JP5486743B2 - 燃料電池セル及び燃料電池スタック若しくは燃料電池装置 - Google Patents
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Description
燃料電池は、この燃料電池セルを複数個積層して燃料電池スタックを形成し、該燃料電池スタックを耐熱性の容器に収めたものである。
さらに前記燃料電池セルは、上下両面に位置する一対のインターコネクタと、該インターコネクタと電解質の空気極との間に形成される空気室と、インターコネクタと電解質の燃料極との間に形成される燃料室と、空気室の内部に空気を供給する空気供給部と、空気室から使用済みの空気を排出する空気排気部と、燃料室に燃料ガスを供給する燃料供給部と、燃料室から使用済みの燃料ガスを排出する燃料排気部と、を備えており、空気室の空気と、燃料室の燃料ガスが電解質を介して反応することによって電気エネルギを発生する。
まず、燃料電池セルの空気室には、燃料室に供給される燃料ガスの約3倍の流量の空気が供給されている。
一方、燃料電池セルの空気室に空気を供給する空気供給部と、空気室から空気を排出する空気排気部と、燃料室に燃料ガスを供給する燃料供給部と、燃料室から燃料ガスを排出する燃料排気部の構造は全て同じになっている。
したがって、流量が多い空気室の方が燃料室に比べてガスの流速が大きくなる。圧力損失は、Fanningの式で示されているようにガス流速の2乗に比例するため、空気室内のガス圧の方が燃料室内のガス圧より大きくなる。そうするとその圧力差で電解質が燃料室側に押されるため、空気極と電気極集電体の接続が不良になる場合があった。
前記インターコネクタ間に位置し、一方のインターコネクタの内面に対向する面に空気極が形成され、他方のインターコネクタの内面に対向する面に燃料極が形成された電解質と、
前記インターコネクタと前記空気極の間に形成された空気室と、
前記インターコネクタと前記燃料極の間に形成された燃料室と、
前記空気室の内部に配置され、前記空気極と前記インターコネクタとを電気的に接続する空気極集電体と、
前記燃料室の内部に配置され、前記燃料極と前記インターコネクタとを電気的に接続する燃料極集電体と、
前記空気室の内部に供給されるガスが通過する流路を含む空気供給部と、
前記空気室から排出されるガスが通過する流路を含む空気排気部と、
前記燃料室の内部に供給される燃料ガスが通過する流路を含む燃料供給部と、
前記燃料室から排出される燃料ガスが通過する流路を含む燃料排気部と、を備えた燃料電池セルにおいて、
前記燃料室内のガスの圧力を前記空気室内のガスの圧力と同等か又はそれより大きく設定した燃料電池セルを提供する。
前記燃料排気部の燃料排気流路の途中に設けた前記流量調節弁を調節する流量調節手段と、
前記燃料供給部に燃料ガスを供給する燃料供給流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pa_in)と、
前記燃料排気部から燃料ガスを排出する燃料排気流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pa_out)と、
前記空気供給部に空気を供給する空気供給流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pc_in)と、
前記空気排気部から空気を排出する空気排気流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pc_out)と、
前記燃料供給流路と前記燃料排気流路の燃料側圧力差と、前記空気供給流路と前記空気排気流路の空気側圧力差を比較する比較手段を備え、
前記流量調節手段で流量調節弁を調節して前記燃料側圧力差が前記空気側圧力差と同等か又はそれより大きくなるように制御するものである燃料電池装置を提供する。
図1〜図8に示した実施形態1の燃料電池1は、例えばZrO2系セラミックを電解質2とするSOFCである。この燃料電池1は、発電の最小単位である燃料電池セル3と、該燃料電池セル3に空気を供給する空気供給流路4と、その空気を外部に排出する空気排気流路5と、同じく燃料電池セル3に燃料ガスを供給する燃料供給流路6と、その燃料ガスを外部に排出する燃料排気流路7と、該燃料電池セル3を複数セット積層してセル群となし該セル群を固定して燃料電池スタック8となす固定部材9と、燃料電池スタック8を納める容器10と、燃料電池スタック8で発電した電気を出力する出力部材11と、から概略構成される。
燃料電池セル3は平面視正方形であり、図3に示したように上下両面に位置する一対のインターコネクタ12,13と、上下のインターコネクタ12,13のほぼ中間に位置すると共に上のインターコネクタ12の内面(下面)に対向する面に空気極14を形成し下のインターコネクタ13の内面(上面)に対向する面に燃料極15を形成した電解質2と、上のインターコネクタ12と空気極14との間に形成された空気室16と、下のインターコネクタ13と燃料極15との間に形成された燃料室17と、空気室16の内部に配置され空気極14と上のインターコネクタ12とを電気的に接続する空気極集電体18と、前記燃料室17の内部に配置され燃料極15と下のインターコネクタ13とを電気的に接続する燃料極集電体19と、を有し、正方形のコーナー部分に前記固定部材9の後述する締付ボルト46a〜46dを通すコーナー通孔20,20…を貫通状態に形成したものである。
空気供給部25は、四角い燃料電池セル3の一辺側中央に上下方向に開設した空気供給通孔29と、該空気供給通孔29に連通するように空気極絶縁フレーム24に開設した長孔状の空気供給連絡室30と、該空気供給連絡室30と空気室16の間を仕切る隔壁31の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した空気供給連絡部32と、前記空気供給通孔29に挿通して外部から前記空気供給連絡室30に空気を供給する前記空気供給流路4と、を備えている。
空気排気部26は、燃料電池セル3の空気供給部25の反対側の一辺側中央に上下方向に開設した空気排気通孔33と、該空気排気通孔33に連通するように空気極絶縁フレーム24に開設した長孔状の空気排気連絡室34と、該空気排気連絡室34と空気室16の間を仕切る隔壁35の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した空気排気連絡部36と、前記空気排気通孔33に挿通して空気排気連絡室34から外部に空気を排出する管状の前記空気排気流路5と、を備えている。
燃料供給部27は、四角い燃料電池セル3の残り二辺のうちの一辺側中央に上下方向に開設した燃料供給通孔37と、該燃料供給通孔37に連通するように燃料極絶縁フレーム21に開設した長孔状の燃料供給連絡室38と、該燃料供給連絡室38と燃料室17の間を仕切る隔壁39の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した燃料供給連絡部40と、前記燃料供給通孔37に挿通して外部から前記燃料供給連絡室38に燃料ガスを供給する管状の前記燃料供給流路6と、を備えている。
燃料排気部28は、燃料電池セル3の燃料供給部27の反対側の一辺側中央に上下方向に開設した燃料排気通孔41と、該燃料排気通孔41に連通するように燃料極絶縁フレーム21に開設した長孔状の燃料排気連絡室42と、該空気排気連絡室34と燃料室17の間を仕切る隔壁43の上面を複数個等間隔に窪ませて形成した燃料排気連絡部44と、前記燃料排気通孔41に挿通して燃料排気連絡室42から外部に燃料ガスを排出する管状の前記燃料排気流路7と、を備えている。
燃料電池スタック8は、前記燃料電池セル3を複数セット積層してセル群となし、該セル群を固定部材9で固定して構成される。この固定部材9は、セル群の上下を挟む一対のエンドプレート45a,45bと、該エンドプレート45a,45bとセル群をエンドプレート45a,45bのコーナー孔(図示せず)とセル群の前記コーナー通孔20に挿通して締め付ける四組の締付ねじ46a〜46dとナット47a〜47dと、を組み合わせたものである。
同様に空気排気流路5は空気排気連絡室34毎に対応させた横孔49から空気を取り込んで外部に排出し、燃料供給流路6は図8に示したように燃料供給連絡室38毎に対応させた横孔50から燃料ガスを供給し、燃料排気流路7は燃料排気連絡室42毎に対応させた横孔51から燃料ガスを取り込んで外部に排出する。
燃料電池スタック8を収める容器10は、耐熱且つ密閉構造であって、開口部にフランジ52a,52bを有する二個の半割体53a,53bを向かい合わせにして接合したものである。この容器10の頂部から前記固定部材9の締付ねじ46a〜46dが外部に突出しており、この締付ねじ46a〜46dの突出部分にナット54を螺合させて燃料電池スタック8を容器10内に固定する。また、容器10の頂部から前記空気供給流路4、空気排気流路5、燃料供給流路6、燃料排気流路7も外部に突出しており、その突出部分に空気や燃料ガスの供給源等が接続されている。
燃料電池スタック8で発電した電気を出力する出力部材11は、燃料電池スタック8のコーナー部分に位置する前記固定部材9の締付ねじ46a〜46dと前記エンドプレート45a,45bであって、対角線上で向かい合う一対の締付ねじ46a,46cを正極である上のエンドプレート45aに電気的に接続し、また、他の一対の締付ねじ46b,46dを負極である下のエンドプレート45bに電気的に接続する。もちろん正極に接続した締付ねじ46a,46dや負極に接続した締付ねじ46b,46cは、他極のエンドプレート45a(45b)に対しては絶縁座金55(図1参照)を介在させ、また、燃料電池スタック8に対してはコーナー通孔20との間に隙間を設けるなどして絶縁されている。よって、固定部材9の締付ねじ46a,46cは、上のエンドプレート45aにつながった正極の出力端子としても機能し、また、他の締付ねじ46b,46dは、下のエンドプレート45bにつながった負極の出力端子としても機能する。
上記燃料電池1の空気供給流路4に空気を供給すると、その空気は、図7の右側から左側に流れて、右側の空気供給流路4と、空気供給連絡室30と、空気供給連絡部32とからなる空気供給部25を通って空気室16に供給され、この空気室16の空気極集電体18同士の間のガス流路56を通り抜け、さらに空気排気連絡部36と、空気排気連絡室34と、空気排気流路5とからなる空気排気部26を通って外部に排出される。
そのため実施形態1の燃料電池セル3は、図7に示したように、空気供給部25の流路中、空気室16に直接接続された空気供給連絡部32の断面積(窪んだ通路部分。以下同じ。)が、空気排気部26の流路中、空気室16に直接接続された空気排気連絡部36の断面積よりも小さくなるように設定されている。これにより空気室16内における空気の流速が減少し、Fanningの式により知られているようにガスの流速の2乗に比例して圧力損失が減少するため、空気室16内のガスの圧力が減少する。
一方、図8に示したように、燃料電池セル3の燃料供給連絡部40の断面積と燃料排気連絡部44の断面積は従来型から変更なく同一であるため、燃料室17のガスの圧力も従来と同程度である。
したがって、空気室16に直接接続された空気供給連絡部32と空気排気連絡部36の断面積の差を調整して空気室16内のガスの圧力を下げることにより、相対的に燃料室17内のガスの圧力を空気室16内のガスの圧力と同等か又はそれより大きくすることができる。
また、燃料室17内のガスの圧力を空気室16内のガスの圧力より大きく設定した場合、その圧力差で電解質2が空気極集電体18側に押されるが、空気極集電体18は、例えばステンレス材のような緻密で変形しにくい導電材でできているため、電解質2は変位しない。よって電解質2と両集電体18,19の電気接点が良好に保たれる。
実施形態1の燃料電池セル3は、空気室16内のガスの圧力を調整したものであるのに対し、実施形態2の燃料電池セル3は、燃料室17内のガスの圧力を調整するものである。
一方、図9に示したように、燃料電池セル3の空気供給連絡部32の断面積と空気排気連絡部36の断面積は同一で従来と変わらないため、空気室16のガスの圧力も従来と同じである。
したがって、燃料室17に直接接続された燃料供給連絡部40と燃料排気連絡部44の断面積の差を調整して燃料室17内のガスの圧力を上げることにより、燃料室17内のガスの圧力を空気室16内のガスの圧力と同等か又はそれより大きくすることができ、これにより実施形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
実施形態3は、図11の拡大図に示したように、燃料供給部27の流路中、燃料供給連絡部40に接続された燃料供給流路6の断面積(管径D1)が、燃料排気部28の流路中、燃料排気連絡部44に接続された燃料排気流路7の断面積(管径D)よりも大きくなるように設定したものである。具体的には、燃料供給流路6の管径D1を標準的な16mmに設定し、燃料排気流路7の管径Dを前記管径D1より小さい3mm≦D<16mmに設定することが挙げられる。この場合、燃料排気流路7が圧損手段になって圧力損失を生じさせるから確実に燃料室17のガスの圧力を高めることができる。よって、実施形態3の燃料電池セル3も実施形態2と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、本実施形態3において燃料供給連絡部40の断面積と燃料排気連絡部44の断面積は図11に示したように同一であり、また、空気供給連絡部32の断面積と空気排気連絡部36の断面積も燃料供給連絡部40の断面積と同一である。
実施形態4の燃料電池セル3は、図12〜図15に示したように、空気室16の内部に配置された複数の空気極集電体18に対し、空気極集電体18同士の間に形成されるガス流路56のガスの流れ方向と直交する方向の断面積を大きくして空気の流速を減少させ、そうして実施形態1と同じく空気室16内のガスの圧力を下げ、実施形態1と同じ効果が得られるようにしたものである。
実施形態1〜4は、それぞれ単独で実施可能であるが、これらを適宜組み合わせるようにしてもよい。例えば、空気供給部25と空気排気部26に係る実施形態1及び/又は4と、燃料供給部27と燃料排気部28に係る実施形態2及び/又は燃料供給流路6と燃料排気流路7に係る実施形態3の組合せが考えられる。そうすることにより空気室16のガスの圧力の低下と、燃料室17のガスの圧力の上昇が相乗的に作用して広い範囲での圧力調整が可能になる。
図16は、長時間の安定的な発電を可能にした燃料電池装置を示したものである。この燃料電池装置は、燃料電池セル3を複数個積層して固定部材9で固定した燃料電池スタック8を使用し、前記実施形態3で説明したように圧損手段として燃料排気流路7の途中に流量調節弁58(図16参照。)を設けてなる。そしてさらにこの燃料電池装置は、前記流量調節弁58の流量を調節する流量調節手段と、前記燃料供給流路6のガス圧を検出する圧力センサ(Pa_in)と、前記燃料排気流路7のガス圧を検出する圧力センサ(Pa_out)と、前記空気供給流路4のガス圧を検出する圧力センサ(Pc_in)と、前記空気排気流路5のガス圧を検出する圧力センサ(Pc_out)と、燃料供給流路6と燃料排気流路7の燃料側圧力差と、空気供給流路4と空気排気流路5の空気側圧力差を算出して比較する比較手段を備えている。
なお、実施形態5で使用する燃料電池セル3は、実施形態1〜4で説明した燃料電池セル3か或は実施形態1〜4の燃料電池セルを適宜組み合わせたものでよい。
[試作セル1]
空気排気連絡部36の幅を大きくする実施形態1と、燃料排気連絡部44の幅Bを小さくする実施形態2を組み合わせたもので、空気供給連絡部32の幅=1.7mm、空気排気連絡部36の幅=3.5mm、燃料供給連絡部40の幅=1.7mm、燃料排気連絡部44の幅=0.3mmに設定した。それ以外は従来セルと同じである。
[試作セル2]
実施形態4(前者)に対応するもので、空気室16の幅Aと、空気極集電体18同士の間のガス流路56の幅Bとの比を、B/A=0.065に設定した。それ以外は従来セルと同じである。
[試作セル3]
実施形態3に対応するもので、燃料排気流路7の管径5mmに設定した。それ以外は従来セルと同じである。
以上の試作セル1〜3と従来セルを温度700℃、0.75A/cm2の条件で3000時間連続作動させ、500時間ごとにセル電圧と内部抵抗を測定した。
その結果を図17と図18のグラフに示す。この耐久試験により試作セル1〜3の十分な耐久性が確認できた。
2 …電解質
3 …燃料電池セル
4 …空気供給流路
5 …空気排気流路
6 …燃料供給流路
7 …燃料排気流路
9 …固定部材
12,13…インターコネクタ
14…空気極
15…燃料極
16…空気室
17…燃料室
18…空気極集電体
19…燃料極集電体
25…空気供給部
26…空気排気部
27…燃料供給部
28…燃料排気部
56…ガス流路
58…流量調節弁(圧損手段)
A …空気室16の幅
B …ガス流路56の幅
C …空気極集電体18の高さ
D …燃料排気流路7の管径
Pa_in …圧力センサ
Pa_out …圧力センサ
Pc_in …圧力センサ
Pc_out …圧力センサ
Claims (12)
- 上下両面に位置する一対のインターコネクタと、
前記インターコネクタ間に位置し、一方のインターコネクタの内面に対向する面に空気極が形成され、他方のインターコネクタの内面に対向する面に燃料極が形成された電解質と、
前記インターコネクタと前記空気極の間に形成された空気室と、
前記インターコネクタと前記燃料極の間に形成された燃料室と、
前記空気室の内部に配置され、前記空気極と前記インターコネクタとを電気的に接続する空気極集電体と、
前記燃料室の内部に配置され、前記燃料極と前記インターコネクタとを電気的に接続する燃料極集電体と、
前記空気室の内部に供給されるガスが通過する空気供給流路を含む空気供給部と、
前記空気室から排出されるガスが通過する空気排気流路を含む空気排気部と、
前記燃料室の内部に供給される燃料ガスが通過する燃料供給流路を含む燃料供給部と、
前記燃料室から排出される燃料ガスが通過する燃料排気流路を含む燃料排気部と、を備えた燃料電池セルにおいて、
前記燃料室内のガスの圧力を前記空気室内のガスの圧力と同等か又はそれより大きく設定したことを特徴とする燃料電池セル。 - 前記空気室のガスの圧力を、前記空気室に直接接続された空気供給部の流路の断面積が、前記空気室に直接接続された空気排気部の流路の断面積よりも小さくなるように設定して前記燃料室内のガスの圧力と同等か又はそれよ小さくしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池セル。
- 前記燃料室のガスの圧力を、前記燃料室に直接接続された燃料供給部の流路の断面積が、前記燃料室に直接接続された燃料排気部の流路の断面積よりも大きくなるように設定して前記空気室内のガスの圧力と同等か又はそれより大きくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池セル。
- 前記空気極集電体は前記空気室の内部に間隔をおいて複数配置され、
前記空気室のガスの圧力を、前記空気極集電体間に形成されるガス流路に流れるガスの流れ方向と直交する方向の前記ガス流路の断面積を調整することにより設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池セル。 - 空気の流れ方向と直交する方向の前記空気室の幅Aと、平行に並べた前記空気極集電体間に形成されるガス流路の幅Bを、0.015<B/A≦0.1に設定したことを特徴とする請求項4記載の燃料電池セル。
- 前記空気極集電体の高さCを、0.6mm<C≦5mmに設定したことを特徴とする請求項4記載の燃料電池セル。
- 前記燃料室のガスの圧力を、前記燃料排気部を構成する燃料排気流路に圧力損失を生じさせる圧損手段を設けて調整するように設定したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池セル。
- 前記圧損手段は、前記燃料供給部の燃料供給流路の断面積より小さい断面積の前記燃料排気部の燃料排気流路であることを特徴とする請求項7記載の燃料電池セル。
- 請求項8に記載の燃料排気部の燃料排気流路は管状であり、管径Dが、3mm≦D<16mmであることを特徴とする燃料電池セル。
- 前記圧損手段は、前記燃料排気部の燃料排気流路の途中に設けた流量調節弁であることを特徴とする請求項7記載の燃料電池セル。
- 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池セルを複数個積層して固定部材で固定してなることを特徴とする燃料電池スタック。
- 請求項10に記載の燃料電池セルを複数個積層して固定部材で固定した燃料電池スタックと、
前記燃料排気部の燃料排気流路の途中に設けた前記流量調節弁を調節する流量調節手段と、
前記燃料供給部に燃料ガスを供給する燃料供給流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pa_in)と、
前記燃料排気部から燃料ガスを排出する燃料排気流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pa_out)と、
前記空気供給部に空気を供給する空気供給流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pc_in)と、
前記空気排気部から空気を排出する空気排気流路のガス圧を検出する圧力センサ(Pc_out)と、
前記燃料供給流路と前記燃料排気流路の燃料側圧力差と、前記空気供給流路と前記空気排気流路の空気側圧力差を比較する比較手段を備え、
前記流量調節手段で流量調節弁を調節して前記燃料側圧力差が前記空気側圧力差と同等か又はそれより大きくなるように制御するものであることを特徴とする燃料電池装置。
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