JP5069617B2 - 偏心型減速機 - Google Patents
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図1は、本発明の一実施の形態に係る偏心型減速機1を示す断面図である。偏心型減速機1は、例えば、風車のナセルを旋回させる風車用ヨー駆動装置として用いられ、上側に配置されるモータ100(図1にて一部を破線で図示)から入力された回転を減速して伝達して出力する。そして、偏心型減速機1は、ケース11、ピン内歯22、前段減速部12、後段減速部13、出力軸14等を備えて構成されている。
図1に示すように、偏心型減速機1のケース11は、筒状の第1ケース部11aと第1ケース部11aの他端側に配置される第2ケース部11bとで構成され、これらの縁部同士がボルトで連結されている。そして、ケース11の内部には、前段減速部12、後段減速部13などが収納されている。尚、第2ケース部11bの内側に前段減速部12が配置され、第1ケース部11aの内側に後段減速部13が配置されており、前段減速部12、後段減速部13、及び出力軸14は、偏心型減速機1の回転中心線P(図1において一点鎖線で図示)の方向である軸方向に沿って直列に配置されている。ケース11は、一端側(第1ケース部11aの端部側)が開口形成され、他端側(第2ケース部11bの端部側)には前述のようにモータ100が固定されている。
図1に示すように、前段減速部12は、モータ100からの回転駆動力が伝達される1段の遊星歯車機構とスパーギア49とを備えて構成され、そのうちの遊星歯車機構は、太陽歯車15、キャリア16、プラネタリギア17、リングギア18等を備えて構成されている。
図1に示すように、後段減速部13は、モータ100から入力されて前段減速部12を介して伝達される回転駆動力により作動して出力軸14に対して回転を伝達するように構成されている。そして、図1乃至図3に示すように、後段減速部13は、クランク軸23、基部キャリア25、端部キャリア26、支柱27、第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bで構成される外歯歯車28、支柱ボルト29、プレート39、第1外歯用軸受53、第2外歯用軸受54、中間軸受41、第1中間規定部材56、第1規定部材57、第2中間規定部材58、第2規定部材59等を備えて構成されている。
次に、上述した偏心型減速機1の作動について説明する。偏心型減速機1は、モータ100の運転が行われることにより、作動する。モータ100の運転が開始されると、モータ100の回転軸100aが回転する。回転軸100aが回転すると、これに連結されたプラネタリギア17がリングギア18と噛み合いながら回転して公転し、これにより、キャリア16が回転し、キャリア16に連結された太陽歯車15が回転する。そして、太陽歯車15に噛み合う各スパーギア49が回転する。
以上説明した偏心型減速機1によると、中間部23eが挿入される第1空隙部56aと第1偏心部23aが挿入される第2空隙部56bとが形成された第1中間規定部材56が第1外歯用軸受53と中間軸受41との間に配置され、第1規定部材57が第1外歯用軸受53の一端側に当接するよう配置される。そして、第1中間規定部材56と第1規定部材57との間に配置される第1外歯用軸受53のクランク軸23の軸方向における位置が、これらの規定部材(56、57)によって規定される。このため、第1外歯用軸受53におけるころ部材53aを保持するための保持器を設ける必要がなく、第1外歯用軸受53におけるころ部材53aの数を増やし、ころ部材53aの充填率を増大させることができる。また、第1中間規定部材56には、中間部23eが挿入される第1空隙部56aとこの第1空隙部56aに対して偏心するとともに第1偏心部23aが挿入される第2空隙部56bとが形成されている。このため、中間部23eと第1偏心部23aとの間においては、第1外歯用軸受53の位置を規定する規定部材として、1つの第1中間規定部材56のみを配置すればよいことになる。これにより、クランク軸23を偏心型減速機1に配設するための組み立ての際における手間が軽減され、組み立て作業性が向上し、組み立て工数が低減されることになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、次のような変形例を実施することができる。
11 ケース
14 出力軸
22 ピン内歯
23 クランク軸
23a 第1偏心部
23b 第2偏心部
23e 中間部
25 基部キャリア
26 端部キャリア
27 支柱
28a 第1外歯歯車
28b 第2外歯歯車
30 クランク用孔
31 外歯
41 中間軸受
53 第1外歯用軸受
54 第2外歯用軸受
56 第1中間規定部材
56a 第1空隙部
56b 第2空隙部
57 第1規定部材
101 ピニオン
Claims (4)
- ケースと、
前記ケースの内周に配置され、ピン状の部材として形成された複数のピン内歯と、
前記ケースに収納されるとともに、前記ピン内歯に噛み合う外歯が外周に設けられた第1外歯歯車及び第2外歯歯車と、
前記第1外歯歯車及び前記第2外歯歯車に形成されたクランク用孔を貫通し、回転することで前記第1外歯歯車及び前記第2外歯歯車を偏心させて回転させるクランク軸と、
前記クランク軸に形成され、前記クランク用孔に配置されるとともに当該クランク軸の回転中心線に対して偏心するよう設けられた第1偏心部及び第2偏心部と、
前記第1偏心部を前記クランク用孔において前記第1外歯歯車に対して回転自在に保持する第1外歯用軸受と、
前記第2偏心部を前記クランク用孔において前記第2外歯歯車に対して回転自在に保持する第2外歯用軸受と、
前記クランク軸の一端側を回転自在に保持する基部キャリアと、
前記クランク軸の他端側を回転自在に保持する端部キャリアと、
前記基部キャリアと前記端部キャリアとの間に配置され、前記基部キャリアと前記端部キャリアとを連結する支柱と、
前記基部キャリアに固定され、ピニオンが取り付けられる出力軸と、
前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間に配置され、前記クランク軸の中間部を回転自在に保持する中間軸受と、
を備えた偏心型減速機であって、
前記中間部が挿入される第1空隙部と、前記第1空隙部の中心位置に対して偏心するよう設けられるとともに前記第1偏心部が挿入される第2空隙部と、が形成され、前記第1外歯用軸受と前記中間軸受との間に配置される第1中間規定部材と、
前記第1外歯用軸受に対してその一端側に当接する第1規定部材と、
を更に備え、
前記第1中間規定部材と前記第1規定部材とによって、前記第1外歯用軸受の前記クランク軸の軸方向における位置が規定され、
前記第1中間規定部材における前記第1空隙部と前記第2空隙部との間には、当該第1空隙部に前記中間部が挿入される方向と当該第2空隙部に前記第1偏心部が挿入される方向とに直交する面に配置される面部分を含んで形成された第1段部が設けられ、
前記第1段部は、前記クランク軸において前記第1偏心部から前記中間部へ拡径しながら連続するよう形成された第1拡径段部に対して当接することを特徴とする、偏心型減速機。 - 請求項1に記載の偏心型減速機であって、
前記クランク軸には、前記中間部と前記第1偏心部との間の外周において周方向に沿って切り欠かれた第1切欠部が形成され、
前記第1切欠部と前記第1中間規定部材の少なくとも一部とが、前記クランク軸の軸方向と垂直な方向において重なって配置されていることを特徴とする、偏心型減速機。 - ケースと、
前記ケースの内周に配置され、ピン状の部材として形成された複数のピン内歯と、
前記ケースに収納されるとともに、前記ピン内歯に噛み合う外歯が外周に設けられた第1外歯歯車及び第2外歯歯車と、
前記第1外歯歯車及び前記第2外歯歯車に形成されたクランク用孔を貫通し、回転することで前記第1外歯歯車及び前記第2外歯歯車を偏心させて回転させるクランク軸と、
前記クランク軸に形成され、前記クランク用孔に配置されるとともに当該クランク軸の回転中心線に対して偏心するよう設けられた第1偏心部及び第2偏心部と、
前記第1偏心部を前記クランク用孔において前記第1外歯歯車に対して回転自在に保持する第1外歯用軸受と、
前記第2偏心部を前記クランク用孔において前記第2外歯歯車に対して回転自在に保持する第2外歯用軸受と、
前記クランク軸の一端側を回転自在に保持する基部キャリアと、
前記クランク軸の他端側を回転自在に保持する端部キャリアと、
前記基部キャリアと前記端部キャリアとの間に配置され、前記基部キャリアと前記端部キャリアとを連結する支柱と、
前記基部キャリアに固定され、ピニオンが取り付けられる出力軸と、
前記第1外歯歯車と前記第2外歯歯車との間に配置され、前記クランク軸の中間部を回転自在に保持する中間軸受と、
を備えた偏心型減速機であって、
前記中間部が挿入される第1空隙部と、前記第1空隙部の中心位置に対して偏心するよう設けられるとともに前記第1偏心部が挿入される第2空隙部と、が形成され、前記第1外歯用軸受と前記中間軸受との間に配置される第1中間規定部材と、
前記第1外歯用軸受に対してその一端側に当接する第1規定部材と、
前記中間部が挿入される第3空隙部と、前記第3空隙部の中心位置に対して偏心するよう設けられるとともに前記第2偏心部が挿入される第4空隙部と、が形成され、前記第2外歯用軸受と前記中間軸受との間に配置される第2中間規定部材と、
前記第2外歯用軸受に対してその他端側に当接する第2規定部材と、
を更に備え、
前記第1中間規定部材と前記第1規定部材とによって、前記第1外歯用軸受の前記クランク軸の軸方向における位置が規定され、
前記第2中間規定部材と前記第2規定部材とによって、前記第2外歯用軸受の前記クランク軸の軸方向における位置が規定され、
前記第2中間規定部材における前記第3空隙部と前記第4空隙部との間には、当該第3空隙部に前記中間部が挿入される方向と当該第4空隙部に前記第2偏心部が挿入される方向とに直交する面に配置される面部分を含んで形成された第2段部が設けられ、
前記第2段部は、前記クランク軸において前記第2偏心部から前記中間部へ拡径しながら連続するよう形成された第2拡径段部に対して当接することを特徴とする、偏心型減速機。 - 請求項3に記載の偏心型減速機であって、
前記クランク軸には、前記中間部と前記第2偏心部との間の外周において周方向に沿って切り欠かれた第2切欠部が形成され、
前記第2切欠部と前記第2中間規定部材の少なくとも一部とが、前記クランク軸の軸方向と垂直な方向において重なって配置されていることを特徴とする、偏心型減速機。
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JP2008154135A JP5069617B2 (ja) | 2008-06-12 | 2008-06-12 | 偏心型減速機 |
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