JP2009214465A - 表皮材インサート成形装置および成形方法 - Google Patents

表皮材インサート成形装置および成形方法 Download PDF

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【課題】固定型の構造の簡素化を図ることを可能とし、これにより、金型製作日数の短縮および製作コスト削減を可能とする表皮材インサート成形装置を提供すること。
【解決手段】固定型3のキャビティ面31から先端が突出されて、キャビティ空間に樹脂を射出可能に固定型3に設けられたノズル61と、可動型4に設けられ、コア面41から樹脂成形品を離反させるべくコア面41から突出する方向に移動可能な押出部材72を備えた製品押出装置7と、可動型4のコア面41から突出され、型締め時にキャビティ面31に沿って配置された表皮材1においてノズル61を挿通可能に形成されたノズル挿通穴11の周囲を押圧可能に形成されているとともに、ノズル61から射出される樹脂のノズル外周方向への移動を許容可能に形成された表皮押えピン43と、を備えていることを特徴とする表皮材インサート成型装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の基材の表面に表皮材を被覆させた樹脂成形品を成形する表皮材インサート成形装置およびこの表皮材インサート成形装置を用いた成形方法に関する。
従来、例えば、自動車の内装品、家電製品、建材などとして、樹脂製の基材に表皮材を被覆させた樹脂成形品が用いられることがある。
そして、このような樹脂成形品を成形する表皮材インサート成形装置として、例えば、特許文献1などに記載されたものが知られている。
この従来装置は、雌雄一対の固定型および可動型を備え、両型の間に形成されるキャビティ空間にあらかじめ表皮材をセットしておいて、この表皮材の裏面側に樹脂を射出して成形する。
このような従来技術では、樹脂を射出するノズルは、移動することのない固定型に設けるのが一般的であり、かつ、ノズルからの樹脂漏れが製品の表面に生じることが無いように、ノズルは、樹脂成形品の表皮材の裏面側に設定される。
したがって、可動型の成形面(キャビティ面)に表皮材をセットし、固定型のノズルから表皮材の裏面側に樹脂を射出する構造となっている。また、型開き時には、樹脂成形品が、固定型の成形面(コア面)に付着されることから、樹脂成形品を固定型から押し出して成形面から離反させるエジェクタピンが、固定型に移動可能に設けられた構造となっていた。
特開2001−322142号公報
しかしながら、上述の従来技術では、固定型に、樹脂を射出するノズルと、樹脂成形品を成形面から離反させるエジェクタピンおよびその駆動用の駆動機構と、が設けられていたため、固定型の構造の複雑化を招き、これにより、金型製作日数の長期化および製作コスト上昇を招いていた。
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成されたもので、固定型の構造の簡素化を図ることを可能とし、これにより、金型製作日数の短縮および製作コスト削減を可能とする表皮材インサート成形装置および成形方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、樹脂製の基材の表面を表皮材で被覆した樹脂成形品を成形する表皮材インサート成形装置であって、第1成形面が形成された固定型と、この固定型と対向して配置され、型締め状態で、前記固定型の前記第1成形面との間に、樹脂を充填するキャビティ空間を形成する第2成形面を備えた可動型と、前記第1成形面から先端が突出されて、前記キャビティ空間に樹脂を射出可能に前記固定型に設けられたノズルと、前記可動型に設けられ、前記第2成形面から前記樹脂成形品を離反させるべく前記第2成形面から突出する方向に移動可能な押出部材を備えた製品押出装置と、前記可動型の第2成形面から突出され、型締め時に前記第1成形面に沿って配置された表皮材において前記ノズルを挿通可能に形成されたノズル挿通穴の周囲を押圧可能に形成されているとともに、前記ノズルから射出される樹脂のノズル外周方向への移動を許容可能に形成された表皮押え部材と、を備えていることを特徴とする表皮材インサート成型装置とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表皮材インサート成形装置において、前記表皮押え部材として、前記ノズルを囲む周状に配置された複数の円柱状の表皮押えピンを用いたことを特徴とする表皮材インサート成形装置とした。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の表皮材インサート成形装置を用いて前記樹脂成形品を成形する成型方法であって、前記表皮材のノズル挿通穴に前記ノズルを挿通させた状態で、前記表皮材を前記固定型の第1成形面に沿って配置させる表皮材セット工程と、前記固定型に向けて前記可動型を移動させて、両型の間にキャビティ空間を形成するとともに、前記可動部材に設けられた前記表皮押え部材で前記表皮材のノズル挿通穴の周囲を押え付ける型締め工程と、前記ノズルから樹脂を射出させ、前記キャビティ空間において前記表皮材の裏面側に樹脂を充填させる樹脂射出工程と、前記可動型から離す方向に前記可動型を移動させる型開き工程と、を実行することを特徴とする成型方法とした。
本発明の表皮材インサート成形装置では、まず、表皮セット工程を実行し、固定型の第1成形面に表皮材の表面側を当接させて、表皮材をセットする。このとき、固定型の第1成形面から突出したノズルが、表皮材のノズル挿通穴に挿通されるように、表皮材をセットする。
次に、型締め工程を実行し、固定型に向けて可動型を移動させて、両型の間にキャビティ空間を形成する。この型締め状態において、可動型に設けられた表皮押え部材が、表皮材のノズル挿通穴の周囲を第1成形面に押え付ける。
次に、樹脂射出工程を実行し、ノズルから樹脂を射出させて、キャビティ空間において、表皮材の裏面側に樹脂を充填させる。このとき、ノズルは、ノズル挿通穴に挿通されて表皮材の裏面側に突出されていることから、表皮材の裏面側に樹脂が充填される。さらに、表皮材において、ノズル挿通穴の周囲は、表皮押え部材により周状に第1成形面に押え付けられているため、表皮材のノズル挿通穴の周囲がめくれて、表皮材の表面側に樹脂が回りこむのを防止することができる。
そして、樹脂の硬化後、型開き工程を実行し、可動型を固定型から離し、樹脂成形品を第1成形面から離反させる。
以上のように、本発明では、可動型に押出装置を設け、表皮材を固定型の第1成形面にセットするようにしたが、固定型に設けたノズルは、表皮材のノズル挿通穴に挿通してキャビティ空間において表皮材の裏面側に突出されるため、樹脂の射出時には、表皮材の裏面に樹脂を射出して基材を形成することができる。
したがって、固定型に樹脂を射出するノズルを設ける一方で、樹脂成形品を成形型から離反させる押出部材を可動型に設けたため、固定型のみに、ノズルと押出装置とを設けるのと比較して、型構造の簡素化を図ることができる。よって、金型製作日数の短縮および製作コスト削減を可能とする表皮材インサート成形装置を提供することが可能となる。
さらに、型締め時に、表皮押え部材により表皮材のノズル挿通穴の周囲を周状に押え付けているとともに、ノズルの先端が、表皮材の裏面側に配置されているため、ノズルから樹脂を射出させた際に、表皮材のノズル挿通穴の周縁でめくれて樹脂が表皮材の表面側に浸入することを防止することができる。よって、固定型に表皮材をセットしても、表皮材の表面側に樹脂の回り込みのない、良好な品質の樹脂成形品を得ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明では、表皮押え部材として、ノズルを囲む周状に配置された複数の円柱状の表皮押えピンを用いたため、既存品を用いることが容易で、コストダウンを図ることができ、また、表皮材を押え付ける機能と、ノズルから射出される樹脂の流れを妨げない機能とを、容易に得ることができる。
請求項3に記載の成型方法では、請求項1または請求項2に記載の表皮材インサート成形装置を用いて、上述した工程の手順で成形を行うことにより、金型製作日数の短縮および製作コスト削減を可能となる。
さらに、ノズルから樹脂を射出させた際に、表皮材のノズル挿通穴の周縁でめくれて樹脂が表皮材の表面側に浸入することを防止することができ、固定型に表皮材をセットしても、表皮材の表面側に樹脂の回り込みのない、良好な品質の樹脂成形品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態の表皮材インサート成形装置は、樹脂製の基材(2)の表面を表皮材(1)で被覆した樹脂成形品(SE)を成形する表皮材インサート成形装置であって、第1成形面(31)が形成された固定型(3)と、この固定型(3)と対向して配置され、型締め状態で、前記固定型(3)の前記第1成形面(31)との間に、樹脂を充填するキャビティ空間(5)を形成する第2成形面(41)を備えた可動型(4)と、前記第1成形面(31)から先端が突出されて、前記キャビティ空間(5)に樹脂を射出可能に前記固定型(3)に設けられたノズル(61)と、前記可動型(4)に設けられ、前記第2成形面(41)から前記樹脂成形品(SE)を離反させるべく前記第2成形面(41)から突出する方向に移動可能な押出部材(72)を備えた製品押出装置(7)と、前記可動型(4)の第2成形面(41)から突出され、型締め時に前記第1成形面(31)に沿って配置された表皮材(1)において前記ノズル(61)を挿通可能に形成されたノズル挿通穴(11)の周囲を押圧可能に形成されているとともに、前記ノズル(61)から射出される樹脂のノズル外周方向への移動を許容可能に形成された表皮押え部材(43)と、を備えていることを特徴とする表皮材インサート成型装置である。
以下に、図1〜図7に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1の表皮材インサート成形装置Aについて説明する。
この表皮材インサート成形装置Aは、図5に示す樹脂成形品SEを成形するもので、また、この樹脂成形品SEは、樹脂製の基材2の表面に表皮材1を被覆させたもので、例えば、自動車の内装品、家電製品、建材などに使用されるものである。
まず、表皮材インサート成形装置Aの構成を説明する。
この実施例1の表皮材インサート成形装置Aは、図1にように、固定型3と可動型4とを備えている。
固定型3は、樹脂成形品SEを成形する雌型に相当するキャビティ面(第1成形面)31を備えており、一方、可動型4は、キャビティ面31に対向するコア面(第2成形面)41を備え、両者を型締めした際に、キャビティ面31とコア面41との間に、樹脂を充填するキャビティ空間5を形成する(図3参照)。
固定型3には、樹脂20を射出する射出装置6およびこの射出時の樹脂の射出口であるノズル61が設けられている。
このノズル61は、図6に示すように、その先端面62が、キャビティ面31よりも寸法Lだけ突出されており、この寸法Lは、表皮材1の厚み寸法よりも大きな寸法となっている。
また、ノズル61の先端には、図6に示すように、この先端部を先細り形状とする先細り傾斜面63が形成されている。
なお、表皮材1には、キャビティ面31にその表面12(図6参照)を当接させたセット状態としたときにノズル61と重なる位置に、ノズル61よりも僅かに大径でノズル61を挿通可能なノズル挿通穴11が開口されている。
図1に戻り、可動型4には、製品押出装置7が設けられている。この製品押出装置7は、樹脂成形品SEを可動型4のコア面41から離反させる際に、樹脂成形品SEの基材2を押圧する装置であって、図示を省略した駆動機構により図において、左方向に移動可能な移動パネル71と、この移動パネル71に支持され、可動型4に設けられた貫通穴42に沿って移動可能に設けられた複数の押出部材72を備えている。
さらに、可動型4のコア面41から円柱状の表皮押えピン(表皮押え部材)43が突出されている。
この表皮押えピン43は、可動型4と一体あるいは別体のもので、図7に示すように、ノズル61と同軸の軸Pを中心に略等角度で複数(本実施例1の場合、8本)設けられている。これらの表皮押えピン43は、固定型3および可動型4を図3および図4に示すように型締めした際に、その先端が、図6に示すように、表皮材1のノズル挿通穴11の周囲を、キャビティ面31に押え付けることのできる寸法だけコア面41から突出されている。
次に、実施例1の表皮材インサート成形装置により成形手順を説明する。
本実施例1では、表皮セット工程、型締め工程、樹脂射出工程、型開き工程、樹脂成形品取外工程を順に実行する。
(表皮セット工程)
表皮セット工程では、図1に示すように、可動型4を固定型3から離した型開き状態において、表皮材1を、図2に示すように、その表面12(図3参照)側を固定型3のキャビティ面31に当接させて、表皮材1をセットする。このとき、図6に示すように、ノズル61を、表皮材1のノズル挿通穴11に挿通させる。
(型締め工程)
型締め工程では、固定型3に向けて可動型4を図2において矢印M1で示す方向に移動させ、図3に示す状態として、両型3,4の間にキャビティ空間5を形成する。この型締め工程において、可動型4に設けられた表皮押えピン43が、図6に示すように、表皮材1のノズル挿通穴11の周縁を、キャビティ面31に押え付ける。この場合、図示のように、表皮押えピン43は、表皮材1を若干圧縮変形させる強さで押え付ける。
(樹脂射出工程)
樹脂射出工程では、ノズル61から、図4に示す溶融状態の樹脂20を射出させる。これにより、キャビティ空間5において、表皮材1の裏面13側に樹脂20が充填される。
このとき、ノズル61は、表皮材1の裏面13側に突出されていることから、表皮材1の裏面13側に樹脂20が円滑に充填される。しかも、ノズル61の先端部には、先細り傾斜面63が形成されているため、樹脂20の流れがよりスムーズに成される。
さらに、表皮材1において、ノズル挿通穴11の周囲は、表皮押えピン43により周状にキャビティ面31に押え付けられているため、樹脂射出時に、表皮材1のノズル挿通穴11の周囲がめくれて、表皮材1の表面12側に樹脂が回りこむのを防止することができる。
加えて、表皮材1のノズル挿通穴11の押えは、周方向に間隔を空けて配置した複数の円柱状の表皮押えピン43で行っているため、ノズル61からキャビティ空間5への樹脂の流れが、表皮押えピン43により阻害されること無くスムーズに成される。
(型開き工程)
樹脂20が硬化すると、型開き工程を実行し、可動型4を図5において矢印M2方向へ移動させて固定型3から離す。
この場合、樹脂成形品SEは、基材2側であって、コア面41を有した可動型4に付着する。
(樹脂成形品取外工程)
樹脂成形品取外工程では、製品押出装置7を作動させる。これにより、複数の押出部材72が、樹脂20が硬化した基材2を押し出し、樹脂成形品SEが可動型4から離反する。
なお、樹脂成形品SEにおいて、表皮材1のノズル挿通穴11から突出した部分21は、必要に応じてカットする。また、表皮材1において、ノズル挿通穴11を開口した部分には、基材2が露出するが、このノズル挿通穴11を、樹脂成形品SEの使用時に、使用者の目に触れない位置に配置することで、この部分を覆い隠すカバーなどを不要とすることができる。
以上説明したように、実施例1の表皮材インサート成形装置Aでは、以下に列挙する効果が得られる。
1)固定型3に樹脂を射出するノズル61を設ける一方で、可動型4に、樹脂成形品SEを離反させる製品押出装置7を設けたため、固定型3のみに、ノズル61と製品押出装置7とを設けるのと比較して、型構造の簡素化を図ることができ、これにより、金型製作日数の短縮および製作コスト削減を可能とする表皮材インサート成形装置を提供することが可能となる。
2)可動型4に製品押出装置7を設けたが、表皮材1を固定型3にセットするようにしたため、樹脂成形品取外工程では、押出部材72が、基材2を押すことになり、樹脂成形品SEの表面となる表皮材1の表面12を傷付けることが無い。
3)表皮材1を固定型3のキャビティ面31にセットするようにしたが、固定型3に設けたノズル61は、表皮材1のノズル挿通穴11を通して、キャビティ空間5において表皮材1の裏面13側に突出されるため、樹脂20の射出時には、表皮材1の裏面13に樹脂20を射出して基材2を形成することができ、樹脂成形品SEの成形が可能となる。
4)型締め時に、表皮押えピン43により表皮材1のノズル挿通穴11の周囲を周状に押え付けているとともに、ノズル61の先端面62が、表皮材1の裏面13側に配置されているため、ノズル61から樹脂20を射出させた際に、表皮材1のノズル挿通穴11の周縁がめくれて樹脂20が表皮材1の表面12側に浸入することを防止することができる。よって、固定型3に表皮材1をセットしても、表皮材1の表面12側に樹脂20の回り込みのない、良好な品質の樹脂成形品SEを得ることができる。
5)表皮押え部材としての複数の表皮押えピン43を、ノズル挿通穴11の周縁に周状に配置したため、ノズル挿通穴11の周縁を全周で確実に押えて、樹脂20の射出時に表皮材1のめくれが生じるのを確実に防止できるとともに、ノズル61から射出される樹脂20の流れを妨げることなく、樹脂20がキャビティ空間5の全体に行きわたらせて、良好な成形性を得ることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
実施例1では、固定型3の第1成形面として、雌型のキャビティ面31を設け、可動型4の第2成形面として、雄型のコア面41を設けた例を示したが、樹脂成形品の形状により、成形面の雄雌形状は、実施例1に示した関係と逆に形成してもよい。
また、実施例1では、表皮押え部材として、円柱状の表皮押えピン43を示したが、この表皮押え部材の形状は、このようなピン状のものに限定されない。すなわち、表皮材をノズル挿通穴に沿って押え付けることができるとともに、ノズルから射出される樹脂の流れを妨げることのない形状であれば、多角柱状のもの、あるいは、リング状のものに樹脂流通用のスリットや穴を設けたものなど、を用いることができる。
また、押出部材72を、ノズル61に対向させて設けることもできる。この場合、樹脂20が硬化したときには、表皮押えピン43が基材2に埋没されるが、その中央を押出部材72で押すことにより、表皮押えピン43を基材2からスムーズに離反させることができる。
また、実施例1では、表皮押えピン43を、可動型4のコア面41から突出させた例を示したが、このような表皮押え部材を、押出部材72の先端に一体的に設けてもよい。
すなわち、各押出部材72を可動型4の内部に後退させた状態で、押出部材72の先端の表皮押え部材が、コア面41から突出させるようにする。この場合、製品押出装置7の押出作動時には、他の押出部材72と共に表皮押え部材も基材2を押すことで、樹脂成形品SEが可動型4に対して、略水平に移動する。
よって、樹脂成形品SEを可動型4から離反させる際に、樹脂成形品SEにおいて、基材2に埋没された表皮押え部材の部分で、応力が集中するのを抑制し、樹脂成形品SEに変形が生じるのを抑えることができ、樹脂成形品SEの品質向上および歩留まり向上を図ることができる。
本発明の最良の実施の形態の実施例1の表皮材インサート成形装置Aの型開き状態を示す説明図である。 実施例1の表皮材インサート成形装置Aの型締め工程の初期の説明図である。 実施例1の表皮材インサート成形装置Aの型締め状態を示す説明図である。 実施例1の表皮材インサート成形装置Aの樹脂射出工程の説明図である。 実施例1の表皮材インサート成形装置Aの型開き工程の説明図である。 実施例1の表皮材インサート成形装置Aの要部の拡大断面図であって、図7のS6−S6線の位置で切断した状態を示す。 実施例1の表皮材インサート成形装置Aの要部を示す説明図である。
符号の説明
1 表皮材
2 基材
3 固定型
4 可動型
5 キャビティ空間
7 製品押出装置
11 ノズル挿通穴
31 キャビティ面(第1成形面)
41 コア面(第2成形面)
43 表皮押えピン(表皮押え部材)
61 ノズル
72 押出部材
SE 樹脂成形品

Claims (3)

  1. 樹脂製の基材の表面を表皮材で被覆した樹脂成形品を成形する表皮材インサート成形装置であって、
    第1成形面が形成された固定型と、
    この固定型と対向して配置され、型締め状態で、前記固定型の前記第1成形面との間に、樹脂を充填するキャビティ空間を形成する第2成形面を備えた可動型と、
    前記第1成形面から先端が突出されて、前記キャビティ空間に樹脂を射出可能に前記固定型に設けられたノズルと、
    前記可動型に設けられ、前記第2成形面から前記樹脂成形品を離反させるべく前記第2成形面から突出する方向に移動可能な押出部材を備えた製品押出装置と、
    前記可動型の第2成形面から突出され、型締め時に前記第1成形面に沿って配置された表皮材において前記ノズルを挿通可能に形成されたノズル挿通穴の周囲を押圧可能に形成されているとともに、前記ノズルから射出される樹脂のノズル外周方向への移動を許容可能に形成された表皮押え部材と、
    を備えていることを特徴とする表皮材インサート成型装置。
  2. 前記表皮押え部材として、前記ノズルを囲む周状に配置された複数の円柱状の表皮押えピンを用いたことを特徴とする請求項1に記載の表皮材インサート成形装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表皮材インサート成形装置を用いて前記樹脂成形品を成形する成型方法であって、
    前記表皮材のノズル挿通穴に前記ノズルを挿通させた状態で、前記表皮材を前記固定型の第1成形面に沿って配置させる表皮材セット工程と、
    前記固定型に向けて前記可動型を移動させて、両型の間にキャビティ空間を形成するとともに、前記可動部材に設けられた前記表皮押え部材で前記表皮材のノズル挿通穴の周囲を押え付ける型締め工程と、
    前記ノズルから樹脂を射出させ、前記キャビティ空間において前記表皮材の裏面側に樹脂を充填させる樹脂射出工程と、
    前記可動型から離す方向に前記可動型を移動させる型開き工程と、
    を実行することを特徴とする成型方法。
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