングによれば、タイヤ加硫成形用のブラダーの下端部を保持するビードリングに周方向に所定の間隔で設けた複数のベントホールに、耐食性のベントピースを内嵌することにより、水系の離型剤をブラダーに塗布する場合に、ブラターの下端部に流れ落ちた離型剤は、直接ベントホールに接触することなく耐食性のベントピースを通じて外部に排出される。そのため、膨張したブラダーの下端部周辺と当接する位置に配置されて、流れ落ちた離型剤が溜まり易いベントホールの離型剤による腐食を抑制することができる。これにより、この腐食により生じる錆がビードリング全体に広がることを防止してビードリングの耐用期間を延ばすことが可能になるとともに、加硫成形するグリーンタイヤに錆が付着することを防止できる。
以下、本発明のビードリングを図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3に例示するように、タイヤ加硫成形用ブラダー1(以下、ブラダー1という)の下端部は、クランプ部材等により挟まれて下側のビードリング2により保持されている。同様にブラダー1の上端部は、上側のビードリング3により保持されている。この下側のビードリング2が本発明のビードリングである。このブラダー1は下モールド7と上モールドの内部に設置され、下側のビードリング2は下モールド7に、上側のビードリングは上モールドに組み付けられる。
この環状の下側のビードリング2には、図2に例示するように、ビードリング2を上下に貫通するベントホール4が、周方向に所定の間隔で複数設けられている。例えば、周方向に等間隔で8〜16個程度のベントホール4が設けられている。これら複数のベントホール4は、図3に例示するように、ブラダー1が膨張した際に、ブラダー1の下端部周辺と当接する位置に配置されている。
下側のビードリング2および上側のビードリング3は、鉄等の金属により形成されており、その表面にはクロームメッキ等のメッキ処理が施されている。しかしながら、ベントホール4は、例えば直径2mm程度の小径であるため、その内周面にメッキ処理を施すことが難しく、金属素地が露出した状態になっている。
そこで、これら複数のベントホール4には、円筒状の耐食性のベントピース5が内嵌されている。このベントピース5は、例えばステンレス鋼、チタン合金やその他、水に対して耐食性のある材質によって形成されている。コストや入手し易さを考慮するとベントピース5はステンレス鋼製にすることが好ましい。尚、本発明での耐食性とは、水に対して腐食しにくい性能を有することを意味する。
加硫成形するグリーンタイヤGを挿通させる際には、下側のビードリング2と上側のビードリング3とを離反させるように上側のビードリング3を上方移動させる。この際にブラダー1は縦長の収縮した状態になるので、図2に例示するように下側のビードリング2に設けたベントホール4は上端を開口した状態になる。ブラダー1に挿通させたグリーンタイヤGの下側のビード部は、下側のビードリング2の内周側段差部に係合する。
次いで、このグリーンタイヤGを加硫成形する際には、上側のビードリング3を下方移動させるとともに、ブラダー1の内部に加熱流体を充填することによりブラダー1を膨張させて、グリーンタイヤGを内部から上モールドおよび下モールド7に押圧する。
この際に、下側のビードリング2に設けたベントホール4は、その上端が図3に例示するように膨張したブラダー1により覆われて閉口した状態になる。これらのベントホール4(ベントピース5)を通じてエアやガスが外部に排出されてグリーンタイヤGに加硫成形不良が生じることが防止される。
上記の加硫成形工程において、グリーンタイヤGを加硫成形する前には、ブラダー1の表面には加硫成形したタイヤを取外し易くするために離型剤が噴霧等により塗布されるが、水系の離型剤の場合は、有機溶剤系の離型剤と比較してブラダー1の表面で弾かれ易く、また、乾燥しにくい。そのため、乾燥しなかった水系の離型剤がブラダー1の下端部に流れ落ち、膨張したブラダー1の下端部周辺と当接する位置に配置されているベントホール4には、この流れ落ちた水系の離型剤が溜まり易くなる。
このようにベントホール4に水系の離型剤が溜まるような場合であっても、本発明では耐食性のベントピース5がベントホール4に内嵌されているので、ベントホール4の内周面がベントピース5によって保護されて、直接、水系の離型剤が接触することがない。そして、余分な水系の離型剤はベントピース5を通じて外部に排出される。
そのため、水系の離型剤によるベントホール4の内周面の腐食を抑制でき、これに伴って、腐食によって生じる錆がビードリング2全体に広がることを防止できる。したがって、ビードリング2の耐用期間を延ばすことができるとともに、加硫成形するグリーンタイヤGに錆が付着することを回避することができる。
本発明は、メッキ処理が困難な直径1.0mm〜3.0mmの小径のベントホール4に対して適用し、有効である
この実施形態では、ベントピース5の長さが、ベントホール4の70%〜80%の長さになっているが、ベントホール4の全長をほぼ覆う長さにすることもできる。
また、図4に例示するように、ベントピース5との境界となるベントホール4の表面部にクロームメッキ層等の各種メッキ層やその他の耐食層6を新たに形成する。このように新たに耐食層6を設けることにより、ベントホール4とベントピース5との境界面における腐食を一段と確実に防止することができる。
上側のビードリング3も、下側のビードリング2と同様のベントホール4を有しているが、水系の離型剤が流れ落ちることがないので、上記のようなベントピース5を内嵌する必要がない。しかしながら、上側のビードリング3のベントホール4に錆が生じる場合には、ベントホール4に上記のベントピース5を内嵌するとよい。
本発明のビードリングを備えたブラダーを例示する側面図である。 図1のA部拡大断面図である。 図1のブラダーが膨張した状態を例示するA部拡大断面図である。 図2のビードリングの表面部を例示する拡大断面図である。
符号の説明
1 ブラダー
2 下側のビードリング
3 上側のビードリング
4 ベントホール
5 ベントピース
6 耐食層
7 下モールド
G グリーンタイヤ

Claims (2)

  1. タイヤ加硫成形用のブラダーの下端部を保持し、周方向に所定の間隔で複数のベントホールを有し、該複数のベントホールを、前記ブラダーが膨張した際にこのブラダーの下端部周辺と当接する位置に配置しているビードリングにおいて、前記複数のベントホールの上端開口が拡径していて、これらベントホールに円筒状の耐食性のベントピース内嵌され、ベントピースの上端がベントホールの上端よりも下方位置になった状態になっていて、前記ベントピースとの境界となるベントホールの表面部に耐食層を設け、前記ベントホールの直径が1.0mm〜3.0mmであるビードリング。
  2. 前記ベントピースがステンレス鋼製である請求項1に記載のビードリング。
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