JP6227473B2 - 減速装置 - Google Patents

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    • F16H1/22Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts

Description

本発明は、駆動側ギアの回転速度が減速されて従動側ギアに伝達される減速装置に関する。
従来より、駆動側ギアの回転速度を大きく減速して従動側ギアに伝達するための(すなわち、入力側に対する出力側のトルク比を大きくするための)様々な試みがなされている。例えば、特許文献1には、複数の従動外歯車を軸方向にずらして配置することにより、互いに干渉することなく、各従動外歯車を大径化できる旨の記載がなされている。
特開2006−283983号公報
ところで、特許文献1に記載の方法では、上述のように、各従動外歯車を軸方向に互いにずらして配置しているため、従動外歯車が固定される軸における該従動外歯車が固定される部分を、従来と比べて、軸方向に延ばす必要がある。そうすると、軸方向において、減速装置が大型化してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、高いトルク比を維持しつつ、減速装置を小型化することである。
(1)上記課題を解決するため、本発明のある局面に係る減速機構は、駆動力が入力される側の軸である入力側軸に連結される駆動側ギアと、駆動力が出力される側の軸である複数の出力側軸のそれぞれに一体に設けられ又は取り付けられるとともに前記駆動側ギアに噛み合う歯部が形成され、前記入力側軸の周方向に沿って配列される複数の従動側ギアと、を備えた減速装置であって、前記複数の従動側ギアは、それぞれ、前記出力側軸側の部分である内側部、及び、該内側部よりも外側の部分であって外周に前記歯部が形成された外側部、を有し、前記複数の従動側ギアのうち前記入力側軸の周方向に隣接する2つの従動側ギアは、各前記内側部の少なくとも一部が前記出力側軸の延びる方向において互いに重なるように設けられるとともに、各前記外側部が、前記出力側軸の延びる方向から視て互いに重なるように、且つ、前記出力側軸の延びる方向に垂直な方向から視て互いに重ならないように設けられている。
この構成では、駆動側ギアによって回転駆動される複数の従動側ギアにおける径方向外側の部分(外側部)が、軸方向から視て互いに重なっている。こうすると、従動側ギアの外径を大きくできるため、入力側に対する出力側のトルク比を大きくすることができる。
また、この構成によると、入力側軸の周方向に隣接する従動側ギアの内側部の少なくとも一部が、出力側軸の延びる方向において互いに重なっている。そうすると、出力側軸における従動側ギアが取り付けられる部分を軸方向に短くできるため、出力側軸を短縮化できる。
従って、この構成によると、高いトルク比を維持しつつ、減速装置を小型化できる。
(2)好ましくは、前記隣接する2つの従動側ギアのうちの一方の従動側ギアの前記外側部は、該従動側ギアの前記内側部よりも前記出力側軸の延びる方向における一方側に設けられ、前記隣接する2つの従動側ギアのうちの他方の従動側ギアの前記外側部は、該従動側ギアの前記内側部よりも前記出力側軸の延びる方向における他方側に設けられている。
この構成では、入力側軸の周方向に隣接する2つの従動側ギアのうちの一方の従動側ギアの外側部を、該従動側ギアの内側部よりも軸方向における一方側にずらし、他方の従動側ギアの外側部を、該従動側ギアの内側部よりも軸方向における他方側にずらしている。これにより、前記隣接する2つの従動側ギアの外側部同士の干渉を容易に避けることができる。
(3)好ましくは、前記隣接する2つの従動側ギアは、互いに同じ形状である。この構成によると、従動側ギアとして用いられる部品を共通化できる。
(4)好ましくは、各前記従動側ギアは、各前記出力側軸に形成されたスプライン部とスプライン結合するように構成され、前記一方の従動側ギアの前記外側部の少なくとも一部は、前記出力側軸が延びる方向において、該出力側軸に形成されたスプライン切り上げ部と重なるように設けられている。
この構成では、一方の従動側ギアの外側部の少なくとも一部が、出力軸方向において、スプライン切り上げ部(出力側軸におけるスプライン部とスプライン部が形成されていない部分とをなめらかに繋ぐ部分)と重なっている。こうすると、他方の従動側ギアの外側部を、軸方向において一方の従動側ギアの外側部寄りに近づけることができるため、その分、出力側軸を短縮化できる。
本発明によると、高いトルク比を維持しつつ、減速装置を小型化できる。
本発明の実施形態に係る偏心型減速機を正面から視た部分断面部であって、偏心型減速機の内部構造を説明するための図である。 図1のII−II線の断面図であって、一部の構成部品を省略して示す図であり、入力ギアと段付きギアとの位置関係について説明するための図である。 図2のIII−III線の断面図である。 従来から知られている偏心型減速機の構成を示す図であって、図1に対応させて示す図である。 図4のV−V線の断面図であって、図2に対応させて示す図である。 変形例に係る偏心型減速機における入力ギアと従動側ギアとの位置関係について説明するための図であって、図2に対応させて示す図である。 図7(A)は、図6のVIIA-VIIA線の断面図であり、図7(B)は、図6のVIIB-VIIB線の断面図であり、図7(C)は、図6のVIIC-VIIC線の断面図である。 変形例に係る偏心型減速機における、隣接する2つの従動側ギアの位置関係について説明するための図であって、図3に対応させて示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る偏心型減速機(減速装置)は、例えば、風車のタワーに対してナセルを回転させるようにヨー駆動するヨー駆動装置、又は、ナセル側のハブに対してブレードの軸部を回転させるようにピッチ駆動するピッチ駆動装置に用いる減速機として好適である。なお、本実施形態に係る偏心型減速機は、風車用に限らず、各種産業用機械又は建設機械等において用いることもできる。
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る偏心型減速機1を正面から視た部分断面図である。偏心型減速機1は、モータ(図示せず)から入力された回転を減速して伝達して出力するように構成されている。偏心型減速機1は、ケース2、入力ギア4(駆動側ギア)、減速部10、出力軸5等を備えている。
図1に示すように、偏心型減速機1は、下側に配置された一端側においてケース2から突出するように位置する出力軸5にピニオン6が一体に形成され、上側に配置された他端側においてケース2に対してモータが取り付けられる。そして、偏心型減速機1においては、上側に配置されたモータから入力された回転力を、減速部10等を介して減速して伝達し、出力軸5のピニオン6に出力する。尚、以下の説明においては、図1に示すように、偏心型減速機1にて、出力軸5が配置される下側である出力側を一端側として、モータが取り付けられる上側である入力側を他端側として説明する。また、他端側を上側又は上方、一端側を下側又は下方と称する場合もある。
図1に示すように、ケース2は、複数のケース部材が互いに締結されることにより、上下方向に延びる略円筒状に形成されている。ケース2には、減速部10等が収容されている。ケース2の内周面には、上下方向に延びるピン内歯(図示省略)が、該ケース2の周方向に沿って等間隔に配列されている。これらのピン内歯は、後述する外歯歯車25と噛み合うように構成されている。
入力ギア4は、短軸状の歯車部材で構成され、モータの回転軸3と同軸状となるように、該回転軸3と一体に設けられている。モータの回転軸3は、モータの回転駆動力が入力される側の軸である入力側軸として設けられている。入力ギア4の外周面には、詳しくは後述する段付きギア11の歯部15a,17aと噛み合う歯車部分が形成されている。入力ギア4は、モータからの回転駆動力を段付きギア11に入力するように構成されている。
減速部10は、段付きギア11、クランク軸20(出力側軸)、外歯歯車25、キャリア30等を備えて構成されている。
図2及び図3は、入力ギア4及び段付きギア11の位置関係、及び段付きギア11の形状を説明するための図である。具体的には、図2は、図1のII−II線の断面図であって、一部の構成部品(ケース2等)を省略して示す図である。また、図3は、図2のIII−III線の断面図である。
段付きギア11は、入力ギア4によって駆動される従動側ギアとして設けられている。段付きギア11は、略円板状の部分の外周部分において、歯幅方向が該円板状の部分の中心軸方向に沿う方向に延びるとともに、周方向に等間隔に配列された複数の歯、を有する歯部15a,17aが形成されたギアである。段付きギア11は、図2に示すように、入力ギア4の歯車部分と噛み合うように入力ギア4の周囲に複数個(本実施形態では、4個)配置されている。段付きギア11は、入力ギア4の周方向に沿って等間隔で(本実施形態では、90度間隔で)配列されている。本実施形態では、4つの段付きギア11は、2つの第1ギア12と、2つの第2ギア13と、で構成されている。
各第1ギア12は、内側部14と外側部15とを有し、これらが一体に形成されている。内側部14は、第1ギア12における内周側の部分であり、外側部15は、第1ギア12における外側の部分である。
内側部14は、円板状に形成された部分である。内側部14の中央部分には、スプライン溝14bが形成された貫通孔14aが形成されている。この貫通孔14aには、クランク軸20の外周に形成されたスプライン部21が嵌合する。すなわち、第1ギア12は、クランク軸20とスプライン結合する。
外側部15は、その厚みが内側部14と概ね同じ円環状に形成された部分であって、内側部14における外周縁部に一体に設けられている。外側部15の外周部分には、入力ギア4と噛み合う歯部15aが形成されている。外側部15は、軸方向において内側部14とずれた位置に設けられている。そして、図3に示すように、第1ギア12は、外側部15が内側部14よりも上側に位置するように、クランク軸20に取り付けられる。
各第2ギア13は、第1ギア12と同じ形状及び同じ大きさの部材によって構成されている。具体的には、第2ギア13は、第1ギア12の場合と同様、内側部16と外側部17とを有し、これらが一体に形成されている。内側部16は、第2ギア13における内周側の部分であり、外側部17は、第2ギア13における外側の部分である。
内側部16は、第1ギア12の内側部14と同様、円板状に形成された部分であって、その中央部分にスプライン溝16bが形成された貫通孔16aが形成されている。この貫通孔16aには、クランク軸20の外周に形成されたスプライン部21が嵌合する。すなわち、第2ギア13は、第1ギア12の場合と同様、クランク軸20とスプライン結合する。
外側部17は、第1ギア12の外側部15と同様、その厚みが内側部16と概ね同じ円環状に形成された部分であって、内側部16における外周縁部に一体に設けられている。外側部17の外周部分には、入力ギア4と噛み合う歯部17aが形成されている。外側部17は、軸方向において内側部14とずれた位置に設けられている。そして、図3に示すように、第2ギア13は、第1ギア12の場合と異なり、外側部17が内側部16よりも下側に位置するように、クランク軸20に取り付けられる。
クランク軸20は、ケース2の内周の周方向に沿って互いに等間隔となるように複数(本実施形態では4つ)配置されている。各クランク軸20(外形を図示)は、外歯歯車25に形成されたクランク用孔(図示省略)をそれぞれ貫通するように配置されており、回転することで外歯歯車25を偏心させて回転させる軸部材として設けられている。そして、クランク軸20は、自らの回転(自転)に伴う外歯歯車25の回転とともに、公転動作を行うことになる。
各クランク軸20における上側の部分には、スプライン部21が形成されている。このスプライン部21は、段付きギア11が取り付けられるギア取付部22として設けられている。このギア取付部22は、上下方向において、段付きギア11の内側部14,16の厚さと概ね同じ長さとなるように形成されている。また、ギア取付部22は、上下方向における高さが互いに同じとなるように、ケース2内に配置されている。
また、各クランク軸20には、スプライン切り上げ部23が形成されている。このスプライン切り上げ部23は、スプライン部21の下端部と、クランク軸20におけるスプライン部21が形成されていない部分とを滑らかに繋ぐ部分である。そして、図3に示すように、第2ギア13の外側部17における下側の部分は、上下方向において、スプライン切り上げ部23と重なっている。
本実施形態に係る偏心型減速機1では、図2及び図3に示すように、第1ギア12と第2ギア13とが、入力ギア4の周方向に沿って交互に配列されている。すなわち、入力ギア4の周方向に隣接する2つの段付きギア11は、第1ギア12及び第2ギア13で構成される。そして、上述のように、第1ギア12の外側部15は、該第1ギア12の内側部14の上側に配置され、第2ギア13の外側部17は、該第2ギア13の内側部16の下側に配置されている。これにより、図2及び図3に示すように、各段付きギア11を、互いに干渉することなくケース2内に配置することができる。
外歯歯車25は、互いに平行となるようにケース2内に複数、収納されている。また、各外歯歯車25には、周方向に等間隔となるように、各クランク軸20が挿通している。
各外歯歯車25の外周には、ピン内歯に噛み合う外歯(図示省略)が形成されている。すなわち、外歯歯車25は、ピン内歯に噛み合う外歯を有する歯車を構成している。各外歯歯車25の外歯の歯数は、ピン内歯の歯数よりも1個或いは複数個少なくなるように設けられている。このため、クランク軸20が回転するごとに、噛み合う外歯とピン内歯との噛み合いがずれ、外歯歯車25が偏心して揺動回転するように構成されている。外歯歯車25は、外歯用軸受(図示省略)を介してクランク軸20を回転自在に保持している。
キャリア30は、ケース2内に配置され、基部キャリア31及び端部キャリア32を備え、複数のクランク軸20の一端側及び他端側を、クランク軸受33,34を介して回転自在に保持するように構成されている。基部キャリア31及び端部キャリア32は、互いに対して上下方向に重ねられた状態で、ボルト等によって互いに連結されている。キャリア30は、ケース2に対して、キャリア軸受7,8によって回転自在に保持されている。
出力軸5は、基部キャリア31の中央部分から下方へ延びるように、該基部キャリア31と一体に設けられている。出力軸5は、図1に示すように、ピニオン6が一体に形成された一端側においてケース2から突出している。
[動作]
次に、上述した偏心型減速機1の動作について説明する。偏心型減速機1は、図示しないモータの運転が行われることにより動作する。モータの運転が開始されると、入力ギア4が回転する。入力ギア4が回転すると、入力ギア4に噛み合う各段付きギア11が回転し、各段付きギア11が固定された各クランク軸20が回転する。この回転に伴って、外歯歯車25がピン内歯と噛み合いをずらしながら揺動するように偏心して回転する。そして、外歯歯車25の偏心回転に伴って、外歯歯車25に対して回転保持されたクランク軸20が自転しながら公転動作を行う。このクランク軸20の公転動作により、クランク軸20の一端側及び他端側を基部キャリア31及び端部キャリア32にて回転自在に保持するキャリア30が回転する。そして、基部キャリア31と一体に設けられた出力軸5が回転し、大きなトルクがピニオン6から出力されることになる。
ところで、入力側に対する出力側のトルク比を大きくするためには、出力側のギアの外径を大きくすることにより、出力側のギアの歯数を多くすることが考えられる。しかしそうすると、減速機が径方向に大型化してしまう。これに対して、上述した特許文献1では、従動外歯車を軸方向にずらして配置することにより、径方向における減速機の大型化を抑制しつつ、各従動外歯車を大型化している。しかし、特許文献1の方法では、クランク軸のうち従動外歯車が取り付けられる部分(本実施形態におけるギア取付部22に対応する部分)が、軸方向に長くなってしまう。そうすると、減速装置が軸方向に大型化してしまう。
これに対して、本実施形態に係る偏心型減速機1では、入力ギア4によって回転駆動される複数の従動側ギア(第1ギア12及び第2ギア13)の外側部15,17が、上下方向から視て互いに重なっている。これにより、従動側ギア12,13の外径を大きくできるため、入力側に対する出力側のトルク比を確保することができる。
そして、本実施形態に係る偏心型減速機1では、クランク軸20に対して各従動側ギア12,13が取り付けられている部分(ギア取付部22)が、軸方向に重なっている。これにより、上述した特許文献1の場合よりも、クランク軸20を軸方向に短縮化できる。
[効果]
以上説明したように、上記実施形態に係る偏心型減速機1では、高いトルク比を維持しつつ、小型化された偏心型減速機を提供することができる。
また、偏心型減速機1では、入力ギア4の周方向に隣接する2つの従動側ギアのうちの一方の従動側ギア(第2ギア13)の外側部17を下方へずらし、他方の従動側ギア(第1ギア12)の外側部15を上方へずらしている。これにより、入力ギア4の周方向に隣接する第1ギア12及び第2ギア13の干渉を容易に避けることができる。
また、偏心型減速機1では、第1ギア12及び第2ギア13の大きさ及び形状が同じである。これにより、複数の従動側ギア12,13として用いることができる部品を共通化できる。
また、偏心型減速機1では、第2ギア13の外側部17の一部が、クランク軸20の延びる方向において、スプライン切り上げ部23と重なっている。こうすると、第1ギア12の外側部15を、軸方向において第2ギア13の外側部17寄りに近づけることができるため、その分、クランク軸20を短縮化できる。
図4は、従来から知られている偏心型減速機1aの構成を示す図であって図1に対応させて示す図、図5は、図4のV−V線の断面図であって、図2に対応させて示す図である。なお、図5では、入力ギア4及び従動側ギア11aの外周に形成される歯部の図示を省略している。
図4に示す偏心型減速機1aでは、複数の従動側ギア11aが、平歯車で構成されている。また、偏心型減速機1aでは、クランク軸20において各従動側ギア11aが取り付けられるスプライン部21(ギア取付部22)が、上述した特許文献1の場合と異なり、上下方向において比較的短くなるように形成されている。また、偏心型減速機1aは、図5に示すように、上下方向から視て、複数の従動側ギア11aが互いに重なっていない。すなわち、偏心型減速機1aは、本実施形態に係る偏心型減速機1と比べて、トルク比が小さい。
ここで、本実施形態に係る偏心型減速機1(図1参照)と、従来から知られている偏心型減速機1a(図4参照)とを比べると、従動側ギアの構成を除いて、その他の構成は互いに同じである。よって、従来から知られている偏心型減速機1aの従動側ギア11aを、本実施形態の従動側ギア12,13に代えることで、本実施形態に係る偏心型減速機1を構成することができる。すなわち、本実施形態に係る偏心型減速機1を、従来から知られている偏心型減速機1aで用いられる構成部品の多くを流用して、構成することができる。よって、例えば、従来から用いられているクランク軸と、本実施形態に係る偏心型減速機1で用いられるクランク軸とを、共通化できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、次のような変形例を実施してもよい。
(1)図6は、変形例に係る偏心型減速機における入力ギア4と従動側ギア40との位置関係について説明するための図であって、図2に対応させて示す図である。なお、図6では、入力ギア4及び従動側ギア40の外周に形成される歯部の図示を省略している。
上述した実施形態では、従動側ギアの全てを段付きギア11で構成した例を挙げて説明したが、これに限らない。具体的には、本変形例に係る偏心型減速機は、3枚の従動側ギア40を備えている。そして、本変形例では、3枚の従動側ギア40が、上記実施形態と同様の構成の第1ギア12及び第2ギア13と、スパーギア18と、で構成されている。3枚の従動側ギア40は、図6に示すように、入力ギア4の周方向に沿って互いに等間隔となるように配列されている。第1ギア12及び第2ギア13の構成は、上述した実施形態の場合と同様である。スパーギア18は、その外径が、第1ギア12及び第2ギア13の外径と同じ大きさとなるように形成された平歯車で構成されている。
図7は、本変形例に係る偏心型減速機において、入力ギア4の周方向に隣接する2つの従動側ギア40の端部付近を拡大して示す断面図である。具体的には、図7(A)は、図6のVIIA-VIIA線の断面図であり、図7(B)は、図4のVIIB-VIIB線の断面図であり、図7(C)は、図4のVIIC-VIIC線の断面図である。
図7(A)に示すように、第2ギア13の外側部17はスパーギア18の下面よりも下側に配置されている。よって、第2ギア13とスパーギア18とは互いに干渉しない。また、図7(B)に示すように、第1ギア12の外側部15はスパーギア18の上面よりも上側に配置されている。よって、第1ギア12とスパーギア18とは互いに干渉しない。また、図7(C)に示すように、第1ギア12の外側部15は第2ギア13の外側部17よりも上側に配置されている。よって、第1ギア12と第2ギア13とは互いに干渉しない。
例えば、上述した実施形態の場合のように、従動側ギアを偶数枚有する偏心型減速機1の場合、入力ギア4の周方向に、従動側ギアとしての第1ギア12及び第2ギア13が交互になるように配列することで、従動側ギア同士の干渉を防止することができる。しかし、従動側ギアを奇数枚有する本変形例のような偏心型減速機の場合、入力ギア4の周方向に第1ギア12及び第2ギア13が交互になるように配列しようとしても、周方向におけるいずれかの箇所で、第1ギア12同士又は第2ギア13同士が隣接することになる。そうなると、その箇所で、第1ギア12の外側部15同士、又は第2ギア13の外側部17同士が干渉してしまう。
これに対して、本変形例のように、第1ギア12及び第2ギア13の他に、スパーギア18を設けることで、奇数枚の従動側ギアを有する偏心型減速機の場合であっても、複数の従動側ギア40同士が互いに干渉することなく、複数枚の従動側ギア40をケース内に配置することができる。
(2)図8は、変形例に係る偏心型減速機における入力ギア4と従動側ギア41との位置関係について説明するための図であって、図3に対応させて示す図である。本変形例では、図8に示すように、内側部及び外側部をなだらかに繋ぐ傾斜部19を設けている。これにより、内側部と外側部との間に発生する局所的な応力を緩和することができる。
(3)上記実施形態及び変形例では、本発明の適用例として、偏心型減速機を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば一例として、本発明は、遊星歯車を用いて構成された遊星型減速機に適用することもできる。
本発明は、駆動側ギアの回転速度が減速されて従動側ギアに伝達される減速装置として広く適用することができるものである。
1 偏心型減速機(減速装置)
3 回転軸(入力側軸)
4 入力ギア(駆動側ギア)
11 段付きギア(従動側ギア)
40,41 従動側ギア
12 第1ギア(従動側ギア)
13 第2ギア(従動側ギア)
14,16 内側部
15,17 外側部
15a,17a 歯部
18 スパーギア(従動側ギア)
20 クランク軸(出力側軸)

Claims (4)

  1. 駆動力が入力される側の軸である入力側軸に連結される駆動側ギアと、駆動力が出力される側の軸である複数の出力側軸のそれぞれに一体に設けられ又は取り付けられるとともに前記駆動側ギアに噛み合う歯部が形成され、前記入力側軸の周方向に沿って配列される複数の従動側ギアと、を備えた減速装置であって、
    前記複数の従動側ギアは、それぞれ、前記出力側軸側の部分である内側部、及び、該内側部よりも外側の部分であって外周に前記歯部が形成された外側部、を有し、
    前記複数の従動側ギアのうち前記入力側軸の周方向に隣接する2つの従動側ギアは、各前記内側部の少なくとも一部が前記出力側軸の延びる方向において互いに重なるように設けられるとともに、各前記外側部が、前記出力側軸の延びる方向から視て互いに重なるように、且つ、前記出力側軸の延びる方向に垂直な方向から視て互いに重ならないように設けられていることを特徴とする、減速装置。
  2. 請求項1に記載の減速装置において、
    前記隣接する2つの従動側ギアのうちの一方の従動側ギアの前記外側部は、該従動側ギアの前記内側部よりも前記出力側軸の延びる方向における一方側に設けられ、
    前記隣接する2つの従動側ギアのうちの他方の従動側ギアの前記外側部は、該従動側ギアの前記内側部よりも前記出力側軸の延びる方向における他方側に設けられていることを特徴とする、減速装置。
  3. 請求項2に記載の減速装置において、
    前記隣接する2つの従動側ギアは、互いに同じ形状であることを特徴とする、減速装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の減速装置において、
    各前記従動側ギアは、各前記出力側軸に形成されたスプライン部とスプライン結合するように構成され、
    前記一方の従動側ギアの前記外側部の少なくとも一部は、前記出力側軸が延びる方向において、該出力側軸に形成されたスプライン切り上げ部と重なるように設けられていることを特徴とする、減速装置。
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