JP6629585B2 - タイヤ加硫成型金型 - Google Patents

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Description

本発明はタイヤ加硫成型金型に関する。
空気入りタイヤの加硫成型に用いられるタイヤ加硫成型金型には、金型内部と金型外部とを連通する複数のプラグ取付け孔が設けられている。これらのプラグ取付け孔には通気孔を有するベントプラグが嵌合されている。加硫成型の際は、金型内部の空気がこのベントプラグの通気孔を通って金型外部へ逃げる。
ところで、ベントプラグには筒状部材のみからなるものがあり、そのベントプラグでは筒状部材の内径側の空間が通気孔となっている。筒状部材のみからなるベントプラグを用いて加硫成型がなされると、金型内部の空気がベントプラグの通気孔を通って金型外部へ逃げた後、流動性のあるゴムが通気孔に侵入する。その結果、加硫成型後の空気入りタイヤの表面には通気孔に侵入したゴムからなる不必要な突起(スピュー)が形成される。
スピューの発生を防ぐために、筒状で内径側の空間が通気孔となるハウジングと、通気孔に挿入されるステムとを備えるベントプラグが用いられる場合がある(例えば特許文献1〜3参照)。このベントプラグでは、常時ステムが金型内側に付勢されて通気孔が開放状態となっているが、加硫成型時にゴムがベントプラグに到達して金型内側からステムを押すと、ステムがハウジングの通気孔を閉塞する。そのため通気孔へゴムが侵入しにくく、スピューが発生しにくい。
特開2015−20297号公報 特開2014−210356号公報 特開2014−58046号公報
しかしハウジングとステムとを備えるベントプラグが用いられても、ゴムがベントプラグに接近する方向次第では、ハウジングとステムとの間にゴムが侵入する場合がある。その場合、加硫成型が終わってタイヤ加硫成型金型から空気入りタイヤが取り出されるときに、ハウジングとステムとの間に侵入して成型されたゴムがちぎれ、ハウジングとステムとの間の一部にゴムが残ってしまうことがある。すると、ステムが通気孔を閉塞することができなくなり、ベントプラグが機能しなくなってしまう。
そこで本発明は、ベントプラグのハウジングとステムとの間に侵入したゴムを取り除くことができるタイヤ加硫成型金型を提供することを課題とする。
実施形態のタイヤ加硫成型金型は、タイヤ表面を成型する成型面を有する成型部材と、前記成型部材に設けられ金型内部と金型外部とを連通するプラグ取付け孔と、前記プラグ取付け孔に嵌合されたベントプラグとを備え、前記ベントプラグが、筒状で内径側に金型内部から金型外部への通気孔を有するハウジングと、前記ハウジングの内径側に挿入され前記通気孔を開閉するステムとを備え、前記ハウジングの前記通気孔を形成する面のうち前記成型面から連続する面が、前記通気孔の閉塞時に前記ステムと接触する接触面であるタイヤ加硫成型金型において、前記接触面に沿って、前記成型面から前記ハウジングの深さ方向に延びるゴムの誘導凹溝が設けられたことを特徴とする。
実施形態のタイヤ加硫成型金型では、誘導凹溝に侵入してそこで成型されたゴムがタイヤ表面からちぎれにくい。そのため、タイヤ加硫成型金型から空気入りタイヤが取り出されるときに、その空気入りタイヤと一緒に、ハウジングとステムとの間に侵入したゴムが取り除かれる。
実施形態のタイヤ加硫成型金型10の軸方向の断面図。 実施形態のベントプラグ30の軸方向の断面図。 実施形態のベントプラグ30のハウジング40を金型内側から見た図。 実施形態におけるステム50が挿入されたハウジング40の図3のA−Aでの部分断面図。 図4における周状凹溝48付近の拡大断面図。 変更例の誘導凹溝147を金型内側から見た図。 変更例の周状凹溝148付近のベントプラグ軸方向の断面図。
本実施形態について図面に基づき説明する。なお図面は説明のために誇張されて描かれている場合がある。
図1に本実施形態のタイヤ加硫成型金型10を示す。タイヤ加硫成型金型10は、周上に並べられた複数のセクター12と、複数のセクター12が形成する円周の軸方向両側に設けられた一対のサイドプレート14と、同じく一対のビードリング16とを備える。セクター12、サイドプレート14、ビードリング16は、空気入りタイヤを成型する成型部材であり、これらの金型内側の面はタイヤ表面を成型する成型面18である。複数のセクター12は主にタイヤのトレッド部を、一対のサイドプレート14はタイヤのサイド部を、一対のビードリング16はタイヤのビード部を、それぞれ成型する。セクター12の材料は、限定されないが、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金(例えばAl−Cu系、Al−Mg系、Al−Mn系、Al−Si系の合金)である。またサイドプレート14及びビードリング16の材料は、限定されないが、例えば、一般構造用圧延鋼材(例えばSS400)等の鋼材である。サイドプレート14の材料とビードリング16の材料とは同じであっても良いし異なっても良い。
成型部材であるセクター12及びサイドプレート14には複数のプラグ取付け孔20が設けられている。プラグ取付け孔20は断面円形で金型内側から金型外側に向かって延びている孔である。プラグ取付け孔20は成型面18及び金型外側の面に開口している。従ってプラグ取付け孔20によって金型内部と金型外部とが連通している。通常、プラグ取付け孔20は成型面18のうち加硫成型の際に最後まで空気が残る場所に開口している。このプラグ取付け孔20にベントプラグ30が嵌合されている。
図2に示すように、ベントプラグ30は、筒状で内径側に通気孔32を有するハウジング40と、ハウジング40の内径側に挿入され通気孔32を開閉するステム50とを備える。なお図2において、上側が金型内側、下側が金型外側である。ハウジング40の外径がプラグ取付け孔20の内径より僅かに大きいため、ベントプラグ30がプラグ取付け孔20に嵌合可能となっている。
ハウジング40の通気孔32は金型内部と金型外部とを連通している。ハウジング40の金型内側端面42は、ハウジング40が設けられている成型部材の成型面18と同一面上にあり、成型面18の一部となっている。ただし、ハウジング40の金型内側端面42とその周囲の成型面18との間には、外観上問題とならない段差、例えば0.1mm以下の段差があっても良い。ハウジング40の内径面すなわち通気孔32を形成する面のうち、ハウジング40の金型内側端面42からハウジング40の深さ方向へ(すなわち金型外側へ)連続する面は、ベントプラグ30の通気孔32の閉塞時にステム50と接触する接触面44である。接触面44は金型外側に向かって径が小さくなるようにテーパ面となっている。よって接触面44はベントプラグ軸方向に対して傾斜している。ハウジング40の内径面のうち接触面44から金型外側へ連続する面は径が一定となっている。ハウジング40の金型外側の端部又はその近傍部分には、ハウジング40の内径側に突出する突起46が設けられている。この突起46の場所ではハウジング40の内径が小さくなっている。
ステム50は、成型面18の一部である金型内側端面52を備える頭部54と、頭部54から金型外側へ連続する第一胴部56と、第一胴部56からさらに金型外側へ連続する第二胴部57とを備える。これらの外径は、頭部54、第一胴部56、第二胴部57の順に大きい。頭部54の外径面53は通気孔32の閉塞時にハウジング40の接触面44と接触する面である。頭部54の外径面53は金型外側に向かって径が小さくなるようにテーパ面となっている。よって外径面53はベントプラグ軸方向に対して傾斜している。外径面53の傾斜角は接触面44の傾斜角と一致する。第二胴部57の金型外側の端部又はその近傍部分には、プラグ取付け孔20の内径面に向かって突出する突起58が設けられている。突起58の場所におけるステム50の外径は、突起46の場所におけるハウジング40の内径よりも大きい。また、第一胴部56及び第二胴部57の外径はハウジング40の内径より小さく、第一胴部56及び第二胴部57の外径面とハウジング40の内径面との間に隙間ができ、この隙間を空気が通ることができる。
ハウジング40の突起46とステム50の第一胴部56との間にはベントプラグ30の一部としてバネ34(バネ34の代わりに別の弾性部材が設けられていても良い)が設けられている。バネ34はステム50を金型内側に向かって付勢している。そのため、ステム50に対してこれを金型外側へ押す力が働いていないときは、ステム50の頭部54の金型内側端面52はハウジング40の金型内側端面42よりも金型内側へ突出し、ハウジング40の接触面44とステム50の頭部54の外径面53との間に隙間(この隙間を「接触面44とステム50との隙間」とする)ができ、通気孔32が開放状態となっている。なお「開放状態」とはステム50に対してこれを金型外側へ押す力が働いていない状態を指すものとする。通気孔32の開放状態では、金型内部の空気が、接触面44とステム50との隙間を通過して、ベントプラグ30より金型外側へ抜けて、金型外部へ逃げることができる。なお通気孔32の開放状態では、ベントプラグ30への空気の入口である、ハウジング40とステム50との間の空間の成形面18に対する開口端は、リング状である。通気孔32の開放状態における接触面44とステム50との隙間の長さM(すなわち接触面44に垂直な方向の距離)は、0.04mm≦M≦0.30mmであることが望ましく、0.20mm≦M≦0.30mmであることがより望ましい(図5参照)。
そして、ステム50がバネ34の付勢力に抗して金型外側へ押されると、ハウジング40の接触面44とステム50の頭部54の外径面53とが接触して接触面44とステム50との隙間が閉じる。すると、金型内部の空気が金型外部へ逃げることができなくなる。また、接触面44とステム50との隙間には流動性のあるゴムが侵入しにくくなる。
ステム50の突起58はハウジング40の突起46より金型外側にある。そして前記のように、突起58の場所におけるステム50の外径が、突起46の場所におけるハウジング40の内径よりも大きい。そのため、突起58が金型外側から突起46に当たると、ステム50はそれ以上金型内側へ移動できない。よってステム50はハウジング40から金型内側へ抜け落ちない。
図3、図4に示すように、ハウジング40の接触面44に沿って、成型面18の一部である金型内側端面42からハウジング40の深さ方向に延びる1又は2本以上のゴムの誘導凹溝47が設けられている。誘導凹溝47の本数は限定されないが、複数本であることが望ましく、4本以上であることがより望ましい。また、複数本の誘導凹溝47は、接触面44の周方向に等間隔で配されていることが望ましい。誘導凹溝47の金型内側の端部は成型面18(金型内側端面42)に達している。また誘導凹溝47の金型外側の端部は接触面44の範囲内で終端している。誘導凹溝47の成型面18に平行な方向の断面上での形状は、限定されないが、図3では長方形である。通気孔32が閉塞状態になると、誘導凹溝47の金型内側の端部のみが成型面18に開口する。
また図3〜図5に示すように、ハウジング40の接触面44に沿って、誘導凹溝47と交わって周状に延びる周状凹溝48が設けられている。より詳細には、周状凹溝48は、誘導凹溝47の金型外側の端部と交わり、接触面44の周方向に1周している。周状凹溝48が設けられている場所の、ハウジング40の金型内側端面42からの深さ(ベントプラグ軸方向の長さ)Pは、接触面44の金型内側の端部から金型外側の端部までの深さQの20%以上50%以下の深さであることが望ましい。
周状凹溝48のベントプラグ軸方向の断面上での形状は、限定されないが、開口端48aよりも底部48bにおいて幅が狭い(すなわち接触面44に平行な方向の長さが短い)形状であることが望ましい。図4、図5では、周状凹溝48のベントプラグ軸方向の断面上での形状は、半円形である。
また、周状凹溝48の接触面44に垂直な方向の深さL(すなわち周状凹溝48の開口端48aから底部48bまでの接触面44に垂直な方向の深さ)は、0.10mm≦L≦0.03mmであることが望ましい。ただし、周状凹溝48の接触面44に垂直な方向の深さLは、通気孔32の開放状態における接触面44とステム50との隙間の長さMより浅いことが望ましい(図5参照)。
また、周状凹溝48の開口端48aの幅N(すなわち接触面44に平行な方向の長さ)は、接触面44のベントプラグ軸方向の断面上での長さOの10%以上50%以下の長さであることが望ましい(図5参照)。
ハウジング40及びステム50の材料は、限定されないが、例えば一般構造用圧延鋼材(例えばSS400)等の鋼材や銅等が用いられる。ハウジング40の材料とステム50の材料とは同じであっても良いし異なっても良い。
ベントプラグ30が設けられたタイヤ加硫成型金型10で空気入りタイヤの加硫成型が行われる際は、タイヤ加硫成型金型10の内部に未加硫タイヤがセットされる。そして、セットされた未加硫タイヤの内側に配置されている図示しないブラダーが膨張し、未加硫タイヤの表面が成型面18に押し当てられる。またセクター12等の成型部材が加硫成型温度に保持される。すると、タイヤ加硫成型金型10の内部に残っていた空気は、開放状態になっている通気孔32を通ってタイヤ加硫成型金型10の外部へ逃げる。それとともに未加硫タイヤの流動性のあるゴムがベントプラグ30に接近する。
ゴムがベントプラグ軸方向からベントプラグ30に到達した場合、まずゴムがステム50の52を押し、通気孔32が閉塞状態になる。次に、ゴムが誘導凹溝47に侵入し、続いて周状凹溝48に侵入し、そこで侵入が止まる。侵入したゴムは誘導凹溝47内及び周状凹溝48内で成型される。従って、ハウジング40とステム50との間で成型されるゴムは、誘導凹溝47内で成型されるゴムと、周状凹溝48内で成型されるゴムとからなる。
また、ゴムが成形面18に沿う方向からベントプラグ30に到達した場合、ゴムは、ステム50の金型内側端面52を押す前に、ハウジング40とステム50との間に侵入する。その後、ゴムがステム50の金型内側端面52を押すが、多くの場合、通気孔32は完全には閉塞状態にはならない。その結果、ゴムは、誘導凹溝47内と、周状凹溝48内と、接触面44とステム50との隙間(ただし主に周状凹溝48より金型内側の部分)とに侵入する。従って、ハウジング40とステム50との間で成型されるゴムは、誘導凹溝47内で成型されるゴムと、周状凹溝48内で成型されるゴムと、接触面44とステム50との隙間で成型されるゴムとからなる。
いずれの場合も、加硫成型後に空気入りタイヤがタイヤ加硫成型金型10から取り出されるとき、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴムが、成形面で成型されたタイヤ表面に引っ張られる。そのとき、誘導凹溝47内で成型されたゴムが太くてちぎれにくい補強部の役割を果たし、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴム全体が、ちぎれずに引っ張り出される。
以上のように、本実施形態のタイヤ加硫成型金型10では、ハウジング40とステム50との間にゴムが侵入しても、タイヤ加硫成型金型10から空気入りタイヤが取り出されるときに、誘導凹溝47内で成型されたゴムが補強部の役割を果たして、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴム全体がちぎれることなく引っ張り出され取り除かれる。なお、誘導凹溝47が複数本、特に4本以上設けられていれば、その効果が大きい。
また、ハウジング40とステム50との間の空間の成形面18に対する開口端がリング状であるため、ハウジング40とステム50との間に侵入したゴムはリング状に成型され易い。ハウジング40とステム50との間に侵入したゴムがリング状に成型された場合、成形面で成型されたタイヤ表面と、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴムとがリング状につながっているため、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴムがちぎれにくい。そのため、タイヤ加硫成型金型10から空気入りタイヤが取り出されるときに、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴム全体がちぎれることなく取り除かれる。
また、誘導凹溝47と交わり、接触面44の周方向に1周する周状凹溝48が設けられているため、誘導凹溝47に侵入したゴムが周状凹溝48内を周方向に移動でき、ハウジング40とステム50との間に侵入したゴムが特にリング状に成型され易い。そのため効果が顕著になる。
また、周状凹溝48の接触面44に垂直な方向の深さLが、通気孔32の開放状態における接触面44とステム50との隙間の長さMより浅い場合、接触面44とステム50との隙間に侵入しそこで成型されたゴムの厚みが十分確保され、しかも周状凹溝48に侵入しそこで成型されたゴムの厚みが厚過ぎない。そのため、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴムが金型内側へ引っ張られたときに、接触面44とステム50との隙間で成型されたゴムの部分でちぎれにくく、しかも周状凹溝48内で成型されたゴムが周状凹溝48から抜け易い。特に、通気孔32が開放状態のままハウジング40とステム50との間にゴムが侵入したとすると、接触面44とステム50との隙間に侵入しそこで成型されたゴムの厚みが十分確保され、ゴムがちぎれにくい。
また、周状凹溝48がベントプラグ軸方向の断面上で開口端48aよりも底部48bにおいて幅が狭い形状であれば、周状凹溝48内で成型されたゴムは、金型内側へ引っ張られたときに引っ掛かりなく周状凹溝48から抜け易い。
また、周状凹溝48が設けられている場所の、ハウジング40の金型内側端面42からの深さが、接触面44の金型内側の端部から金型外側の端部までの深さの20%以上であれば、ハウジング40とステム50との間に侵入したゴムが周状凹溝48より金型外側までは侵入しにくい。また、周状凹溝48が設けられている場所の、ハウジング40の金型内側端面42からの深さが、接触面44の金型内側の端部から金型外側の端部までの深さの50%以下であれば、周状凹溝48と成型面18とが遠過ぎないため、ハウジング40とステム50との間で成型されたゴムが金型内側から引っ張られたときに、周状凹溝48内で成型されたゴムが周状凹溝48から抜け易い。
また、周状凹溝48の開口端48aの幅Nが接触面44のベントプラグ軸方向の断面上での長さOの10%以上であれば、周状凹溝48に多くのゴムが溜まることができ、周状凹溝48による効果が大きい。また、周状凹溝48の開口端48aの幅Nが接触面44のベントプラグ軸方向の断面上での長さOの50%以下であれば、成型された空気入りタイヤにおいて周状凹溝48内で成型されたゴムが目立たず、外観品質に大きな影響を与えない。
以上の実施形態に対して、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な変更、置換、省略等を行うことができる。変更例の誘導凹溝147を図6に、変更例の周状凹溝148を図7に示す。ハウジング40の金型内側端面42に平行な方向の断面上における誘導凹溝147の形状は、図6(a)に示すように溝底が頂点の1つとなる三角形であっても良いし、図6(b)に示すように半円形であっても良い。また、図示しないが、接触面44に周状凹溝48が無くても良い。また、周状凹溝148のベントプラグ軸方向の断面上での形状として、様々な変更例が挙げられる。開口端48aよりも底部48bにおいて幅が狭い形状の変更例としては、図7(a)に示す溝底が頂点の1つとなる三角形(同図のように頂点は丸められていても良い)や、図7(b)に示す底部48bが短い方の底辺となる台形等が挙げられる。また別の変更例として、図7(c)に示す長方形が挙げられる。
10…タイヤ加硫成型用金型、12…セクター、14…サイドプレート、16…ビードリング、18…成型面、20…プラグ取付け孔、30…ベントプラグ、32…通気孔、34…バネ、40…ハウジング、42…金型内側端面、44…接触面、46…突起、47…誘導凹溝、48…周状凹溝、48a…開口端、48b…底部、50…ステム、52…金型内側端面、53…外径面、54…頭部、56…第一胴部、57…第二胴部、58…突起、147…誘導凹溝、148…周状凹溝

Claims (4)

  1. タイヤ表面を成型する成型面を有する成型部材と、前記成型部材に設けられ金型内部と金型外部とを連通するプラグ取付け孔と、前記プラグ取付け孔に嵌合されたベントプラグとを備え、前記ベントプラグが、筒状で内径側に金型内部から金型外部への通気孔を有するハウジングと、前記ハウジングの内径側に挿入され前記通気孔を開閉するステムとを備え、前記ハウジングの前記通気孔を形成する面のうち前記成型面から連続する面が、前記通気孔の閉塞時に前記ステムと接触する接触面であるタイヤ加硫成型金型において、
    前記接触面に沿って、前記成型面から前記ハウジングの深さ方向に延びるゴムの誘導凹溝が設けられた、タイヤ加硫成型金型。
  2. 前記接触面に沿って、前記誘導凹溝と交わって周状に延びる周状凹溝が設けられた、請求項1に記載のタイヤ加硫成型金型。
  3. 前記周状凹溝の前記接触面に垂直な方向の深さが、前記ベントプラグの開放状態における前記接触面と前記ステムとの前記接触面に垂直な方向の距離より浅い、請求項2に記載のタイヤ加硫成型金型。
  4. 前記周状凹溝が、前記ベントプラグの軸方向の断面上で、開口端よりも底部において幅の狭い形状である、請求項2又は3に記載のタイヤ加硫成型金型。
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