JP5067970B2 - 相同的組換えを用いた位置指定クローニングおよびサブクローニングのための方法ならびに組成物のキット - Google Patents
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Description
本発明は、細菌性リコンビナーゼによって媒介される相同的組換えを用いたDNAクローニングおよびサブクローニングのための方法ならびに組成物に関する。特定の実施形態においては、RecE/TもしくはRedα/βリコンビナーゼ、または細菌の相同的組換えを開始させるための機能的に均等な系(例えば、ファージP22由来のerf)が使用される。特に、本発明はクローニング方法、診断方法、クローニングベクターとして有用なポリヌクレオチドを含む組成物、そのようなポリヌクレオチド組成物を含む細胞、ならびにRecE/TおよびRedα/β媒介クローニングに有用なキットに関する。
大腸菌におけるDNAのクローニングおよびサブクローニングは分子生物学の土台をなすものである。DNAクローニングとは、複製起点を二本鎖DNA断片に作動可能に連結して、大腸菌または他の適当な宿主内で増やすプロセスをいう。DNAサブクローニングとは、例えばPCRによってin vitroで、または大腸菌や他の適当な宿主内での増殖によりin vivoで、すでに増幅されているDNA分子から二本鎖DNA断片を取得し、次にその二本鎖DNA断片を作動可能な複製起点に連結するプロセスをいう。大腸菌でのクローニングおよびサブクローニングは、典型的には、DNA断片の末端を、大腸菌の複製起点と選択マーカーを含む線状化ベクターの末端にライゲートすることにより行なわれる。選択マーカーをベクター中に含めるのは、大腸菌宿主細胞に導入したとき、新たにクローン化された産物(その挿入物を含むプラスミド)が保持され増幅されることを確実にするためである。
Olinerら, 1993, Nucleic Acids Res. 21:5192-97 Bubeckら, 1993, Nucl. Acids. Res. 21:3601-3602 Degryse, 1996, Gene 170:45 Chartierら, 1996, J. Virol. 70:4805 Messerleら, 1997, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94, 14759-14763 He, 1998, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 95:2509-2514 Zhangら, 1998, Nature Genetics, 20, 123-128 Muyrersら, 1999, Nucleic Acids Res. 27: 1555-1557
本発明は、細菌性リコンビナーゼによって媒介される相同的組換えを用いたDNAのクローニングおよびサブクローニングのための方法ならびに組成物に関する。細菌性リコンビナーゼは好ましくはRecE/Tおよび/またはRedα/βである。こうした方法は、指定された標的DNA配列に隣接する配列と相同な短いDNA領域および複製起点を含むベクターを用いて、関心のあるポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの混合物をクローニング、サブクローニング、増殖または増幅するために使用することができる。
本明細書の最後を参照のこと。
本発明は、細菌性リコンビナーゼによって媒介される相同的組換えを用いたDNAのクローニングおよびサブクローニングのための方法ならびに組成物に関する。本発明者は、高効率の標的クローニングおよびサブクローニングを達成するために特定の方法で細菌性リコンビナーゼを利用できることを発見した。
ここに記載する種々の方法は、細菌性リコンビナーゼ媒介相同的組換えにより関心のある任意のDNAを効率よく標的クローニングするために使用することができる。ここに記載する3つのアプローチは、共通の構成成分として、細菌性リコンビナーゼ組換えタンパク質を発現する細胞、およびベクターを必要とする。ベクターの例は図1Aに示してある。このベクターは3つの必須エレメント、すなわち、複製起点と2つの二本鎖DNAの短い領域(本明細書中では「相同性アーム」と呼ぶ)を含んでいる。
図2に示すように、一実施形態では、標的DNA配列は、細菌性リコンビナーゼを発現する宿主細胞内にすでに存在する。例えば、標的DNAは、独立して複製するDNA分子、例えば、限定するものではないが、プラスミド、ファージ、細菌人工染色体(BAC)、または大腸菌宿主細胞中の大腸菌染色体上に常在しうる。RecE/TまたはRedα/βリコンビナーゼのような細菌性リコンビナーゼを発現する宿主細胞を構築する方法については、第5.2.2節に詳しく説明する。
図3に示すように、別の実施形態では、ベクターDNAおよび標識DNAをin vitroで混合した後、RecE/TまたはRedα/βリコンビナーゼを含む細胞に共導入する。標的DNAは、いかなる供給源に由来するものでもよい。例えば、標的DNAは、限定するものではないが、全血液、血漿、血清、皮膚、唾液、尿、リンパ液、生検吸引液、組織培養細胞、培地等の生物学的サンプル、あるいは、食品、水もしくはその他の材料等の非生物学的サンプルから取得することができる。このような供給源からDNAを調製する方法は、当業者には公知である(例えば、Current Protocols in Molecular Biology series of laboratory technique manuals, 1987-1994 Current Protocols, 1994-1997 John Wiley and Sons, Inc.を参照)。
別の実施形態では、ベクターDNAをすでに含む細胞に、標的DNAを導入する。標的DNAは、前記5.1.2節に記載したように、どんな供給源に由来するものでもよく、線状または環状のいずれの形態をしていてもよい。前述のように、いったん標的DNAが細胞内に入ると、相同性アームと標的DNA間の相同的組換えにより、相同性アーム間への標的DNAの挿入が起こる。しかし、この場合、所望の産物および非組換えベクターの両方が選択マーカー遺伝子を発現するので、逆選択(counter-selection)によって、非組換えベクターに対して選択する必要がある。本明細書中では、この逆選択を達成するため、様々な実施形態について詳述する。例えば、一実施形態では、部位特異的組換えおよび切除反応を用いた方法を使用することができる。このアプローチを図5に示す。別の実施形態では、非組換えベクターを切断する誘導可能なヌクレアーゼを誘導する。これらいずれの実施形態でも、組換え産物を含まないベクターは除去される。
様々な実施形態における相同的組換えによるクローニングのための組成物をここに記載する。以下の第5.2節に記載するクローニング方法の各々については、次の3つの成分が、単一細胞に共存する必要がある:第1に、標的配列に対して配列相同性を有するDNAの2つの短い領域(本明細書では「相同性アーム」と呼ぶ)を保有するベクター;第2に、RecE/Tおよび/またはRedα/βタンパク質対、もしくはその他の細菌性リコンビナーゼ;第3に、標的DNA配列。細菌性リコンビナーゼによって媒介される相同性アームに存在するこれら相同配列と、標的遺伝子の隣接した領域との間の組換えによって、標的DNAが2つの相同性アームの間に挿入もしくは「捕捉」される。これら組成物と、それらの構築方法については本明細書で詳しく説明する。
相同性クローニングベクターは、複製起点と、選択マーカーと、目的とする標的DNAを捕捉するように設計されたDNAの2つの短い領域とを含む線状または環状DNAベクターでありうる。使用するアプローチもしくは方法に応じて、数種の形態のクローニングベクターが考えられる。好ましい形態およびそれらの構築方法は、図1〜5に示してあり、本明細書で詳しく説明する。
ベクターは複製起点を必要とするが、これはプラスミドの複製および増殖のために必要である。大腸菌でのクローニングおよび増殖のためには、あらゆる大腸菌複製起点を用いることができ、その例は当業者には公知である(Miller, 1992, A Short Course in Bacterial Genetics, Cold Spring Harbor Laboratory Press, NY、ならびに、その中の参照文献を参照のこと)。容易に入手可能なプラスミド複製起点の非制限的例は、ColE1由来の複製起点(Bolivarら、1977, Gene 2:95-113;Sambrookら、1989、前掲)、pACYC184等のプラスミドに存在するp15A起点(ChangおよびCohen, 1978, J. Bacteriol. 134:1141-56;Miller、1992, p.10.4-10.11も参照)、ならびに、低コピープラスミド発現のために利用可能なpSC101起点であり、これらはすべて、当業者にはよく知られている。
プラスミドベクターを細胞内に維持するため、ベクターは、典型的には、選択マーカーを含む。当業者には公知のあらゆる選択マーカーを使用することができる。大腸菌ベクターの構築のため、大腸菌中で有効な抗生物質に対する耐性を送達するあらゆる遺伝子、あるいは、容易に識別可能または選択可能な表現型の変化を送達するあらゆる遺伝子を用いることができる。好ましくは、抗生物質耐性マーカーを用いるが、これらは、例えば、TN903からのカナマイシン耐性遺伝子(FriedrichおよびSoriano, 1991, Gene. Dev. 5:1513-1523)、あるいは、他のアミノグリコシド(限定するものではないが、ジヒドロストレプトマイシン、ゲンタマイシン、ネオマイシン、パロマイシンおよびストレプトマイシンを含む)に対する耐性を賦与する遺伝子、ペニシリン(限定するものではないが、アンピシリン、カルベニシリン、メチシリン、ペニシリンN、ペニシリンOおよびペニシリンVを含む)に対する耐性を賦与するβラクタマーゼ遺伝子等がある。他の選択遺伝子配列として、限定するものではないが、ゼオシン耐性を賦与するポリペプチドをコードする遺伝子配列がある(Hegedusら、1998, Gene 207:241-249)。使用することのできるその他の抗生物質は、クロラムフェニコール等のアンフェニコールに対する耐性を賦与する遺伝子、例えば、クロラムフェニコールトランスアセチラーゼ(CAT)のコード配列を使用することができる(Eikmannsら、1991, Gene 102:93-98)。当業者には理解されるように、プラスミドの維持を選択するその他の非抗生物質的方法、例えば、多様な栄養要求性マーカーを使用してもよい(Sambrookら、1989、前掲;Ausbelら、前掲)。
ベクターの必要な成分は、二本鎖DNAの2つの短い領域であり、本明細書では「相同性アーム」と呼ばれる。図1に示したように、一実施形態では、2つの相同性アーム(AおよびBと呼ぶ)は、目的とする標的DNA(A’およびB’と呼ぶ)に隣接するDNAの配列と相同であり、一方のアームは、標的DNAから上流のDNA配列と相同で、第2のアームは、標的DNAから上流のDNA配列と相同である。本明細書では、2つの二本鎖DNA分子が、共通の同一性領域(場合によっては、1つ以上の塩基対の差異により中断されていてもよい)を共有しており、相同的組換えのための基質として機能することができれば、両者は「相同」であるという。好ましい実施形態では、相同性アームは、目的とする標的DNAに隣接する二本鎖領域に対して、約22〜100以上の塩基対の連続的同一性を有する。相同性の領域は、相同性アームが依然として相同的組換えのための効率的基質である限り、1つ以上の非同一残基により中断されていてもよい。好ましい実施形態では、組換え効率を最適にするために、相同性アームは、長さが約50ヌクレオチドであり、20〜30(例えば、25)塩基対の連続して、中断されていない配列同一性を有する。連続的同一性はさらに短い領域でも可能であるが(例えば、少なくとも6、8もしくは10塩基対)、このような短い領域の連続的同一性を用いた場合、組換え効率の低下が予想される。例えば、一実施形態では、連続的同一性の長さは、6bpまで短くてもよい(KeimおよびLark, 1990, J, Structural Biology 104:97-106)。相同性アームの長さ、あるいは、隣接する標的DNA配列に対する連続的同一性の長さに上限はない。
別の実施形態では、相同性アームのヌクレオチド配列は、アダプターオリゴヌクレオチドに存在するヌクレオチド配列と相同的である。2つのアダプターオリゴヌクレオチドの各々は、相同性アームの一方に存在するヌクレオチド配列と相同的なヌクレオチド配列と、標的DNAの2つの末端の一方と相同的な第2相同性領域とを含む。アダプターオリゴヌクレオチドは、図1に示す。ベクターの相同性アームはAおよびBと呼び、これら配列と相同的なアダプターオリゴヌクレオチドの領域は、A’およびB’と呼ぶ。標的DNAの2つの末端は、CおよびDと呼び、アダプターオリゴヌクレオチドに存在する、対応する相同的配列は、C’およびD’と呼ぶ。この実施形態では、ベクター相同性アームと、アダプターオリゴヌクレオチドの相同性領域と、標的遺伝子の隣接末端との間で、RecE/TまたはRedα/βにより媒介される組換えの結果、標的DNAが、ベクターの相同性アーム間に挿入もしくは「捕捉」される。
上記の線状断片または環状ベクターは、当業者には公知の標準的方法を用いて構築することができる(Sambrookら、1989、前掲;Ausubelら、前掲参照)。例えば、合成または組換えDNA技術を用いてもよい。一実施形態では、線状断片がPCR増幅により作製される。この方法では、オリゴヌクレオチドが、それらの5’末端で相同性アーム配列を、また3’末端でPCRプライマー配列を有するように、合成する。次に、これらオリゴヌクレオチドを、PCR増幅反応で、プライマーとして用いることにより、複製起点と選択遺伝子マーカーを含むDNA領域を増幅する。別の実施形態では、標準的組換えDNA技術により、プラスミドが、複製起点および選択遺伝子マーカーに隣接する、2つの適切に配向された相同性アームを含むように構築することができる(例えば、Methods in Enzymology, 1987, Volume 154, Academic Press;Sambrookら、1989, Molecular Cloning - A Laboratory manual, 2nd Edition, Cold Spring Harbor Press, New York;Ausubelら、Current Protocols in Molecular Biology, Greene Publishing Associates and Wiley Interscience, New Yorkを参照)。次に、例えば、制限エンドヌクレアーゼ消化により、このプラスミドを線状化する。
本明細書中に記載する発明を、主に、RecE/Tおよび/またはRedα/βの使用に関して説明する。しかし、当業者には明らかなように、本発明は、基質として1対の相同的二本鎖DNA分子を用いて相同的組換えを媒介する能力があるその他の細菌性リコンビナーゼの使用にも、同様に適用可能である。本明細書では、細菌性リコンビナーゼとは、ファージまたは細菌のいずれに由来するかに拘わらず、細菌において内在的に発現されて、相同的組換えを媒介することができる、リコンビナーゼを意味する。様々な実施形態において、細菌性リコンビナーゼは、RecE/Tおよび/またはRedα/βリコンビナーゼである。別の具体的実施形態では、相同的組換えを開始するための機能的に同等の系は、ファージP22からのerfタンパク質を含む。さらに、細菌性リコンビナーゼの個々のタンパク質成分に代わり、本発明で使用するその他の機能的成分を用いてもよい。
細菌性リコンビナーゼは、細菌、酵母、昆虫、もしくは哺乳動物細胞において、構成的または誘導的のいずれでも発現させることができる。好ましい実施形態では、組換えタンパク質は、細菌、最も好ましくは、大腸菌株において発現させる。例えば、宿主細胞は、宿主細胞染色体に位置するrecEおよびrecT遺伝子を含む。RecE/Tの発現が内在性である大腸菌株の例は公知であり、例えば、大腸菌sbcA株(Zhangら、1998、前掲)がある。あるいは、RecE/Tは、好ましくは、プラスミドベクター、例えば、pBADETγ(Zhangら、1998、前掲)またはpGETrec(Narayananら、1999, Gene Ther. 6:442-447)上で、非染色体DNAから組換えにより発現させることができる。同様に、Redα/βは、λプロファージを組み込んだ株に内在性であるか、あるいは、プラスミド、例えば、pBADαβγ(Muyrersら、1999、前掲)から発現させることができる。RecE/Tおよび/またはRedα/β発現構築物は、標準的組換えDNA技術に従って構築することができる(例えば、Methods in Enzymology, 1987, volume 154, Academic Press;Sambrookら、1989, Molecular Cloning - A Laboratory Manual, 2nd Edition, Cold Spring Harbor Press, New York;ならびに、Ausubelら、Current Protocols in Molecular Biology, Greene Publishing Associates and Wiley Interscience, New Yorkを参照のこと、尚、これら文献は各々、参照としてその全文を本明細書に組み込むものとする)。
本発明のクローニング方法、ならびに、クローン化DNAの増殖に用いられる宿主細胞は、recEおよびrecTおよび/またはredαおよびredβ遺伝子産物を発現させるあらゆる細胞、あるいは、これら遺伝子の異種発現が可能なあらゆる細胞でよい。使用できると考えられる細胞型の例は、限定するものではないが、細菌、酵母、植物、げっ歯類、マウス、ヒト、昆虫または哺乳動物の細胞等の原核および真核細胞を含む。好ましい実施形態では、宿主細胞は、細菌細胞である。最も好ましい実施形態では、宿主細胞は、大腸菌細胞である。使用できる具体的大腸菌株の例は、JC 8679およびJC 9604である。JC 8679およびJC 9604の遺伝子型は、Sex(Hfr、F+、F-、またはF’):F-である。JC8679は、次の突然変異を含む:recBC 21、recC 22、sdcA 23、thr-1、ara-14、leu B 6、DE(gpt-proA)62、lacY1、tsx-33、gluV44(AS)、galK2(Oc)、LAM-his-60、relA 1、rps L31(strR)、xyl A5、mtl-1、argE3(Oc)およびthi-1。JC 9604は、同じ突然変異と、さらに突然変異recA 56を含む。
標的DNAは、実験設計に応じて選択し、長さが、1塩基対という短いものから、100キロベースを超えるものまで、あらゆる二本鎖DNAでよい。特定の実施形態では、標的は、長さ100、125、200、または300kb以下である。別の具体的実施形態では、標的DNAは、例えば、BACベクターに存在するものと同様に、25〜100キロベースである。標的DNAの他の具体的実施形態は、第6節の実施例に記載されている。標的DNAは、限定するものではないが、プラスミド、BACまたは大腸菌染色体等の独立して複製する任意のDNA分子に常在しうる。標的DNAはまた、限定するものではないが、あらゆる原核、古細菌もしくは真核細胞、または、ウイルス、ファージまたは合成起原に由来するDNAを含むあらゆるDNA供給源に常在しうる。例えば、核酸配列は、次の供給源から取得することができる:ヒト、ブタ、ウシ、ネコ、鳥類、ウマ、イヌ、昆虫(例えば、ショウジョウバエ)、無脊椎動物(例えば、C. elegans)、植物等。DNAは、当業者には公知の標準的方法により得ることができる(例えば、Sambrookら、1989, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 2nd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, New York;Glover(編), 1985, DNA Cloning: A Practical Approach, MRL Press, Ltd., Oxford, U.K. Vol. I, II)。
5.3.1 宿主細胞へのDNAの導入
標的DNAを含むDNA調製物を宿主細胞に送達するための、当業者には公知のあらゆる方法が、以上説明してきた本発明の方法での使用に適している。このような方法は、当業者には公知であり、限定するものではないが、細胞の電気穿孔、塩化カルシウムまたは塩化ルビジウムを用いたコンピテント細胞の作製、ウイルス粒子にパッケージされた標的DNAによるDNAの形質導入を含む。真核細胞に対する方法は、限定するものではないが、電気穿孔、DNAのリン酸カルシウム沈殿によるトランスフェクション、ならびに、ウイルスパッケージングを含む。好ましい実施形態では、電気穿孔を用いる。RecE/TまたはRedα/βタンパク質を含む細胞を処理することによって、これらを標準的方法による電気穿孔に対し、コンピテントとする(Ausubelら、Current Protocols in Molecular Biology, Greene Publishing AssociatesおよびWiley Interscience, New York)。好ましくは、約50μlの電気コンピテント細胞の標準調製物を用いて、標準的方法による電気穿孔を実施する。線状または環状ベクターの形質転換を必要とする実験では、好ましくは、0.3μg以上のベクターを用いる。標的DNAを含むDNA調製物の形質転換を必要とする実験では、好ましくは、0.3μg以上を用いる。共形質転換実験については、DNAは、電気穿孔の前に混合するのが好ましい。電気穿孔の後、好ましくは、細胞を培地中に稀釈し、約1時間半の修復時間の間インキュベートした後、選択マーカー遺伝子によりもたらされた表現型変化を確認する条件下で培養した。
本発明の方法と共に用いられるオリゴヌクレオチド相同性アーム、プライマー、ならびに、アダプターオリゴヌクレオチドは、多くの場合、長さが10〜約100ヌクレオチドのオリゴヌクレオチドである。特定の態様では、オリゴヌクレオチドは、長さが、10ヌクレオチド、15ヌクレオチド、20ヌクレオチド、50ヌクレオチド、もしくは100ヌクレオチド、または、200ヌクレオチド以下である。好ましい実施形態では、該オリゴヌクレオチドは、長さが約90ヌクレオチドである。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を、場合により本発明とともに用いて、供給源(例えば、組織サンプル、ゲノムまたはcDNAライブラリー)から所望の配列を増幅する。既知の配列を呈示するオリゴヌクレオチドプライマーは、PCRにおけるプライマーと同様に用いることができる。PCRは、典型的に、サーマルサイクラー(例えば、Perkin-Elmer Cetus)や耐熱性ポリメラーゼ(例えば、商標Gene Amp(登録商標)のTaqポリメラーゼ)を用いて、実施する。増殖しようとする核酸鋳型は、限定するものではないが、あらゆる種に由来するmRNA、cDNAまたはゲノムDNAを含みうる。PCR増幅方法は、当業者には公知である(例えば、米国特許第4,683,202号、第4,683,195号および第4,889,818号;Gyllensteinら、1988, Proc. Nat’l. Acad. Sci. U.S.A. 85, 7652-7656;Ochmanら、1988, Genetics 120, 621-623;Lohら、1989, Science 243, 217-220を参照)。
本発明の方法を用いて、外来DNAまたは変異体DNAの存在に関連する様々な感染症、症状、疾患、および障害を検出、予知、診断、もしくはモニターする、または、その治療をモニターすることができる。例えば、以下の第5.4.1節に記載するように、この方法を用いて、ウイルス感染、細菌感染、または、原生動物、寄生生物もしくはその他公知の病原体による感染に関連する疾患等の様々な感染症および疾患を検出、予知、診断、またはモニターすることができる。また、以下の第5.4.2節に記載するように、この方法を用いて、遺伝的突然変異または単一ヌクレオチド多型(SNP)等の変異体DNAの存在に関連する様々な感染症、症状、疾患、および障害を検出、予知、診断、またはモニターすることができる。
前述した本発明の方法を用いて、病原体にさらされた患者において、病原体への暴露に由来するウイルスまたは細菌DNA等の外来DNAを検出することができる。患者は、病原体による感染症の症候、または、病原体の存在に関連する疾患または障害の存在を示すこともあれば、示さない場合もある。一実施形態では、例えば、このような疾患または感染症を有する、または有すると予想される患者由来のDNAから、標的DNAサンプルを作製することができる。外来標的DNAに対して配列相同性を有する相同性アームを設計および作製することができる。次に、前記第5.1節に記載した方法のいずれかにより、細菌性リコンビナーゼを発現し、しかも、ベクターDNAを含む大腸菌宿主細胞に、上記サンプルDNAを導入する。別の実施形態では、ベクター配列に相同的な第1配列と、外来標的DNAに相同的な第2配列とを含み、前記第5.1節に詳しく記載したように配向されたアダプターオリゴヌクレオチドを設計することができる。このようなアダプターオリゴヌクレオチドを用いて、サンプルDNAおよびベクターDNA、RecE/TまたはRedα/βを発現する大腸菌宿主細胞と一緒に、共トランスフェクトするか、既にベクターDNAおよびサンプルDNAを含む細胞に直接トランスフェクトすることができる。次に、前記第5.1節に記載したように、選択培地で細胞を増殖させ、選択に耐えた細胞を、適切な大きさの挿入断片の存在について分析することができる。
また、本発明の方法を用いて、患者のサンプルにおける遺伝的障害を単離および検出することや、遺伝的突然変異または単一ヌクレオチド多型(SNP)のような変異体DNAの存在に関連する様々な症状、疾患および障害を予知、診断またはモニターすること、ならびに、疾患または障害を発現する遺伝的素因を検出することも可能である。
本発明はさらに、本明細書に記載する相同的組換えクローニングおよびサブクローニング方法の使用を容易にするキットも提供する。一実施形態では、1つ以上の容器に、下記を含んで成るキットが提供される:A)目的とする標的DNA分子の位置指定クローニングおよびサブクローニングに有用な二本鎖DNAベクターであって、ベクターDNA鎖に沿って5’から3’に向かい、第1相同性アーム、複製起点および第2相同性アームの順に、複製起点と、2つの相同性アームとを有するベクターであり、その際、第1ベクターDNA鎖上の第1相同性アームのヌクレオチド配列が、第1標的DNA鎖上の第1末端の配列と相同的であり、しかも、第1ベクターDNA鎖上の第2相同性アームのヌクレオチド配列が、第1標的DNA鎖上の第2末端のヌクレオチド配列と相同的である;B)細菌性リコンビナーゼを含む細胞。この細胞は、内在的に、または、組換えにより、リコンビナーゼを発現することができる。
本節に示す実施例では、本発明の相同的組換え方法を用いた好適なクローニングおよびサブクローニングを示す多数の実験を記載する。サブクローニング方法に対する多様な手法を示す。特に、1つの実施例が、これまで記載されているものより大きい挿入断片の好適なクローニング、すなわち、約150 kb BACベクターからの25 kb DNA断片の位置指定サブクローニングを示すことに留意されたい。
線状断片の作製
標準的PCR反応条件により、線状DNA断片を増幅することができる。pACYC177から、(Tn903由来の)カナマイシン耐性遺伝子を含む1972 bpのp15A起点を増幅した。起点p15Aにより、このプラスミドまたは組換え体を、ColE1適合性群起点を保有する他のプラスミドと共存させることができる。pACYC184から、p15A起点を含む1934 bpのクロラムフェニコール(Tn9由来)耐性遺伝子を増幅した。
標準的方法により、電気穿孔コンピテント細胞を作製した。つまり、一晩培養したものを、適当な抗生物質を含むLB培地に100倍稀釈した。大腸菌細胞をOD600=0.25〜0.4の光学密度まで増殖させ、氷上で15分冷却した。細菌細胞を−5℃にて7,000 rpmで10分遠心分離した。細菌細胞ペレットを氷冷10%グリセロール中に再懸濁させた後、−5℃にて10分間7,000 rpmでの遠心分離によりペレット化した。氷冷10%グリセロール中での3回の洗浄および再遠心分離の後、細胞の量に等しい量の氷冷10%グリセロール中で、細胞ペレットを懸濁させた。コンピテント細胞をエッペンドルフ試験管中の50μlのアリコートに分割し、液体窒素で急速凍結した後、−70℃で保存した。
表1は、RecE/TまたはRedα/β発現の様々な供給源を用いて、目的とする様々な標的DNA領域をサブクローニングした6つの実験の概要を示す。「ET発現」と称する第1行は、表示したように、大腸菌宿主JC8679またはJC9604中の内在性RecE/T、あるいは、pBADαβγのプラスミドpBAD-RecE/T由来のRecE/TまたはRedα/βの供給源を示す。第2欄は、使用した大腸菌宿主を示す。第3欄は、標的遺伝子を示す。
および5’-CAGCAATGTCATCGAGCTGAGACTTACTGATACCGGGACCCGCGTGGTAATTCTCGAGTGATTAGAAAAACTCATCGAGCATC-3’(配列番号2)
この実験の結果は、表1の第1列にまとめる。
および5’-TCAGGGGAAAACCTTATTTATCAGCCGGAAAACCTACCGGATTGATGGTAGGGATCCTTAATAAGATGATCTTCTTGAGATCG-3’(配列番号4)
この実験の結果は、表1の第2列にまとめる。
および5’-TCAGGGGAAAACCTTATTTATCAGCCGGAAAACCTACCGGATTGATGGTAGGGATCCTTAATAAGATGATCTTCTTGAGATCG-3’(配列番号6)
この実験の結果は、表1の第3列にまとめる。
および5’-TGCATTACAGTTTACGAACCGAACAGGCTTATGTCAACTGGGTTCGTGCCTTCAGAATTCTGATTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATG-3’(配列番号8);
PCR産物をBamHI消化pFastBAC1と混合することにより、共形質転換させ、カナマイシンを加えたゲンタマイシン含有プレート上で培養した。
および5’-TCAGGGGAAAACCTTATTTATCAGCCGGAAAACCTACCGGATTGATGGTAGGGATCCTTAATAAGATGATCTTCTTGAGATCG-3’(配列番号10)
この実験の結果は、表1の第5列にまとめる。
および5’-TGGGTGTCAACCTCAGGCTTTCTCACACGCAATACAGGTAGGGACTTGCACCCCTACACACCGAATTCTGATTAGAAAAACTCATCGAGCATCAAATG-3’(配列番号12);
PCR産物を、精製したBAC DNAと混合することにより、共形質転換させた。この実験の結果は、表1の第6列にまとめる。また、図6には、対照(レーン10)として、出発ベクターのEcoRI消化物を用いて、mAF4 BAC実験から取得した9つの独立したコロニー(レーン1〜9)から単離したEcoRIで消化したDNAを示す臭化エチジウムで染色したアガロースゲルも示されている。
および5’-TCCCGTATCGTAGTTATCTACACGACGGGGAGTCAGGCAACTATGGATGAACGAAATAGACAGATCGCTGAGATAGGTGCCTCACTGATTAAGCATTGGTAATTAATAAGATGATCTTCTTGAGATCGTTTTGG-3’ (配列番号14)
PCR産物を、4μg のNcoIで消化したMGD 353-13D酵母ゲノムDNAと混合することにより、pBADαβγから発現させたRedα/βを含むJC5519中で共形質転換させた後、L-肉汁中の培養物の37℃で90分間の回収時間後にアンピシリン含有プレート上で培養した。アンピシリン耐性に関する選択により、クローンを識別した。18のコロニーをDNA分析に付した。適正であった10コロニーの臭化エチジウム染色ゲルを図7Bに示す。
この節に示す実施例は、RecE/TおよびRedα/β媒介による相同性組換えを用いたクローニングおよびサブクローニング(「ETクローニング」)の高効率のための条件の最適化について記載する。特に、図8に示すように、ベクターにおける反復配列の排除は、クローニング効率を高めた。これに対し、線状ベクターの末端に5’リン酸基が存在しても、ETクローニングの効率にはほとんど影響を及ぼさなかった。
この文節に示す実施例は、RecE/TまたはRedα/β媒介による相同性組換えを用いた好適なクローニングおよびサブクローニング手法を証明する追加実験を記載する。
BACに存在するAF-4遺伝子のエキソン2および3を含む19kb断片のサブクローニングを図10に示す。最初に、pR6K/BAD-αβγを、BAC保有株に形質転換した。次に、形質転換した株を15μg/mlテトラサイクリンと12.5μg/mlクロラムフェニコールを含有するLB培地上で成長させる。成長する細胞をL-アラビノーズで1時間誘導した後、電気コンピテント細胞を作製した。これらの細胞を、線状ベクターを用いた電気穿孔により形質転換した。その際、該ベクターは、p15A複製起点およびアンピシリン耐性遺伝子と、AF-4 BAC上の標的DNAに対する相同的組換えを指定する50ヌクレオチドの2つの相同性アームが隣接したβラクタマーゼ(bla)とを含んでいた。50μg/mlアンピシリンを含むLBプレート上で成長させた後、組換え体を取得した。
また、図11の実験に示すように、ゲノムDNAは、標的DNAの直接供給源であってもよい。この実験では、線状ベクターは、ColE1起点およびカナマイシン耐性遺伝子(kan)から構成され、該遺伝子は、大腸菌染色体上に存在するlacI/lacZ遺伝子座への組換えを指定する相同性アームと隣接している(図11A参照)。XhoI消化により予備線状化された大腸菌から、ゲノムDNAを単離した。線状ベクターと予備線状化ゲノムDNAとを混合した後、RecE/RecTを内在的に発現するYZ2000に共電気穿孔した。50μg/mlカナマイシンを含有するLBプレート上で選択することにより、lacIおよびlacZ遺伝子、ColE1起点およびkanから成る所望のサブクローンを取得した。図11Bに示すように、制限分析から、16個の独立したコロニーが、適正な産物を含む(レーン1〜16)ことがわかった。レーン17は、線状ベクターを示し、レーンMは、マーカーとしての1kbDNAラダーを示す(Gibco BRL)。
Claims (26)
- 組換えDNA分子を作製する方法であって、
a) 細胞に二本鎖標的DNA分子を導入すること、ただし、該細胞は線状ベクターを含みかつ細菌性リコンビナーゼを発現するものであり、該標的DNAは標的DNA配列と2つの二本鎖末端を、標的DNA鎖に沿って3'から5'の方向に、独立して複製する任意のDNAまたはあらゆるDNA供給源に常在している、第1の末端、標的DNA配列、第2の末端をこの順序で含むものであり、該ベクターは複製起点と2つの相同性アームを、ベクターDNA鎖に沿って5'から3'の方向に、第1の相同性アーム、複製起点、第2の相同性アームの順序で含むものであり、
該線状ベクターDNA鎖上の第1の相同性アームの配列が、該標的DNA鎖上の第1の末端の配列に相同であり、かつ該線状ベクターDNA鎖上の第2の相同性アームの配列が、標的DNA鎖上の第2の末端の配列に相同であること、 および
b) 該細胞を、細胞内相同的組換えを起こさせる条件に付すことによりベクターDNAは環状分子となること、を含んでなる上記方法。 - 組換えDNA分子を作製する方法であって、
a) 細胞に二本鎖標的DNA分子と第1および第2の二本鎖オリゴヌクレオチドを導入すること、ただし、該細胞は線状ベクターを含みかつ細菌性リコンビナーゼを発現するものであり、該標的DNAは標的DNA配列と2つの二本鎖末端を、標的DNA鎖に沿って3'から5'の方向に、独立して複製する任意のDNAまたはあらゆるDNA供給源に常在している、第1の末端、標的DNA配列、第2の末端をこの順序で含むものであり、
該第1のオリゴヌクレオチドは、3'から5'の方向に、次の順序で、第1のヌクレオチド配列および第2のヌクレオチド配列を含む第1のオリゴヌクレオチドDNA鎖を含んでなり、該第1のヌクレオチド配列が該線状ベクターDNA鎖上の第1の相同性アームのヌクレオチド配列に相同であり、かつ該第2のヌクレオチド配列が該標的DNA鎖上の第1の末端のヌクレオチド配列に相同であり、該第2のオリゴヌクレオチドは、3'から5'の方向に、次の順序で、第3のヌクレオチド配列および第4のヌクレオチド配列を含む第2のオリゴヌクレオチド鎖を含んでなり、該第3のヌクレオチド配列が該線状ベクターDNA鎖上の第2の相同性アームのヌクレオチド配列に相同であり、かつ該第4のヌクレオチド配列が該標的DNA鎖上の第2の末端のヌクレオチド配列に相同であり、
該線状ベクターは複製起点と2つの二本鎖相同性アームを、ベクターDNA鎖に沿って5'から3'の方向に、第1の相同性アーム、複製起点、第2の相同性アームの順序で含むものであること、および
b) 該細胞を、細胞内相同的組換えを起こさせる条件に付すことによりベクターDNAは環状分子となること、を含んでなる上記方法。 - 線状ベクターが第1および第2の相同性アームの外側に位置する選択マーカーをさらに含み、そして、該線状ベクターがベクターDNA鎖に沿って5'から3'の方向に、次の2つの順序のいずれかで、i) 第1の相同性アーム、選択マーカー、複製起点、および第2の相同性アーム、またはii) 第1の相同性アーム、複製起点、選択マーカー、および第2の相同性アームを含む、請求項1または2に記載の方法。
- 選択マーカーが前記線状ベクターを含む細胞に抗生物質耐性を賦与する、請求項3に記載の方法。
- 細菌性リコンビナーゼがRecE/Tリコンビナーゼ、Redα/βリコンビナーゼ、またはRecE/TリコンビナーゼとRedα/βリコンビナーゼの両方である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記細胞が細菌細胞である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記細胞が大腸菌細胞である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記細胞がRecE/Tリコンビナーゼおよび/またはRedα/βリコンビナーゼを組換え的に発現する真核細胞である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記ベクターに挿入された標的DNAを含む組換えDNA分子を単離することをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
- 請求項1または2の方法に使用される関心のある標的DNA分子の位置指定クローニングおよびサブクローニングに有用な線状二本鎖DNAベクターであって、該線状ベクターが複製起点と2つの相同性アームを、ベクターDNA鎖に沿って5'から3'の方向に、第1の相同性アーム、複製起点、第2の相同性アームの順序で含んでなり、第1の線状ベクターDNA鎖上の第1の相同性アームのヌクレオチド配列が、第1の標的DNA鎖上の第1の末端のヌクレオチド配列に相同であり、かつ第1の線状ベクターDNA鎖上の第2の相同性アームのヌクレオチド配列が、第1の標的DNA鎖上の第2の末端のヌクレオチド配列に相同であり、該ベクターの配列は複製起点と選択マーカーの両方の5'側または3'側に、少なくとも5塩基対以上の直接反復配列を1以上含まない、上記ベクター。
- 複製起点が細菌の複製起点である、請求項10に記載のベクター。
- 複製起点が大腸菌内で機能する、請求項10に記載のベクター。
- 複製起点が哺乳動物細胞内で機能する、請求項10に記載のベクター。
- 請求項1または2の方法に使用される関心のある標的DNA分子の位置指定クローニングおよびサブクローニングに有用な線状二本鎖DNAベクターを含有する細胞であって、該線状ベクターが複製起点と2つの相同性アームを、ベクターDNA鎖に沿って5'から3'の方向に、第1の相同性アーム、複製起点、第2の相同性アームの順序で含んでなり、第1のベクターDNA鎖上の第1の相同性アームのヌクレオチド配列が、第1の標的DNA鎖上の第1の末端のヌクレオチド配列に相同であり、かつ第1のベクターDNA鎖上の第2の相同性アームのヌクレオチド配列が、第1の標的DNA鎖上の第2の末端のヌクレオチド配列に相同であり、該ベクターの配列は複製起点と選択マーカーの両方の5'側または3'側に、少なくとも5塩基対以上の直接反復配列を1以上含まない、上記細胞。
- 細菌の細胞である、請求項14に記載の細胞。
- 標的DNAが、遺伝的に突然変異を起こしたとき、障害または疾患に関連することが知られているか、または障害または疾患に関連すると予想される、請求項1または2に記載の方法。
- 標的DNAが細菌、ウイルス、寄生生物、または原生動物のDNAである、請求項1または2に記載の方法。
- ベクターに挿入された標的DNAを含む組換えDNA分子を検出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- ベクターに挿入された標的DNAを含む組換えDNA分子を検出することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
- 請求項18に記載の方法を実施することを含んでなる病原体の存在の検出方法であって、標的DNAが感染症を有すると予想された患者に由来するものであり、第1および第2の相同性アームの配列が該病原体のDNA中に存在する配列に相同である、上記方法。
- 請求項19に記載の方法を実施することを含んでなる病原体の存在の検出方法であって、標的DNAが感染症を有すると予想された患者に由来するものであり、第2および第4のヌクレオチド配列が該病原体のDNA中に存在する配列に相同である、上記方法。
- 病原体がウイルス、細菌、原生動物、真菌、または寄生生物である、請求項20または21に記載の方法。
- 請求項18に記載の方法を実施することを含んでなる遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質の存在の検出方法であって、標的DNAが遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質を有すると予想された患者に由来するものであり、第1の相同性アームの配列が遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質に関連することが知られたまたは予想された部位の上流の配列に相同であり、かつ第2の相同性アームの配列が遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質に関連することが知られたまたは予想された部位の下流の配列に相同である、上記方法。
- 請求項19に記載の方法を実施することを含んでなる遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質の存在の検出方法であって、標的DNAが遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質を有すると予想された患者に由来するものであり、第1の二本鎖オリゴヌクレオチドの配列が、遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質に関連することが知られたまたは予想された部位の上流の配列に相同であり、かつ第2の二本鎖オリゴヌクレオチドの配列が、遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質に関連することが知られたまたは予想された部位の下流の配列に相同である、上記方法。
- 遺伝的状態、遺伝的疾患、遺伝的障害または多型的形質が癌、喘息、関節炎、薬剤耐性、薬剤毒性、または神経的、神経精神的、代謝的、筋肉的、心血管的な、もしくは皮膚の状態、疾患または障害であるか、あるいはこれらに罹りやすくする、請求項23または24に記載の方法。
- 前記ベクターが第1および第2の相同性アームの外側に位置する選択マーカーをさらに含み、そして、該ベクターが、ベクターDNA鎖に沿って5'から3'の方向に、次の2つの順序のいずれかで、i) 第1の相同性アーム、選択マーカー、複製起点、および第2の相同性アーム、またはii) 第1の相同性アーム、複製起点、選択マーカー、および第2の相同性アームを含む、請求項10に記載のベクター。
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