JP5069169B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
この移植機の走行体は、エンジンが搭載された走行機体の左右両側に、畝間溝を走行する前輪と該前輪の後方に位置する後輪とが設けられ、前輪は、一端側が走行機体に支持された前輪支持アームの他端側に支持され、後輪は、一端側が走行機体に支持された伝動ケースの他端側に支持され、伝動ケースの他端側には、該伝動ケース内の動力伝達機構を介してエンジンからの動力が伝達されて左右軸回りに回転駆動される駆動軸が設けられ、この駆動軸に後輪が一体回転自在に取り付けられている。
植付体は昇降自在で開閉自在とされており、その上下移動範囲の上死点側の苗受取り位置において、閉じた状態で苗取出し機構から苗が供給され、内部に苗を保持した状態で下降して畝に突入し、開くことにより畝に植え穴を形成し且つ該植え穴に苗を放出することにより畝に苗を植え付ける。
また、盛り土は、畝の左右両側の畝間溝で千鳥におかれることがある。
そして、このデコボコ状態で盛り土が千鳥におかれた左右の畝間溝を左右の前後輪を走行させて植付け作業をすると、移植機の前後左右の揺れが大きく、苗の植付姿勢がわるい、畝の中央に植え付けられない、苗を植えるべくマルチフィルムに形成したマルチ穴の中央に苗を植え付けられない等の植付精度に対する問題が生じる。
走行体は、エンジンが搭載された走行機体の左右両側に、畝間溝を転動する前輪と、この前輪の後方に配置されていて畝間溝を走行するクローラ式走行装置とを備え、
左右各前輪は、一端側が走行機体に支持された前輪支持アームの他端側に支持され、左右の各クローラ式走行装置は、一端側が走行機体に支持された伝動ケースの他端側に支持され、
左右各伝動ケースの他端側に、エンジンからの動力によって左右軸回りに回転駆動される駆動軸と、この駆動軸より下側に位置していて左右方向の軸芯を有する揺動支軸とを設け、
左右のクローラ式走行装置は、前記駆動軸と一体回転する駆動輪と、この駆動輪より下側に位置する前後のアイドラと、前後アイドラ間に位置する転輪と、駆動輪,前後アイドラ及び転輪にわたって巻き掛けられた無端帯状のクローラベルトと、上部が揺動支軸に軸芯回りに揺動自在に支持され下部に前後アイドラと転輪とが左右軸回りに回転自在に支持された揺動フレームとを備えてなり、
前記植付体を、左右のクローラ式走行装置の間であって、前後方向に関して揺動支軸の後方且つクローラベルトの後端より前側に配置し、
前記左右の前輪支持アーム及び左右の伝動ケースを一端側の支持部分回りに上下揺動させて左右の前輪及び左右のクローラ式走行装置を走行機体に対して上下動させることにより該走行機体を昇降可能としたことを特徴とする。
また、植付体を左右のクローラ式走行装置の後アイドラ間に位置するようにしてもよい。
したがって、クローラ式走行装置は、畝間溝に設けられた盛り土(コブ)を乗り越えるときに、前後アイドラ及び転輪が揺動フレームと共に揺動支軸回りに揺動して盛り土に追従し且つ車輪に比べて長い距離をかけて上ると共に長い距離をかけて下るので、走行機体が緩やかに上下動し、このため盛り土がある所を走行することによる移植機の揺れの動きをゆっくりとさせることができる。
図1,2において、1は、畝Rの長手方向に移動しながら該畝Rに野菜等のソイルブロック苗2を所定間隔をおいて植え付ける歩行型の移植機である。
該移植機1は、畝Rを跨いで該畝Rの長手方向に走行する走行体3と、この走行体3の後方側に設けられた移植装置4と、この移植装置4を支持する支持フレーム5と、走行体3を操向する操向ハンドル7と、育苗された苗2を備えた予備の苗トレイTを載せておくための予備苗載せ台8とを備えている。
この苗トレイTには、各ポット部Pに供給された床土に播種して育苗されたソイルブロック苗2が育成されている。
走行体3は、図1〜4に示すように、走行機体9と、この走行機体9を走行可能に支持する推進機構10と、走行機体9に搭載されたエンジン11等を有する。
エンジン11は架台13上の前部に搭載されている。
推進機構10は、畝間溝Mを回転して動く無限回転体として左右一対の前輪14(車輪、前部無限回転体)と左右一対のクローラベルト15(後部無限回転体)とを有する車輪・クローラ複合型の無限回転推進機構が採用されている。
この推進機構10は、前輪14と、この前輪14を支持する前輪支持アーム17と、前輪14の後方側に配置されたクローラ式走行装置18と、このクローラ式走行装置18を支持する伝動ケース19とを走行機体9の左右両側に備えている。
前記架台13の前端側には、左右方向の軸芯を有する筒状の軸サポート22が設けられ、この軸サポート22には、左右方向の軸芯を有する左右一対の前輪支軸23の左右方向内端側が挿入されていて、該軸サポート22に左右の前輪支軸23が左右方向の軸芯回りに回動自在に支持されている。
左右の各伝動ケース19は、ミッションケース12の側面から後方に向けて延出状に配置され、各伝動ケース19の前端側は、ミッションケース12の側面にケース支持体25を介して左右方向の軸芯回りに回動自在に支持されていて、該伝動ケース19が上下に揺動可能とされている。
左右の各ケース支持体25は、図5及び図6に示すように、ミッションケース12の側面に固定された取付部材26と、この取付部材26に支持された外筒27と、この外筒27に挿通された内筒28とを備えてなる。
取付部材26は、ミッションケース12の側面にボルト固定されたフランジ26Aと、このフランジ26Aから左右方向外方に突出する左右方向の軸芯を有する筒状の回動支持部26Bとから構成されている。
また、外筒27の左右方向中途部は、ミッションケース12に固定の軸受フレーム29に取り付けられた軸受装置30に軸芯回りに回動自在に支持されている。
内筒28は、外筒本体27Aに軸芯回りに一体回動自在で軸芯方向移動自在に内嵌された本体部分28Aと、この本体部分28Aの左右方向外端から外方に延出された円筒部28Bと、この円筒部28Bの左右方向内端側に固定されたフランジ28Cとから構成されている。
これによって、伝動ケース19の前部がミッションケース12の側面にケース支持体25を介して左右方向の軸芯回りに支持されている。
また、ミッションケース12には、左右の側面から左右方向外方に突出する左右一対の出力軸34が設けられ、左右各出力軸34は左右方向で同じ側にあるケース支持体25の取付部材26及び内筒28に挿通されている。
一方、伝動ケース19の前部には、左右の軸ホルダ31にわたって挿通され且つ左右の軸ホルダ31にベアリングを介して左右方向の軸芯回りに回動自在に支持された入力軸37が設けられている。
また、連結軸38は、出力軸34にスプライン嵌合された内側スプライン筒38Aと、入力軸37にスプライン嵌合された外側スプライン筒38Bと、これらスプライン筒38A,38Bを連結する連結筒部38Cによって構成されていて、これによってクローラ式走行装置18のトレッド調整に対応できるように構成されている。
左右の各伝動ケース19の後端側の左右両側には筒状の軸ホルダ39が固定され、この左右の軸ホルダ39にわたってクローラ式走行装置18を駆動する駆動軸41が挿通され、この駆動軸41は左右の軸ホルダ39にベアリングを介して左右方向の軸芯回りに回動自在に支持されている。
伝動ケース19の前部側に設けられた前記入力軸37の左右方向中途部には、駆動側ギヤ42が一体回動自在に設けられ、伝動ケース19の後部側に設けられた前記駆動軸41の左右方向中途部には、被駆動側ギヤ43が一体回動自在に設けられており、駆動側ギヤ42と被駆動側ギヤ43とにわたってエンドレスのチェーン44が巻き掛けられ、入力軸37に伝達された動力が駆動側ギヤ42→チェーン44→被駆動側ギヤ43を経て駆動軸41に伝達されて該駆動軸41がエンジン11からの動力により回転駆動されるよう構成されている。
また、伝動ケース19の後端側の左右両側には、軸取付ブラケット45が下方に突出状に設けられ、この軸取付ブラケット45の下部に左右方向の軸芯を有する揺動支軸46が固定されている。
この揺動支軸46は、その左右方向の外端側が左右の軸取付ブラケット45を貫通して該軸取付ブラケット45に固定されていて、該揺動支軸46は左右方向内方に向けて突出状に設けられている。
前記駆動輪47は、伝動ケース19の後端側に設けられた前記駆動軸41に一体回動自在に取付固定されており、該駆動軸41が回転駆動されることにより駆動輪47が回転駆動され、これにより該駆動輪47と係合するクローラベルト15が周方向(長手方向)に循環回走(回転)され、クローラ式走行装置18が前進又は後進するよう構成されている。
なお、本実施形態では、駆動輪47に対する前アイドラ48の前後方向に関する距離は、駆動輪47に対する後アイドラ49の前後方向に関する距離よりも若干長くなるように構成されていいる。
揺動フレーム51は、左右一対のメインプレート52と、このメインプレート52の上部に設けられた支持筒53とを有する。
左右方向外側のメインプレート52は支持筒53に溶接固定され、左右方向内側のメインプレート52は、支持筒53の左右方向内端側に設けた取付プレート54にボルト固定されている。
支持筒53には、前記揺動支軸46の左右方向内方側が左右軸回りに回動自在に挿通されて抜け止めされており、これによって揺動フレーム51が揺動支軸46の軸芯回りに前後揺動自在に支持されている。
牽制具56は、板材を側面視で、上方側に開放状のコ字形に折曲することで形成されていて、前後壁57,58と底壁59とを有する。
前記左右方向外側のメインプレート52の延出部55は、牽制具56の左右方向内端側に固定され、牽制具56の左右方向外端側には補強プレート60の上部が固定され、この補強プレート60の下部は揺動フレーム51の支持筒53に固定されている。
牽制具56の後壁58が前記軸ホルダ39に接当することにより、揺動フレーム51の前回りの揺動が規制され、牽制具56の前壁57が軸ホルダ39に接当することにより、揺動フレーム51の後回りの揺動が規制されるよう構成されており、牽制具56の後壁58が揺動フレーム51の揺動支軸46回りの前回りの揺動を規制する前回り規制部とされ、牽制具56の前壁57が揺動フレーム51の揺動支軸46回りの後回りの揺動を規制する後回り規制部とされている。
また、前後アイドラ49及び転輪50は、左右のメインプレート52の間に配置されていて左右方向の軸芯を有する支軸62,63,64を介して回動自在に支持されている。
前アイドラ48を支持する支軸62の左右両側には、支持具65が設けられ、左右の支持具65は左右のメインプレート52に形成された前後方向に長いガイド孔66に前後移動自在に支持されている。
前記左右の支持具65は、左右のメインプレート52間に配置された可動ブラケット67の左右側壁67aの前下部に固定され、この可動ブラケット67は左右側壁67aの後端側を連結する後壁67bを有し、この後壁67bに調整ボルト68が後方に突出状として固定されている。
この固定ブラケット69は左右のメインプレート52間に配置されていて、その側壁69aが該メインプレート52に固定され、固定ブラケット69の前壁57を前記調整ボルト68が軸芯方向移動可能に挿通している。
また、調整ボルト68には、固定ブラケット69の前壁69bの前側に位置する調整ナット70と、該調整ナット70の前側に位置するロックナット71とが螺合されている。
また、左右の各前輪支軸23には上方側に向けて突出する前ブラケット72が設けられ、左右の各ケース支持体25の外筒27には上方側に向けて突出する後ブラケット73が設けられており、左右方向で同じ側にある前後のブラケット72,73は連動リンク74によって連動連結されている。
ローリング軸77の左右一方には上方側に向けて突出する上レバー78が設けられ、ローリング軸77の左右他方には下方側に向けて突出する下レバー79が設けられており、上下のレバー78,79と、これら上下のレバー78,79と左右方向で同じ側にある後ブラケット73とは連結リンク80で連動連結されている。
昇降シリンダ81のチューブ81aは架台13に固定され、ピストンロッド81bは後方側に向けて突出されていて軸サポート76に連結されている。
また、ローリングシリンダ82のチューブ82aは架台13に前部側の枢支部83を中心として左右軸回りに回動自在に支持され、ピストンロッド82bは後方側に向けて突出されていて、ローリング軸77の左側に下方側に突出するように設けられたアーム84に枢着されている。
これによって、左右の前輪14と左右のクローラ式走行装置18とが、同時に、走行機体9に対して相対的に上下動し且つ前輪14及びクローラベルト15が接地していることから、必然的に走行機体9が接地面に対して昇降するよう構成されている。
これによって、左右一方の前輪14及びクローラ式走行装置18が走行機体9に対して相対的に上昇すると共に、左右他方の前輪14及びクローラ式走行装置18が走行機体9に対して相対的に下降し、走行機体9の左右方向に対する傾きを修正することができるよう構成されている。
メインフレーム85はミッションケース12から後方側に向けて延出されると共に後端側で上方側に向けて延出されている。
操向ハンドル7は、平面視で前方に向けて開放状の略コ字形に形成されており、左右両側部の前端側が左右のメインフレーム85に連結されている。
この盛り土87は、畝Rの左右両側の畝間溝Mにおいて、前後方向に関して同位置に設けられるか、または、前後方向に関して位置ズレさせて千鳥に設けられる。
移植装置4は、苗トレイTを載置して支持する苗載せ台91と、この苗載せ台91上の苗トレイTから苗2を取り出す苗取出し装置92と、この苗取出し装置92から供給された苗2を畝Rに植え付ける植付体93と、畝Rに植え付けられた苗2の左右両側を鎮圧する鎮圧輪94(覆土輪)と、圃場に敷設されたマルチフィルムにマルチ穴を形成する穿孔体95とを備えている。
また、苗載せ台91は横送り機構によって、苗トレイTのポット部Pの横方向の1ピッチ分、間欠的に左右方向に往復横送り可能とされ、また、苗載せ台91には、その左右方向の移動域の左右両側の端部において、苗トレイTをポット部Pの縦方向の1ピッチ分、下方側に縦送りする縦送り機構が備えられている。
また、ポット部Pから取り出された苗2は、苗受取り位置に位置する植付体93の上方に移送されて植付体93へと放出可能とされている。
また、植付体93は上下移動範囲の上死点又はその付近の苗受取り位置において閉じた状態で苗取出し装置92から苗2が供給され、内部に苗2を保持した状態で下降し、上下移動範囲の下死点側で畝Rに突入し且つ開くことにより、畝Rに植え穴を形成する共に該植え穴に苗2を放出し、これにより苗2が畝Rに植え付けられる。
穿孔体95は、支持機構を介して走行機体に昇降自在に支持されており、植付体93の前方側に配置され、下降してマルチフィルムに接触させることで、熱の作用でマルチフィルムを溶かすことにより(又はマルチフィルムを打ち抜くことにより)、苗2を植えるための(植付体93を畝Rに突入させるための)マルチ穴をマルチフィルムに形成する。
植付体93は、このマルチフィルムに穿孔されたマルチ穴を挿通して畝Rに突入する。
図1及び図3は、移植機1が苗2を畝Rに植え付ける植付姿勢とされている状態であり、このとき、伝動ケース19の後部左右方向内側の軸ホルダ39は牽制具56の前後壁57,58間の略中央に位置するように、また、駆動軸41の略真下位置に揺動支軸46が位置するように設定されている。
また、この植付姿勢において、前記植付体93が、左右のクローラ式走行装置18の間で且つ前後方向に関して揺動支軸46の近傍(本実施形態では、揺動支軸46よりも後方側の後アイドラ49間)に位置するように構成されている。
また、盛り土87が畝Rの左右両側の畝間溝Mにおいて、千鳥に設けられている場合は、左右の揺れも大きい。
また、盛り土87がない所から、盛り土87に上がったときの移動高さH1は、車輪99とクローラ式走行装置18とでは変わらないが、盛り土87が畝Rの長手方向に所定間隔をおいて連続している場合においては、車輪99では、盛り土87に上った後に次の盛り土87に上る前に、一度、盛り土87から完全に下りるので、走行機体9が大きく上下動するが、クローラ式走行装置18にあっては、後部が盛り土87に位置している状態で前部が次の盛り土87に上り始めることから、車輪99の場合に比べて、上下の移動高さH2は小さくなり(1/2レベル)、盛り土87の凹凸に起因する走行機体9の揺れを大幅に低減することができる。
また、前後アイドラ49及び転輪50を揺動フレーム51と共に揺動支軸46回りに揺動自在としたものにあっては、盛り土87を乗り越えるときに、揺動フレーム51が揺動してクローラベルト15の接地部分が地面に対して傾斜するが、比較的大きく傾斜すると、盛り土87の乗り越えがスムーズに行えないが、本発明では、揺動フレーム51の揺動支軸46回りの揺動を規制する牽制具56を備えているので、固い盛り土87を乗り越えるときに、牽制具56が揺動フレーム51の揺動を規制することにより、クローラベルト15の接地部分が地面に対して大きく傾斜しないように規制されるので、盛り土87の上面に沿ってスムーズに乗り越えることができる。
また、圃場から又は圃場へと移動する路上走行持には、走行機体9を最上げ位置に上昇させるが、このとき、伝動ケース19を下方揺動させるにしたがって、軸ホルダ39は牽制具56の後壁58に接近して接当し、軸ホルダ39が牽制具56の後壁58に接当した後は揺動フレーム51の揺動が規制され、伝動ケース19が下方揺動するにつれて、クローラ式走行装置18は、図11及び図12に示すように、その前部が浮き上がる。
また、移植機1を枕地等で旋回させる際には、この最上げ状態で、操向ハンドル7を押し下げて、移植機1の前部をクローラ式走行装置18の接地部分を中心として上昇させ、前輪14を接地面から浮かせて旋回させるが、走行機体9を最上げ位置にしたときにおいて、クローラ式走行装置18は、その前部側が浮き上がっていて後部側が一点接地状態とされているので、前輪14を持ち上げやすく、また、揺動支軸46回りに前後アイドラ48,49及び転輪50が揺動するクローラ式走行装置18を前輪14の後方側に採用したものであっても、牽制具56を設けることにより、一点接地状態で旋回させることができる。
また、マルチフィルムをひきずらないし、マルチフィルムを破らないという利点を有する。
図13及び図14は、他の形態の移植機1を示している。
伝動ケース19を上下に揺動させると、軸ホルダ39は牽制具56の前後壁57,58の一方に接近することから、前記実施形態とは高さの異なる畝Rに苗2を植え付ける場合には、伝動ケース19後部内側の軸ホルダ39が牽制具56の前後壁57,58間の中央から位置ズレする(中央に位置しない)こととなり、揺動フレーム51の前回りの揺動と後回りの揺動の揺動範囲が違ってくることとなる。
この形態の移植機1にあっては、牽制具56が固定された調整プレート101を、支持筒53に、軸芯回りに回動自在で且つ揺動フレーム51と相対回動可能に支持すると共に、揺動フレーム51と一体回動するように該揺動フレーム51にボルト102止めし、調整プレート101又は揺動フレーム51の一方に設けられたボルト挿通孔を円形孔とし、調整プレート101又は揺動フレーム51の一方に設けられたボルト挿通孔103を揺動支軸46の軸芯を中心とする円弧状の孔としている。
図13は高い畝Rに走行機体9の高さを設定した場合(高い畝Rに苗2を植え付ける場合)を示し、図14は低い畝R(平畝)に走行機体9の高さを設定した場合(低い畝Rに苗2を植え付ける場合)を示している。
その他の構成は前記実施形態と略同様に構成される。
3 走行体
4 移植装置
7 操向ハンドル
9 走行機体
11 エンジン
14 前輪
15 クローラベルト
17 前輪支持アーム
18 クローラ式走行装置
19 伝動ケース
39 軸ホルダ
41 駆動軸
46 揺動支軸
47 駆動輪
48 前アイドラ
49 後アイドラ
50 転輪
51 揺動フレーム
93 植付体
M 畝間溝
R 畝
Claims (3)
- 畝(R)を跨いで走行する走行体(3)と、畝(R)に苗(2)を植え付ける植付体(93)を備えた移植装置(4)と、操向ハンドル(7)とを備えた歩行型の移植機であって、
走行体(3)は、エンジン(11)が搭載された走行機体(9)の左右両側に、畝間溝(M)を転動する前輪(14)と、この前輪(14)の後方に配置されていて畝間溝(M)を走行するクローラ式走行装置(18)とを備え、
左右各前輪(14)は、一端側が走行機体(9)に支持された前輪支持アーム(17)の他端側に支持され、左右の各クローラ式走行装置(18)は、一端側が走行機体(9)に支持された伝動ケース(19)の他端側に支持され、
左右各伝動ケースの他端側に、エンジン(11)からの動力によって左右軸回りに回転駆動される駆動軸(41)と、この駆動軸(41)より下側に位置していて左右方向の軸芯を有する揺動支軸(46)とを設け、
左右のクローラ式走行装置(18)は、前記駆動軸(41)と一体回転する駆動輪(47)と、この駆動輪(47)より下側に位置する前後のアイドラ(48,49)と、前後アイドラ(48,49)間に位置する転輪(50)と、駆動輪(47),前後アイドラ(48,49)及び転輪(50)にわたって巻き掛けられた無端帯状のクローラベルト(15)と、上部が揺動支軸(46)に軸芯回りに揺動自在に支持され下部に前後アイドラ(48,49)と転輪(50)とが左右軸回りに回転自在に支持された揺動フレーム(51)とを備えてなり、
前記植付体(93)を、左右のクローラ式走行装置(18)の間であって、前後方向に関して揺動支軸(46)の後方且つクローラベルト(15)の後端より前側に配置し、
前記左右の前輪支持アーム(17)及び左右の伝動ケース(19)を一端側の支持部分回りに上下揺動させて左右の前輪(14)及び左右のクローラ式走行装置(18)を走行機体(9)に対して上下動させることにより該走行機体(9)を昇降可能としたことを特徴とする移植機。 - 前記伝動ケース(19)の他端側に、係合部(39)と、該係合部(39)に係合することにより揺動フレーム(51)の揺動支軸(46)回りの揺動を規制する牽制具(56)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
- 植付体(93)を左右のクローラ式走行装置(18)の後アイドラ(49)間に位置するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の移植機。
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