JP5075612B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、追従走行制御中に自車両が進路変更したことにより定速走行制御へ移行する場合は、先行車の離脱により定速走行制御へ移行する場合に比し、大きな加速度を発生させるようにした車両の走行制御装置に関する。
従来、自動車等の車両にカメラ、ミリ波レーダ、レーザレーダ等を備える前方認識装置を搭載し、この前方認識装置で検出した自車前方の走行環境に基づいて、自車両を走行制御する走行制御装置が種々提案されている。この種の走行制御装置では、前方認識装置で自車前方に先行車を認識した場合は、自車或いは先行車の車速に基づいて目標車間距離を設定し、この目標車間距離を維持した状態で追従走行制御を行い、又、自車前方の捕捉範囲に先行車が認識されない場合は、運転者が予め設定した車速(セット車速)で定速走行制御を行う。
例えば特許文献1(特許第3330748号公報)には、前方認識装置が先行車を捕捉できなくなったとき、その原因が、先行車の存在を前方認識装置が見失ったことによるものか、或いは離脱によるものかを判定し、先行車離脱と判定した場合は、直ちに加速させて、自車両をセット車速へ到達させるようにした技術が開示されている。
特許第3330748号公報
ところで、先行車の離脱を判定する態様は、先行車が高速道路の分岐路へ移動する等により自車前方の走行レーンから離脱する場合以外に、自車両が進路を変更する場合も相対的には先行車の離脱と判定される。すなわち、例えば、高速道路の走行レーンを走行中の自車両が追い越しレーンに進路変更した場合、前方認識装置では先行車が自車前方から離脱したと判定される。
自車両前方を走行する先行車が分岐路に進路変更することにより離脱したと判定された場合、自車両の運転者は走行レーンを変更する意思がなく、従って、定速走行制御へ移行させる際の加速度はそれほど大きくする必要はない。
これに対し、自車両が追い越しレーンへ進路変更する場合、運転者は先行車を追い越そうとする意思があるので、通常の加速では物足りなさを感じてしまう。更に、追い越しレーンへ進路変更する場合、後続車両も気になるため、早く定速走行制御へ移行させたいという意思が働く。
しかし、上述した文献に開示されている技術では、先行車が離脱したと判定された場合、離脱の態様に拘わらず一定の加速度で定速走行制御へ移行させるようにしているため、自車両が追い越しレーンへ進路変更する際に、運転者の期待するような加速度を得ることができず、加速不足を感じてしまう問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、先行車が離脱したと判定した場合、その態様に応じて加速度を可変させることで、運転者のフィーリングに沿った加速性能を得ることのできる車両の走行制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による車両の走行制御装置は、自車両に搭載されて少なくとも走行レーンと該走行レーンを走行する先行車とを認識する前方認識手段と、前記前方認識手段で前記先行車を認識した場合に該先行車を追従する目標車速を設定し該目標車速に従って追従走行制御を行い、該先行車が認識されない場合は予め設定したセット車速を前記目標車速として設定し、該目標車速に従って定速走行制御を行う走行制御手段とを備え、前記走行制御手段は、追従走行制御中に前記自車両が隣接する走行レーンへ進路変更した後に定速走行制御へ移行するに際し、前記目標車速に予め設定されているスキップ量の離脱時増速補正値を加算して新たな目標車速を設定し、該新たな目標車速を前記セット車速まで設定加速度で増速させることを特徴とする。
本発明によれば、追従走行制御中に自車両が進路変更することで定速走行制御へ移行する場合は、目標車速を、先行車の離脱時よりも大きくスキップさせたので、自車両に発生する実際の加速度が大きくなり、運転者のフィーリングに沿った加速性能を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6に本発明の第1実施形態を示す。図1に走行制御装置を搭載した車両の概略構成図を示す。
図1の符号1は自動車等の車両(自車両)であり、この車両1に、車両の運転状態を制御する制御ユニット2が搭載されている。又、この制御ユニット2に走行制御手段としての機能が備えられている。この制御ユニット2は、マイクロコンピュータを主体に構成され、周知のCPU、ROM、RAM、及びEEPROM等の不揮発性記憶手段等を有している。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムに従い、各センサ・スイッチ類からの検出信号等を処理し、RAMに格納される各種データ、及び不揮発性メモリに格納されている各種学習値データ等に基づき、エンジン制御、ブレーキ制御等の車両走行制御を行う。
この制御ユニット2の入力側に、自車両1前方を検出し、少なくとも先行車1’(図5参照)と走行レーンとを認識する前方認識手段としての前方認識装置3、自車両1の車速(自車速)Vsp[Km/h]を検出する車速センサ4、走行制御をON/OFFするクルーズスイッチ5、スロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサ8b等が接続されている。
又、この制御ユニット2の出力側に、速度メータ、回転メータ等が所定に配設されているコンビネーションメータ6に設けられているスピーカ6a、追尾ランプ6b、ブザー6c等が接続されており、更に、エンジン7の吸気系に配設されている電子制御スロットル装置8に設けられていると共にスロットル弁を開閉動作させるスロットルアクチュエータ8a及びブレーキブースタ9が接続されている。ブレーキブースタ9は、4輪に併設されているブレーキホイールシリンダ9aに対してブレーキ油圧を強制的に供給するものであり、ブレーキブースタ9を介して各ブレーキホイールシリンダ9aにブレーキ油圧が供給されると各車輪が制動され、走行中の自車両1は強制的に減速される。
前方認識装置3にステレオカメラ3aとステレオ画像処理部3bが設けられている。ステレオカメラ3aは、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた左右一対のCCDカメラで構成されている。この各CCDカメラは、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔を持って取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像し、画像データをステレオ画像処理部3bに入力する。
又、ステレオ画像処理部3bは、左右一対のステレオカメラ3aで撮像した、自車両1の前方のステレオ画像に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求めて距離画像を生成する。そして、このデータを基に先行車1’等を認識すると共に自車両1と先行車1’との相対距離を求め、認識した先行車1’等のデータを制御ユニット2へ出力する。
制御ユニット2は、先行車1’と自車両1との車間距離を適切に維持するACC制御(Adaptive Cruise Control:車間距離制御)を実行する機能を備えている。ACC制御では、ステレオ画像処理部3bで認識した先行車1’に関する情報と、車速センサ4で検出した自車速Vspとに基づき、先行車1’と自車両1との車間距離を適切に維持する制御が行われる。このACC制御は、クルーズスイッチ5をONすることで起動される。
すなわち、クルーズスイッチ5がONされると、制御ユニット2はステレオ画像処理部3bで認識した先行車情報を読込み、自車両1前方の走行レーンに先行車1’が走行しているか否かを識別する。そして、先行車1’が検出されていない場合は、運転者が設定したセット車速に自車両1の車速Vspを維持させる定速走行制御を行う。又、先行車1’が検出され、且つ先行車1’の車速がセット車速以下の場合は先行車1’に対して所定の車間距離を維持した状態で追従する追従走行制御が実行される。
定速走行制御では、セット車速を目標車速Vtgとして設定し、電子制御スロットル装置8に設けられているスロットルアクチュエータ8aを動作させてスロットル弁を開閉動作させ、自車速Vspを目標車速Vtgに維持させる制御を行う。又、追従走行制御では、先行車1’の車速に基づいて目標車間距離を設定し、この目標車間距離を維持するための目標車速Vtgを設定し、自車速Vspが目標車速Vtgとなるようにスロットル弁を開閉制御する。その際、先行車1’がブレーキを作動させる等して減速した結果、自車両1と先行車1’との車間距離が目標車間距離よりも短くなり、エンジンブレーキだけでは、車間距離を目標車間距離まで戻すことが出来ない場合、ブレーキブースタ9を作動させ、4輪に併設されているブレーキホイールシリンダ9aに対してブレーキ油圧を供給し、各車輪を強制的に制動させて減速させる。
又、追従走行制御中に先行車1’の離脱が検出された場合、ACC制御では走行制御を追従走行制御から定速走行制御へ切換え、予め設定されている加速度に従って自車速Vspをセット車速まで増速させる過渡制御を実行する。この場合、先行車1’に対して追従走行制御中における先行車1’の離脱は、先行車1’が進路変更する場合と自車両1が進路変更する場合とがある。例えば高速道路において、先行車1’の進路変更による離脱としては、図5(a)に示すように、先行車1’が分岐路に進入することで自車両1の捕捉範囲から次第に外れる場合がある。又、自車両1の進路変更による離脱としては、同図(b)に示すように、自車両1が、走行レーンを追い越しレーンに変更することにより、先行車1’が自車両1の捕捉範囲から相対的に外れる場合がある。
図5(a)に示すような先行車1’の進路変更による離脱では、自車両1の運転者は走行レーンを変更する意思がなく、従って、定速走行制御へ移行させる際の初期加速度を大きくする必要はない。一方、同図(b)に示すように、自車両1の運転者が走行レーンから追い越しレーンへ進路変更する場合、運転者は先行車1’を追い越そうとする意思があり、しかも、追い越しレーンに進路変更するに際しては、この追い越しレーンを走行している後続車両も気になる。そのため、運転者には早くセット車速に到達させたいという意思が働く。従って、このときの初期加速度は先行車1’の離脱によりセット車速へ到達させる際の初期加速度よりも大きくした方が運転者の意思に沿った制御を行うことができる。
ACC制御では、先行車1’が自車両1に対して相対的に離脱したと判定された場合、当該離脱が自車両1の追い越しレーンへの進路変更によるものか、先行車1’の進路変更によるものかを判定し、自車両1の追い越しレーンへの進路変更と判定された場合、加速度を先行車1’の離脱による加速度よりも大きく設定する。
制御ユニット2のACC制御で処理される追従走行制御から定速走行制御へ移行する際の過渡制御は、具体的には、図2〜図4に示すフローチャートに従って実行される。尚、ACC制御における追従走行制御、及び定速走行制御については周知技術が適用されるため(例えば特開2007−76472号公報参照)、ここでの説明は省略する。
運転者がイグニッションスイッチをONした後、クルーズスイッチ5をONすると、制御ユニット2は、ステレオ画像処理部3bで認識した先行車情報を読込み、自車両1前方の走行レーンに先行車1’が走行しているか否かを識別し、先行車1’が検出されていない場合、運転者が設定したセット車速に自車両1の車速Vspを維持させる定速走行制御を行う。又、先行車1’が検出され、且つ先行車1’の車速がセット車速以下の場合は先行車1’に対して所定の車間距離を維持した状態で追従する追従走行制御が実行される。
追従走行制御が実行されると、図2に示す離脱時目標車速設定ルーチンが、設定演算周期毎に実行され、先ず、ステップS1で、ステレオ画像処理部3bからの先行車情報に基づき、先行車1’が離脱したか否かを監視する。尚、離脱とは、図5に示すように、追従走行制御中は、先行車1’がステレオカメラ3aの捕捉範囲内にあるが、先行車1’或いは自車両1が走行レーンを変更して、相対的に先行車1’が自車両1前方の走行レーンから外れた状態を言う。
そして、先行車1’の離脱が検出されない場合は、そのままルーチンを抜け、追従走行制御を継続する。一方、先行車1’の離脱が検出された場合、ステップS2へ進む。離脱か否かはステレオ画像処理部3bからの情報に基づいて判定する。すなわち、先行車1’がステレオカメラ3aの捕捉範囲から左右方向へ次第に移動して外れた場合、離脱と判定する。
そして、ステップS2へ進むと、自車両1の離脱か先行車1’の離脱かを判定する。自車両1の離脱か、先行車1’の離脱かは種々の判定方法がある。例えばステレオ画像処理部3bからの情報に基づき先行車1’がステレオカメラ3aの捕捉範囲に対して左右方向へ移動し、且つ自車両1に設けられている舵角センサ(図示せず)で検出したステアリングの操舵方向が、先行車1’の移動方向と逆の方向へ転舵されていると判定された場合、自車両1の離脱と判定する。或いはステレオ画像処理部3bで認識した走行レーンの左右を規制する白線が、ステレオカメラ3aの捕捉範囲を左右へ横切った場合、自車両1の離脱と判定する。尚、この場合、舵角センサからの信号を読込み、ステアリングの舵角が設定範囲に収まっているか否かを判定する条件を加えても良い。そして、舵角センサで検出した舵角が設定範囲以上の場合は自車両1の離脱と判定する。
又、先行車1’の離脱は、例えばステレオ画像処理部3bで認識した走行レーンの左右を規制する白線が、ステレオカメラ3aの捕捉範囲を左右へ横切ることがなく、且つ、先行車1’が捕捉範囲に対して左右方向へ次第に移動して、この捕捉範囲から外れた場合、先行車1’の離脱と判定する。
そして、自車両1の離脱と判定された場合、ステップS3へ進み、又、先行車1’の離脱と判定された場合、ステップS4へ分岐する。ステップS3へ進むと、自車両1が隣接する走行レーンである右側の走行レーン(高速道路であれば追い越しレーン)へ移動したか否かを調べ、右側の走行レーンへの移動でないと判定された場合は、ステップS4へ分岐する。又、右側の走行レーンへの移動と判定された場合はステップS5へ進む。自車両1が右側の走行レーンへ移動したか否かは、例えばステレオ画像処理部3bで認識したセンターラインが、ステレオカメラ3aの捕捉領域に対して右側から左側へ横切った場合、右側の走行レーンへの移動と判定する。この場合、舵角センサからの信号を読込み、ステアリングが右方向へ設定舵角以上、転舵されたか否かを判定する条件を加えても良い。そして、舵角センサでステアリングが右方向へ設定舵角以上、転舵されたと判定された場合、自車両1は右側走行レーンへ進路を変更したと判定する。
その後、ステップS2或いはステップS3からステップS4へ進むと、最新の目標車速Vtgに先行車離脱時増速補正値α[Km/h]を加算して、新たな目標車速Vtgを設定し(Vtg←Vtg+α)、ルーチンを抜ける。又、ステップS5へ進むと、最新の目標車速Vtgに自車離脱時増速補正値β[Km/h]を加算して、新たな目標車速Vtgを設定し(Vtg←Vtg+α)、ルーチンを抜ける。
離脱時増速補正値α,βは、走行制御を追従走行制御から定速走行制御へ移行する際に、目標車速Vtgをスキップさせる値であり、α<βに設定されている。この両離脱時増速補正値α,βは実験などに基づいて設定されるが、本実施形態では、おおよそα:β=1:2の比率で設定されており、自車離脱時増速補正値βが約2〜4.5[Km/h]に設定されている。尚、図2に示す離脱時目標車速設定ルーチンは、瞬間的な離脱を判定しているため、離脱と判定された後のルーチン実行時には、ステップS1で離脱なしと判定される。
その結果、図6に示すように、離脱と判定されたとき(経過時間t1)、当該離脱が先行車1’の場合、破線で示すように、目標車速Vtgが先行車離脱時増速補正値α分だけスキップされる。一方、この離脱が自車両1の右レーンへの進路変更に起因する場合は、実線で示すように、目標車速Vtgが、先行車離脱時増速補正値αよりも大きな値の自車離脱時増速補正値β分だけスキップされる。
次いで、図3に示す離脱後車速制御ルーチンが実行される。このルーチンはクルーズスイッチ5がONされた後、設定演算周期毎に実行され、先ず、ステップS11で、目標車速Vtgを読込む。上述した離脱時目標車速設定ルーチンで目標車速Vtgが設定された後の最初のルーチンでは、離脱時目標車速設定ルーチンで設定した目標車速Vtgが読込まれる。
その後、ステップS12へ進み、目標車速Vtgとセット車速Vsetとを比較し、Vtg<Vsetの場合は、ステップS13へ進む。又、Vtg≧Vsetの場合は、ステップS14へ分岐する。ステップS13では、目標車速Vtgに設定増速量ΔVを加算して、目標車速Vtgを設定し(Vtg←Vtg+ΔV)、ステップS15へ進む。又、ステップS14へ進むと、目標車速Vtgをセット車速Vsetで設定して(Vtg←Vset)、ステップS15へ進む。尚、この設定増速量ΔVは予め実験などにより求めた固定値である。
従って、図6に示すように、離脱と判定されて目標車速Vtgが先行車離脱時増速補正値α或いはβによりスキップされると(経過時間t1)、その後、同図に破線或いは実線で示すように、目標車速Vtgが設定増速量ΔVだけ演算周期毎に増速される。そして、目標車速Vtgがセット車速Vsetに達すると(経過時間t2或いはt3)、目標車速Vtgはセット車速Vsetに設定されて定速走行制御となる。
そして、ステップS15へ進むと、自車速Vspと目標車速Vtgとに基づき、その差分からスロットル制御用フィードバック補正値λを、PI制御或いはPID制御により設定し、ステップS16で、スロットル制御用フィードバック補正値λを出力して、ルーチンを抜ける。
このスロットル制御用フィードバック補正値λは、図4に示すスロットル開度制御ルーチンで読込まれる。このルーチンはイグニッションスイッチをONした後、設定演算周期毎に実行される。
先ず、ステップS21でスロットル開度センサ8bで検出したスロットル開度θthを読込み、続くステップS22で、スロットル制御用フィードバック補正値λを読込む。
そして、ステップS23で、スロットル開度θthにスロットル制御用フィードバック補正値λを加算して目標スロットル開度θvを設定する(θv←θth+λ)。次いで、ステップS24で、目標スロットル開度θvに対応するアクチュエータ駆動電圧Vthを設定し、ステップS25へ進み、アクチュエータ駆動電圧Vthをスロットルアクチュエータ8aに、図示しない駆動回路を介して出力してルーチンを抜ける。
その結果、スロットルアクチュエータ8aがアクチュエータ駆動電圧Vth分だけスロットル弁を開弁させ、エンジン7の出力を制御し、自車両1の車速Vspを制御する。
このように、本実施形態では、自車両1を右側の走行レーンに進路変更することで、先行車1’の離脱と判定された場合は、先行車1’の進路変更による離脱と判定された場合に比し、目標車速Vtgのスキップ量を大きくしたので、その後の加速度が、先行車1’の離脱による加速度に比し、かさ上げされ、その分だけ早期にセット車速Vsetに到達することになる(経過時間t2或いはt3参照)。その結果、図6に一点鎖線で示す自車両1が右側の走行レーンへ進路変更した場合の自車速Vspの初期加速度の立ち上がりが、二点鎖線で示す先行車1’が離脱した場合の自車両1の初期加速度に比し大きくなり、運転者のフィーリングに沿った加速性能を得ることができる。
[第2実施形態]
図7〜図9に本発明の第2実施形態を示す。上述した第1実施形態では、自車両1が右側の走行レーンへ進路変更した場合、目標車速Vtgを大きくスキップさせることで、自車両1の初期加速度の立ち上がりを大きくしたが、本実施形態では、先行車1’が離脱した場合に設定される目標車速Vtgの先行車離脱時設定増速量ΔLに比し、自車両1が右側の走行レーンへ進路変更した場合に設定される目標車速Vtgの自車離脱時設定増速量ΔHを大きく設定することで、初期加速度の立ち上がりを大きくするようにしたものである。尚、この設定増速量ΔL,ΔHは予め実験などから求めた固定値である。
図7に示す自車離脱判定フラグ設定ルーチンは、第1実施形態の図2に示す離脱時目標車速設定ルーチンに代えて適用するものである。このルーチンでは、先ず、ステップS31で、ステレオ画像処理部3bからの先行車情報に基づき、先行車1’が離脱したか否かを監視する。そして、先行車1’の離脱が検出されない場合は、そのままルーチンを抜け、追従走行制御を継続する。一方、先行車1’の離脱が検出された場合、ステップS32へ進む。離脱か否かはステレオ画像処理部3bからの情報に基づいて判定する。すなわち、先行車1’がステレオカメラ3aの捕捉範囲から左右方向へ次第に移動して外れた場合、離脱と判定する。
ステップS32へ進むと、自車両1の離脱か先行車1’の離脱かを判定する。この離脱の判定方法は、上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。そして、自車両1の離脱と判定された場合、ステップS33へ進み、又、先行車1’の離脱と判定された場合、ステップS34へ分岐する。ステップS33へ進むと、自車両1が右側の走行レーン(高速道路では追い越しレーン)へ移動したか否かを調べ、右側の走行レーンへの移動でないと判定された場合は、ステップS34へ分岐する。又、右側の走行レーンへの移動と判定された場合はステップS35へ進む。自車両1が右側の走行レーンへ移動したか否かの判定は、上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
そして、ステップS32或いはステップS33からステップS34へ進むと、自車離脱判定フラグFをクリアして(F←0)、ルーチンを抜ける。又、ステップS35へ進むと、自車離脱判定フラグFをセットして(F←1)、ルーチンを抜ける。
この自車離脱判定フラグFは、図8に示す離脱後車速制御ルーチンにおいて読込まれる。このルーチンは、第1実施形態の図3に示すルーチンに代えて適用するものである。このルーチンでは、先ず、ステップS41で、最新の目標車速Vtgを読込む。次いで、ステップS42へ進み、自車離脱判定フラグFの値を参照し、F=1の自車両1の離脱の場合は、ステップS43へ進み、又、F=0の先行車1’の離脱の場合はステップS44へ進む。
ステップS43へ進むと、目標車速Vtgに自車離脱時設定増速量ΔHを加算した値で新たな目標車速Vtgを設定する(Vtg←Vtg+ΔH)。又、ステップS44ヘ進むと、目標車速Vtgに先行車離脱時設定増速量ΔLを加算した値で、新たな目標車速Vtgを設定する(Vtg←Vtg+ΔL)。その結果、図9に示すように、離脱と判定されたとき(経過時間t1)、当該離脱が先行車1’の場合は、破線で示すように、目標車速Vtgが演算周期毎に先行車離脱時設定増速量ΔLだけ増加される。一方、この離脱が自車両1の右レーンへの進路変更に起因する場合は、実線で示すように、目標車速Vtgが演算周期毎に自車離脱時設定増速量ΔHだけ増加される。
前述したように、自車離脱時設定増速量ΔHは先行車離脱時設定増速量ΔLよりも大きな値に設定されている。そのため、自車両1が右側の走行レーン(高速道路では追い越しレーン)へ離脱した場合の目標車速Vtgは、先行車1’の離脱による目標車速Vtgよりも大きな加速度で増速される。
そして、ステップS43或いはステップS44からステップS45へ進むと、目標車速Vtgとセット車速Vsetとを比較し、Vtg<Vsetの場合は、ステップS47へ進む。又、Vtg≧Vsetの場合は、ステップS46へ分岐し、目標車速Vtgをセット車速Vsetで設定して(Vtg←Vset)、ステップS47へ進む。従って、図9に示すように、経過時間t1で離脱と判定された後、同図に破線或いは実線で示すように、目標車速Vtgが演算周期毎に設定増速量ΔH或いはΔL分だけ増速される。換言すれば、目標車速Vtgが増速量ΔH或いはΔLで加速される。
そして、目標車速Vtgがセット車速Vsetに達すると(図9の経過時間t2或いはt3)、目標車速Vtgはセット車速Vsetに設定されて定速車速制御となる。その際、自車両1が右側の走行レーンへ進路変更した場合の加速度が、先行車1’が離脱した場合に比し大きく設定されているため、早期にセット車速Vsetへ到達することになる(図9の経過時間t2)。
その後、ステップS47へ進むと、自車速Vspと目標車速Vtgとに基づき、その差分からスロットル制御用フィードバック補正値λを、PI制御或いはPID制御により設定し、ステップS48で、スロットル制御用フィードバック補正値λを出力して、ルーチンを抜ける。尚、このスロットル制御用フィードバック補正値λは、上述した図4に示すスロットル開度制御ルーチンで読込まれる。
このように、本実施形態では、自車両1を右側の走行レーンへ進路変更させた結果、先行車1’の離脱と判定された場合は、先行車1’の進路変更による離脱と判定された場合に比し、設定増速量ΔHを先行車1’の離脱時の設定増速量ΔLよりも大きく設定したので、その加速度が、先行車1’の離脱による加速に比し大きくなり、その分だけ早期にセット車速Vsetに到達することになる(経過時間t2参照)。その結果、図9に一点鎖線で示す自車両1が右側の走行レーンへ進路変更した場合の実際の加速度が、二点鎖線で示す先行車1’が離脱した場合の実際の加速度に比し、立ち上がりが大きくなり、運転者のフィーリングに沿った加速性能を得ることができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限るものではなく、例えば各実施形態では高速道路の走行レーンを例示して説明したが、走行レーンは少なくとも片側二車線(2走行レーン)を有する道路であれば一般道であっても適用することができる。更に、隣接する走行レーンは右側の走行レーンに限らず、左側の走行レーンであっても良い。この場合、進路変更した走行レーンに先行車が走行している場合は追従走行制御が行われる。
第1実施形態による走行制御装置を搭載した車両の概略構成図 同、離脱時目標車速設定ルーチンを示すフローチャート 同、離脱後車速制御ルーチンを示すフローチャート 同、スロットル開度制御ルーチンを示すフローチャート 同、(a)は先行車の離脱を示す説明図、(b)は自車の進行路変更によって先行車が離脱と判定される態様を示す説明図 同、追従走行制御から定速走行制御へ移行する過渡状態の走行制御を示すタイムチャート 第2実施形態による自車離脱判定フラグ設定ルーチンを示すフローチャート 同、離脱後車速制御ルーチンを示すフローチャート 同、追従走行制御から定速走行制御へ移行する過渡状態の走行制御を示すタイムチャート
符号の説明
1…自車両、
1’…先行車、
2…制御ユニット、
3…前方認識装置、
3a…ステレオカメラ、
3b…ステレオ画像処理部、
4…車速センサ、
Vset…セット車速、
Vsp…自車速、
Vtg…目標車速、
ΔH…自車離脱時設定増速量、
ΔL…先行車離脱時設定増速量、
ΔV…設定増速量、
α…先行車離脱時増量補正値、
β…自車離脱時増速補正値

Claims (2)

  1. 自車両に搭載されて少なくとも走行レーンと該走行レーンを走行する先行車とを認識する前方認識手段と、
    前記前方認識手段で前記先行車を認識した場合に該先行車を追従する目標車速を設定し該目標車速に従って追従走行制御を行い、該先行車が認識されない場合は予め設定したセット車速を前記目標車速として設定し、該目標車速に従って定速走行制御を行う走行制御手段と
    を備え、
    前記走行制御手段は、追従走行制御中に前記自車両が隣接する走行レーンへ進路変更した後に定速走行制御へ移行するに際し、前記目標車速に予め設定されているスキップ量の離脱時増速補正値を加算して新たな目標車速を設定し、該新たな目標車速を前記セット車速まで設定加速度で増速させる
    ことを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 前記走行制御手段は、前記先行車が前記自車両前方から離脱した場合、前記自車両が隣接する走行レーンに進路変更した場合に設定される前記離脱時増速補正値よりも小さい値の離脱時増速補正値を前記目標車速に加算して前記新たな目標車速を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
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