JP5068397B1 - ホイールローダ - Google Patents

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Abstract

フレームロックバー(8)は後部車体(3)に対して回動可能に支持されている。フレームロックバー(8)は、前部車体(2)と後部車体(3)とを相互に固定して揺動を防止することにより、アーティキュレート構造をロックできるように構成されている。固定機構(9)は、このフレームロックバー(8)を所定の回動位置で片持ち状態で位置決めできるように構成されている。位置決めされた所定の回動位置において、上面視で運転室(5)の側面から外側に足乗せ部(81)が位置している。これにより、アーティキュレート機構のロックが可能で、かつ高い位置での作業が容易で安全性の高いホイールローダが得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホイールローダに関するものであり、特に、互いに左右方向に揺動可能に連結された前部車体と後部車体とを有するホイールローダに関するものである。
ホイールローダには、車体本体を前部車体と後部車体とに分離し、これらの前後部車体を互いに左右方向に揺動し、操向するように連結したものがある。このような機構は、アーティキュレート機構と呼ばれている。
このアーティキュレート機構を採用することにより、通常のステアリング操作によって車輪のみの向きを変えて進行方向を変えるものと比較して、小さな旋回半径で確実に方向転換できるという利点がある。
このようなアーティキュレート機構によって、輸送時に前部車体と後部車体が動作することを防止するためアーティキュレート機構をロックする必要がある。このようなアーティキュレート機構のロック装置は、たとえば実公平1−39266号公報、特開昭61−81279号公報に開示されている。
実公平1−39266号公報 特開昭61−81279号公報
しかしながら、点検、清掃などの作業を行う場合は、アーティキュレート機構をロックする必要はない。
また、一般的にホイールローダは一般車両に比較すると大型であり、車高も高い。このため、運転室(キャブなど)の外装にある部品(エアコンフィルタ、窓ガラス)の点検、清掃をする際には、その部品が地上からの高さが2m以上の高い位置にあるため、作業者は地上に立ったままでは点検、清掃ができない。よって、作業者が昇降するための脚立などが必要となるが、作業のたびに脚立などを設置、撤去すると、作業者の労力が多大となる。
また、前記アーティキュレート機構のロック装置(以下フレームロックバー)に乗って作業をすることも考えられるが、フレームロックバーをロックした状態で作業をする場合はフレームロックバーがキャブの側面より内側になるため作業姿勢が非常に悪く、フレームロックバーをロックしない状態で作業をする場合は、フレームロックバーが回動して安定しない。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、アーティキュレート機構のロックが可能で、かつ高い位置での作業が容易で安全性の高いホイールローダを提供することである。
本発明のホイールローダは、後部車体と、キャブと、前部車体と、ブラケットと、フレ
ームロックバーと、第1固定部と、第2固定部と、固定機構とを備えている。キャブは、後部車体に搭載されている。前部車体は、後部車体に対して左右方向に揺動可能に連結されている。ブラケットは、前部車体および後部車体のいずれか一方の車体に回動支軸を有している。フレームロックバーは、前部車体と後部車体とを相互に固定して揺動を防止するためのものであり、回動支軸を中心に一端部が回動し、足乗せ部を有している。第1固定部は、ブラケットを有する一方の車体に設けられ、フレームロックバーの他端部を第1固定するためのものである。第2固定部は、他方の車体に設けられ、フレームロックバーの他端部を第2固定するためのものである。固定機構は、第1固定部と第2固定部の間の所定の回動位置でフレームロックバーを固定するためのものである。上面視でキャブ側面から外側にフレームロックバーの足乗せ部が位置している。
本発明のホイールローダによれば、一方の車体に回動可能に支持されているフレームロックバーを他方の車体に第2固定することで後部車体および前部車体とを相互に固定して揺動を防止することができる。これにより、いわゆるアーティキュレート機構のロックが可能となる。
また作業者は上記所定の回動位置にあるフレームロックバー上に乗って点検、清掃などの作業を行なうことができるため、地上からの高さが高い位置での作業が可能となる。また上記の作業を行なうに際して脚立などが不要となる。このため、作業ごとに脚立などを設置、撤去する必要がなく、作業者の労力が軽減でき、作業が容易となる。
また第1固定部と第2固定部との間の所定の回動位置でフレームロックバーを位置決めすることができる。これにより作業者の作業中に上記回動位置でフレームロックバーが回動することが防止されるため、作業者はフレームロックバー上に足を乗せて安全に作業を行なうことが可能となる。
上記のホイールローダにおいては、固定機構は、ブラケットに設けられた第1貫通孔と、フレームロックバーに設けられた第2貫通孔と、第1貫通孔と第2貫通孔に挿入するピンとを有し、第1貫通孔の中心と回動中心との第1距離と、第2貫通孔の中心と回動中心との第2距離とが等しい。これにより上記所定の回動位置でフレームロックバーがブラケットにピンで固定され、回動することがないため、作業者はフレームロックバー上に足を乗せて安全に作業を行なうことが可能となる。
上記のホイールローダにおいては、固定機構は、フレームロックバーに設けられたプランジャと、ブラケットに設けられた複数のV字溝とを有している。これにより、上記所定の回動位置でフレームロックバーがブラケットにピンで固定され、回動することがないため、作業者はフレームロックバー上に足を乗せて安全に作業を行なうことが可能となる。また複数箇所でフレームロックバーを位置決めすることができる。
上記のホイールローダにおいては、フレームロックバーは一端部と他端部との間に一端部よりも幅の広い足乗せ部を有している。これにより、作業者は足を安定してフレームロックバー上に乗せることができる。
上記のホイールローダにおいては、一端部には足乗せ部よりも幅方向に突出しないように第2貫通孔を有する部分が形成されている。これにより作業者の足が第2貫通孔を有する部分に引っかかることが抑制され、作業者はより安全に作業を行なうことができる。
上記のホイールローダにおいては、フレームロックバーは表面に滑り止め部を有している。これにより作業者が作業のためにフレームロックバー上に足を乗せた場合においてもフレームロックバー上で作業者の足が滑ることが防止され、作業者がより安全に作業を行なうことが可能となる。
上記のホイールローダにおいては、第1貫通孔と第2貫通孔は同径である。これによりガタツキが抑制される。
上記のホイールローダにおいては、上面視において所定の回動位置におけるフレームロックバーと一方の車体の側面とのなす角度が20°以上40°以下であることが好ましい。
以上説明したように本発明によれば、フレームロックバーによりアーティキュレート機構のロックが可能となり、作業者がフレームロックバー上に乗って作業することで地上からの高さが高い位置での作業を行なうことが可能となるとともに作業が容易となり、所定の回動位置でフレームロックバーが位置決めされることにより安全に作業を行なうことが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるホイールローダの構成を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1におけるホイールローダの構成を概略的に示す上面図である。 図1、図2に示すホイールローダにおけるフレームロックバーとその付近の構成を示す図であって、フレームロックバーが位置決めされた所定の回動位置にある状態を示す概略斜視図である。 図1、図2に示すホイールローダにおけるフレームロックバーとその付近の構成を示す図であって、フレームロックバーが格納位置にある状態を示す概略斜視図である。 図1、図2に示すホイールローダにおけるフレームロックバーとその付近の構成を示す図であって、フレームロックバーが固定位置にある状態を示す概略斜視図である。 図1、図2に示すホイールローダにおけるフレームロックバーの構成を拡大して示す図(A)と、(A)のフレームロックバーを回動可能に支持するブラケットの構成を拡大して示す図(B)である。 貫通孔93aが形成された部材がフレームロックバーの足乗せ部81よりも幅方向に突き出さないように配置されたフレームロックバーの構成を拡大して示す図(A)と、(A)のフレームロックバーを回動可能に支持するブラケットの構成を拡大して示す図(B)である。 フレームロックバーを所定の回動位置で位置決めする固定機構の他の例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるホイールローダの構成であって、図8に示す固定機構に用いられるブラケットの構成を示す概略斜視図である。 フレームロックバーの表面に滑り止めとして突起が設けられた構成を概略的に示す上面図(A)、側面図(B)、および(A)のXC−XC線に沿う断面図(C)である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず本発明の実施の形態1におけるホイールローダの構成について図1および図2を用いて説明する。
図1および図2を参照して、本実施の形態のホイールローダ1は、前部車体2と、後部車体3と、作業機4と、フレームロックバー8と、固定機構9とを主に有している。前部車体2の両側部の各々には前輪6aが取付けられており、後部車体3の両側部の各々には後輪6bが取付けられている。
前部車体2と後部車体3とは、センタピン71により左右(運転席に着座した運転手から見て左右)に揺動自在に取付けられており、アーティキュレート構造を構成している。つまり前部車体2と後部車体3とは、左右1対のステアリングシリンダ72、72により連結されており、この左右のステアリングシリンダ72、72を伸縮することにより前部車体2と後部車体3とはセンタピン71を中心として左右に揺動し、操向するように構成されている。
作業機4は前部車体2の前方に取付けられている。この作業機4は、前部車体2に基端部を揺動自在に取付けられたブーム41と、ブーム41の先端部に揺動自在に取付けられたバケット42とを有している。前部車体2とブーム41とは1対のブームシリンダ43、43により連結されており、ブームシリンダ43、43を伸縮することによりブーム41が揺動するよう構成されている。
また作業機4は、そのほぼ中央部においてブーム41に揺動自在に支持されているチルトアーム44と、チルトアーム44の基端部と前部車体2とを連結するバケットシリンダ45と、チルトアーム44の先端部とバケット42とを連結するチルトロッド46とを有している。バケットシリンダ45を伸縮することにより、バケット42が揺動するように構成されている。
後部車体3の前方上部にはキャブ(運転室)5が取付けられている。このキャブ5の側部には、たとえばエアコン外気フィルタを点検するための点検ドア5aが設けられている。またキャブ5の側面の窓には、窓ガラス5bが嵌め込まれている。
フレームロックバー8は、前部車体2と後部車体3とを相互に固定して揺動を防止することにより、アーティキュレート構造をロックできるように構成されている。固定機構9は、このフレームロックバー8を所定の回動位置で片持ち状態で位置決めできるように構成されている。この位置決めされた所定の回動位置においては、図2に示す上面視に示されるようにキャブ5の側面から外側に足乗せ部81が位置した状態となっている。ここでキャブ5の側面とは、図2の一点鎖線で示されているように運転者がキャブ5内に乗り込むためのドアが設けられた部分のキャブ5の側面である。またキャブ5の側面の外側とは、そのキャブ5の側面よりも車輪(後輪6b)側である。
次に、フレームロックバー8と固定機構9との構成について図3を用いて詳細に説明する。
図3を参照して、フレームロックバー8は、長手方向の中央部に位置する足乗せ部81と、足乗せ部81の両側のそれぞれに位置する一方端部82および他方端部83とを有している。足乗せ部81の幅W1は、一方端部82の幅W2や他方端部83の幅W3よりも大きい。一方端部82には貫通孔(図示せず)が設けられており、他方端部83には貫通孔8aが設けられている。
フレームロックバー8の一方端部82は、後部車体3の側部下端に設けられた1対のブラケット91、91に挟まれている。この1対のブラケット91、91の各々は貫通孔91aを有しており、この2つの貫通孔91aとフレームロックバー8の一方端部の貫通穴(図示せず)とにピン(回動支軸)8bが挿入されている。これにより、フレームロックバー8は、ピン8bを回転中心として後部車体3に対して回動可能に支持されている。つまりフレームロックバー8は、ホイールローダ1の上下方向に延びるピン8bの軸線を中心として、ホイールローダ1の前後左右を含む面内で回動可能なように後部車体3に支持されている。
固定機構9は、貫通孔92aが形成された部分92と、貫通孔93aが形成された部分93と、円柱状のピン94とを有している。貫通孔92aが形成された部分92は、1対のブラケット91、91のそれぞれの側部に設けられている。また貫通孔93aが形成された部分93は、フレームロックバー8の一方端部82の側部に設けられている。貫通孔92a、93aの各々は、たとえば円形状を有しており、ピン94を挿入可能な寸法(たとえば直径)を有している。貫通孔92a、93aは互いに同じ径である。また貫通孔93aの中心と回動中心(上記ピン8bの軸線)との距離と、貫通孔92aの中心と回動中心(上記ピン8bの軸線)との距離とは等しい。
フレームロックバー8が所定の回動位置にあるとき、貫通孔92aと貫通孔93aとが一直線上に並ぶように配置されている。このため、この所定の回動位置においては、貫通孔92aと貫通孔93aとの双方に同一のピン94を挿入することが可能となる。これにより、フレームロックバー8を後部車体3に対して回動させないように固定することができる。このフレームロックバー8が位置決めされた所定の回動位置にあるとき、上面視において所定の回動位置におけるフレームロックバー8と後部車体3の側面とのなす角度θが20°以上40°以下であることが好ましく、30°であることがより好ましい。
また後部車体3の側部下端にはブラケット3aが設けられている。このブラケット3aは、フレームロックバー8が後述する格納位置にあるときに、フレームロックバー8の他方端部83を後部車体3に固定するためのものである。このブラケット3aには貫通孔3a1が形成されている。
また前部車体2の側部下端には1対のブラケット2a、2aが設けられている。1対のブラケット2a、2aは、フレームロックバー8が後述する固定位置にあるときに、フレームロックバー8の他方端部83を前部車体2に固定するためのものである。この1対のブラケット2a、2aの各々には貫通孔2a1が形成されている。
次に、上記のフレームロックバー8の格納位置と、固定位置と、位置決めされる所定の回動位置との各々について図3〜図5を用いて説明する。
図4を参照して、フレームロックバー8の格納位置においては、フレームロックバー8の他方端部83は、後部車体3に設けられたブラケット3aに固定されている。この固定は、フレームロックバー8の他方端部83の貫通孔8aとブラケット3aの貫通孔3a1との位置を合わせて、双方の貫通孔8a、3a1に同一のピン94を挿入することにより行なわれている。
ホイールローダ1の後述する掘削作業、積込作業などの通常の動作状態においては、フレームロックバー8はこの格納位置となっている。
図5を参照して、フレームロックバー8の固定位置においては、フレームロックバー8の他方端部83は、前部車体2に設けられた1対のブラケット2aに挟まれて固定されている。この固定は、フレームロックバー8の他方端部83の貫通孔8aと1対のブラケット2aのそれぞれの貫通孔2a1との位置を合わせて、双方の貫通孔8a、2a1に同一のピン94を挿入することにより行なわれている。
ホイールローダ1のアーティキュレート構造をロックする際においては、フレームロックバー8はこの固定位置となっている。つまり、たとえばエンジンを作動させたままの車両輸送時や車体内部整備時などのアーティキュレート構造のロックが必要な場合に、フレームロックバー8はこの固定位置となっている。
図3を参照して、フレームロックバー8は、上記の格納位置(図4)と固定位置(図5)との間で回動可能に後部車体3に支持されている。そして、格納位置(図4)と固定位置(図5)との間の所定の回動位置で、フレームロックバー8は固定機構9により位置決めが可能なように構成されている。
この位置決めされた所定の回動位置では、上述したように、貫通孔92aと貫通孔93aとが一直線上に並ぶ。このため、この所定の回動位置においては、貫通孔92aと貫通孔93aとの双方に同一のピン94を挿入することが可能となる。これにより、フレームロックバー8を後部車体3に対して回動させないように位置決めすることができる。この状態においてフレームロックバー8の他方端部83が自由端となっており、フレームロックバー8は片持ち状態となっている。
作業者が、アーティキュレート構造をロックする必要のない場合(たとえばエンジンを作動させない場合)であって、前部車体2と後部車体3との間付近における地上高の高い箇所(たとえば図1の点検ドア5a内のエアコン外気フィルタ、キャブ5の窓ガラス5b)の点検、清掃などをしたい場合に、フレームロックバー8はこの所定の回動位置とされる。作業者はこのフレームロックバー8上に乗ることにより高所の点検、清掃を行うことが可能となる。
また、この所定の回動位置とすることで、フレームロックバー8は図2の破線で示すように前部車体2から少し離れた状態で保持することができる。このため作業者は、このフレームロックバー8に足を乗せて作業をする場合でも、前部車体2および後部車体3に張り付くことはなく、かつ後方に傾くこともなく高所の点検、清掃などをおこなうことが可能となる。
上記の格納位置と、固定位置と、位置決めされた所定の回動位置との各々の間の移行は、ピン94を各貫通孔から引き抜くことにより可能となる。つまりピン94を各貫通孔から引き抜くことにより、フレームロックバー8は固定を解除されてピン8bを中心として回動可能となるため、各状態へ移行することが可能となる。
格納位置と、固定位置と、位置決めされた所定の回動位置との各々で用いられるピン94は同一のものであってもよい。これによりピン94はいずれの状態においても使用されることになるため、ピン94の紛失を防止することができる。
また上記の本実施の形態においては、図6(A)、(B)に示すように、フレームロックバー8の一方端部82に設けられた、貫通孔93aを有する部分93が、足乗せ部81よりも幅方向に突出して形成されていてもよい。つまり貫通孔93aを有する部分93が、足乗せ部81の側部の仮想延長線L1よりも幅方向に突出していてもよい。
ただしこの場合、作業者は貫通孔93aを有する部分93に足を引っ掛ける可能性もある。このため、図7(A)、(B)に示すように、貫通孔93aを有する部分93が、足乗せ部81よりも幅方向に突出しないように形成されていることが好ましい。つまり貫通孔93aを有する部分93が、足乗せ部81の側部の仮想延長線L1よりも幅方向に突き出していないことが好ましい。これにより作業者が、貫通孔93aを有する部分93に足を引っ掛ける可能性を少なくすることができる。
本実施の形態のホイールローダ1は、一般的には掘削作業および積込作業に用いられる。掘削作業を行なうときは、図1および図2に示すブーム41を下げ、バケット42を正面に向けた状態でホイールローダ1が前進し、やがてバケット42の刃先が対象物に突っ込む。ここで、バケットシリンダ45を操作してバケット42をチルトバックさせることにより、バケット42内に対象物をすくいこむことができる。
積込作業を行なうときには、バケット42内に対象物をすくいこんだ状態でブームシリンダ43を伸張させてブーム41を上昇させ、バケット42を上げた状態でホイールローダ1が後進する。その後、ホイールローダ1をダンプトラックの近くへ前進させて接近し、所定の位置でバケットシリンダ45を操作してバケット42をダンプして対象物をダンプトラックの荷台に積み込む。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のホイールローダ1によれば、後部車体3に回動可能に支持されているフレームロックバー8を前部車体2に取付けることで後部車体3および前部車体2を相互に固定して揺動を防止することができる。これにより、いわゆるアーティキュレート機構のロックが可能となる。
また作業者は上記所定の回動位置にあるフレームロックバー8上に乗って点検、清掃などの作業を行なうことができるため、地上からの高さが高い位置での作業を行なうことが可能となる。また上記の作業を行なうに際して脚立などが不要となる。このため、作業ごとに脚立などを設置、撤去する必要がなく、作業者の労力が軽減でき、作業が容易となる。
また格納位置(図4)と固定位置(図5)との間の所定の回動位置(図3)でフレームロックバー8を位置決めすることができる。これにより上記回動位置でフレームロックバー8が位置決めされて回動することがないため、作業者はフレームロックバー8上に乗って安全に作業を行なうことが可能となる。
また図5に示すようにフレームロックバー8が固定位置にある場合でも作業者は、このフレームロックバー8上に乗って高所の点検、清掃などの作業を行なうことができる。しかしながら、この固定位置では図2の実線で示すようにフレームロックバー8が前部車体2および後部車体3の双方に近接した状態にある。このため、この固定位置のフレームロックバー8上に作業者が乗ると、作業者は前部車体2および後部車体3に張り付いた状態もしくは後方に傾いた状態で作業することになり作業性が悪く、かつ安全性に問題がある。
これに対して本実施の形態では、上記所定の回動位置とすることで、フレームロックバー8を図2の破線で示すように前部車体2から離れた状態(図2に示す上面視でキャブ5の側面から外側に足乗せ部81が位置した状態)で片持ち状態で保持することができる。このため作業者は、このフレームロックバー8に足を乗せて作業をする場合でも、前部車体2および後部車体3に張り付いた状態とならず、かつ後方に傾いた状態にもならずに高所の点検、清掃などをおこなうことが可能となる。よって、作業性が良好となり、かつ安全性も向上する。
また図7に示すように貫通孔93aを有する部分93が足乗せ部81よりも幅方向に突出しないことにより、作業者の足がその部分93に引っかかることが抑制され、作業者はより安全に作業を行なうことができる。
またフレームロックバー8が表面に滑り止め部を有することにより、作業者が作業のためにフレームロックバー8上に足を乗せた場合においてもフレームロックバー8上で作業者の足が滑ることが防止され、作業者が安全に作業を行なうことが可能となる。この滑り止め部はフレームロックバー8の少なくとも足乗せ部81に形成されていればよく、足乗せ部81以外に一方端部82および他方端部83の表面に設けられていてもよい。
なお上述した本実施の形態においては、フレームロックバー8が後部車体3に対して回動可能に支持された構成について説明したが、フレームロックバー8は一方端部を前部車体2に回動可能に支持され、かつ他方端部を後部車体3に取付けることで後部車体3および前部車体2を相互に固定して揺動を防止するように構成されていてもよい。
また上述した本実施の形態においては、フレームロックバー8の側部に1つの貫通孔93aが形成された場合について説明したが、複数の貫通孔93aがフレームロックバー8の側部に形成されていてもよい。これにより、フレームロックバー8を複数の回動位置で位置決めすることが可能となる。
(実施の形態2)
また上記の実施の形態1においては、固定機構9が貫通孔92a、93a内にピン94を挿入する構成を有する場合について説明したが、固定機構9は、フレームロックバー8を所定の回動位置で位置決めできる構成であれば如何なる構成であってもよい。
この固定機構9は、図8に示すようにたとえばプランジャとV字溝とを有する構成であってもよい。本実施の形態におけるプランジャは、スプリング95と剛球96とで構成されている。つまり固定機構9は、スプリング95により剛球96がV字溝91bへ押し付けられることにより位置決めする構成であってもよい。この構成においては、フレームロックバー8に穴が設けられており、その穴内にスプリング95が配置されている。このスプリング95はブラケット91の表面に向けて剛球96を押し付けている。一方、ブラケット91の表面にはV字溝91bが設けられている。
そしてフレームロックバー8を回動させることにより、スプリング95がV字溝91b真上に来たときに、スプリング95で押し付けられた剛球96がそのV字溝91b内に嵌り込むことによって、フレームロックバー8が位置決めされる。
なお図9に示すようにV字溝91bは、ブラケット91の表面に複数個設けられていてもよい。これにより、フレームロックバー8を複数の回動位置で位置決めすることが可能となる。剛球の代わりにロッドを使用してもよい。
(その他)
また上記の実施の形態1および2のいずれにおいても、フレームロックバー8は表面に滑り止め部を有していることが好ましい。この滑り止め部としては、サンドペーパ、複数の突起84(図10(A)、(B)、(C)参照)、複数の孔、またはこれらの任意の組み合わせなどが考えられる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、互いに左右方向に揺動可能に連結された前部車体と後部車体とを有するホイールローダに有利に適用され得る。
1 ホイールローダ、2a ブラケット、2 前部車体、2a1,3a1,91a,92a,93a 貫通孔、3a ブラケット、3 後部車体、4 作業機、5a 点検ドア、5b窓ガラス、5 キャブ、6a 前輪、6b 後輪、8b,94 ピン、8 フレームロックバー、8a 貫通孔、9 固定機構、41 ブーム、42 バケット、43 ブームシリンダ、44 チルトアーム、45 バケットシリンダ、46 チルトロッド、71 センタピン、72 ステアリングシリンダ、81 足乗せ部、82 一方端部、83 他方端部、84 突起、91 ブラケット、91b V字溝、92 貫通孔92aを有する部分、93 貫通孔93aを有する部分、95 スプリング、96 剛球。

Claims (8)

  1. 後部車体と、
    前記後部車体に搭載されるキャブと、
    前記後部車体に対して左右方向に揺動可能に連結された前部車体と、
    前記前部車体および前記後部車体のいずれか一方の車体に回動支軸を有するブラケットと、
    前記前部車体と前記後部車体とを相互に固定して揺動を防止するためのものであり、前記回動支軸を中心に一端部が回動し、足乗せ部を有するフレームロックバーと、
    前記ブラケットを有する前記一方の車体に設けられ、前記フレームロックバーの他端部を第1固定する第1固定部と、
    他方の車体に設けられ、前記フレームロックバーの前記他端部を第2固定する第2固定部と、
    前記第1固定部と前記第2固定部の間の所定の回動位置で前記フレームロックバーを固定する固定機構とを備え、
    上面視で前記キャブ側面から外側に前記フレームロックバーの前記足乗せ部が位置することを特徴とする、ホイールローダ。
  2. 前記固定機構は、
    前記ブラケットに設けられた第1貫通孔と、
    前記フレームロックバーに設けられた第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿入するピンとを有し、
    前記第1貫通孔の中心と回動中心との第1距離と、前記第2貫通孔の中心と回動中心との第2距離とが等しい、請求項1に記載のホイールローダ。
  3. 前記固定機構は、
    前記フレームロックバーに設けられたプランジャと、
    前記ブラケットに設けられた複数のV字溝とを有する、請求項1に記載のホイールローダ。
  4. 前記フレームロックバーは、前記一端部と前記他端部との間に、前記一端部よりも幅の広い前記足乗せ部を有している、請求項1〜3のいずれかに記載のホイールローダ。
  5. 前記一端部には、前記足乗せ部よりも幅方向に突出しないように前記第2貫通孔を有する部分が形成されている、請求項2に記載のホイールローダ。
  6. 前記フレームロックバーは表面に滑り止め部を有している、請求項1〜5のいずれかに記載のホイールローダ。
  7. 前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は同径である、請求項2に記載のホイールローダ。
  8. 上面視において前記所定の回動位置における前記フレームロックバーと前記一方の車体の側面とのなす角度が20°以上40°以下である、請求項1〜7のいずれかに記載のホイールローダ。
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