JP7461803B2 - タイヤ金型 - Google Patents

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本発明は、タイヤ金型に関する。
タイヤ金型では、タイヤ表面を成型する成型面に多数のベントホールが設けられ、ベントホールにベントプラグがはめ込まれたものが知られている。加硫成型時において、タイヤの外表面と成型面との間に介在する空気は、ベントプラグを介して排出されるようになっており、これにより、加硫成型される空気入りタイヤにおけるベア(空気入りタイヤの表面の欠け)発生が抑制されている。
ベントプラグとして、排気通路を内部に有する円筒状のハウジングと、ハウジングに挿入されて排気通路を開閉する弁体を成型面側の端部に有するステムと、該ステムを成型面側へ付勢する付勢手段とを有する、スプリングベントプラグが知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のスプリングベントプラグでは、加硫成型時にハウジングとステムとの間にゴムが侵入する場合がある。ハウジングとステムとの間に侵入したゴムは、型開き時にちぎれてゴムかすとして残留し、スプリングベントプラグの弁体の開閉を妨げる虞がある。
特許文献1には、ベントプラグのハウジングに、成型面に開口すると共に成型面から反成型面側に延びる複数の誘導凹溝を設け、該複数の誘導凹溝の反成型面側の複数の端部を周方向に接続する周状凹溝を備えたタイヤ加硫成型金型が開示されている。これにより、ハウジングとステムとの間に侵入したゴムは、リング状に形成されて、ちぎれることなく取り除かれ、ハウジングとステム間におけるゴムかすの残留が抑制される。
特許文献2の図7には、作業者が超音波清掃装置のプローブをスプリングベントプラグの弁体に接触させて超音波振動させることにより、ハウジングとステムとの間に侵入したゴムかすを除去するスプリングベントプラグの清掃方法が開示されている。
特開2017-105064号公報 特開2017-202625号公報
特許文献1のタイヤ加硫金型では、例えばゴムの侵入方向によっては、型開き時にハウジングとステムとの間に侵入したゴムがちぎれ等により残留する場合があり、残留したゴムかすの除去には改善の余地がある。また、特許文献2の超音波清掃作業は、複数のスプリングベントの小さな弁体一つずつにプラグを接触させるという緻密な作業であるため作業時間が掛かる。
本発明は、スプリングベントプラグを備えたタイヤ金型において、ハウジングとステム間に残留するゴムかすを効率的に除去することを課題とする。
本発明は、グリーンタイヤの外表面を成型する成型面と、前記成型面に形成されたベントホールと、前記ベントホールに装着されたスプリングベントプラグとを備え、前記スプリングベントプラグは、排気通路を内部に有する筒状のハウジングと、前記ハウジングに挿入されており、前記排気通路を開閉するステムと、前記ステムを前記成型面側に向かって付勢する付勢部材とを有し、前記排気通路の閉状態において、前記ハウジングの内周面と前記ステムの外周面とが互いに当接する領域において、前記内周面と前記外周面とのうち少なくとも一方に、前記ハウジングの周方向に交差するように延びる溝部を有し、
前記ステムは、前記ハウジングの軸方向に延びる柱状の軸部と、前記軸部の先端に設けられると共に、キャビティに面する頂面を備えた弁体とを有し、
前記ハウジングは、前記弁体に当接するテーパー面と、前記テーパー面に連続すると共に前記軸部の外周面に対向する対向面と、を有し、
前記溝部は、前記軸部の外周面および前記弁体の外周面と、前記対向面および前記テーパー面と、のうち少なくとも一方に設けられ、
前記溝部は、前記成型面よりも反成型面側に内端部を有するタイヤ金型を提供する。
この構成によれば、ステム又はハウジングの少なくとも一方に設けられた溝部によって、当該溝部が設けられた内周面又は外周面にエッジ部が形成される。これにより、ハウジングの内周面とステムの外周面とが当接する排気通路の閉状態において、ステムを軸心廻りに回転させることによって、エッジ部によって、他方に付着したゴムかすをかき落とすことができる。
具体的には、溝部がハウジングの周方向に交差するように延びているので、ステムを軸線廻りに回転させることによって、ゴムかすを除去しやすい。ステムを回転させるだけでスプリングベントプラグを清掃することができるので、超音波清掃装置に比して清掃時間の短縮を図ることができる。
この構成によれば、排気通路の閉状態において、溝部が成型面に開口しないので、溝部内へのゴムの侵入を抑制できる。その結果、ハウジングとステムとの間に付着するゴムかすを低減でき、付着したゴムかすをかき落とすための清掃時間の短縮を図ることができる。
記溝部は、前記頂面の径方向に対して交差するように形成されてもよい。
この構成によれば、頂面の径方向に沿って延びる溝部に比して、溝部の長さが長く、溝部によって形成されるエッジ部の長さも長くなる。これにより、エッジ部によってゴムをかき落とす領域が拡大されて、さらなる清掃時間の短縮を図ることができる。
前記溝部は、前記ハウジングの軸周りの複数箇所に設けられてもよい。
この構成によれば、溝部によって形成されるエッジ部が複数個所設けられるので、1回のステムの回転で清掃される面積が増え、さらなる清掃時間の短縮を図ることができる。
前記ステムの反成型面側の端部には、前記ステムを回転させるための被駆動部が設けられてもよい。
この構成によれば、被駆動部を介してステムを容易に回転させることができる。
前記付勢部材は、前記ハウジングの内周面に当接する外周部に、ハウジングの軸方向に平行な第2の溝部を備えてもよい。
この構成によれば、ステムの回転と共に付勢部材を回転させることによって、付勢部材の溝部と付勢部材の外周部とによって形成されるエッジ部によって、ハウジングの内周面で、ステムと当接しない部位においても付着したゴムをかき落とすことができる。
前記付勢部材は、平角線ばねであってもよい。
この構成によれば、付勢部材には、平角線ばねによってハウジングの軸方向に交差するエッジ部が螺旋状に形成される。これにより、ステムの軸方向の突出後退時に伸縮するばねのエッジによってハウジングの内周面に付着したゴムをかき落とすことができる。
本発明によれば、スプリングベントプラグを備えたタイヤ金型において、ハウジングとステム間に残留するゴムかすを効率的に除去できる。
本発明の実施形態に係るタイヤ加硫金型の断面図。 図1の矢印IIの拡大図。 ハウジングを金型内側(図2の矢印III)から見た斜視図。 図2の矢印IVの拡大図。 溝部の断面の変形例。 溝部の変形例。 ステムの変形例。 ハウジング及びステムの変形例。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各距離の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、タイヤ子午線断面に沿ったタイヤ加硫金型1(以下、「金型」ともいう)の断面を示す。この金型1は型閉め状態にある。金型1は、キャビティ10にセットされたグリーンタイヤ2の外表面を加硫成形する成型面11を備える。成型面11には、金型1の内部(キャビティ10)と外部とを連通させるベントホール12が設けられている。加硫成型時には、このベントホール12を通じてグリーンタイヤ2と成型面11との間に介在する空気が排出される。図2に拡大して示すように、ベントホール12には、成型面11側にスプリングベントプラグ3が装着されている。
金型1は、グリーンタイヤ2のトレッドを成型するセクターモールド13と、グリーンタイヤ2のサイドウォールを成型するサイドモールド14,14と、グリーンタイヤ2のビード部を加硫成形するビードリング15,15とを備えた、いわゆるセグメンテッドモールドである。成型面11は、セクターモールド13の内面と、サイドモールド14,14の内面とを含む。図1には、セクターモールド13をタイヤ幅方向に貫通する1本のベントホール12しか示されていないが、実際には、セクターモールド13やサイドモールド14,14の内面で開口する複数のベントホールが設けられている。
図2に示すように、スプリングベントプラグ3は、排気通路31を内部に有する円筒状のハウジング40と、ハウジング40に挿入されたステム50と、ステム50を成型面11側に向けて付勢する付勢部材としてのコイルスプリング60とを有する。
ハウジング40は、外周部41においてベントホール12に圧入されて保持されている。ハウジング40には、この軸線方向に貫通した内周面(内周部)42が形成されており、内周面42により排気通路31が構成されている。内周面42の成型面11側に位置する開口部には、成型面11に向かって円錐状に拡径したテーパー面43が形成されており、反成型面11側には縮径部44が形成されている。
ステム50は、ハウジング40の軸方向に延びる柱状の軸部51と、軸部51の先端に設けられると共に、キャビティ10に面する頂面52aを備えた弁体52と、反成型面11側に位置するストッパ部53とを有する。弁体52及びストッパ部53は、軸部51に一体的に連結されている。ステム50の軸線は、ハウジング40の軸線Lに一致している。
軸部51は、全体として軸方向に延びた円柱状に形成されている。軸部51は、本体部51aと、本体部51aの成型面11側の端部に連続して、本体部51aに比して外径が大きい大径部54が形成されている。大径部54は、ハウジング40の内周面42の径よりもわずかに小さい径を有する。弁体52は、成型面11側に向かって拡径した円錐台状に形成されており、外周面(側面)52bが、ハウジング40のテーパー面43と平行に延びている。
ストッパ部53は、縮径部44よりも反成型面11側に位置しており、且つ、外径が縮径部44の内径よりも大きい。ステム50は、ストッパ部53において縮径部44より成型面11側への移動が制限されるので、成型面11側への抜け出しが防止されている。
軸部51の基端部(ステム50の反成型面11側の端部)、より詳しくはストッパ部53の反成型面11側の端面53aには、ステム50を回転させるための被駆動部53bが設けられている。被駆動部53bは、例えば、仮想線で示すドライバーD等を嵌め込むための十字状の溝で形成されている。
軸部51の本体部51aの周囲において、軸部51の大径部54とハウジング40の縮径部44との間に、付勢部材としてのコイルスプリング60が弾設されている。コイルスプリング60は、例えば、平角線ばねで形成され、本体部51aの外径よりも大きな内径を有し、ハウジング40の内周面42の径よりも小さな外径を有する。
図2の仮想線では、排気通路31が開放されており、スプリングベントプラグ3は開状態にある。開状態では、コイルスプリング60によって付勢されたステム50の弁体52の外周面52bがハウジング40のテーパー面43から離間した状態になる。ステム50が、加硫成型されるグリーンタイヤのゴムの流動によってコイルスプリング60による付勢力に抗して反成型面11側へ押し上げられたとき、弁体52の外周面52bとハウジング40のテーパー面43とが互いに面で当接することにより、これらの間に排気通路31が閉塞される閉状態となる。
ステム50の軸方向の突出後退時には、大径部54の外周面54aと、内周面42のうちテーパー面43の反成型面11側の端部に連続して大径部54の外周面54aに対向する対向面45とが接触(当接)し得る。本実施形態では、ハウジング40のテーパー面43と対向面45とが、ステム50と接触する接触面42Aを構成している。
図3及び図4に示すように、ステム50の軸方向の突出後退時において、コイルスプリング60の外径は、コイルスプリング60の外周部62、ハウジング40の内周面42のうち大径部54反成型面11側の端部から縮径部44に至る部分とが接触し得るように形成されている。コイルスプリング60の内径は、ステム50の軸方向の突出後退時において、コイルスプリング60の内周部61と、ステム50の軸部51の本体部51aとが接触し得るように形成されている。
ハウジング40の接触面42Aには、成型面11側から反成型面11側に延びて、径方向外側に凹となる3本の溝部46…46が設けられている。各溝部46は、弁体52の頂面52aの径方向に沿って延びて形成されている。換言すると、各溝部46は、ハウジング40の周方向Rに交差するように延びて形成されている。
3本の溝部46…46は、ハウジング40の周方向に等間隔に配置されている。ハウジング40の軸線とステム50の軸線とは一致しているので、3本の溝部46…46は、弁体52の周方向に対しても等間隔に配置されている。なお、溝部46の数は、3本に限られるものではなく、少なくとも1本以上設けられていればよい。
各溝部46は、底面46aと底面46aの周方向両側から立ち上がる一対の側壁面46b,46bとを備え、軸線L方向に沿った断面において断面三角形状で形成されている。各溝部46は、成型面11よりも反成型面11側に内端部46cを有し、閉状態における大径部54の反成型面11側の端面近傍に外端部46dを有する。すなわち、溝部46は、排気通路31の閉状態において、成型面11に開口していない。内端部46cの成型面11からの距離L1は、0.3mm以上1.0mm以下の位置に設定されていることが好ましい。各溝部46の軸方向に沿った断面形状は、図5に示すように長方形であってもよい。
接触面42Aには、各溝部46によって、弁体52の外周面52b及び大径部54の外周面54aに対するエッジ部47が形成される。より詳しくは、エッジ部47は、各溝部46の各側壁面46bとテーパー面43とによって形成される第1エッジ部47aと、各側壁面46bと対向面45とによって形成される第2エッジ部47bとで構成される。
また図4に示すように、コイルスプリング60の内周部61及び外周部62には、ハウジング40の軸方向に平行な溝部61a,62aが複数設けられている。コイルスプリング60の内周部61に設けられた各溝部61aによって、軸部51の本体部51aに対するエッジ部61bが構成され、コイルスプリング60の外周部62に設けられた溝部62aによって、ハウジング40の内周面42に対するエッジ部62bが構成される。前述のように、コイルスプリング60は、平角線ばねで形成されているので、ハウジング40の軸方向に交差するエッジ部63,63が螺旋状に形成されている。なお、コイルスプリング60の外周部62に設けられた溝部62aは、特許請求の範囲における第2の溝部を構成する。
上述のスプリングベントプラグ3の清掃時には、図2に示すように、保持部材Xをスプリングベントプラグ3の成型面11側に配置させて、スプリングベントプラグ3を閉状態とする。これにより、ステム50の弁体52における外周面52bがハウジング40のテーパー面43に当接し、ステム50の大径部54における外周面54aがハウジング40の対向面45に接触し得る状態となる。
そして、ドライバーDによって被駆動部53bを介してステム50を軸線Lまわりに回転させることで、ハウジングの接触面42Aのエッジ部47によって、ステム50に付着したゴムかすがかき落とされる。
本実施形態に係るスプリングベントプラグ3を備えた空気入りタイヤの加硫金型1によれば、次の作用効果が得られる。
ハウジング40の接触面42Aにハウジング40の周方向Rに交差するように延びる溝部46が設けられているので、当該溝部46が設けられた内周面42にエッジ部が形成される。これにより、ハウジング40の内周面42とステム50の外周面52b,54aとが当接する排気通路31の閉状態において、ステム50を軸心廻りに回転させることによって、エッジ部47によって、ステム50に付着したゴムかすをかき落とすことができる。
具体的には、溝部46がハウジング40の周方向Rに交差するように延びているので、ステム50を軸線L周りに回転させることによって、ゴムかすを除去しやすい。ステム50を回転させるだけでスプリングベントプラグ3を清掃することができるので、超音波清掃装置に比して清掃時間の短縮を図ることができる。
溝部46は、成型面11よりも反成型面11側に内端部46cを有し、排気通路31の閉状態において、溝部46が成型面11に開口していないので、溝部46内にゴムが侵入することを抑制できる。その結果、ハウジング40とステム50との間に付着するゴムかすを低減できるので、付着したゴムかすをかき落とすための清掃時間の短縮を図ることができる。
内端部46cの成型面11からの距離L1は、0.3mm以上1.0mm以下で設定されているので、0.3mm未満の場合に生じ得る溝部46内へのゴムの侵入が抑制され、1.0mmより大きい場合に生じ得るエッジ部の長さの不足することによる清掃可能領域の減少が抑制できる。
溝部46は、ハウジング40の軸線L周りの複数箇所に設けられているので、溝部46によって形成されるエッジ部47が複数個所に形成され、1回のステム50の回転で清掃される面積が増え、さらなる清掃時間の短縮が図れる。
ステム50の反成型面11側の端部には、ステム50を回転させるための被駆動部53bが設けられるので、被駆動部53bを介してステムを容易に回転させることができる。
コイルスプリング60は、ハウジング40の内周面42に当接する外周部62に、ハウジング40の軸線L方向に平行な溝部62aを有するので、ステム50の回転に伴ってコイルスプリング60が回転すると、コイルスプリング60の溝部62aによって形成されるエッジ部62bによって、ハウジング40の内周面42で、ステム50と当接しない部位においても付着したゴムをかき落とすことができる。
コイルスプリング60は、ステム50の本体部51aの外周面に接触する内周部61に、ハウジング40の軸線L方向に平行な溝部61aを有するので、ステム50の回転に伴ってコイルスプリング60が回転すると、ステム50の外周面でハウジング40と当接しない部位においても付着したゴムをかき落とすことができる。
コイルスプリング60は、平角線ばねであるので、ハウジング40の軸線L方向に交差するエッジ部63がらせん状に形成される。これにより、ステム50の軸方向の突出後退時に、伸縮するばねのエッジ部63によってハウジング40の内周面42及びステム50の本体部51aに付着したゴムをかき落とすことができる。
以上より、本発明の具体的な実施形態やその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
上記実施形態では、頂面52aの径方向に沿って延びる溝部46によって形成されるエッジ部47の構成を説明したがこれに限らない。溝部は、弁体52の頂面52aの径方向に対して交差するように形成されてもよい。これにより、径方向に沿って延びる溝部に比して、溝部の長さが長く、溝部によって形成されるエッジ部の長さも長くなる。これにより、エッジ部によってゴムをかき落とす領域が拡大され、さらなる清掃時間の短縮を図ることができる。
例えば、図6(a)に示すように溝部によって形成されるエッジ部147Aが頂面の径方向に対して交差し、周方向Rの一方側に傾斜するように形成されていてもよいし、図6(b)に示すように溝部によって形成される周方向Rの一方側に傾斜するエッジ部147Bが複数(3本以上)設けられてもよいし、図6(c)に示すように溝部によって形成されるエッジ部147Cが頂面の径方向に交差すると共に、隣り合うエッジ部147Cの一方が周方向Rの一方側に傾斜し、隣り合うエッジ部147Cの他方が周方向Rの他方側に傾斜して、隣り合うエッジ部147C,147C同士が交差するように形成されてもよいし、図6(d)に示すように径方向に対して交差するエッジ部147Dが径方向に間隔を空けて形成された複数の溝部によって形成されてもよいし、図6(e)に示すように、各エッジ部147Eが周方向Rの一方側に傾斜する部分と他方側に傾斜する部分をと備えていてもよいし、図6(f)に示すように、各エッジ部147Fが渦巻状に形成されてもよいし、図6(g)に示すように、各エッジ部147Gが周方向Rの一方側に傾斜するように配列された複数のディンプルによって形成されてもよい。
上記実施形態では、ハウジング40の接触面42Aに溝部46を備える構成を説明したが、これに限らない。溝部は、ステム50の外周面に設けられてもよい。より詳しくは、図7に示すように、ハウジング40の接触面42Aに接触するステム50の弁体52の外周面52b及び大径部54の外周面54aを径方向内側に凹ませる溝部146が設けられていてもよいし、図8に示すようにハウジング40とステム50の両方に溝部46,146が設けられてもよい。
上記実施形態では、ステム50に設けられた被駆動部53bを介してステム50を回転させる構成を説明したが、これに限らない。ステム50には、被駆動部53bが設けられていなくてもよい。この場合においても、ステム50はハウジング40の周方向に対して相対回転が規制されていないので、空気入りタイヤの加硫成型時においてステム50が回転することで、ハウジング40のエッジ部47によってステム50の外周面52b,54aのゴムがかき落とされる。
上記実施形態では、セクターモールドを例に取って説明したが、サイドモールドにスプリングベントプラグを設ける場合にも適用できる。
上記実施形態では、セグメンテッドモールドを例にあげて説明したが、上下半割の2ピースモールドに適用できる。
1 タイヤ加硫金型(タイヤ金型)
2 グリーンタイヤ
3 スプリングベントプラグ
11 成型面
12 ベントホール
31 排気通路
40 ハウジング
42 内周面
46 溝部
46c 内端部
50 ステム
51 軸部
52 弁体
52a 頂面
52b,54a 外周面
53b 被駆動部
60 コイルスプリング(付勢部材)
62 外周部
62a 溝部(第2の溝部)
R 周方向

Claims (6)

  1. グリーンタイヤの外表面を成型する成型面と、
    前記成型面に形成されたベントホールと、
    前記ベントホールに装着されたスプリングベントプラグと
    を備え、
    前記スプリングベントプラグは、
    排気通路を内部に有する筒状のハウジングと、
    前記ハウジングに挿入されており、前記排気通路を開閉するステムと、
    前記ステムを前記成型面側に向かって付勢する付勢部材と
    を有し、
    前記排気通路の閉状態において、前記ハウジングの内周面と前記ステムの外周面とが互いに当接する領域において、前記内周面と前記外周面とのうち少なくとも一方に、前記ハウジングの周方向に交差するように延びる溝部を有し、
    前記ステムは、前記ハウジングの軸方向に延びる柱状の軸部と、前記軸部の先端に設けられると共に、キャビティに面する頂面を備えた弁体とを有し、
    前記ハウジングは、前記弁体に当接するテーパー面と、前記テーパー面に連続すると共に前記軸部の外周面に対向する対向面と、を有し、
    前記溝部は、前記軸部の外周面および前記弁体の外周面と、前記対向面および前記テーパー面と、のうち少なくとも一方に設けられ、
    前記溝部は、前記成型面よりも反成型面側に内端部を有するタイヤ金型。
  2. 前記溝部は、前記頂面の径方向に対して交差するように形成される請求項1に記載のタイヤ金型。
  3. 前記溝部は、前記ハウジングの軸周りの複数箇所に設けられる請求項1又は請求項2に記載のタイヤ金型。
  4. 前記ステムの反成型面側の端部には、前記ステムを回転させるための被駆動部が設けられる請求項1から請求項のいずれか1項に記載のタイヤ金型。
  5. 前記付勢部材は、前記ハウジングの内周面に当接する外周部に、ハウジングの軸方向に平行な第2の溝部を有する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のタイヤ金型。
  6. 前記付勢部材は、平角線ばねである請求項1から請求項のいずれか1項に記載のタイヤ金型。
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