JP2008068583A - 防振装置の成形型及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内筒の端部を上型の環状孔部から容易且つ確実に抜脱して、脱型時の作業性を確保することができる防振装置の成形型及び製造方法を提供すること。
【解決手段】内筒2の端部21が嵌入される環状孔部13が設けられた上型5と、上型5との間に中型7を挟んで型締めされる下型6とを備え、内筒2と外筒3との間に形成されたキャビティ8にゴム状弾性体の成形材料を注入充填可能に構成された成形型において、中型7は、型締め状態にて外筒3の上方に位置する内周フランジ部71を有するとともに、外筒3に外接する位置と離間する位置との間で径方向に変位可能に構成されており、型開き時には、中型7が下型6と共に下方に変位して上型5から分離した後、中型7が径方向外側に変位して外筒3から離間するように構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】内筒2の端部21が嵌入される環状孔部13が設けられた上型5と、上型5との間に中型7を挟んで型締めされる下型6とを備え、内筒2と外筒3との間に形成されたキャビティ8にゴム状弾性体の成形材料を注入充填可能に構成された成形型において、中型7は、型締め状態にて外筒3の上方に位置する内周フランジ部71を有するとともに、外筒3に外接する位置と離間する位置との間で径方向に変位可能に構成されており、型開き時には、中型7が下型6と共に下方に変位して上型5から分離した後、中型7が径方向外側に変位して外筒3から離間するように構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、主として車両用の防振ブッシュや防振マウント等に使用される防振装置の成形型及び製造方法に関するものである。
かかる防振装置としては、内筒とそれを取り囲む外筒との間にゴム状弾性体を介設したものが知られている。また、その防振装置を成形するための成形型としては、図7に例示するように、型閉め可能な上型55と下型56とを備え、内筒52の外周に形成されたキャビティ58に、注入孔59を介してゴム状弾性体の成形材料を注入充填可能に構成されたものが一般的である(例えば下記特許文献1)。
図例の成形型には、内筒52の端部51が嵌入される環状孔部53が設けられており、その底面にて内筒52の端面を受け止めている。環状孔部53は、成形品の軸方向側面を成形する入れ子型57と、内筒52の端面を係止する係止段部を有して内筒52に挿入される支持ピン54とにより構成され、下型側においても略同様の環状孔部が構成されている。
ところで、車両用の防振ブッシュ等においては、性能確保や外観品質などの観点から、内筒52に端面バリを生じさせないことが求められるが、キャビティ58に注入充填された成形材料を内筒52の端部51の外周面と環状孔部53との隙間に侵入させてしまうと、その成形材料が内筒52の端面に達してバリになることがある。かかる場合、端面バリの除去作業が必要となり、工数が増加して生産能率が低下してしまう。特に、内筒52の端面に鋸刃状の山形溝が形成されていると、バリ除去作業を手作業で行わなければならず、上記の問題が顕著となる。
そのため、通常は、環状孔部53の寸法を、内筒52の端部51との間の隙間が微小になるように設定し、それにより成形材料のシール性を確保している。ところが、内筒52の外周面に形成される接着剤層の厚みや内筒52の寸法ばらつき等に起因して、内筒52が環状孔部53から抜脱し難くなる場合があり、型開き時に上型55を下型56から分離した際に、内筒52が上型55からぶら下がった状態になると、脱型動作が安定せずに作業性が多大に損なわれ、生産能率が低下するという問題が生じる。
上記問題は、内筒の端部を環状孔部に緊合的に嵌入する下記特許文献2記載の成形型では特に顕著になる。この成形型では、ばねの付勢力によって内筒の上端部の抜脱を図っているが、かかる構造では緊合的に嵌合された内筒を脱抜することは実質的に困難であるため、ノックアウト手段(エジェクタ)を上型にも設けなければならず、型構造が複雑になることが避けられない。
実開平2−15315号公報
特許第3438315号明細書
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内筒の端部を上型の環状孔部から容易且つ確実に抜脱して、脱型時の作業性を確保することができる防振装置の成形型及び製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き構成の本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る防振装置の成形型は、内筒の端部が嵌入される環状孔部が設けられた上型と、前記上型との間に中型を挟んで型締めされる下型とを備え、型締めした際に前記内筒と前記内筒を軸平行に取り囲む外筒との間にキャビティが形成され、前記キャビティにゴム状弾性体の成形材料を注入充填可能に構成された防振装置の成形型において、前記中型は、型締め状態にて前記外筒の上方に位置する内周フランジ部を有するとともに、前記外筒に外接する位置と離間する位置との間で径方向に変位可能に構成されており、型開き時には、前記中型が前記下型と共に下方に変位して前記上型から分離した後、前記中型が径方向外側に変位して前記外筒から離間するように構成されているものである。
本発明に係る成形型を用いて防振装置を成形したときの作用効果について説明する。防振装置を成形するにあたっては、まず、内筒及び外筒を型内にセットしてから、上型と下型とを中型を挟んで型締めし、両筒の間にキャビティを形成する。かかる型締め状態において、内筒は、上型に設けられた環状孔部に上端部を嵌入させた状態で支持される。また、中型は、外筒の外周で近接した位置に配され、その内周フランジ部が外筒の上方に配置される。
次に、ゴム状弾性体の成形材料をキャビティに注入充填し、内筒及び外筒にゴム状弾性体を一体成形した後、上型と下型とを型開きして、成形された防振装置を脱型する。本発明では、型開き時に、中型が下型と共に下方に変位して上型から分離した後、中型が径方向外側に変位して外筒から離間するように構成されている。これにより、下型が上型から分離した際、外筒が内周フランジ部により上方から押さえられた状態となり、防振装置を下型側に引き止めて、内筒の上端部を環状孔部から容易且つ確実に抜脱することができる。更に中型が径方向外側に変位することで、防振装置を脱型できる状態になる。
上記において、前記内周フランジ部に内接して環状に形成されるバリ溝部と、前記外筒の端部に内接して形成され、前記バリ溝部と前記キャビティとを連通させる微小隙間とを備えるものが好ましい。
上記構成によれば、ゴム状弾性体の成形材料をキャビティに注入充填した際、微小隙間を介してバリ溝部に成形材料の余剰分を送り込むことができる。これにより、外筒の端部に沿った環状バリが形成され、成形材料が外筒の上端面に達して端面バリを生じることを防止することができる。この環状バリは、微小隙間で形成された薄肉部にてゴム状弾性体に繋がっており、脱型した防振装置から容易に取り除くことができる。
また、一つの射出装置から複数のキャビティに成形材料を注入する場合、成形材料が充満するまでの時間がキャビティ間で異なるため、他に先んじて成形材料が充満したキャビティでは成形材料のオーバーフロー分が生じ易くなるが、上記構成によれば、そのオーバーフロー分をバリ溝部で引き受けることができる。その結果、成形型全体のキャビティバランスを取ることができ、端面バリを好適に防止することができる。
上記において、前記内周フランジ部には内径が下方に向かって漸減するテーパ面が形成されており、前記バリ溝部が、前記テーパ面に内接しつつ溝幅を上方に向かって漸増させた第1溝部と、前記第1溝部の上端から径方向外側に張り出して形成された第2溝部とを備えるものが好ましい。
上記構成によれば、中型の内周フランジ部のテーパ面に沿ってスカート状をなす環状バリが形成される。この環状バリは、上記した第1溝部と第2溝部とを備えるバリ溝部によって、外筒の端部から離れるにつれて肉厚が漸増する部分と、その先端から径方向外側に張り出して形成された部分とを備えた形状となる。そのため、防振装置から取り除く際につまんで引き離し易く、また環状バリを取り除いた後の防振装置に残片を生じさせないようにすることができる。
また、本発明に係る防振装置の製造方法は、上型と下型とを中型を挟んで型締めし、前記上型に設けられた環状孔部に端部を嵌入させた内筒と、前記内筒を軸平行に取り囲む外筒との間にキャビティを形成する第1の工程と、前記キャビティにゴム状弾性体の成形材料を注入充填して、前記内筒及び前記外筒にゴム状弾性体を一体成形する第2の工程と、前記中型に形成された内周フランジ部により前記外筒を上方から押さえながら、前記中型を前記下型と共に下方に変位させて前記上型から分離させる第3の工程と、前記中型を径方向外側に変位させて前記外筒から離間させ、成形型から防振装置を脱型する第4の工程とを備えるものである。
本発明に係る防振装置の製造方法によれば、上述した作用効果を奏することができる。即ち、型開き時に、中型の内周フランジ部により外筒を上方から押さえながら、中型を下型と共に下方に変位させて上型から分離させることで、防振装置を下型側に引き止めて、内筒の上端部を環状孔部から容易且つ確実に抜脱することができ、脱型時の作業性を確保することができる。その後、中型を径方向外側に変位させて外筒から離間させることで、防振装置を成形型から脱型することができる。
上記において、前記第2の工程にて、前記内周フランジ部に内接して環状に形成されたバリ溝部に、前記外筒の端部に内接して形成された微小隙間を介して前記成形材料を送り込んで環状バリを形成することが好ましい。
これにより外筒の端部に沿った環状バリが形成され、成形材料が外筒の上端面に達して端面バリを生じることを防止することができる。この環状バリは、微小隙間にて形成された薄肉部にてゴム状弾性体に繋がっているため、脱型した防振装置から容易に取り除くことができる。また、一つの射出装置から複数のキャビティに成形材料を注入する場合には、成形型全体のキャビティバランスを取ることができ、端面バリを好適に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、防振ブッシュ(防振装置の一例)の断面図である。図2は、本発明に係る防振装置の成形型の一例を示す要部断面図である。図3は、同成形型にセットされた外筒の上端部を拡大して示す断面図である。
まず、図1に示した防振ブッシュ1について簡単に説明する。この防振ブッシュ1は、内筒2と、これを軸平行に同心的に取り囲む外筒3と、内筒2と外筒3との間に介在して両者を結合するゴム状弾性体4とを備える。内筒2及び外筒3は、公知の高剛性材料にて形成することができ、例えば鋼材や高剛性樹脂材料を使用することができる。また、ゴム状弾性体4としては、自動車用防振ゴムの技術分野における公知のゴム材料を限定なく使用することができる。
内筒2は外筒3よりも軸方向に長く、その両端部21、23がゴム状弾性体4の軸方向側面4aから突出している。内筒2の両端面22、24には、鋸刃状の山形溝が設けられる場合がある。本実施形態では、内筒2を挟んで径方向に相対する2箇所に、ゴム状弾性体4を軸方向に貫通するすぐり部25が設けられている。また、内筒2の軸方向中央部の外周面にはストッパ26が固着されている。
次に、図2に示した成形型について説明する。この成形型は、中型7を挟んで型締めされる上型5と下型6とを備え、上型上面5aには上型5から分離可能なランナープレート20が敷設されている。中型7は下型6と共に昇降自在に構成されており、図2に示す型締め状態において、それらを下方に変位させて上型5から分離することにより型開きが行われる。各型の動作は、不図示の制御装置によって制御される。
内筒2及び外筒3は直立姿勢で支持されており、両者の間に形成されたキャビティ8には、注入孔を介してゴム状弾性体4の成形材料が注入充填可能に構成されている。注入孔は、図2に示す断面から90°ずれた位置に設けられているため図示していないが、ランナープレート20の下面に設けられたランナー溝から軸方向に延びてキャビティ8の上面に連通している(図7参照)。
この成形型には、入れ子型10、30が上下に相対向して配置されている。入れ子型10、30は、ゴム状弾性体4の軸方向側面4aに対応した形状の成形面部11、31を有し、それぞれ凹陥部12、32に嵌合された状態で固定されている。突部17、37は、成形面部11、31からキャビティ8側に突出し、これによりすぐり部25が形成される。入れ子型10、30の中央部には、内筒2の端部が嵌入される環状孔部13、33が設けられており、これらは成形面部11、31に連続して形成されている。
上型5に設けられた環状孔部13の中央部には、下方に突出して内筒2の上端開口より挿入される支持ピン14が設けられている。支持ピン14は、成形品の脱型性を向上するため、その基部15に取り付けられたバネ16によって下方に付勢されている。基部15には、内筒2の端面を係止する係止段部が形成されており、その外周にシールリング18が配設されている。
下型6に設けられたの環状孔部33の中央部には、上方に突出して内筒2の下端開口より挿入される支持ピン34が設けられている。支持ピン34の基部35には、内筒2の端面を係止する係止段部が形成されており、その外周にシールリング38が配設されている。支持ピン34は、脱型時に成形品を簡単に取り出せるように、下方に連設されたエジェクタにより突き上げ可能に構成されている。
環状孔部13、33の寸法は、内筒2の端部21、23との間の隙間が微小になるように設定されており、それによって成形材料のシール性が確保されている。そのため、内筒2の外周面に形成される接着剤層の厚みや内筒2の外径寸法のばらつき等に起因して、内筒2が環状孔部13から抜脱し難くなる場合が生じる。
中型7は、周方向に分割された複数の型部の組み合わせからなり、図2に示した外筒3に外接する位置と外筒3から径方向外側に離間した位置との間で、径方向に変位可能に構成されている。中型7を構成する各型部の径方向への変位動作は、上記制御装置によって制御される。
中型7は、その上部から径方向内側に張り出して形成され、型締め状態にて外筒3の上方に位置する内周フランジ部71を有する。内周フランジ部71には、内径が下方に向かって漸減するテーパ面74が形成されており、本実施形態では図3(a)に示すように外筒3の内周面よりも径方向内側に突出している。なお、テーパ面74の形状はこれに限られず、例えば図3(b)に示すような形状でも構わない。
バリ溝部72は、内周フランジ部71に内接して環状に形成されており、外筒3の端部に内接して形成された微小隙間75を介してキャビティ8に連通している。バリ溝部72は、テーパ面74に内接しつつ溝幅を上方に向かって漸増させた第1溝部72aと、第1溝部72aの上端から径方向外側に張り出して形成された第2溝部72bとを備え、スカート状に形成されている。
以下、上記の成形型を用いて防振ブッシュ1を製造する方法について説明する。まず、図2に示すように、成形型内に内筒2及び外筒3をセットした後、上型5と下型6とを型締めして、内筒2と外筒3との間にキャビティ8を形成する(前記第1の工程に相当)。型閉め状態において、内筒2は、端部21、23が環状孔部13、33に嵌入されて直立姿勢で支持される。中型7は、外筒3がセットされてから各型部が径方向内側に変位して外筒3に外接し、その後に上型5と下型6との型締めが行われる。
続いて、注入孔を介してゴム状弾性体4の成形材料をキャビティ8内に注入する。成形材料としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)等の汎用のゴムを1種単独で又は2種以上混合して使用することができ、これらにカーボンブラックやシリカ等の充填材、加硫剤(硫黄)、加硫促進剤、可塑剤、老化防止剤等の配合材料を常法にて適宜配合し、加熱架橋を可能に調製したものが用いられる。
成形材料がキャビティ8に充填されると、図4に示すようにゴム状弾性体4が内筒2及び外筒3に一体的に成形される(前記第2の工程に相当)。また、成形材料の余剰分が微小隙間75を介してバリ溝部72に送り込まれ、環状バリ73が形成される。これにより、一つの射出装置から複数(例えば8個)のキャビティ8に成形材料を注入する場合には、成形型全体のキャビティバランスを取ることができる。
ゴム状弾性体4の成形後、防振ブッシュ1を取り出すために上型5と下型6とを型開きする。型開きでは、まず、図5に示すように中型7を下型6と共に下方に変位させて上型5から分離する(前記第3の工程に相当)。このとき、外筒3が中型7の内周フランジ部71により上方から押さえられた状態となるため、防振ブッシュ1を下型6側に引き止めて、内筒2の端部21を環状孔部13から容易且つ確実に抜脱することができる。その結果、型開き時に内筒2が上型5からぶら下がった状態になることがなく、脱型動作が安定する。
次に、中型7を径方向外側に変位させて外筒3から離間させ、防振ブッシュ1を成形型から取り出す(前記第4の工程に相当)。脱型した防振ブッシュ1には環状バリ73が付着しているが、微小隙間75で形成された薄肉部にてゴム状弾性体4に繋がっているため容易に取り除くことができる。環状バリ73は、外筒3の端部から離れるにつれて肉厚が漸増する部分と、その部分の先端から径方向外側に張り出した部分とを備えた形状であるため、防振ブッシュ1から取り除く際につまんで引き離し易く、取り除いた後の防振ブッシュ1に残片が生じ難い。
[別実施形態]
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、前述の実施形態では、中型が下型と共に昇降自在に構成されている例を示したが、本発明では、中型が下型と共に下方に変位して上型から分離可能であればよいため、上型を上昇させて、中型及び下型を下方に相対的に変位させるものでもよい。また、前述の実施形態では、バリ溝部が外筒の上方にのみ形成される例を示したが、本発明はこれに限られず、外筒の下方にのみ形成されるものでもよく、例えば図6の成形型のように、外筒3の上下両側にバリ溝部72を形成してもよい。かかる場合には、外筒3の両端部にて端面バリを防止することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、前述の実施形態では、中型が下型と共に昇降自在に構成されている例を示したが、本発明では、中型が下型と共に下方に変位して上型から分離可能であればよいため、上型を上昇させて、中型及び下型を下方に相対的に変位させるものでもよい。また、前述の実施形態では、バリ溝部が外筒の上方にのみ形成される例を示したが、本発明はこれに限られず、外筒の下方にのみ形成されるものでもよく、例えば図6の成形型のように、外筒3の上下両側にバリ溝部72を形成してもよい。かかる場合には、外筒3の両端部にて端面バリを防止することができる。
1 防振ブッシュ(防振装置)
2 内筒
3 外筒
4 ゴム状弾性体
5 上型
6 下型
7 中型
8 キャビティ
13 環状孔部
21 内筒の端部
71 内周フランジ部
72 バリ溝部
72a 第1溝部
72b 第2溝部
73 環状バリ
74 テーパ面
75 微小隙間
2 内筒
3 外筒
4 ゴム状弾性体
5 上型
6 下型
7 中型
8 キャビティ
13 環状孔部
21 内筒の端部
71 内周フランジ部
72 バリ溝部
72a 第1溝部
72b 第2溝部
73 環状バリ
74 テーパ面
75 微小隙間
Claims (5)
- 内筒の端部が嵌入される環状孔部が設けられた上型と、前記上型との間に中型を挟んで型締めされる下型とを備え、型締めした際に前記内筒と前記内筒を軸平行に取り囲む外筒との間にキャビティが形成され、前記キャビティにゴム状弾性体の成形材料を注入充填可能に構成された防振装置の成形型において、
前記中型は、型締め状態にて前記外筒の上方に位置する内周フランジ部を有するとともに、前記外筒に外接する位置と離間する位置との間で径方向に変位可能に構成されており、
型開き時には、前記中型が前記下型と共に下方に変位して前記上型から分離した後、前記中型が径方向外側に変位して前記外筒から離間するように構成されていることを特徴とする防振装置の成形型。 - 前記内周フランジ部に内接して環状に形成されるバリ溝部と、前記外筒の端部に内接して形成され、前記バリ溝部と前記キャビティとを連通させる微小隙間とを備える請求項1記載の防振装置の成形型。
- 前記内周フランジ部には内径が下方に向かって漸減するテーパ面が形成されており、前記バリ溝部が、前記テーパ面に内接しつつ溝幅を上方に向かって漸増させた第1溝部と、前記第1溝部の上端から径方向外側に張り出して形成された第2溝部とを備える請求項2記載の防振装置の成形型。
- 上型と下型とを中型を挟んで型締めし、前記上型に設けられた環状孔部に端部を嵌入させた内筒と、前記内筒を軸平行に取り囲む外筒との間にキャビティを形成する第1の工程と、
前記キャビティにゴム状弾性体の成形材料を注入充填して、前記内筒及び前記外筒にゴム状弾性体を一体成形する第2の工程と、
前記中型に形成された内周フランジ部により前記外筒を上方から押さえながら、前記中型を前記下型と共に下方に変位させて前記上型から分離させる第3の工程と、
前記中型を径方向外側に変位させて前記外筒から離間させ、成形型から防振装置を脱型する第4の工程とを備える防振装置の製造方法。 - 前記第2の工程にて、前記内周フランジ部に内接して環状に形成されたバリ溝部に、前記外筒の端部に内接して形成された微小隙間を介して前記成形材料を送り込んで環状バリを形成する請求項4記載の防振装置の製造方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091201 |