JP4782751B2 - ダストカバー、及び、ダストカバーの製造方法 - Google Patents

ダストカバー、及び、ダストカバーの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダストカバー、及び、ダストカバーの製造方法に関し、特に、ダストカバーに形成される薄バリを摘み易くすることで、薄バリを摘むための手間を省いて、ダストカバーの製造コストを削減することができるダストカバー、及び、ダストカバーの製造方法に関するものである。
ダストカバーは、サスペンション機構の摺動部分を覆ってその摺動部分にダストの付着を防止するために広く利用されている。例えば、特開2005−16641号公報には、ダストカバー26の側面に水抜孔42の下開口48が開口され、水抜孔42の下開口48から水を排出することで、ダストカバー26の内部に水が入らないように成形されたダストカバー26に関する技術が記載されている(特許文献1)。
ところで、ダストカバー26のようなゴム製品は、加硫圧によってゴム原料が加硫型の型割りの隙間には、リりゅつうるされていた水抜き孔をその内部に収容してされる(も入り込むことで薄バリが成形されていた。加えて、加硫型の型割りは、ダストカバー26の下開口48を成形する部位に形成されるので、下開口48に薄バリが形成されていた。
こうして、ダストカバー26の下開口48に薄バリが成形されると下開口48の開口面積を狭めてしまうか又は閉塞させてしまうので、水を排出する機能を阻害してしまう。よって、下開口48の開口面積を所定の大きさにするために、下開口48に成形された薄バリを除去する必要があった。
特開2005−16641号公報([段落0024])
ところで、この薄バリの除去は、図17に示すように、プライヤPを用いた手作業で行う必要がある。しかしながら、ダストカバー26の下開口48に成形された薄バリBは、図17に示すように、平坦面として構成されているので、プライヤPを使っても摘むことが難しい。そこで、プライヤPの先端で薄バリBを変形させてから摘んでいた(図17参照)。そのため、薄バリを摘む作業に手間が掛かっていた。よって、ダストカバーの製造コストが嵩むという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ダストカバーに成形される薄バリを摘み易くすることで、薄バリを摘むための手間を省いて、ダストカバーの製造コストを削減することができるダストカバー、及び、ダストカバーの製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のダストカバーは、筒状に形成されサスペンション機構のピストンロッドを収容する本体部と、前記本体部の開口上端部全周から前記本体部の外側に向けて延設されると共にスプリングシートとスプリングとの間に介在する鍔部と、前記鍔部の上面に凹設される案内溝と、前記案内溝から前記鍔部を貫通して形成される水抜き孔とを備えゴム状弾性体にて構成されるものであり、前記水抜き孔は、前記案内溝の底面に開口する上開口と、前記鍔部の下面に開口する下開口と、前記鍔部の側面に開口する横開口とを備え、前記横開口と前記下開口とは、連成されており、少なくとも、前記水抜き孔を成形する第1型と、前記第1型に対し前記下開口および前記横開口が形成される位置で型割りされる第2型とにより成形される。
この目的を達成するために請求項2記載のダストカバーの製造方法は、筒状に形成されサスペンション機構のピストンロッドを収容する本体部と、前記本体部の開口上端部全周から前記本体部の外側に向けて延設されると共にスプリングシートとスプリングとの間に介在する鍔部と、前記鍔部の上面に凹設される案内溝と、前記案内溝から前記鍔部を貫通して形成される水抜き孔とを備えゴム状弾性体にて構成されるダストカバーを製造する方法であって、前記水抜き孔が、前記案内溝の底面に開口する上開口と、前記鍔部の下面に開口する下開口と、前記鍔部の側面に開口する横開口とを備え、前記横開口と前記下開口とが連成されるものであり、前記水抜き孔を成形する第1型と、前記第1型に前記下開口および横開口が形成される位置で型割りされる第2型とを型閉めしてダストカバーを加硫成形する加硫工程と、前記加硫工程によって、前記下開口および前記横開口が形成される位置に加硫成形された薄バリを前記ダストカバーから摘んで除去することで前記下開口および前記横開口を開口させるバリ取り工程とを備えている。
請求項3記載のダストカバー又はダストカバーの製造方法は、請求項1記載のダストカバー又は請求項2記載のダストカバーの製造方法において、前記下開口および前記横開口が形成される位置での前記第1型と前記第2型との間の隙間寸法は、前記下開口および前記横開口の外縁に向かうほど小さく設定されている。
請求項1記載のダストカバーによれば、本体部が筒状に構成されると共にサスペンション機構のピストンロッドを覆うのでピストンロッドへのダストの進入が防止される。また、ゴム状弾性体にて構成される鍔部が本体部の開口端部全周から本体部の外側に延設されると共にスプリングシートとスプリングとの間に介在するので、スプリングシートとスプリングとの間で振動が絶縁される。また、鍔部の上面に案内溝が凹設されるので、鍔部の上方に配設されるスプリングシートからの排水が案内溝に流入する。案内溝に流入した排水は、案内溝によって案内溝4の底面に開口する水抜き孔の上開口に案内される。水抜き孔の上開口に案内された排水は、鍔部を貫通して形成される水抜き孔を通って、鍔部の下面に開口する下開口および鍔部の側面に開口する横開口から本体部の外部に排出される。
ここで、請求項1記載のダストカバーによれば、少なくとも、水抜き孔を成形する第1型と、第1型に対し下開口および横開口が形成される位置で型割りされる第2型とにより成形されるので、下開口および横開口が形成される位置に薄バリを加硫成形することができる。下開口に成形される薄バリ及び横開口に成形される薄バリは、それぞれ鍔部の下面および側面に成形されるので、お互いの面の向きを違えつつ連成されている。そのため、それら薄バリは、凸状の形状を形成する。
よって、薄バリをダストカバーから破断して除去する際には、薄バリの凸状の形状を摘むことができる。そのため、薄バリを容易に摘むことができる。その結果、薄バリを摘むための手間を省くことができるので、ダストカバーの製造コストを削減することができるという効果がある。
請求項2記載のダストカバーの製造方法によれば、筒状に形成されサスペンション機構のピストンロッドを収容する本体部と、本体部の開口上端部全周から本体部の外側に向けて延設されると共にスプリングシートとスプリングとの間に介在する鍔部と、鍔部の上面に凹設される案内溝と、案内溝から鍔部を貫通して形成される水抜き孔とを備えゴム状弾性体にて構成されるダストカバーであって、水抜き孔が、案内溝の底面に開口する上開口と、鍔部の下面に開口する下開口と、鍔部の側面に開口する横開口とを備え、横開口と下開口とが連成されるダストカバーを製造する。
ここで、請求項2記載のダストカバーの製造方法によれば、加硫工程では、水抜き孔を成形する第1型と、その第1型に下開口および横開口が形成される位置で型割りされる第2型とを型閉めして、下開口および横開口が形成される位置に薄バリが加硫成形されたダストカバーを加硫成形する。下開口に成形される薄バリ及び横開口に成形される薄バリは、それぞれ鍔部の下面および側面に成形されるので、お互いの面の向きを違えつつ連成されている。そのため、それら薄バリは、凸状の形状を形成する。
よって、バリ取り工程で、薄バリをダストカバーから破断して除去することで、下開口および横開口を開口させる際には、薄バリの凸状の形状を摘むことができる。そのため、薄バリを容易に摘むことができる。その結果、薄バリを摘むための手間を省くことができるので、ダストカバーの製造コストを削減することができるという効果がある。
請求項3記載のダストカバー又はダストカバーの製造方法によれば、請求項1記載のダストカバー又は請求項2に記載のダストカバーの製造方法の奏する効果に加え、下開口および横開口が形成される位置での第1型と第2型との間の隙間寸法を下開口および横開口の外縁に向かうほど小さく設定しているので、薄バリの外縁の厚さを薄くして、薄バリの中心側の厚さを厚くすることができる。よって、薄バリの外縁の強度を薄バリの中心側の強度に比べて弱く設定することができる。
そのため、薄バリを摘んで水抜き孔から破断して除去する場合に、薄バリの中心側を摘めば、外縁から薄バリが破断される。よって、一度薄バリを摘んで水抜き孔から破断することで、水抜き孔を水抜き孔の外縁形状に貫通させることができる。その結果、薄バリを取り除く作業が一度で完了するので、水抜き孔を外縁形状に貫通させる手間を省いて、ダストカバーの製造コストを削減することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、ダストカバー100が組み込まれたサスペンション機構1000の構成について説明する。図1は、第1実施の形態におけるダストカバー100が組み込まれたサスペンション機構1000の断面を示した断面図である。
サスペンション機構1000は、車輪(図示せず)を車体Bに対して相対移動可能に支持しつつ、車輪から伝えられる衝撃を吸収することで、車体Bの走行安定性および乗員の乗り心地を確保するためのものである。
図1に示すように、サスペンション機構1000は、棒状に構成されゴム弾性部材Aを介して車体Bに取り付けられると共にピストンロッド90を備えている。そのピストンロッド90には、シリンダー91が摺動可能に嵌合されている。そのシリンダー91は、車輪(図示せず)を相対移動可能に支持するアーム(図示せず)に連結されており、車輪と車体Bとの相対移動に連動してピストンロッド90と相対移動して減衰機能を発揮する。
ピストンロッド90の車体B側(図1上側)には、金属材料にて円板形状に構成されたスプリングシート93が配設されており、そのスプリングシート93のシリンダー91側(図1下側)の面に、ゴム状弾性体にて円筒形状に構成されたバウンドストッパ92が配設され、そのバウンドストッパ92を囲む位置にスプリング94が配設されている。
スプリング94は、アーム(図示せず)に連結されており、車輪と車体Bとの相対移動に連動してサスペンション機能を発揮する。また、バウンドストッパ92は、車体B側(図1上側)に移動するシリンダー91によって押圧されることでストッパー機能を発揮する。また、スプリング94の内側で、ピストンロッド90、シリンダー91及びバウンドストッパ92を囲む位置にダストカバー100が配設されている。
次に、図2、図3及び図4を参照して、ダストカバー100の構成について説明する。図2は、ダストカバー100の外観を示した外観斜視図であり、図3は、ダストカバー100の上面図であり、図4は、図3のIV−IV線におけるダストカバー100の断面図である。なお、図2及び図4に示す矢印Fは、水抜き孔3を介して排出される排水の流れを示している。
図2に示すように、ダストカバー100は、ゴム状弾性体にて構成されピストンロッド90(図1参照)の摺動部へのダストの侵入を防ぐためのものであり、筒状に形成される本体部1と、その本体部1の開口上端部全周から本体部1の外側に向けて延設される鍔部2とを備えている。また、本体部1の側壁は、蛇腹状に形成されており、本体部1の軸心方向に伸縮自在に構成されている。
本体部1は、ピストンロッド90(図1参照)、シリンダー91及びバウンドストッパ92(図1参照)を外周側から囲む位置に配設され、ピストンロッド90の摺動部へのダストの侵入を防ぐためのものである。
鍔部2は、スプリングシート93(図1参照)とスプリング94(図1参照)との間に介在し、スプリング94から伝達される振動を絶縁するためのものである。また、鍔部2の内周側には、円筒の外形を有する肉厚部2aが形成されており、その肉厚部2aの下側(図2下側)には、肉厚部2aと軸心を同一とする円筒の外形を有すると共に肉厚部2aより小さな直径に構成された壁部2bが連成されている。
図2及び図3に示すように、肉厚部2aと壁部2bとには、本体部1の軸心方向(図2上下方向)に沿って水抜き孔3が貫通形成されており、水抜き孔3は、鍔部2の周方向に沿って複数個(本実施の形態では、6個)形成されている。
また、スプリングシート93(図1参照)には、水抜き孔3に対応した位置にシート水抜き孔93a(図1参照)が貫通形成されており、スプリングシート93からの排水は、シート水抜き孔93aを介して水抜き孔3から本体部1の外部に排出される。
図4に示すように、鍔部2の上面には、上面視円形(図3参照)に構成された案内溝4が上方(図4上方)に向けて開口した形状に凹設され、その案内溝4の底面4aに水抜き孔3が連成されている。
よって、スプリングシート93のシート水抜き孔93a(図1参照)から排出された排水の内の案内溝4に流入した排水は、底面4a上を流れて水抜き孔3を介して本体部1の外部に排出される。
図3に示すように、水抜き孔3は、上面視長円の開口形状に形成されると共にその長円の長径が第1型10の軸心を中心とする円周の接線方向に沿って配設されており、長径方向に沿った水抜き孔3の内面が案内溝4に連接されている。よって、長円の短径に沿った内面が第1型10の軸心方向に沿って配設される場合に比べて、案内溝4に開口する水抜き孔3の円周方向の幅が広くとれるので、案内溝4に流入した排水の排水効率を向上させることができる。
また、本実施の形態において、水抜き孔3の長径Lを9mmに、水抜き孔3の短径Sを5mmに設定している。よって、水抜き孔3に後述する薄バリ5が成形された場合には、薄バリ5の幅W(図13(b)参照)が9mmとなり、汎用のプライヤを使って挟むことができる十分な幅とすることができる。そのため、薄バリ5を摘むために特殊な工具を必要としない。その結果、ダストカバー100の製造準備に掛かる手間を削減することができる。
次いで、図5から図8を参照して、水抜き孔3の構成について説明する。図5は、図4のVで示した部分を拡大したダストカバー100の断面図である。図6は、図4のVI−VI線におけるダストカバー100の断面図であり、図7は、図4のVII−VII線におけるダストカバー100の断面図である。また、図8は、図3の矢印VIII方向視におけるダストカバー100の側面図である。
図5に示すように、水抜き孔3は、案内溝4の底面4aに開口する上部開口3cと、鍔部2の壁部2bの下面に開口する下部開口3aと、その下部開口3aと連成されると共に鍔部2の壁部2bの側面に開口する横部開口3bとを備えている。下部開口3aは、本体部1の軸心下方向(図5下方向)に開口しており、横部開口3bは、本体部1の外側方向(図5右方向)に開口している(図6及び図7参照)。
図8に示すように、横部開口3bは、肉厚部2aの下面(図8下側面)の位置から壁部2bの下面(図8下側面)の位置まで形成されており、壁部2bの外周面を周方向(図8左右方向)に分断している。また、横部開口3bの開口形状は、側面視(図8紙面垂直方向視)において台形形状とされており、台形形状の短辺は肉厚部2a側に配設され、長辺は、下部開口3a側に配設されている。
そのため、横部開口3bの幅で本体部1の軸心方向に直交する方向の幅(図8左右方向寸法)は、本体部1の軸心下方向(図8下方向)である下部開口3aの開口方向に進むにつれて広がっている。
よって、横部開口3bの位置に後述する薄バリ5が形成された場合には、下部開口3aの開口方向からプライヤなどを挿入しやすく横部開口3bの肉厚部2a側の薄バリ5でも容易に摘むことができる。
次に、図9、図10及び図11を参照して、ダストカバー100を成形する加硫型の構成について説明する。図9は、型閉めされた状態での第1型10、第2型20及び第3型30の断面図である。図10は、型割りされた状態での第1型10、第2型20及び第3型30の断面図である。図11は、図9のXI−XI線における第1型10、第2型20及び第3型30の断面図である。なお、図11に示すIX−IX線は、図9の断面の位置に対応している。
図9及び図10に示すように、主に本体部1の内周形状を成形する第1型10と、主に本体部1の外周形状を成形する第2型20と、主に本体部1の外周形状を成形する第3型30とにてダストカバー素材100aを成形する加硫型は構成されており、第2型20及び第3型30が第1型10に対して移動して型閉め型割りされる。
図11に示すように、第1型10は、本体部1(図10参照)の軸心下方向(図11紙面垂直手前方向)に凸設されると共に水抜き孔3の内周形状を成形する水抜き孔成形部11を備えている。
その水抜き孔成形部11は、第1型10の軸心を中心とする円周上に配設されており、断面視(図11紙面垂直方向視)長円の形状を有している。その長円の長径は、第1型10の軸心を中心とする円周の接線方向に沿って配設されている。
よって、水抜き孔成形部11にて成形される水抜き孔3の断面形状を長円の形状とし、その長円の長径が第1型10の軸心を中心とする円周の接線方向に沿って配設される。よって、上述したように、水抜き孔3の排水効率を向上させることができる。
図10に示すように、型閉め型割り方向は、成形されるダストカバー素材100aの本体部1の軸心方向に対して直角方向(図10左右方向)であり、第2型20と第3型30とは、対向する方向に移動される。
次に、図12を参照して、ダストカバー100を成形する型の詳細な構成について説明する。図12は、図9のXIIで示した第1型10及び第2型20の一部を拡大した拡大断面図であり、理解を容易とするために、第1型割り面12と第2型割り面22との隙間を拡大して図示している。
図12に示すように、第1型10から凸設される水抜き孔成形部11は、凸設先端部に形成される第1型割り面12と、凸設側面に形成される水抜き孔成形部側面13とを有している。
第1型割り面12は、第1型割り下面12aと第1型割り側面12bとを備え、第2型20に向かって凸形状に構成されている。第1型割り下面12aは、本体部1の外側(図12右)に向かって上方に傾斜され、第1型割り側面12bは、第1型割り下面12aに連成されると共に本体部1の外側(図12右)に向かって第1型割り下面12aより更に上方に傾斜されている。
また、第1型割り下面12aは、水抜き孔成形部側面13と接する部位である第1型割り下面外縁12a−1と、第1型割り側面12bと接する部位である第1型割り下面内部12a−2とを有している。
第1型割り側面12bは、水抜き孔成形部側面13と接する部位である第1型割り側面外縁12b−1と、第1型割り側面12aと接する部位である第1型割り側面内部12b−2とを有している。なお、第1型割り下面内部12a−2と第1型割り側面内部12b−2とは、同一の部位を示しているため、以後の説明においては、第1型割り側面内部12b−2を第1型割り下面内部12a−2に統一する。
図12に示すように、第2型20は、第2型割り面22を備えている。その第2型割り面22は、第2型割り下面22aと第2型割り側面22bとを備え、第1型10に向かって凹形状に構成されている。そのため、後述する薄バリ5は、凸状の形状に成形される。
第2型割り下面22aは、第1型割り面12aに対面して形成されると共に本体部1の外側(図12右)に向かって上方に傾斜されている。
第2型割り側面22bは、第2型割り下面22aに連成され第1型割り側面12bに対面して形成されると共に本体部1の外側(図12右)に向かって第2型割り下面22aより更に上方に傾斜されている。また、第1型割り下面12aは、第2型割り下面22aより更に上昇傾斜されており、第2型割り側面22bは、第1型割り側面12bより更に上昇傾斜されている。
即ち、第1型割り下面12a、第1型割り側面12b、第2型割り下面22a及び第2型割り側面22bは、第2型割り下面22a、第1型割り下面12a、第1型割り側面12b、第2型割り側面22bの順で上方への傾斜度合いが大きくなっている。
図12に示すように、隙間寸法t1は、第1型割り下面外縁12a−1と、第2型割り下面22aとの本体部1(図10参照)の軸心方向(図12上下方向)の寸法であり、隙間寸法t2は、第1型割り下面内部12a−2と、第2型割り下面22aとの本体部1(図10参照)の軸心方向(図12上下方向)の寸法である。
また、隙間寸法t3は、第1型割り側面外縁12b−1と、第2型割り側面22bとの本体部1(図10参照)の軸心方向に対して垂直方向(図12左右方向)の寸法であり、隙間寸法t4は、第1型割り下面内部12a−2と、第2型割り側面22bとの本体部1(図10参照)の軸心方向に対して垂直方向(図12左右方向)の寸法である。
隙間寸法t1及びt2は、第1型割り下面12aの傾斜が第2型割り下面22aの傾斜より大きいので、隙間寸法t1の方が第2型割り側面22b側の隙間寸法t2より小さな値とされ(t1<t2)、第1型割り下面12aと第2型割り下面22aとの間の隙間寸法は、第2型割り側面22b側(図12右)に向かって連続的に増加している。
同様に、隙間寸法t3及びt4は、第2型割り側面22bの傾斜が第1型割り側面12bの傾斜より大きいので、隙間寸法t3の方が第2型割り側面22b側の隙間寸法t4より小さな値とされ(t3<t4)、第1型割り側面12bと第2型割り側面22bとの間の隙間寸法は、第2型割り下面22a側(図12下側)に向かって連続的に増加している。また、隙間寸法t1は、隙間寸法t3と同一の寸法値である(t1=t3)。
また、第1型10、第2型20及び第3型30(図9参照)にて、加硫成形されたダストカバー素材100aの薄バリ5(図13参照)は、キャビティCの形状が転写されているので、薄バリ5の厚さ寸法T1,T2,T3,T4(図13参照)は、上述した隙間寸法t1,t2,t3,t4と対応した部位の寸法となり、同一の寸法値(T1=t1,T2=t2,T3=t3,T4=t4)となる(図13参照)。
そのため、第1型10、第2型20及び第3型30(図9参照)にて、ダストカバー素材100a(図13参照)を加硫成形すると、ダストカバー素材100aに成形される薄バリ5(図13参照)の厚さが薄バリ5の外縁5a(図13参照)に向かうほど薄くなるので(t1<t2,t3<t4)(図13参照)、薄バリ5の外縁5aの強度を薄バリ5の稜線部5cの中心側の強度に比べて弱く設定することができる。
その結果、薄バリ5を摘んで水抜き孔3から破断して除去する場合に、薄バリ5の稜線部5cの中心側を摘めば、外縁5aから薄バリ5が破断される。
また、本実施の形態において、第2型割り側面22bの高さ方向(図12上下方向)の寸法hは、5mmに設定されている。よって、第2型割り側面22bによって成形される横部開口3bの位置に形成される薄バリ5の高さ寸法H(図13参照)が5mmとなり、汎用のプライヤP(図14参照)を使って挟むことができる十分な高さを有することができる。そのため、薄バリ5を摘むために特殊な工具を必要としない。その結果、ダストカバー100の製造準備に掛かる手間を削減することができる。
次に、図13及び図14を参照して、ダストカバー100の製造方法について説明する。図13(a)は、図12に示す第1型10、第2型20及び第3型30によって成形されたダストカバー素材100aの断面図である。また、理解を容易とするために、薄バリ5の厚みを拡大して図示している。図13(b)は、図13(a)のダストカバー素材100aの一部の矢印XIIIb方向視における平面図である。また、図13(b)のXIIIa−XIIIa線は、図13(a)の断面の位置に対応している。なお、ダストカバー素材100aとは、ダストカバー100の下部開口3a及び横部開口3b(図5参照)の位置に薄バリ5が成形されているものである。
図14は、薄バリ5が取り除かれる状態の遷移を示した状態遷移図であり、図14(a)は、薄バリ5がプライヤPにて摘まれる前の状態を示しており、図14(b)は、薄バリ5がプライヤPにて摘まれている状態を示しており、図14(c)は、薄バリ5がプライヤPにてダストカバー素材100aから破断された状態を示している。なお、プライヤPは、図面の簡素化のため、概略を示している。
ダストカバー100の製造方法は、第1型10、第2型20及び第3型30を型閉めしてダストカバー素材100aを加硫成形する加硫工程と、その加硫工程によって、加硫成形された薄バリ5をダストカバー素材100aから除去することで下部開口3a及び横部開口3bを開口させるバリ取り工程とを備えている。
まず、加硫工程について説明する。加硫工程は、図13(a)に示すダストカバー素材100aを加硫成形するための工程であり、型閉工程と、射出工程と、加熱工程と、型割工程とを備えている。
型閉工程では、主に本体部1の内周形状を成形する第1型10と、主に本体部1の外周形状を成形する第2型20及び第3型30とを型閉めする(図9参照)。
射出工程では、第2型20に形成される注入通路23(図9参照)からキャビティC(図9参照)に未加硫のゴム原料を射出する。
加熱工程では、射出された未加硫のゴム原料でキャビティC(図9参照)を満たした後、第1型10、第2型20及び第3型30を加熱して、キャビティCの形状が転写されたダストカバー素材100aを加硫成形する。
型割工程では、第1型10、第2型20及び第3型30を型割りして(図10参照)、第1型10から圧縮空気を噴出させる等して加硫成形されたダストカバー素材100a(図13(a)参照)を第1型10から脱型させる。
次に、バリ取り工程について説明する。バリ取り工程は、加硫工程にて加硫成形されたダストカバー素材100a(図13(a)参照)に成形された薄バリ5を除去することで水抜き孔3を貫通させてダストカバー100を形成する工程である。
図13(a)に示すように、加硫工程にて加硫成形されたダストカバー素材100aの水抜き孔3には、第1型10、第2型20及び第3型30にて形成されるキャビティCの形状が転写されるので、水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3b(図5参照)の外縁(外縁5a)に向かうにしたがって薄く成形された薄バリ5が成形されている。また、それら薄バリは、水抜き孔3の外部に向かって凸状の形状を形成されている。
バリ取り工程では、次のようにして薄バリ5を水抜き孔3から除去して水抜き孔3を開口させる。まず、図14(a)に示すように、プライヤPを開いて薄バリ5がプライヤPの先端部の間となるようにプライヤPを配置する。次に、図14(b)に示すように、プライヤPで薄バリ5を摘む。ここで、薄バリ5は、水抜き孔3の外部に向けて凸状とされているので、プライヤPで容易に摘むことができる。よって、薄バリ5を摘むための手間を省くことができるので、ダストカバー100の製造コストを削減することができる。
そして、プライヤPで摘んだ薄バリ5を水抜き孔3から破断して除去する。ここで、薄バリ5の厚さは、水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3bの外縁(外縁5a)に向かうほど薄く成形されている。よって、外縁5aの厚さは薄バリ5の稜線部5cの中心側の厚さに比べて薄くなるため、薄バリ5の外縁5aの強度を薄バリ5の稜線部5cの中心側の強度に比べて弱くすることができる。
そのため、薄バリ5を摘んで水抜き孔3から破断して除去する場合には、薄バリ5の稜線部5cの中心側を摘めば、外縁5aから薄バリ5を破断できる。よって、一度薄バリ5を摘んで水抜き孔3から破断することで、水抜き孔3を下部開口3a及び横部開口3b(図5参照)の外縁の形状に貫通させることができる。その結果、薄バリ5を取り除く作業が一度で完了するので、水抜き孔3を下部開口3a及び横部開口3b(図5参照)の形状に貫通させる手間を省いて、ダストカバーの製造コストを削減することができる。
次に、図15及び図16を参照して、第2実施の形態について説明する。図15は、第2実施の形態における型閉めされた状態での第1型210及び第2型220の断面の一部を拡大した拡大断面図であり、図12における図9のXIIで示した第1型10及び第2型20の一部を拡大した拡大断面図に対応する。
図16(a)は、第2実施の形態におけるダストカバー素材200aの断面図であり、図13(a)におけるダストカバー素材100aの断面図に対応する。図16(b)は、図16(a)のダストカバー素材100aの一部の矢印XVIb方向視における平面図であり、図13(b)におけるダストカバー素材100aの平面図に対応する。なお、図16(b)のXVIa−XVIa線は、図16(a)の断面の位置に対応している。
第1実施の形態(図12及び図13参照)では、薄バリ5の厚さが水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3bの外縁(外縁5a)に向かうほど薄くなる構成としたが、第2実施の形態では、薄バリ205の一部を凹ませた形状に構成されている。なお、上記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図15に示すように、第1型210は、本体部1の軸心下方向(図15下方向)に凸設されると共に水抜き孔3の内周形状を成形する水抜き孔成形部211を備え、その水抜き孔成形部211は、先端部に第1型割り面212を有している。
第1型割り面212は、第2型220に向かって凸形状に構成され第1型割り下面内212aと、第1型割り下面外212cと、第1型割り側面12bとを備えている。第1型割り下面内212aは、第1型割り下面外212cより第2型220側(図15左)に突出した面である。また、第1型割り下面内212a及び第1型割り下面外212cは、第2型割り下面22aと平行に配設されている。
よって、第1型割り下面内212aと第2型割り下面22aとの隙間寸法t21は、第1型割り下面外212cと第2型割り下面22aとの隙間寸法t22より小さな値とされる(t21<t22)。
第2型220は、第2型割り面222を備えている。その第2型割り面222は、第1型210に向かって凹形状に構成され第2型割り下面22aと第2型割り側面上222bと第2型割り側面下222cとを備えている。第2型割り側面上222bは、第2型割り側面下222cより第1型210側(図15左)に突出した面である。また、第2型割り側面上222b及び第2型割り側面下222cは、第1型割り側面12bと平行に配設されている。
よって、第2型割り側面上222bと第1型割り側面12bとの隙間寸法t23は、第2型割り側面下222cと第1型割り側面12bとの隙間寸法t24より小さな値とされる(t23<t24)。
そのため、図16(a)及び図16(b)に示すように、薄バリ205には、薄バリ205の外側(図16(a)右)に開口して凹設される外縁部外溝205aと、薄バリ205の内側(図16(a)上側)に開口して凹設される外縁部内溝205bとが成形されるので、外縁部外溝205a及び外縁部内溝205bの位置の厚さ寸法T23,T21は、薄バリ205の稜線部205c側の厚さ寸法T24,T22に比べて小さくなっている(T23<T24,T21<T22)。
図16(b)に示すように、外縁部外溝205aは、薄バリ205の部位で壁部2bの境界側の部位に横部開口3b(図8参照)の形状に沿って連続して成形され、外縁部内溝205bは、薄バリ205の部位で壁部2bの境界側の部位に下部開口3aの形状に沿って連続して成形されている。
よって、薄バリ205を摘んで除去する場合に、薄バリ205は、外縁部外溝205a及び外縁部内溝205bから破断されるので、一度薄バリ205を摘んで水抜き孔3から除去することで、水抜き孔3を外縁部外溝205a及び外縁部内溝205bの形状に貫通させることができる。
よって、水抜き孔3の開口形状を一様とすることができるので、開口面積を一定とすることができる。その結果、一度の除去にて水抜き孔3の開口面積を所定の面積とすることができるので、水抜き孔3の排水効率を一定とすることができる。
また、外縁部外溝205aは、第2型220(図15参照)の型開き方向である薄バリ205の外側(図16右)方向に開口して凹設されているので、第2型220の型開きを円滑におこなうことができる。
また、外縁部内溝205bは、ダストカバー素材100aの脱型方向である本体部1の軸心方向で鍔部2の本体部1側方向(図15下方向)に開口して凹設されているので、ダストカバー200aの脱型を円滑におこなうことができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の数量や寸法・角度など)は一例を示すものであり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記第1実施の形態(図12及び図13参照)では、薄バリ5の厚さが水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3bの外縁(外縁5a)に向かうほど薄く構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、下部開口3a及び横部開口3bの外縁に向かう薄バリ5の一部を一定の厚さに構成して、更に、途中から下部開口3a及び横部開口3bの外縁に向かうほど薄く構成しても良い。
また、上記第1実施の形態(図12及び図13参照)では、薄バリ5の厚さが水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3bの外縁(外縁5a)に向かうほど薄く構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、これに加えて、第2実施の形態の構成である外縁部外溝205a及び外縁部内溝205bを備える構成としても良い。
また、上記第1実施の形態(図12及び図13参照)では、薄バリ5の厚さが水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3bの外縁(外縁5a)に向かうほど薄く構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、これに加えて、薄バリ5を一定の厚さに構成して、その薄バリ5の表面に凸状のリブを格子状に成形しても良い。
この場合、薄バリ5のリブが成形された部位の強度が向上するので、例えば、薄バリ5をプライヤPにて摘んで除去する場合に、リブが成形された部位の破断を防止しつつ、リブが成形された部位の周囲から薄バリ5を破断させることができる。
そのため、一度薄バリ5を除去することで、水抜き孔3の下部開口3a及び横部開口3bが薄バリ5のリブが成形された部位の形状に開口させて、水抜き孔3を貫通させることができる。
その結果、薄バリ5を取り除く作業が一度で完了するので、水抜き孔3を薄バリ5のリブが成形された部位の形状に貫通させる手間を省いて、ダストカバーの製造コストを削減することができる。
なお、加硫型(第1型10、第2型20及び第3型30)の型割りを円滑におこなうために、リブの凸設方向は、加硫型を抜く方向(図10参照)に設定されている。例えば、下部開口3a(図5参照)の位置に成形される薄バリ5にリブを成形する場合には、リブは、薄バリ5(図13(a)参照)の水抜き孔3側の面に成形され、横部開口3b(図5参照)の位置に成形される薄バリ5にリブを成形する場合には、リブは、薄バリ5の外部側の面に成形される。
また、上記第2実施の形態(図15及び図16参照)では、外縁部外溝205aが横部開口3b(図8参照)の形状に沿って連続して成形され、外縁部内溝205bが薄バリ205と壁部2bとの境界の部位に下部開口3aの形状に沿って連続して成形されている場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、外縁部外溝205a及び外縁部内溝205bをそれぞれ断続的に成形しても良い。
第1実施の形態におけるダストカバーが組み込まれたサスペンション機構の断面を示した断面図である。 ダストカバーの外観を示した外観斜視図である。 ダストカバーの上面図である。 図3のIV−IV線におけるダストカバーの断面図である。 図4のVで示した部分を拡大したダストカバーの断面図である。 図4のVI−VI線におけるダストカバーの断面図である。 図4のVII−VII線におけるダストカバーの断面図である。 図3の矢印VIII方向視におけるダストカバーの側面図である。 型閉めされた状態での第1型、第2型および第3型の断面図である。 型割りされた状態での第1型、第2型および第3型の断面図である。 図9のXI−XI線における第1型、第2型および第3型の断面図である。 図9のXIIで示した第1型および第2型の一部を拡大した拡大断面図である。 (a)は、図12に示す第1型、第2型および第3型によって成形されたダストカバー素材の断面図であり、(b)は、図13(a)のダストカバー素材の一部の矢印XIIIb方向視における平面図である。 薄バリが取り除かれる状態の遷移を示した状態遷移図であり、(a)は、薄バリがプライヤにて摘まれる前の状態を示しており、(b)は、薄バリがプライヤにて摘まれている状態を示しており、(c)は、薄バリがプライヤにてダストカバーから破断された状態を示している。 第2実施の形態における型閉めされた状態での第1型および第2型の断面の一部を拡大した拡大断面図である。 (a)は、第2実施の形態におけるダストカバー素材の断面図であり、(b)は、図16(a)のダストカバー素材の一部の矢印XVIb方向視における平面図である。 従来のダストカバーに成形された薄バリが取り除かれる状態の遷移を示した状態遷移図であり、(a)は、薄バリがプライヤにて摘まれる前の状態を示しており、(b)は、薄バリがプライヤにて摘まれている状態を示しており、(c)は、薄バリがプライヤにてダストカバーから破断された状態を示している。
符号の説明
1000 サスペンション機構
100,200 ダストカバー
1 本体部
2 鍔部
2a 肉厚部(鍔部の一部)
2b 壁部(鍔部の一部)
3 水抜き孔
3a 下部開口(下開口、水抜き孔の一部)
3b 横部開口(横開口、水抜き孔の一部)
3c 上部開口(上開口、水抜き孔の一部)
4 案内溝
4a 底面(案内溝の一部)
5,205 薄バリ
5a 外縁
205a 外縁部外溝
205b 外縁部内溝
10,210 第1型
11,211 水抜き孔成形部(第1型の一部)
12,212 第1型割り面(第1型の一部)
12a 第1型割り下面(第1型の一部)
12a−1 第1型割り下面外縁(第1型の一部)
12a−2 第1型割り下面内部(第1型の一部)
12b 第1型割り側面(第1型の一部)
12b−1 第1型割り側面外縁(第1型の一部)
12b−2 第1型割り側面内部(第1型の一部)
212a 第1型割り下面内(第1型の一部)
212c 第1型割り下面外(第1型の一部)
20 第2型(第2型の一部)
22,222 第2型割り面(第2型の一部)
22a 第2型割り下面(第2型の一部)
22b 第2型割り側面(第2型の一部)
222b 第2型割り側面上(第2型の一部)
222c 第2型割り側面下(第2型の一部)
30 第3型(第2型の一部)
t1,t2,t3,t4 隙間寸法
T21,T22,T23,T24 厚さ寸法

Claims (3)

  1. 筒状に形成されサスペンション機構のピストンロッドを収容する本体部と、前記本体部の開口上端部全周から前記本体部の外側に向けて延設されると共にスプリングシートとスプリングとの間に介在する鍔部と、前記鍔部の上面に凹設される案内溝と、前記案内溝から前記鍔部を貫通して形成される水抜き孔とを備えゴム状弾性体にて構成されるダストカバーにおいて、
    前記水抜き孔は、前記案内溝の底面に開口する上開口と、前記鍔部の下面に開口する下開口と、前記鍔部の側面に開口する横開口とを備え、
    前記横開口と前記下開口とは、連成されており、
    少なくとも、前記水抜き孔を成形する第1型と、前記第1型に対し前記下開口および前記横開口が形成される位置で型割りされる第2型とにより成形されることを特徴とするダストカバー。
  2. 筒状に形成されサスペンション機構のピストンロッドを収容する本体部と、前記本体部の開口上端部全周から前記本体部の外側に向けて延設されると共にスプリングシートとスプリングとの間に介在する鍔部と、前記鍔部の上面に凹設される案内溝と、前記案内溝から前記鍔部を貫通して形成される水抜き孔とを備えゴム状弾性体にて構成されるダストカバーであって、前記水抜き孔が、前記案内溝の底面に開口する上開口と、前記鍔部の下面に開口する下開口と、前記鍔部の側面に開口する横開口とを備え、前記横開口と前記下開口とが連成されるダストカバーの製造方法において、
    前記水抜き孔を成形する第1型と、前記第1型に前記下開口および横開口が形成される位置で型割りされる第2型とを型閉めしてダストカバーを加硫成形する加硫工程と、
    前記加硫工程によって、前記下開口および前記横開口が形成される位置に加硫成形された薄バリを前記ダストカバーから摘んで除去することで前記下開口および前記横開口を開口させるバリ取り工程とを備えていることを特徴とするダストカバーの製造方法。
  3. 前記下開口および前記横開口が形成される位置での前記第1型と前記第2型との間の隙間寸法は、前記下開口および前記横開口の外縁に向かうほど小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載のダストカバー又は請求項2記載のダストカバーの製造方法。
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