JP2010014239A - 偏心型減速機 - Google Patents

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修 野原
Tomoyuki Murakami
智之 村上
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Abstract

【課題】ケースとカバーとがボルトで固定される偏心型減速機において、ケースとカバーとの間におけるフレッチング磨耗の発生を抑制するとともに、ケースの大型化を伴わずにケースの変形を低減する。
【解決手段】固定ボルト20は、カバー19の縁部に沿って複数配置され、ボルトネジ部20aがケース11の縁部11aに螺合するとともにボルト座部20bがカバー19の縁部19aを締め付けるように、ケース11の縁部11aとカバー19の縁部19aとを締結する。固定ボルト20による締め付けの軸力が作用することでカバー19の縁部19aにおいて圧縮力が生じる領域である軸力作用領域55が、カバーの縁部19に沿う方向で隣り合う固定ボルト20に対応する軸力作用領域55において、重なっている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、クランク軸の回転に伴い偏心して回転する外歯歯車が噛み合うピン内歯が配置されたケースと、ケースの開口部を覆うカバーとが、ボルトで固定される偏心型減速機に関する。
各種産業用機械等においては、大きい減速比を実現可能な減速機として偏心型減速機が用いられている。このような偏心型減速機として、特許文献1では、クランク軸の回転に伴い偏心して回転する外歯歯車が噛み合うピン内歯が配置されたケースと、電動機が取り付けられてケースの開口部を覆うカバーとが、ボルトで固定される偏心型減速機が開示されている。尚、この偏心型減速機においては、外歯歯車(124)が噛み合うピン内歯(ピン(128A))が内周に配置されたケースと、入力軸(114)が内部に配置されて電動機(M101)が取り付けられるとともにケースの開口部を覆うカバーとが、ケーシング(158)として設けられている。そして、これらのケースとカバーとは、ケース及びカバーの周方向に沿って配置された複数のボルトによってその縁部同士が締結されることで、固定されている。
特開2007−100843号公報(第5頁、第1図、第2図)
偏心型減速機においては、クランク軸の回転に伴い外歯歯車が偏心して回転すると、この外歯歯車と噛み合うピン内歯に作用する大きな負荷がケースに伝達され、このピン内歯からの負荷によりケースにおいて繰り返し変形が生じやすくなる。そして、ピン内歯から作用する大きな負荷によるケースの変形を低減しようとすると、特許文献1に開示の偏心型減速機の場合、ケースの厚肉化や補強構造の付加が必要となり、ケースが大型化してしまうことになる。従って、ケースの大型化を伴わずにケースの変形を低減できる偏心型減速機が望まれる。また、特許文献1に開示の偏心型減速機では、ケース及びカバーの周方向に沿って等間隔に相当の間隔を隔てて分散して配置されたボルトにより、ケースとカバーとが固定されている(特許文献1の図2では周方向に沿って8等分された等間隔の位置に配置されたボルトが図示されている)。一方、本願発明者は、ピン内歯から作用する負荷に伴うケースの繰り返し変形の影響について、更に鋭意研究を重ねた。その結果、特許文献1のような相当の間隔を隔ててボルトが配置された偏心型減速機の場合、ケースの繰り返し変形が生じると、ボルト間の中央付近のケース及びカバーの径方向の内側から外側に亘る領域においてフレッチング磨耗が発生し易いことを知見した。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ケースとカバーとがボルトで固定される偏心型減速機において、ケースとカバーとの間におけるフレッチング磨耗の発生を抑制できるとともに、ケースの大型化を伴わずにケースの変形を低減することができる、偏心型減速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1発明に係る偏心型減速機は、ピン状の部材として形成された複数のピン内歯が内周に配置されたケースと、前記ケースに収納されるとともに、前記ピン内歯に噛み合う外歯が外周に設けられた外歯歯車と、前記外歯歯車に形成されたクランク用孔を貫通し、回転することで前記外歯歯車を偏心させて回転させるクランク軸と、前記クランク軸の一端側及び他端側を回転自在に保持するキャリアと、前記キャリアに固定され、ピニオンが取り付けられる出力軸と、電動機からの駆動力が入力される入力軸と、内部に前記入力軸が配置され、前記電動機が取り付けられるとともに前記ケースの開口部を覆うカバーと、前記ケースの縁部と前記カバーの縁部とを締結し、前記ケースと前記カバーとを固定する固定ボルトと、を備えている。そして、第1発明に係る偏心型減速機は、前記固定ボルトは、前記カバーの縁部に沿って複数配置され、ボルトネジ部が前記ケースの縁部に螺合するとともにボルト座部が前記カバーの縁部を締め付けるように、前記ケースの縁部と前記カバーの縁部とを締結し、前記固定ボルトによる締め付けの軸力が作用することで前記カバーの縁部において圧縮力が生じる領域である軸力作用領域が、前記カバーの縁部に沿う方向で隣り合う前記固定ボルトに対応する前記軸力作用領域において、接している又は重なっていることを特徴とする。
この発明によると、ピン内歯に作用する負荷に伴うケースの繰り返し変形が生じても、隣り合う軸力作用領域が接している又は重なっているため、固定ボルト間の領域においてもカバーがケースに追従するように変形する。これにより、カバーとケースとの間で相対的な変位が生じることが抑制され、フレッチング磨耗の発生が抑制される。また、カバーとケースとの締結力が増してカバーとケースとの一体性が高まることで、ケースの変形がカバーによっても強固に拘束されることになり、ケースの大型化を伴うことなくケースの変形を低減することができる。
従って、本発明によると、ケースとカバーとがボルトで固定される偏心型減速機において、ケースとカバーとの間におけるフレッチング磨耗の発生を抑制できるとともに、ケースの大型化を伴わずにケースの変形を低減することができる。
第2発明に係る偏心型減速機は、第1発明の偏心型減速機において、前記カバーの縁部において前記軸力作用領域が重なっている領域が、前記カバーの縁部における前記ケースの縁部と接する部分の少なくとも一部を含んでいることを特徴とする。
この発明によると、隣り合う軸力作用領域が重なった領域がケースの縁部と接する部分を含んでいるため、カバーのケースへの追従性及び一体性を効率良く高めることができる。これにより、フレッチング磨耗発生の抑制及びケース変形の低減を更に効率良く達成することができる。
本発明によると、ケースとカバーとがボルトで固定される偏心型減速機において、ケースとカバーとの間におけるフレッチング磨耗の発生を抑制できるとともに、ケースの大型化を伴わずにケースの変形を低減することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る偏心型減速機は、産業用ロボットや種々の工作機械等の各種産業用機械や建設機械等において広く適用することができる。尚、例えば、風車においては、近年、ブレード(羽根)の直径が大きくなる傾向にあることから、風向きに合わせて風車のナセルを旋回させるための首振り用の駆動装置であるヨー(Yaw)駆動装置として、寸法の大型化を抑制しつつ且つ高出力仕様の(負荷容量の大きな)減速機が要求される状況にある。このため、本実施形態に係る偏心型減速機は、風車用ヨー駆動装置として用いられると好適である。また、この例に限らず、クランク軸の回転に伴い偏心して回転する外歯歯車が噛み合うピン内歯が配置されたケースと、電動機が取り付けられてケースの開口部を覆うカバーとが、ボルトで固定される偏心型減速機に関して、広く適用することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る偏心型減速機1を示す正面図である。また、図2は偏心型減速機1の断面図であり、図3は偏心型減速機1及びモータ(電動機)100を上方から見た平面図である。偏心型減速機1は、例えば、風車のナセルを旋回させる風車用ヨー駆動装置として用いられ、上側に配置されるモータ100から入力された回転を減速して伝達して出力する。そして、偏心型減速機1は、ケース11、カバー19、固定ボルト20、入力軸21、ピン内歯22、前段減速部12、後段減速部13、出力軸14等を備えて構成されている。
図1乃至図3に示すように、偏心型減速機1は、下側に配置された一端側においてケース11から突出するように位置する出力軸14にピニオン101が取り付けられ、上側に配置された他端側においてカバー19に対してモータ100が取り付けられる。尚、図1ではピニオン101を模式的に示している。そして、偏心型減速機1においては、上側に配置されたモータ100から入力された回転力をカバー19及びケース11内に配置された入力軸21と前段減速部12と後段減速部13とを介して減速して伝達して出力軸14に取り付けられたピニオン101に出力する。偏心型減速機1が風車用ヨー駆動装置として用いられる場合には、偏心型減速機1はピニオン101が風車のタワーの上部に固定された歯車と噛み合うように配置される。そして、モータ100からの駆動力に伴って偏心型減速機1が作動してピニオン101が回転することで、風車のナセルが旋回する。尚、以下の説明においては、偏心型減速機1にて、出力軸14が配置される下側である出力側を一端側として、モータ100が配置される上側である入力側を他端側として説明する。
図2に示すように、ケース11は、両端部が開口した筒状に形成されており、一端側の開口部からは出力軸14が突出し、他端側の開口部はカバー19により覆われている。そして、ケース11は、内周に複数のピン内歯22が配置され、内部には後段減速部13が配置されている。尚、入力軸21、前段減速部12、後段減速部13、及び出力軸14は、偏心型減速機1の回転中心線P(図2において一点鎖線で図示)の方向である軸方向に沿って直列に配置されている。
図4は、図2における後段減速部13及びその近傍を拡大して示す断面図である。図2及び図4に示すように、ピン内歯22は、複数設けられており、ケース11の内周に形成されたピン溝52に嵌め込まれて取り付けられた状態でケース11の内周に配置されている。ピン内歯22(図2及び図4では断面でなく外形を図示)は、ピン状の部材(丸棒状の部材)として形成され、その長手方向が回転中心線Pと平行に位置するように配置されている。そして、ピン内歯22は、ケース11の内周において周方向に沿って等間隔で配列され、後述する外歯歯車28の外歯31と噛み合うように構成されている。
図1乃至図4に示すように、カバー19は、ケース11の他端側の開口部を覆う蓋状の部材として形成されており、一端側に向かって段状に縮径する外形となるように形成された筒状体として設けられている。そして、カバー19の内部には入力軸21及び前段減速部12が配置され、カバー19の一端側はケース11に固定され、カバー19の他端側にはモータ(電動機)100が取り付けられている。尚、カバー19の一端側の縁部19aは、フランジ状に外方に向かって小さく張り出すように形成されている(図4参照)。
図1乃至図4に示すように、固定ボルト20は、ケース11の他端側の縁部11aとカバー19の一端側のフランジ状の縁部19aとを締結し、ケース11とカバー19とを固定するように複数設けられている。複数の固定ボルト20は、カバー19の縁部19aに沿ってカバー19の周方向における均等角度の位置に配置されている。そして、各固定ボルト20は、図4によく示すように、ボルトネジ部20aがケース11の縁部11aに螺合するとともにボルト座部20bがカバー19の縁部19aを締め付けるように、ケース11の縁部11aとカバー19の縁部19aとを締結している。尚、ボルト座部20bは、カバー19の縁部19aを直接に締め付けるものに限らず、座金を介して締め付けるものであってもよい。
図5は、ケース11の縁部11aとカバー19の縁部19aとの締結部分の一部を拡大して示したカバー19の周方向における断面図であって、固定ボルト20による締め付けの軸力の作用を説明するための模式図である。尚、図5においては、ケース11の縁部11a及びカバー19の縁部19aの断面を示すための斜線は省略しており、固定ボルト20については外形を図示している。また、図5においては、固定ボルト20による締め付けの軸力が作用することでカバー19の縁部19aにおいて圧縮力が生じる領域である軸力作用領域55を破線の斜線で示している。尚、ケース11の縁部11aにおいて固定ボルト20による軸力が作用する領域については斜線等による図示を省略している。
図5に示すように、軸力作用領域55は、カバー19の縁部19aにおいて、ボルト座部20bの座面20c(図5では、座面20cの直径寸法を両端矢印Dで図示)の周縁からボルト軸中心に対して一端側に向かって(即ち、ケース11側に向かって)45°方向に広がる円錐曲面の一部を成す輪郭の内側(固定ボルト20側)の領域として構成される。この軸力作用領域55においては、カバー19の縁部19aがケース11の縁部11aに対して強く押し付けられるために十分な圧縮力が確保されている。
また、図5に示すように、軸力作用領域55は、カバー19の縁部19aに沿う方向で隣り合う固定ボルト20に対応する軸力作用領域55同士において、重なっている。即ち、隣り合う軸力作用領域55が、カバー19の縁部19aにおいて一部重なって配置されている。図5では、カバー19の縁部19aにおいて隣り合う軸力作用領域55が重なっている領域である軸力重複作用領域56を破線の網掛けで示している。この軸力重複作用領域56は、カバー19の縁部19aの周方向における隣り合う固定ボルト20の中央付近に配置されるため、ケース11の縁部11aにおける変形が生じやすい箇所をより強い圧縮力で効率よくカバー19側から押圧することができる。これにより、ケース11とカバー19との間のフレッチング磨耗の発生とケース11の変形を効率よく抑制することができる。また、軸力重複作用領域56は、カバー19の縁部19aにおけるケース11の縁部11aと接する部分を一部含むように構成されている。尚、図6は切欠き状態で示す偏心型減速機1の一部の平面図である。図6では、軸力作用領域55におけるケース11の縁部11aと接する面部分の外周に沿う仮想の円Rを二点鎖線で示している。軸力作用領域55におけるケース11の縁部11aと接する面部分は、カバー19の縁部19aにおいて円Rの内側の領域として構成されている。隣り合う軸力作用領域55の間において軸力重複作用領域56が構成されるため、図6に示すように、隣り合う円Rは重なって配置されることになる。
図2に示すように、偏心型減速機1の入力軸21は、その他端側において、カバー19の内部に向かって突出するように配置されたモータ100の回転軸100aに対してキー結合により連結され、モータ100からの駆動力が入力されるように構成されている。そして、入力軸21の一端側の外周には歯車が形成され、前段減速部12に回転駆動力を伝達するように構成されている。
図2に示すように、前段減速部12は、入力軸21からの回転駆動力が伝達される1段の遊星歯車機構と、入力ギア15とを備えて構成され、遊星歯車機構は、遊星キャリア16、プラネタリギア17、リングギア18を備えて構成されている。プラネタリギア17は、入力軸21の周囲に複数個配置されて入力軸21の一端側に形成された歯車と噛み合い、入力軸21に対して偏心型減速機1の径方向(回転中心線Pに対して垂直な方向)に位置している。遊星キャリア16は、入力軸21を中心とした周方向に沿った均等角度の位置に複数のプラネタリギア17を回転自在に保持するとともに公転動作を行う遊星枠として形成されている。リングギア18は、内周に歯が形成されてプラネタリギア17が噛み合うリング状の歯車として設けられ、カバー19において複数個所から内側に張り出すように形成された部分に対して固定されている。
入力ギア15は、図2及び図4に示すように、軸状の歯車部材として設けられ、回転中心線P上に配置されている。入力ギア15には、その一端側には後述するスパーギア49に噛み合う歯車部分15aが形成され、その他端側には遊星キャリア16の内周部分に対して連結されるスプラインが形成されている。これにより、入力ギア15は、プラネタリギア17、リングギア18、及び遊星キャリア16を介して減速して伝達された入力軸21からの回転駆動力をスパーギア49に入力するように構成されている。
図2及び図4に示すように、後段減速部13は、スパーギア49、クランク軸23、基部キャリア25、端部キャリア26、支柱27、外歯歯車28等を備えて構成されている。スパーギア49は、入力ギア15の歯車部分15aと噛み合うように入力ギア15の周囲に複数個(本実施形態では4個)配置されており、入力ギア15に対して偏心型減速機1の径方向に位置している。スパーギア49は、中央部分に貫通孔が形成され、この貫通孔においてクランク軸23の他端側に対してスプライン結合により固定されている。
図2及び図4に示すクランク軸23は、回転中心線Pを中心とした周方向に沿った均等角度の位置に複数(本実施形態では4つ)配置されており、その軸方向が回転中心線Pと平行になるように配置されている。各クランク軸23(図2及び図4では、断面でなく外形を図示)は、外歯歯車28に形成されたクランク用孔30をそれぞれ貫通するように配置されており、回転することで外歯歯車28を偏心させて回転させる軸部材として設けられている。そして、クランク軸23は、自らの回転(自転)に伴う外歯歯車の回転とともに、公転動作を行うことになる。
また、クランク軸23には、第1偏心部23a、第2偏心部23b、第1軸部23c、及び第2軸部23dが形成され、一端側から、第1軸部23c、第1偏心部23a、第2偏心部23b、第2軸部23dの順番で直列に設けられている。第1偏心部23a及び第2偏心部23bは、軸方向と垂直な断面が円形断面となるように形成され、それぞれの中心位置がクランク軸23の回転中心線に対して偏心するように設けられている。第1偏心部23a及び第2偏心部23bは外歯歯車28のクランク用孔30に配置されている。また、クランク軸23の一端側に設けられた第1軸部23cはころ軸受として構成された第1クランク軸軸受34を介して基部キャリア25に対して回転自在に保持されている。クランク軸23の他端側に設けられた第2軸部23dはころ軸受として構成された第2クランク軸軸受35を介して端部キャリア26に対して回転自在に保持されている。また、第2軸部23dには、第2クランク軸軸受35から他端側に突出するように位置するその端部において、前述したように、スパーギア49が固定されている。
外歯歯車28は、図2及び図4に示すように、ケース11内に収納されている。この外歯歯車28としては、ケース11内で平行に配置される第1外歯歯車28aと第2外歯歯車28bとが設けられている。第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bにはそれぞれ、クランク軸23が貫通するクランク用孔30、及び、支柱27が貫通する支柱貫通孔48が形成されている。第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bは、回転中心線Pと平行な方向において、クランク用孔30及び支柱貫通孔48の位置がそれぞれ対応するように配置されている。第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bのクランク用孔30は、円形孔として形成され、クランク軸23に対応して第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bの周方向に沿って均等角度の位置に複数(本実施形態では4つ)配置されている。尚、第1外歯歯車28aのクランク用孔30に第1偏心部23aが配置され、第2外歯歯車28bのクランク用孔30に第2偏心部23bが配置される。支柱貫通孔48は、支柱27の断面形状に対応した孔として形成され、支柱27に対応して外歯歯車28の周方向に沿った均等角度の位置に複数(本実施形態では4つ)配置されている。また、支柱貫通孔48は、第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bの周方向において、クランク用孔30と交互に形成されている。尚、支柱貫通孔48には、支柱27が遊嵌状態で貫通している。
また、第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bのそれぞれの外周には、ピン内歯22に噛み合う外歯31が設けられている。本実施形態では、第1外歯歯車28a及び第2外歯歯車28bの外歯31の歯数は、ピン内歯22の歯数よりも1個少なくなるように設けられている。このため、クランク軸23が回転するごとに、噛み合う外歯31とピン内歯22との噛み合いがずれ、外歯歯車28(28a、28b)が偏心して揺動回転するように構成されている。尚、外歯31とピン内歯22との歯数差は、複数個であってもよい。
また、図4によく示すように、外歯歯車28とクランク軸23との間には、第1外歯用軸受53及び第2外歯用軸受54が配置されている。第1外歯用軸受53は、クランク軸23の第1偏心部23aを第1外歯歯車28aのクランク用孔30においてこの第1外歯歯車28aに対して回転自在に保持している。また、第2外歯用軸受54は、クランク軸23の第2偏心部23bを第2外歯歯車28bのクランク用孔30においてこの第2外歯歯車28bに対して回転自在に保持している。第1外歯用軸受53及び第2外歯用軸受54は、ニードルころ部材又は円筒ころ部材として構成される複数のころ部材を備えて構成されている。
図2及び図4に示すように、クランク軸23の一端側及び他端側を回転自在に保持するとともに出力軸14が固定されるキャリアとして、基部キャリア25及び端部キャリア26が設けられている。基部キャリア25は、その一端側において出力軸14が一体に形成されてケース11内に配置されている(出力軸14は一体に形成されることで基部キャリア25に固定されている)。基部キャリア25は、その他端側にクランク保持穴50が形成され、このクランク保持穴50によって各クランク軸23の一端側をその第1軸部23cにて第1クランク軸軸受34を介して回転自在に保持している。クランク保持穴50は、回転中心線Pを中心とした周方向に沿った均等角度の位置に形成されている。また、基部キャリア25は、その外周側において、ころ軸受36を介して第1ケース部11の内周側に対して回転自在に保持されている。基部キャリア25に対しては、その外周に沿って配置されるリング状の部材として設けられた位置決め部材44が固定されている。そして、ころ軸受36は、その一端側が位置決め部材44に係合して位置決めされ、その他端側がケース11の一端側に係合した状態で配置される。
端部キャリア26は、図2及び図4に示すように、支柱27を介して基部キャリア25と連結され、円板状の部材として設けられている。端部キャリア26は、その外周側において玉軸受37を介してケース11の内周側に対して回転自在に保持されている。尚、玉軸受37は、その一端側がケース11の他端側に係合し、その他端側が端部キャリア26の他端側においてフランジ状に張り出した縁部26aに係合した状態で配置されている。また、端部キャリア26には、回転中心線Pを中心とした周方向に沿った均等角度の位置にクランク軸23の他端側の第2軸部23dが配置される貫通孔としてクランク貫通孔43が形成されている。このクランク貫通孔43において、クランク軸23の他端側がその第2軸部23dにて第2クランク軸軸受35を介して回転自在に保持されている。
支柱27は、図2及び図4に示すように、基部キャリア25と端部キャリア26との間に配置され、基部キャリア25と端部キャリア26とを連結する柱状部分として設けられている。支柱27は、回転中心線Pを中心とした周方向に沿った均等角度の位置に複数(本実施形態では4つ)配置され、その軸方向が回転中心線Pと平行となるように配置されている。尚、支柱27とクランク軸23とは、回転中心線Pを中心とした周方向に沿って交互に配置されている。各支柱27は、基部キャリア25に一体に形成され、基部キャリア25の他端側において突出するように設けられている。そして、各支柱27には、端部キャリア26の他端側に開口して支柱27へと延び、丸棒状(円柱状)の支柱ピン40が圧入される支柱ピン穴51が形成されている。支柱ピン40が支柱ピン穴51に圧入されることで、基部キャリア25及び端部キャリア26の周方向の位置が合わされる。
また、各支柱27には、端部キャリア26の他端側に開口して基部キャリア25まで延び、図2及び図4にて破線で示す支柱ボルト29が挿入される支柱ボルト穴47が形成されている。支柱ボルト穴47の奥側には、雌ネジ部分が形成されている。支柱ボルト29は、雄ネジ部分として形成されたネジ部が一端側に設けられ、締め付け用の六角穴が設けられた座部が他端側に設けられている。支柱ボルト29は、そのネジ部が支柱ボルト穴47の雌ネジ部分と螺合することで、端部キャリア26と基部キャリア25とを支柱27を介して結合するように構成されている。支柱ボルト29での結合によって基部キャリア25と端部キャリア26とが連結されると、その際に生じる締め付け力により、基部キャリア25に固定された位置決め部材44と端部キャリア26とがころ軸受36及び玉軸受37を介してケース11を挟持する(挟むように保持する)。この挟持により、基部キャリア25及び端部キャリア26がケース11に対して回転自在に保持されることになる。
次に、上述した偏心型減速機1の作動について説明する。偏心型減速機1は、モータ100の運転が行われることにより作動する。モータ100の運転が開始されると、回転軸100aに連結された入力軸21が回転し、入力軸21に噛み合うプラネタリギア17がリングギア18と噛み合いながら回転して公転し、これにより、遊星キャリア16が回転し、遊星キャリア16に連結された入力ギア15が回転する。入力ギア15が回転すると、入力ギア15に噛み合う各スパーギア49が回転し、各スパーギア49が固定された各クランク軸23とともに第1偏心部23a及び第2偏心部23bが回転する。この回転に伴って、第1及び第2偏心部(23a、23b)から外歯歯車28(28a、28b)に対して荷重が作用し、外歯歯車28(28a、82b)がピン内歯22と噛み合いをずらしながら揺動するように偏心して回転する。このとき、ピン内歯22に作用する負荷が、固定ボルト20を介してカバー19と強固に固定されて変形が抑制されるケース11において支持されることになる。そして、外歯歯車28(28a、28b)の偏心回転に伴って、第1及び第2外歯用軸受(53、54)で第1及び第2外歯歯車(28a、28b)に対して回転保持されたクランク軸23が回転中心線Pを中心として公転動作を行う。このクランク軸23の公転動作により、支柱27で連結され、クランク軸23を回転自在に保持する基部キャリア25及び端部キャリア26とともに、出力軸14が回転し、大きなトルクがピニオン101から出力されることになる。
以上説明した偏心型減速機1によると、ピン内歯22に作用する負荷に伴うケース11の繰り返し変形が生じても、隣り合う軸力作用領域55が重なっているため、固定ボルト20間の領域においてもカバー19がケース11に追従するように変形する。これにより、カバー19とケース11との間で相対的な変位が生じることが抑制され、フレッチング磨耗の発生が抑制される。また、カバー19とケース11との締結力が増してカバー19とケース11との一体性が高まることで、ケース11の変形がカバー19によっても強固に拘束されることになり、ケース11の大型化を伴うことなくケース11の変形を低減することができる。
従って、本実施形態によると、ケース11とカバー19とが固定ボルト20で固定される偏心型減速機1において、ケース11とカバー19との間におけるフレッチング磨耗の発生を抑制できるとともに、ケース11の大型化を伴わずにケース11の変形を低減することができる。
また、偏心型減速機1によると、隣り合う軸力作用領域55が重なった軸力重複作用領域56がケース11の縁部11aと接する部分を含んでいるため、カバー19のケース11への追従性及び一体性を効率良く高めることができる。これにより、フレッチング磨耗発生の抑制及びケース11の変形の低減を更に効率良く達成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、クランク軸が回転中心線上に配置されたセンタクランクタイプの偏心型減速機に本発明が適用されてもよい。また、出力軸については、キャリアと一体でなくキャリアとは別部材として設けられてもよい。また、基部キャリアと端部キャリアとを連結する支柱は、基部キャリアに一体に形成されなくてもよく、キャリアとは別部材として形成されてもよい。また、クランク軸及び支柱の数は、3つ以下又は5つ以上であってもよい。また、クランク軸の偏心部の個数や外歯歯車の枚数については、2つでなくてもよい。また、軸力作用領域は、必ずしも本実施形態で例示したものに限らず、固定ボルトによる締め付けの軸力が作用することでカバーの縁部において圧縮力が生じる領域であればよい。
尚、本実施形態では、隣り合う軸力作用領域が重なっている場合を例にとって説明したが、この通りでなくてもよく、隣り合う軸力作用領域が接しているものであってもよい。図7は、変形例に係る偏心型減速機を説明するための図であって、ケース11の縁部11aとカバー19の縁部19aとの締結部分の一部を拡大した図5に対応する模式断面図である。尚、本実施形態と同様の構成要素については、図面において同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、隣り合う軸力作用領域55が接する構成となるように、固定ボルト20がカバー19の縁部19aとケース11の縁部11aとを締結してカバー19とケース11とを固定するものであってもよい。尚、図7の例では、隣り合う軸力作用領域55におけるケース11の縁部11aと接する面部分の外周同士が接している。このように、隣り合う軸力作用領域55が接するように構成されることで、ケース11とカバー19との間におけるフレッチング磨耗の発生を抑制できるとともに、ケース11の大型化を伴わずにケース11の変形を低減することができる。
また、カバーの縁部の厚みを更に厚く形成した偏心型減速機を実施してもよい。カバーの縁部の厚みが厚く増した場合、その増した厚みに応じて、軸力作用領域がケースの縁部に向かって広がるように拡大することになる。そして、軸力作用領域におけるケースの縁部と接する面部分の径も大きくなることになる。このため、カバーの縁部の厚みを厚く設定すると、その厚みに応じて、隣り合う軸力作用領域が重なるように又は接するように配置される固定ボルトをより離して配置することができ、固定ボルトの本数を減らすことができる。従って、カバーの縁部の厚みを厚くすることで、軸力作用領域が重なった又は接した状態で固定ボルトを配置してフレッチング磨耗発生の抑制及びケース変形の低減を図ることを、より少ない固定ボルトで実現することができる。
本発明は、クランク軸の回転に伴い偏心して回転する外歯歯車が噛み合うピン内歯が配置されたケースと、ケースの開口部を覆うカバーとが、ボルトで固定される偏心型減速機として、広く適用することができるものである。
本発明の一実施の形態における偏心型減速機の正面図である。 図1に示す偏心型減速機の断面図である。 図1に示す偏心型減速機の平面図である。 図2に示す偏心型減速機の後段減速部及びその近傍を拡大して示す断面図である。 図2に示す偏心型減速機のケースとカバーとの締結部分の一部を拡大して示す模式断面図である。 図3に示す偏心型減速機の一部を切欠き状態で示す平面図である。 変形例に係る偏心型減速機のケースとカバーとの締結部分の一部を拡大して示す模式断面図である。
符号の説明
1 偏心型減速機
11 ケース
11a ケースの縁部
14 出力軸
19 カバー
19a カバーの縁部
20 固定ボルト
20a ボルトネジ部
20b ボルト座部
21 入力軸
22 ピン内歯
23 クランク軸
25、26 キャリア
28、28a、28b 外歯歯車
30 クランク用孔
31 外歯
55 軸力作用領域
101 ピニオン

Claims (2)

  1. ピン状の部材として形成された複数のピン内歯が内周に配置されたケースと、
    前記ケースに収納されるとともに、前記ピン内歯に噛み合う外歯が外周に設けられた外歯歯車と、
    前記外歯歯車に形成されたクランク用孔を貫通し、回転することで前記外歯歯車を偏心させて回転させるクランク軸と、
    前記クランク軸の一端側及び他端側を回転自在に保持するキャリアと、
    前記キャリアに固定され、ピニオンが取り付けられる出力軸と、
    電動機からの駆動力が入力される入力軸と、
    内部に前記入力軸が配置され、前記電動機が取り付けられるとともに前記ケースの開口部を覆うカバーと、
    前記ケースの縁部と前記カバーの縁部とを締結し、前記ケースと前記カバーとを固定する固定ボルトと、
    を備えた偏心型減速機であって、
    前記固定ボルトは、前記カバーの縁部に沿って複数配置され、ボルトネジ部が前記ケースの縁部に螺合するとともにボルト座部が前記カバーの縁部を締め付けるように、前記ケースの縁部と前記カバーの縁部とを締結し、
    前記固定ボルトによる締め付けの軸力が作用することで前記カバーの縁部において圧縮力が生じる領域である軸力作用領域が、前記カバーの縁部に沿う方向で隣り合う前記固定ボルトに対応する前記軸力作用領域において、接している又は重なっていることを特徴とする、偏心型減速機。
  2. 請求項1に記載の偏心型減速機であって、
    前記カバーの縁部において前記軸力作用領域が重なっている領域が、前記カバーの縁部における前記ケースの縁部と接する部分の少なくとも一部を含んでいることを特徴とする、偏心型減速機。
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