JP2007317490A - 固体電解質形燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】スタックの重量を軽量化できるとともに、シール性も確保することができる固体電解質形燃料電池スタックを提供すること。
【解決手段】燃料ガスに接する燃料極(23)と空気に接する空気極(27)とを有する固体電解質体(25)を備えた固体電解質形燃料電池セル(2)を、複数積層した固体電解質形燃料電池スタック(1)において、固体電解質形燃料電池スタック(1)の積層方向の両側に外縁保持部材(4、5)を備える。また、両側の外縁保持部材(4、5)を締め付けて固体電解質形燃料電池スタック(1)を両側から押圧するボルト(11〜14)及びナット(19、20)を備える。この外縁保持部材(4、5)は、固体電解質形燃料電池スタック(1)の積層方向の端面の外周縁部のみを押圧する枠体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料極及び空気極を有する固体電解質体を備えた固体電解質形燃料電池セルを複数積層した固体電解質形燃料電池スタックに関するものである。
従来より、燃料電池として、固体電解質(固体酸化物)を用いた固体酸化物形燃料電池(以下SOFCとも記す)が知られている。
このSOFCは、例えば板状の固体電解質体の各面に燃料極と空気極とを備えた燃料電池セルを、多数積層してスタックを形成し、燃料極に燃料ガスを供給するとともに、空気極に空気を供給し、燃料及び空気中の酸素を固体電解質体を介して化学反応させることによって電力を発生させるものである。
上述したSOFCにおいては、スタックの両側に配置された保持板(エンドプレート)にて、スタック端面全体を押圧してスタック全体を締め付けている。そして、締め付けることにより、各セル間のシール部への加圧と各セルの電極への集電体の接触との二つの機能を果たしている(特許文献1参照)。
また、これとは別に、セルの中心部のみを押圧する構造のSOFCも提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−288539号公報 特開2005−174884号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、エンドプレートの形状は、スタックの積層方向の端面と同じ大きさで、しかも、変形を防止するために非常に厚いものであるため、スタック全体の重量が増加するという問題があった。
また、特許文献2の技術は、セルの中心部を押圧する構成であるが、給気や排気を行うマニホールドはセルの外周部分に形成されているため、マニホールド部分のシール性に問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スタックの重量を軽量化できるとともに、シール性を確保することができる固体電解質形燃料電池スタックを提供することにある。
(1)請求項1の発明は、燃料ガスに接する燃料極と酸化剤ガスに接する空気極とを有する固体電解質体を備えた固体電解質形燃料電池セルを、複数積層した固体電解質形燃料電池スタックにおいて、前記固体電解質形燃料電池スタックの積層方向の両側に保持部材を備えるとともに、前記両側の保持部材を締め付けて前記固体電解質形燃料電池スタックを両側から押圧する締付部材を備え、前記保持部材の少なくとも一方は、前記固体電解質形燃料電池スタックの積層方向の端面の外周縁部を押圧する外縁保持部材であることを特徴とする。
本発明では、スタックを押圧する保持部材の少なくとも一方が、スタックの積層方向の端面全体ではなく、端面の外周縁部を押圧する外縁保持部材であるので、保持部材を軽量化することができ、ひいてはスタック全体の軽量化を実現できる。
また、外縁保持部材は、従来の様にスタック端面全体を均一に押圧するものでないため、例えばシール性を確保するために、外縁保持部材にて外周縁部を最適な圧力で押圧することができるとともに、電極等の導電性を確保するために、それとは異なる押圧力で外周縁部より内側部分を押圧することができる。つまり、スタック端面の各領域を最適な圧力で押圧することができるので、シール性及び電気伝導性の確保を共に好適に実現できるという顕著な効果を奏する。
ここで、「端面の外周縁部を押圧する外縁保持部材」としては、外周縁部のみを押圧する部材が好適であるが、従来の様な板材の全面でスタック端面を押圧する部材ではなく、主として外周縁部のみを高い圧力で押圧する部材(例えば中央部分も弱い圧力で押圧する部材)も本発明の範囲である。
(2)請求項2の発明では、前記外縁保持部材は、枠体であることを特徴とする。
本発明では、外縁保持部材は枠体であるので、スタックの端面の周囲を均等に押圧することができる。
(3)請求項3の発明では、前記固体電解質形燃料電池セルは、燃料ガス又は酸化剤ガスを供給又は排出するマニホールドを備えており、前記外縁保持部材は、前記マニホールド周辺を押圧するものであることを特徴とする。
本発明では、外縁保持部材は、マニホールド周辺を押圧する(マニホールドはスタック内部にあるので、その部分を外側から押圧する)ものであるので、シール性を高めることができる。
尚、「マニホールド周辺を押圧する」構成としては、ガスが通過する孔が積層方向に開けられている場合には、孔の周囲を積層方向に押圧するものが挙げられる。
(4)請求項4の発明は、前記外縁保持部材とは別体の別保持部材を備え、前記別保持部材にて、前記外縁保持部材が押圧する前記固体電解質形燃料電池スタック端面の領域よりも内側の領域を押圧することを特徴とする。
本発明では、外縁保持部材にてスタックの外周縁部をしっかりと押圧して固定することができ、また、別保持部材によりスタックの内側を押圧して電極と集電体などの電気的導通を確実にすることができる。
・ここで、前記固体電解質体は、電池の作動時に燃料極に導入される燃料ガス又は空気極に導入される酸化剤ガスのうちの一方の一部をイオンとして移動させることができるイオン伝導性を有する。このイオンとしては、例えば酸素イオン及び水素イオン等が挙げられる。また、燃料極は、還元剤となる燃料ガスと接触し、セルにおける負電極として機能する。空気極は、酸化剤となる酸化剤ガスと接触し、セルにおける正電極として機能する。
・固体電解質体の材料としては、例えばZrO2系セラミック、LaGaO3系セラミック、BaCeO3系セラミック、SrCeO3系セラミック、SrZrO3系セラミック、及びCaZrO3系セラミック等が挙げられる。
・燃料極の材料としては、例えば、Ni及びFe等の金属と、Sc、Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等のZrO2系セラミック、CeO2系セラミック等のセラミックのうちの少なくとも1種との混合物などが挙げられる。また、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru、Rh、Ni及びFe等の金属が挙げられる。これらの金属は1種のみでもよいし、2種以上の金属の合金でもよい。更に、これらの金属及び/又は合金と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物(サーメットを含む)が挙げられる。また、Ni及びFe等の金属の酸化物と、上記セラミックの各々の少なくとも1種との混合物などが挙げられる。
・空気極の材料としては、例えば、各種の金属、金属の酸化物、金属の複酸化物等を用いることができる。金属としては、Pt、Au、Ag、Pd、Ir、Ru及びRh等の金属又は2種以上の金属を含有する合金が挙げられる。更に、金属の酸化物としては、La、Sr、Ce、Co、Mn及びFe等の酸化物が挙げられる。また、複酸化物としては、少なくともLa、Pr、Sm、Sr、Ba、Co、Fe及びMn等を含有する複酸化物が挙げられる。
・保持部材(外縁保持部材)の材料としては、耐熱性、化学的安定性、強度等の優れた材料を使用でき、例えばアルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料や、ステンレス鋼、ニッケル基合金、クロム基合金等の耐熱合金等の金属材料が挙げられる。
具体的には、ステンレス鋼としては、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼が挙げられる。フェライト系ステンレス鋼としては、SUS430、SUS434、SUS405等が挙げられる。マルテンサイト系ステンレス鋼としては、SUS403、SUS410、SUS431等が挙げられる。オーステナイト系ステンレス鋼としては、SUS201、SUS301、SUS305等が挙げられる。更に、ニッケル基合金としては、インコネル600、インコネル718、インコロイ802等が挙げられる。クロム基合金としては、Ducrlloy CRF(94Cr5Fe1Y23)等が挙げられる。
尚、後述する金属製のフレーム、インターコネクタ、パッキンの材料としても、前記保持部材の材料と同様な金属材料を採用できる。但し、パッキンの材料としては、フレーム材料等よりも柔軟性を有する材料が好適である。
・そして、固体電解質形燃料電池を用いて発電を行う場合、燃料極側には燃料ガスを導入し、空気極側には酸化剤ガスを導入する。
燃料ガスとしては、水素、還元剤となる炭化水素、水素と炭化水素との混合ガス、及びこれらのガスを所定温度の水中を通過させ加湿した燃料ガス、これらのガスに水蒸気を混合させた燃料ガス等が挙げられる。炭化水素は特に限定されず、例えば、天然ガス、ナフサ、石炭ガス化ガス等が挙げられる。この燃料ガスとしては水素が好ましい。これらの燃料ガスは1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用することもできる。また、50体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。
酸化剤ガスとしては、酸素と他の気体との混合ガス等が挙げられる。更に、この混合ガスには80体積%以下の窒素及びアルゴン等の不活性ガスが含有されていてもよい。これらの酸化剤ガスのうちでは安全であって、且つ安価であるため、空気(約80体積%の窒素が含まれている。)が好ましい。
次に、本発明の最良の形態の例(実施例)について、すなわち、固体電解質形燃料電池スタックの実施例について説明する。
a)まず、固体電解質形燃料電池スタックの全体構成について説明する。
図1にスタック全体を示す様に、本実施例の固体電解質形燃料電池スタック(以下単に燃料電池スタックと記す)1は、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気(詳しくは空気中の酸素))との供給を受けて発電を行う装置である。
この燃料電池スタック1は、固体電解質形燃料電池セル(以下単に燃料電池セルと記す)2が複数個(例えば10個)積層された積層体(スタック本体)3と、積層体3の積層方向の両側に配置された一対の外縁保持部材4、5と、積層体3及び外縁保持部材4、5を積層方向に貫く4本の金属製のボルト11〜14などを備えている。尚、前記ボルト11〜14は、燃料電池スタック1の四隅に形成されたボルト固定孔7〜10に貫挿されている。
また、燃料電池スタック1には、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給孔15と、燃料ガスを排出するための燃料ガス排気孔16とが設けられるとともに、空気を供給するための空気供給孔17と、空気を排出するための空気排気孔18とが設けられている。尚、これらの燃料電池スタック1内の各孔15〜18により、内部マニホールド19(図3参照)が構成されている。
そして、図2に示す様に、各ボルト11〜14にナット19、20が螺合して締め付けられることにより、外縁保持部材4、5は同図の上下方向(積層方向)の内側に締め付けられている。従って、この外縁保持部材4、5により、積層体3が内側に押圧されて、燃料電池スタック1が一体に固定されている。
図3及び図4に模式的に示す様に、前記燃料電池セル2は、いわゆる燃料極支持膜タイプのセルであり、燃料ガス流路21側には、燃料極(アノード)23が配置されるとともに、燃料極23の同図上側の表面には薄膜の固体電解質体25が形成され、その固体電解質体25の空気流路29側の表面には、空気極(カソード)27が形成されている。尚、一体に形成された燃料極23と固体電解質体25と空気極27とをセル本体31と称する。
また、燃料電池セル2は、金属製の空気極パッキン39と、金属製の空気極フレーム41と、セラミックス製の絶縁フレーム43と、セル本体31を接合してその中央に配置するとともにガス流路を遮断する金属製のセパレータ45と、金属製の燃料極フレーム47と、金属製の燃料極パッキン49を備えている。
更に、各燃料電池セル2の間には、燃料電池セル2間の導通を確保するとともにガス流路を遮断する金属プレートであるインターコネクタ33が配置されており、空気極27と(その上方の)インターコネクタ33との間及び燃料極23と(その下方の)インターコネクタ33との間には、その導通を確保するために、(例えば空気極27と同様なLSCF、LSM等やNiフェルトからなる)集電体35、37が配置されている。
従って、図5に分解して示す様に、燃料電池スタック1は、上下一対の外縁保持部材4、5間に、上述した構成の複数の燃料電池セル2が、それぞれ上下一対の金属製のインターコネクタ33の間に挟まれた状態で配置されたものである。
尚、隣り合う燃料電池セル2の間のインターコネクタ33は共有されるので、上下両端の燃料電池セル2以外は、燃料電池セル2間には、1枚のインターコネクタ33が配置されるだけである。
b)次に、燃料電池スタック1の各構成について、更に詳しく説明する。
図6に示す様に、前記図2の上方(上面側)の外縁保持部材4は、例えばフェライト系ステンレスからなり、直方体の中央部分が空けられた枠体(例えば厚み10mm)であり、その四隅の角部には、ボルト11〜14が貫挿される貫通孔51〜54、即ちボルト固定孔7〜10の一部を構成する貫通孔51〜54が空けられている。尚、下面側の外縁保持部材5も同様である。
また、外縁保持部材4の各辺(枠部分)の中央部分には、前記燃料ガス供給孔15、燃料ガス排気孔16、空気供給孔17、空気排気孔18の一部をそれぞれ構成する各貫通孔55〜61が設けられている。尚、前記図2の下方(下面側)の外縁保持部材5には、燃料ガスや空気が流れる前記貫通孔55〜61は形成されていない。
図7に示す様に、インターコネクタ33は、例えばフェライト系ステンレスの薄板(例えば0.2mm厚)からなり、その四隅の角部には、ボルト11〜14が貫挿される貫通孔63〜67が空けられている。
また、インターコネクタ33の各辺の近傍には、前記燃料ガス供給孔15、燃料ガス排気孔16、空気供給孔17、空気排気孔18の一部をそれぞれ構成する長孔形状の各貫通孔69〜75が設けられている。
図8に示す様に、空気極パッキン39(燃料極パッキン49も同様)は、例えばCu等の金属箔の表面にAg等をメッキした金属箔(例えば50〜200μm厚)からなり、その四隅の角部には、ボルト11〜14が貫挿される部分の周囲を気密して囲むように、貫通孔77〜80が空けられている。
また、対向する辺の近傍には、燃料ガスが通過する部分や空気が通過する部分の周囲を気密して囲むように、前記燃料ガス供給孔15及び燃料ガス排気孔16(又は、空気供給孔17及び空気排気孔18)の一部をそれぞれ構成する長孔形状の各貫通孔81、83が設けられている。
このうち、空気極パッキン39と燃料極パッキン49とは、同じ形状であるが、前記図5に示す様に、直交するように配置される。これにより、燃料ガスを燃料電池セル2内に導入(及び燃料電池セル2外に排出)するか、空気を燃料電池セル2内に導入(及び燃料電池セル2外に排出)するようにされている。
c)次に、燃料電池スタック1のガス流路について説明する。
(1)燃料の流路
前記図3に示す様に、上面側の外縁保持部材4の貫通孔55から供給された燃料ガスは、燃料ガス供給孔15から、各燃料電池セル2の側方にあけられた燃料導入側セル連通部85を介して燃料電池セル2内の燃料流路21側に導入される。
次に、燃料電池セル2内の燃料流路21の燃料ガスは、燃料排出側セル連通路87から、燃料ガス排気孔16を介して、上面側の外縁保持部材4の貫通孔57から燃料電池スタック1外に排出される。
(2)空気の流路
前記図4に示す様に、上面側の外縁保持部材4の貫通孔59から供給された空気は、空気供給孔17から、各燃料電池セル2の側方にあけられた空気導入側セル連通部89を介して燃料電池セル2内の空気流路29側に導入される。
次に、燃料電池セル2内の空気流路29の空気は、空気排出側セル連通路91から、空気排気孔18を介して、上面側の外縁保持部材4の貫通孔61から燃料電池スタック1外に排出される。
d)次に、燃料電池スタック1の製造方法について、簡単に説明する。
・まず、金属製の板材を打ち抜いて、インターコネクタ33、空気極フレーム41、燃料極フレーム47、セパレータ45を製造した。また、金属箔をパッキン形状に打ち抜き、その表面にメッキを施してパッキン39、49を製造した。更に、定法により、アルミナを主成分とするグリーンシートを所定形状に形成し、焼成して、絶縁フレーム43を製造した。
・一方、燃料電池セル2のセル本体31を、定法に従って製造した。具体的には、燃料極23のグリーンシート上に、固体電解質体25の材料を印刷し、その上に空気極27の材料を印刷し、その後焼成した。尚、セル本体31は、セパレータ45にろう付けして固定した。
・そして、空気極フレーム41、燃料極フレーム47、セル本体31をろう付けしたセパレータ45、集電体35、37、パッキン39、49などを一体にして、各燃料電池セル2を組み付けるとともに、各インターコネクタ33の間に挟むようにして、各燃料電池セル2を積層して積層体3を構成した。
・そして、この積層体3の両側に外縁保持部材4、5を配置して、燃料電池スタック1のボルト固定孔7〜10に、それぞれボルト11〜14を嵌め込むとともに、その先端にナット19、20を螺合させた。
その後、このナット19、20を締め付けて、燃料電池スタック1を固定して一体化した。
e)本実施例の効果
このようにして製造された燃料電池スタック1では、その両側を押圧する部材が、燃料電池スタック1の積層方向の端面全体ではなく、端面の外周縁部のみを押圧する枠体(即ち外縁保持部材)4、5であるので、両側から押圧する部材を軽量化することができ、ひいては燃料電池スタック1全体の軽量化を実現できる。
また、外縁保持部材4、5は、従来の様に燃料電池スタック1端面全体を均一に押圧するものでないため、シール性を確保するために、外縁保持部材4、5にて外周縁部(即ちマニホールド周辺)のみを最適な圧力で押圧することができるとともに、燃料極23や空気極27や集電体35、37の導電性を確保するために、それとは異なる押圧力で外周縁部より内側部分を押圧することができる。つまり、燃料電池スタック1端面の各領域を最適な圧力で押圧することができるので、シール性及び電気伝導性の確保を共に好適に実現できるという顕著な効果を奏する。
つまり、外縁保持部材4、5は、マニホールド周辺のみを押圧するものであるので、導電性を確保するとともに、セル本体31に過大な圧力を加えることなく、シール性を高めることができる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、図9に示す様に、外縁保持部材101より外側に板材103を配置するとともに、板材103と積層体105との間で且つ外縁保持部材101より内側(枠の内部側)に、別保持部材(例えばバネ性を有する部材)107を配置し、この別保持部材107にて、外縁保持部材101が押圧する外縁領域よりも内側の領域を押圧する構成を採用できる。
これにより、外縁保持部材101にて燃料電池スタック109の外周をしっかりと押圧して固定することができるとともに、別保持部材107により燃料電池スタック109の内側を押圧して電極と集電体などの電気的導通を確実にすることができる。
尚、燃料電池セルの外側のインターコネクタを別保持部材として用いることができる。つまり、燃料電池セルの外側のインターコネクタにより、電気的導通を確実にするように、燃料電池セルの中央部分を内側に押圧する構成とすることができる。
実施例の固体電解質形燃料電池スタックを示す斜視図である。 固体電解質形燃料電池スタックを示す正面図である。 図1のA−A断面を模式的に示す説明図である。 図1のB−B断面を模式的に示す説明図である。 固体電解質形燃料電池スタックを分解した状態を示す斜視図である。 外縁保持部材を示す平面図である。 インターコネクタを示す平面図である。 パッキンを示す平面図である。 他の固体電解質形燃料電池スタックを示す断面図である。
符号の説明
1、109…固体電解質形燃料電池スタック
2…固体電解質形燃料電池セル
3、105…積層体
4、5、101…外縁保持部材
23…燃料極
25…固体電解質体
27…空気極
33…インターコネクタ
39、49…パッキン
107…別保持部材

Claims (4)

  1. 燃料ガスに接する燃料極と酸化剤ガスに接する空気極とを有する固体電解質体を備えた固体電解質形燃料電池セルを、複数積層した固体電解質形燃料電池スタックにおいて、
    前記固体電解質形燃料電池スタックの積層方向の両側に保持部材を備えるとともに、前記両側の保持部材を締め付けて前記固体電解質形燃料電池スタックを両側から押圧する締付部材を備え、
    前記保持部材の少なくとも一方は、前記固体電解質形燃料電池スタックの積層方向の端面の外周縁部を押圧する外縁保持部材であることを特徴とする固体電解質形燃料電池スタック。
  2. 前記外縁保持部材は、枠体であることを特徴とする前記請求項1に記載の固体電解質形燃料電池スタック。
  3. 前記固体電解質形燃料電池セルは、燃料ガス又は酸化剤ガスを供給又は排出するマニホールドを備えており、
    前記外縁保持部材は、前記マニホールド周辺を押圧するものであることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の固体電解質形燃料電池スタック。
  4. 前記外縁保持部材とは別体の別保持部材を備え、
    前記別保持部材にて、前記外縁保持部材が押圧する前記固体電解質形燃料電池スタック端面の領域よりも内側の領域を押圧することを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の固体電解質形燃料電池スタック。
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