JP5068970B2 - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5068970B2
JP5068970B2 JP2006225891A JP2006225891A JP5068970B2 JP 5068970 B2 JP5068970 B2 JP 5068970B2 JP 2006225891 A JP2006225891 A JP 2006225891A JP 2006225891 A JP2006225891 A JP 2006225891A JP 5068970 B2 JP5068970 B2 JP 5068970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel cell
core material
fuel cells
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006225891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008052943A (ja
Inventor
昌宏 柴田
秀樹 上松
泰志 墨
浩也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2006225891A priority Critical patent/JP5068970B2/ja
Publication of JP2008052943A publication Critical patent/JP2008052943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5068970B2 publication Critical patent/JP5068970B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、板状の電解質の表裏面に二つの極を設け、一方の極(以下燃料極という。)に燃料ガスを供給すると共にもう一方の極(以下空気極という。)に酸化剤ガスを供給して発電する燃料電池に関する。
板状の電解質の表裏面に燃料極と空気極を設け、燃料極側に燃料ガスを供給すると共に空気極側に酸化剤ガスを供給して発電するようにした燃料電池が、例えば特許文献1に記載されている。この燃料電池は、電解質の表裏面に燃料ガス(例えば水素含有ガス)に接する燃料極と酸化剤ガス(例えば酸素含有ガス)に接する空気極とを設けて燃料電池セルを形成し、該燃料電池セルを複数セット積層してセル群を形成し、そのセル群を一対のエンドプレートで挟むと共にエンドプレート同士を締付けボルトによって締め付けて燃料電池スタックとなし、その燃料電池スタックを電力出力用の外部出力端子を設けた容器内に納め、さらに前記エンドプレートと締付けボルトとを電気的に接続すると共にこの締付けボルトと前記容器の外部出力端子とを導線で電気的に接続するようにしたものである。
特開2005−183089号公報
現在、燃料電池には、電解質の材質により大別して、高分子電解質膜を電解質とする固体高分子形燃料電池(PEFC)と、リン酸を電解質とするリン酸形燃料電池(PAFC)と、Li−Na/K系炭酸塩を電解質とする溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)と、例えばZrO系セラミックを電解質とする固体酸化物形燃料電池(SOFC)の4タイプがある。各タイプは、作動温度(イオンが電解質中を移動できる温度)が異なるのであって、現時点において、PEFCは常温〜約90℃、PAFCは約150℃〜200℃、MCFCは約650℃〜700℃、SOFCは約750℃〜1000℃である。
いうまでもなく燃料電池の容器の内部は、前記作動温度以上の高温に保たれている。一般に金属の電気抵抗は、温度が高くなるほど大きくなるため、特許文献1の燃料電池では、電気を通す締付ボルトの電気抵抗が発電時に増大してロスが大きくなる。従って燃料電池の発電効率が低下する。かといって銅のような電気抵抗の小さい金属を使用すると、高温のガスに晒されて酸化するため、結局、電気抵抗が増大するおそれがある。
板状の電解質の表裏面に燃料ガスに接する一方の極と酸化剤ガスに接するもう一方の極とを設けてなる燃料電池セルと、該燃料電池セルを複数セット積層してなるセル群を積層状態に固定する固定部材と、電力出力用の出力部材と、有する燃料電池スタックを容器に納めてなる燃料電池であって、前記出力部材は、耐酸化性を有する導電部材で形成されたねじ軸の内部に前記導電部材より電気伝導に優れた導電部材による芯材を設けてなる締付けねじを有するものであり、前記締付けねじは、前記セル群を固定する前記固定部材の全部又は一部を構成すると共に前記芯材を有する先端を前記容器の外に突出させてその突出部分を接続端子部としたものである燃料電を提供する。
また、請求項に記載したように、前記出力部材がセル群の上及び下を挟むエンドプレートの少なくとも一方を有する請求項1に記載の燃料電池を提供する。
また、請求項に記載したように、前記燃料電池セルが固体酸化物形か又は溶融炭酸塩形である請求項1又は2に記載の燃料電池を提供する。
また、請求項に記載したように、前記芯材を構成する導電部材が銅である請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池を提供する。
また、請求項に記載したように、前記芯材が焼きばめ、冷やしばめ又は圧入のいずれかされたものである請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池を提供する。
また、請求項に記載したように、前記芯材が溶融金属を流し込んで固化させたものである請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池を提供する。
本発明によれば、導電部材の電気抵抗が発電に必要な高温下で増大しても、それより電気伝導に優れた芯材を伝って電気が流れるから、出力部材自身の電気抵抗に起因するロスが抑制できる。そして、高温のガスより酸化しやすい芯材が耐酸化性を有する導電部材でガードされるため、酸化による抵抗増加のおそれもない。よって、高温のガスに対する耐酸化性に優れ且つ高温でも電気抵抗が小さい、つまり”燃料電池の使用条件に最適な出力部材”を備えた燃料電池が提供できる。
また、請求項により特定した固体酸化物形燃料電池と溶融炭酸塩形燃料電池の作動温度は、他の2タイプに比べて極めて高温であるため、上記した解決課題が特に顕著に現れるものであり、従って本発明により大きな利益が享受できる。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図1は燃料電池の縦断面図、図2は燃料電池スタックの斜視図、図3は燃料電池セルの分解斜視図、図4(a)は燃料電池セルの図3においてX−X方向に切断した分解断面図、図4(b)は同じくY−Y方向に切断した分解断面図、図5(a)は燃料電池スタックの図3においてX−X方向に切断した断面図、図5(b)は同じくY−Y方向に切断した断面図、図6は下のエンドプレートを示す分解斜視図である。
実施形態の燃料電池1は、例えばZrO系セラミックを電解質2とするSOFCであって、発電の最小単位である燃料電池セル3と、該燃料電池セル3を複数セット積層してセル群となし該セル群を固定して燃料電池スタック4となす固定部材5と、燃料電池スタック4を納める容器6と、前記燃料電池スタック4に対し各燃料電池セル3に燃料ガスを供給する燃料供給経路100と、その燃料ガスを排出する燃料排出経路200と、同じく各燃料電池セル3に酸化剤ガスを供給する酸化剤供給経路300と、その酸化剤ガスを排出する酸化剤排出経路400と、燃料電池スタック4で発電した電気を出力する出力部材7と、から概略構成される。
[燃料電池セル]
燃料電池セル3は、図3,図4において下から順に、四角い板形態であって導電性を有するインターコネクタ8と、四角い額縁形態である金属製の燃料極フレーム9と、金属とセラミックを混合して四角い板形態にした燃料極10と、四角い板形態であるZrO系セラミック製の電解質2と、四角い板形態であるセラミック製の空気極11と、四角い額縁形態であって導電性を有する金属製のセパレータ12と、四角い額縁形態であってセラミック製の絶縁フレーム13と、四角い額縁形態である金属製の空気極フレーム14と、四角い板形態であって導電性を有するインターコネクタ8と、から概略構成される。
前記電解質2には、図3,図4において表面に空気極11が固着され、裏面に燃料極10が固着されており、該電解質2がセパレータ12の裏面に固着される。そして、この電解質2と一体のセパレータ12は、下のインターコネクタ8の上に重ねた燃料極フレーム9のさらにその上に重ねられている。この状態で燃料極フレーム9の開口部9aとインターコネクタ8によって、密閉された燃料室15が形成され、該燃料室15の中に電解質2と一体の燃料極10が収まっている。
一方、セパレータ12より上の絶縁フレーム13はセパレータ12の表面に積層され、その上の空気極フレーム14は絶縁フレーム13の表面に積層されており、絶縁フレーム13の開口部13aと空気極フレーム14の開口部14aによってセパレータ12の表側に空気室16が形成され、さらにこの空気室16の上面をインターコネクタ8で塞いでいる。このとき電解質2の表面にある空気極11は、セパレータ12の開口部12aの中に周囲と無接触の状態で収まっている。なお、図4中、符号17は空気極11とインターコネクタ8を電気的に接続するための集電体である。
以上のように燃料電池セル3は、インターコネクタ8、燃料極フレーム9、セパレータ12、絶縁フレーム13、空気極フレーム14、インターコネクタ8の組合せによって燃料室15と空気室16を形成し、その燃料室15と空気室16とをセパレータ12で仕切って相互に独立させ、さらに、空気極フレーム14とセパレータ12の間に設けた絶縁フレーム13で燃料極側と空気極側を電気的に絶縁している。
[燃料電池スタック]
燃料電池スタック4は、前記燃料電池セル3を例えば15セット積層してセル群となし、該セル群を固定部材5で固定したものである。
前記固定部材5は、セル群の上下を挟む一対のエンドプレート18a,18bと、該エンドプレート18a,18bとセル群を上下に貫いて締め付ける四組の締付けねじ5a〜5dとナット50a〜50dとを組み合わせたものである。四本の締付けねじ5a〜5dは、図2,図3に示したように燃料電池スタック4のコーナー間の中間に貫設した通孔19a〜19dに配設され、ボルト状の頭部5hとナット50a〜50dにより両エンドプレート18a,18bを締め付けてセル群を固定する。締付けねじ5a〜5dの頭部5hとナット50a〜50dには絶縁座金20を介装し、また、締付けねじ5a〜5dの軸部も通孔19a〜19dとの間に隙間を設けて絶縁し、そうして締付けねじ5a〜5dにセル群からの電気が流れないようにしてある。
なお、上下に連なる関係にある燃料電池セル3,3同士は、同じ目的・機能のインターコネクタ8,8が二枚続きに重なる無駄を回避するため、図5に示したように、上下の燃料電池セル3,3同士で一枚のインターコネクタ8を共有する。
[容器]
容器6は、耐熱且つ密閉構造であって、開口部にフランジ6aを有する二個の半割体60a,60bを向かい合わせにして接合したものである。
[燃料供給・排出経路]
各燃料電池セル3の燃料室15に燃料ガスを供給する燃料供給経路100は、前記締付けねじ5aの中心に形成した軸方向の供給孔101と、締付けねじ5aの供給孔101から燃料極フレーム9の中心に向けて穿設した供給横孔102と、燃料極フレーム9の通孔19aの内寄りの半分を矩形に拡張した供給連絡室103と、該供給連絡室103と燃料室15の間を仕切る隔壁104の上辺をラックギヤ形態に凹ませた供給連絡部105と、から形成される。
一方、燃料室15から燃料ガスを排出する燃料排出経路200は、燃料室15の中心を挟んで燃料供給経路100と対称位置であって、締付けねじ5cの中心に形成した軸方向の排出孔201と、締付けねじ5cの排出孔201から燃料極フレーム9の中心に向けて穿設した排出横孔202と、燃料極フレーム9の通孔19cの内寄りの半分を矩形に拡張した排出連絡室203と、該排出連絡室203と燃料室15の間を仕切る隔壁204の上辺をラックギヤ形態に凹ませた排出連絡部205と、から形成される。
よって燃料ガスは、図5(a)に示したように、締付けねじ5aの供給孔101 → 供給横孔102 → 供給連絡室103(※図5(a)では省略してある。図3,図4参照。) → 供給連絡部105、の燃料供給経路100を通って燃料室15に供給され、さらに燃料室15から、排出連絡部205 → 排出連絡室203(※図5(a)では省略してある。図3,図4参照。) → 排出横孔202 → 締付けねじ5cの排出孔201、の燃料排出経路200を通って排出される。なお、締付けねじ5a,5cの頂部にはジョイント21を介してガスパイプ22,22が接続されており、該ガスパイプ22,22を介して容器6の外につながっている。
[酸化剤供給・排出経路]
各燃料電池セル3の空気室16に酸化剤ガスを供給する酸化剤供給経路300は、前記燃料供給経路100とほぼ同じ構造であって、締付けねじ5bの中心に形成した軸方向の供給孔301と、締付けねじ5bの供給孔301から空気極フレーム14の中心に向けて穿設した供給横孔302と、空気極フレーム14の通孔19bの内寄りの半分を矩形に拡張した供給連絡室303と、該供給連絡室303と空気室16の間を仕切る隔壁304の上辺をラックギヤ形態に凹ませた供給連絡部305と、から形成される。
一方、空気室16から酸化剤ガスを排出する酸化剤排出経路400は、空気室16の中心を挟んで前記酸化剤供給経路300と対称位置であって、締付けねじ5dの中心に形成した軸方向の排出孔401と、締付けねじ5dの排出孔401から空気極フレーム14に向けて穿設した排出横孔402と、空気極フレーム14の通孔19dの内寄りの半分を矩形に拡張した排出連絡室403と、該排出連絡室403と空気室16の間を仕切る隔壁404の上辺をラックギヤ形態に凹ませた排出連絡部405と、から形成される。
従って、酸化剤ガスは、図5(b)に示したように、締付けねじ5bの供給孔301 → 供給横孔302 → 供給連絡室303(※図5(b)では省略してある。図3,図4参照。) → 供給連絡部305、の酸化剤供給経路300を通って空気室16に供給され、さらに空気室16から排出連絡部405 → 排出連絡室403(※図5(b)では省略してある。図3,図4参照。) → 排出横孔402 → 締付けねじ5dの排出孔401、の酸化剤排出経路400を通って排出される。
なお、締付けねじ5b,5dの頂部にはジョイント21を介してガスパイプ23,23が接続されており、該ガスパイプ23,23を介して容器6の外につながっている。
[発電]
以上の構成である燃料電池スタック4に対し、容器6内を作動温度に高めた状態で燃料供給経路100から燃料室15に燃料ガスとして例えば水素を供給し、また、酸化剤供給経路300から空気室16に酸化剤ガスとして例えば空気を供給すると、それらが電解質2を介して化学反応を起こすため、空気極11を正極、燃料極10を負極とする直流の電気エネルギが発生する。前記のように燃料電池スタック4は複数の燃料電池セル3を積層して直列に接続した状態であるから、上のエンドプレート18aが正極で、下のエンドプレート18bが負極になる。なお、燃料電池セル3内で電気エネルギが発生するメカニズムは周知であるため、説明を省略する。
[出力部材]
燃料電池スタック4で発電した電気を出力する出力部材7は、主として燃料電池スタック4のコーナーに位置する四本の締付けねじ7e〜7hと前記エンドプレート18a,18b(該エンドプレートは、前記のように固定部材5でもある。)であって、対角線上で向かい合う一対の締付けねじ7e,7gを正極である上のエンドプレート18aに電気的に接続し、また、他の一対の締付けねじ7f,7hを負極である下のエンドプレート18bに電気的に接続する。
前記締付けねじ7e,7gは、図1,図2に示したように、全長に雄ねじを刻設したねじ軸7sの一端に袋ナット状の頭部7rを螺着したものである。この締付けねじ7e,7gは、燃料電池セル3のコーナーに設けたコーナー通孔19e,19gに挿通され、上のエンドプレート18aに溶接したナット70e,70gに螺合している。該ナット70e,70gは上のエンドプレート18aと直接つながって通電可能であるのに対し、締付けねじ7e,7gの頭部7rと下のエンドプレート18bとの間には絶縁座金20が介装されていて絶縁状態であり、また、締付けねじ7e,7gのねじ軸7sもコーナー通孔19e,19gとの間に隙間が設けられていて絶縁状態にある。よって締付けねじ7e,7gは、上のエンドプレート18aにつながった正極の出力端子として機能する。
一方、締付けねじ7f,7hも、図1に示したように、全長に雄ねじを刻設したねじ軸7sの一端に袋ナット状の頭部7rを螺着したものである。この締付けねじ7f,7hは、上のエンドプレート18aに載せたナット70f,70hに螺合している。前記袋ナット状の頭部7rは下のエンドプレート18bに直接溶接されて通電可能であるのに対し、上のエンドプレート18aとナット70f,70hとの間には絶縁座金20が介装されていて絶縁状態であり、また、締付けねじ7f,7hのねじ軸7sもコーナー通孔19f,19hとの間に隙間が設けられていて絶縁状態にある。よって締付けねじ7f,7hは、下のエンドプレート18bにつながった負極の出力端子として機能する。
出力部材7を構成する全ての締付けねじ7e〜7hは、先端が前記容器6の外に突出しており、その突き出た部分を接続端子部7tとしてそこに他の導線(図示せず)を接続する。なお、図1において符号24は、締付けねじ7e〜7hを容器6に固定するための第2ナット、また、符号25は締付けねじ7e〜7hのねじ軸7sに嵌めたカラーであり、さらに符号26は該カラー25と容器6の間及び前記第2ナット24と容器6の間に装着した絶縁座金である。
また、本発明の出力部材7は、高温時に電気抵抗が増大して発生するロスを抑制するため、耐酸化性を有する導電部材の内部に該導電部材より電気伝導に優れた導電部材で形成した芯材7wを設けるようにしてある。
すなわち出力部材7を構成する締付けねじ7e〜7hは、ねじ軸7sを例えばステンレス鋼(SUS430)で形成し、その内部に銅(抵抗率=1.72×10−8Ωm)の芯材7wを設けてなる。また、出力部材7を構成するエンドプレート18a,18bも、図6に示したように、全体をステンレス鋼(SUS430)で形成し、その内部に銅製の円板形の芯材7wが設けられている。こうすることにより高温時にステンレス鋼の電気抵抗が増大してもそれより電気伝導に優れた銅を伝って電気が流れるから、出力部材7の電気抵抗に起因するロスが抑制できる。また、高温のガスに対する耐酸化性に優れたステンレス鋼が銅を包んでガードするため、酸化による電気抵抗増加のおそれもない。なお、ねじ軸7sの一端に螺着した頭部7rは袋ナット状であるため、芯材7wが容器6内に露出するおそれがなく、また、エンドプレート18a,18bの芯材7wも燃料電池セル3のインターコネクタ8に密着するため容器6内に露出するおそれがない。
出力部材7の内部に芯材7wを設ける手段としては、焼きばめ、冷やしばめ、、圧入又は芯材7wを溶融させて流し込む方法を採用すればよい。なお、芯材7wは銅以外にも、金、銀、アルミニウム、ジュラルミンなどでもよい。
以上の説明で明らかなように本実施形態の出力部材7は、締付けねじ7e〜7hとナット70e〜70hによってエンドプレート18a,18bを締め付けるものであり、この締付けねじ7e〜7hとナット70e〜70hの組合せを固定手段として前記固定部材5と同等のセル群固定機能を果たす。よって本発明の出力部材7は、前記締付けねじ5a〜5dとナット50a〜50dによる固定部材5の能力不足を補完して燃料電池スタック4の固定に寄与するものであり、燃料電池スタック4の固定に必要とされる固定部材5の一部を代用する。
ところで実施形態の燃料電池1は、固定部材5たる締付けねじ5a〜5dが燃料や酸化剤の供給・排出経路を兼ねている点にも特徴があり、一般的には固定部材5と燃料や酸化剤の供給・排出経路は別々に設けられている。そのような従来の燃料電池に本発明を実施した場合には、本発明の出力部材7で固定部材5の全てを代用させることも可能である。つまり出力部材7を構成する締付けねじのみで燃料電池スタック4を固定するのである。
電解質2として、実施形態として例示したZrO系セラミックの他、LaGaO系セラミック、BaCeO系セラミック、SrCeO系セラミック、SrZrO系セラミック、CaZrO系セラミック等が挙げられる。また、電解質2を高分子電解質膜として固体高分子形燃料電池(PEFC)に、また、電解質2をリン酸としてリン酸形燃料電池(PAFC)に、さらにまた、電解質2をLi−Na/K系炭酸塩として溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)にしてもよい。
燃料極10の材料として、Ni及びFe等の金属と、Sc、Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等のZrO系セラミック、CeO系セラミック等のセラミックのうちの少なくとも1種との混合物が挙げられる。また、Pt、Au、Ag、Pb、Ir、Ru、Rh、Ni及びFe等の金属でもよく、これらの金属は1種のみでもよいし、2種以上の合金にしてもよい。さらに、これらの金属及び/又は合金と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物(サーメットを含む。)が挙げられる。また、Ni及びFe等の金属の酸化物と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物等が挙げられる。
空気極11の材料として、例えば各種の金属、金属の酸化物、金属の複酸化物等を用いることができる。金属としてはPt、Au、Ag、Pb、Ir、Ru及びRh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。さらに、金属の酸化物としては、La、Sr、Ce、Co、Mn及びFe等の酸化物(La、SrO、Ce、Co、MnO及びFeO等)が挙げられる。また、複酸化物としては、少なくともLa、Pr、Sm、Sr、Ba、Co、Fe及びMn等を含有する複酸化物(La1−XSrCoO系複酸化物、La1−XSrFeO系複酸化物、La1−XSrCo1−yFeO系複酸化物、La1−XSrMnO系複酸化物、Pr1−XBaCoO系複酸化物及びSm1−XSrCoO系複酸化物等)が挙げられる。
出力部材7の材料として、ステンレス鋼の他、ニッケル基合金、クロム基合金等の耐熱合金等が挙げられる。
具体的には、ステンレス鋼としてフェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼が挙げられる。フェライト系ステンレス鋼としては、SUS430の他、SUS434、SUS405等が、また、マルテンサイト系ステンレス鋼としては、SUS403、SUS410、SUS431等が、また、オーステナイト系ステンレス鋼としては、SUS201、SUS301、SUS305等が挙げられる。さらに、ニッケル基合金としては、インコネル600、インコネル718、インコロイ802等が挙げられ、また、クロム基合金としては、Ducrlloy CRF(94Cr5Fe1Y)等が挙げられる。
なお、エンドプレート18a,18bを除く固定部材5の材料としては、上記出力部材7の材料に加えてアルミナ、ジルコニア等のセラミックでもよい。
燃料ガスとしては、水素、還元剤となる炭化水素、水素と炭化水素との混合ガスがあり、これらを所定温度の水中に通して加湿したり、これらに水蒸気を混合する等してもよい。前記炭化水素は特に限定されず、例えば、天然ガス、ナフサ、石炭ガス化ガス等が挙げられる。これらの燃料ガスは1種のみを用いてもよいし、2種以上を混合してもよい。また、50体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。
酸化剤ガスとしては、酸素と他の気体の混合ガス等が挙げられる。さらに、この混合ガスには80体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスが含有されていてもよい。これらの酸化剤ガスのうちでは、安全且つ安価であることから空気(約80体積%の窒素が含まれている。)が好ましい。
以上本発明を実施の形態及び実施例について説明したが、もちろん本発明は上記に限定されるものではない。例えば、実施形態では出力部材7である締付ねじ7e〜7hの突出方向を一方に統一したが、図7のように締付ねじ7e〜7hを正極と負極に分けて互いに逆方向に突出させるようにしてもよい。この場合、締付ねじ7e〜7hを、頭部7rとねじ軸7sが一体であるボルト形(頭部形状は六角形に限定されず、円形や三角以上の多角形でもよい。)にして、その頭部7rをエンドプレート18a,18bに溶接する。そうすることにより、エンドプレート18a,18bと締付ねじ7e〜7hの接続箇所の電気抵抗を最小限に抑制することができる。
また、実施形態では2枚のエンドプレート18a,18bでセル群の上下を挟むようにしたが、該エンドプレートを1枚にしてセル群の上又は下のいずれか一方のみにあてがうようにしてもよい。
燃料電池の縦断面図である。 燃料電池スタックの斜視図である。 燃料電池セルの分解斜視図である。 (a)は燃料電池セルの図3においてX−X方向に切断した分解断面図、(b)は同じくY−Y方向に切断した分解断面図である。 (a)は燃料電池スタックの図3においてX−X方向に切断した断面図、(b)は同じくY−Y方向に切断した断面図である。 下のエンドプレートを示す分解斜視図である。 他の形態を示す燃料電池の縦断面図である。
1 …燃料電池
2 …電解質
3 …燃料電池セル
4 …燃料電池スタック
5 …固定部材
6 …容器
7 …出力部材
7e〜7h…締付けねじ
7s…ねじ軸
7t…接続端子部
7w…芯材
10…燃料極
11…空気極
18a,18b…エンドプレート

Claims (6)

  1. 板状の電解質の表裏面に燃料ガスに接する一方の極と酸化剤ガスに接するもう一方の極とを設けてなる燃料電池セルと、
    該燃料電池セルを複数セット積層してなるセル群を積層状態に固定する固定部材と、
    力出力用の出力部材と、有する燃料電池スタックを容器に納めてなる燃料電池であって、
    前記出力部材は、耐酸化性を有する導電部材で形成されたねじ軸の内部に前記導電部材より電気伝導に優れた導電部材による芯材を設けてなる締付けねじを有するものであり、
    前記締付けねじは、前記セル群を固定する前記固定部材の全部又は一部を構成すると共に前記芯材を有する先端を前記容器の外に突出させてその突出部分を接続端子部としたものであることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記出力部材は、前記セル群の上及び下を挟むエンドプレートの少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記燃料電池セルが固体酸化物形か又は溶融炭酸塩形であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記芯材を構成する導電部材が銅であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記芯材は、焼きばめ、冷やしばめ又は圧入のいずれかされたものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記芯材は、溶融金属を流し込んで固化させたものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃料電池。
JP2006225891A 2006-08-22 2006-08-22 燃料電池 Expired - Fee Related JP5068970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006225891A JP5068970B2 (ja) 2006-08-22 2006-08-22 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006225891A JP5068970B2 (ja) 2006-08-22 2006-08-22 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008052943A JP2008052943A (ja) 2008-03-06
JP5068970B2 true JP5068970B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=39236813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006225891A Expired - Fee Related JP5068970B2 (ja) 2006-08-22 2006-08-22 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5068970B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9687424B2 (en) 2009-09-18 2017-06-27 International Flavors & Fragrances Polyurea capsules prepared with aliphatic isocyanates and amines
US9816059B2 (en) 2009-09-18 2017-11-14 International Flavors & Fragrances Stabilized capsule compositions
US10085925B2 (en) 2009-09-18 2018-10-02 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsule compositions
US10092486B2 (en) 2009-09-18 2018-10-09 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea or polyurethane capsules
US10226405B2 (en) 2009-09-18 2019-03-12 International Flavors & Fragrances Inc. Purified polyurea capsules, methods of preparation, and products containing the same

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4600502B2 (ja) * 2008-03-27 2010-12-15 カシオ計算機株式会社 反応装置及び電子機器
JP2010272248A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Univ Of Yamanashi 固体高分子形燃料電池用高電位安定担体および電極触媒
JP5350959B2 (ja) * 2009-09-29 2013-11-27 日本特殊陶業株式会社 燃料電池スタック及び燃料電池
JP5485633B2 (ja) * 2009-09-30 2014-05-07 日本特殊陶業株式会社 燃料電池
JP5549509B2 (ja) * 2010-09-29 2014-07-16 カシオ計算機株式会社 反応装置及び電子機器
JP5763396B2 (ja) * 2011-04-15 2015-08-12 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池モジュール
JP6317553B2 (ja) * 2013-08-30 2018-04-25 日本特殊陶業株式会社 燃料電池
JP6098615B2 (ja) * 2014-11-12 2017-03-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池、および燃料電池システム
KR102148066B1 (ko) 2017-07-13 2020-08-25 주식회사 엘지화학 연료전지 스택

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61135461A (ja) * 1984-12-04 1986-06-23 Kawasaki Steel Corp 金属クラツド材の連続鋳造機
JPH01283772A (ja) * 1988-05-11 1989-11-15 Hitachi Ltd 燃料電池
JP2000202520A (ja) * 1999-01-06 2000-07-25 Am Technology:Kk アルミニウムを被覆したパイプの製造方法
JP4322107B2 (ja) * 2003-12-17 2009-08-26 本田技研工業株式会社 燃料電池システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9687424B2 (en) 2009-09-18 2017-06-27 International Flavors & Fragrances Polyurea capsules prepared with aliphatic isocyanates and amines
US9816059B2 (en) 2009-09-18 2017-11-14 International Flavors & Fragrances Stabilized capsule compositions
US10085925B2 (en) 2009-09-18 2018-10-02 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsule compositions
US10092486B2 (en) 2009-09-18 2018-10-09 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea or polyurethane capsules
US10226405B2 (en) 2009-09-18 2019-03-12 International Flavors & Fragrances Inc. Purified polyurea capsules, methods of preparation, and products containing the same
US10434045B2 (en) 2009-09-18 2019-10-08 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea or polyurethane capsules
US10555879B2 (en) 2009-09-18 2020-02-11 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsule compositions
US10842721B2 (en) 2009-09-18 2020-11-24 International Flavors & Fragrances Inc. Purified polyurea capsules, methods of preparation, and products containing the same
US11311467B2 (en) 2009-09-18 2022-04-26 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsules prepared with a polyisocyanate and cross-linking agent

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008052943A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5068970B2 (ja) 燃料電池
JP5313667B2 (ja) 固体電解質形燃料電池スタック
JP5198797B2 (ja) 固体電解質形燃料電池
JP6392688B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2013055042A (ja) 燃料電池セル及び燃料電池スタック
JP2007317490A (ja) 固体電解質形燃料電池スタック
JP5198799B2 (ja) 固体電解質形燃料電池
JP6283330B2 (ja) 電気化学反応単位および燃料電池スタック
JP5254588B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池モジュール
JP6169429B2 (ja) セパレータ付燃料電池セル及び燃料電池スタック
JP5591743B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP5095970B2 (ja) 燃料電池
JP2016062655A (ja) セパレータ付燃料電池単セル
JP5685349B2 (ja) 燃料電池セル及び燃料電池スタック
JP5486743B2 (ja) 燃料電池セル及び燃料電池スタック若しくは燃料電池装置
JP2015041514A (ja) 燃料電池
US20110053032A1 (en) Manifold for series connection on fuel cell
JP6951676B2 (ja) 燃料電池ユニット
JP5242994B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP5584278B2 (ja) 固体電解質形燃料電池
JP5727432B2 (ja) セパレータ付燃料電池セル,その製造方法,および燃料電池スタック
JP2008021596A (ja) 固体電解質形燃料電池モジュール
JP2009087863A (ja) 燃料電池
JP6013006B2 (ja) 燃料電池
JP4351617B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120502

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5068970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees